JPH05154278A

JPH05154278A - 洗濯機の濁度検知装置

Info

Publication number: JPH05154278A
Application number: JP3318981A
Authority: JP
Inventors: Taketo Takahashi; 武人高橋; Hidekazu Yamashita; 秀和山下; Katsuaki Yoshida; 勝昭吉田; Kimihiko Otsuka; 公彦大塚
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-12-03
Filing date: 1991-12-03
Publication date: 1993-06-22

Abstract

(57)【要約】【目的】洗濯物（洗濯水）の汚れ度合を検知する洗濯
機の濁度検知装置において、濁度センサへの泡の影響を
なくし、かつ洗剤、ごみ、金属石けんなどの付着を防止
して的確に汚れ度合を判別する。【構成】発光素子１ａと受光素子１ｂとを対向して配
置し洗濯水の汚れを検知する濁度センサ１をドラムを内
包した外槽の最下点に接続した補助タンク２に取り付け
る。補助タンク２は、複数の連結管２ｅで外槽に接続
し、濁度センサ１の取付面２ｄはほぼ凸部形状断面を有
し一部を半透明もしくは透明とし、補助タンク２内に外
槽内の洗濯水を循環し、濁度センサ１により洗濯水の汚
れを的確に検知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は洗濯物（洗濯水）の汚れ
度合を検知する洗濯機の濁度検知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の洗濯機の濁度検知装置
は、図４に示すような構成となっていた。以下、その構
成について説明する。

【０００３】図に示すように、外槽２１は、洗濯兼脱水
槽２２を内包し、サスペンション２３によって洗濯機本
体２４に懸垂支持されている。濁度センサ２５は、発光
素子と受光素子を対向して配置し、洗濯水の汚れを検知
する。排水コック２６は、外槽２１の底部に配設され、
濁度センサ２５を取り付ける部分を透明性とし洗濯水や
すすぎ水が自由に出入りでき、かつ外槽２１内の水を排
出する。給水手段２７は外槽２１内に給水するものであ
り、水位検知手段２８は外槽２１内の給水水位を検知す
る。モータ２９は、制御手段３０により制御され、パル
セータ３１を駆動して洗濯兼脱水槽２２内の洗濯物を撹
拌する。制御手段３０は、洗い、すすぎ、脱水の各行程
を制御する。

【０００４】上記構成において動作を説明すると、電源
が投入され制御手段３０によりプログラムが開始する
と、給水手段２７が動作し外槽２１内に水位検知手段２
８が検知するまで給水される。このとき、排水コック２
６の中に水が溜まるため、濁度センサ２５のセンサ電圧
は清水のときのセンサ電圧となる。制御手段３０は、モ
ータ２９を制御し攪拌を開始する。そのため攪拌の水流
により洗濯兼脱水槽２２内の洗濯水が排水コック２６内
の水と混じり合い、センサ電圧は洗剤と汚れのためだん
だん低下し始める。その変化するセンサ電圧レベル（周
期の最大値）の時間的な差で汚れを検知し洗い時間を制
御するものである。

【０００５】なお、上記従来例はパルセータ式洗濯機に
ついて説明したが、ドラム式洗濯機では、濁度検知装置
を備えたものはなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の洗濯
機の濁度検知装置では、排水コック２６は外槽２１の下
に取付け、その直径は約３０ｍｍあるため、洗剤が溜ま
りやすく洗濯兼脱水槽２２内の洗濯水の濃度と排水コッ
ク２６内の水の濃度とが異なり、実際の汚れより汚れて
いると判定したり、また、排水コック２６のすぐ上にパ
ルセータ３１があり攪拌するため、泡が入り易く、泡の
ためセンサ電圧が下がり実際の汚れよりも汚れていると
判定するため洗いすぎるという問題を有していた。

【０００７】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、洗剤や汚れの付着を防止して濁度検知精度を向上す
るとともに泡の影響を少なくすることを目的としてい
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、発光素子と受光素子とを対向して配置し洗
濯水の汚れを検知する濁度センサと、洗濯兼脱水槽を内
包した外槽の最下点に接続し前記濁度センサを取り付け
る補助タンクとを備え、前記補助タンクは、複数の連結
管で前記外槽に接続し、前記濁度センサの取付面はほぼ
凸部形状断面を有し一部を半透明もしくは透明としたし
たことを課題解決手段としている。

【０００９】また、上記第１の課題解決手段の補助タン
クは、上方向に広がる傾斜面を有し、上面または上部側
面に給水口と泡抜き口を設けたことを第２の課題解決手
段としている。

【００１０】さらに、上記第１または第２の課題解決手
段に加えて、外槽内に水を供給する給水手段と、前記給
水手段と補助タンクの給水口とを連結するクリーニング
ホースとを備え、給水時に補助タンクの補助タンク取付
部内面に水を噴射するようにしたことを第３の課題解決
手段としている。

【００１１】また、上記第１の課題解決手段の補助タン
クの連結管は、下部を開放し半月形状としたことを第４
の課題解決手段としている。

【００１２】さらに、上記第１または第４の課題解決手
段の補助タンクの底面を外槽側が低くなるように傾けた
ことを第５の課題解決手段としている。

【００１３】

【作用】本発明は上記した各課題解決手段により、補助
タンク内に洗剤や汚れや金属石鹸の付着を防止できると
ともに泡の影響を少なくでき、的確に汚れ度合を判別す
ることができて的確な洗いをすることができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１および図２を
参照しながら説明する。

【００１５】図１(a)、(b)は濁度検知装置の外観斜視図
で、図において、濁度センサ１は、発光素子１ａと受光
素子１ｂを対向に配置して洗濯水の汚れを検知するもの
で、きれいな水のときを基準の濁度センサ出力（以下、
センサ電圧という）として、洗濯攪拌で洗剤や洗濯物の
汚れがだんだん溶け始めるためセンサ電圧が徐々に低下
するときのセンサ電圧レベル（周期ごとの最大値）の時
間的変化率を検知し、洗濯物の汚れを判断するものであ
り、補助タンク２に取り付けている。補助タンク２は、
上方向に広がる傾斜面２ａを有し、上面には給水口２ｂ
を形設し、かつ上部側面に泡抜き口２ｃを設けている。
濁度センサ１の取付部は、ほぼ凸形状断面を有し濁度セ
ンサ１の取付面２ｄを透明性の材料で形成し、底部側面
には複数個の連結管２ｅを配設し、この連結管２ｅの先
端は下部を開放した半月形状にしている。一方、底部２
ｆは連結管２ｅ側が低くなるように傾斜させている。

【００１６】図２は、上記構成の濁度センサ検知装置を
ドラム式洗濯機に応用した場合の実施例の縦断面図で、
外槽３は洗濯水を溜めるもので、この外槽３の中にドラ
ム（洗濯兼脱水槽）４を取付け洗濯物を攪拌する。補助
タンク２は、底部側面に設けた複数個の連結管２ｅによ
り外槽３に接続している。制御手段５は、濁度センサ１
や外槽３内の給水水位を検知する水位検知手段６の信号
でモータ７、給水手段８などの負荷を制御し、洗い、す
すぎ、脱水の各行程を制御する。モータ７は駆動連結に
ベルトを使い、ドラム４を駆動してドラム４内の洗濯物
を攪拌させる。給水手段８は外槽３内に水を給水する。
排水手段９は外槽３内の洗濯水を外に排出する。給水手
段８は、給水ホース１０により洗剤ケース１１と接続
し、この給水ホース１０より分岐したクリーニングホー
ス１２を補助タンク２の給水口２ｂに接続し、給水時に
補助タンク２へ分岐給水するようにしている。補助タン
ク２の泡抜き口２ｃと外槽３の上部とを泡抜きホース１
３で接続している。

【００１７】上記構成において図３を参照しながら動作
を説明すると、電源が投入され、プログラムが開始され
ると制御手段５は、給水手段６を動作させて外槽３内に
水位検知手段６の信号で給水手段８から給水ホース１
０、洗剤ケース１１を介して一定水位まで給水する。こ
のとき、給水ホース１０からクリーニングホース１２に
分岐され、補助タンク２の濁度センサ１の取付部内面
に、図３(a) の矢印で示すように水が噴射されるため、
洗剤、泡、金属石けんなどを洗浄し、図３(b) の矢印方
向に排出する。ここで、給水口２ｂを細くすれば噴射力
は向上し、また、三角板を入れたり、二股のホースとす
ることにより濁度センサ１の取付面に集中することがで
き洗浄力を増加することもできる。

【００１８】つぎに、給水が完了すれば洗濯が開始さ
れ、ドラム４の攪拌で洗剤や洗濯物の汚れが洗濯水にだ
んだん溶け始める。それがドラム４の攪拌による水流
で、補助タンク２の連結管２ｅを通して洗濯水が補助タ
ンク２内を循環する。すなわち、ドラム４の回転方向に
よって外槽３内の洗濯水は、図３(c) の矢印方向に連結
管２ｅの一方より補助タンク２内に入り、他方より外槽
３へ戻る。その結果、濁度センサ１のセンサ電圧は低下
始める。ここで、連結管２ｅが１個の場合では、連結管
２ｂの直径を大きくしなければ洗濯水の循環が少なくな
り、連結管２ｂの直径が大きくすると泡の混入が多くな
る。そのため、連結管２ｂをが２個とすることにより洗
濯水の循環を多くでき、ドラム４の中の水の濃度と補助
タンク２の中の洗濯水の濃度とを同一にできる。また、
連結管２ｅの径を小さくできるため泡の混入も少なくな
る。また、２個の連結管２ｅの間隔を広くすれば、ドラ
ム４の攪拌による水流が強くなり、洗濯水を多く循環す
ることができ、よりはやくドラム４内の水と補助タンク
２内の洗濯水の濃度を同一にできる。

【００１９】また、ドラム式洗濯機は、使用する洗濯水
が少ないためドラム４が回転すると泡が発生するが、連
結管２ｅを下部を開放した半月形状として、泡が入りに
くくしている。しかし、これでは完全でなく補助タンク
２の中に入ってくる。しかし、泡は軽いため循環水流で
勢いよく入っても、図３(d) のように、正面の壁２ｇに
当たりすぐ上昇するため、濁度センサ１の取付面側まで
行くことがなく、泡の影響は非常に少なくなることを実
験的に確認している。

【００２０】さらに、洗い工程が進むと泡の発生が多く
なり、補助タンク２内にもどんどん入ってくるが、補助
タンク２は、上に広がる傾斜した傾斜面２ａを有してい
ることと、泡抜きホース１３があるため、泡は図３(e)
のようになって変動が少なくなる。そのため、濁度セン
サ１の取付面への泡の影響がなくなる。

【００２１】以上のように本実施例によれば、泡の影響
を少なくすることができ、洗剤、ごみ、金属石けんの付
着を少なくすることができ、汚れを的確に判定すること
ができる。

【００２２】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、発光素子と受光素子とを対向して配置し洗濯
水の汚れを検知する濁度センサと、洗濯兼脱水槽を内包
した外槽の最下点に接続し前記濁度センサを取り付ける
補助タンクとを備え、前記補助タンクは、複数の連結管
で前記外槽に接続し、前記濁度センサの取付面はほぼ凸
部形状断面を有し一部を半透明もしくは透明としたした
から、補助タンク内に外槽内の洗濯水を循環できて補助
タンク内の水の濃度を外槽内の洗濯水の濃度とと同一に
でき、濁度センサにより洗濯水の汚れを的確に検知でき
る。

【００２３】また、補助タンクは、上方向に広がる傾斜
面を有し、上面または上部側面に給水口と泡抜き口を設
け、外槽に接続する連結管を下部を開放し半月形状とし
たから、補助タンク内に泡が入りにくくできるととも
に、たとえ泡が入ったとしても濁度センサへの泡の影響
をなくすることができる。

【００２４】さらに、外槽内に水を供給する給水手段
と、前記給水手段と補助タンクの給水口とを連結するク
リーニングホースとを備え、給水時に補助タンクの補助
タンク取付部内面に水を噴射するようにし、補助タンク
の底面を外槽側が低くなるように傾けたから、補助タン
ク内に洗剤、汚れ、金属石けんなどの付着を防止するこ
とができ、的確に汚れ度合を判別し最適な洗いやすすぎ
を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) 本発明の一実施例の洗濯機の濁度検知装置
の表側斜視図 (b) 同洗濯機の濁度検知装置の裏側斜視図

【図２】同洗濯機の濁度センサ装置を備えた洗濯機の断
面図

【図３】(a)〜(e) 同洗濯機の濁度検知装置の動作を示
す図

【図４】従来の濁度検知装置を備えた洗濯機の断面図

【符号の説明】

１濁度センサ１ａ発光素子１ｂ受光素子２補助タンク２ｄ取付面２ｅ連結管３外槽４ドラム（洗濯兼脱水槽）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大塚公彦大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】発光素子と受光素子とを対向して配置し
洗濯水の汚れを検知する濁度センサと、洗濯兼脱水槽を
内包した外槽の最下点に接続し前記濁度センサを取り付
ける補助タンクとを備え、前記補助タンクは、複数の連
結管で前記外槽に接続し、前記濁度センサの取付面はほ
ぼ凸部形状断面を有し一部を半透明もしくは透明とした
洗濯機の濁度検知装置。
【請求項２】補助タンクは、上方向に広がる傾斜面を
有し、上面または上部側面に給水口と泡抜き口を設けた
請求項１記載の洗濯機の濁度検知装置。
【請求項３】外槽内に水を供給する給水手段と、前記
給水手段と補助タンクの給水口とを連結するクリーニン
グホースとを備え、給水時に補助タンクの補助タンク取
付部内面に水を噴射するようにした請求項１または２記
載の洗濯機の濁度検知装置。
【請求項４】補助タンクの連結管は、下部を開放し半
月形状とした請求項１記載の洗濯機の濁度検知装置。
【請求項５】補助タンクの底面を外槽側が低くなるよ
うに傾けた請求項１または４記載の洗濯機の濁度検知装
置。