JPH05155259A - 車両のパワートレイン構造 - Google Patents

車両のパワートレイン構造

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JPH05155259A
JPH05155259A JP31810291A JP31810291A JPH05155259A JP H05155259 A JPH05155259 A JP H05155259A JP 31810291 A JP31810291 A JP 31810291A JP 31810291 A JP31810291 A JP 31810291A JP H05155259 A JPH05155259 A JP H05155259A
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JP
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transmission
vehicle
power
shaft
distribution device
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Application number
JP31810291A
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English (en)
Inventor
Osamu Kameda
修 亀田
Sakuyoshi Hasefuji
作美 長谷藤
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンと変速装置とを並列配置した4輪駆
動車両において、変速装置と動力分配装置と前輪用デフ
ァレンシャルとを干渉させずに前輪用デファレンシャル
を車幅方向の略中央位置に配置する。 【構成】 四輪駆動車において、エンジン3の右部後方
に変速装置12が配置される。変速装置12の出力軸1
2bは左方に延設され、該延設部分の左端部に動力分配
装置18が配置される。上記動力分配装置18と変速装
置12との間に位置する車幅方向の空間15には、前輪
用デファレンシャル20が前車輪のドライブシャフト1
7上に配置される。後輪への動力伝達は2段の減速ギヤ
46,47を有するアイドルギヤ51、トランスファ装
置25、プロペラシャフト30を経て行う。アイドルギ
ヤ51は前輪用デファレンシャル20の左側部に隣接し
て配置される。これにより等速継手17c,17dが車
体中央側に配置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のパワートレイン構
造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のパワートレイン構造と
して、例えばドイツ公開公報DE3838073に開示
されるように、エンジンをそのクランク軸の軸線が車幅
方向に位置するように配置すると共に、該エンジンの車
体後方に変速装置を配置し、該変速装置の軸を上記エン
ジンのクランク軸に対して平行に位置付けて、該エンジ
ンと変速装置とを車体前後方向に並列に配置したものが
知られている。そして、この従来公報では、車輪駆動形
式を後輪駆動とし、エンジンから変速装置に伝達された
動力の伝達方向を90°変換する傘歯車を有するトラン
スファ装置を経て該動力を車体前後方向に延びるプロペ
ラシャフトから後輪に伝達している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
エンジンと変速装置とを車体前後方向に並列配置したパ
ワートレイン構造を4輪駆動車両に適用する場合には、
変速装置に伝達された動力を前後輪に分配する動力分配
装置を別途装備する必要がある。その場合、動力分配装
置を前車輪のドライブシャフト上において前輪用デファ
レンシャルの側方に配置することが考えられる。
【0004】しかしながら、その考えでは、動力が変速
装置からファイナルギヤを経て動力分配装置に伝達され
ることになるため、該動力分配装置は、増倍されて高ト
ルク値となったトルクの動力を受けることになる。この
ため、動力分配装置の剛性を高める必要等が生じて、そ
の全体が大型化し、その結果、前輪用デファレンシャル
を車幅方向の中央位置に配置した場合であっても、その
側方に位置する動力分配装置の存在に起因して、左右の
前車輪からドライブシャフト上の2箇所の等速継手まで
の各距離が短くなる欠点が生じる。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、4輪駆動車両において、動力分配装
置の配置位置及び該分配装置から後輪への動力伝達系路
を適宜設定することにより、前輪用デファレンシャルを
車幅方向の中央位置に配置でき、且つ左右の前車輪から
ドライブシャフト上の各等速継手までの距離を必要十分
に長く確保することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、変速装置の車幅方向側方の空間を利用
し、該空間に動力分配装置を配置することとする。
【0007】つまり、請求項1記載の発明の具体的な解
決手段は、クランク軸を車幅方向に配置したエンジン
と、該エンジンの車体前後方向に位置し上記エンジンの
クランク軸に対して軸を平行に位置付けた変速装置とを
備えた車両のパワートレイン構造を前提とする。そし
て、上記変速装置の軸の延長線上に前後輪に動力を分配
する動力分配装置を配置すると共に、前車輪のドライブ
シャフト上の車幅方向において上記変速装置と動力分配
装置との間に前輪用デファレンシャルを配置する。更
に、上記前車輪のドライブシャフト上において車幅方向
の上記前輪用デファレンシャルと動力分配装置との間を
通って該動力分配装置から後輪への動力をプロペラシャ
フトに伝達する動力伝達手段を設ける構成としている。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明の動力伝達手段を特定し、前車輪のドラ
イブシャフト上に配置された2段の減速を行うアイドル
ギヤを有するもので構成し、一方、動力分配装置から前
車輪のドライブシャフトへの動力の伝達は通常通り1段
の減速が行われる構成としている。
【0009】更に、請求項3記載の発明では、上記請求
項2記載の発明を限定し、動力分配装置の側方でアイド
ルギヤと対向する位置に、該動力分配装置の差動を制限
する差動制限装置を配置する構成としている。
【0010】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
動力分配装置が変速装置の軸の延長線上,つまり変速装
置の車幅方向側方に配置されるので、前輪用デファレン
シャルをこれ等変速装置及び動力分配装置と干渉せずに
車幅方向の中央位置に配置できる。
【0011】しかも、動力分配装置により前後輪に分配
された動力は、その後にファイナルギヤを経て各々前車
輪のドライブシャフト、又は後輪へのプロペラシャフト
に伝達されるので、動力分配装置は小トルクを伝達する
のに十分な剛性で足り、その小形軽量化が図られる。
【0012】加えて、動力分配装置により分配された後
輪への動力は、車幅方向において該動力分配装置と前輪
用デファレンシャルとの間を通ってプロペラシャフトに
伝達されるので、この動力伝達を動力分配装置の車体側
を通って行う場合に比して、前車輪のドライブシャフト
上に等速継手を配置する位置の自由度が高まり、よって
前車輪のドライブシャフト上に2個の等速継手を車幅方
向の中央位置側に寄せて配置することができ、左右の前
車輪から各等速継手までの距離を車両のサスペンション
特性上、必要十分な距離に設定できる。
【0013】その場合、動力分配装置により分配された
後輪への動力をプロペラシャフトに伝達するに際し、前
輪への動力伝達と同一値の最終減速比を得る必要がある
が、この減速比を得るべき大径の減速ギヤを前車輪のド
ライブシャフト上に配置しようとすると、該シャフトと
動力分配装置との間の離隔を広く確保する必要が生じる
ため、変速装置の軸と前車輪のドライブシャフト間の軸
間距離が広くなり、その分、パワートレイン構造が大型
化するものの、請求項2記載の発明では、アイドルギヤ
により2段階に減速されて最終減速比が得られ、これに
よりアイドルギヤ自体は比較的小径のものを使用できる
ので、変速装置の軸と前車輪のドライブシャフト間の軸
間距離が短距離に短縮され、パワートレイン構造のコン
パクト化が図られる。
【0014】特に、上記のようにアイドルギヤが2段の
減速を行う場合には、該ギヤの車体前後方向に空き空間
が生じるものの、請求項3記載の発明では、この空き空
間に差動制限装置が配置されるので、空き空間を有効利
用して、一層にパワートレイン構造をコンパクト化でき
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の車両のパワートレイン構造によれば、変速装置、動
力分配装置及び前輪用デファレンシャルの相互干渉を防
ぎつつ、前輪用デファレンシャルをほぼ車幅方向の中央
位置に配置できると共に、左右の前車輪からドライブシ
ャフト上の2個の等速継手までの各距離を必要十分に長
く確保できる。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明の効果に加えて、後輪への動力を2
段階に減速するアイドルギアにより、変速装置の軸と前
車輪のドライブシャフトとの軸間距離を有効に短縮して
パワートレイン構造をコンパクト化しつつ、前輪側と同
一値の最終減速比を得ることができる。
【0017】更に、請求項3記載の発明によれば、2段
階の減速を行うアイドルギヤの車体前後方向の空き空間
に動力分配装置の差動制限用の差動制限装置を配置した
ので、空き空間を有効利用でき、パワートレイン構造を
一層にコンパクト化できる効果をも奏する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0019】図1及び図2は本発明の4輪駆動車のパワ
ートレイン構造を示す。
【0020】同各図において、1は車両のボンネット、
2は該ボンネット1の下方に形成されたエンジンルーム
である。該エンジンルーム2内には多気筒エンジン3が
配置され、該エンジン3はクランク軸3aが車幅方向に
位置付けられて、車幅方向に横置き配置されている。ま
た、該エンジン3は図1に示すように、車体後方に傾斜
して配置されていると共に、吸気ポート3bが車体前方
側に、排気ポート3cが車体後方側に位置するように配
置され、上記吸気ポート3bには車体前方に延びる吸気
管4が連通接続され、排気ポート3cには排気管5が連
通接続される。該排気管5は、車体後方で且つ斜め下方
に向って延びるよう配置される。
【0021】上記エンジン1の図2右端部には、クラッ
チ装置8が配置される。該クラッチ装置8は、出力軸9
に連結されたクラッチディスク8aと、プレッシャープ
レート8bとを有し、その接続動作時には、プレッシャ
ープレート8bによりクラッチディスク8aをエンジン
3のクランク軸3a端部に連結したフライホイール3d
に摩擦係合させて、エンジン動力を出力軸9に伝達する
構成である。
【0022】また、上記エンジン3の図2右側部分の車
体後方には、例えば前進4段,後退1段の変速装置12
が配置されている。該変速装置12は、その入力軸12
a及び出力軸12bが共に上記エンジン3のクランク軸
3aに対して並列に位置付けられた状態でエンジンルー
ム2内に配置される。該変速装置12と上記クラッチ装
置8との間には、動力伝達機構13が配置される。該動
力伝達機構13は、上記出力軸9の図2右端部に駆動連
結された駆動スプロケット13aと、変速装置12の入
力軸12aに駆動連結された従動スプロケット13b
と、該両スプロケット13a,13b間に巻掛けられた
チェーン13cとから成り、クラッチ装置8の接続時に
出力軸9に伝達された動力を動力伝達機構13を経て変
速装置12の入力軸12aに伝達する構成である。
【0023】そして、上記変速装置12の出力軸12b
は、エンジン3の図2左側部分にまで延設され、該延設
部分の左端部には、該変速装置12と車幅方向の略中央
位置に位置する所定の空所15を隔てて前後輪に動力を
分配する動力分配装置としてセンターデファレンシャル
18が配置されている。
【0024】また、図1に示すように、上記変速装置1
2の下方には、前車輪Wのドライブシャフト17が車幅
方向に延びて配置され、該ドライブシャフト17は、左
右の等速継手17c,17dを介して各々左右の前車輪
(図示せず)が連結されると共に、該ドライブシャフト
17には図2に示すように空所15に前輪用デファレン
シャル20が配置されている。
【0025】上記センターデファレンシャル18は、車
両の旋回時に前後輪の回転数差を吸収する機能を有し、
図2に示すように遊星歯車式より成り、上記変速装置1
2の出力軸12bと一体回転するリングギヤ18aと、
該リングギヤ18aに噛合する複数個のピニオンギヤ1
8bと、該複数個のピニオンギヤ18bが噛合するサン
ギヤ18cとから成る。
【0026】上記センターデファレンシャル18のキャ
リア18dは、変速装置12の出力軸12bの外方に同
軸上に配置した軸40と一体形成され、該軸40は上記
空所15にまで延設され、該延設部分には前輪側への動
力伝達用のファイナルドライブギヤ41が一体形成され
ている。
【0027】一方、前輪用デファレンシャル20は、2
個のピニオンギヤ20aと、前輪用ドライブシャフト1
7の左右のシャフト部17a,17bが連結された2個
のサイドギヤ20bとを有し、上記ピニオンギヤ20a
にはケース20cを介してリングギヤ20dが連結さ
れ、該リングギヤ20dは上記前輪側へのファイナルド
ライブギヤ41と噛合しており、上記センターデファレ
ンシャル18から分配された前輪への動力をそのピニオ
ンギヤ18bからファイナルドライブギヤ41を経て前
輪用デファレンシャル20に伝達するように構成してい
る。
【0028】一方、図1に示すように、上記前車輪Wの
ドライブシャフト17の車体前方側の斜め下方には、上
記センターデファレンシャル18に伝達された動力を後
輪に伝達するためのトランスファ装置25が配置されて
いる。該トランスファ装置25は、図2に示すように、
車幅方向に配置された支持軸27と、該支持軸27に支
持されほぼ車幅方向中芯lに配置された傘歯車28と、
該傘歯車28と噛合する傘歯車部29aを有し、ほぼ車
幅方向中芯l上に配置されたドライブピニオン29とを
有する。また、上記トランスファ装置25のドライブピ
ニオン29の車体後方には、該ピニオン29の軸線から
延びるように動力を後輪に伝達するプロペラシャフト3
0が配置されている。
【0029】そして、上記センターデファレンシャル1
8に伝達された動力をプロペラシャフトに伝達すべく、
センターデファレンシャル18のサンギヤ18cには、
その図中右方に減速ギヤ45が一体形成され、該減速ギ
ヤ45は、前車輪のドライブシャフト17に配置した減
速ギヤ46と噛合する。更に、該前車輪のドライブシャ
フト17上には、上記減速ギヤ46の図中右方に第2の
減速ギヤ47が一体形成され、該第2の減速ギヤ47
は、上記トランスファ装置25の支持軸27の図中左端
部に一体形成した減速ギヤ48に噛合している。よっ
て、以上の構成により、センターデファレンシャル18
により分配された後輪への動力を、該センターデファレ
ンシャル18よりも車体内方側で且つ前輪用デファレン
シャル20の図2左側方に位置する該両装置18,20
間の前車輪のドライブシャフト17上の2個の減速ギヤ
46,47を通ってトランスファ装置25に伝達し、そ
の伝達方向を傘歯車28で90°変更した後にプロペラ
シャフト30に伝達するようにした動力伝達手段50を
構成している。また、該動力伝達手段50において、上
記2個の減速ギヤ46,47により、前車輪のドライブ
シャフト17上に配置された2段の減速を行うアイドル
ギヤ51を構成している。
【0030】そして、変速装置12の出力軸12b上の
減速ギヤ45とアイドルギヤ51の減速ギヤ46とで得
られる減速比Aと、アイドルギヤ51の第2の減速ギヤ
47とトランスファ装置25の支持軸27上の減速ギヤ
48とで得られる減速比Bとの2段の減速比(A×B)
は、前輪側への動力伝達用のファイナルドライブギヤ4
1と前車輪用デファレンシャル20のリングギヤ20d
とで得られる減速比、つまりセンターデファレンシャル
18から前車輪のドライブシャフト17への動力伝達用
の1段の減速比Cと等しく(A×B=C)に設定されて
いる。
【0031】また、図2に示すように、センターデファ
レンシャル18の図2右側方には、後輪への動力伝達用
の減速ギヤ45と前輪側への動力伝達用のファイナルド
ライブギヤ41との間の空間において、上記アイドルギ
ヤ51の第2の減速ギヤ47と対向する位置に、センタ
ーデファレンシャル18の差動を制限する差動制限装置
としてのビスカスカップリング42が配置されている。
【0032】更に、上記トランスファ装置25の傘歯車
28は、図1に示すように、前車輪Wのドライブシャフ
ト17とエンジン3の下部との間に存在する空き空間S
に配置されていて、その軸心は、前車輪Wのドライブシ
ャフト17よりも下方であるが、該傘歯車28の上端部
の高さ位置は、後述するステアリングシャフト33の軸
心よりも上方に位置する。
【0033】加えて、図1に示すように、エンジン3の
排気管5とプロペラシャフト30との間には、車幅方向
に延びるステアリングシャフト33が配置され、その図
示しない両端が左右の前輪に連携する。該ステアリング
シャフト33の軸心は、上記排気管5が斜め下方に延び
る関係上、排気管5の存在しない通常の場合よりも下方
に位置して、前車輪Wのドライブシャフト17の軸心と
略同一の高さ位置に設定されている。
【0034】また、上記ステアリングシャフト33と前
車輪のドライブシャフト17との間には、図1に示すよ
うに、その両者のほぼ中間の位置に、上記トランスファ
装置25のドライブピニオン29の後端部に形成したフ
ランジ部29bとプロペラシャフト17の前端部に形成
したフランジ部30aとをボルト連結する連結部34が
位置している。
【0035】したがって、上記実施例においては、変速
装置12の側方で略車幅方向の中央位置lに位置する空
所15を隔ててセンタデファレンシャル18が配置され
ているので、この略車幅方向の中央位置の空所15に前
輪用デファレンシャル20を上記変速装置12及びセン
ターデファレンシャル18と干渉することなく配置でき
る。
【0036】しかも、センターデファレンシャル18
は、変速装置12の出力軸12bの延設部分に配置さ
れ、その動力が前後輪に分配された後に各々ファイナル
ギヤ41及び減速ギヤ45を経て伝達トルクが増倍され
るので、センターデファレンシャル18自体は増倍前の
小値のトルクを伝達できる程度の剛性のもので足り、そ
の機構の小型,軽量化を図ることができる。
【0037】また、前車輪のドライブシャフト17にお
いては、アイドルギヤ51が前輪用デファレンシャル2
0の図2左方に近接して配置されているので、等速継手
17c,17dを車幅方向中央l側に寄せて配置でき、
従って左右の前車輪から各等速継手17c,17dまで
の軸長を車両の所望サスペンション特性を得るのに必要
十分な軸長に確保できる。
【0038】更に、センターデファレンシャル18のサ
ンギヤcに連結した後輪への動力伝達用の減速ギヤ45
は、前輪側への動力伝達用のファイナルドライブギヤ4
1の支持軸40の外方に配置される関係上大径となり、
このため前輪側への動力伝達の最終減速比Cと同一の減
速比を従来通り1段で得るには上記減速ギヤ45と噛合
すべき前車輪のドライブシャフト17上の減速ギヤは一
層大径とすべき必要が生じ、その結果、変速装置12の
出力軸12bと前車輪のドライブシャフト17との軸間
距離が長くなるものの、本実施例では、上記減速ギヤ4
5と噛合するアイドルギヤ51が2個の減速ギヤ46,
47より成る2段階減速式であるので、上記軸間距離を
有効に短縮でき、パワートレイン構造を効果的にコンパ
クト化できる。
【0039】加えて、変速装置12の出力軸12bの延
設部分において、上記アイドルギヤ51の第2の減速ギ
ヤ47と対向する空間には空き空間が生じるものの、こ
の空き空間にビスカスカップリング42が配置されてい
るので、この空き空間を有効利用できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のパワートレイン構造の側面図である。
【図2】パワートレイン構造の全体構成図である。
【符号の説明】
3 エンジン 3a クランク軸 12 変速装置 12a 入力軸 12b 出力軸 W 前車輪 17 ドライブシャフト 18 センターデファレンシャル(動力分
配装置) 20 前輪用デファレンシャル 25 トランスファ装置 28 傘歯車 30 プロペラシャフト 42 ビスカスカップリング(差動制限装
置) 46,47 減速ギヤ 50 動力伝達手段 51 アイドルギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B60K 17/24 8521−3D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸を車幅方向に配置したエンジ
    ンと、該エンジンの車体前後方向に位置し上記エンジン
    のクランク軸に対して軸を平行に位置付けた変速装置と
    を備えた車両のパワートレイン構造において、上記変速
    装置の軸の延長線上に前後輪に動力を分配する動力分配
    装置が配置され、前車輪のドライブシャフト上には車幅
    方向の上記変速装置と動力分配装置との間に前輪用デフ
    ァレンシャルが配置されるとともに、該前車輪のドライ
    ブシャフト上において車幅方向の上記前輪用デファレン
    シャルと動力分配装置との間を通って該動力分配装置か
    ら後輪への動力をプロペラシャフトに伝達する動力伝達
    手段を有することを特徴とする車両のパワートレイン構
    造。
  2. 【請求項2】 動力伝達手段は、前車輪のドライブシャ
    フト上に配置された2段の減速を行うアイドルギヤを有
    し、動力分配装置から前車輪のドライブシャフトへの動
    力の伝達は1段の減速が行われることを特徴とする請求
    項1記載の車両のパワートレイン構造。
  3. 【請求項3】 動力分配装置の側方には、アイドルギヤ
    と対向する位置に、該動力分配装置の差動を制限する差
    動制限装置が配置されていることを特徴とする請求項2
    記載の車両のパワートレイン構造。
JP31810291A 1991-12-02 1991-12-02 車両のパワートレイン構造 Pending JPH05155259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086630A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Mazda Motor Corp 電動車両のモータ搭載構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086630A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Mazda Motor Corp 電動車両のモータ搭載構造

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