JPH05154382A - エンジンの排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

エンジンの排気ガス浄化用触媒

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JPH05154382A
JPH05154382A JP3324187A JP32418791A JPH05154382A JP H05154382 A JPH05154382 A JP H05154382A JP 3324187 A JP3324187 A JP 3324187A JP 32418791 A JP32418791 A JP 32418791A JP H05154382 A JPH05154382 A JP H05154382A
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exhaust gas
rhodium
platinum
concentration
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浩 村上
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Masako Yatani
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロジウムを含む貴金属触媒成分が担持される
エンジンの排気ガス浄化用触媒であって、低温での活性
に富みNOx浄化率が向上し、さらに耐熱性、耐被毒性
に優れた触媒を得る。 【構成】 所定担持量に設定されるロジウムが触媒コー
ト層における上流側の端部3に他の部分よりも高濃度に
分布されることにより得られ、さらにこの上流側の端部
3のロジウム高濃度分布部4よりも下流側において別の
貴金属が他の部分よりも高濃度に分布され得るエンジン
の排気ガス浄化用触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロジウムを含む触媒成
分が担持されるエンジンの排気ガス浄化用触媒に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、エンジンの希薄燃焼状態における
排気ガスを浄化するために、低温での活性に富みしかも
三元触媒としての機能を有し、特にNOx 処理能力が優
れた排気ガス浄化用触媒が望まれている。
【0003】そこで、γ−アルミナ等の吸着性に富む物
質と共にプラチナ、パラジウム及びロジウム等の触媒用
貴金属を触媒担体に担持させて触媒コート層を形成する
に際し、排気ガス浄化用触媒に流入する排気ガスの温度
又は排気ガス浄化用触媒のの内部における排気ガスの流
通状態に対応して排気ガス浄化用触媒中に含まれる上記
プラチナ、パラジウム及びロジウム等の濃度分布に種々
の提案がなされている。
【0004】例えば、特開昭61−46252号公報に
は、排気ガス浄化用モノリス触媒において、上流側の端
面よりも下流側に入った部分の全断面にわたる所要厚さ
部分及びこの所要厚さ部分からモノリス触媒の軸線に沿
って下流側の端面に至る軸心付近部の各触媒成分担持量
を他の部分よりも大とする技術が記載されている。
【0005】また、特開昭62−57651号公報に
は、排気ガス浄化用モノリス触媒において、パラジウ
ム、ロジウム及びプラチナがそれぞれ添加物と共に担持
されるアルミナ層を、担体上に順次形成してなる触媒コ
ート層とする技術が記載されている。
【0006】さらに、上述したようなプラチナ、パラジ
ウム及びロジウム等の触媒用貴金属を触媒担体に担持さ
せるときに、これら各貴金属成分相互間に生ずる影響が
触媒性能を損うことがなく、又、各貴金属の担持量を所
定量に保ちながら上述したような排気ガス浄化作用を強
化するのに有利な各貴金属成分の分布担持方式とするこ
とについて解明が進められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭61−46252号公報に記載される排気ガス浄化
用モノリス触媒では、所要部において担持量が大となさ
れた触媒成分であるプラチナ、パラジウム及びロジウム
は互に高濃度で混合する状態で担持されることになり、
排気ガスによりもたらされる高温下では各貴金属が反応
し合い合金化することにより触媒機能が低下するに至る
という問題点があった。
【0008】また、上記特開昭62−57651号公報
に記載される排気ガス浄化用モノリス触媒では、パラジ
ウム、ロジウム及びプラチナの各貴金属成分は各々が別
々のアルミナ層に担持されるため各貴金属相互間の合金
化傾向は避けられるが、層状に担持される各貴金属の排
気ガスに接する順序については配慮されていないため酸
化、還元両反応にわたって良い効率が得られないという
問題点があった。
【0009】上記に鑑みて、本発明は、触媒コート層に
担持される各貴金属の触媒機能が経時的に低下すること
がなく、且つ上記各貴金属各々の特性が発現され易いエ
ンジンの排気ガス浄化用触媒の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するため、請求項1の発明は、触媒成分であるロジウ
ムを高濃度の状態で且つ他の貴金属と隣接することがな
いように上流側の端部に他の部分よりも多く担持させよ
うとするものである。
【0011】具体的に、請求項1の発明が講じた解決手
段は、触媒担体に所定量のロジウムを含む触媒コート層
が形成されてなるエンジンの排気ガス浄化用触媒であっ
て、上記ロジウムは上記触媒コート層の上流側の端部に
他の部分よりも高濃度に分布されている構成とするもの
である。
【0012】また、請求項2の発明は、ロジウムに比べ
て耐熱性の劣る貴金属を、高濃度の状態で他の貴金属と
隣接しないようにロジウムに併せて触媒コート層に担持
させるためのものであって、具体的には、請求項1の発
明に、触媒成分であるプラチナ及びイリジウムのうちの
いずれか一方は、触媒コート層の下流側部分に他の部分
よりも高濃度に分布されているという構成を付加するも
のである。
【0013】また、請求項3の発明は、ロジウムに比べ
て耐被毒性の劣る貴金属を、高濃度の状態で他の貴金属
と隣接しないようにロジウムに併せて触媒コート層に担
持させるためのものであって、具体的には、請求項1の
発明に、触媒成分であるプラチナ及びパラジウムのうち
のいずれか一方は、触媒コート層の下流側部分に他の部
分よりも高濃度に分布されているという構成を付加する
ものである。
【0014】また、請求項4の発明は、パラジウム及び
プラチナを、高濃度の状態で他の貴金属と隣接しないよ
うにロジウムに併せて触媒コート層に担持させるための
ものであって、具体的には、請求項1の発明に、パラジ
ウム及びプラチナのうちの一方は上記触媒コート層にお
ける下流側部分に他の部分よりも高濃度に分布され、且
つパラジウム及びプラチナのうちの他方は上記触媒コー
ト層における上記上流側の端部と上記下流側部分との間
の中間部に他の部分よりも高濃度に分布されているとい
う構成を付加するものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明の構成により、ロジウムは触媒
コート層の上流側の端部に他の部分よりも高濃度に分布
されているため、触媒コート層に担持される他の貴金属
との間で互に反応し合い合金化することがない状態にて
ロジウムを高濃度に分布担持させることができる。
【0016】請求項2の発明の構成により、触媒成分で
あるプラチナ及びイリジウムのうちのいずれか一方は、
触媒コート層の下流側部分に他の部分よりも高濃度に分
布されているため、ロジウムよりも耐熱性の劣るこれら
貴金属における触媒コート層の熱による影響は緩和され
る。
【0017】請求項3の発明の構成により、触媒成分で
あるプラチナ及びパラジウムのうちのいずれか一方は、
触媒コート層の下流側部分に他の部分よりも高濃度に分
布されているため、ロジウムよりも耐被毒性の劣るこれ
ら貴金属における排気ガス中に含まれる燐、カルシウ
ム、亜鉛、鉛等による触媒毒作用の影響は緩和される。
【0018】請求項4の発明の構成により、パラジウム
及びプラチナのうちの一方は触媒コート層における下流
側部分に他の部分よりも高濃度に分布され、且つパラジ
ウム及びプラチナのうちの他方は上記触媒コート層にお
ける上流側の端部と下流側部分との間の中間部に他の部
分よりも高濃度に分布されているため、パラジウムとプ
ラチナとは高濃度の状態で接することがなく、又パラジ
ウム及びプラチナはいずれもロジウムと高濃度の状態で
接することがないので各貴金属相互間の合金化が抑止さ
れる。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づき説
明する。
【0020】図1に示されるように本発明のエンジンの
排気ガス浄化用触媒1は、その軸線方向に貫通する多数
の細孔2が設けられるハニカム状の触媒担体にロジウム
を含む触媒コート層が形成されてなるものであり、排気
ガスGが流入する上流側の端部3にロジウムの濃度が他
の部分よりも高いロジウム高濃度分布部4が形成された
ものとなっている。
【0021】この排気ガス浄化用触媒1は、例えばその
軸線方向の長さLが2インチ(50.8mm)、直径Dが
1インチ(25.4mm)とされており、上流側の端面か
ら下流側に形成されるロジウム高濃度分布部4の上記軸
線方向の長さL1 は後述するように2〜10mmの範囲に
設定される。
【0022】本実施例における排気ガス浄化用触媒は上
述したような触媒担体に、以下のような工程で触媒コー
ト層を設け、さらに上流側の端部にロジウム高濃度分布
部4を形成することにより得られるものである。
【0023】 第1コート層の形成 γ−アルミナ粉末480g及びベーマイト120gを水
1000mlに入れ硝酸10mlを添加して撹拌し、アルミ
ナスラリーを得る。得られたアルミナスラリーに触媒担
体(コーディエライトのハニカム体を用いる)を浸漬し
て引き揚げた後余分のスラリーをエアブローで除去し、
250℃で2時間乾燥後600℃で2時間焼成して先ず
γ−アルミナ層を形成する。
【0024】この焼成済みの上記γ−アルミナ層に所望
量のプラチナ及びロジウムが担持される濃度に調整した
ジニトロジアミンプラチナ及び硝酸ロジウム溶液を含浸
させ、250℃で2時間乾燥後600℃で2時間焼成し
第1コート層を形成する。
【0025】 第2コート層の形成 酸化セリウム粉末にジニトロジアミンパラジウム水溶液
を加えて混合した後、乾燥・焼成工程を経てボールミル
で粉砕して酸化セリウムの表面にパラジウムが固定され
てなる粉末を得る。得られた上記パラジウム固定酸化セ
リウム粉末540g及びベーマイト60gを水1000
mlに入れ硝酸10mlを添加して撹拌し、パラジウム含有
スラリーを得る。得られたパラジウム含有スラリーに上
記第1コート層が形成された触媒担体を浸漬して引き揚
げた後余分のスラリーをエアブローで除去し、200℃
で2時間乾燥後600℃で2時間焼成し第2コート層を
形成する。
【0026】 ロジウム高濃度分布部の形成 エンジンの排気ガス浄化用触媒に含まれる所定量のロジ
ウムを上流側の端部に他の部分よりも高濃度に分布させ
るように配分して、第1コート層形成工程の硝酸ロジウ
ムの濃度との関連で設定される下記所定量の硝酸ロジウ
ム溶液を上記上流側の端部に含浸させる。しかる後25
0℃で2時間乾燥後650℃で2時間焼成して本発明の
エンジンの排気ガス浄化用触媒1を得る。
【0027】排気ガス浄化用触媒は、上流側の端面から
排気ガスが流入し、排気ガスが下流側に向って流れる間
にスポット的に熱が蓄積される部分が生じ、さらに酸化
反応を伴って触媒温度が上昇し触媒機能が活発化され
る。このような蓄熱スポット部分は上流側の端面から少
し下流側に出現し易い。そのため、本発明では耐熱性に
富むロジウムを上流側の端面を含む上流側の端部に高濃
度に分布させ、且つこのロジウム高濃度分布部4の形成
範囲を上記上流側の端面から下流に向って10mm程度の
範囲とすることにより上記蓄熱スポット部分の広域化を
図っている。
【0028】尚、上述したような工程のにおける第1
コート層及びにおける第2コート層が触媒担体に形成
された段階までのものは、従来の各貴金属成分が異なる
コート層に含有された排気ガス浄化用触媒に相当するも
のであり、このような段階のものに関してそれぞれ均一
に分布されるプラチナとロジウムとの濃度が5:1の比
で且つ両者の和が1.6g/1000ml(触媒担体10
00ml中のg数で,以下同様とする。)とされさらにこ
の両者にパラジウムが1.0g/1000ml付加されて
いるものを以後従来例という。
【0029】上記実施例に係るエンジンの排気ガス浄化
用触媒1の上流側の端部3におけるロジウム高濃度分布
部4のロジウム分布濃度が、他の部分よりもどれ程の濃
度差を有する高濃度とされることが好ましいかについて
説明する。
【0030】排気ガス浄化用触媒1を実車模擬テスト装
置に装着し、排気ガスを空間速度SV60000h-1
流すと共に上記上流側の端部3に形成されるロジウム高
濃度分布部4におけるロジウムの分布濃度を変化させ
て、上流側の端部ロジウム分布濃度の他部に対する濃度
差と排気ガス中のNOx又はHCが50%浄化されると
きの温度(いわゆるT50温度であって、以下T50温
度と称する。)との関係を調べた。NOxについての上
記関係を図2に、HCについての上記関係を図3にそれ
ぞれ示す。
【0031】図2及び図3に示されるのは、上述したよ
うに触媒コート層の平均貴金属担持量がプラチナとロジ
ウムとの比が5:1の比で両者の和が1.6g/100
0mlとされさらにこの両者にパラジウムが1.0g/1
000ml付加されており、ロジウム高濃度分布部4及び
他の部分を合算したロジウムの総担持量が0.27g/
1000mlのものについてである。
【0032】図2に示される結果によれば、排気ガス中
のNOxに対するT50温度として望ましいとされる2
50℃程度のNOx浄化機能を有するためには、ロジウ
ム高濃度分布部4におけるロジウム分布濃度の他部に対
する濃度差が0.05g/1000ml以上の濃度とされ
るべきであることがわかる。
【0033】又、図3に示される結果によれば、排気ガ
ス中のHCに対するT50温度として望ましいとされる
330℃程度のHC浄化機能を有するためには、ロジウ
ム高濃度分布部4におけるロジウム分布濃度の他の部分
に対する濃度差がNOxに対するときと同様に0.05
g/1000ml以上の濃度とされるべきであることがわ
かる。
【0034】NOx及びHCに対する浄化機能を向上さ
せるためのロジウム高濃度分布部4における他の部分に
対する濃度差0.05g/1000mlを保つためには、
ロジウム総担持量が0.27g/1000mlに固定され
る条件下では上記他の部分におけるプラチナ及びロジウ
ム分布濃度をプラチナとロジウムとの濃度(g/100
0ml)比が7:1となるように調整することにより得ら
れることは明らかである。
【0035】ロジウム高濃度分布部4における他の部分
に対する濃度差を0.05g/1000mlより大とする
ことはHCに対するT50温度においては若干の追加利
得が期待できるが、上記他の部分に対する濃度差を必要
以上に大とすることは上記他の部分におけるロジウム分
布濃度を過度に低下させることになり好ましくない。
【0036】特に、上記他の部分に対する濃度差が0.
27g/1000ml程度に達することは上記他の部分に
おいてロジウムが分布しないことを意味し、触媒の上流
側の端部を除くそれより下流部分の触媒コート層中にロ
ジウムが含まれないときは、例えば継続使用して廃車に
至るような長期間に触媒機能が大幅に低下することが懸
念されることからも、ロジウム高濃度分布部4における
ロジウム分布濃度の他の部分に対する濃度差は0.1g
/1000ml以下で好ましくは0.05g/1000ml
程度である。
【0037】上述したように、ロジウム高濃度分布部4
のロジウム分布濃度が他の部分よりも0.05g/10
00ml高い排気ガス浄化触媒1について排気ガス中のN
OxとHCとの浄化率を測定した。測定は本実施例の排
気ガス浄化用触媒1を実車模擬テスト装置に装着し、理
論空燃比のときに発生するものと同様の組成の排気ガス
を空間速度SV60000h-1で流すと共に上記流入排
気ガスの温度を200〜500℃の範囲で変化させるこ
とにより行い、各温度におけるNOxの浄化率を図4
に、HCの浄化率を図5に示した。
【0038】図4に示される結果によれば本発明の実施
例は従来例のものに比べてNOxの浄化率が向上してい
る。すなわち、従来例の触媒では100%のNOx浄化
は400℃以上の温度でなければ得られなかったのに対
し、本発明の排気ガス浄化触媒1では350℃の温度に
おいてNOxの浄化率100%が得られる。さらに、触
媒機能の立上りは低温側にシフトしている。
【0039】図5に示される結果によれば本発明の実施
例は従来例のものに比べてHCに対する触媒機能の立上
りが低温側にシフトしている。
【0040】図4及び図5に示されるNOx及びHCの
浄化率に示される本実施例の排気ガス浄化用触媒1は従
来例のものに比べて低温での活性が優れており、このよ
うな特性は自動車の走行にしたがって理論又はリーン側
の空燃比が得られるようになった状態のときはもとよ
り、コールドスタート時のように空燃比がリッチ側のと
きにも変ることはなく上記の優れた低温活性が得られ
る。
【0041】次に、エンジンの排気ガス浄化用触媒1の
上流側の端部3にロジウム高濃度分布部4を設ける本発
明の実施例を前提として展開される種々の具体例につき
説明する。
【0042】−具体例1− この具体例1のものは、上記実施例、すなわち上流側の
端部3にロジウム高濃度分布部4が設けられた触媒コー
ト層が形成されてなるエンジンの排気ガス浄化用触媒1
において、図6の(a)又は(b)に示されるようにそ
の下流側部分6にロジウム以外の他貴金属高濃度分布部
5を設けた排気ガス浄化用触媒1a及び1bとなってい
る。
【0043】この排気ガス浄化用触媒1a,1bは次の
ような工程により得られた。
【0044】第1コート層、第2コート層及びロジウム
高濃度部分布部4よりなる触媒コート層を上記実施例と
同様の工程で形成した。この触媒コート層の下流側部分
6にプラチナを高濃度に分布させた排気ガス浄化用触媒
1aを得るときには所定量のジニトロジアミンプラチナ
溶液を、又、下流側部分6にパラジウムを高濃度に分布
させた排気ガス浄化用触媒1bを得るときには所定量の
ジニトロジアミンパラジウム溶液を含浸させた。さら
に、下流側部分6にプラチナとパラジウムとを高濃度に
複合分布させるときには所定量のジニトロジアミンプラ
チナ溶液とジニトロジアミンパラジウム溶液とを含浸さ
せた。しかる後含浸体各々をそれぞれ250℃で2時間
乾燥後650℃で2時間焼成して排気ガス浄化用触媒1
a又は1bを得た。
【0045】この具体例1においては、他の部分に対す
る上流側の端部3のロジウム高濃度分布部4の濃度差は
0.1g/1000ml、同じく下流側部分6の他貴金属
高濃度分布部5の濃度差はプラチナのとき及びパラジウ
ムのときは共に0.5g/1000mlであり、ロジウム
高濃度分布部4及び他貴金属高濃度分布部5の軸線方向
の分布範囲長さは各々2〜3mm程度とした。
【0046】具体例1で得られた排気ガス浄化用触媒1
a,1b及びプラチナとパラジウムとが重量比で1:1
になるように複合分布された排気ガス浄化用触媒のHC
に対する浄化率と下流側部分における他貴金属分布濃度
の他の部分に対する濃度差との関係につき測定し図7に
示した。尚、測定に際して各触媒を該触媒体積の0.2
vol %の鉛を含む1000℃の雰囲気中で50時間エー
ジングしたものを用いた。
【0047】図7のグラフに示される結果によれば、上
流側の端部3にロジウム高濃度分布部4を有する排気ガ
ス浄化用触媒における下流側部分6に設けられるロジウ
ム以外の他貴金属高濃度分布部5は、プラチナとパラジ
ウムとが高濃度に複合分布されるもの、プラチナが高濃
度に分布されるもの、次いでパラジウムが高濃度に分布
されるものの順にHCの浄化率が優れ、図7に併せ示さ
れる従来例の浄化率(図7のグラフ中に黒丸で示され
る)よりも大幅に改善された。
【0048】特に、高濃度に分布される他貴金属がプラ
チナ及び/又はパラジウムであるときには、下流側部分
6における他貴金属高濃度分布部5の濃度の他部に対す
る濃度差が0.1g/1000ml程度のときから、上流
側の端部3にロジウム高濃度分布部4を有するのみの上
記実施例(図7のグラフ中に二重丸で示される)よりも
HC浄化率が向上した。
【0049】また、下流側部分6における他貴金属高濃
度分布部5の他貴金属濃度の他の部分に対する濃度差
は、いずれも0.5g/1000ml以上とされるときに
HCの浄化率が顕著に改善されていることがわかる。こ
のような浄化率の改善はNOxに対しても同様の傾向が
みられる。
【0050】以上の結果からプラチナ及びパラジウムに
見られる低耐被毒性並びにプラチナに見られる低耐熱性
の各影響を少くする点で本具体例1は有効な手段といえ
る。
【0051】−具体例2− この具体例2のものは、図6(c)に示されるように上
流側の端部3にロジウム高濃度部分布部4が設けられる
構成を、触媒担体がその軸線方向に2分されて得られる
第1段目のベッド11及び第2段目のベッド12各々に
ついて施した排気ガス浄化用触媒1cとするものであ
る。
【0052】一般に排気ガス浄化用触媒においいては、
その内部を上流側から下流側に排気ガスが流通するに際
し上流側の端部から下流側部分へ層流で流通するときよ
りも、流通効率上許容される範囲内で脈流を伴う流通の
方が同一触媒において排気ガスの浄化率が良くなること
が報告されているが、この具体例2はその知見に基づい
て排気ガス浄化用触媒中において上流から下流へ流れる
排気ガスに脈流挙動を誘発させることにより排気ガスの
浄化率を改善することを可能としたものである。 この
排気ガス浄化用触媒1cは次のような工程により得られ
た。
【0053】上記実施例に用いたと同じ触媒担体をその
軸線方向に2分して第1段目のベッド11及び第2段目
のベッド12とし、これら各ベッド11及び12につい
て第1コート層、第2コート層及びロジウム高濃度分布
部4よりなる触媒コート層を上記実施例と同様の工程で
形成し、上記各ベッド11及び12を軸線共通に且つ第
1段目のベッド11の下流側の端面と第2段目のベッド
12の上流側の端面とが当接する構成とされている。
【0054】この具体例2のものは、第1段目のベッド
11及び第2段目のベッド12各々の上流側の端部3に
形成されるロジウム高濃度分布部4の軸線方向の分布範
囲長さは各々1〜2mmで、且つロジウム高濃度分布部4
の他の部分に対する濃度差は各々0.05g/1000
mlとした。尚、ベッド11及びベッド12から構成され
る触媒コート層中の各貴金属の総量は、プラチナとロジ
ウムとの比が5:1で両者の和が1.6g/1000ml
とされ、この両者にパラジウム1.0g/1000mlが
添加される量であることは勿論である。
【0055】具体例2で得られた排気ガス浄化用触媒1
cのNOxに対するT50温度及びHCに対するT50
温度をそれぞれ測定し、図8(a)及び(b)に示し
た。尚、測定に際して触媒を大気中で1000℃で50
時間エージングしたものを用いた。
【0056】図8の棒グラフに示される結果によれば、
上流側の端部3にロジウム高濃度分布部4が形成される
ベッドが2段直列される本具体例2の排気ガス浄化用触
媒1cは、一段単体構造とされた実施例の排気ガス浄化
用触媒1に比べてNOx、HC共にT50温度が低く、
排気ガス浄化用の触媒機能が優れていることが明らかで
ある。
【0057】また、各貴金属が異層に分布する従来例の
ものに比べれば排気ガス浄化用の触媒機能が大幅に改善
されている。
【0058】−具体例3− この具体例3のものは、図6(d)に示されるように、
触媒担体がその軸線方向に3分されて得られる第1段目
のベッド11、第2段目のベッド12及び第3段目のベ
ッド13各々について、それぞれ形成される触媒コート
層の各上流側の端部において、第1段目のベッド11は
ロジウムの分布を高濃度とし、第2段目のベッド12は
パラジウム及びプラチナのうちの一方の分布を高濃度と
し、第3段目のベッド13はパラジウム及びプラチナの
うちの他方の分布を高濃度とし、これらの各ベッド1
1,12及び13を軸線共通に且つ第1段目のベッド1
1の下流側の端面と第2段目のベッド12の上流側の端
面とが、又第2段目のベッド12の下流側の端面と第3
段目のベッド13の上流側の端面とがそれぞれ当接する
構成とされている。
【0059】したがって、この具体例3のものは全体と
して、触媒コート層の上流側の端部3にロジウム高濃度
分布部4が形成されると共に、パラジウム及びプラチナ
のうちの一方が触媒コート層の下流側部分6に高濃度に
分布されて他貴金属高濃度分布部5が形成され、且つパ
ラジウム及びプラチナのうちの他方が触媒コート層の上
記上流側の端部3と上記下流側部分6との間の中間部7
に高濃度に分布されて他貴金属高濃度分布部5′が形成
された排気ガス浄化用触媒1dとなっている。
【0060】この排気ガス浄化用触媒1dは次のような
工程により得られた。
【0061】上記実施例に用いたと同じ触媒担体をその
軸線方向に3分して第1段目のベッド11、第2段目の
ベッド12及び第3段目のベッド13とし、これら各ベ
ッド11,12及び13について第1コート層及び第2
コート層よりなる触媒コート層を上記実施例と同様の工
程で形成した。
【0062】触媒コート層が形成されたベッド各々につ
いて、ベッドごとの各上流側の端部に、ロジウムを高濃
度に分布させるための硝酸ロジウム溶液、パラジウムを
高濃度に分布させるためのジニトロジアミンパラジウム
溶液、プラチナを高濃度に分布させるためのジニトロジ
アミンプラチナ溶液をそれぞれ含浸させた後、250℃
で2時間乾燥後650℃で2時間焼成した。しかる後、
各触媒コート層及びロジウム高濃度分布部4又は他貴金
属高濃度分布部5,5′が形成された第1段目のベッド
11、第2段目のベッド12及び第3段目のベッド13
を上述したように直列当接させることにより得た。
【0063】各ベッドの上流側の端部にそれぞれ形成さ
れるロジウム、パラジウム又はプラチナの各高濃度分布
部4,5′,5の軸線方向の分布範囲長さは各々2〜3
mmとなるように上記各溶液を調整した。尚、ベッド1
1、ベッド12及びベッド13から構成される触媒コー
ト層中の各貴金属の総量は具体例2と同様にした。
【0064】具体例3で得られた排気ガス浄化用触媒1
dにおける第2段目のベッド12の他貴金属高濃度分布
部5′をパラジウムとし、第3段目のベッド13の他貴
金属高濃度分布部5をプラチナとし、第1段目のベッド
11のロジウム高濃度分布部4と共に各ベッドの貴金属
が高濃度に分布される濃度の他の部分に対する濃度差を
変化させ、各濃度差のときにおけるHCの浄化率並びに
NOx及びHCに対するT50温度を測定した。
【0065】この測定は、3段のベッドのうちのいずれ
かのベッドの上流側の端部の貴金属分布濃度の他の部分
に対する濃度差を変化させるときには、他の2段のベッ
ドの各上流側の端部の各貴金属分布濃度は各々固定する
ことにより濃度差の変化と触媒機能との関係を測定した
もので、上記濃度差の変化する貴金属がロジウムのとき
が図9(a),(b)に、パラジウムのときが図10
(a),(b)に、プラチナのときが図11(a),
(b)にそれぞれ示されている。
【0066】図9(a),(b)に示される結果によれ
ば、ロジウム高濃度分布部4における分布濃度の他の部
分に対する濃度差が0.01g/1000mlから0.1
g/1000mlまでの範囲でHCの浄化率は向上し、N
Ox及びHCに対するT50温度は低下する傾向が明ら
かであった。上記濃度差が0.1g/1000mlを上ま
わり0.2g/1000mlまでの間ではHCの浄化率の
向上並びにNOx及びHCに対するT50温度の低下は
上記0.01〜0.1g/1000mlの範囲に比べてい
ずれもその度合いは少なかった。
【0067】図10(a),(b)に示される結果によ
れば、パラジウム高濃度分布部5′における分布濃度の
他の部分に対する濃度差が0.1g/1000mlから
1.0g/1000mlまでの範囲でHCの浄化率は向上
し、NOx及びHCに対するT50温度は低下する傾向
が明らかであった。上記濃度差が0.5g/1000ml
を上まわり1.0g/1000mlまでの間ではHCの浄
化率の向上並びにNOx及びHCに対するT50温度の
低下は上記0.1〜0.5g/1000mlの範囲に比べ
ていずれもその度合いは少なかった。
【0068】図11(a),(b)に示される結果によ
れば、プラチナ高濃度分布部5における分布濃度の他の
部分に対する濃度差が0.1g/1000mlから1.0
g/1000mlまでの範囲でHCの浄化率は向上し、N
Ox及びHCに対するT50温度は低下する傾向が明ら
かであった。上記濃度差が0.5g/1000mlを上ま
わり1.0g/1000mlまでの間ではHCの浄化率の
向上並びにNOx及びHCに対するT50温度の低下は
上記0.1〜0.5g/1000mlの範囲に比べていず
れもその度合いは少なかった。
【0069】図9〜11に示される各結果を通覧すれ
ば、上述したような実施例に基づく上記具体例各々にお
いて、触媒コート層に含まれる各貴金属の総量が例えば
プラチナとロジウムとの比が5:1で両者の和が1.6
g/1000mlで且つこの両者にパラジウムが1.0g
/1000ml付加された条件下では、a.ロジウム高濃
度分布部4の他の部分に対するロジウム濃度差を0.2
g/1000ml程度の大きな値とすること、b.パラジ
ウム高濃度分布部5′の他の部分に対するパラジウム濃
度差を1.0g/1000mlに近い大きな値とするこ
と、c.プラチナ高濃度分布部5の他の部分に対するプ
ラチナ濃度差を1.0g/1000ml程度の大きな値と
すること、はいずれも各々の他の部分におけるロジウム
分布濃度、パラジウム分布濃度及びプラチナ分布濃度を
0に近づけ或いは極端に低下させることになる。
【0070】排気ガス浄化用触媒の触媒コート層におけ
る上記状態は、上述したように自動車の長期使用期間中
に触媒機能の大幅な低下を惹起する懸念があることと各
濃度差を大にして得られる利得の少いこととにより、各
貴金属の高濃度分布部における各他の部分に対する濃度
差は、ロジウムについては0.1g/1000ml程度、
パラジウムについては0.5g/1000ml程度、プラ
チナについては0.5g/1000ml程度となるような
総合的な各貴金属の濃度分布とすることが好ましいこと
がわかる。
【0071】また、具体例3で得られた排気ガス浄化用
触媒1dにおけるロジウム高濃度分布部4を有する第1
段目のベッド11とパラジウム高濃度分布部5′を有す
る第2段目のベッド12とプラチナ高濃度分布部5を有
する第3段目のベッド13との軸心方向の配列順序を種
々交換させて各配列順序ごとのHC浄化率並びにNOx
及びHCに対するT50温度を測定し図12〜14に示
した。尚、この測定時の各貴金属高濃度分布部における
他の部分に対する各濃度差は、ロジウムが0.1g/1
000ml、パラジウム及びプラチナが各0.5g/10
00mlにて測定し、これらの高濃度分布部各々を有する
各ベッドが上流側から下流側に向うI、II及びIII の位
置に互換配置したものである。
【0072】図12の棒グラフに示される結果によれ
ば、排気ガスに最初に接する上流側の端部にロジウム高
濃度分布部を有する配列順序とされた排気ガス浄化用触
媒がいずれも優れたHC浄化率を示した。
【0073】図13及び図14の棒グラフに示される結
果によれば、排気ガスに最初に接する上流側の端部にロ
ジウムを有する配列順序とされた排気ガス浄化用触媒は
いずれもNOx及びHCに対するT50温度が他の配列
順序のもの及び従来例のものよりも低い。
【0074】また、図12〜14に示される各結果を通
覧すれば、この具体例3における排気ガス浄化用触媒1
dは、その触媒コート層の最初に排気ガスに接する上流
側の端部3にロジウムが高濃度に分布され、触媒コート
層に関して下流となる下流側部分6にパラジウム及びプ
ラチナのうちの一方が、さらに中間部7にパラジウム及
びプラチナのうちの他方がそれぞれ高濃度に分布される
ことにより排気ガス浄化用触媒として優れた触媒機能を
発現することがわかる。
【0075】また、この具体例3の排気ガス浄化用触媒
1dにおけるロジウム高濃度分布部3、パラジウム高濃
度分布部5′及びプラチナ高濃度分布部5の好ましい配
列順序にしたがえば、上記具体例1と同様にプラチナ及
びパラジウムに認められる低耐被毒性並びにプラチナに
認められる低耐熱性に起因する好ましくない各影響を抑
止することが可能となった。
【0076】尚、上記各測定において、排気ガスの浄化
率の測定に際しては触媒を該触媒体積の0.2vol %の
鉛を含む1000℃の雰囲気中で50時間エージングし
たものを用い、T50温度の測定に際しては触媒を大気
中で1000℃で50時間エージングしたものを用い
た。
【0077】−具体例4− この具体例4のものは、排気ガス浄化用触媒成分として
の機能が認められ、特にNOxの浄化率が良いイリジウ
ムを併せ用いた排気ガス浄化用触媒となっている。
【0078】図6(e)に示されるように具体例4の排
気ガス浄化用触媒1eは、触媒コート層の上流側の端部
3にロジウム高濃度分布部4を形成し、且つ下流側部分
6に他貴金属高濃度分布部5″を形成するに際して該他
貴金属をイリジウムとしたものである。
【0079】この排気ガス浄化用触媒1eは次のような
工程により得られた。
【0080】第1コート層、第2コート層及びロジウム
高濃度分布部4よりなる触媒コート層を上記実施例と同
様の工程で形成した。この触媒コート層の下流側部分6
にイリジウムを高濃度で担持させるための所定量の塩化
イリジウム溶液を含浸させた。しかる後250℃で2時
間乾燥後650℃で2時間焼成して排気ガス浄化用触媒
1eを得た。
【0081】具体例4で得られた排気ガス浄化用触媒1
eにおける下流側部分6におけるイリジウム高濃度分布
部5″のイリジウムの分布濃度とNOxに対するT50
温度との関係を測定し図15に示した。尚、測定に際し
ては触媒を大気中で1000℃で50時間エージングし
たものを用いた。
【0082】図15のグラフに示される結果によれば、
下流側部分にイリジウムが分布しイリジウム高濃度分布
部5″が形成されてその分布濃度が0.1g/1000
mlに達するまでの範囲でNOxに対するT50温度は低
下する傾向が明らかであった。上記分布濃度が0.1g
/1000mlを上まわり0.2g/1000mlまでの間
ではNOxに対するT50温度の低下は上記0.1g/
1000mlに達するまでの範囲に比べてその度合いは少
なかった。
【0083】したがって、このような触媒コート層が形
成されてなる排気ガス浄化用触媒1eの下流側部分6に
おけるイリジウム高濃度分布部5″の分布濃度又は触媒
コート層中にもイリジウムが分布されるときのイリジウ
ム高濃度分布部5″の他の部分に対する濃度差は0.1
g/1000ml程度とされることが好ましいことがわか
る。
【0084】−具体例5− この具体例5のものは、図6(f)に示されるように上
記具体例3における第1段目のベッド11、第2段目の
ベッド12及び第3段目のベッド13が直列に当接し合
う触媒コート層が形成されてなる排気ガス浄化用触媒1
d(図6(d)参照)において、上流側の端部3のロジ
ウム高濃度分布部4、下流側部分6のプラチナ高濃度分
布部5及び中間部7のパラジウム高濃度分布5′各々に
例えばセリウム、ランタン、ジルコニウム又はバリウム
等の熱安定剤8を添加し、各貴金属高濃度分布部4,5
及び5′の耐熱性向上を図った排気ガス浄化用触媒1f
となっている。
【0085】この排気ガス浄化用触媒1fは次のような
工程により得られた。
【0086】上記具体例3と同様の工程でベッド11、
ベッド12及びベッド13各々に第1コート層及び第2
コート層よりなる触媒コート層を先ず形成した。
【0087】次いで、触媒コート層が形成された上記ベ
ッド各々について、ベッドごとの各上流側の端部に貴金
属成分含有溶液と熱安定剤含有溶液との混合溶液の所定
量を含浸させた。しかる後250℃で2時間乾燥後65
0℃で2時間焼成することにより得た。
【0088】上記工程において熱安定剤が添加されたロ
ジウムを高濃度に分布担持させるには硝酸ロジウム溶液
と例えば硝酸バリウム、硝酸ジルコニア及び硝酸ランタ
ンのうちの少くとも一種の溶液との混合液の所定量を含
浸させ、熱安定剤が添加されたパラジウムを高濃度に分
布担持させるにはジニトロジアミンパラジウム溶液と例
えば硝酸バリウム、硝酸ジルコニア及び硝酸ランタンの
うちの少くとも一種の溶液との混合液の所定量を含浸さ
せ、熱安定剤が添加されたプラチナを高濃度に分布させ
るにはジニトロジアミンプラチナ溶液と例えば硝酸バリ
ウム、硝酸ジルコニア及び硝酸ランタンのうちの少くと
も一種の溶液との混合液の所定量を含浸させるとよい。
【0089】ロジウム高濃度分布部4を有するベッド1
1、パラジウム高濃度分布部5′を有するベッド12及
びプラチナ高濃度分布部5を有するベッド13よりなる
触媒コート層における上記各貴金属の総量は具体例2と
同様とすることにより、各貴金属高濃度分布部における
高濃度に分布する濃度の他の部分に対する濃度差各々
は、ロジウムで0.1g/1000ml、パラジウムで
0.5g/1000ml、プラチナで0.5g/1000
mlとし、各貴金属の高濃度分布部の軸線方向の分布範囲
長さは各々2〜3mm程度とした。
【0090】具体例5で得られた排気ガス浄化用触媒1
fにおいて、触媒コート層の上流側の端部3に熱安定剤
が添加されたロジウム高濃度分布部4が形成され、下流
側部分6に熱安定剤が添加されたプラチナ高濃度分布部
5が形成され、その中間部7に熱安定剤が添加されたパ
ラジウム高濃度分布部が形成された状態で、上記ロジウ
ム、パラジウム及びプラチナの高濃度分布部各々につい
て、熱安定剤の添加量及び成分をランタン、ジルコニウ
ム又はバリウムの三者間で変化させ、それらの変化が排
気ガス浄化に及ぼす影響について測定した。尚、測定に
際しては触媒を大気中で1000℃で5時間エージング
したものを用いた。
【0091】この測定は熱安定剤の触媒コート層におけ
る第1コート層及び第2コート層の合計重量に対する重
量%で示される添加量とHCに対するT50温度との関
係を熱安定剤の成分別に測定したもので、図16にロジ
ウム高濃度分布部4に添加するとき、図17にパラジウ
ム高濃度分布部5′に添加するとき、図18にプラチナ
高濃度分布部5に添加するときをそれぞれ示す。
【0092】図16〜18のグラフに示される結果によ
れば、ロジウム高濃度分布部4に対してはジルコニア
を、パラジウム高濃度分布部5′に対してはランタン
を、プラチナ高濃度分布部5に対してはバリウムをそれ
ぞれ熱安定剤として添加するときが耐熱性の向上と共に
触媒機能が最も改善されていることがわかる。
【0093】また、触媒機能を改善するための熱安定剤
の添加量は、ロジウム高濃度分布部4、パラジウム高濃
度分布部5′及びプラチナ高濃度分布部5各々に対する
上記各熱安定剤成分の添加を通じて、いずれのときも1
wt%の添加から5wt%の添加までの範囲でHCに対する
T50温度は低下する傾向が明らかであった。
【0094】上記各添加量が5wt%を上まわり10wt%
までの間ではHCに対するT50温度の低下は上記5wt
%に達するまでの範囲に比べてその度合は少くなってお
り、バリウム、ランタン及びジルコニウム等に代表され
る熱安定剤の添加量は上記第1コート層及び第2コート
層の合計重量の10wt%以下、好ましくは5wt%程度で
あることがわかる。
【0095】以上の具体例1〜5を通じて排気ガス浄化
用触媒のHC又はNOxの浄化率及びHC又はNOxに
対するT50温度の測定においては、対象となる個々の
排気ガス浄化用触媒に上述したようなエージング処理を
行った後実車模擬テスト装置に装着し、空燃比が14.
7±0.9のときに相当する排気ガスを空間速度SV6
0000h-1で流すことにより行った。各浄化率測定時
の上記排気ガス温度は400℃とした。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明に係
るエンジンの排気ガス浄化用触媒によると、ロジウムは
触媒コート層の上流側の端部に他の部分よりも高濃度に
分布されているため、触媒コート層に担持される他の貴
金属との間で互に反応し合い合金化する懸念の少い状態
にてロジウムを高濃度に担持させることができるので、
ロジウムの上流側の端部での高濃度分布により優れた低
温での活性が得られ、NOxの浄化率を向上させ三元触
媒としての機能を改善した。さらにロジウムの高濃度分
布が安定に得られることによりO2 ストレージ効果の優
れた排気ガス浄化用触媒を得ることができる。
【0097】また、請求項2の発明によると、触媒成分
であるプラチナ及びイリジウムのうちのいずれか一方
は、触媒コート層の下流側部分に他の部分よりも高濃度
に分布されているため、ロジウムよりも耐熱性の劣るこ
れら貴金属における触媒コート層の熱による影響は緩和
されるので、排気ガス浄化用触媒の耐熱性を向上させる
ことができる。
【0098】また、請求項3の発明によると、触媒成分
であるプラチナ及びパラジウムのうちのいずれか一方
は、触媒コート層の下流側部分に他の部分よりも高濃度
に分布されているため、ロジウムよりも耐被毒性の劣る
これら貴金属における排気ガス中に含まれる燐、カルシ
ウム、亜鉛、鉛等による触媒毒作用の影響は緩和される
ので、排気ガス浄化用触媒の耐被毒性を向上させること
ができる。
【0099】また、請求項4の発明によると、パラジウ
ム及びプラチナのうちの一方は、触媒コート層における
下流側部分に他の部分よりも高濃度に分布され且つパラ
ジウム及びプラチナのうちの他方は上記触媒コート層に
おける上流側の端部と下流側部分との間の中間部に他の
部分よりも高濃度に分布されているため、パラジウムと
プラチナとは高濃度の状態で接することがなく、またパ
ラジウム及びプラチナはいずれもロジウムと高濃度の状
態で接することがなく各貴金属担体互間の合金化が抑止
されるので、担持される各触媒成分の合金化による経時
的触媒機能の低下が防止され耐久性に富むと共に各貴金
属の高濃度分布により低温での活性がより向上した排気
ガス浄化用触媒が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の斜視図である。
【図2】上記実施例におけるNOxに対する好適T50
温度となる濃度差を示す図である。
【図3】上記実施例におけるHCに対する好適T50温
度となる濃度差を示す図である。
【図4】上記実施例における排気ガス温度とNOx浄化
率との関係を示すグラフである。
【図5】上記実施例における排気ガス温度とHC浄化率
との関係を示すグラフである。
【図6】上記実施例に基づく具体例1〜5の説明図であ
って、(a),(b)は具体例1、(c)は具体例2、
(d)は具体例3、(e)は具体例4、(f)は具体例
5をそれぞれ示す。
【図7】具体例1におけるHC浄化率と濃度差との関係
を示すグラフである。
【図8】(a)は具体例2における触媒担体を区分した
ベッド数とNOxに対するT50温度との関係を示す棒
グラフであり、(b)は同じく触媒担体を区分したベッ
ド数とHCに対するT50温度との関係を示す棒グラフ
である。
【図9】具体例3における上流側の端部にロジウムを高
濃度に分布させたときの、(a)は濃度差とHC浄化率
との関係を示すグラフであり、(b)は濃度差とHC及
びNOxに対するT50温度との関係を示すグラフであ
る。
【図10】具体例3における上流側の端部にパラジウム
を高濃度に分布させたときの、(a)は濃度差とHC浄
化率との関係を示すグラフであり、(b)は濃度差とH
C及びNOxに対するT50温度との関係を示すグラフ
である。
【図11】具体例3における上流側の端部にプラチナを
高濃度に分布させたときの、(a)は濃度差とHC浄化
率との関係を示すグラフであり、(b)は濃度差とHC
及びNOxに対するT50温度との関係を示すグラフで
ある。
【図12】具体例3における異なる貴金属の高濃度分布
部を有する各ベッドの配列順序とHC浄化率との関係を
示す棒グラフである。
【図13】具体例3における異なる貴金属の高濃度分布
部を有する各ベッドの配列順序とNOxに対するT50
温度との関係を示す棒グラフである。
【図14】具体例3における異なる貴金属の高濃度分布
部を有する各ベッドの配列順序とHCに対するT50温
度との関係を示す棒グラフである。
【図15】具体例4におけるイリジウムの分布濃度とN
Oxに対するT50温度との関係を示すグラフである。
【図16】具体例5における熱案定剤の対ロジウム添加
量とHCに対するT50温度との関係を示すグラフであ
る。
【図17】具体例5における熱安定剤の対パラジウム添
加量とHCに対するT50温度との関係を示すグラフで
ある。
【図18】具体例5における熱安定剤の対プラチナ添加
量とHCに対するT50温度との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 排気ガス浄化用触媒 2 細孔 3 上流側の端部 4 ロジウム高濃度分布部 5,5′,5″ 他貴金属(プラチナ、パラジウム、イ
リジウム)高濃度分布部 6 下流側部分 7 中間部 8 熱安定剤 G 排気ガス流

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒担体に所定量のロジウムを含む触媒
    コート層が形成されてなるエンジンの排気ガス浄化用触
    媒であって、上記ロジウムは上記触媒コート層における
    上流側の端部に他の部分よりも高濃度に分布されている
    ことを特徴とするエンジンの排気ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 触媒成分であるプラチナ及びイリジウム
    のうちのいずれか一方は、上記触媒コート層の下流側部
    分に他の部分よりも高濃度に分布されていることを特徴
    とする請求項1に記載のエンジンの排気ガス浄化用触
    媒。
  3. 【請求項3】 触媒成分であるプラチナ及びパラジウム
    のうちのいずれか一方は、上記触媒コート層の下流側部
    分に他の部分よりも高濃度に分布されていることを特徴
    とする請求項1に記載のエンジンの排気ガス浄化用触
    媒。
  4. 【請求項4】 パラジウム及びプラチナのうちの一方は
    上記触媒コート層における下流側部分に他の部分よりも
    高濃度に分布され、且つパラジウム及びプラチナのうち
    の他方は上記触媒コート層における上記上流側の端部と
    上記下流側部分との間の中間部に他の部分よりも高濃度
    に分布されていることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ンジンの排気ガス浄化用触媒。
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