JPH05156277A - 固状潤滑剤 - Google Patents

固状潤滑剤

Info

Publication number
JPH05156277A
JPH05156277A JP34194591A JP34194591A JPH05156277A JP H05156277 A JPH05156277 A JP H05156277A JP 34194591 A JP34194591 A JP 34194591A JP 34194591 A JP34194591 A JP 34194591A JP H05156277 A JPH05156277 A JP H05156277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modified silicone
property
silicone compound
compound
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34194591A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Kitamura
良一 北村
Shuzo Ohara
柊三 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goyo Paper Working Co Ltd
Original Assignee
Goyo Paper Working Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goyo Paper Working Co Ltd filed Critical Goyo Paper Working Co Ltd
Priority to JP34194591A priority Critical patent/JPH05156277A/ja
Priority to EP92102196A priority patent/EP0527286A1/en
Publication of JPH05156277A publication Critical patent/JPH05156277A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも1個の水素基を有する有機珪素化
合物と、該水素基と反応する二重結合を少なくとも1個
有する炭素数18以上の炭化水素化合物とを反応させて
なる変性シリコーン化合物を成分とする固状潤滑剤。 【効果】 ワックス類との相溶性が良いので、使用目的
に応じて最適の機能を発揮する組成を容易に実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固状潤滑剤に関し、更に
詳しくは、優れた潤滑性及びその良好な持続性の他、撥
水性、防水性、艶出し性、防汚性等を簡便に付与でき、
更に、従来の天然ワックス、合成ワックス等のワックス
類との相溶性がよいので、容易に混合してこれらワック
ス類を改質できる変性シリコーン含有固状潤滑剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の潤滑機能等の付与を目的
とするものとして、ワックス系のもの、シリコーン系の
もの等が知られている。それに対して、ワックス系、シ
リコーン系等のそれぞれの長所を生かすため、これらを
混合しての使用が試みられている。しかし、それぞれの
相溶性が乏しく、単独で使用される場合に比べて、著し
く機能が低下するという欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
み、ワックス類と相溶性の良い、変性シリコーン化合物
を成分とする固状潤滑剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は少なくと
も1個の水素基を有する有機珪素化合物と、該水素基と
反応する二重結合を少なくとも1個有する炭素数18以
上の炭化水素化合物とを反応させてなる変性シリコーン
化合物を成分とする固状潤滑剤を内容とするものであ
る。
【0005】少なくとも1個の水素基を有するシリコー
ン化合物としては、ポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン、メチルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキ
サンコポリマー等が挙げられる。また、二重結合を少な
くとも1個有する炭素数18以上の炭化水素化合物とし
ては、α−オレフィン、ポリエチレンワックス、1,4
−ポリブタジエン、1,2−ポリブタジエン、ポリブテ
ン等、及びこれらの混合物が挙げられる。炭素数が18
未満のものとの反応物では、ワックス類との相溶性が悪
くなる。この観点から、炭素数が18以上、望ましくは
24〜40の炭化水素化合物が用いられる。
【0006】変性シリコーン化合物の合成例を示すと、
ポリメチルハイドロジェンシロキサン(メチルハイドロ
ジェンシロキサン−ジメチルシロキサンコポリマーも含
む)と末端にビニル基1個を有するα−オレフィンを混
合し、触媒として塩化白金酸を添加し、加温し付加反応
させる。
【0007】この反応は、メチルハイドロジェンシロキ
サンのもつ水素基にα−オレフィンを付加させるもので
あるが、すべての水素基に付加させることは難しい。そ
こで、より熱安定性に優れたものにする場合は、α−オ
レフィンを最大限に付加させた後、残る水素基にプロピ
レン等を付加させて水素基を封鎖することもできる。い
ずれにしても、得られた反応生成物はアセトン等により
数回洗浄して精製される。
【0008】本発明に用いられる変性シリコーン化合物
は、二重結合を少なくとも1個有する炭化水素化合物と
して炭素数18以上のものを使用して、これを少なくと
も1個の水素基を有する有機珪素化合物に付加反応させ
ているので生成物は固体である。更に、通常のシリコー
ンオイルと異なって、ワックス類との相溶性が良好であ
るという特徴を有する。従って、ワックス類と混合する
ことによってワックス類のもつ特性と、シリコーン化合
物のもつ特性、即ち、潤滑性、撥水性、防水性、防汚
性、艶出し効果等が発現する。
【0009】本発明に用いられる変性シリコーン化合物
は、単独で、又はワックス類と混合して用いられる。こ
れらは溶剤系で、或いは乳化系でも使用されるが、本変
性シリコーン化合物は、それ自身固体であり、固状タイ
プとしてもその性能を充分発揮できる。ここでい固状タ
イプには、ペースト状、クリーム状のものも含まれる。
固状タイプの場合は、溶剤系の欠点である溶剤の安全・
衛生性の問題、乳化系での乳化剤や分散剤等の妨害物質
の問題もなく、更に処理面の表層にのみ直接処理が可能
であり、処理体の内部へ悪影響を及ぼすことがない。固
状タイプは使用が手軽で簡便である。特に皮革製品の表
面処理剤として使用する場合は、液状処理剤では皮革表
面へのしみ、或いは(Spew)スピューが発生する厄介な
問題があるが、固状処理剤では全く問題なく、表層のみ
が処理されて風合の良い仕上がりが得られる。皮革製品
は天然品は無論のこと、人工品に対しても有効である。
更に、本発明の固状潤滑剤は、カーワックス、スチール
家具・フロアー艶出し用やスキーワックス用等に広く使
用される。更にまた、これらに必要に応じて樹脂類(天
然、合成、半合成)、油脂類、顔料、香料、少量の溶
剤、シリカ、クレイ等の粘土鉱物、アルミニウム、ガリ
ウム等の金属粒子等の無機物や有機物を混合することも
できる。
【0010】ワックス類と混合して使用する場合、その
使用目的にもよるが、ワックス類に対し0.5〜80重
量%の混合量で充分な潤滑機能等が発揮される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づき更
に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限さ
れるものではない。尚、以下の記載において、「部」及
び「%」は特に断らない限り、「重量部」、「重量%」
をそれぞれ意味する。
【0012】実施例1 メチルハイドロジェンシロキサン−ジメチルシロキサン
コポリマー(P=450、MW=33000)56部、
α−オレフィン(「ダイヤレン−30」、三菱化成株式
会社製、炭素数28〜52(30〜36主体))44
部、0.1%H2 PtCl6 ・6H2 O イソプロピル
アルコール溶液3部を反応器に仕込み、80℃で5時間
付加反応させ、更に120℃で5時間反応させた。反応
生成物の粘度が約10000cpsに達した時反応を停
止させた。反応生成物はアセトンで3回洗浄し、精製乾
燥した。得られた変性シリコーン化合物はシリコーン含
有率56%の乳白色固体であった。
【0013】得られた変性シリコーン化合物8%、カル
ナウバワックス(株式会社加藤洋行)45%、パラフィ
ンワックス「140」(日本精蝋株式会社製)45%、
アルミニウム粉2%とを105℃で熔融混合し、更に紫
外線吸収剤「チヌビンP」(チバ・ガイギー社製)0.
2%を添加混合して型枠にとり、冷却固化させて固型の
カーワックスを作製した。このカーワックスは相溶性が
良好であった。このワックスを車のボディに塗り、タオ
ルで均等に薄膜化して、その作業性及び艶を評価した。
結果を表1に示した。
【0014】比較例1 実施例1において、変性シリコーン化合物の代わりに、
シリコーンオイル「KF−96」(1000cps 、信越
化学工業株式会社製)8%を用いた他は、実施例1と同
様にして、固状カーワックスを作製した。このものは相
溶性が不充分であった。本ワックスの評価は実施例1と
同様にして行い、その結果を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】(1)作業性 ワックスを車のボディに塗工後、タオルで塗工面を拭き
取る時の拭き取り易さを評価した。 (2)艶 (1)において、拭き取り後の表面の艶を目視で評価し
た。 (3)撥水性 (1)において、拭き取り後の表面に一定量の水滴を落
として、そのはじく時の状態を観察した。 (4)対ワックス相溶性 熔融混合時の状態を評価した。 上記(1)〜(4)の4段階評価基準: ◎:非常に優れている(非常によく液滴をはじく)。 ○:優れている(よく液滴をはじく)。 △:やや不良である(やや液滴が広がる)。 ×:不良である(液滴が広がる)。
【0017】実施例2 実施例1で得られた変性シリコーン化合物15%、カル
ナウバワックス35%、オゾケライト10%(株式会社
加藤洋行)、モンタンワックス15%(株式会社加藤洋
行)、及びセレシンワックス(株式会社加藤洋行)5
%、牛脂(吉川製油株式会社製)15%、及びミネラル
スピリット5%とを100〜105℃で熔融混合した
後、冷却して皮革処理剤を作製した。この処理剤を市販
の牛皮に処理し、防水性、表面状態及び艶を評価した。
結果を表2に示した。
【0018】比較例2 実施例2において、変性シリコーン化合物の代わりに、
シリコーンオイル「KF−96」(500cps 、信越化
学工業株式会社製)15%を用いた他は、実施例2と同
様にして、皮革処理剤を作製した。本品の評価は実施例
2と同様にして行い、その結果を表2に示した。
【0019】
【表2】
【0020】(1)、(2)防水性及び表面状態 本品で処理した牛皮に一定量の水を滴下し、24時間放
置後、防水性及び表面の白化状態、しみの有無を観察し
た。 ◎:非常に良好である。 ×:不良である。 (3)艶 防水性の評価後の表面の艶を目視で評価した。 ◎:非常に良好である。 ○:良好である。
【0021】
【発明の効果】叙上の通り、本発明の固状潤滑剤の成分
である変性シリコーン化合物は、ワックス類との相溶性
が良いので使用目的に応じて最適の機能を発揮する組成
を容易に実現することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/18 104 8318−4H C10M 159/12 7419−4H //(C10M 169/04 109:00 159:12) (C10M 159/12 127:02 155:02) C10N 30:00 A 8217−4H 30:20 50:08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の水素基を有する有機珪
    素化合物と、該水素基と反応する二重結合を少なくとも
    1個有する炭素数18以上の炭化水素化合物とを反応さ
    せてなる変性シリコーン化合物を成分とする固状潤滑
    剤。
  2. 【請求項2】 変性シリコーン化合物が、ポリメチルハ
    イドロジェンシロキサン及び/又はメチルハイドロジェ
    ンシロキサンージメチルシロキサンコポリマーに、炭素
    数18以上のα−オレフィンを付加してなる請求項1記
    載の固状潤滑剤。
  3. 【請求項3】 更に、ワックス類を含有する請求項1又
    は2記載の固状潤滑剤。
JP34194591A 1991-08-13 1991-11-29 固状潤滑剤 Withdrawn JPH05156277A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34194591A JPH05156277A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 固状潤滑剤
EP92102196A EP0527286A1 (en) 1991-08-13 1992-02-10 Lubricant

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34194591A JPH05156277A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 固状潤滑剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05156277A true JPH05156277A (ja) 1993-06-22

Family

ID=18349979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34194591A Withdrawn JPH05156277A (ja) 1991-08-13 1991-11-29 固状潤滑剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05156277A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09216948A (ja) * 1996-02-08 1997-08-19 Kao Corp 変性ポリシロキサン及びその製造法
JPH11506493A (ja) * 1995-06-06 1999-06-08 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー エチレン及び環状シロキサンモノマーのアニオン重合ブロックコポリマー
JP2004315516A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Clariant Internatl Ltd 軟化温度が高い合成アルキルシリコーンワックス
JP2005171041A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Car Mate Mfg Co Ltd 艶出し剤組成物。
JP2008509265A (ja) * 2004-08-13 2008-03-27 ホルメンコル スポルト−テクノロジーズ ゲーエムベーハー ウント コーポレーション カーゲー スポーツ用品のための潤滑剤
CN106350168A (zh) * 2016-08-25 2017-01-25 周荣 一种以地沟油制备防锈油的方法
EP3290495A4 (en) * 2015-04-27 2019-01-23 Nihon Parkerizing Co., Ltd. SOLID LUBRICANT, LUBRICANT COATING FOR METAL MATERIAL, SURFACE TREATED METAL MATERIAL AND METHOD FOR PRODUCING A LUBRICATING COATING FOR METAL MATERIAL

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11506493A (ja) * 1995-06-06 1999-06-08 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー エチレン及び環状シロキサンモノマーのアニオン重合ブロックコポリマー
JPH09216948A (ja) * 1996-02-08 1997-08-19 Kao Corp 変性ポリシロキサン及びその製造法
JP2004315516A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Clariant Internatl Ltd 軟化温度が高い合成アルキルシリコーンワックス
JP4717367B2 (ja) * 2003-04-10 2011-07-06 クラリアント・インターナシヨナル・リミテツド 軟化温度が高い合成アルキルシリコーンワックス
JP2005171041A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Car Mate Mfg Co Ltd 艶出し剤組成物。
JP2008509265A (ja) * 2004-08-13 2008-03-27 ホルメンコル スポルト−テクノロジーズ ゲーエムベーハー ウント コーポレーション カーゲー スポーツ用品のための潤滑剤
EP3290495A4 (en) * 2015-04-27 2019-01-23 Nihon Parkerizing Co., Ltd. SOLID LUBRICANT, LUBRICANT COATING FOR METAL MATERIAL, SURFACE TREATED METAL MATERIAL AND METHOD FOR PRODUCING A LUBRICATING COATING FOR METAL MATERIAL
CN106350168A (zh) * 2016-08-25 2017-01-25 周荣 一种以地沟油制备防锈油的方法
CN106350168B (zh) * 2016-08-25 2019-07-02 南通迈克邦威五金有限公司 一种以地沟油制备防锈油的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU658940B2 (en) Polish containing derivatized amine functional organosilicon compounds
US5154759A (en) Polish containing amine functional siloxane
US5258063A (en) Polish containing silylated derivatives of organic amines and epoxides
US4497919A (en) Emulsion polish compositions
US5782962A (en) Cleaning and polishing composition
US3418353A (en) Alkylpolysiloxane fluids
DE19749380A1 (de) Aminosiloxanhaltige Zusammensetzungen
CA2364378A1 (en) Cosmetic compositions containing silicone gel
US4265663A (en) Wax formulations
US5110891A (en) Amine functional siloxanes
AU667473B2 (en) Personal care compositions containing polyalkylsiloxane copolymers
FR2582011A1 (fr) Nouvelles compositions a lustrer
JPH07109439A (ja) 表面保護組成物
JPH05156277A (ja) 固状潤滑剤
US3856533A (en) Surface polishes based on organopolysiloxanes and wax
EP0527286A1 (en) Lubricant
US5025054A (en) Polish containing a silicone rubber powder
JPS6155159A (ja) 塗膜保護用水性組成物
JPS616152A (ja) 透明ガラス瓶のすり傷遮蔽剤
US4997478A (en) Silicone automobile finish protectant
US2804440A (en) Organopolysiloxane polishes
JP3078613B2 (ja) 潤滑機能付与剤
US5045584A (en) Polish containing silicone elastomer particles
US2868657A (en) Certificate of correction
JPS60101162A (ja) 表面保護剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990204