JPH05150625A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

Info

Publication number
JPH05150625A
JPH05150625A JP3316309A JP31630991A JPH05150625A JP H05150625 A JPH05150625 A JP H05150625A JP 3316309 A JP3316309 A JP 3316309A JP 31630991 A JP31630991 A JP 31630991A JP H05150625 A JPH05150625 A JP H05150625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
developing
toner
color
photoconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3316309A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Nagayama
勝浩 永山
Yasutaka Maeda
恭孝 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3316309A priority Critical patent/JPH05150625A/ja
Publication of JPH05150625A publication Critical patent/JPH05150625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 感光体7と中間転写体10を有し、少なくと
も2色以上の現像剤にて画像を形成する複写機におい
て、上記感光体7上への作像時と上記感光体7の空回転
時に対応して現像ローラ39に与える現像バイアス電圧
を変更することができる現像バイアス切替手段を設ける
とともに、空回転時の現像バイアス電圧を作像時の現像
バイアス電圧よりも高く設定している。 【効果】 現像ローラ39上に残留するトナーは、空回
転時においても、感光体7に吸着されることなく除去さ
れる。したがって、空回転時に感光体7上に微量のトナ
ーが付着し、完成画像において白地かぶりを引き起こす
という事態をさけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体と中間転写体
(用紙を吸着させて回転させる転写ドラムを含む)を有
し、少なくとも2色以上の現像剤にて画像を形成する電
子写真方式の複写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子写真装置としての静電転写型複
写機では、多機能化の要望に応じて、白黒プラス1カラ
ーあるいは白黒プラスフルカラーのコピーが行える機能
を有した機種が登場してきている。
【0003】従来、2色以上の現像剤(トナー及びキャ
リアから成る)を用いてコピー画像を形成する機種にお
いては、機械内部にベルト状の感光体、中間転写体及び
転写ドラムを有する構成が多用されている。上記構成に
おいては、感光体上に形成された各色成分別のトナー像
が順次中間転写体上に転写され、重ねられることによっ
て2色以上のカラートナー像が形成され、その後転写ド
ラムを介して該カラートナー像がコピー用紙上に転写さ
れるプロセスとなっている。
【0004】従来例として、2色の現像剤を用い、ベル
ト状の感光体と中間転写体を用いた場合についてその作
像過程を説明する。色分解フィルターを通過した第1色
の光像は、帯電チャージャーにて均一に帯電された感光
体上に照射され、感光体が露光される。これにより、感
光体上には原稿画像に対応した1色目の静電潜像が形成
される。次いで、この静電潜像に現像槽から供給された
トナーを選択的に付着させることにより、可視化された
1色目のトナー像(以後トナー像Aと呼ぶ)が形成(現
像)される。
【0005】ここで感光体上にトナーを供給するための
各色別の現像剤を収容する現像槽について図7に基づい
てその構造を述べる。各現像ユニット60は、図7に示
すように、箱型の現像槽51a(1色目の現像剤を含む
ものとする)とこの現像槽51aの上部に設けられたト
ナーホッパ52を有している。トナーホッパ52内に
は、トナー撹拌スプリング53と、トナーホッパ52及
び現像槽51a間の連通開口の近傍に位置するトナー供
給ローラ54とが設けられている。
【0006】一方、現像槽51a内には、上記の連通開
口の下側の位置に攪拌スクリュー55、また中間の高さ
位置には、セパレータ56を挟んで搬送スクリュー57
と搬送ローラ58がそれぞれ配設されている。そして、
現像槽51aの底面に臨ませて現像ローラ59が設けら
れ、撹拌スクリュー55、搬送スクリュー57、搬送ロ
ーラ58、現像ローラ59をそれぞれ図中矢印方向に回
転させることによって、この現像槽51a内の現像剤が
上記のセパレータ56の回りを左回りに循環するように
なっている。
【0007】さらに、上記搬送スクリュー57にはその
外周を囲む円筒形状のシャッター57aが設けられてい
る。このシャッター57aは、搬送スクリューの中心軸
に関して対称な位置に円筒壁面を貫通する開口部が設け
られ、これら開口部を上記の循環経路上に位置させるこ
とで上記した現像時のトナーの供給可能状態を作る一
方、上記位置からシャッター57aを90度回転させ、
循環経路をこのシャッター57aの円弧状の壁面で遮断
することで、現像ローラ59へと至る現像剤が生じなく
なり、さらに、そのときの現像ローラ59の周辺の余剰
の現像剤はこの現像ローラ59から搬送ローラ58を経
て上方へと移送される。こうして、現像ローラ59周辺
から現像剤を遮断することによって、感光体50へのト
ナーの供給を所定の期間停止させることができる。ま
た、シャッター57aの開放により、その供給を再開さ
せることができる。
【0008】一方、現像剤は、例えば鉄粉から成るキャ
リアと、各色に着色した樹脂性の微粉末から成るトナー
とが混合されてなり、上記の循環中の撹拌によりキャリ
アとトナーとは相互に帯電してトナーはキャリアの表面
に吸着される。
【0009】前記のトナー像Aを作像する際には、上記
シャッター57aの開放により現像ローラ59上に供給
されたトナー及びキャリアは、所定の現像バイアス電圧
を与えられた現像ローラ59の外周面に吸着される。そ
して、該現像ローラ59の回転に伴い、現像槽51aの
下部開口の下側を近接して移動する感光体50上の1色
目の静電潜像に上記のトナーがキャリアから分離されて
吸引される。これによって、この静電潜像が現像され、
可視化されたトナー像Aが感光体50上に形成される。
そして、このトナー像Aが図示しない中間転写体上に転
写され、1色目の作像過程は終了する。
【0010】次いで、図示しない2色目の現像剤を収容
する現像槽51bを用いて1色目と同様の過程により第
2色のトナー像(以後トナー像Bと呼ぶ)が感光体50
上に形成され、そのトナー像Bが上記の中間転写体上の
トナー像A上に重ねられ、2色のトナー像が形成され
る。
【0011】ところで、中間転写体上のトナー像Aと同
一位置にトナー像Bを転写するためには、光学的スキャ
ンおよびリターンのタイミング及び現像槽のシャッター
タイミングを合わせるため、1色目のトナー像作成過程
と第2色のトナー像作成過程との間に少なくとも1回転
(感光体50及び中間転写体の一周分)の空回転が必要
となる。その後転写ローラを介して該2色のトナー像が
コピー用紙上に転写されることにより、2色画像が得ら
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成において
は、トナー像Aの作像時には、1色目の現像剤を含む現
像槽51aは、シャッター57aの閉鎖によりその現像
剤を感光体50上に供給しない仕組みになっている。一
方、トナー像Bの作像時にも、同様のシャッター動作に
より現像槽51bはその現像剤を感光体50上に供給す
ることはない。
【0013】ところが、図8のタイミングチャートに信
号1〜4で示すように、現像剤の感光体50への供給を
安定させるために、トナー像Aの作像時には、シャッタ
ー57aの開から閉までの時間(T1)は、感光体50上
の実質的に必要となる作像域A’通過時間(T0)よりも
長く設定されており、作像域A’前後に所定の時間(P
)が設けられている。同様に、トナー像Bの作像時に
おいても、シャッター開閉時間(T1)は作像域B’通過
時間(T0)よりも長く設定されており、作像域B’前後
に所定の時間(P )が設けられている。
【0014】感光体50上に作像されたトナー像Aは、
その後中間転写体上に転写される。そして、その中間転
写体のトナー像Aと同一位置にトナー像Bを転写するた
めには、前述のように、光学的タイミングおよび現像槽
のシャッタータイミング等から少なくとも1回転(感光
体及び中間転写体、一周分)の空回転が必要となり、続
いて感光体50上に作像されたトナー像Bが、中間転写
体上のトナー像Aと同一位置に転写され、完成した2色
トナー像が形成される。
【0015】ところが、この空回転時には、前記したよ
うに、現像槽のシャッタータイミングが実際の作像域の
前後で(P )だけ長く設定されていることにより、トナ
ー像A作成のため、現像ローラ59上に供給され穂状に
形成された現像剤(以下、穂立ちと呼ぶ)は回収しきれ
ておらず、また、トナー像Bに対する穂立ちは出てきつ
つある状態にある。これが空回転時に感光体上に微量の
現像剤を付着させ、中間転写体上のトナー像Aと同一位
置に転写されるため、完成した2色画像において白地か
ぶりを引き起こしている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真方式の
複写装置は、感光体と中間転写体を有し、少なくとも2
色以上の現像剤にて画像を形成する電子写真方式の複写
機において、上記感光体上への作像時と、各色作像過程
間に介在する上記感光体の空回転時に対応して現像バイ
アス電圧の設定を変更することができる現像バイアス切
替手段を設けるとともに、空回転時の現像バイアス電圧
を作像時の現像バイアス電圧よりも高くしたことを特徴
としている。
【0017】
【作用】上記によれば、感光体上への作像時と、各色作
像過程間に介在する上記感光体の空回転時に対応して現
像バイアス電圧の設定を変更することができる現像バイ
アス切替手段を設けるとともに、空回転時の現像バイア
ス電圧を作像時の現像バイアス電圧よりも高くしたの
で、各色別の作像過程の間に行われる空回転時に、現像
ローラの外周面上に残留するトナーを感光体に吸引され
ることなしに現像ローラ側に吸着させ回収することがで
きる。これにより、空回転時に感光体上に微量の現像剤
が付着し、中間転写体上での各色のトナー像を合成する
際同一位置に転写され、完成画像において白地かぶりを
引き起こすという不具合いがなくなる。この結果、画質
をより向上させ、品質の高い画像を形成することができ
る。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0019】図1に示すように、本発明の一実施例であ
るカラー複写装置は、機枠の上面に透明な原稿載置台1
を有し、この原稿載置台1の下方には、露光光学系2が
配設されており、この露光光学系2は、原稿載置台1上
に載置される原稿13に光を照射する光源ランプ2a
と、原稿13からの反射光を例えば一点鎖線で示すよう
に感光体7上に導く複数の反射鏡2b・・・と、光路上
に配設された結像レンズ2cと、赤、緑、および青の3
原色の色フィルタを有する色分解フィルタ2dとを備え
ている。
【0020】上記の露光光学系2の光軸上には、露光走
査された光像が照射される有機感光体(OPC)からな
るベルト状の感光体7が配設されており、この感光体7
の入紙方向側には、転写紙19を収容した給紙カセット
8・9が配設されている。そして、これらの各給紙カセ
ット8・9の上面には、それぞれ給紙ローラ23・24
が設けられており、これらの給紙ローラ23・24は、
転写紙19を給紙カセット8又は9から排出して中間転
写体10方向へ送出させるようになっている。
【0021】上記の給紙ローラ23・24からの中間転
写体10方向への送出側には、タイミングローラ25が
配設されており、このタイミングローラ25は、中間転
写体10に同期して回転されるようになっている。ま
た、中間転写体10は、第1〜第3ローラ18a・18
b・18cにより回転駆動されるようになっており、感
光体7を回転駆動する駆動ローラ15に圧接されてい
る。この駆動ローラ15が圧接されている部位における
中間転写体10の裏面側には、転写ローラ21が配設さ
れており、第3ローラ18cの配設部位における中間転
写体10の表面側には、転写ローラ22が配設されてい
る。そして、転写ローラ22の送出側には、剥離プレー
ト20、搬送ベルト11、および定着装置12がこの順
に配設されている。
【0022】上記の露光光学系2からの反射光が照射さ
れる感光体7は、従動ローラ14および駆動ローラ15
により回転駆動されるようになっている。また、感光体
7の外周の従動ローラ14側には、感光体7を帯電させ
る帯電チャージャ16および感光体7を除電する除電ラ
ンプ26が配設されており、帯電チャージャ16の近傍
における感光体7の下方には、感光体7上に残留するト
ナーを除去するクリーニング手段であるクリーニング装
置17が配設されている。そして、このクリーニング装
置17には、例えばウレタン等からなるクリーニングブ
レード17a・17aが設けられており、これらのクリ
ーニングブレード17a・17aは、感光体7に圧接さ
れ、感光体7に残留した例えばトナー等を掻き落とすよ
うになっている。
【0023】また、感光体7の上方における中央部付近
には、感光体7と非接触の状態で白黒用の現像槽3と、
カラー用の現像槽4〜6とが配設されており、カラー用
の現像槽4〜6には、イエロ、マゼンタ、およびシアン
色のカラー現像剤が個別に収容されている。
【0024】次に、上記構成のカラー複写機の動作を以
下に説明する。
【0025】先ず、図示しない複写開始スイッチが押圧
されることで、所定のコピーモードが実行される。い
ま、コピーモードとしては、イエロ、マゼンタ、および
シアンをそれぞれ現像して中間転写体10に転写させる
コピーサイクルを有するものとすると、このコピーモー
ドが実行されると、先ず、イエロのコピーサイクルが実
行されることになる。
【0026】即ち、原稿載置台1上に載置された原稿1
3に対して光源ランプ2aからの光を照射させ、露光走
査が行われる。原稿13からの反射光は、反射鏡2b・
・・および結像レンズ2cを介して色分解フィルタ2d
に入射され、この色分解フィルタ2dで色成分別に分解
される。
【0027】上記の露光走査で色分解フィルタ2dを透
過したイエロ成分の光は、帯電チャージャ16にて均一
に帯電された感光体7上に照射され、感光体7がA部で
露光される。これにより、感光体7には、原稿13の画
像に対応したイエロの静電潜像が形成される。この後、
上記の各静電潜像は、色分解フィルタ2dの補色である
イエロの現像剤を有する現像槽4の対向部において、現
像ローラから供給される現像剤で現像されて可視化さ
れ、トナー像となる。そして、このトナー像は、転写ロ
ーラ21で帯電された中間転写体10に転写されること
になる。
【0028】上記のイエロのコピーサイクルが終了する
と、感光体7は、クリーニング装置17でクリーニング
されると共に、除電ランプ26で除電される。
【0029】このとき、イエロトナー像と同じ位置にマ
ゼンタおよびシアントナー像を転写するためには、光学
系のスキャンおよびリターンのタイミング、および現像
槽のトナー供給のシャッタータイミングを合わせるため
に、各色作像前に、1回転(感光体7)の空回転が必要
となり、その後各色のトナー像が順次感光体7上に形成
される。こうして、上記と同様のコピーサイクルでマゼ
ンタおよびシアンのトナー像が中間転写体10に転写さ
れることになる。(現像槽4〜6の動作説明およびイエ
ロ、マゼンタ、シアンの各色の作像タイミングと現像バ
イアス電圧の設定については後に詳述する。)上記の各
コピーサイクルが実行されると、各色成分別のトナー像
は、転写ローラ21により中間転写体10の同位置へ転
写されることになり、各色成分別のトナー像を形成する
ことになる。
【0030】一方、給紙カセット8・9に収容された転
写紙19は、給紙ローラ23・24により1枚ずつタイ
ミングローラ25に給紙され、タイミングローラ25
は、中間転写体10に同期して転写紙19を中間転写体
10と転写ローラ22との間に搬送する。搬送された転
写紙19は、転写ローラ22により中間転写体10のト
ナー像が転写された後、剥離プレート20により中間転
写体10から分離され、搬送ベルト11により定着装置
12へ導入される。そして、転写紙19へのカラートナ
ー像の定着が行われた後、外部へ排出されることで、1
回の所定のコピーモードが終了する。
【0031】ここで各色別の現像剤を収容する現像槽に
ついて図3に基づいてその構造を述べる。図1に示す各
現像槽3〜6は、すべて同一の構成を有しており、ここ
では、イエロの現像剤を収容する現像槽4について述べ
る。図3に示すように、現像槽4は、その上部に設けら
れたトナーホッパ32を有している。トナーホッパ32
内には、トナー撹拌スプリング33と、トナーホッパ3
2及び現像槽4間の連通開口の近傍に位置するトナー供
給ローラ34とが設けられている。
【0032】一方、現像槽4内には、上記の連通開口の
下側の位置に撹拌スクリュー35、また中間の高さ位置
には、セパレータ36を挟んで搬送スクリュー37と搬
送ローラ38がそれぞれ配設されている。そして、現像
槽4の底面に臨ませて現像ローラ39が設けられ、撹拌
スクリュー35、搬送スクリュー37、搬送ローラ3
8、現像ローラ39をそれぞれ図中矢印方向に回転させ
ることによって、この現像槽3内の現像剤が上記のセパ
レータ36の回りを左回りに循環するようになってい
る。
【0033】さらに、上記搬送スクリュー37にはその
外周を囲む円筒形状のシャッター37aが設けられてい
る。このシャッター37aは、スクリュー37の中心軸
に関して対称な位置に円筒壁面を貫通する開口部が設け
られ、これら開口部を上記の循環経路上に位置させるこ
とで上記した現像時のトナーの供給可能状態を作る一
方、上記位置からシャッター37aを90度回転させ、
循環経路をこのシャッター37aの円弧状の壁面で遮断
することで、現像ローラ39へと至る現像剤が生じなく
なり、さらに、そのときの現像ローラ59の周辺の余剰
の現像剤はこの現像ローラ39から搬送ローラ38を経
て上方へと移送される。こうして、現像ローラ39周辺
から現像剤を遮断することによって、感光体7へのトナ
ーの供給を所定の期間停止させることができる。また、
シャッター37aの開放により、その供給を再開させる
ことができるようになっている。
【0034】次に、現像槽のシャッター動作との関連に
おいて、本発明にかかる、感光体7での作像時およびそ
の空転時における現像バイアス電圧の設定について述べ
る。
【0035】図3乃至図6は、図1中の現像槽4の拡大
図である。また、図2は、イエロ、マゼンタ、シアン各
色現像槽のシャッタータイミングと現像バイアス電圧設
定の関係を示すタイミングチャートである。図2におい
て、信号(a)は、イエロの現像剤を含む現像槽4のシ
ャッタータイミングを制御する信号である。また、信号
(c)及び(e)は、それぞれマゼンタ、シアンの現像
剤を含む現像槽5及び6のシャッタータイミングを制御
する信号である。信号(b)は、現像槽4のシャッター
開である信号(a)の立ち上がりから所定時間Tを経て
立ち上がり、また信号(a)の立ち下がり前に所定時間
Tをもって立ち下がる、イエロトナー像の実際の作像期
間を規定する信号である。また、同様に信号(d)及び
(f)もそれぞれマゼンタ、シアントナー像の実際の作
像期間を規定する信号である。
【0036】現像剤を効率よく感光体7に与えるため
に、各現像槽内の現像ローラ39にはいわゆる現像バイ
アス電圧が加えられているが、本実施例では、作像時の
現像バイアス電圧(以後、作像バイアスと呼ぶ)を、図
2中電圧(g)で示すように、−100Vに設定し、空
転時の現像バイアス電圧(以後、空転バイアスと呼ぶ)
を、同図中電圧(h)で示すように−300Vに設定す
る。また、上記2つの電圧の選択切替えによる現像バイ
アス電圧は、同図中電圧(i)で示される。
【0037】さらに、本実施例では、図2に示す信号
(a)〜(f)を図3にブロック図で示す制御装置45
に入力することにより、同じくブロック図で示す現像バ
イアス切替装置40を制御し、作像時および空転時の各
モードに応じてバイアスレベルを変更するようになって
いる。図2及び図3乃至図6に基づき、現像槽の一連の
動作及び作像バイアス、空転バイアスの関係について以
下に詳述する。
【0038】先ず、図示しないコピースタートボタンを
ONすると、図示されていないが、駆動モータが始動
し、撹拌クラッチ、現像クラッチをONし、図3におけ
るそれぞれの搬送ローラ38、撹拌スクリュー35、現
像ローラ39および搬送スクリュー37が回転する。こ
のステップにおいて、トナーとキャリアが撹拌され摩擦
によりトナーはプラス、キャリアはマイナスに帯電す
る。このとき、現像ローラ39には、空転バイアス−3
00Vが設定されている。
【0039】次に、図2の信号(a)の立ち上がりによ
り図示しない現像シャッタークラッチがONし、図4に
示すように、シャッター37aが開く。このとき、撹拌
スクリュー35付近にあったトナーおよびキャリアが現
像ローラ39付近に搬送される。この後、所定の時間T
を経て、信号(b)の立ち上がりにより制御装置は現像
バイアス切替装置40にバイアスレベルを切替させ、作
像バイアス−100Vが現像ローラ39に設定されて、
現像動作が行われる。こうして、感光体7の静電潜像部
分(マイナス帯電部)にプラス帯電したイエロのトナー
が付着し静電潜像が可視像になる。
【0040】次いで、イエロトナー像の作像域を所定時
間Yで通過後、信号(b)の立ち下がりにより制御装置
45は現像バイアス切替装置40にバイアスレベルを切
替させ、シャッター37aが閉じる所定時間T前に、空
転バイアス−300Vが現像ローラ39に設定される。
その後、信号(a)の立ち下がりにより図示しない現像
シャッタークラッチがOFFし、シャッター37aが閉
じる。こうして、図5に示すように、撹拌スクリュー3
5から現像ローラ39にいたるトナーおよびキャリアの
搬送ルートが閉じられる。
【0041】その後、図示しない現像クラッチがOFF
し、現像ローラ39、搬送スクリュー37の回転が停止
する。こうして、図6に示すように、現像ローラ39付
近のトナー及びキャリアが搬送ローラ38により除去さ
れ、撹拌スクリュー35付近へ搬送される。さらに、
図示しない撹拌クラッチがOFFし、搬送ローラ38お
よび撹拌スクリュー35の回転が停止する。
【0042】以上のステップを通じてイエロトナー像に
対する作像過程は終了し、該トナー像は中間転写体10
上に転写される。
【0043】続いて、イエロトナー像と同じ位置にマゼ
ンタトナー像を転写するためには、光学系のスキャンお
よびリターンのタイミングを合わせるために、1回転
(感光体7)の空回転が入る。しかし、このときマゼン
タ現像槽5では、図2に示すように、信号(c)の立ち
上がりにより、信号(b)の立ち下がりと信号(a)の
立ち下がりの間で、マゼンタ現像槽5のシャッターが開
となり、マゼンタ現像槽5の現像ローラ上に現像剤を供
給し始める。しかし、この間も次の信号(d)の立ち上
がりまで、すなわちマゼンタトナー像の作像域開始ま
で、空転電圧−300Vが保持されているので、この間
に感光体7の空転が1回入ってもイエロの残留トナー及
びマゼンタの出始めのトナーは各現像ローラ側に吸着さ
れ、感光体7上に付着することはなく搬送ローラ38に
より除去され、撹拌スクリュー35付近へ搬送される。
【0044】上記の空回転の後、マゼンタ現像槽5によ
り前述と同様のステップを通じてマゼンタトナー像が感
光体7上に形成され、中間転写体10上に転写される。
さらに、もう一回の空回転の後、上記と同様のコピーサ
イクルでシアンのトナー像が中間転写体10に転写さ
れ、完成したフルカラーのトナー像が形成される。
【0045】本実施例の電子写真方式の複写機において
は、感光体7と中間転写体10を有し、少なくとも2色
以上の現像剤にて画像を形成する構成において、上記感
光体7上への作像時と、各色の作像過程の間に行われる
上記感光体7の空回転時に対応して現像ローラ39に与
える現像バイアス電圧を変更することができる現像バイ
アス切替手段を設けるとともに、空回転時の現像バイア
ス電圧を作像時の現像バイアス電圧よりも高く設定して
いる。
【0046】これにより、現像ローラ39上に残留する
現像剤の穂立ちは、感光体7の空回転時においても、そ
のトナーが感光体7に吸着されることなく搬送ローラ3
8により除去され、撹拌スクリュー35付近へ搬送され
る。したがって、空回転時に感光体7上に微量のトナー
が付着し、中間転写体10上での各色のトナー像を合成
する際同一位置に転写され、完成画像において白地かぶ
りを引き起こすという事態をさけることができる。この
結果、画質を向上させ、品質の高い画像を形成すること
ができる。
【0047】なお、本実施例においては、作像バイアス
−100Vおよび空転バイアス−300Vとの設定を行
ったが、この値に限らず、他の適切な値を使うことも可
能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の電子写真方式の複写機は、以上
のように、上記感光体上への作像時と、各色作像過程の
間に行われる上記感光体の空回転時に対応して現像ロー
ラに与える現像バイアス電圧を変更することができる現
像バイアス切替手段を設けるとともに、空回転時の現像
バイアス電圧を作像時の現像バイアス電圧よりも高く設
定した構成である。
【0049】これにより、現像ローラ上に残留する現像
剤の穂立ちは、感光体の空回転時においても、そのトナ
ーが感光体に吸着されることなく除去され、回収され
る。したがって、空回転時に感光体上に微量のトナーが
付着し、中間転写体上での各色のトナー像を合成する際
同一位置に転写され、完成画像において白地かぶりを引
き起こすという事態をさけることができる。この結果、
画質を向上させ、品質の高い画像を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複写機の概略構成を示す側面図であ
る。
【図2】イエロ、マゼンタおよびシアン各色のシャッタ
ータイミングと現像バイアス電圧設定の関係を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】現像槽の縦断面図で、シャッターの閉状態を示
すものである。
【図4】現像槽の縦断面図で、シャッターの開状態を示
すものである。
【図5】現像槽の縦断面図で、シャッターの閉状態を示
すものである。
【図6】現像槽の縦断面図で、シャッターの閉状態を示
すものである。
【図7】従来の現像ユニットを示す縦断面図である。
【図8】シャッタータイミングと実際の作像域との関係
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
7 感光体 35 撹拌スクリュー 37 搬送スクリュー 37a シャッター 38 搬送ローラ 39 現像ローラ 40 現像バイアス切替装置(現像バイアス切替手
段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体と中間転写体を有し、少なくとも2
    色以上の現像剤にて画像を形成する電子写真方式の複写
    装置において、 上記感光体上への作像時と、各色別作像過程間に介在す
    る上記感光体の空回転時に対応して現像バイアス電圧の
    設定を変更することができる現像バイアス切替手段を設
    けるとともに、空回転時の現像バイアス電圧を作像時の
    現像バイアス電圧よりも高くしたことを特徴とする電子
    写真方式の複写機。
JP3316309A 1991-11-29 1991-11-29 複写装置 Pending JPH05150625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3316309A JPH05150625A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 複写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3316309A JPH05150625A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 複写装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05150625A true JPH05150625A (ja) 1993-06-18

Family

ID=18075699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3316309A Pending JPH05150625A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 複写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05150625A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5640645A (en) * 1993-12-16 1997-06-17 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5640645A (en) * 1993-12-16 1997-06-17 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5734951A (en) Image forming apparatus
JPH05150625A (ja) 複写装置
JP3904327B2 (ja) トナー収容器及び画像形成装置
JP4026949B2 (ja) 画像形成装置
JPH1165218A (ja) 回転式現像装置
JPH10254225A (ja) 画像形成装置
JP3541568B2 (ja) 画像形成装置
JPH0675466A (ja) 複写機の現像装置
JPH0844210A (ja) 現像器
JP3284053B2 (ja) 画像形成装置
JP2582404B2 (ja) カラー画像の転写形成方法
JPH0844200A (ja) 多色画像形成装置の画像作成方法
JPH05173397A (ja) カラー画像形成装置
JPH05142946A (ja) トナー濃度調整方法
JP2514246B2 (ja) 現像装置
JP4204624B2 (ja) トナー流出防止方法及びこれを使用するトナー補給方法、並びに、画像形成装置
JP2713668B2 (ja) フルカラー複写機
JPH073412Y2 (ja) 現像装置
JP2758298B2 (ja) フルカラー複写機
JP2000056567A (ja) 画像形成装置
JP2002123075A (ja) 画像形成装置
JPH07219300A (ja) カラー電子写真装置
JPH02302763A (ja) カラー画像形成装置
JPH0535123A (ja) 電子写真式複写機
JPH05113711A (ja) 電子写真式複写機