JPH05156491A - 連続錫鍍金設備のリフロー制御方法 - Google Patents
連続錫鍍金設備のリフロー制御方法Info
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- JPH05156491A JPH05156491A JP32201791A JP32201791A JPH05156491A JP H05156491 A JPH05156491 A JP H05156491A JP 32201791 A JP32201791 A JP 32201791A JP 32201791 A JP32201791 A JP 32201791A JP H05156491 A JPH05156491 A JP H05156491A
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- reflow
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、C/Rによる処理鋼板の昇温帯
域にて昇温速度を所定の範囲内に確実に制御し、錫の付
着性、耐食性を向上することにある。 【構成】 I/RおよびC/Rの出力電力を制御しつ
つ、連続的に送られてくる錫鍍金された被処理鋼板1を
加熱昇温し、さらにクエンチタンク5にて急冷処理する
リフロー制御を行う連続錫鍍金設備のリフロー制御方法
において、ライン速度および鋼板サイズを用いて前記両
リフローのトータル出力電力を決定した後、目標とすべ
き昇温速度に基づいてC/Rの出力電力を決定し、この
決定された出力電力でC/Rを制御し、また、トータル
出力電力からC/Rの出力電力を差し引いた残りの電力
をI/Rの出力電力として決定し、この決定された出力
電力でI/Rを制御し、錫溶融点近傍の被処理鋼板の昇
温速度を制御する連続錫鍍金設備のリフロー制御方法で
ある。
域にて昇温速度を所定の範囲内に確実に制御し、錫の付
着性、耐食性を向上することにある。 【構成】 I/RおよびC/Rの出力電力を制御しつ
つ、連続的に送られてくる錫鍍金された被処理鋼板1を
加熱昇温し、さらにクエンチタンク5にて急冷処理する
リフロー制御を行う連続錫鍍金設備のリフロー制御方法
において、ライン速度および鋼板サイズを用いて前記両
リフローのトータル出力電力を決定した後、目標とすべ
き昇温速度に基づいてC/Rの出力電力を決定し、この
決定された出力電力でC/Rを制御し、また、トータル
出力電力からC/Rの出力電力を差し引いた残りの電力
をI/Rの出力電力として決定し、この決定された出力
電力でI/Rを制御し、錫溶融点近傍の被処理鋼板の昇
温速度を制御する連続錫鍍金設備のリフロー制御方法で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食缶その他の一般缶の
材料となる錫鍍金鋼板を連続的に製造する錫鍍金設備の
錫溶融装置に利用される連続錫鍍金設備のリフロー制御
方法に係わり、特に錫溶融装置を構成する抵抗加熱によ
るコンダクションリフロー(以下、C/Rと称する)と
誘導加熱によるインダクションリフロー(以下、I/R
と称する)の出力を最適に制御する連続錫鍍金設備のリ
フロー制御方法に関する。
材料となる錫鍍金鋼板を連続的に製造する錫鍍金設備の
錫溶融装置に利用される連続錫鍍金設備のリフロー制御
方法に係わり、特に錫溶融装置を構成する抵抗加熱によ
るコンダクションリフロー(以下、C/Rと称する)と
誘導加熱によるインダクションリフロー(以下、I/R
と称する)の出力を最適に制御する連続錫鍍金設備のリ
フロー制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食缶その他の一般缶の表面処理鋼板とし
ては、錫鍍金鋼板を用いることが知られているが、かか
る錫鍍金鋼板を用いて以上のような食缶などをを製造す
る場合、近年、その接合部分にハンダ付け法、接着法に
代わってシーム溶接法を用いて接合することが広く普及
されてきている。このシーム溶接法には、錫鍍金鋼板が
優れているものの、その鍍金原料となる錫が高価である
という問題がある。そこで、少ない錫の量を用いて溶接
性を確保する観点から次のような幾つかの製造技術が提
案されている。
ては、錫鍍金鋼板を用いることが知られているが、かか
る錫鍍金鋼板を用いて以上のような食缶などをを製造す
る場合、近年、その接合部分にハンダ付け法、接着法に
代わってシーム溶接法を用いて接合することが広く普及
されてきている。このシーム溶接法には、錫鍍金鋼板が
優れているものの、その鍍金原料となる錫が高価である
という問題がある。そこで、少ない錫の量を用いて溶接
性を確保する観点から次のような幾つかの製造技術が提
案されている。
【0003】その1つは、鋼板表面に2〜30mg/m 2
のNi被膜層を施し、その上側に200〜1000mg/
m 2 の錫(Sn)被膜層を設け、さらに錫被膜層の上側
にクロメート処理を設けた表面処理鋼板が提案されてい
る(特開昭60−56074号公報)。
のNi被膜層を施し、その上側に200〜1000mg/
m 2 の錫(Sn)被膜層を設け、さらに錫被膜層の上側
にクロメート処理を設けた表面処理鋼板が提案されてい
る(特開昭60−56074号公報)。
【0004】他の1つは、錫鍍金を施す錫溶融工程にお
いて錫鍍金を施す温度を錫の溶融点(232°C)を越
える時の加熱昇温度速度を40°C/秒以下とする一
方、錫鍍金の最終到達温度を250°C以下とし、最後
に急冷することにより、薄い錫鍍金鋼板を製造する製造
方法が提案されている(特開平1−242798号公
報)。
いて錫鍍金を施す温度を錫の溶融点(232°C)を越
える時の加熱昇温度速度を40°C/秒以下とする一
方、錫鍍金の最終到達温度を250°C以下とし、最後
に急冷することにより、薄い錫鍍金鋼板を製造する製造
方法が提案されている(特開平1−242798号公
報)。
【0005】ところで、前者の特開昭60−56074
号公報には、電気オーブン中で205°Cで30分間加
熱処理を行った後、缶胴に成形してシーム溶接性テスト
を行ったとき、少ない錫の量で溶接性を十分に確保され
たと記載されているが、鋼板表面のNi鍍金層上に施さ
れた薄鍍金層の錫が微粒状となり、また当該錫の付着力
が比較的弱い状態になっており、そのために溶接性が低
下したり、耐腐性が低下したりする問題がある。このよ
うな問題については、後者の特開平1−242798号
公報の技術についても同様であると言える。
号公報には、電気オーブン中で205°Cで30分間加
熱処理を行った後、缶胴に成形してシーム溶接性テスト
を行ったとき、少ない錫の量で溶接性を十分に確保され
たと記載されているが、鋼板表面のNi鍍金層上に施さ
れた薄鍍金層の錫が微粒状となり、また当該錫の付着力
が比較的弱い状態になっており、そのために溶接性が低
下したり、耐腐性が低下したりする問題がある。このよ
うな問題については、後者の特開平1−242798号
公報の技術についても同様であると言える。
【0006】そこで、この種の錫鍍金鋼板の場合には、
鋼板表面に錫鍍金を施した後、或いは鋼板表面のNi鍍
金層上の錫鍍金を施した後、リフロー処理を行う製造方
法が採用されている。ここで、リフロー処理とは、錫を
電気鍍金した後、錫溶融装置にて錫の溶融点まで昇温加
熱させた後、クエンチタンクで急水冷を行う処理であ
る。このようなリフロー処理を行えば、鋼板本体である
鉄の上側にFe−Sn合金層が生成され、当該合金層の
上側に錫鍍金層を形成することができ、これによって光
沢性ある錫鍍金鋼板を製造できること、安価な鉄板を用
いて実現できること、しかも耐腐性に優れ、純錫によっ
て溶接が可能であるといったメリットをもっており、こ
れがリフロー処理の重要な機能とも言える。
鋼板表面に錫鍍金を施した後、或いは鋼板表面のNi鍍
金層上の錫鍍金を施した後、リフロー処理を行う製造方
法が採用されている。ここで、リフロー処理とは、錫を
電気鍍金した後、錫溶融装置にて錫の溶融点まで昇温加
熱させた後、クエンチタンクで急水冷を行う処理であ
る。このようなリフロー処理を行えば、鋼板本体である
鉄の上側にFe−Sn合金層が生成され、当該合金層の
上側に錫鍍金層を形成することができ、これによって光
沢性ある錫鍍金鋼板を製造できること、安価な鉄板を用
いて実現できること、しかも耐腐性に優れ、純錫によっ
て溶接が可能であるといったメリットをもっており、こ
れがリフロー処理の重要な機能とも言える。
【0007】ところで、従来のかかる連続錫鍍金設備に
おける錫溶融装置は、図5に示すように例えば錫鍍金槽
から送られてくる被処理鋼板1について、第1のコンダ
クターロール2、ガイドロール3a,3bを経由させた
後、誘導加熱を行うI/R4を通してクエンチタンク5
に導き、ここで冷却ノイズ6およびクエンチタンク5内
の冷水により急冷した後、さらに第2のコンダクターロ
ール7を経由させた後、例えば化成処理などに導く構成
となっている。8は第1のコンダクターロール2および
第2のコンダクターロール7に対して抵抗加熱制御を行
うC/Rである。
おける錫溶融装置は、図5に示すように例えば錫鍍金槽
から送られてくる被処理鋼板1について、第1のコンダ
クターロール2、ガイドロール3a,3bを経由させた
後、誘導加熱を行うI/R4を通してクエンチタンク5
に導き、ここで冷却ノイズ6およびクエンチタンク5内
の冷水により急冷した後、さらに第2のコンダクターロ
ール7を経由させた後、例えば化成処理などに導く構成
となっている。8は第1のコンダクターロール2および
第2のコンダクターロール7に対して抵抗加熱制御を行
うC/Rである。
【0008】すなわち、この錫溶融装置のリフロー制御
方法は、錫鍍金された被処理鋼板1を錫溶融点までいか
なる速度で昇温制御するかについて考えており、このた
め従来の方法では、コントローラ(図示せず)にて鋼板
1のサイズとライン速度を関数として錫溶融点までの昇
温に必要な全出力電力を求めた後、この全出力電力を鋼
板1のサイズに基づいて前記I/R4とC/R8と出力
電力の比率を決定し、この比率に従ってI/R4とC/
R8の出力電力を制御することにより、鋼板温度を図6
に示すような特性で昇温する方法をとっている。
方法は、錫鍍金された被処理鋼板1を錫溶融点までいか
なる速度で昇温制御するかについて考えており、このた
め従来の方法では、コントローラ(図示せず)にて鋼板
1のサイズとライン速度を関数として錫溶融点までの昇
温に必要な全出力電力を求めた後、この全出力電力を鋼
板1のサイズに基づいて前記I/R4とC/R8と出力
電力の比率を決定し、この比率に従ってI/R4とC/
R8の出力電力を制御することにより、鋼板温度を図6
に示すような特性で昇温する方法をとっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なリフロー制御方法にとって非常に重要なことは、図6
から明らかなように被処理鋼板1がI/R4を通過した
後のメルトライン9の位置の制御にある。何んとなれ
ば、当該位置が被処理鋼板1の錫溶融点(232°C)
近傍にあり、かかる位置でFe−Sn合金層を生成する
こと、ひいては錫溶融点近傍での鋼板1の昇温速度が錫
の密着性、耐腐性に大きな影響を与えるためである。
なリフロー制御方法にとって非常に重要なことは、図6
から明らかなように被処理鋼板1がI/R4を通過した
後のメルトライン9の位置の制御にある。何んとなれ
ば、当該位置が被処理鋼板1の錫溶融点(232°C)
近傍にあり、かかる位置でFe−Sn合金層を生成する
こと、ひいては錫溶融点近傍での鋼板1の昇温速度が錫
の密着性、耐腐性に大きな影響を与えるためである。
【0010】しかし、従来のリフロー制御方法では、全
出力がライン速度に比例し、かつ、メルトライン位置の
温度を制御するC/R8の出力が全出力に比例するこ
と、つまりライン速度に比例することから、鋼板1の昇
温速度を一定の範囲に制御できない。そのため、錫の密
着性や耐腐性で今1つの感がある。
出力がライン速度に比例し、かつ、メルトライン位置の
温度を制御するC/R8の出力が全出力に比例するこ
と、つまりライン速度に比例することから、鋼板1の昇
温速度を一定の範囲に制御できない。そのため、錫の密
着性や耐腐性で今1つの感がある。
【0011】そこで、メルトラインの近傍に熱放射温度
計およびITVカメラを設置し、オペレータがメルトラ
インの位置を目視しながら手動にてC/R8の出力電圧
を調整するようにしているが、この場合には特にライン
速度の変更や板厚変更などのライン変更時にオペレータ
がそれに十分対応できず、被処理鋼板1が錫の溶融点ま
で昇温させられず、錫鍍金層に純錫の盛り上がりをつく
る錫はじきの問題やFe−Sn合金層が生成しにくい問
題がある。さらに、オペレータは上記ライン変更に伴っ
て種々の設定変更を行うが、この設変更を行っている間
に品質が不安定となる問題がある。
計およびITVカメラを設置し、オペレータがメルトラ
インの位置を目視しながら手動にてC/R8の出力電圧
を調整するようにしているが、この場合には特にライン
速度の変更や板厚変更などのライン変更時にオペレータ
がそれに十分対応できず、被処理鋼板1が錫の溶融点ま
で昇温させられず、錫鍍金層に純錫の盛り上がりをつく
る錫はじきの問題やFe−Sn合金層が生成しにくい問
題がある。さらに、オペレータは上記ライン変更に伴っ
て種々の設定変更を行うが、この設変更を行っている間
に品質が不安定となる問題がある。
【0012】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、C/Rによる処理鋼板の昇温帯域にて昇温速度を所
定の範囲内に確実に制御し、錫の付着性、耐食性の向上
を図る連続錫鍍金設備のリフロー制御方法を提供するこ
とを目的とする。
で、C/Rによる処理鋼板の昇温帯域にて昇温速度を所
定の範囲内に確実に制御し、錫の付着性、耐食性の向上
を図る連続錫鍍金設備のリフロー制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、I/RおよびC/Rの出力電力を制御しつ
つ、連続的に送られてくる錫鍍金された被処理鋼板を加
熱昇温し、さらに急冷処理するリフロー制御を実行する
連続錫鍍金設備のリフロー制御方法において、ライン速
度および鋼板サイズを用いて前記両リフローのトータル
出力電力を決定した後、目標とすべき昇温速度を基づい
て前記トータル出力電力に対する前記C/Rの出力電力
を決定し、さらにトータル出力電力からC/Rの出力電
力を差し引いた残りの出力電力を前記I/Rの出力電力
とし、錫溶融点近傍の鋼板の昇温速度を制御する連続錫
鍍金設備のリフロー制御方法である。
するために、I/RおよびC/Rの出力電力を制御しつ
つ、連続的に送られてくる錫鍍金された被処理鋼板を加
熱昇温し、さらに急冷処理するリフロー制御を実行する
連続錫鍍金設備のリフロー制御方法において、ライン速
度および鋼板サイズを用いて前記両リフローのトータル
出力電力を決定した後、目標とすべき昇温速度を基づい
て前記トータル出力電力に対する前記C/Rの出力電力
を決定し、さらにトータル出力電力からC/Rの出力電
力を差し引いた残りの出力電力を前記I/Rの出力電力
とし、錫溶融点近傍の鋼板の昇温速度を制御する連続錫
鍍金設備のリフロー制御方法である。
【0014】
【作用】従って、本発明は以上のような手段を講じたこ
とにより、メルトライン位置,つまり錫溶融点近傍の昇
温速度に影響を与えるところのC/Rの出力電力を制御
することが可能となり、錫溶融点近傍の昇温速度を所定
範囲内で確実に制御でき、よってはじき現象を回避で
き、Fe−Sn合金層の生成を確実に行うことができ、
錫の付着性、耐食性を向上することができる。
とにより、メルトライン位置,つまり錫溶融点近傍の昇
温速度に影響を与えるところのC/Rの出力電力を制御
することが可能となり、錫溶融点近傍の昇温速度を所定
範囲内で確実に制御でき、よってはじき現象を回避で
き、Fe−Sn合金層の生成を確実に行うことができ、
錫の付着性、耐食性を向上することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は連続錫鍍金設備の錫溶融装置に適用
したリフロー制御方法の一実施例を示す図である。な
お、同図において従来装置(図5参照)と同一部分には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
て説明する。図1は連続錫鍍金設備の錫溶融装置に適用
したリフロー制御方法の一実施例を示す図である。な
お、同図において従来装置(図5参照)と同一部分には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0016】本発明方法において従来方法と比較して特
に異なるところは、錫溶融点近傍がC/Rによる昇温帯
域であることに着目し、従来のライン速度に依存するリ
フロー出力電力の決定方法に代えて、とりわけC/Rの
出力電力を昇温速度に基づいて決定することにある。
に異なるところは、錫溶融点近傍がC/Rによる昇温帯
域であることに着目し、従来のライン速度に依存するリ
フロー出力電力の決定方法に代えて、とりわけC/Rの
出力電力を昇温速度に基づいて決定することにある。
【0017】すなわち、このリフロー制御においては、
ハード的には図1に示すごとくライン速度,鋼板サイズ
および目標とすべき昇温速度からC/R出力電力および
I/R出力電力を決定するリフロー制御電力決定演算部
10と、このリフロー制御電力決定演算部10で決定さ
れた出力電力に基づいてC/R2,7の出力電力を制御
するC/R電力制御部21と、同じくリフロー制御電力
決定演算部10で決定された出力電力に基づいてI/R
8の出力電力を制御するI/R電力制御部22とで構成
されている。
ハード的には図1に示すごとくライン速度,鋼板サイズ
および目標とすべき昇温速度からC/R出力電力および
I/R出力電力を決定するリフロー制御電力決定演算部
10と、このリフロー制御電力決定演算部10で決定さ
れた出力電力に基づいてC/R2,7の出力電力を制御
するC/R電力制御部21と、同じくリフロー制御電力
決定演算部10で決定された出力電力に基づいてI/R
8の出力電力を制御するI/R電力制御部22とで構成
されている。
【0018】前記リフロー制御電力決定演算部10は、
機能的には図2に示すように外部から設定される従来と
同様な鋼板サイズ,ライン速度を受けてトータル出力電
力Pt を求めるトータル出力電力演算手段11、目標と
すべき昇温速度αに比例する関係を持たせてC/R出力
電力Pc を決定するC/R出力電力演算手段12、この
C/R出力電力演算手段12によって決定されたC/R
出力電力PcをC/Rの効率ηc で除算してC/R投入
電力Pcoを決定するC/R投入電力演算手段13が設け
られている。
機能的には図2に示すように外部から設定される従来と
同様な鋼板サイズ,ライン速度を受けてトータル出力電
力Pt を求めるトータル出力電力演算手段11、目標と
すべき昇温速度αに比例する関係を持たせてC/R出力
電力Pc を決定するC/R出力電力演算手段12、この
C/R出力電力演算手段12によって決定されたC/R
出力電力PcをC/Rの効率ηc で除算してC/R投入
電力Pcoを決定するC/R投入電力演算手段13が設け
られている。
【0019】ここで、鋼板1の昇温速度は、後記する図
4に示す如く一定の速度範囲内でライン速度に比例させ
て変化させることにより、電力の制御範囲を広げるもの
である。
4に示す如く一定の速度範囲内でライン速度に比例させ
て変化させることにより、電力の制御範囲を広げるもの
である。
【0020】また、リフロー制御電力決定演算部10に
は、トータル出力電力Pt から前記C/R出力電力演算
手段12によって決定されたC/R出力電力Pc を差し
引いて得られる電力をI/R出力電力Pi として決定す
るI/R出力電力演算手段14、このI/R出力電力演
算手段14によって決定されたI/R出力電力Pi をI
/Rの効率ηi で除算してI/R投入電力Pioを決定す
るI/R投入電力演算手段15が設けられている。次
に、以上のような機能をもつリフロー制御方法の動作に
ついて説明する。
は、トータル出力電力Pt から前記C/R出力電力演算
手段12によって決定されたC/R出力電力Pc を差し
引いて得られる電力をI/R出力電力Pi として決定す
るI/R出力電力演算手段14、このI/R出力電力演
算手段14によって決定されたI/R出力電力Pi をI
/Rの効率ηi で除算してI/R投入電力Pioを決定す
るI/R投入電力演算手段15が設けられている。次
に、以上のような機能をもつリフロー制御方法の動作に
ついて説明する。
【0021】本発明者等は、種々の実験・検討を重ねた
結果、錫溶融点近傍,つまりメルトライン9近傍の昇温
速度α°c/sec が純錫のはじきやFe−Sn合金層の
生成に大きな影響を与えていることを知るに至ったが、
このメルトライン9近傍は専らC/R8の電力制御によ
るものである。そこで、本発明方法は、先ず、鋼板サイ
ズとライン速度とに基づいて下記式に基づいてトータル
出力電力Pt を求める。 Pt =d・Cp ・(S・60)・(t・10-3) ・(W・10-3)・△T …(1)
結果、錫溶融点近傍,つまりメルトライン9近傍の昇温
速度α°c/sec が純錫のはじきやFe−Sn合金層の
生成に大きな影響を与えていることを知るに至ったが、
このメルトライン9近傍は専らC/R8の電力制御によ
るものである。そこで、本発明方法は、先ず、鋼板サイ
ズとライン速度とに基づいて下記式に基づいてトータル
出力電力Pt を求める。 Pt =d・Cp ・(S・60)・(t・10-3) ・(W・10-3)・△T …(1)
【0022】但し、上式においてd:鉄の比重(7.8
5TON /m3 )、Cp :比熱(0.107KW/°CTON
)、S:ライン速度mpm 、t:板厚、W:板幅、△
T:鋼板1の昇温温度(錫の溶融点232°C)であ
る。
5TON /m3 )、Cp :比熱(0.107KW/°CTON
)、S:ライン速度mpm 、t:板厚、W:板幅、△
T:鋼板1の昇温温度(錫の溶融点232°C)であ
る。
【0023】そして、以上のようにしてトータル出力電
力Pt を求めたならば、このトータル出力電力Pt から
各C/R,I/Rの電力比率配分を行うが、このとき、
メルトライン9の位置に影響を与えるC/Rの出力電力
Pc を求めることにする。このC/Rの出力電力Pc を
求めるに対しては、純錫のはじきやFe−Sn合金層の
生成に大きく寄与する昇温速度α°c/sec に基づいて
決定する。
力Pt を求めたならば、このトータル出力電力Pt から
各C/R,I/Rの電力比率配分を行うが、このとき、
メルトライン9の位置に影響を与えるC/Rの出力電力
Pc を求めることにする。このC/Rの出力電力Pc を
求めるに対しては、純錫のはじきやFe−Sn合金層の
生成に大きく寄与する昇温速度α°c/sec に基づいて
決定する。
【0024】そのためには、メルトライン9近傍の昇温
速度α(°c/sec)を決定する必要があるが、この昇
温速度α(°c/sec )は図3に基づいて下記する
(2)式から求めることができる。 α=△Tc /L間通過時間=△Tc ・{S/(60・L)} …(2) 但し、Sはライン速度(mpm )、△Tc (°C)はC/
Rによる昇温温度である。一方、このC/Rによる昇温
温度△Tc は、 △Tc ={Pc /(5.05・10-5・tWS)} …(3) で表される。上式において、Pc :C/R有効電力(出
力電力)、S:ライン速度、t:板厚、W:板幅であ
る。ゆえに、前記(3)式を(2)式に代入すると、 α={Pc /(6.45・10-5・tW)} …(4) となる。ゆえに、C/R出力電力演算手段12では、こ
の(4)式に基づき、 Pc =6.45・10-5・tWα …(5) なるC/R出力電力Pc を求める。従って、この(5)
式から明らかなようにC/R出力電力Pc はライン速度
に関係なく昇温速度α(°c/sec )から決定すること
ができる。逆に、予めC/R出力電力Pc を決定すれ
ば、前記(5)式から昇温速度α(°c/sec )を決定
することができる。なお、この昇温速度α(°c/sec
)は30〜40°C/sec tが良好であることが分か
った。そこで、以上のようにしてC/R出力電力Pc を
決定したならば、引き続き、I/R出力電力演算手段1
4にて、 Pi =トータル出力電力Pt −C/R出力電力Pc …(6)
速度α(°c/sec)を決定する必要があるが、この昇
温速度α(°c/sec )は図3に基づいて下記する
(2)式から求めることができる。 α=△Tc /L間通過時間=△Tc ・{S/(60・L)} …(2) 但し、Sはライン速度(mpm )、△Tc (°C)はC/
Rによる昇温温度である。一方、このC/Rによる昇温
温度△Tc は、 △Tc ={Pc /(5.05・10-5・tWS)} …(3) で表される。上式において、Pc :C/R有効電力(出
力電力)、S:ライン速度、t:板厚、W:板幅であ
る。ゆえに、前記(3)式を(2)式に代入すると、 α={Pc /(6.45・10-5・tW)} …(4) となる。ゆえに、C/R出力電力演算手段12では、こ
の(4)式に基づき、 Pc =6.45・10-5・tWα …(5) なるC/R出力電力Pc を求める。従って、この(5)
式から明らかなようにC/R出力電力Pc はライン速度
に関係なく昇温速度α(°c/sec )から決定すること
ができる。逆に、予めC/R出力電力Pc を決定すれ
ば、前記(5)式から昇温速度α(°c/sec )を決定
することができる。なお、この昇温速度α(°c/sec
)は30〜40°C/sec tが良好であることが分か
った。そこで、以上のようにしてC/R出力電力Pc を
決定したならば、引き続き、I/R出力電力演算手段1
4にて、 Pi =トータル出力電力Pt −C/R出力電力Pc …(6)
【0025】なる演算を行ってI/R出力電力Pi を決
定し、それぞれC/R投入電力演算手段13およびI/
R投入電力演算手段15にて効率を考慮し、C/R電力
制御部22およびI/R電力制御部21に送出し、C/
RおよびI/Rの出力電力を制御する。
定し、それぞれC/R投入電力演算手段13およびI/
R投入電力演算手段15にて効率を考慮し、C/R電力
制御部22およびI/R電力制御部21に送出し、C/
RおよびI/Rの出力電力を制御する。
【0026】ところで、以上のようなリフロー制御方法
では、ライン速度が加減速となっても、C/R出力電力
はライン速度に関係なく一定となり、トータル出力電力
PtからC/R出力電力Pc を差し引いた残りの電力を
I/Rで補うことになる。しかし、この場合には、I/
Rの出力の限界により、ライン速度が上げられないとい
う問題が出てくる。そこで、メルトライン9の昇温速度
αに関し、ライン速度と昇温速度との関係を図4に示す
ように傾きを可変し、C/Rにも負担をかけることによ
り、I/Rとの強調をとり、かつ、鋼板1の昇温速度を
任意の範囲で制御可能とするものである。なお、この昇
温速度の傾きは例えば予めオペレータがA,Bなどを設
定することにより行うものである。
では、ライン速度が加減速となっても、C/R出力電力
はライン速度に関係なく一定となり、トータル出力電力
PtからC/R出力電力Pc を差し引いた残りの電力を
I/Rで補うことになる。しかし、この場合には、I/
Rの出力の限界により、ライン速度が上げられないとい
う問題が出てくる。そこで、メルトライン9の昇温速度
αに関し、ライン速度と昇温速度との関係を図4に示す
ように傾きを可変し、C/Rにも負担をかけることによ
り、I/Rとの強調をとり、かつ、鋼板1の昇温速度を
任意の範囲で制御可能とするものである。なお、この昇
温速度の傾きは例えば予めオペレータがA,Bなどを設
定することにより行うものである。
【0027】従って、以上のような実施例の方法によれ
ば、鋼板サイズ,ライン速度などに基づいてトータル出
力電力を求めた後、メルトライン9の位置に影響を与え
る昇温速度に基づいてC/R出力電力を求めてC/Rの
出力電力を制御するようにしたので、錫溶融点近傍の昇
温速度が所定範囲内に制御でき、純錫のはじきを防止で
き、Fe−Sn合金層の生成を確実に行うことができ、
錫の付着性、耐食性を大幅に向上できる。
ば、鋼板サイズ,ライン速度などに基づいてトータル出
力電力を求めた後、メルトライン9の位置に影響を与え
る昇温速度に基づいてC/R出力電力を求めてC/Rの
出力電力を制御するようにしたので、錫溶融点近傍の昇
温速度が所定範囲内に制御でき、純錫のはじきを防止で
き、Fe−Sn合金層の生成を確実に行うことができ、
錫の付着性、耐食性を大幅に向上できる。
【0028】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものでない。例えば所要とする個所に放射温度計を設置
し、その検出温度をフィートバック信号としてC/R出
力電力やI/R出力電力を補正する処理を行ってもよい
ものである。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
ものでない。例えば所要とする個所に放射温度計を設置
し、その検出温度をフィートバック信号としてC/R出
力電力やI/R出力電力を補正する処理を行ってもよい
ものである。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、C
/Rによる処理鋼板の昇温帯域にて昇温速度を所定の範
囲内に確実に制御することにより、錫の付着性、耐食性
を大幅に向上できる連続錫鍍金設備のリフロー制御方法
を提供できる。
/Rによる処理鋼板の昇温帯域にて昇温速度を所定の範
囲内に確実に制御することにより、錫の付着性、耐食性
を大幅に向上できる連続錫鍍金設備のリフロー制御方法
を提供できる。
【図1】 連続錫鍍金設備における錫溶融装置に適用し
た本発明に係わるリフロー制御方法の一実施例を示すハ
ード構成図。
た本発明に係わるリフロー制御方法の一実施例を示すハ
ード構成図。
【図2】 図1に示すリフロー制御電力決定演算部の機
能ブロック図。
能ブロック図。
【図3】 鋼板位置と鋼板温度との関係から昇温速度な
どを求めるための説明図。
どを求めるための説明図。
【図4】 昇温速度の設定例を説明する図。
【図5】 従来の連続錫鍍金設備における錫溶融装置を
示す構成図。
示す構成図。
【図6】 図5における鋼板昇温曲線を示す図。
2,7…コンダクターロール、4…インダクションリフ
ロー(I/R)、5…クエンチタンク、6…冷却ノイ
ズ、8…コンダクションリフロー(C/R)、9…メル
トライン、10…リフロー制御電力決定演算部、11…
トータル出力電力演算手段、12…C/R出力電力演算
手段、14…I/R出力電力演算手段、21…I/R電
力制御部、22…C/R電力制御部。
ロー(I/R)、5…クエンチタンク、6…冷却ノイ
ズ、8…コンダクションリフロー(C/R)、9…メル
トライン、10…リフロー制御電力決定演算部、11…
トータル出力電力演算手段、12…C/R出力電力演算
手段、14…I/R出力電力演算手段、21…I/R電
力制御部、22…C/R電力制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 貴市 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 インダクションリフローおよびコンダク
ションリフローの出力電力を制御しつつ、連続的に送ら
れてくる錫鍍金された被処理鋼板を加熱昇温し、さらに
急冷処理するリフロー制御を行う連続錫鍍金設備のリフ
ロー制御方法において、 ライン速度および鋼板サイズを用いて前記両リフローの
トータル出力電力を決定した後、目標とすべき昇温速度
に基づいて前記コンダクションリフローの出力電力を決
定し、かつ、前記トータル出力電力からコンダクション
リフローの出力電力を差し引くことにより前記インダク
ションリフローの出力電力を決定し、錫溶融点近傍の被
処理鋼板の昇温速度を制御することを特徴とする連続錫
鍍金設備のリフロー制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32201791A JP2576328B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 連続錫鍍金設備のリフロー制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32201791A JP2576328B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 連続錫鍍金設備のリフロー制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156491A true JPH05156491A (ja) | 1993-06-22 |
JP2576328B2 JP2576328B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=18138997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32201791A Expired - Fee Related JP2576328B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 連続錫鍍金設備のリフロー制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576328B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100478002B1 (ko) * | 2002-05-30 | 2005-03-23 | 김용욱 | 웨이퍼 크기별 공급 전원 선택기능을 구비한 도금전원공급장치 |
JP2010159451A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 連続錫めっき設備のリフロー加熱電力制御方法 |
CN103436933A (zh) * | 2013-08-19 | 2013-12-11 | 新冶高科技集团有限公司 | 一种电镀锡生产线复合软熔方法及装置 |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP32201791A patent/JP2576328B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100478002B1 (ko) * | 2002-05-30 | 2005-03-23 | 김용욱 | 웨이퍼 크기별 공급 전원 선택기능을 구비한 도금전원공급장치 |
JP2010159451A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 連続錫めっき設備のリフロー加熱電力制御方法 |
CN103436933A (zh) * | 2013-08-19 | 2013-12-11 | 新冶高科技集团有限公司 | 一种电镀锡生产线复合软熔方法及装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2576328B2 (ja) | 1997-01-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |