JPH0543395B2

JPH0543395B2 -

Info

Publication number: JPH0543395B2
Application number: JP1269784A
Authority: JP
Inventors: Otojiro Sugiura
Original assignee: Fujicar Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Fujicar Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1989-10-16
Filing date: 1989-10-16
Publication date: 1993-07-01
Also published as: JPH03131296A

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕この発明は、制御装置の制御により被洗物の洗
いとすすぎを自動的に行なう水洗い機及び連続洗
濯機に関し、詳しくは、最適なすすぎ工程の制御
とすすぎ水の再利用を図つた構造に関するもので
ある。〔従来の技術〕この種の水洗機の構造は、第１図に示すよう
に、内部にバスケツト１を有する洗濯槽２と、そ
のバスケツト１の回転と洗濯槽２に対する水の供
給と排出を制御する制御装置３を備え、バスケツ
ト１を回転させつつ洗濯槽２に対して水の供給と
排出を繰り返して、被洗物の洗いとすすぎを順に
行なうようになつている。また、大ロツトの被洗物の洗濯に用いられる連
続洗濯機は、第３図に示すように、揺動ドラム２
１の内部に、軸方向にねじれるらせん状仕切り２
２により複数の洗い槽２３ａとすすぎ槽２３ｂを
形成し、その各槽２３ａ，２３ｂに、制御装置２
４の制御により洗剤又は水が供給され、排出され
る供給口２５と排出口２６を設けた構造で成つて
おり、前側の洗い槽２３ａに投入した被洗物を、
らせん状仕切り２２の案内によりすすぎ槽２３ｂ
に順次移動させて、洗いとすすぎを連続して行な
うものである。この連続洗濯機においては、すすぎ水の再利用
を図る目的から、各すすぎ槽２３ｂの排出口に、
排出されたすすぎ水を前側の洗い槽やすすぎ槽に
供給する水循環回路２７が連結されている。〔発明が解決しようとする課題〕ところで、上記の水洗機や連続洗濯機において
は、制御装置に収納したプログラムにより自動運
転を行なう場合、洗いやすすぎ等の作業工程の制
御は、作業前に予め各工程毎に時間を設定し、そ
の設定時間が経過すると次の工程へ移行する方法
がとられている。しかし、経過時間のみで工程を制御し、すすぎ
水に残存する洗剤の濃度を考慮せずに工程を移行
する方法では、時にはすすぎ水に洗剤成分が多く
残存してすすぎが不十分になつたり、反対に、す
すぎ水が十分にきれいになつてもすすぎを継続す
ることがあり、水や時間を無駄にするという欠点
があつた。これに対して、従来、特開昭63−5798号公報や
特開昭61−232895号公報には、すすぎ水の濁度
（透明度）を光学的に検出し、その検出値に基づ
いてすすぎ工程を制御する洗濯機が提案されてい
る。しかし、上記のようにすすぎ水の濁度を光学的
に検出する方法では、洗い水の中に洗剤と共に通
常使用される柔軟剤や加工剤が混入したり、すす
ぎ水に泡が発生した場合、すすぎ水に濁りが生
じ、それらが障害となつてすすぎ水の内部の正確
な洗剤濃度が検出できない問題がある。このた
め、すすぎの度合にばらつきが生じやすく、正確
なすすぎ工程の制御ができない欠点がある。また、上記の提案のものでは、水の濁度を検出
した検出値と基準値とを単に比較判別し、検出値
が基準値を下回つたときすすぎを終了するように
しているが、この方法では、被洗物の種類によつ
て十分にすすぎがなされたと判断される場合でも
すすぎが継続されることがあり、水や時間を浪費
する欠点がある。また、連続洗濯機において、すすぎ水を前工程
の洗い水やすすぎ水に再利用する場合、利用する
すすぎ水内の洗剤成分の残存量により、投入され
たすすぎ槽内のすすぎ水の洗剤量にばらつきが生
じ、良好な洗いやすすぎ洗いが行なえないという
欠点がある。そこで、この発明は、すすぎ水の洗剤濃度に応
じて最適なすすぎ工程の制御ができる水洗機を提
供することを第１の目的とする。また、第２の目的は、すすぎ水の正確な再利用
を可能とした連続洗濯機を提供することにある。〔課題を解決するための手段〕上記の課題を解決するため、この発明の水洗機
は、洗濯槽の内部に、すすぎ水の洗剤濃度を検出
するPH値検出器を設け、上記制御装置に、上記PH
値検出器の検出値と基準濃度値を比較して検出値
が基準濃度値を越えたとき信号を出力する比較手
段と、すすぎ工程の時間を設定するタイマーに接
続してそのタイマーの完了信号と上記比較手段の
出力信号のどちらか一方を検知したときすすぎ工
程の終了信号を出力する判別手段とを設けた構造
としたのである。また、この発明の連続洗濯機は、各すすぎ槽の
内部又はすすぎ水の排水路に、すすぎ水の洗剤濃
度を検出するPH値検出器を設け、上記制御装置
に、上記PH値検出器の検出値に基づいて各すすぎ
槽のすすぎ水を供給する槽を判別する判別手段
と、その判別結果と供給する水量に基づいて洗剤
濃度が目標の濃度になるように各槽に対する水の
供給量を演算する演算手段と、上記判別結果と演
算結果に基づいて各槽にすすぎ水を供給する制御
手段とを設けたものである。〔実施例〕第１図は、この発明を水洗機に適用した実施例
を示している。図に示すように、洗濯槽２は、内部にモータ４
により回転駆動されるバスケツト１が設けられ、
上部には、給水弁５を備える給水管６と、開閉弁
７を備える洗剤供給管８とが連結している。また、洗濯槽２の下部には、排水弁９を備える
排水管１０が連結しており、その排水管１０の内
部に、すすぎ水のPH値を検出するPH値検出器１１
と、温度検出器１２が設けられている。さらに、洗濯槽２の下部には、水位検出器１３
が連結している。この水位検出器１３は、洗濯槽
２に連通する連通管２ａに水位計１４を浮かせ、
連通管２ａ又は水位計１４に、その水位計１４の
高さを検出する近接スイツチや光電スイツチを設
けたもので、洗濯槽２内部の水位を電気信号に代
えて出力する。上記の水位検出器１３や、PH値検出器１１及び
温度検出器１２の信号は、マイクロコンピユータ
から成る制御装置３に入力されるようになつてお
り、この制御装置３からは、給排水弁５，９や開
閉弁７、モータ４に、弁の開閉やモータの駆動の
ための制御信号が出力するようになつている。上記制御装置３は、第２図に示すごとく、プロ
グラムの内容に基づいて上記弁の開閉やモータ４
の駆動を制御する制御部１５と、すすぎ水のPH値
を判別する比較判定部１６とから構成されてい
る。上記の比較選定部１６は、比較器１７と判別器
１８から成り、比較器１７は、PH値検出器１１か
らの検出値と予め任意に設定した基準値とを比較
し、検出値が基準値を越えたとき信号を出力す
る。また、判別器１８は、上記比較器１７と作業
工程の工程時間を設定するタイマー１９に接続
し、比較器１７からの信号が検出の対象となる作
業工程の終了を示すタイマー１９の完了信号より
早く入力した場合に、制御部１５に作業工程の終
了信号を出力する。一方、制御部１５は、上記判別器１８からの信
号が入力されると、その作業工程の終了を判断
し、次の工程に移行するように弁やモータの制御
を行なう。第１表は、水洗い機の自動運転プログラムの例
を示したもので、この実施例に基づくプログラム
Ａと、比較例としてのプログラムＢと、従来のプ
ログラム例を合わせて示している。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明の水洗機は、す
すぎ水の洗剤濃度をPH値により検出するため、泡
や柔軟剤等の混入に関係なくアルカリ性又は酸性
の特性を示す洗剤の存在を確実に検知することが
でき、洗剤濃度を正確に検出することができる。
そして、この検出値の基準濃度値に対する比較
と、すすぎ時間を作業者が任意に設定するタイマ
ーの完了信号に基づいてすすぎ工程を制御するも
のであるから、すすぎを無駄なく確実に行なうこ
とができ、使用する水の量と作業時間を節約する
ことができる。また、この発明の連続洗濯機は、各すすぎ槽の
すすぎ水と排水の洗剤濃度を検出し、その濃度に
基づいてすすぎ水の供給すべきすすぎ槽を決定す
るようにしたので、すすぎ水の清澄度に適合した
すすぎ水の再利用が可能になり、最適なすすぎ水
の利用と清水の節約が図れる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の水洗機の構造を示す図、第２
図は同上の制御装置のブロツク図、第３図は他の
実施例である連続洗濯機の構造を示す図、第４図
は同上の制御装置を示すブロツク図である。１……バスケツト、２……洗濯槽、３……制御
装置、６……給水管、９……排水弁、１１……PH
値検出器、１５……制御部、１６……比較判定
部、１７……比較器、１１８……判別器、１９…
…タイマー、２１……揺動ドラム、２２……らせ
ん状仕切り、２３……処理槽、２４……制御装
置、２６……排出口、４０ａ，４０ｂ，４０ｃ，
４０ｄ，４０ｅ……PH値検出器、４２……第１制
御部、４３……第２制御部、４４……記憶器、４
５……判別器、４６……選別器、４７……演算
器。

Claims

【特許請求の範囲】１内部に回転自在なバスケツトを有する洗濯槽
と、そのバスケツトの回転と洗濯槽に対する水の
供給と排出を制御する制御装置とを具備し、バス
ケツトを回転させつつ洗濯槽に対して水の供給と
排出を繰り返して、被洗物の洗いとすすぎを順に
行なう水洗機において、上記洗濯槽の内部に、す
すぎ水の洗剤濃度を検出するPH値検出器を設け、
上記制御装置に、上記PH値検出器の検出値と基準
濃度値を比較して検出値が基準濃度値を越えたと
き信号を出力する比較手段と、すすぎ工程の時間
を設定するタイマーに接続してそのタイマーの完
了信号と上記比較手段の出力信号のどちらか一方
を検知したときすすぎ工程の終了信号を出力する
判別手段とを設けたことを特徴とする水洗機。２揺動ドラムの内部に、軸方向にねじれるらせ
ん状の仕切りにより複数の洗い槽とすすぎ槽を形
成し、各洗い槽とすすぎ槽に、制御装置の制御に
より洗剤或いは水が供給又は排出される供給口と
排出口をそれぞれ設けると共に、各すすぎ槽の排
出口には、すすぎ水を前側の洗い槽又はすすぎ槽
の供給口に循環させる水循環回路を連結し、上記
揺動ドラムの回動と仕切りの案内により被洗物を
洗い槽からすすぎ槽に順に移動させて、上記被洗
物の洗いとすすぎを行なう連続洗濯機において、
上記各すすぎ槽の内部又はすすぎ水の排水路に、
すすぎ水の洗剤濃度を検出するPH値検出器を設
け、上記制御装置に、上記PH値検出器の検出値に
基づいて各すすぎ槽のすすぎ水を供給する槽を判
別する判別手段と、その判別結果と供給する水量
に基づいて洗剤濃度が目標の濃度になるように各
槽に対する水の供給量を演算する演算手段と、上
記判別結果と演算結果に基づいて各槽にすすぎ水
を供給する制御手段とを設けたことを特徴とする
連続洗濯機。