JPH05154858A - 面状発熱体の製造方法及びこの製造方法で得られた面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体の製造方法及びこの製造方法で得られた面状発熱体

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JPH05154858A
JPH05154858A JP3274646A JP27464691A JPH05154858A JP H05154858 A JPH05154858 A JP H05154858A JP 3274646 A JP3274646 A JP 3274646A JP 27464691 A JP27464691 A JP 27464691A JP H05154858 A JPH05154858 A JP H05154858A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大型な成型品及び複雑な成型品を得ることがで
き、同じ金型で2回の成型を行うことによって中間にヒ
ータを有する基材シートが配される3層の面状発熱体が
得られ、この面状発熱体の各層が剥がれ難く、積層状態
が安定したものとすることができる面状発熱体の製造方
法と面状発熱体を提供する。 【構成】製造方法は、下金型6の略中央部からヒータ1
が配された基材シート2の略中央部の貫通孔2aを通し
てこの基材シート2の上面側に溶融状態の第1の熱可塑
性樹脂3Aを供給し、型締めして上層3を形成し、基材
シート2の下面側に溶融状態の第2の熱可塑性合成樹脂
4Aを供給し、型締めして下層4を形成するものであ
る。面状発熱体5は、第1の熱可塑性合成樹脂3Aから
なる上層3と基材シート2と第2の熱可塑性合成樹脂4
Aからなる下層4の三層から形成され、これらの三層は
一体に積層形成されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒータを配した基材
シートの上下にそれぞれ熱可塑性合成樹脂からなる上層
と下層とを一体に積層形成した面状発熱体の製造方法及
びこの製造方法で得られた面状発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術及びこの発明が解決しようとする課題】従
来、異なる2種以上の熱可塑性合成樹脂からなる複層の
一体成形品を製造するには、インジェクション成型で行
っていた。
【0003】これは、図11に示すように、横向きに対
接された2つの金型a,bのキャビティc内に、始め
に、溶融状態の第1の熱可塑性合成樹脂dを射出し、こ
の射出が終了したら、次に、溶融状態の第2の熱可塑性
合成樹脂eを射出して、横向きに積層された2層の熱可
塑性樹脂d,eからなる成型品fを製造するものであ
る。
【0004】尚、図11において、符号gは溶融状態の
第1,第2の熱可塑性合成樹脂d,eを金型のキャビテ
ィc内に送り出しコンプレッサーである。
【0005】ところが、このようなうインジェクション
成型においては、大形状の成型品を製造することが不可
能であり、しかも正確に位置決めしてヒータ等をインサ
ート成形できず、もし、大形状の成型品を製造すること
ができたとしても、大型の成型装置や加圧装置を必要と
するといった問題があった。
【0006】このために、製造コストが高いものになる
といった問題があった。
【0007】しかも、キャビティc内の圧力が不均等に
なりやすいために、複雑な形状の成型品の成型ができな
いといった問題があった。
【0008】また従来、ホットカーペット等の面状発熱
体を得るには、図12に示すように、基材シートhの上
面にヒータiを蛇行状に貼り巡らして、その上面側に不
織布等の表面シートjを貼着して、面状発熱体kを製造
していた。
【0009】ところが、この従来の面状発熱体kにおい
ては、次に説明する問題があった。
【0010】すなわち、ヒータiを貼り巡らした基材シ
ートhの上面側に表面シートjを貼着するときに、基材
シートhの上面に手作業で接着剤を塗り、その後に、同
じく手作業で表面シートjを貼着していたので、作業工
程が多く、作業能率が極めて悪いといった問題があっ
た。
【0011】このために、製造コストが高いものになる
といった問題があった。
【0012】この発明の目的は、上記従来の課題を解決
することにある。
【0013】すなわち、金型を上下に配し溶融樹脂を加
圧成形所謂プレスモールド成型を行うことによって、大
型な成型品及び複雑な成型品を得ることができ、しか
も、同じ金型を用いて連続して2回の成型を行うことに
よって、3層の成型品を容易に成型することができて作
業能率の向上及びコストダウンを図ることができ、更
に、中間にヒータを有する基材シートが配される安全性
に優れた面状発熱体を得ることができて、この面状発熱
体の各層が剥がれ難く、積層状態が安定したものとする
ことができる面状発熱体の製造方法及びこの製造方法で
得られた面状発熱体を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、製造方法として、ヒータが配された基
材シートの上下面に同種あるいは異種の合成樹脂材料か
らなる上層と下層とを形成して、上層と基材シートと下
層の三層からなる面状発熱体を製造する方法であって、
前記ヒータが配された基材シートの略中央部に適宜な大
きさの貫通孔を形成して、この基材シートを上下の金型
のうちいずれかの金型内に配 置して、この下金型の略
中央部を通して溶融状態の第1の熱可塑性合成樹脂を供
給して基材シートの貫通孔からこの基材シートの上面側
にこの溶融状態の第1の熱可塑性合成樹脂を配した後
に、金型の第1の型締めによって、基材シートと第1の
熱可塑性合成樹脂を金型のキャビティ内で一体に積層
し、金型の型開きを行う第1製造工程と、この第1工程
の後に、前記下金型の略中央部を通して溶融状態の第2
の熱可塑性合成樹脂を前記基材シートの下面側に配した
後に、金型の第2の型締めによって基材シートと第2の
熱可塑性合成樹脂を金型のキャビティ内で一体に積層し
て金型の型開きを行う第2製造工程とによって、第1の
熱可塑性合成樹脂からなる上層と基材シートと第2の熱
可塑性合成樹脂からなる下層の三層からなる面状発熱体
を形成することとした。
【0015】また、前記製造方法で得られた面状発熱体
として、第1の熱可塑性合成樹脂からなる上層と、ヒー
タが配された基材シートと、第2の熱可塑性合成樹脂か
らなる下層の三層が一体に積層形成されているものとし
た。
【0016】更に、前記第1の熱可塑性合成樹脂からな
る上層の厚さが薄く形成され、第2の熱可塑性合成樹脂
からなる下層の厚さが厚く形成されているものとした。
【0017】
【作用】上記した製造方法によって、第1の熱可塑性合
成樹脂からなる上層と、ヒータが配された基材シート
と、第2の熱可塑性合成樹脂からなる下層の三層が一体
に積層形成されている面状発熱体が得られる。
【0018】しかも、この面状発熱体の各層が一体に構
成されるので、剥がれ難く、積層状態が安定したものと
なる。
【0019】更に、第1の熱可塑性合成樹脂からなる上
層の厚さが薄く形成され、第2の熱可塑性合成樹脂から
なる下層が厚さが厚く形成されているので、厚さの薄い
上層は暖房効果に優れ、厚さの厚い下層は断熱効果に優
れたものとなって、面状発熱体として最適なものとな
る。
【0020】尚、上記した製造方法によって得られた面
状発熱体は、便器の座部やホットカーペット等として使
用される。
【0021】
【実施例】以下、この発明に係る面状発熱体の製造方法
及びこの製造方法で得られた面状発熱体の実施例につい
て、図面に基づいて説明する。
【0022】図1は便器の座部を形成する面状発熱体に
おけるヒータを配した基材シートに第1の熱可塑性合成
樹脂からなる上層を積層した状態の断面図、図2は図1
のものに第2の熱可塑性合成樹脂からなる下層を積層し
た面状発熱体の断面図、図3は図2に示す面状発熱体が
座部として用いられた便器の斜視図、図4は図2に示す
面状発熱体を製造する工程における基材シートの上面側
に溶融状態の第1の熱可塑性合成樹脂を供給した状態を
示す断面図、図5は図4の状態から金型を型締めした状
態を示す断面図、図6は図5の状態から金型を型開きし
た状態を示す断面図、図7は図6の状態から基材シート
の下面側に溶融状態の第2の熱可塑性合成樹脂を供給し
た状態を示す断面図、図8は図7の状態から金型を型締
めした状態を示す断面図、図9はホットカーペットを形
成する面状発熱体を示す斜視図、図10は図9に示すホ
ットカーペットを形成する面状発熱体の拡大断面図であ
る。
【0023】この発明に係る面状発熱体の製造方法は、
ヒータ1が接着あるいは縫着等の固定手法で配された基
材シート2の上下面に同種あるいは異種の合成樹脂材料
からなる上層3と下層4とを形成して、上層3と基材シ
ート2と下層4の三層からなる面状発熱体5を製造する
方法である。
【0024】図1,図2は、図3に示す便器Bの座部Z
を形成する面状発熱体5を示すものである。
【0025】まず、図1に示すように、ヒータ1が配さ
れた基材シート2の上面側に第1の熱可塑性樹脂3Aか
らなる上層3を積層する。
【0026】次に、図2に示すように、図1の状態の基
材シート2の下面側に第2の熱可塑性合成樹脂4Aから
なる下層4を積層する。
【0027】以下、その製造方法について、詳細に説明
する。
【0028】この製造方法には、例えば、図4乃至図8
に示す金型が使用される。
【0029】この金型は、上金型6と下金型7とからな
り、この金型内にキャビティ8が設けられている。
【0030】この実施例では、下金型7の両側にクラン
プ部9が設けられ、このクランプ部9には伸縮装置10
が具備されていて、クランプ部9が両金型6,7の型締
め時に、図中下方に適宜移動される(図5、図8参
照)。このクランプ部9は、上金型6との間で、基材シ
ート2の両端部を挟持することができ、この挟持により
基材シート2およびヒータ1の位置決めはより正確にな
る。
【0031】まず、図4に示すように、ヒータ1が配さ
れた基材シート2の略中央部に適宜な大きさの貫通孔2
aを形成して、この基材シート2を上下の金型6,7の
うち、下金型7の上面側に配置して、この下金型7の略
中央部に形成された樹脂供給路7aを通して溶融状態の
第1の熱可塑性合成樹脂3Aを供給して基材シート2の
貫通孔2aからこの基材シート2の上面側にこの溶融状
態の第1の熱可塑性合成樹脂3Aを配する。この実施例
では基材シート2をクランプ部9で挟持しないが、この
実施例の如く必ずしも挟持しなくともよい。
【0032】その後に、図5に示すように、金型6,7
の第1の型締めによって、基材シート2と第1の熱可塑
性合成樹脂3Aを金型6,7のキャビティ8内で一体に
積層して、基材シート2の上面側に第1の熱可塑性合成
樹脂3Aからなる上層3を形成する。
【0033】そして、図6に示すように、金型6,7の
型開きを行って、第1製造工程を完了する。
【0034】このときには、基材シート2の貫通孔2a
は、硬化した第1の熱可塑性合成樹脂3Aで塞がってい
る。
【0035】次に、この第1工程の後に、図7に示すよ
うに、下金型7の略中央部の前記した樹脂供給路7aを
通して溶融状態の第2の熱可塑性合成樹脂4Aを基材シ
ート2の下面側に配する。
【0036】その後に、図8に示すように、金型6,7
の第2の型締めによって基材シート2と第2の熱可塑性
合成樹脂4Aを金型6,7のキャビティ8内で一体に積
層して、基材シート2の下面側に下層4を形成する。
【0037】図示しないが、次に、図8の状態から金型
6,7の型開きを行って第2製造工程を完了した後に、
成型品である面状発熱体5を金型6,7から取り出す。
【0038】そして、金型6,7から取り出した面状発
熱体5は、そのままの形状あるいは、所定形状に切断さ
れて、製品となる。
【0039】このようにして製造された面状発熱体5
は、図2に示すように、第1の熱可塑性合成樹脂3Aか
らなる上層3と基材シート2と第2の熱可塑性合成樹脂
4Aからなる下層4の三層から形成され、これらの三層
は一体に積層形成されている。
【0040】また、図2に示すように、第1の熱可塑性
合成樹脂3Aからなる上層3の厚さが薄く形成され、第
2の熱可塑性合成樹脂4Aからなる下層4の厚さが厚く
形成されている。
【0041】このようにして製造された面状発熱体5
は、一体に形成されているので、各層が剥がれ難く、積
層状態が安定したものとなる。
【0042】更に、第1の熱可塑性合成樹脂3Aからな
る上層3の厚さが薄く形成され、第2の熱可塑性合成樹
脂4Aからなる下層4の厚さが厚く形成されているの
で、厚さの薄い上層3は熱伝導が良好であるので、室内
側に向けられて暖房効果が発揮され、厚さの厚い下層4
は床側に向けられて熱が逃げ難く断熱効果が発揮される
ので、面状発熱体5として最適なものとなる。
【0043】上記した製造方法によって得られた面状発
熱体5は、図1,図2,図3に示す便器Bの座部Zに限
らず、図9,図10に示すホットカーペットや床暖房材
K等として使用される。
【0044】更に、この面状発熱体5は、他に、やぐら
炬燵のプレートや、ベンチの暖房用シート等にも摘要す
ることが可能である。
【0045】尚、ヒータ1が配される基材シート2とし
ては、織布、不織布、金属、繊維、熱可塑性合成樹脂の
ネット、紙、金属フォイルや熱可塑性合成樹脂、熱可塑
のエラストマーのシート又はフィルム、発泡体等が挙げ
られる。
【0046】更に尚、この発明製造方法に用いられる溶
融状態の第1の熱可塑性合成樹脂3A及び第2の熱可塑
性合成樹脂4Aとしては、圧縮成形、射出成形及び押出
成形において通常使用されているものをいずれも用いる
ことができ、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体、ナイロン等の熱可塑性樹脂、エチ
レン−プロピレンブロック共重合体、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体等の熱可塑性エラストマー等の非
発泡性又は発泡性樹脂、及びこれらに無機質充填剤、ガ
ラス繊維等の充填剤、顔料、滑剤、帯電防止剤等の添加
物を含有したものを用いることができる。
【0047】上記した第1の熱可塑性合成樹脂3Aと第
2の熱可塑性合成樹脂4Aは、用途に応じて同種のもの
を用いてもよく、また、異種のものを用いてもよい。異
種の樹脂例えば上部にABS樹脂、下部にポリエチレン
樹脂を配置すれば、実用性に優れしかも外観形状の良い
面状発熱体となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、製造
方法として、ヒータが配された基材シートの上下面に同
種あるいは異種の合成樹脂材料からなる上層と下層とを
形成して、上層と基材シートと下層の三層からなる面状
発熱体を製造する方法であって、前記ヒータが配された
基材シートの略中央部に適宜な大きさの貫通孔を形成し
て、この基材シートを上下の金型のうちいずれかの金型
内に配置して、この下金型の略中央部を通して溶融状態
の第1の熱可塑性合成樹脂を供給して基材シートの貫通
孔からこの基材シートの上面側にこの溶融状態の第1の
熱可塑性合成樹脂を配した後に、金型の第1の型締めに
よって、基材シートと第1の熱可塑性合成樹脂を金型の
キャビティ内で一体に積層し、金型の型開きを行う第1
製造工程と、この第1工程の後に、前記下金型の略中央
部を通して溶融状態の第2の熱可塑性合成樹脂を前記基
材シートの下面側に配した後に、金型の第2の型締めに
よって基材シートと第2の熱可塑性合成樹脂を金型のキ
ャビティ内で一体に積層して金型の型開きを行う第2製
造工程とによって、第1の熱可塑性合成樹脂からなる上
層と基材シートと第2の熱可塑性合成樹脂からなる下層
の三層からなる面状発熱体を形成するものであり、ま
た、この製造方法で得られる面状発熱体として、第1の
熱可塑性合成樹脂からなる上層と、ヒータが配された基
材シートと、第2の熱可塑性合成樹脂からなる下層の三
層が一体に積層形成されているものであるから、以下に
述べる効果を奏する。
【0049】すなわち、上記したように、金型を上下に
配する所謂プレスモールド成型を行うことによって、大
型な成型品及び複雑な成型品を得ることができる。
【0050】しかも、同じ金型を用いて連続して2回の
成型を行うことによって、3層の成型品を容易に成型す
ることができて、作業能率を向上させることができ、コ
ストダウンを図ることができる。
【0051】そして、この製造方法によって、中間にヒ
ータを有する基材シートが配される面状発熱体を得るこ
とができて、この面状発熱体の各層が一体に積層形成さ
れているので、剥がれ難く、積層状態が安定したものと
することができる。
【0052】また、この発明の製造方法によれば、上層
を形成する第1の熱可塑性合成樹脂及び下層を形成する
第2の熱可塑性合成樹脂の種類を成形の都度代えること
ができるので、用途に応じた最適な組合せの熱可塑性合
成樹脂を用いることができ、バラエティに富んだ面状発
熱体を得ることができる。
【0053】更に、第1の熱可塑性合成樹脂からなる上
層の厚さが薄く形成され、第2の熱可塑性合成樹脂から
なる下層の厚さが厚く形成されているものとしたから、
厚さの薄い上層は暖房効果に優れ、厚さの厚い下層は断
熱効果に優れたものとなって、面状発熱体として最適な
ものとなる。
【0054】また、ヒータが第1,第2の熱可塑性合成
樹脂からなる上層及び下層で保護されて面状発熱体の表
裏両面に露出することが全くないので、漏電したり、火
傷を負うなどの危険性がなくて、安全に使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】便器の座部を形成する面状発熱体におけるヒー
タを配した基材シートに第1の熱可塑性合成樹脂からな
る上層を積層した状態の断面図である。
【図2】図1のものに第2の熱可塑性合成樹脂からなる
下層を積層した面状発熱体の断面図である。
【図3】図2に示す面状発熱体が座部として用いられた
便器の斜視図である。
【図4】図2に示す面状発熱体を製造する工程における
基材シートの上面側に溶融状態の第1の熱可塑性合成樹
脂を供給した状態を示す断面図である。
【図5】図4の状態から金型を型締めした状態を示す断
面図である。
【図6】図5の状態から金型を型開きした状態を示す断
面図である。
【図7】図6の状態から基材シートの下面側に溶融状態
の第2の熱可塑性合成樹脂を供給した状態を示す断面図
である。
【図8】図7の状態から金型を型締めした状態を示す断
面図である。
【図9】ホットカーペットを形成する面状発熱体を示す
斜視図である。
【図10】図9に示すホットカーペットを形成する面状
発熱体の拡大断面図である。
【図11】従来のインジェクション成形に用いられる金
型の概略断面図である。
【図12】従来のホットカーペットからなる面状発熱体
の製造過程を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ヒータ 2 基材シート 2a 貫通孔 3 上層 3A 第1の熱可塑性合成樹脂 4 下層 4A 第2の熱可塑性合成樹脂 5 面状発熱体 6 上金型 7 下金型 8 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F 31:34 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータが配された基材シートの上下面に
    同種あるいは異種の合成樹脂材料からなる上層と下層と
    を形成して、上層と基材シートと下層の三層からなる面
    状発熱体を製造する方法であって、 前記ヒータが配された基材シートの略中央部に適宜な大
    きさの貫通孔を形成して、この基材シートを上下の金型
    のうちいずれかの金型内に配置して、この金型の略中央
    部を通して溶融状態の第1の熱可塑性合成樹脂を供給し
    て基材シートの貫通孔からこの基材シートの上面側にこ
    の溶融状態の第1の熱可塑性合成樹脂を配した後に、金
    型の第1の型締めによって、基材シートと第1の熱可塑
    性合成樹脂を金型のキャビティ内で一体に積層し、金型
    の型開きを行う第1製造工程と、この第1工程の後に、
    前記下金型の略中央部を通して溶融状態の第2の熱可塑
    性合成樹脂を前記基材シートの下面側に配した後に、金
    型の第2の型締めによって基材シートと第2の熱可塑性
    合成樹脂を金型のキャビティ内で一体に積層して金型の
    型開きを行う第2製造工程とによって、第1の熱可塑性
    合成樹脂からなる上層と基材シートと第2の熱可塑性合
    成樹脂からなる下層の三層からなる面状発熱体を形成す
    ることを特徴とする面状発熱体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法で得られる面
    状発熱体であって、第1の熱可塑性合成樹脂からなる上
    層と、ヒータが配された基材シートと、第2の熱可塑性
    合成樹脂からなる下層の三層が一体に積層形成されてい
    ることを特徴とする面状発熱体。
  3. 【請求項3】 前記第1の熱可塑性合成樹脂からなる上
    層の厚さが薄く形成され、第2の熱可塑性合成樹脂から
    なる下層の厚さが厚く形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の面状発熱体。
JP3274646A 1991-09-25 1991-09-25 面状発熱体の製造方法及びこの製造方法で得られた面状発熱体 Expired - Lifetime JPH0790562B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015045280A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 ニチアス株式会社 ジャケットヒータ
KR20220083420A (ko) * 2020-12-11 2022-06-20 한국철도기술연구원 면상 발열체를 이용한 콘크리트 양생용 균일 발열 시스템

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