JPH05155554A - エレベータの緩衝装置 - Google Patents
エレベータの緩衝装置Info
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- JPH05155554A JPH05155554A JP31909091A JP31909091A JPH05155554A JP H05155554 A JPH05155554 A JP H05155554A JP 31909091 A JP31909091 A JP 31909091A JP 31909091 A JP31909091 A JP 31909091A JP H05155554 A JPH05155554 A JP H05155554A
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- JP
- Japan
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- shock absorber
- shock
- pit
- car
- shock absorbers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B5/00—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
- B66B5/28—Buffer-stops for cars, cages, or skips
- B66B5/288—Buffer-stops for cars, cages, or skips with maintenance features
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 緩衝器11,12の適正な性能を保持し、か
つ、緩衝器11,12のピット2への搬入を容易とする
ものである。 【構成】 昇降路1下部のピット2内に一対の緩衝器1
1,12を上下方向に直列に配置し、一対の緩衝器1
1,12間の水平面内に略四角板状の足場台13を配置
する。また、上側の緩衝器12のシリンダ12aの下端
を足場台13の上面に固定するとともに、下側の緩衝器
11のピストン11bの上端を足場台13の下面に当接
させる。そして、足場台13の対向する外側縁部にそれ
ぞれ案内ローラ14を固着して、足場台13を案内ロー
ラ14によりガイドレール15に沿って昇降路1の上下
方向に案内する。
つ、緩衝器11,12のピット2への搬入を容易とする
ものである。 【構成】 昇降路1下部のピット2内に一対の緩衝器1
1,12を上下方向に直列に配置し、一対の緩衝器1
1,12間の水平面内に略四角板状の足場台13を配置
する。また、上側の緩衝器12のシリンダ12aの下端
を足場台13の上面に固定するとともに、下側の緩衝器
11のピストン11bの上端を足場台13の下面に当接
させる。そして、足場台13の対向する外側縁部にそれ
ぞれ案内ローラ14を固着して、足場台13を案内ロー
ラ14によりガイドレール15に沿って昇降路1の上下
方向に案内する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータの緩衝装置に
関するものであり、特に、昇降路下部のピット内に設け
られる緩衝装置の緩衝構造の改良に関するものである。
関するものであり、特に、昇降路下部のピット内に設け
られる緩衝装置の緩衝構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータにおいては、エレベータのか
ごが何らかの原因で最下階に停止せず、そのまま落下す
る場合に備え、かご内の乗客の安全のために、かごを減
速して停止する手段を講じる必要がある。このような必
要性を満たす従来のエレベータの緩衝装置として、実開
昭59−183470号公報に掲載の技術及び図2に示
す技術を挙げることができる。
ごが何らかの原因で最下階に停止せず、そのまま落下す
る場合に備え、かご内の乗客の安全のために、かごを減
速して停止する手段を講じる必要がある。このような必
要性を満たす従来のエレベータの緩衝装置として、実開
昭59−183470号公報に掲載の技術及び図2に示
す技術を挙げることができる。
【0003】図2は従来のエレベータの緩衝装置を示す
正面図である。
正面図である。
【0004】図において、1は昇降路、2は昇降路1の
下部に設けられたピット、3は建物の最下階、4はピッ
ト2内に配置固定されて上方に延びる油式バッファから
なる緩衝器、4aは緩衝器4のシリンダ、4bはシリン
ダ4a内を出没可能な緩衝器4のピストン、5はかごの
底部を構成するかご床、6はかご床5の下面において前
記緩衝器4のピストン4bと対向する位置に取付けられ
た緩衝器当り金、7はピット2内の上下に斜状に掛渡し
て配置されたタラップである。
下部に設けられたピット、3は建物の最下階、4はピッ
ト2内に配置固定されて上方に延びる油式バッファから
なる緩衝器、4aは緩衝器4のシリンダ、4bはシリン
ダ4a内を出没可能な緩衝器4のピストン、5はかごの
底部を構成するかご床、6はかご床5の下面において前
記緩衝器4のピストン4bと対向する位置に取付けられ
た緩衝器当り金、7はピット2内の上下に斜状に掛渡し
て配置されたタラップである。
【0005】次に、上記のように構成された従来のエレ
ベータの緩衝装置の動作を説明する。
ベータの緩衝装置の動作を説明する。
【0006】かごが何らかの原因により最下階3に停止
せず、そのまま下降を続けた場合は、かご床5の下面に
設けられた緩衝器当り金6が緩衝器4のピストン4bの
上端に当接する。そして、緩衝器4のシリンダ4a内の
油力により、ピストン4bが緩衝器当り金6を介してか
ご床5を緩衝し、かごを減速させて停止させる。これに
より、かごがピット2の床面に衝突することはなく、か
ご内の乗客の安全を図ることができる。
せず、そのまま下降を続けた場合は、かご床5の下面に
設けられた緩衝器当り金6が緩衝器4のピストン4bの
上端に当接する。そして、緩衝器4のシリンダ4a内の
油力により、ピストン4bが緩衝器当り金6を介してか
ご床5を緩衝し、かごを減速させて停止させる。これに
より、かごがピット2の床面に衝突することはなく、か
ご内の乗客の安全を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの緩
衝装置は、上記のように構成されているから、かご内の
乗客の安全性の観点から、緩衝器4のピストン4bのス
トロークは、かごの速度の二乗に比例した長さとされる
が、かごの速度が大きくなると、ピストン4bのストロ
ークを大きくする必要があるため、緩衝器4の作動時
に、緩衝器4のストローク動作、即ち、ピストン4bの
シリンダ4a内の摺動動作に支障をきたすおそれがあっ
た。また、緩衝器4の長さが大きくなり、緩衝器4のピ
ット2への搬入が困難となる可能性があった。更に、緩
衝器4の長さが大きくなると、その分ピット2の深さが
大きくなるため、保守点検時にかご下の機器を点検する
ためにタラップ7を用いる必要があるが、タラップ7上
での作業は、作業者の体が不安定となり、その作業が面
倒となり作業性が低下する可能性があった。
衝装置は、上記のように構成されているから、かご内の
乗客の安全性の観点から、緩衝器4のピストン4bのス
トロークは、かごの速度の二乗に比例した長さとされる
が、かごの速度が大きくなると、ピストン4bのストロ
ークを大きくする必要があるため、緩衝器4の作動時
に、緩衝器4のストローク動作、即ち、ピストン4bの
シリンダ4a内の摺動動作に支障をきたすおそれがあっ
た。また、緩衝器4の長さが大きくなり、緩衝器4のピ
ット2への搬入が困難となる可能性があった。更に、緩
衝器4の長さが大きくなると、その分ピット2の深さが
大きくなるため、保守点検時にかご下の機器を点検する
ためにタラップ7を用いる必要があるが、タラップ7上
での作業は、作業者の体が不安定となり、その作業が面
倒となり作業性が低下する可能性があった。
【0008】そこで、本発明は、緩衝器の適正な性能を
保持し、かつ、緩衝器のピットへの搬入を容易としたエ
レベータの緩衝装置の提供を課題とするものである。
保持し、かつ、緩衝器のピットへの搬入を容易としたエ
レベータの緩衝装置の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるエレベー
タの緩衝装置は、昇降路下部のピット内に複数の緩衝器
を上下方向に直列に配置して、前記緩衝器間を連結手段
により連結し、前記連結手段を案内手段により前記昇降
路の上下方向に沿って案内したものである。
タの緩衝装置は、昇降路下部のピット内に複数の緩衝器
を上下方向に直列に配置して、前記緩衝器間を連結手段
により連結し、前記連結手段を案内手段により前記昇降
路の上下方向に沿って案内したものである。
【0010】
【作用】本発明においては、昇降路の上下方向に直列に
配置した複数の緩衝器によりかごの緩衝動作を上下に分
割して行なうため、各緩衝器のストロークの長さを上下
に分割して短くすることができる。また、緩衝器は連結
手段により直列に連結されるため、緩衝器が芯ずれを起
こすことはない。この一方で、緩衝器を連結する連結手
段は案内手段により昇降路の上下方向、即ち、緩衝器の
ストローク方向に案内されるため、各緩衝器のストロー
ク動作が、連結手段を介して案内手段により案内される
ことになる。
配置した複数の緩衝器によりかごの緩衝動作を上下に分
割して行なうため、各緩衝器のストロークの長さを上下
に分割して短くすることができる。また、緩衝器は連結
手段により直列に連結されるため、緩衝器が芯ずれを起
こすことはない。この一方で、緩衝器を連結する連結手
段は案内手段により昇降路の上下方向、即ち、緩衝器の
ストローク方向に案内されるため、各緩衝器のストロー
ク動作が、連結手段を介して案内手段により案内される
ことになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例のエレベータの緩
衝装置の正面図である。
衝装置の正面図である。
【0013】なお、図中、従来例と同一符号及び同一記
号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すも
のであるから、ここでは、重複する説明を省略する。
号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すも
のであるから、ここでは、重複する説明を省略する。
【0014】図1において、11は昇降路1下部のピッ
ト2内の下部に設置された油式の緩衝器であって、11
aはシリンダ、11bはシリンダ11a内を摺動するピ
ストンである。12はピット2内の上部において前記下
部の緩衝器11と同一軸心上に直列に設置された油式の
緩衝器であって、12aはシリンダ、12bはシリンダ
12a内を摺動するとともに上端をかご床5の下面の緩
衝器当り金6と対向するピストンである。13は前記上
下一対の緩衝器11,12間の水平面内に設置された略
四角板状の足場台であって、その下面を下側の緩衝器1
1のピストン11bの上端に当接するとともに、その上
面に上側の緩衝器12のシリンダ12aの下端を固着し
て、両緩衝器11,12を連結する連結手段を構成して
いる。14は足場台13の対向する一対の外側縁部に固
着された案内手段としての案内ローラ、15は昇降路1
内に対向配置されてかごを案内する一対のガイドレール
であって、前記足場台13の各外側縁部の案内ローラ1
4が各ガイドレール15上を転動することにより、足場
台13が昇降路1を上下方向に案内される。
ト2内の下部に設置された油式の緩衝器であって、11
aはシリンダ、11bはシリンダ11a内を摺動するピ
ストンである。12はピット2内の上部において前記下
部の緩衝器11と同一軸心上に直列に設置された油式の
緩衝器であって、12aはシリンダ、12bはシリンダ
12a内を摺動するとともに上端をかご床5の下面の緩
衝器当り金6と対向するピストンである。13は前記上
下一対の緩衝器11,12間の水平面内に設置された略
四角板状の足場台であって、その下面を下側の緩衝器1
1のピストン11bの上端に当接するとともに、その上
面に上側の緩衝器12のシリンダ12aの下端を固着し
て、両緩衝器11,12を連結する連結手段を構成して
いる。14は足場台13の対向する一対の外側縁部に固
着された案内手段としての案内ローラ、15は昇降路1
内に対向配置されてかごを案内する一対のガイドレール
であって、前記足場台13の各外側縁部の案内ローラ1
4が各ガイドレール15上を転動することにより、足場
台13が昇降路1を上下方向に案内される。
【0015】上記エレベータの緩衝装置を昇降路1下部
のピット2内に据付けるには、例えば、まず、下側の緩
衝器11をピット2内に搬入してその床面に固定した
後、案内ローラ14を固着した足場台13をピット2内
に搬入し、下側の緩衝器11上に載置するとともに、案
内ローラ14をガイドレール15と係合させる。その
後、上側の緩衝器12をピット2内に搬入し、足場台1
3の上面に固定する。
のピット2内に据付けるには、例えば、まず、下側の緩
衝器11をピット2内に搬入してその床面に固定した
後、案内ローラ14を固着した足場台13をピット2内
に搬入し、下側の緩衝器11上に載置するとともに、案
内ローラ14をガイドレール15と係合させる。その
後、上側の緩衝器12をピット2内に搬入し、足場台1
3の上面に固定する。
【0016】次に、上記のように構成された本実施例の
エレベータの緩衝装置の動作を説明する。
エレベータの緩衝装置の動作を説明する。
【0017】かごが何らかの原因により停止せず、ピッ
ト2へと下降を続けた場合、かご床5の下面の緩衝器当
り金6が、まず、上側の緩衝器12のピストン12bの
上端に当接し、ピストン12bを下方に押下げてシリン
ダ12a内に没入させる。これにより、上側の緩衝器1
2が作動して、シリンダ12a内の油力により、没入す
るピストン12bを緩衝し、緩衝器当り金6及びかご床
5を介してかごを緩衝して減速する。次に、ピストン1
2bがシリンダ12a内に完全に没入すると、上側の緩
衝器12は以降のストローク動作不能となるが、この
後、足場台13を介して連結された下側の緩衝器11が
そのストローク動作を開始する。即ち、緩衝器11のピ
ストン11bがシリンダ11a内へ没入開始し、シリン
ダ11a内の油力により、足場台13、上側の緩衝器1
2、緩衝器当り金6及びかご床5を介してかごを緩衝し
て減速する。これにより、上下一対の緩衝器11,12
が協働して連続的にストローク動作を行ない、かごの減
速及び停止を的確に行なう。なお、このとき、足場台1
3は案内ローラ14によりガイドレール15に沿って案
内され、昇降路1下部のピット2内を下降する。
ト2へと下降を続けた場合、かご床5の下面の緩衝器当
り金6が、まず、上側の緩衝器12のピストン12bの
上端に当接し、ピストン12bを下方に押下げてシリン
ダ12a内に没入させる。これにより、上側の緩衝器1
2が作動して、シリンダ12a内の油力により、没入す
るピストン12bを緩衝し、緩衝器当り金6及びかご床
5を介してかごを緩衝して減速する。次に、ピストン1
2bがシリンダ12a内に完全に没入すると、上側の緩
衝器12は以降のストローク動作不能となるが、この
後、足場台13を介して連結された下側の緩衝器11が
そのストローク動作を開始する。即ち、緩衝器11のピ
ストン11bがシリンダ11a内へ没入開始し、シリン
ダ11a内の油力により、足場台13、上側の緩衝器1
2、緩衝器当り金6及びかご床5を介してかごを緩衝し
て減速する。これにより、上下一対の緩衝器11,12
が協働して連続的にストローク動作を行ない、かごの減
速及び停止を的確に行なう。なお、このとき、足場台1
3は案内ローラ14によりガイドレール15に沿って案
内され、昇降路1下部のピット2内を下降する。
【0018】このように、上記実施例のエレベータの緩
衝装置は、昇降路1下部のピット2内に一対の緩衝器1
1,12を上下方向に直列に配置し、前記一対の緩衝器
11,12間の水平面内に略四角板状の足場台13を配
置して、上側の緩衝器12のシリンダ12aの下端を前
記足場台13の上面に固定するとともに、下側の緩衝器
11のピストン11bの上端を前記足場台13の下面に
当接させ、前記足場台13の対向する外側縁部にそれぞ
れ案内ローラ14を固着して、足場台13を案内ローラ
14によりガイドレール15に沿って前記昇降路1の上
下方向に案内したものである。
衝装置は、昇降路1下部のピット2内に一対の緩衝器1
1,12を上下方向に直列に配置し、前記一対の緩衝器
11,12間の水平面内に略四角板状の足場台13を配
置して、上側の緩衝器12のシリンダ12aの下端を前
記足場台13の上面に固定するとともに、下側の緩衝器
11のピストン11bの上端を前記足場台13の下面に
当接させ、前記足場台13の対向する外側縁部にそれぞ
れ案内ローラ14を固着して、足場台13を案内ローラ
14によりガイドレール15に沿って前記昇降路1の上
下方向に案内したものである。
【0019】したがって、上記実施例は、昇降路1の上
下方向に直列に配置した一対の緩衝器11,12により
かごの緩衝動作を上下に分割して行なうため、従来例の
ように単一の緩衝器により緩衝動作を行なう場合と比較
して、各緩衝器11,12のストロークの長さを約半分
として短くすることができる。その結果、緩衝器11,
12の作動時のストローク動作が円滑になり、また、緩
衝器11,12のピット2への搬入も容易となる。ま
た、両緩衝器11,12間は同一軸心上に芯合せされた
状態で足場台13により連結されるため、緩衝器11,
12が芯ずれを起こして、緩衝器11,12のストロー
ク動作に支障を来すようなことはない。この一方で、両
緩衝器11,12を連結する足場台13は案内ローラ1
4によりガイドレール15に沿って昇降路1の上下方
向、即ち、緩衝器11,12のストローク方向に案内さ
れるため、各緩衝器11,12のピストン11b,12
bのシリンダ11a,12a内への出没動作が、足場台
13を介してガイドレール15により案内されることに
なり、緩衝器11,12のストローク動作を一層円滑に
行なうことができる。その結果、緩衝器11,12を上
下に直列に連結したことにより、緩衝器11,12の緩
衝動作が動作不能或いは動作不調となることはない。そ
して、ピット2の上下方向略中間部である上側の緩衝器
12の下端に足場台13を固定したため、かご下の各種
機器の保守点検時に、作業者はかご下に接近した状態
で、かつ、安定した姿勢で作業を行なうことができ、そ
の作業性が向上する。
下方向に直列に配置した一対の緩衝器11,12により
かごの緩衝動作を上下に分割して行なうため、従来例の
ように単一の緩衝器により緩衝動作を行なう場合と比較
して、各緩衝器11,12のストロークの長さを約半分
として短くすることができる。その結果、緩衝器11,
12の作動時のストローク動作が円滑になり、また、緩
衝器11,12のピット2への搬入も容易となる。ま
た、両緩衝器11,12間は同一軸心上に芯合せされた
状態で足場台13により連結されるため、緩衝器11,
12が芯ずれを起こして、緩衝器11,12のストロー
ク動作に支障を来すようなことはない。この一方で、両
緩衝器11,12を連結する足場台13は案内ローラ1
4によりガイドレール15に沿って昇降路1の上下方
向、即ち、緩衝器11,12のストローク方向に案内さ
れるため、各緩衝器11,12のピストン11b,12
bのシリンダ11a,12a内への出没動作が、足場台
13を介してガイドレール15により案内されることに
なり、緩衝器11,12のストローク動作を一層円滑に
行なうことができる。その結果、緩衝器11,12を上
下に直列に連結したことにより、緩衝器11,12の緩
衝動作が動作不能或いは動作不調となることはない。そ
して、ピット2の上下方向略中間部である上側の緩衝器
12の下端に足場台13を固定したため、かご下の各種
機器の保守点検時に、作業者はかご下に接近した状態
で、かつ、安定した姿勢で作業を行なうことができ、そ
の作業性が向上する。
【0020】ところで、上記実施例の緩衝器11,12
は上下に一対連結して構成したが、本発明を実施する場
合には、これに限定されるものではなく、緩衝器11,
12全体による緩衝動作を上下に分割して行なうべく機
能するものであればよく、上下方向に3本以上緩衝器1
1,12を連結することも可能である。上下方向に連結
する緩衝器11,12の数を増加するほど、各緩衝器1
1,12のストロークの長さは小さくなり、そのストロ
ーク動作を一層円滑にし、ピット2への搬入をより容易
に行なうことができ、特に、高速エレベータにおいてか
ごの速度が大きくなる場合に有効である。
は上下に一対連結して構成したが、本発明を実施する場
合には、これに限定されるものではなく、緩衝器11,
12全体による緩衝動作を上下に分割して行なうべく機
能するものであればよく、上下方向に3本以上緩衝器1
1,12を連結することも可能である。上下方向に連結
する緩衝器11,12の数を増加するほど、各緩衝器1
1,12のストロークの長さは小さくなり、そのストロ
ーク動作を一層円滑にし、ピット2への搬入をより容易
に行なうことができ、特に、高速エレベータにおいてか
ごの速度が大きくなる場合に有効である。
【0021】また、上記実施例の足場台13は上下一対
の緩衝器11,12間の水平面内に配置されているが、
緩衝器11,12を3本以上、上下に連結した場合は、
足場台13は最上部の緩衝器12の下端に配置固定す
る。そして、上記実施例では、下側の緩衝器11のピス
トン11bの上端は足場台13の下面に当接するのみで
あるが、緩衝器11,12を3本以上連結する場合を含
め、足場台13の下側の緩衝器11のピストン11bの
上端を、足場台13の下面に固定してもよい。この場
合、緩衝器11,12間の連結を一層強固にして、緩衝
器11,12全体による緩衝動作の信頼性をより一層向
上することができるという効果が得られる。また、足場
台13を略四角板状とすることなく、略四角網状とする
等、他の形状とすることも可能である。そして、連結手
段として足場台13を使用することなく、下側の緩衝器
11のピストン11bの上端を上側の緩衝器12のシリ
ンダ12aの下端に、締結具等の適当な連結手段により
連結固定するようにしてもよい。この場合、上下に連結
される緩衝器11,12間の芯ずれを防止する観点か
ら、各緩衝器11,12のピストン11b,12bの上
下方向へのストローク動作を案内する案内手段を別個設
けることが好ましい。この別個の案内手段は、例えば、
上下に連結される緩衝器11,12間の水平面内に長尺
状の連結部材を配置固定し、その連結部材の長さ方向両
端に案内手段を設けて、ガイドレール15に沿って連結
部材を上下に案内することにより、各緩衝器11,12
のストローク動作を案内する構成としてもよい。しか
し、上下に連結された緩衝器11,12間の芯ずれが防
止され、各緩衝器11,12が円滑にストローク動作可
能な限りにおいて、別個の案内手段を設けず、各緩衝器
11,12のシリンダ11a,12aによるピストン1
1b,12bの案内動作自体により、緩衝器11,12
の上下方向への案内を行なうことも可能である。
の緩衝器11,12間の水平面内に配置されているが、
緩衝器11,12を3本以上、上下に連結した場合は、
足場台13は最上部の緩衝器12の下端に配置固定す
る。そして、上記実施例では、下側の緩衝器11のピス
トン11bの上端は足場台13の下面に当接するのみで
あるが、緩衝器11,12を3本以上連結する場合を含
め、足場台13の下側の緩衝器11のピストン11bの
上端を、足場台13の下面に固定してもよい。この場
合、緩衝器11,12間の連結を一層強固にして、緩衝
器11,12全体による緩衝動作の信頼性をより一層向
上することができるという効果が得られる。また、足場
台13を略四角板状とすることなく、略四角網状とする
等、他の形状とすることも可能である。そして、連結手
段として足場台13を使用することなく、下側の緩衝器
11のピストン11bの上端を上側の緩衝器12のシリ
ンダ12aの下端に、締結具等の適当な連結手段により
連結固定するようにしてもよい。この場合、上下に連結
される緩衝器11,12間の芯ずれを防止する観点か
ら、各緩衝器11,12のピストン11b,12bの上
下方向へのストローク動作を案内する案内手段を別個設
けることが好ましい。この別個の案内手段は、例えば、
上下に連結される緩衝器11,12間の水平面内に長尺
状の連結部材を配置固定し、その連結部材の長さ方向両
端に案内手段を設けて、ガイドレール15に沿って連結
部材を上下に案内することにより、各緩衝器11,12
のストローク動作を案内する構成としてもよい。しか
し、上下に連結された緩衝器11,12間の芯ずれが防
止され、各緩衝器11,12が円滑にストローク動作可
能な限りにおいて、別個の案内手段を設けず、各緩衝器
11,12のシリンダ11a,12aによるピストン1
1b,12bの案内動作自体により、緩衝器11,12
の上下方向への案内を行なうことも可能である。
【0022】更に、上記実施例の案内手段は案内ローラ
14により構成しているが、例えばガイドシューをガイ
ドレール15上を摺動させることにより、前記足場台1
3等の連結手段を上下方向に案内するようにしてもよ
い。また、案内手段を案内するために上記実施例ではか
ごを案内するためのガイドレール15を兼用している
が、昇降路1のピット2内に上下方向に別個設けたレー
ルにより案内手段を案内する構成とすることも可能であ
る。また、本発明の緩衝装置は釣合錘の落下を緩衝する
場合に適用することも可能である。
14により構成しているが、例えばガイドシューをガイ
ドレール15上を摺動させることにより、前記足場台1
3等の連結手段を上下方向に案内するようにしてもよ
い。また、案内手段を案内するために上記実施例ではか
ごを案内するためのガイドレール15を兼用している
が、昇降路1のピット2内に上下方向に別個設けたレー
ルにより案内手段を案内する構成とすることも可能であ
る。また、本発明の緩衝装置は釣合錘の落下を緩衝する
場合に適用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明のエレベータの緩
衝装置は、昇降路下部のピット内に複数の緩衝器を上下
方向に直列に配置して、前記緩衝器間を連結手段により
連結し、前記連結手段を案内手段により前記昇降路の上
下方向に沿って案内したものである。したがって、昇降
路の上下方向に直列に配置した複数の緩衝器によりかご
の緩衝動作を上下に分割して行なうため、各緩衝器のス
トロークの長さを上下に分割して短くすることができ
る。その結果、緩衝器の作動時のストローク動作が円滑
になり、また、緩衝器のピットへの搬入も容易となる。
また、緩衝器は連結手段により直列に連結されるため、
緩衝器が芯ずれを起こして、緩衝器のストローク動作に
支障を来すようなことはない。この一方で、緩衝器を連
結する連結手段は案内手段により昇降路の上下方向、即
ち、緩衝器のストローク方向に案内されるため、各緩衝
器のストローク動作が、連結手段を介して案内手段によ
り案内されることになり、緩衝器のストローク動作を一
層円滑に行なうことができる。その結果、緩衝器を上下
に直列に連結したことにより、緩衝器の緩衝動作が動作
不能或いは動作不調となることはない。
衝装置は、昇降路下部のピット内に複数の緩衝器を上下
方向に直列に配置して、前記緩衝器間を連結手段により
連結し、前記連結手段を案内手段により前記昇降路の上
下方向に沿って案内したものである。したがって、昇降
路の上下方向に直列に配置した複数の緩衝器によりかご
の緩衝動作を上下に分割して行なうため、各緩衝器のス
トロークの長さを上下に分割して短くすることができ
る。その結果、緩衝器の作動時のストローク動作が円滑
になり、また、緩衝器のピットへの搬入も容易となる。
また、緩衝器は連結手段により直列に連結されるため、
緩衝器が芯ずれを起こして、緩衝器のストローク動作に
支障を来すようなことはない。この一方で、緩衝器を連
結する連結手段は案内手段により昇降路の上下方向、即
ち、緩衝器のストローク方向に案内されるため、各緩衝
器のストローク動作が、連結手段を介して案内手段によ
り案内されることになり、緩衝器のストローク動作を一
層円滑に行なうことができる。その結果、緩衝器を上下
に直列に連結したことにより、緩衝器の緩衝動作が動作
不能或いは動作不調となることはない。
【図1】図1は本発明の一実施例のエレベータの緩衝装
置の正面図である。
置の正面図である。
【図2】図2は従来のエレベータの緩衝装置を示す正面
図である。
図である。
1 昇降路 2 ピット 11 緩衝器 12 緩衝器 13 足場台(連結手段) 14 案内ローラ(案内手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 昇降路下部のピット内に上下方向に直列
に配置された複数の緩衝器と、 前記緩衝器間を連結する連結手段と、 前記連結手段を前記昇降路の上下方向に沿って案内する
案内手段とを具備することを特徴とするエレベータの緩
衝装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31909091A JPH05155554A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | エレベータの緩衝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31909091A JPH05155554A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | エレベータの緩衝装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155554A true JPH05155554A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18106379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31909091A Pending JPH05155554A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | エレベータの緩衝装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05155554A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011126680A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Hitachi Ltd | エレベータ装置 |
JPWO2014189074A1 (ja) * | 2013-05-22 | 2017-02-23 | 三菱電機株式会社 | エレベータのピット足場装置 |
JP2021042065A (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-18 | 三菱電機株式会社 | 梯子装置 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP31909091A patent/JPH05155554A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011126680A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Hitachi Ltd | エレベータ装置 |
JPWO2014189074A1 (ja) * | 2013-05-22 | 2017-02-23 | 三菱電機株式会社 | エレベータのピット足場装置 |
JP2021042065A (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-18 | 三菱電機株式会社 | 梯子装置 |
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