JPH05156972A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH05156972A
JPH05156972A JP32215891A JP32215891A JPH05156972A JP H05156972 A JPH05156972 A JP H05156972A JP 32215891 A JP32215891 A JP 32215891A JP 32215891 A JP32215891 A JP 32215891A JP H05156972 A JPH05156972 A JP H05156972A
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timing
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valve
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combustion engine
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利美 柏倉
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雅人 後藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】機関低温時に有効圧縮比の必要以上の低下を抑
えて軽負荷域での燃焼悪化を防止する。 【構成】可変バルブタイミング機構(VVT)23はタ
イミングプーリ24及びステップモータ25とからな
り、吸気バルブ9の開閉タイミングを連続的に可変とす
る。VVT電子制御装置(ECU)41はスロットルセ
ンサ14、回転数センサ30等の検出値に基づき、エン
ジン1のポンピングロスを低減させるように吸気バルブ
9の開閉タイミングを制御すべくVVT23を駆動制御
する。又、VVTECU41は水温センサ32の検出値
が低いほど、開閉タイミングの制御範囲が狭くなるよう
にVVT23の制御範囲を設定する。従って、低温時に
は、開閉タイミングの上下限値の差が小さくなるように
制御され、エンジン1のポンピングロス低減効果をある
程度得ながら有効圧縮比を必要以上に小さくすることが
抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の運転状態
に応じて吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミング
を連続的に可変にする可変バルブタイミング機構を備え
たバルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の出力制御について
は、一般に吸気通路の途中に設けられたスロットルバル
ブを開閉することにより行われていた。しかしながら、
スロットルバルブの全開でない部分負荷のときには、機
関の吸気行程で負圧が発生して混合気の吸入時にポンピ
ングロスが発生し、大きなフリクションとなって燃費悪
化の原因となっていた。
【0003】そこで、実開昭57−174712号公報
では、スロットルバルブを廃止し、その代わりに気筒直
前における吸気バルブの開閉タイミングを可変とする可
変バルブタイミング機構(VVT)を設けることが提案
されている。そして、そのVVTをアクセルペダルの操
作によって駆動制御して吸気バルブの開閉タイミングを
変更することにより、気筒への吸入空気量を調整してポ
ンピングロスを低減し、もって燃費の向上を図ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、VVTをアクセルペダルの操作により駆動制御
していただけであり、単に負荷、即ちアクセル開度に応
じた制御となっていた。従って、機関温度については特
に考慮されておらず、低温時には、特に機関の有効圧縮
比が小さい軽負荷域において燃焼が悪化し、機関に回転
不安定等の不具合の生じるおそれがあった。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、機関の低温時にポンピング
ロスを可能な限り低減しつつ、有効圧縮比の必要以上の
低下を抑えて軽負荷域での燃焼の悪化を防止することの
可能な内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、図1に示すように、内燃機
関M1の回転に同期して所定のタイミングで駆動され、
燃焼室M2に通じる吸気通路M3及び排気通路M4をそ
れぞれ開閉する吸気バルブM5及び排気バルブM6と、
それら吸気バルブM5及び排気バルブM6の少なくとも
一方の開閉タイミングを連続的に可変にするために駆動
される可変バルブタイミング機構M7と、内燃機関M1
の運転状態を検出する運転状態検出手段M8と、その運
転状態検出手段M8の検出結果に基づき、内燃機関M1
のポンピングロスを低減させるように開閉タイミングを
制御すべく可変バルブタイミング機構M7を駆動制御す
る駆動制御手段M9とを備えた内燃機関のバルブタイミ
ング制御装置において、内燃機関M1の温度を検出する
温度検出手段M10と、その温度検出手段M10による
検出温度が低いほど、開閉タイミングの制御範囲が狭く
なるように駆動制御手段M9における可変バルブタイミ
ング機構M7の制御範囲を設定する低温時制御範囲設定
手段M11とを備えている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、内燃
機関M1の運転時に、吸気バルブM5及び排気バルブM
6は、内燃機関M1の回転に同期して所定のタイミング
で駆動され、吸気通路M3及び排気通路M4がそれぞれ
開閉されて燃焼室M2における吸排気が行われる。又、
運転状態検出手段M8は内燃機関M1の運転状態を検出
し、温度検出手段M10は内燃機関M1の温度を検出す
る。
【0008】そして、駆動制御手段M9は運転状態検出
手段M8の検出結果に基づき、内燃機関M1のポンピン
グロスを低減させるように開閉タイミングを制御すべく
可変バルブタイミング機構M7を駆動制御する。このと
き、低温時制御範囲設定手段M11は、温度検出手段M
10による検出温度が低いほど、開閉タイミングの制御
範囲が狭くなるように駆動制御手段M9における可変バ
ルブタイミング機構M7の制御範囲を設定する。
【0009】このため、内燃機関M1の低温時には、開
閉タイミングの制御範囲が狭くなるように、即ち開閉タ
イミングの上限値が小さく、下限値が大きくなるように
制御される。従って、低温時には内燃機関M1のポンピ
ングロスを可能な限り低減しつつ、内燃機関M1の有効
圧縮比を必要以上に小さくすることが抑えられる。
【0010】
【実施例】以下、この発明における内燃機関のバルブタ
イミング制御装置を具体化した一実施例を図2〜図9に
基づいて詳細に説明する。
【0011】図2はこの実施例の車両に搭載された内燃
機関としてのガソリンエンジン1を説明する(1気筒分
のみ図示した)概略構成図である。エンジン1のシリン
ダブロック2に形成されたシリンダボア2aにはピスト
ン3が上下動可能に設けられている。ピストン3はロッ
ド4を介して図示しないクランクシャフトに連結されて
いる。そして、ピストン3、シリンダボア2a及びその
ボア2aの上方を覆うシリンダヘッド5によって囲まれ
る空間が燃焼室6となっている。
【0012】燃焼室6には吸気通路7と排気通路8とが
それぞれ連通して設けられている。吸気通路7の燃焼室
6に開口する吸気ポート7aには、開閉用の吸気バルブ
9が組み付けられている。又、排気通路8の燃焼室6に
開口する排気ポート8aには、開閉用の排気バルブ10
が組み付けられている。
【0013】吸気通路7には図示しないエアクリーナを
介して外気が導入される。又、吸気通路7にはその吸気
ポート7aの近傍において燃料噴射用のインジェクタ1
1が設けられ、吸気通路7に燃料が取り込まれるように
なっている。周知のように、このインジェクタ11に
は、図示しないフューエルタンクから燃料ポンプの動作
により所定圧力の燃料が供給されるようになっている。
そして、そのインジェクタ11から噴射されて吸気通路
7に取り込まれた燃料と外気との混合気が、吸気バルブ
9の開かれる際に、吸気ポート7aを通じて燃焼室6へ
導入される。又、燃焼室6に導入された混合気が爆発・
燃焼されることにより、ピストン3及びクランクシャフ
ト等を介してエンジン1の駆動力が得られる。更に、燃
焼室6にて燃焼された既燃焼ガスは、排気バルブ10が
開かれる際に、排気ポート8aから排気通路8を通じて
外部へと排出される。
【0014】吸気通路7の途中には、アクセルペダル1
2の操作に連動して開閉されるスロットルバルブ13が
設けられている。そして、このスロットルバルブ13が
開閉されることにより、吸気通路7への吸入空気量が調
節される。
【0015】スロットルバルブ13の近傍には、そのス
ロットル開度TAを検出するスロットルセンサ14と、
スロットルバルブ13が全閉位置にあるときに「オン」
されて全閉信号LLを出力する全閉スイッチ14aがそ
れぞれ設けられている。又、スロットルバルブ13より
も下流側には、吸入空気の脈動を平滑化させるサージタ
ンク15が設けられている。更に、スロットルバルブ1
3よりも上流側には、外部から吸気通路7に取り込まれ
る吸入空気量Qを検出する周知のエアフローメータ16
が設けられている。
【0016】次に、吸気バルブ9及び排気バルブ10の
ための動弁機構について説明する。吸気バルブ9及び排
気バルブ10はそれぞれ上方へ延びるステム9a,10
aを備え、各ステム9a,10aの上部にはバルブスプ
リング17,18及びバルブリフタ19,20等がそれ
ぞれ組み付けられている。各バルブリフタ19,20に
は、カム21a,22aがそれぞれ係合するように設け
られている。これらカム21a,22aはシリンダヘッ
ド5に支持された吸気側のカムシャフト21上と、排気
側のカムシャフト22上とにそれぞれ全気筒分の数だけ
形成されている。そして、吸気バルブ9及び排気バルブ
10はバルブスプリング17,18の付勢力によって上
方へ、かつ吸気ポート7a及び排気ポート8aを閉じる
方向へ付勢されている。この付勢状態では、各ステム9
a,10aの上端がバルブリフタ19,20を介して常
にカム21a,22aに当接されている。
【0017】この実施例では、吸気バルブ9の開閉タイ
ミングのみを可変にすべく、吸気側のカムシャフト21
の先端部に、可変バルブタイミング機構(以下単に「V
VT」という)23を構成するタイミングプーリアッシ
ィ24とステップモータ25が設けられている。このス
テップモータ25は複数の電磁コイルを備え、その中の
励磁すべき電磁コイルを順次選択することにより、所定
方向へ1ステップ毎に回転するようになっている。これ
に対し、排気側のカムシャフト22の先端部には、タイ
ミングプーリ26のみが設けられている。これらタイミ
ングプーリアッシィ24及びタイミングプーリ26は図
示しないタイミングベルトを介してクランクシャフトに
駆動連結されている。
【0018】従って、エンジン1の運転時にクランクシ
ャフトからタイミングベルトを介してタイミングプーリ
アッシィ24及びタイミングプーリ26に動力が伝達さ
れることにより、各カムシャフト21,22がそれぞれ
回転駆動されて各カム21a,22aがそれぞれ回転さ
れる。又、回転される各カム21a,22aのプロフィ
ルに従って各バルブリフタ19,20がバルブスプリン
グ17,18の付勢力に抗して押圧されることにより、
吸気バルブ9及び排気バルブ10が下方へ移動して吸気
ポート7a及び排気ポート8aがそれぞれ開かれる。吸
気バルブ9及び排気バルブ10の基本的な開閉タイミン
グは、周知のようにクランクシャフトの2回転の間に行
われるピストン3の4つの行程(吸気行程,圧縮行程,
膨張行程,排気行程)に伴う上下動に相対して予め設定
されている。ここで、ピストン3の吸気行程に伴う下動
により吸気ポート7aが開かれる際、即ち吸気バルブ9
が開かれる時に、燃焼室6へ混合気が吸入される。又、
ピストン3の排気行程に伴う上動により排気ポート8a
が開かれる際、即ち排気バルブ10が開かれる時に、燃
焼室6から排気通路8へと既燃焼ガスが排出される。
【0019】そして、吸気側のVVT23は、吸気バル
ブ9の基本的な開閉タイミングをその時々の運転状態に
応じて変更するために駆動制御され、カムシャフト2
1、延いては各カム21aの回転位相を適宜に変更する
ようになっている。即ち、吸気側のVVT23は燃焼室
6への混合気の吸入タイミングを変更すべく駆動制御さ
れるようになっている。そして、吸気バルブ9の基本的
な開閉タイミングが変えられることにより、吸気バルブ
9と排気バルブ10とのバルブオーバラップが変更され
る。
【0020】燃焼室6に導入された混合気に着火するた
めに、気筒中心部のシリンダヘッド5には点火プラグ2
7が固定され、その放電部27aが燃焼室6内に配置さ
れている。この点火プラグ27はディストリビュータ2
8にて分配された点火信号に基づいて駆動される。ディ
ストリビュータ28はイグナイタ29から出力される高
電圧をエンジン1のクランク角に同期して点火プラグ2
7に分配するためのものである。ディストリビュータ2
8にはエンジン1の回転に連動して回転されるロータ2
8aが設けられ、そのロータ28aの回転からエンジン
回転数NEを検出する回転数センサ30が設けられてい
る。又、ディストリビュータ28には、ロータ28aの
回転に応じてエンジン1のクランク角基準位置を所定の
割合で検出し、その基準位置信号Gを出力する気筒判別
センサ31が設けられている。
【0021】前述したスロットルセンサ14、全閉スイ
ッチ14a、エアフローメータ16、回転数センサ30
及び気筒判別センサ31はエンジン1の運転状態を検出
する運転状態検出手段を構成しており、この他に運転状
態検出手段として、シリンダブロック2にはエンジン1
の冷却水の温度(冷却水温)THWを検出する水温セン
サ32が取付けられている。この水温センサ32はエン
ジン1の温度を検出する温度検出手段も兼ねている。
又、排気通路8の途中には、排気中の酸素濃度を検出す
る酸素センサ33が取付けられている。更に、この実施
例では、車両の走行速度(車速)SPを検出する車速検
出手段としての車速センサ34が設けられている。この
車速センサ34は、図示しないトランスミッションに取
付けられ、そのギアの回転によって駆動されるものであ
る。加えて、この実施例では、車両制動のために操作さ
れるブレーキペダル35の操作を検知して「オン」さ
れ、ブレーキ信号BSを出力するブレーキセンサ36が
設けられている。
【0022】又、ブレーキペダル35にはブレーキブー
スタ37が接続して設けられている。このブレーキブー
スタ37は一方向弁37aを備え、同弁37aから連通
管37bを通じ、スロットルバルブ13より下流側の吸
気通路7に連通されている。周知のようにこのブレーキ
ブースタ37は、吸気通路7の負圧を利用した制動力倍
増装置であり、その構造の詳細についてここでは説明を
省略する。
【0023】併せて、この実施例において、エンジン1
にはその始動時にクランキングによって回転力を付与す
るためのスタータ38が設けられている。又、このスタ
ータ38には、そのオン・オフ動作を検知するスタータ
スイッチ39が設けられている。周知のようにスタータ
38は、図示しないイグニッションスイッチの操作によ
りオン・オフ動作されるものであり、イグニッションス
イッチが操作されている間はスタータ38がオン動作さ
れて、スタータスイッチ39からスタータ信号STが出
力されるようになっている。
【0024】そして、図2に示すように、前述したスロ
ットルセンサ14、全閉スイッチ14a、エアフローメ
ータ16、回転数センサ30、気筒判別センサ31、水
温センサ32、酸素センサ33、車速センサ34及びス
タータスイッチ39等はエンジン電子制御装置(以下単
に「エンジンECU」とい)40の入力側に電気的に接
続されている。又、このエンジンECU40の出力側に
は、前述したインジェクタ11及びイグナイタ29等が
電気的に接続されている。そして、エンジンECU40
は全閉スイッチ14a、エアフローメータ16、各セン
サ14,30〜34及びスタータスイッチ39からの出
力信号に基づき、インジェクタ11及びイグナイタ29
等を好適に制御する。
【0025】この実施例において、エンジンECU40
は主にエンジン1の燃料噴射量制御及び点火時期制御等
を司る制御装置であり、これに加えて、この実施例で
は、図2に示すように、VVT23を駆動制御するため
の駆動制御手段を構成するVVTECU41が設けられ
ている。このVVTECU41はステップモータ25の
出力軸の回転方向及び回転量の制御を司るようになって
いる。そのために、VVTECU41の入力側にはエン
ジンECU40からスロットル開度TA、全閉信号L
L、エンジン回転数NE、冷却水温THW、車速SP及
びスタータ信号STの各検出値等がデータ信号として入
力される。又、VVTECU41の入力側には、ブレー
キセンサ36からのブレーキ信号BSが入力される。更
に、VVTECU41はエンジン1のポンピングロスを
低減させるように吸気バルブ9の開閉タイミングを制御
すべく、入力されるデータ信号等に基づきその時々のエ
ンジン1の運転状態に応じたバルブオーバラップの大き
さを決定し、ステップモータ25を好適に制御するため
のバルブタイミング制御信号を出力側から出力する。加
えて、VVTECU41は低温時制御範囲設定手段を構
成しており、入力されるデータ信号等に基づきエンジン
1の温度に相当する冷却水温THWが低いほど、吸気バ
ルブ9の開閉タイミングの制御範囲が、即ち開閉タイミ
ングの上下限値の差が狭くなるようにVVT23の制御
範囲を設定するようになっている。
【0026】次に、前述したエンジンECU40及びV
VTECU41の構成について、図3,4のブロック図
に従って説明する。図3はエンジンECU40に係る電
気的構成を説明するブロック図である。エンジンECU
40は中央処理装置(CPU)42、所定の制御プログ
ラム等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)4
3、CPU42の演算結果等を一時記憶するランダムア
クセスメモリ(RAM)44、予め記憶されたデータを
保存するバックアップRAM45等と、これら各部と外
部入力回路46及び外部出力回路47等とをバス48に
よって接続した理論演算回路として構成されている。
【0027】外部入力回路46には、前述したスロット
ルセンサ14、全閉スイッチ14a、エアフローメータ
16、回転数センサ30、気筒判別センサ31、水温セ
ンサ32、酸素センサ33、車速センサ34及びスター
タスイッチ39がそれぞれ接続されている。一方、外部
出力回路47には、インジェクタ11、イグナイタ29
及びVVTECU41がそれぞれ接続されている。
【0028】そして、CPU42は外部入力回路46を
介して入力される全閉スイッチ14a、エアフローメー
タ16、各センサ14,30〜34及びスタータスイッ
チ39等からの信号を入力値として読み込む。この入力
値の読み込みに際して、外部入力回路46では、スロッ
トルセンサ14、エアフローメータ16、水温センサ3
2及び酸素センサ33からの入力値がアナログ・デジタ
ル変換処理されるようになっている。又、外部入力回路
46では、回転数センサ30、気筒判別センサ31及び
車速センサ34等からの入力値が波形成形処理されるよ
うになっている。そして、CPU42は全閉スイッチ1
4a、エアフローメータ16、各センサ14,30〜3
4及びスタータスイッチ39等から読み込んだ入力値に
基づきインジェクタ11及びイグナイタ29等を好適に
制御する。
【0029】又、CPU42は全閉スイッチ14a、エ
アフローメータ16、各センサ14,30〜34及びス
タータスイッチ39等から外部入力回路46を介して入
力値として読み込んだ信号のうち、スロットル開度T
A、全閉信号LL、エンジン回転数NE、冷却水温TH
W、車速SP及びスタータ信号ST等を外部出力回路4
7を介してデータ信号としてVVTECU41へ出力す
る。
【0030】図4はVVTECU41に係る電気的構成
を説明するブロック図である。VVTECU41はマイ
クロプロセッシングユニット(MPU)50、VVT2
3等のための所定の制御プログラム等を予め記憶したR
OM51、MPU50の演算結果等を一時記憶するRA
M52等と、これら各部と入出力ポート53及び出力ポ
ート54等とをバス55によって接続した理論演算回路
として構成されている。又、VVTECU41は周期的
なクロックパルスを発生させるクロックジェネレータ5
6を備え、同ジェネレータ56からMPU50にクロッ
クパルスが供給されるようになっている。更に、VVT
ECU41はその出力ポート54に接続されたラッチ回
路57及びゲート58を備えている。
【0031】入出力ポート53はエンジンECU40に
接続されている。又、入出力ポート53にはブレーキセ
ンサ36が接続され、ゲート58にはステップモータ2
5が接続されている。
【0032】そして、MPU50は入出力ポート53を
介して入力されるスロットル開度TA、全閉信号LL、
エンジン回転数NE、冷却水温THW、車速SP、スタ
ータ信号ST及びブレーキ信号BS等の信号を入力値と
して読み込み、その読み込んだ入力値に基づきステップ
モータ25を好適に制御する。即ち、MPU50は読み
込んだ入力値に基づきROM51に記憶された制御プロ
グラムに従ってステップモータ25の回転すべき方向及
びステップ数を演算決定し、その演算結果をバルブタイ
ミング制御信号として出力ポート54を介してラッチ回
路57へ出力する。ラッチ回路57はそのバルブタイミ
ング制御信号を受け、それを実行させるべくゲート58
の開閉指令を所定のシーケンスに従い出力する。そし
て、ゲート58はその開閉指令に従い、励磁すべき電磁
コイルを選択してステップモータ25を駆動させる。
【0033】続いて、前述したVVT23の構成につい
て図5に従って詳しく説明する。吸気バルブ9を駆動す
る吸気側のカムシャフト21は、そのカムジャーナル2
1bにてシリンダヘッド5に回転可能に支持されてい
る。そして、そのカムシャフト21の先端部において、
VVT23を構成するタイミングプーリアッシィ24及
びステップモータ25が設けられている。このタイミン
グプーリアッシィ24は、外周に複数の外歯61を有す
るプーリ本体62と、そのプーリ本体62に組み付けら
れた内キャップ63及び円筒ギヤ64とから構成されて
いる。
【0034】即ち、プーリ本体62はその中心寄りにボ
ス62a及び円周壁62bを備え、それらボス62aと
円周壁62bとの間が円周溝62cになっている。円周
壁62bの内周にはヘリカル歯62dが形成されてい
る。そして、プーリ本体62はそのボス62aにてカム
シャフト21上に相対回転可能に組み付けられている。
一方、内キャップ63は大筒部63aとその反対側へ延
びる小筒部63bとを備え、大筒部63aの外周にはヘ
リカル歯63cが形成されている。そして、内キャップ
63はその大筒部63aがボス62aを覆うように嵌着
され、プーリ本体62に対し相対回転可能に組み付けら
れている。又、内キャップ63はカムシャフト21の先
端に対しボルト65及びノックピン66により一体回転
可能に固定されている。更に、円筒ギヤ64は外周壁6
4aと内周壁64bとから形成され、その底壁には穴6
4cが形成されている。内周壁64bの内外周にはヘリ
カル歯64d,64eがそれぞれ形成され、外周壁64
aと内周壁64bとの間が円周溝64fになっている。
そして、その円筒ギヤ64の内周壁64b及び円周溝6
4fが、プーリ本体62の円周壁62b及び円周溝62
cに対して凹凸の関係で組み付けられている。
【0035】この組み付け状態において、各ヘリカル歯
62d,63c,64d,64eがそれぞれ噛み合わさ
れており、その噛み合いの関係から円筒ギヤ64は軸方
向への移動によってカムシャフト21と相対回転可能に
なっている。又、プーリ本体62の外歯61に掛装され
た図示しないタイミングベルトを介して、タイミングプ
ーリアッシィ24がクランクシャフトに駆動連結されて
いる。
【0036】従って、クランクシャフトからタイミング
プーリアッシィ24に駆動伝達されることにより、円筒
ギヤ64により連結されたプーリ本体62と内キャップ
63とが一体的に回転され、更にボルト65及びノック
ピン66により内キャップ63に連結されたカムシャフ
ト21が一体的に回転駆動される。
【0037】前述したステップモータ25は図示しない
ブラケットによってエンジン1に取付けられている。ス
テップモータ25は円筒ギヤ64を軸方向へ移動させる
ためのものであり、その出力軸には円筒状をなして外周
に歯67aを有するウォームギヤ67が取付けられてい
る。このウォームギヤ67は内キャップ63の小筒部6
3bに対し相対回転可能に嵌着されると共に、円筒ギヤ
64の穴64cを貫通して配置されている。一方、円筒
ギヤ64の穴64cの周囲には、内周に歯68aを有す
るリンググヤ68がボールベアリング69によって相対
回動可能に組み付けられている。そして、そのリングギ
ヤ68がウォームギヤ67の外周上に噛み合わされ、そ
の噛み合いの関係からウォームギヤ67の回転によって
軸方向へ移動可能になっている。又、リングギヤ68の
回り止めを行うために、リングギヤ68のステップモー
タ25側における外周には、その軸方向に延びる長溝6
8bが形成されている。併せて、ステップモータ25の
ケーシングには、筒状をなしてタイミングプーリアッシ
ィ24側へ延びる回り止め部材70が取付けられてい
る。この回り止め部材70の内周には、前述した長溝6
8bに係合する突起70aが形成されている。そして、
それら突起70aと長溝68bの係合の関係から、リン
グギヤ68が回り止めされて軸方向への移動のみが許容
されるようになっている。
【0038】従って、タイミングプーリアッシィ24と
カムシャフト21とが一体回転されているときに、ステ
ップモータ25が駆動されてウォームギヤ67がある方
向へ所定量だけ回転されることにより、リングギヤ68
がウォームギヤ67上で回り止めされながら軸方向へ移
動される。これに伴い、円筒ギヤ64が同じ軸方向へ移
動され、プーリ本体62とカムシャフト21との間に相
対回転が生じてカムシャフト21に捩じりが付与され
る。このように、この実施例のVVT23では、ステッ
プモータ25が駆動制御されることにより、円筒ギヤ6
4の軸方向における位置が変更され、その結果としてカ
ムシャフト21に捩じりが付与される。そして、カムシ
ャフト21に捩じりが付与されることにより、吸気バル
ブ9の開閉タイミングが変更されてバルブオーバラップ
が変更される。
【0039】尚、カムシャフト21の内部には油路7
1、72が形成され、その油路71,72を通じてタイ
ミングプーリアッシィ24の内部に潤滑油が供給される
ようになっている。
【0040】次に、上記のように構成した内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置の作用について図6〜図9に従
って説明する。図6,7はVVT23を駆動制御するた
めにVVTECU41により実行される「VVT制御ル
ーチン」を説明するフローチャートであり、所定時間毎
の定時割り込みで実行される。
【0041】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、スロットルセンサ14、全閉ス
イッチ14a、回転数センサ30、水温センサ32及び
スタータスイッチ39の検出等によるスロットル開度T
A、全閉信号LL、エンジン回転数NE、冷却水温TH
W及びスタータ信号STをそれぞれエンジンECU40
から読み込む。又、ブレーキセンサ36の検出によるブ
レーキ信号BSを読み込む。
【0042】続いて、ステップ102において、スター
タ信号STが「オン」であるか否か、即ちエンジン1の
始動中であるか否かを判断する。ここで、スタータ信号
STが「オン」である場合には、始動中であるとして、
ステップ103において、吸気バルブ9の開閉タイミン
グ制御のための進角値θCAMを「40°(CA)」と
して設定した後、ステップ109へ移行する。
【0043】又、ステップ102において、スタータ信
号STが「オン」でない場合には、エンジン1の始動完
了後であるとして、ステップ104において、全閉信号
LLが「オン」であるか否か、即ち減速時もしくはアイ
ドル時であるか否かを判断する。ここで、全閉信号LL
が「オン」である場合には、減速時もしくはアイドル時
であるとして、ステップ105へ移行し、ステップ10
5〜ステップ107の処理を実行する。
【0044】ステップ105において、ブレーキ信号B
Sが「オン」であるか否か、即ち車両を制動させるため
にブレーキペダル35の操作があったか否かを判断す
る。そして、ブレーキ信号BSが「オン」である場合に
は、ステップ106において、進角値θCAMを「20
°」として設定した後、ステップ109へ移行する。
又、ステップ105において、ブレーキ信号BSが「オ
ン」でない場合には、ステップ107において、進角値
θCAMを「0°」として設定した後、ステップ109
へ移行する。
【0045】つまり、ステップ104〜ステップ107
の処理では、減速時におけるブレーキペダル35の操作
の有無に応じて、吸気バルブ9の開閉タイミング制御の
ための進角値θCAMを設定するのである。これによ
り、車両が減速状態でかつブレーキペダル35の操作が
あった場合に限り、吸気バルブ9の閉じタイミングを進
ませることから、吸気通路7の負圧を大きくすることが
できる。従って、吸気通路7に通じるブレーキブースタ
37内の負圧が増大することになり、ブレーキペダル3
5に大きな踏み込み力を必要とすることなく、所定の制
動力が得られる。
【0046】一方、ステップ104において、全閉信号
LLが「オン」でない場合には、減速時でもアイドル時
でもない通常走行であるものとして、ステップ108に
おいて、先に読み込まれたエンジン回転数NE及びスロ
ットル開度TAに基づき、それらの値をパラメータとす
る関数f(NE,TA)の演算結果を吸気バルブ9の開
閉タイミング制御のための進角値θCAMとして設定し
た後、ステップ109へ移行する。この関数f(NE,
TA)の演算は、図8に示すようなマップを参照して行
われる。ここで、図8のマップはROM51に予め記憶
されたものである。このマップにおいて、スロットル開
度TA及びエンジン回転数NEの変化、即ちエンジン1
の負荷変化に応じて、エンジン1のポンピングロスを低
減させるように吸気バルブ9の開閉タイミングを制御す
るための関数f(NE,TA)が設定されている。
【0047】そして、ステップ103、ステップ10
6、ステップ107或いはステップ108から移行して
ステップ109においては、冷却水温THWに基づき、
即ちエンジン1の温度に応じて、吸気バルブ9の開閉タ
イミング制御のための上限値θLimitU及び下限値
θLimitLを算出する。この上限値θLimitU
及び下限値θLimitLの算出は、図9に示すような
マップを参照して行われる。ここで、図9のマップはR
OM51に予め記憶されたものである。このマップにお
いては、冷却水温THWが低いほど、吸気バルブ9の開
閉タイミングの制御範囲、即ち上限値θLimitUと
下限値θLimitLとの間が狭くなるように設定され
ている。
【0048】続いて、ステップ110において、先に算
出された進角値θCAMが上限値θLimitUよりも
大きいか否かを判断する。ここで、進角値θCAMが上
限値θLimitUよりも大きい場合には、ステップ1
11において、その上限値θLimitUを進角値θC
AMとして設定した後、ステップ112へ移行する。
又、進角値θCAMが上限値θLimitUよりも大き
くない場合には、そのままステップ112へ移行する。
【0049】そして、ステップ110又はステップ11
1から移行してステップ112においては、進角値θC
AMが下限値θLimitLよりも小さいか否かを判断
する。ここで、進角値θCAMが下限値θLimitL
よりも小さい場合には、ステップ113において、その
下限値θLimitLを進角値θCAMとして設定した
後、ステップ114へ移行する。又、進角値θCAMが
下限値θLimitLよりも小さくない場合には、その
ままステップ114へ移行する。
【0050】つまり、ステップ109〜ステップ113
の処理では、進角値θCAMにガードをかける処理を行
うのである。そして、ステップ112或いはステップ1
13から移行してステップ114においては、ステップ
モータ25を駆動制御するために、先に設定された進角
値θCAMからその値に相当する目標ステップ数Vst
を設定する。
【0051】その後、ステップ115において、その設
定された目標ステップ数Vstからステップモータ25
での現在ステップ数Vpoを減算した結果を制御ステッ
プ数STEPとして設定する。
【0052】次に、ステップ116において、制御ステ
ップ数STEPが「0」であるか否かを判断する。ここ
で、制御ステップ数STEPが「0」である場合には、
ステップモータ25を駆動させることなくそのままその
後の処理を一旦終了する。
【0053】一方、ステップ116において、制御ステ
ップ数STEPが「0」でない場合には、ステップ11
7において、制御ステップ数STEPが「0」よりも大
きいか否か、即ち制御ステップ数STEPが正の数であ
るか否かを判断する。ここで、制御ステップ数STEP
が正の数である場合には、ステップ118において、制
御フラグDIRを「0」にリセットした後、ステップ1
21へ移行する。
【0054】又、ステップ117において、制御ステッ
プ数STEPが負の数である場合には、ステップ119
において、制御フラグDIRを「1」にセットする。次
いで、ステップ120において、制御ステップ数STE
Pの絶対値を新たな制御ステップ数STEPとして設定
した後、ステップ121へ移行する。
【0055】そして、ステップ118又はステップ12
0から移行してステップ121においては、制御フラグ
DIRが「1」であるか否かを判断する。ここで、制御
フラグDIRが「1」である場合には、ステップ122
において、吸気側VVT23のステップモータ25を1
ステップだけ逆転させた後、ステップ124へ移行す
る。又、制御フラグDIRが「0」の場合には、ステッ
プ123において、ステップモータ25を1ステップだ
け正転させた後、ステップ124へ移行する。
【0056】ステップ122又はステップ123から移
行してステップ124においては、制御ステップ数ST
EPから「1」だけ減算した結果を新たな制御ステップ
数STEPとして設定する。又、ステップ125におい
て、その新たな制御ステップ数STEPが「0」である
か否かを判断する。そして、新たな制御ステップ数ST
EPが「0」でない場合には、ステップ121へジャン
プし、ステップ121〜ステップ125の処理を繰り返
す。つまり、吸気側VVT23を駆動制御するのであ
る。
【0057】一方、ステップ125において、新たな制
御ステップ数STEPが「0」である場合には、そのま
まその後の処理を一旦終了する。このように、ステップ
モータ25の制御によってVVT23が駆動制御され、
吸気バルブ9の開閉タイミングが制御される。
【0058】上記のように、この実施例のバルブタイミ
ング制御装置によれば、エンジン1の運転状態、つまり
は負荷状態に応じてVVT23を駆動制御し、エンジン
1のポンピングロスを低減させるように吸気バルブ9の
開閉タイミングを制御している。従って、ポンピングロ
スを小さくできることから、中負荷域以上の運転領域で
燃焼室6への吸入空気量をも増大させることができ、エ
ンジン1の出力向上や燃費の向上を図ることができる。
【0059】しかも、この実施例では、エンジン1の温
度状態に応じ、その温度が低いほど吸気バルブ9の開閉
タイミングの制御範囲が狭くなるように進角値θCAM
にガードがかけられてVVT23の制御範囲が規制され
る。つまり、エンジン1の低温時には、吸気バルブ9の
開閉タイミングの制御範囲が狭くなるように、即ち開閉
タイミングの上限値θLimitUが小さく、下限値θ
LimitLが大きくなるように制御される。
【0060】従って、低温時には、エンジン1のポンピ
ングロスを低減させる効果がある程度小さくなるが、そ
の低減効果を可能な限り得ながら、エンジン1の有効圧
縮比が必要以上に小さくなることが抑えられる。即ち、
エンジン1の低温時には、ポンピングロス低減のための
バルブタイミング制御を禁止するのではなく、ポンピン
グロス低減のためのバルブタイミング制御をできる限り
生かしながら、有効圧縮比の低下を最小限に抑えてい
る。
【0061】その結果、低温時にもエンジン1のポンピ
ングロスを可能な限り低減していることから、燃費の悪
化を最小限度に抑えることができる。又、低温時には、
特にエンジン1の有効圧縮比が小さくなる軽負荷域にお
いても、その有効圧縮比の低下を最小限に抑えているこ
とから、燃焼の悪化を抑えることができ、エンジン1の
回転不安定等の不具合の発生を防止することができる。
更に、低温時には、アイドル時、軽負荷域及び高負荷域
において、失火等を防止してエンジン1の円滑な運転と
排気ガス特性の向上を図ることができる。
【0062】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、吸気バルブ9の開閉タイミング
のみを可変にするVVT23を設けたが、排気バルブ1
0の開閉タイミングのみを可変にするVVTや吸気バル
ブ9及び排気バルブ10の両方の開閉タイミングをそれ
ぞれ可変にするVVTを設けることもできる。
【0063】(2)前記実施例では、ステップモータ2
5を駆動源とする吸気側VVT23を採用したが、油圧
駆動式のVVTを採用することもできる。 (3)前記実施例では、ガソリンエンジン1に具体化し
たが、ディーゼルエンジンに具体化することもできる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
内燃機関のポンピングロスを低減させるように開閉タイ
ミングを制御すべく内燃機関の運転状態に応じて可変バ
ルブタイミング機構を駆動制御するバルブタイミング制
御装置において、内燃機関の温度が低いほど開閉タイミ
ングの制御範囲が狭くなるように可変バルブタイミング
機構の制御範囲を設定するようにしたので、低温時には
内燃機関のポンピングロスを可能な限り低減しながら有
効圧縮比が必要以上に小さくなることを抑えて、特に軽
負荷域での燃焼の悪化を防止することができ、もって内
燃機関の回転不安定等の不具合の発生を防止することが
できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を説明する概念構
成図である。
【図2】この発明を具体化した一実施例におけるガソリ
ンエンジンを説明する概略構成図である。
【図3】一実施例におけるエンジンECUの電気的構成
を示すブロック図である。
【図4】一実施例におけるVVTECUの電気的構成を
示すブロック図である。
【図5】一実施例におけるVVTの構成を示す断面図で
ある。
【図6】一実施例においてVVTECUにより実行され
る「VVT制御ルーチン」を説明するフローチャートで
ある。
【図7】一実施例においてVVTECUにより実行され
る「VVT制御ルーチン」の続きを説明するフローチャ
ートである。
【図8】一実施例においてエンジン回転数とスロットル
開度とに対する進角値の関係を予め定めてなるマップで
ある。
【図9】一実施例において冷却水温に対する進角値の上
限値及び下限値の関係を予め定めてなるマップである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、6…燃焼室、7…吸気
通路、8…排気通路、9…吸気バルブ、10…排気バル
ブ、23…VVT、14…スロットルセンサ、14a…
全閉スイッチ、30…回転数センサ(14,14a,3
0は運転状態検出手段を構成している)、32…温度検
出手段を構成する水温センサ、41…駆動制御手段、低
温時制御範囲設定手段を構成するVVTECU。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転に同期して所定のタイミ
    ングで駆動され、燃焼室に通じる吸気通路及び排気通路
    をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び排気バルブと、 前記吸気バルブ及び前記排気バルブの少なくとも一方の
    開閉タイミングを連続的に可変にするために駆動される
    可変バルブタイミング機構と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関のポンピングロスを低減させるように前記開閉タイミ
    ングを制御すべく前記可変バルブタイミング機構を駆動
    制御する駆動制御手段とを備えた内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置において、 前記内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段による検出温度が低いほど、前記開閉
    タイミングの制御範囲が狭くなるように前記駆動制御手
    段における前記可変バルブタイミング機構の制御範囲を
    設定する低温時制御範囲設定手段とを備えたことを特徴
    とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8245675B2 (en) 2009-02-04 2012-08-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable valve apparatus
JP2013024089A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Toyota Motor Corp 可変動弁装置の制御装置

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JP2013024089A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Toyota Motor Corp 可変動弁装置の制御装置
US8919306B2 (en) 2011-07-19 2014-12-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Controller for variable valve device

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