JPH0515387U - El素子 - Google Patents
El素子Info
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- JPH0515387U JPH0515387U JP7113591U JP7113591U JPH0515387U JP H0515387 U JPH0515387 U JP H0515387U JP 7113591 U JP7113591 U JP 7113591U JP 7113591 U JP7113591 U JP 7113591U JP H0515387 U JPH0515387 U JP H0515387U
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- film
- electrode
- metal foil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防湿フィルムのシール部から外部に導出した
電極端子と防湿フィルムの金属箔層との短絡を防止でき
るEL素子を提供する。 【構成】 発光層と、この発光層を挟持すると共に透明
電極及び背面電極からなる一対の電極層とを包囲し、外
気からの略遮断して周縁部を封止した一対の防湿フィル
ムを有しており、防湿フィルムの周縁部の一側には、透
明電極及び背面電極からそれぞれ電気的に接続された電
極端子が突出されており、又、背面電極側の防湿フィル
ムが、少なくとも金属箔層を有した積層フィルム材から
なっているEL素子において、電極端子を突出させた防
湿フィルムの周縁部の一側では、前記金属箔層を除いた
プラスチック材より金属箔層が短くして積層されてい
る。
電極端子と防湿フィルムの金属箔層との短絡を防止でき
るEL素子を提供する。 【構成】 発光層と、この発光層を挟持すると共に透明
電極及び背面電極からなる一対の電極層とを包囲し、外
気からの略遮断して周縁部を封止した一対の防湿フィル
ムを有しており、防湿フィルムの周縁部の一側には、透
明電極及び背面電極からそれぞれ電気的に接続された電
極端子が突出されており、又、背面電極側の防湿フィル
ムが、少なくとも金属箔層を有した積層フィルム材から
なっているEL素子において、電極端子を突出させた防
湿フィルムの周縁部の一側では、前記金属箔層を除いた
プラスチック材より金属箔層が短くして積層されてい
る。
Description
【0001】
本考案は、EL素子に係り、特に、防湿フィルムのシール部から外部に導出し た電極端子と、防湿フィルムの金属箔層との短絡を防止したEL(エレクトロル ミネッセンス)素子に関する。
【0002】
一般に、分散型EL素子は、内部の発光層を耐湿構造とするため、発光層を一 対の電極で挟持した発光基板を一対の防湿フィルムで覆っている。これら防湿性 外皮フィルムは発光基板に熱圧着されてそれらの周縁部でシールされている。通 常、外部電源との接続のため、周縁部の一側には、各電極から接続された一対の 板状電極端子が導出され、これら板状電極端子は、それぞれ、ハンダ付け等の好 適な手段を介して絶縁被覆リード線に接続されて外部電源へと通じている。これ ら電極端子は、錫と銅とを主体とする合金からなっている。
【0003】 ところで、片面発光の面光源としてのEL素子の場合、透光側の防湿フィルム は透光性のポリ塩化三弗化エチレン等から構成されているが、他方の不透光側の 防湿フィルムは、必ずしも、高価なポリ三弗化塩化エチレン製フィルムを使用す る必要はなく、不透光性の金属箔層、特にアルミニウム箔材を含んだ積層フィル ム材からなっていてもよい。特に、ポリ塩化三弗化エチレンフィルムでは、高温 での防湿性が悪いため、金属箔層を含んだ積層フィルム材が用いられている。
【0004】
しかしながら、金属箔層、特にアルミニウム箔材を含んだ積層フィルム材の場 合、積層フィルム材の切断端部で金属箔層が突出しているため、外部電源との接 続のための板状電極端子を折り曲げた時、最悪の場合、両板状電極端子と金属箔 層とが接触し、これにより、金属箔材を介して電極端子間が短絡していまうとい う恐れがある。また、一方の板状電極端子が金属箔層に接触しても、発光量の減 少、或いは交流電源の場合には共鳴による騒音が大きくなり不都合である。
【0005】 図4には、板状電極端子と金属箔層とが接触することを説明するため、模式断 面図が示されている。図4中、積層フィルム材2は、ポリブチレンテレフタレー ト・フィルム(PBTフィルム)4、アルミニウム箔材6、ポリエステル・フィ ルム(PETフィルム)8及び変性ポリエチレン層10とを積層したものであり 、その端部では、アルミニウム箔材6が切断により突出されている。そして、板 状電極端子12が、外部電源との位置の関係から、折り曲げられた場合、図4中 、点Aにて板状電極端子12とアルミニウム箔材6とが接触し、これにより、E L素子の点灯時、電極端子間が短絡したり、発光量の減少、共鳴による騒音等の 問題が生じる。
【0006】 従って、本考案の目的は、防湿フィルムのシール部から外部に導出した電極端 子と防湿フィルムの金属箔層との短絡を防止できるEL素子を提供することにあ る。
【0007】
上述の目的は、EL発光層と、このEL層を挟持すると共に透明電極及び背面 電極からなる一対の電極層とを包囲し、外気からの略遮断して周縁部を封止した 一対の防湿フィルムを有しており、前記防湿フィルムの周縁部の一側には、透明 電極及び背面電極からそれぞれ電気的に接続された電極端子が突出されており、 又、背面電極側の防湿フィルムが、少なくとも金属箔層を有した積層フィルム材 からなっているEL素子において、電極端子を突出させた防湿フィルムの周縁部 の一側では、金属箔層を除いたプラスチック材より金属箔層が短くして積層され ていることを特徴とするEL素子により、解決される。
【0008】 好適には、上記金属箔層がアルミニウム箔材からなっている。
【0009】
【作用】 金属箔層を除いたプラスチック材より金属箔層が短くして積層されていること により、電極端子を突出させた防湿フィルムの周縁部の一側では、金属箔層がプ ラスチック材から露出しないので、板状電極端子を折り曲げたとしても、電極端 子と金属箔層とが接触することは完全にないので、電極端子と金属箔層とが短絡 することがない。
【0010】 また、金属箔層がアルミニウム箔材からなっていることにより、安価で防湿性 に優れた背面電極側の防湿フィルムを得ることができる。
【0011】
以下、図面を参照しながら、本考案の実施例について説明する。
【0012】 図1には、本実施例のEL素子の一部が背面側から見た平面図で示されており 、このEL素子は片面発光タイプの面状光源である。透光側の防湿フィルムはポ リ三弗化塩化エチレンからなっており、一方、背面側の防湿フィルム20は不透 光であり、透光側の防湿フィルムと背面側の防湿フィルム20とは、EL素子本 体を包囲して周縁で熱圧着されている。
【0013】 ここで、EL素子本体は、例えば、シアノエチルセルロース等の有機バインダ に電場発光蛍光体粒子を分散させた発光層と、この発光層に積層して設けられシ アノエチルセルロース等の高誘電体物質にチタン酸バリウム粉末等の高誘電体粉 末を混合させてなる反射絶縁層と、これら発光層及び反射絶縁層を挟持して積層 された一対の電極層(発光層に積層されたI.T.O.等の透明電極及び、反射 絶縁層に積層されてアルミニウム等の導電金属からなる背面電極)と、これら電 極層に積層された一対の補水フィルム層とからなっている。
【0014】 図1中に示されるように、透光側の防湿フィルムと背面側の防湿フィルム20 との周縁部の一側には、透明電極及び背面電極にそれぞれ接続されて錫、銅等の 合金からなる板状電極端子30、32が導出されている。導出された板状電極端 子30、32は専用インバータ回路を介して外部電源に接続されるものである。
【0015】 図1中で特に注目されることには、防湿フィルム20において電極端子30、 32が導出された一側には、熱圧着された周縁部22でプラスチック材のみから 積層された部位22が形成されている。
【0016】 図2には、防湿フィルム20の断面図が示されており、防湿フィルム20は積 層フィルム材からなっており、この積層フィルム材は、、厚さ80μmのポリブ チレンテレフタレート・フィルム(PBTフィルム)202と、厚さ30μmの アルミニウム箔材204と、厚さ25μmのポリエステル・フィルム(PETフ ィルム)206と、透光側の防湿フィルムと確実容易に熱圧着するため、透光側 の防湿フィルムのシール層と同じ材質からなる厚さ50μmの変性ポリエチレン 層208とを、順次、積層されている。積層フィルム材のポリブチレンテレフタ レート・フィルム202とポリエステル・フィルム206との間には、好適な接 着剤により貼り合わせられている。
【0017】 図2から明らかなように、この防湿フィルム20における金属箔層であるアル ミニウム箔材204は、電極端子30、32の導出側で、他のプラスチック材、 即ち、ポリブチレンテレフタレート・フィルム202、ポリエステル・フィルム 206及び変性ポリエチレン層208より短くされている。即ち、図1を参照し て説明すれば、板状電極端子30、32を導出した防湿フィルム20の一側の周 縁部に沿って、アルミニウム箔材204は突出せずに形成されており、これによ り、プラスチック材のみから積層された部位22が形成されている。
【0018】 尚、熱圧着による防湿フィルムのシール幅、即ち、図1の周縁部22の幅を5 mmとし、防湿フィルム20のプラスチック材の部位24を2mmとする200 ×300mmのEL素子を作成したが、このように構成されたEL素子では、板 状電極端子30、32とアルミニウム箔材204との接触が皆無であるので、専 用インバータが防湿フィルム20の背面方向に位置していても、板状電極端子3 0、32とアルミニウム箔材204との短絡を考慮することなく、接続のため、 板状電極端子30、32を防湿フィルム20の端部に沿って折り曲げることがで きる。
【0019】 次に、図3を参照しながら、本考案の背面側の防湿フィルムの積層フィルム材 の別の構成について述べる。
【0020】 図3の防湿フィルム40は、厚さ75μmの難燃ポリエステル・フィルム40 6と、厚さ30μmのアルミニウム箔材404と、厚さ30μmのポリエステル ・フィルム(PETフィルム)406と、透光側の防湿フィルムのシール層と同 じ材質からなる厚さ30μmの変性ポリエチレン層408とを、順次、積層され た積層フィルム材からなっている。
【0021】 図2の実施例と同様に、防湿フィルム40における金属箔層であるアルミニウ ム箔材404は、電極端子の導出側で、他のプラスチック材、即ち、難燃ポリエ ステル・フィルム402、ポリエステル・フィルム406及び変性ポリエチレン 層408より短くされている。即ち、板状電極端子を導出した防湿フィルム40 の一側の周縁部に沿って、アルミニウム箔材404は突出せずに形成されており 、これにより、プラスチック材のみから積層された部位42が、熱圧着シールさ れる周縁部44内に形成されている。
【0022】 この防湿フィルム40を用いた片面発光EL素子では、板状電極端子とアルミ ニウム箔材404との短絡を考慮することなく、接続のため、板状電極端子を防 湿フィルム40の端部に沿って折り曲げることができることのみならず、ポリブ チレンテレフタレート・フィルムの融点が低いのに対して、自己消火性を有する 難燃ポリエステル・フィルム402を最外層に用いることにより、発火に対する 安全性がより高まる。
【0023】 尚、上述した防湿フィルム20、40は、予め、アルミニウム箔材204、4 04を片面で突出しないようにしたロール巻きの積層材を使用することにより、 製造工程においても、何等差し障りがない。
【0024】 上述の説明では、金属箔層として、アルミニウム箔材204、404で説明し たが、本考案によれば、アルミニウムでないその他の金属箔であってもよいこと は言うまでもない。
【0025】 また、上述の説明では、透光側の防湿フィルムがポリ三弗化塩化エチレン・フ ィルムからなる場合について説明したが、本考案によれば、透光側の防湿フィル ムが、例えば、0.7mm程度のガラス板、或いは、100μm程度の薄いガラ ス質フィルムから構成されていてもよいことは言うまでもなく、この場合、背面 側の防湿フィルム20、40の積層フィルム材における変性ポリエチレン層20 8、408も使用できるが、好適な接着剤にて透光側のガラス質フィルムと防湿 フィルム20、40との間を封止してもよい。
【0026】
以上説明したように、本考案によれば、防湿フィルムのシール部から外部に導 出した電極端子と防湿フィルムの金属箔層との短絡を防止できるEL素子を提供 することができた。
【図1】本考案の一実施例に係るEL素子の一部を示す
平面図である。
平面図である。
【図2】図1の背面電極側の防湿フィルム示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本考案の変形例に係る背面電極側の防湿フィル
ムを示す断面図である。
ムを示す断面図である。
【図4】従来例に係る電極端子と背面電極側の防湿フィ
ルムとの関係を示す模式断面図である。
ルムとの関係を示す模式断面図である。
2、20、40 防湿フィルム 12、30、32 板状電極端子 204、404 金属箔層(アルミニウム箔材)
Claims (2)
- 【請求項1】 発光層と、この発光層を挟持すると共に
透明電極及び背面電極からなる一対の電極層とを包囲
し、外気からの略遮断して周縁部を封止した一対の防湿
フィルムを有しており、前記防湿フィルムの周縁部の一
側には、透明電極及び背面電極からそれぞれ電気的に接
続された電極端子が突出されており、又、前記背面電極
側の防湿フィルムが、少なくとも金属箔層を有した積層
フィルム材からなっているEL素子において、 前記電極端子を突出させた防湿フィルムの周縁部の一側
では、前記金属箔層を除いたプラスチック材より金属箔
層が短くして積層されていることを特徴とするEL素
子。 - 【請求項2】 上記金属箔層がアルミニウム箔材からな
っていることを特徴とする請求項1に記載のEL素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113591U JPH0515387U (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | El素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113591U JPH0515387U (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | El素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515387U true JPH0515387U (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=13451837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7113591U Pending JPH0515387U (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | El素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515387U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7226333B2 (en) | 2002-09-27 | 2007-06-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing an organic electroluminescent display device |
-
1991
- 1991-08-08 JP JP7113591U patent/JPH0515387U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7226333B2 (en) | 2002-09-27 | 2007-06-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing an organic electroluminescent display device |
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