JPH05154487A - リン酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法 - Google Patents
リン酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法Info
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- JPH05154487A JPH05154487A JP3349610A JP34961091A JPH05154487A JP H05154487 A JPH05154487 A JP H05154487A JP 3349610 A JP3349610 A JP 3349610A JP 34961091 A JP34961091 A JP 34961091A JP H05154487 A JPH05154487 A JP H05154487A
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- Japan
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- ammonium phosphate
- magnesium ammonium
- magnesium phosphate
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
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- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 化学肥料として有効に利用することのできる
リン酸マグネシウムアンモニウム化合物を，廃水中に含
まれる浮遊物質と効率良く，かつ純度良く分離するリン
酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法を提供す
る。 【構成】 廃水中のリンをリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物となして処理装置１から取り出すに際し，廃
水とマグネシウム化合物の供給を停止した後，処理装置
１に空気を吹き込んで処理装置１内のリン酸マグネシウ
ムアンモニウム化合物と他の浮遊物質とを空気攪拌した
後，空気を止め静置して，比重の差異によつてリン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物１６を下部に，他の浮遊
物質１７を上部に分離させた後，処理装置１の下部から
リン酸マグネシウムアンモニウム化合物１６を取り出す
ことを特徴とするリン酸マグネシウムアンモニウム化合
物の分離方法。
リン酸マグネシウムアンモニウム化合物を，廃水中に含
まれる浮遊物質と効率良く，かつ純度良く分離するリン
酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法を提供す
る。 【構成】 廃水中のリンをリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物となして処理装置１から取り出すに際し，廃
水とマグネシウム化合物の供給を停止した後，処理装置
１に空気を吹き込んで処理装置１内のリン酸マグネシウ
ムアンモニウム化合物と他の浮遊物質とを空気攪拌した
後，空気を止め静置して，比重の差異によつてリン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物１６を下部に，他の浮遊
物質１７を上部に分離させた後，処理装置１の下部から
リン酸マグネシウムアンモニウム化合物１６を取り出す
ことを特徴とするリン酸マグネシウムアンモニウム化合
物の分離方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，廃水中に含まれるリン
を化学肥料として有用なリン酸マグネシウムアンモニウ
ム化合物となして，廃水中の他の浮遊物中より効率よ
く，かつ純度高く分離するリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物の分離方法に関するものである。
を化学肥料として有用なリン酸マグネシウムアンモニウ
ム化合物となして，廃水中の他の浮遊物中より効率よ
く，かつ純度高く分離するリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物の分離方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来，リン酸マグネシウムアンモニウム
の微細結晶を含む処理廃水を，通気するか又はその上向
き通気流によつて攪拌しながら連続的に廃水を供給し，
リン酸マグネシウムアンモニウム微細結晶を核としてリ
ン酸マグネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子を形成
させ，かくして形成させたリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物の結晶粒子を払い出しするために，図１に準
ずるような廃水処理装置が提案されている（特開平１−
１１９３９２号公報参照）。
の微細結晶を含む処理廃水を，通気するか又はその上向
き通気流によつて攪拌しながら連続的に廃水を供給し，
リン酸マグネシウムアンモニウム微細結晶を核としてリ
ン酸マグネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子を形成
させ，かくして形成させたリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物の結晶粒子を払い出しするために，図１に準
ずるような廃水処理装置が提案されている（特開平１−
１１９３９２号公報参照）。
【０００３】図１は従来装置であり，かつ本発明の方法
を説明するための廃水処理装置の一例の概略縦断面図を
示すものであり，横断面が円形の装置１の底部は下向き
の円錐形をなしており，底部には，廃水導入管２が連結
されている。この廃水導入管２には，アンモニウムイオ
ン及びリン酸イオンを含有する廃水を処理装置１に供給
するための廃水注入管４が接続され，廃水注入管４には
マグネシウム化合物注入管７が連結されている。また，
廃水導入管２には，ｐＨ調整剤注入管３，攪拌用空気吹
込管５も連結されている。さらに，上記導入管２の下方
には，生成したリン酸マグネシウムアンモニウム化合物
の結晶粒子を取り出すための結晶粒子払出弁６が設けら
れている。すなわち，導入管２は，結晶粒子払出管をも
兼ねている。
を説明するための廃水処理装置の一例の概略縦断面図を
示すものであり，横断面が円形の装置１の底部は下向き
の円錐形をなしており，底部には，廃水導入管２が連結
されている。この廃水導入管２には，アンモニウムイオ
ン及びリン酸イオンを含有する廃水を処理装置１に供給
するための廃水注入管４が接続され，廃水注入管４には
マグネシウム化合物注入管７が連結されている。また，
廃水導入管２には，ｐＨ調整剤注入管３，攪拌用空気吹
込管５も連結されている。さらに，上記導入管２の下方
には，生成したリン酸マグネシウムアンモニウム化合物
の結晶粒子を取り出すための結晶粒子払出弁６が設けら
れている。すなわち，導入管２は，結晶粒子払出管をも
兼ねている。
【０００４】一方，処理装置１の上部にはロート形状部
を形成し，このロート形状部を外筒８とし，その内側に
は内筒１０を形成している。上記外筒８は，その周囲に
設けられたトラフ９を介して排水管１１に連通してい
る。上記内筒１０の頂部は開放されていて，内筒１０の
下部は外方に折り曲げられて，その下端部は上記外筒８
のロート形状部の傾斜との間に間隙を形成している。ま
た，上記内筒１０の内側には補助内筒１４を形成してお
り，補助内筒１４の上端部は内筒１０との間で間隙で係
合されて狭い通路１５の間隙を形成し，内筒１０の下部
と補助内筒１４の上部の間が２重構造になつている。ま
た，補助内筒１４の下端部は，外筒８のロート形状面方
向に折り曲げられ，かつ傾斜面との間に間隙を有するよ
うに構成してある。
を形成し，このロート形状部を外筒８とし，その内側に
は内筒１０を形成している。上記外筒８は，その周囲に
設けられたトラフ９を介して排水管１１に連通してい
る。上記内筒１０の頂部は開放されていて，内筒１０の
下部は外方に折り曲げられて，その下端部は上記外筒８
のロート形状部の傾斜との間に間隙を形成している。ま
た，上記内筒１０の内側には補助内筒１４を形成してお
り，補助内筒１４の上端部は内筒１０との間で間隙で係
合されて狭い通路１５の間隙を形成し，内筒１０の下部
と補助内筒１４の上部の間が２重構造になつている。ま
た，補助内筒１４の下端部は，外筒８のロート形状面方
向に折り曲げられ，かつ傾斜面との間に間隙を有するよ
うに構成してある。
【０００５】従来法の実施によると，狭い通路１５はそ
の外側における固液分離作用を容易にする作用を有し，
かかる狭い通路１５から外筒の斜面に排出することによ
り，浮遊物質（ＳＳ）を含む処理廃水を処理装置１の上
方部より流出させ，リン酸マグネシウムアンモニウム化
合物の結晶粒子を装置内に貯めて，定期的に結晶粒子払
出弁６より払い出している。
の外側における固液分離作用を容易にする作用を有し，
かかる狭い通路１５から外筒の斜面に排出することによ
り，浮遊物質（ＳＳ）を含む処理廃水を処理装置１の上
方部より流出させ，リン酸マグネシウムアンモニウム化
合物の結晶粒子を装置内に貯めて，定期的に結晶粒子払
出弁６より払い出している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来法の
実施では，装置より浮遊物質（ＳＳ）と純度の高いリン
酸マグネシウムアンモニウム化合物（結晶粒子）とを分
離することが不十分であり，装置底部よりリン酸マグネ
シウムアンモニウム化合物の結晶粒子を引き抜く際に処
理廃水中の浮遊物質がかなりの量混入しているものであ
り，リン酸マグネシウムアンモニウム化合物を化学肥料
として有効に利用するには，純度をさらに高めたものと
することが必要である。
実施では，装置より浮遊物質（ＳＳ）と純度の高いリン
酸マグネシウムアンモニウム化合物（結晶粒子）とを分
離することが不十分であり，装置底部よりリン酸マグネ
シウムアンモニウム化合物の結晶粒子を引き抜く際に処
理廃水中の浮遊物質がかなりの量混入しているものであ
り，リン酸マグネシウムアンモニウム化合物を化学肥料
として有効に利用するには，純度をさらに高めたものと
することが必要である。
【０００７】この処理廃水中の浮遊物質がかなりの量混
入している状態を示したのが，図３であり，図３は，従
来法によるリン酸マグネシウムアンモニウム化合物と浮
遊物質の分離状態の一例を示す模式図であり，リン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物１６と浮遊物質１７とが
混在一体となつていることがわかる。
入している状態を示したのが，図３であり，図３は，従
来法によるリン酸マグネシウムアンモニウム化合物と浮
遊物質の分離状態の一例を示す模式図であり，リン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物１６と浮遊物質１７とが
混在一体となつていることがわかる。
【０００８】本発明は，このような課題を解決するもの
であり，浮遊物質（ＳＳ）が混入しないようにリン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物を化学肥料として有効に
利用することのできるリン酸マグネシウムアンモニウム
化合物の分離方法を提供することにある。
であり，浮遊物質（ＳＳ）が混入しないようにリン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物を化学肥料として有効に
利用することのできるリン酸マグネシウムアンモニウム
化合物の分離方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者らは，上記課題
を解決するために鋭意研究の結果，装置内のリン酸マグ
ネシウムアンモニウム化合物及び廃水中の浮遊物質（Ｓ
Ｓ）を空気攪拌すると，比重の差異によつてリン酸マグ
ネシウムアンモニウム化合物を下部に，廃水中の浮遊物
質（ＳＳ）を上部に効率良く，しかも高純度に分離でき
るという事実を見出し，本発明に到達したものである。
を解決するために鋭意研究の結果，装置内のリン酸マグ
ネシウムアンモニウム化合物及び廃水中の浮遊物質（Ｓ
Ｓ）を空気攪拌すると，比重の差異によつてリン酸マグ
ネシウムアンモニウム化合物を下部に，廃水中の浮遊物
質（ＳＳ）を上部に効率良く，しかも高純度に分離でき
るという事実を見出し，本発明に到達したものである。
【００１０】すなわち，本発明は，廃水中のリンをリン
酸マグネシウムアンモニウム化合物となして処理装置か
ら取り出すに際し，廃水とマグネシウム化合物の供給を
停止した後，処理装置に空気を吹き込んで処理装置内の
リン酸マグネシウムアンモニウム化合物と他の浮遊物質
とを空気攪拌した後，空気を止め静置して，比重の差異
によつてリン酸マグネシウムアンモニウム化合物を下部
に，他の浮遊物質を上部に分離させた後，処理装置の下
部からリン酸マグネシウムアンモニウム化合物を取り出
すことを特徴とするリン酸マグネシウムアンモニウム化
合物の分離方法を要旨とするものである。
酸マグネシウムアンモニウム化合物となして処理装置か
ら取り出すに際し，廃水とマグネシウム化合物の供給を
停止した後，処理装置に空気を吹き込んで処理装置内の
リン酸マグネシウムアンモニウム化合物と他の浮遊物質
とを空気攪拌した後，空気を止め静置して，比重の差異
によつてリン酸マグネシウムアンモニウム化合物を下部
に，他の浮遊物質を上部に分離させた後，処理装置の下
部からリン酸マグネシウムアンモニウム化合物を取り出
すことを特徴とするリン酸マグネシウムアンモニウム化
合物の分離方法を要旨とするものである。
【００１１】以下，図面によつて本発明を説明する。図
１は，上記したとおり，本発明の方法を説明するための
廃水処理装置の一例の概略縦断面図であり，処理装置１
の上方部廃水中においては，リン酸マグネシウムアンモ
ニウム化合物の結晶粒子で粒径の小さい浮遊体が存在
し，これらが離れた状態で速い速度で移動する完全流動
層１３を形成している。かかる完全流動層１３で粒径が
大きく成長した結晶粒子は，順に処理装置１の下方部へ
移動し，処理装置１の下方部のリン酸マグネシウムアン
モニウム充填層１２に至る。
１は，上記したとおり，本発明の方法を説明するための
廃水処理装置の一例の概略縦断面図であり，処理装置１
の上方部廃水中においては，リン酸マグネシウムアンモ
ニウム化合物の結晶粒子で粒径の小さい浮遊体が存在
し，これらが離れた状態で速い速度で移動する完全流動
層１３を形成している。かかる完全流動層１３で粒径が
大きく成長した結晶粒子は，順に処理装置１の下方部へ
移動し，処理装置１の下方部のリン酸マグネシウムアン
モニウム充填層１２に至る。
【００１２】上記のようにして，リン酸マグネシウムア
ンモニウム化合物の結晶粒子がリン酸マグネシウムアン
モニウム充填層１２としてある程度の量まで生成する
と，廃水注入管４の弁を閉じ，廃水の注入を停止し，次
いで，攪拌用空気吹込管５から空気を吹き込んで上記リ
ン酸マグネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子と処理
廃水中の浮遊物質とをともども空気攪拌した後，通気を
止めて静置し，比重の違いによつてリン酸マグネシウム
アンモニウム化合物の結晶粒子を下方に，浮遊物質を上
方に分離させた後，結晶粒子払出弁６からリン酸マグネ
シウムアンモニウム化合物の結晶粒子を引き抜き取り出
すのである。
ンモニウム化合物の結晶粒子がリン酸マグネシウムアン
モニウム充填層１２としてある程度の量まで生成する
と，廃水注入管４の弁を閉じ，廃水の注入を停止し，次
いで，攪拌用空気吹込管５から空気を吹き込んで上記リ
ン酸マグネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子と処理
廃水中の浮遊物質とをともども空気攪拌した後，通気を
止めて静置し，比重の違いによつてリン酸マグネシウム
アンモニウム化合物の結晶粒子を下方に，浮遊物質を上
方に分離させた後，結晶粒子払出弁６からリン酸マグネ
シウムアンモニウム化合物の結晶粒子を引き抜き取り出
すのである。
【００１３】この状態を示したのが図２であり，図２
は，本発明によるリン酸マグネシウムアンモニウム化合
物と浮遊物質の分離状態の一例を示す模式図であり，リ
ン酸マグネシウムアンモニウム化合物１６と浮遊物質１
７とがほぼ完全に分離されていることがわかる。
は，本発明によるリン酸マグネシウムアンモニウム化合
物と浮遊物質の分離状態の一例を示す模式図であり，リ
ン酸マグネシウムアンモニウム化合物１６と浮遊物質１
７とがほぼ完全に分離されていることがわかる。
【００１４】なお，処理装置１の内筒１０の頂部は開放
されていて，処理装置１内に導入された攪拌用空気がこ
こから矢印Ａ方向に向けて大気中に放されるようになつ
ている。従つて，内筒１０は気液分離機能をも果たすも
のである。
されていて，処理装置１内に導入された攪拌用空気がこ
こから矢印Ａ方向に向けて大気中に放されるようになつ
ている。従つて，内筒１０は気液分離機能をも果たすも
のである。
【００１５】ここでリン酸マグネシウムアンモニウム化
合物の結晶粒子を引き抜き取り出す時期としては，リン
酸マグネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子が内筒１
０の高さの５分の１から２分の１程度までに到達したと
きに，廃水とマグネシウム化合物等の供給を停止して空
気攪拌を行うことが好ましい。この場合の攪拌用空気の
通気量は，リン酸マグネシウムアンモニウム化合物の結
晶粒子分離のために結晶粒子充填層１２の高さによつて
適切な通気量が変わつてくるが，通常処理装置１の直胴
部の断面積を基準にして１０〜５０ｍ3 ／ｍ2 ・Hr程度
が好ましい。また，通気時間は，５〜３０分間程度が好
ましい。
合物の結晶粒子を引き抜き取り出す時期としては，リン
酸マグネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子が内筒１
０の高さの５分の１から２分の１程度までに到達したと
きに，廃水とマグネシウム化合物等の供給を停止して空
気攪拌を行うことが好ましい。この場合の攪拌用空気の
通気量は，リン酸マグネシウムアンモニウム化合物の結
晶粒子分離のために結晶粒子充填層１２の高さによつて
適切な通気量が変わつてくるが，通常処理装置１の直胴
部の断面積を基準にして１０〜５０ｍ3 ／ｍ2 ・Hr程度
が好ましい。また，通気時間は，５〜３０分間程度が好
ましい。
【００１６】
【実施例】以下，本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例１ 処理装置１の直胴部の直径1.８ｍ，有効水深５ｍ，固液
分離部の有効水面１５ｍ2 の図１に示す円筒型の処理装
置１にｐＨ8.１，アンモニア性窒素（ＮＨ4 + −Ｎ）濃
度３３０mg／Ｌ，リン酸性リン（ＰＯ4 3- −Ｐ）濃度１
６０mg／Ｌの食品産業廃水を原水とし，これにマグネシ
ウムとリン酸イオンのモル比が1.１で，ｐＨ8.５となる
ように，マグネシウムイオンとして塩化マグネシウムを
マグネシウム注入管７より，ｐＨ調整剤として水酸化ナ
トリウムをｐＨ調整剤注入管３より，それぞれ添加し
た。原水の通液量は３００ｍ3 ／日となるように供給
し，攪拌用空気を流量0.５ｍ3 ／分にて供給した。通水
１０日間にて，直径１mm程度の浮遊物質を含むリン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子の充填層１２
が約１ｍ形成された。
る。 実施例１ 処理装置１の直胴部の直径1.８ｍ，有効水深５ｍ，固液
分離部の有効水面１５ｍ2 の図１に示す円筒型の処理装
置１にｐＨ8.１，アンモニア性窒素（ＮＨ4 + −Ｎ）濃
度３３０mg／Ｌ，リン酸性リン（ＰＯ4 3- −Ｐ）濃度１
６０mg／Ｌの食品産業廃水を原水とし，これにマグネシ
ウムとリン酸イオンのモル比が1.１で，ｐＨ8.５となる
ように，マグネシウムイオンとして塩化マグネシウムを
マグネシウム注入管７より，ｐＨ調整剤として水酸化ナ
トリウムをｐＨ調整剤注入管３より，それぞれ添加し
た。原水の通液量は３００ｍ3 ／日となるように供給
し，攪拌用空気を流量0.５ｍ3 ／分にて供給した。通水
１０日間にて，直径１mm程度の浮遊物質を含むリン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物の結晶粒子の充填層１２
が約１ｍ形成された。
【００１７】次に，マグネシウム注入管７と廃水注入管
４の弁を閉じ，廃水の注入を停止し，攪拌用空気吹込管
５から空気を１ｍ3 ／分吹き込んで，上記リン酸マグネ
シウムアンモニウム化合物の結晶粒子と他の浮遊物質と
をともども空気攪拌し，次いで，通気を止めて静置し，
比重の違いによつてリン酸マグネシウムアンモニウム化
合物の結晶粒子を下部に，浮遊物質を上部に分離した
後，結晶粒子払出弁６から結晶粒子を引き抜き取り出し
た。取り出したリン酸マグネシウムアンモニウム化合物
の結晶粒子中のＳＳ量は，重量比にして２％以下であ
り，従来法による重量比１０〜３０％と比較して極めて
少なかつた。
４の弁を閉じ，廃水の注入を停止し，攪拌用空気吹込管
５から空気を１ｍ3 ／分吹き込んで，上記リン酸マグネ
シウムアンモニウム化合物の結晶粒子と他の浮遊物質と
をともども空気攪拌し，次いで，通気を止めて静置し，
比重の違いによつてリン酸マグネシウムアンモニウム化
合物の結晶粒子を下部に，浮遊物質を上部に分離した
後，結晶粒子払出弁６から結晶粒子を引き抜き取り出し
た。取り出したリン酸マグネシウムアンモニウム化合物
の結晶粒子中のＳＳ量は，重量比にして２％以下であ
り，従来法による重量比１０〜３０％と比較して極めて
少なかつた。
【００１８】
【発明の効果】本発明は，上記のような構成を有してい
るので，極めて簡単な操作を加えたのみで，処理廃水中
より化学肥料として有用なリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物を純度良好に，浮遊物質と効率よく分離でき
るものである。
るので，極めて簡単な操作を加えたのみで，処理廃水中
より化学肥料として有用なリン酸マグネシウムアンモニ
ウム化合物を純度良好に，浮遊物質と効率よく分離でき
るものである。
【図１】本発明の方法及び従来法を実施する装置例を示
す概略縦断面図である。
す概略縦断面図である。
【図２】本発明によるリン酸マグネシウムアンモニウム
化合物と浮遊物質の分離状態の一例を示す模式図であ
る。
化合物と浮遊物質の分離状態の一例を示す模式図であ
る。
【図３】従来法によるリン酸マグネシウムアンモニウム
化合物と浮遊物質の分離状態の一例を示す模式図であ
る。
化合物と浮遊物質の分離状態の一例を示す模式図であ
る。
１ 処理装置 ２ 廃水導入管 ３ ｐＨ調整剤注入管 ４ 廃水注入管 ５ 攪拌用空気吹込管 ６ 結晶粒子払出弁 ７ マグネシウム化合物注入管 ８ 外 筒 ９ トラフ １０ 内 筒 １１ 排水管 １２ リン酸マグネシウムアンモニウム充填層 １３ 完全流動層 １４ 補助内筒 １５ 狭い通路 １６ リン酸マグネシウムアンモニウム化合物 １７ 浮遊物質
Claims (1)
- 【請求項１】 廃水中のリンをリン酸マグネシウムアン
モニウム化合物となして処理装置から取り出すに際し，
廃水とマグネシウム化合物の供給を停止した後，処理装
置に空気を吹き込んで処理装置内のリン酸マグネシウム
アンモニウム化合物と他の浮遊物質とを空気攪拌した
後，空気を止め静置して，比重の差異によつてリン酸マ
グネシウムアンモニウム化合物を下部に，他の浮遊物質
を上部に分離させた後，処理装置の下部からリン酸マグ
ネシウムアンモニウム化合物を取り出すことを特徴とす
るリン酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3349610A JPH05154487A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | リン酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3349610A JPH05154487A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | リン酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154487A true JPH05154487A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18404897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3349610A Pending JPH05154487A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | リン酸マグネシウムアンモニウム化合物の分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154487A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09234472A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-09 | Unitika Ltd | 脱リン方法 |
| JP2001058190A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-03-06 | Kurita Water Ind Ltd | リン含有水処理装置 |
| JP2003071468A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-11 | Ebara Corp | 金属含有水の処理方法及び処理装置 |
| WO2005007585A1 (en) * | 2003-07-16 | 2005-01-27 | Bushwater Holdings Pty Ltd | Waste water treatment |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP3349610A patent/JPH05154487A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09234472A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-09 | Unitika Ltd | 脱リン方法 |
| JP2001058190A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-03-06 | Kurita Water Ind Ltd | リン含有水処理装置 |
| JP2003071468A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-11 | Ebara Corp | 金属含有水の処理方法及び処理装置 |
| WO2005007585A1 (en) * | 2003-07-16 | 2005-01-27 | Bushwater Holdings Pty Ltd | Waste water treatment |
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