JPH05149664A - 冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置 - Google Patents
冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置Info
- Publication number
- JPH05149664A JPH05149664A JP31260191A JP31260191A JPH05149664A JP H05149664 A JPH05149664 A JP H05149664A JP 31260191 A JP31260191 A JP 31260191A JP 31260191 A JP31260191 A JP 31260191A JP H05149664 A JPH05149664 A JP H05149664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- control
- main
- refrigerating compartment
- refrigerator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
- Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷蔵室の温度変化の状態に基づき自動的に冷
蔵室の設定温度を修正できるようにした冷蔵庫の冷蔵室
温度制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 冷蔵室温度制御装置52は、冷蔵室の温度を
設定する温度設定手段53の設定温度と主温度センサ5
4の検出した主温度との差及び従温度センサ55の検出
した従温度に基づき前記設定温度を修正した冷蔵室の制
御温度を決定する温度決定部59と、この制御温度と主
温度とに基づき冷蔵用ダンパー51の動作を制御する制
御信号を出力する信号出力部60とを備えたものであ
る。
蔵室の設定温度を修正できるようにした冷蔵庫の冷蔵室
温度制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 冷蔵室温度制御装置52は、冷蔵室の温度を
設定する温度設定手段53の設定温度と主温度センサ5
4の検出した主温度との差及び従温度センサ55の検出
した従温度に基づき前記設定温度を修正した冷蔵室の制
御温度を決定する温度決定部59と、この制御温度と主
温度とに基づき冷蔵用ダンパー51の動作を制御する制
御信号を出力する信号出力部60とを備えたものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵室用のダクト及び
ダンパーを有した冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置に関す
る。
ダンパーを有した冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明に先行する実公平2−2174
3号公報には、冷凍室と冷蔵室の双方に冷気を供給して
いる状態において、冷凍室内の温度が冷凍室の設定温度
よりも高い所定の保証温度以上になったときに、冷凍室
のみに冷気を供給させる温度保証手段を備えた冷蔵庫が
開示されている。
3号公報には、冷凍室と冷蔵室の双方に冷気を供給して
いる状態において、冷凍室内の温度が冷凍室の設定温度
よりも高い所定の保証温度以上になったときに、冷凍室
のみに冷気を供給させる温度保証手段を備えた冷蔵庫が
開示されている。
【0003】また、本発明に先行する特公平3−25
705号公報には、冷凍機器の運転を設定温度で作動さ
せ下限温度で停止させるものにおいて、冷凍機器が作動
してから一定の期間(無補正時間)は下限温度を変更し
ないが、無補正時間経過後は作動開始からの時間に正比
例して下限温度を上昇させるようにした温度制御方法が
開示されている。
705号公報には、冷凍機器の運転を設定温度で作動さ
せ下限温度で停止させるものにおいて、冷凍機器が作動
してから一定の期間(無補正時間)は下限温度を変更し
ないが、無補正時間経過後は作動開始からの時間に正比
例して下限温度を上昇させるようにした温度制御方法が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報にあって
は、冷凍室用扉及び冷蔵室用扉の開閉が頻繁に行われた
り、新たな貯蔵物が収納される等の要因により冷蔵庫の
負荷量が増大して、冷凍室及び冷蔵室の温度が上昇した
場合に、冷凍室に収納されているアイスクリームや長期
冷凍保存用食品の温度上昇による品質の低下を抑制する
ために冷凍室のみに冷気を供給するようにしているが、
冷蔵室については考慮されていない。そこでこの温度保
証手段を冷蔵室に適用すれば、冷蔵室の温度上昇に伴う
品質低下は抑制できるものの、今度は逆に冷凍室のこと
が考慮されなくなる。しかも、温度保証手段は使用者が
設定した設定温度に対して所定の保証温度を定めるもの
であり、急激な負荷増大に対し設定温度が低下するもの
ではないため、負荷増大に伴う温度上昇を抑制すること
ができない不具合があった。
は、冷凍室用扉及び冷蔵室用扉の開閉が頻繁に行われた
り、新たな貯蔵物が収納される等の要因により冷蔵庫の
負荷量が増大して、冷凍室及び冷蔵室の温度が上昇した
場合に、冷凍室に収納されているアイスクリームや長期
冷凍保存用食品の温度上昇による品質の低下を抑制する
ために冷凍室のみに冷気を供給するようにしているが、
冷蔵室については考慮されていない。そこでこの温度保
証手段を冷蔵室に適用すれば、冷蔵室の温度上昇に伴う
品質低下は抑制できるものの、今度は逆に冷凍室のこと
が考慮されなくなる。しかも、温度保証手段は使用者が
設定した設定温度に対して所定の保証温度を定めるもの
であり、急激な負荷増大に対し設定温度が低下するもの
ではないため、負荷増大に伴う温度上昇を抑制すること
ができない不具合があった。
【0005】一方前記の公報にあっては、冷凍機器の
運転時間の長さに比例して下限温度が上昇するため、不
感帯域を自動的に補正することができる。しかしなが
ら、あくまでも時間だけによって補正するものであるか
ら、負荷及び貯蔵室の温度変化に基づいて不感帯域を自
動補正することはできず、冷蔵庫への適用には不向きで
ある。
運転時間の長さに比例して下限温度が上昇するため、不
感帯域を自動的に補正することができる。しかしなが
ら、あくまでも時間だけによって補正するものであるか
ら、負荷及び貯蔵室の温度変化に基づいて不感帯域を自
動補正することはできず、冷蔵庫への適用には不向きで
ある。
【0006】そこで本発明では、特に冷蔵室の温度変化
の状態に基づき自動的に冷蔵室の設定温度を修正できる
ようにした冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置を提供すること
を目的とする。
の状態に基づき自動的に冷蔵室の設定温度を修正できる
ようにした冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷却器で冷却
された冷気を冷蔵室へ導くダクトと、このダクトに形成
される吹出口を開閉するダンパーと、冷蔵室の温度に基
づいて前記ダンパーの動作を制御する温度制御装置とを
備えた冷蔵庫において、前記温度制御装置は、冷蔵室の
温度を設定する温度設定手段と、冷蔵室の温度を検出す
る主温度センサ及び従温度センサと、設定温度、主温度
及び従温度に基づき前記ダンパーの制御信号を出力する
制御手段とからなり、この制御手段は、主温度センサの
検出した主温度と設定温度との差及び従温度センサの検
出した従温度に基づき前記設定温度を修正した冷蔵室の
制御温度を決定する温度決定部と、この制御温度と主温
度とに基づき前記制御信号を出力する信号出力部とを備
えた冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置を提供するものであ
る。
された冷気を冷蔵室へ導くダクトと、このダクトに形成
される吹出口を開閉するダンパーと、冷蔵室の温度に基
づいて前記ダンパーの動作を制御する温度制御装置とを
備えた冷蔵庫において、前記温度制御装置は、冷蔵室の
温度を設定する温度設定手段と、冷蔵室の温度を検出す
る主温度センサ及び従温度センサと、設定温度、主温度
及び従温度に基づき前記ダンパーの制御信号を出力する
制御手段とからなり、この制御手段は、主温度センサの
検出した主温度と設定温度との差及び従温度センサの検
出した従温度に基づき前記設定温度を修正した冷蔵室の
制御温度を決定する温度決定部と、この制御温度と主温
度とに基づき前記制御信号を出力する信号出力部とを備
えた冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置を提供するものであ
る。
【0008】
【作用】温度決定部が、主温度センサの検出した主温度
と設定温度との差及び従温度センサが検出した従温度と
に基づき、負荷の変化を判断するとともに設定温度の修
正量を決定し制御温度を定めるようにしたので、負荷の
変化に基づいて設定温度を自動的に修正することができ
る。このため、冷蔵室における温度上昇を抑制するとと
もに、冷蔵室に収納される食品の品質低下を抑制するこ
とができる。
と設定温度との差及び従温度センサが検出した従温度と
に基づき、負荷の変化を判断するとともに設定温度の修
正量を決定し制御温度を定めるようにしたので、負荷の
変化に基づいて設定温度を自動的に修正することができ
る。このため、冷蔵室における温度上昇を抑制するとと
もに、冷蔵室に収納される食品の品質低下を抑制するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0010】1は家庭用冷蔵庫であり、この冷蔵庫1は
その本体を構成する前面開口の断熱箱2と、この開口を
閉塞する扉3,4,5,6,7,8とで構成されてい
る。
その本体を構成する前面開口の断熱箱2と、この開口を
閉塞する扉3,4,5,6,7,8とで構成されてい
る。
【0011】11は断熱箱2の内部を上下に仕切る横仕
切壁であり、本実施例ではこの横仕切壁11の上方を凍
結温度に冷却される冷凍室12、下方を食品が凍結しな
い温度に冷却される貯蔵室とするものである。尚、貯蔵
室は仕切前部材13及び仕切板14により更に上下に仕
切られ、仕切板14の上方を3℃程度の温度に冷却され
る冷蔵室15、下方を−1℃〜7℃程度の温度帯で温度
設定可能な選択室16としている。
切壁であり、本実施例ではこの横仕切壁11の上方を凍
結温度に冷却される冷凍室12、下方を食品が凍結しな
い温度に冷却される貯蔵室とするものである。尚、貯蔵
室は仕切前部材13及び仕切板14により更に上下に仕
切られ、仕切板14の上方を3℃程度の温度に冷却され
る冷蔵室15、下方を−1℃〜7℃程度の温度帯で温度
設定可能な選択室16としている。
【0012】扉3及び4は、冷凍室12に対応する回動
式の扉であり、扉4には冷凍室の開口を左右に仕切る仕
切体17を設けている。扉5及び6は冷蔵室15に対応
する回動式の扉であり、扉6には冷蔵室の開口を左右に
仕切る仕切体18を設けている。
式の扉であり、扉4には冷凍室の開口を左右に仕切る仕
切体17を設けている。扉5及び6は冷蔵室15に対応
する回動式の扉であり、扉6には冷蔵室の開口を左右に
仕切る仕切体18を設けている。
【0013】扉7及び8は、選択室16において、縦仕
切壁30によって左右に仕切られるボトル室及び野菜室
に対応する引き出し式扉であり、両扉にはそれぞれ主と
してボトル及び野菜を収納するための上面開口の容器2
1,22が着脱自在に設けてある。
切壁30によって左右に仕切られるボトル室及び野菜室
に対応する引き出し式扉であり、両扉にはそれぞれ主と
してボトル及び野菜を収納するための上面開口の容器2
1,22が着脱自在に設けてある。
【0014】冷凍室12の背部には冷却器カバー31と
断熱箱2とで形成される冷却器室があり、この冷却器室
には冷却器としてのプレートフィン型蒸発器(図示せ
ず)及びシロッコファン等の送風機(図示せず)が配置
されている。尚、冷却器室は、カバー31に形成した吹
出口32,33,34にて冷凍室12と連通する一方、
ダクト(図示せず)により横仕切壁11の後部で冷蔵室
15と連通している。
断熱箱2とで形成される冷却器室があり、この冷却器室
には冷却器としてのプレートフィン型蒸発器(図示せ
ず)及びシロッコファン等の送風機(図示せず)が配置
されている。尚、冷却器室は、カバー31に形成した吹
出口32,33,34にて冷凍室12と連通する一方、
ダクト(図示せず)により横仕切壁11の後部で冷蔵室
15と連通している。
【0015】冷凍室12は2枚の棚35,36で上中下
3段に仕切られており、下段は縦仕切板37により左右
に仕切られている。また、中段左側の後部には自動製氷
機38が配置されており、この後部空間を製氷室39と
いう。製氷室は製氷機カバー40にて覆われるとともに
中段左側の前部と仕切られている。さらに、縦仕切板3
7の左側の空間には自動製氷機で製作した氷を貯める容
器が出し入れ自在に配置してある。
3段に仕切られており、下段は縦仕切板37により左右
に仕切られている。また、中段左側の後部には自動製氷
機38が配置されており、この後部空間を製氷室39と
いう。製氷室は製氷機カバー40にて覆われるとともに
中段左側の前部と仕切られている。さらに、縦仕切板3
7の左側の空間には自動製氷機で製作した氷を貯める容
器が出し入れ自在に配置してある。
【0016】縦仕切板37の右側空間には、底板、左右
側板及び背板からなる容器が冷凍室の底壁となる横仕切
壁11の上面と間隔を存して引き出し自在に配置され、
この右側空間を急速冷凍室44という。この容器の底板
にはアルミニウム等熱伝導性の良好な金属板を採用して
いる。尚、冷凍室12に吹き出された冷気は、容器の底
板と横仕切壁11とで作られる冷気帰還路42を介して
冷却器室の下部へ帰還する。また、以下の説明の便宜
上、急速冷凍室44以外の冷凍室を第1冷凍室43と称
する。
側板及び背板からなる容器が冷凍室の底壁となる横仕切
壁11の上面と間隔を存して引き出し自在に配置され、
この右側空間を急速冷凍室44という。この容器の底板
にはアルミニウム等熱伝導性の良好な金属板を採用して
いる。尚、冷凍室12に吹き出された冷気は、容器の底
板と横仕切壁11とで作られる冷気帰還路42を介して
冷却器室の下部へ帰還する。また、以下の説明の便宜
上、急速冷凍室44以外の冷凍室を第1冷凍室43と称
する。
【0017】第1冷凍室43内には、その温度を検出す
るための2つの温度センサが設けてあり、2つのうちの
一方は吹出口33の近傍に設けられた主温度センサ45
であり、2つのうちの他方は製氷室39の製氷皿近傍に
設けられた従温度センサ46である。また、急速冷凍室
44には、吹出口34近傍に急冷室温度センサ47が設
けられ、容器の底板下面に接触する負荷温度センサ48
が設けてある。
るための2つの温度センサが設けてあり、2つのうちの
一方は吹出口33の近傍に設けられた主温度センサ45
であり、2つのうちの他方は製氷室39の製氷皿近傍に
設けられた従温度センサ46である。また、急速冷凍室
44には、吹出口34近傍に急冷室温度センサ47が設
けられ、容器の底板下面に接触する負荷温度センサ48
が設けてある。
【0018】横仕切壁11の直下には冷蔵室の温度より
も低く食品が凍結する直前の温度即ち氷温温度に維持さ
れる氷温室49が形成されている。前記冷却器室は、ダ
クトを介してこの氷温室49にも連通しており、氷温室
49への冷気供給はダクトの途中に設けた氷温用ダンパ
ー(図示せず)により制御されるものである。氷温用ダ
ンパーは、氷温室温度制御装置からの制御信号に基づい
てその動作が制御されるものである。氷温室温度制御装
置は、氷温室49に配置され氷温室の温度を検出する氷
温室温度センサ50の検出温度と第1冷凍室43の主温
度センサ45の検出温度とに基づいて制御信号を出力す
るものである。
も低く食品が凍結する直前の温度即ち氷温温度に維持さ
れる氷温室49が形成されている。前記冷却器室は、ダ
クトを介してこの氷温室49にも連通しており、氷温室
49への冷気供給はダクトの途中に設けた氷温用ダンパ
ー(図示せず)により制御されるものである。氷温用ダ
ンパーは、氷温室温度制御装置からの制御信号に基づい
てその動作が制御されるものである。氷温室温度制御装
置は、氷温室49に配置され氷温室の温度を検出する氷
温室温度センサ50の検出温度と第1冷凍室43の主温
度センサ45の検出温度とに基づいて制御信号を出力す
るものである。
【0019】また冷蔵室15への冷気供給は、ダクトの
途中に設けた冷蔵用ダンパーにより制御されるものであ
る。この冷蔵用ダンパーの構成は図示しないがこのダン
パーを動かすモータも含めて図1のブロック回路図で5
1で示してある。尚、以下この冷蔵用ダンパーをRダン
パー51と称する。Rダンパー51は、氷温室温度制御
装置52からの制御信号に基づいてその動作が制御され
るものである。
途中に設けた冷蔵用ダンパーにより制御されるものであ
る。この冷蔵用ダンパーの構成は図示しないがこのダン
パーを動かすモータも含めて図1のブロック回路図で5
1で示してある。尚、以下この冷蔵用ダンパーをRダン
パー51と称する。Rダンパー51は、氷温室温度制御
装置52からの制御信号に基づいてその動作が制御され
るものである。
【0020】次に冷蔵室温度制御装置52を図1のブロ
ック回路図に基づき説明する。
ック回路図に基づき説明する。
【0021】冷蔵室温度制御装置52は、冷蔵室の温度
を設定する温度設定手段53と、冷蔵室の温度を検出す
る主温度センサ54及び従温度センサ55と、温度設定
手段53で設定された設定温度A,主温度センサ54の
検出した検出温度(以下主温度Dという)及び従温度セ
ンサ55が検出した検出温度(以下従温度Eという)に
基づきRダンパー51の制御信号を出力する制御手段5
6としてのマイクロコンピュータとからなる。ここでい
う制御信号は、Rダンパーを開放させるための開放信号
(通常ON信号)と、Rダンパーを閉塞させるための閉
塞信号(通常OFF信号)との両者を総称したものであ
る。
を設定する温度設定手段53と、冷蔵室の温度を検出す
る主温度センサ54及び従温度センサ55と、温度設定
手段53で設定された設定温度A,主温度センサ54の
検出した検出温度(以下主温度Dという)及び従温度セ
ンサ55が検出した検出温度(以下従温度Eという)に
基づきRダンパー51の制御信号を出力する制御手段5
6としてのマイクロコンピュータとからなる。ここでい
う制御信号は、Rダンパーを開放させるための開放信号
(通常ON信号)と、Rダンパーを閉塞させるための閉
塞信号(通常OFF信号)との両者を総称したものであ
る。
【0022】制御手段56は、主温度センサ54の検出
した主温度Dと設定温度Aとの差Cを算出して出力する
演算部57及びこの温度差Cと従温度センサ55の検出
した従温度Eに基づきファジィ推論を行い設定温度のシ
フト量Bを決定し設定温度Aにシフト量Bを加えて制御
温度Rとするファジィ推論部58からなる温度決定部5
9と、この制御温度Rと主温度Dに基づき制御信号を出
力する信号出力部60とを備えている。
した主温度Dと設定温度Aとの差Cを算出して出力する
演算部57及びこの温度差Cと従温度センサ55の検出
した従温度Eに基づきファジィ推論を行い設定温度のシ
フト量Bを決定し設定温度Aにシフト量Bを加えて制御
温度Rとするファジィ推論部58からなる温度決定部5
9と、この制御温度Rと主温度Dに基づき制御信号を出
力する信号出力部60とを備えている。
【0023】以上の構成に基づき図4のフローチャート
を参照しながら冷蔵室温度制御装置52の動作の流れを
説明する。
を参照しながら冷蔵室温度制御装置52の動作の流れを
説明する。
【0024】まず、電源が投入されると、ステップS1
で設定温度Aを入力しこのAを制御温度Rとして取り込
む。次にステップS2で送風機が運転しているか否かを
判断し、運転していなければステップS3でRダンパー
の閉塞信号を出力してステップS12へ移行する。運転
していれば、ステップS4で主温度センサの主温度Dが
制御温度Rより大きいか否かを判断し、大きければステ
ップS5へ移行し、主温度Dが制御温度Rより大きくな
ければ、ステップS6でRダンパーの閉塞信号を出力し
てステップS12へ移行する。
で設定温度Aを入力しこのAを制御温度Rとして取り込
む。次にステップS2で送風機が運転しているか否かを
判断し、運転していなければステップS3でRダンパー
の閉塞信号を出力してステップS12へ移行する。運転
していれば、ステップS4で主温度センサの主温度Dが
制御温度Rより大きいか否かを判断し、大きければステ
ップS5へ移行し、主温度Dが制御温度Rより大きくな
ければ、ステップS6でRダンパーの閉塞信号を出力し
てステップS12へ移行する。
【0025】ステップS5ではRダンパー51が閉じて
いるか否かを判断し、Rダンパーが閉じていなければス
テップS11へ移行し、閉じていればステップS7で主
温度Dをサンプリングして主温度から制御温度を差し引
く演算を行って温度差Cを算出し、ステップS8で従温
度Eをサンプリングし、ステップS9でファジィ推論を
行ってシフト量Bを算出し、ステップS10で制御温度
Rにシフト量Bを加えて新たな制御温度Rとし、ステッ
プS11でRダンパーの開放信号を出力する。
いるか否かを判断し、Rダンパーが閉じていなければス
テップS11へ移行し、閉じていればステップS7で主
温度Dをサンプリングして主温度から制御温度を差し引
く演算を行って温度差Cを算出し、ステップS8で従温
度Eをサンプリングし、ステップS9でファジィ推論を
行ってシフト量Bを算出し、ステップS10で制御温度
Rにシフト量Bを加えて新たな制御温度Rとし、ステッ
プS11でRダンパーの開放信号を出力する。
【0026】ステップS7で温度差Cを算出するのは、
この温度差Cに基づいて冷蔵室への食品投入あるいは冷
蔵室扉の開放があったこと(即ち負荷の増大)を判定す
ることができるし、投入食品の熱容量あるいは扉の開放
長さ(即ち負荷の大きさ)を判断することができるから
である。
この温度差Cに基づいて冷蔵室への食品投入あるいは冷
蔵室扉の開放があったこと(即ち負荷の増大)を判定す
ることができるし、投入食品の熱容量あるいは扉の開放
長さ(即ち負荷の大きさ)を判断することができるから
である。
【0027】尚、ステップS12では、設定温度Aの変
更があったか否かが判断され、変更があればステップS
1へ復帰し、変更がなければステップS2へ戻る。
更があったか否かが判断され、変更があればステップS
1へ復帰し、変更がなければステップS2へ戻る。
【0028】ここで、ファジイ推論部58におけるファ
ジイ推論について説明する。
ジイ推論について説明する。
【0029】まず、主温度Dと設定温度(ここでは制御
温度R)との温度差Cに対するメンバーシップ関数を変
数〔−1.4,1.4〕の区間で(低い・やや低い・同
じ・やや高い・高い)の5通りに正規化し、氷温室の温
度(ここでは従温度B)に対するメンバーシップ関数を
変数〔0,3.0〕の区間で(やや高い・高い・非常に
高い)の3通りに正規化する。また、これらの入力に基
づく出力としてのシフト量Bに対するメンバーシップ関
数を変数〔−1.4,0.8〕の区間で(下降量極大・
下降量大・下降量中・下降量小・同じ・上昇量小・上昇
量中)の7通りに正規化する。以上のファジイ変数の定
義を示したものが図5である。
温度R)との温度差Cに対するメンバーシップ関数を変
数〔−1.4,1.4〕の区間で(低い・やや低い・同
じ・やや高い・高い)の5通りに正規化し、氷温室の温
度(ここでは従温度B)に対するメンバーシップ関数を
変数〔0,3.0〕の区間で(やや高い・高い・非常に
高い)の3通りに正規化する。また、これらの入力に基
づく出力としてのシフト量Bに対するメンバーシップ関
数を変数〔−1.4,0.8〕の区間で(下降量極大・
下降量大・下降量中・下降量小・同じ・上昇量小・上昇
量中)の7通りに正規化する。以上のファジイ変数の定
義を示したものが図5である。
【0030】このシフト量Bを決定する制御ルール(1
〜15までの15通りのルール)を表1に示すように定
めた。
〜15までの15通りのルール)を表1に示すように定
めた。
【0031】
【表1】
【0032】例えば、温度差Cが「同じ」、従温度Eが
「やや高い」場合には、ルール7に基づきシフト量Bは
「同じ」と判定される。また、温度差Cが「高い」、従
温度Eが「非常に高い」場合には、ルール15に基づき
シフト量Bは「下降量極大」と判定される。
「やや高い」場合には、ルール7に基づきシフト量Bは
「同じ」と判定される。また、温度差Cが「高い」、従
温度Eが「非常に高い」場合には、ルール15に基づき
シフト量Bは「下降量極大」と判定される。
【0033】次にファジイ推論の過程を図6及び図7に
従い説明する。尚、それぞれのルール毎の結論(シフト
量Bとその適合度0〜1)をMIN−MAX法と重心法
により求める。
従い説明する。尚、それぞれのルール毎の結論(シフト
量Bとその適合度0〜1)をMIN−MAX法と重心法
により求める。
【0034】即ち、ルールに対して、C,E2つの変
数に対する適合度の中で小さいもの(MIN)をそのル
ールの適合度とし、ルールの回答をシフト量の大きさ
とする。そして組み合わせでできた4つのルールの結
論の中で適合度が最も大きいもの(MAX)に対応した
回答をシフト量の大きさとし、ルールの全結論に対す
る重心値を重心法によって求め、その重心値に対応する
温度をシフト量Bとする。
数に対する適合度の中で小さいもの(MIN)をそのル
ールの適合度とし、ルールの回答をシフト量の大きさ
とする。そして組み合わせでできた4つのルールの結
論の中で適合度が最も大きいもの(MAX)に対応した
回答をシフト量の大きさとし、ルールの全結論に対す
る重心値を重心法によって求め、その重心値に対応する
温度をシフト量Bとする。
【0035】最後に実験値の一例を示すと、温度差Cが
−1.9℃で従温度Eが0.2℃であったときには、C
としては「低い,0.7143」と「やや低い,0.2
857」との2通り、Eとしては「やや高い,0.81
25」と「高い,0.1875」の2通りの結果がえら
れ、各結果を組み合わせるとルール番号1,2,4,5
の計4通りのルールができる。この4つのルールに対し
てMIN−MAX法によりシフト量の大きさ「上昇量
中」が、重心法によってシフト量B(0.6℃)が推論
された。
−1.9℃で従温度Eが0.2℃であったときには、C
としては「低い,0.7143」と「やや低い,0.2
857」との2通り、Eとしては「やや高い,0.81
25」と「高い,0.1875」の2通りの結果がえら
れ、各結果を組み合わせるとルール番号1,2,4,5
の計4通りのルールができる。この4つのルールに対し
てMIN−MAX法によりシフト量の大きさ「上昇量
中」が、重心法によってシフト量B(0.6℃)が推論
された。
【0036】他の例として、温度差Cが0.2℃、従温
度Eが2.8℃の場合には、Cとしては「同じ,0.7
143」と「やや高い,0.2857」との2通り、E
としては「高い,0.1875」と「非常に高い,0.
8125」との2通りの結果が得られ、各結果を組み合
わせると、ルール番号8,9,11,12の計4通りの
ルールができる。この4つのルールに対しMIN−MA
X法によりシフト量の大きさ「下降量中」が、重心法に
よりシフト量B(−0.8℃)が推論された。
度Eが2.8℃の場合には、Cとしては「同じ,0.7
143」と「やや高い,0.2857」との2通り、E
としては「高い,0.1875」と「非常に高い,0.
8125」との2通りの結果が得られ、各結果を組み合
わせると、ルール番号8,9,11,12の計4通りの
ルールができる。この4つのルールに対しMIN−MA
X法によりシフト量の大きさ「下降量中」が、重心法に
よりシフト量B(−0.8℃)が推論された。
【0037】尚、このような推論の実行は、汎用のマイ
クロコンピュータやディジタルシグナルプロセッサを利
用することにより実現できる。
クロコンピュータやディジタルシグナルプロセッサを利
用することにより実現できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、温度決定
部が主温度センサの検出した主温度と設定温度との差及
び従温度センサが検出した従温度とに基づいて、負荷の
変化を判断するとともに設定温度の修正量を決定し新た
に制御温度を定めるようにしたので、負荷の変化に基づ
いて自動的に設定温度(即ち制御温度)を修正すること
ができる。このため、負荷の変化に伴う冷蔵室の温度上
昇を抑制するとともに、冷蔵室に収納される食品の品質
低下を抑制することができ、冷蔵室への食品投入に伴い
冷蔵室の設定温度を低下させる必要がなくなり、使い勝
手の良い冷蔵庫を提供できる。
部が主温度センサの検出した主温度と設定温度との差及
び従温度センサが検出した従温度とに基づいて、負荷の
変化を判断するとともに設定温度の修正量を決定し新た
に制御温度を定めるようにしたので、負荷の変化に基づ
いて自動的に設定温度(即ち制御温度)を修正すること
ができる。このため、負荷の変化に伴う冷蔵室の温度上
昇を抑制するとともに、冷蔵室に収納される食品の品質
低下を抑制することができ、冷蔵室への食品投入に伴い
冷蔵室の設定温度を低下させる必要がなくなり、使い勝
手の良い冷蔵庫を提供できる。
【図1】本発明の冷蔵室温度制御装置を示すブロック回
路図である。
路図である。
【図2】冷蔵庫の扉を開いた状態の外観斜視図である。
【図3】冷蔵庫の扉を外した状態を示す斜視図である。
【図4】冷蔵室温度制御装置の制御動作を示すフローチ
ャート図である。
ャート図である。
【図5】ファジイ変数の定義を示す線図である。
【図6】ファジイ推論の過程の一例を示す線図である。
【図7】図6とは異なる例を示す線図である。
1 冷蔵庫 12 冷凍室 15 冷蔵室 52 冷蔵室温度制御装置 53 温度設定手段 54 主温度センサ 55 従温度センサ 56 制御手段 59 温度決定部 60 信号出力部
Claims (1)
- 【請求項1】 冷却器で冷却された冷気を冷蔵室へ導く
ダクトと、このダクトに形成される吹出口を開閉するダ
ンパーと、冷蔵室の温度に基づいて前記ダンパーの動作
を制御する温度制御装置とを備えた冷蔵庫において、前
記温度制御装置は、冷蔵室の温度を設定する温度設定手
段と、冷蔵室の温度を検出する主温度センサ及び従温度
センサと、設定温度、主温度及び従温度に基づき前記ダ
ンパーの制御信号を出力する制御手段とからなり、制御
手段は、主温度センサの検出した主温度と設定温度との
差及び従温度センサの検出した従温度に基づき前記設定
温度を修正した冷蔵室の制御温度を決定する温度決定部
と、この制御温度と主温度とに基づき前記制御信号を出
力する信号出力部とを備えたことを特徴とする冷蔵庫の
冷蔵室温度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31260191A JP3197589B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31260191A JP3197589B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149664A true JPH05149664A (ja) | 1993-06-15 |
JP3197589B2 JP3197589B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=18031173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31260191A Expired - Fee Related JP3197589B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3197589B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101988780A (zh) * | 2009-08-06 | 2011-03-23 | 海尔集团公司 | 一种防凝露冰箱及防凝露控制方法 |
CN102901319A (zh) * | 2011-07-29 | 2013-01-30 | 松下电器研究开发(苏州)有限公司 | 冰箱的温度控制方法 |
WO2019234848A1 (ja) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 三菱電機株式会社 | 冷蔵庫 |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP31260191A patent/JP3197589B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101988780A (zh) * | 2009-08-06 | 2011-03-23 | 海尔集团公司 | 一种防凝露冰箱及防凝露控制方法 |
CN102901319A (zh) * | 2011-07-29 | 2013-01-30 | 松下电器研究开发(苏州)有限公司 | 冰箱的温度控制方法 |
WO2019234848A1 (ja) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 三菱電機株式会社 | 冷蔵庫 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3197589B2 (ja) | 2001-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08233428A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP3454522B2 (ja) | 冷蔵庫の急速冷却制御装置 | |
JP3197589B2 (ja) | 冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置 | |
JPH0682141A (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
JP3197593B2 (ja) | 冷蔵庫の温度制御装置 | |
JP3354165B2 (ja) | 冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置 | |
JPH0518650A (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
JPH07110182A (ja) | 冷蔵庫の冷蔵室温度制御装置 | |
KR20150032105A (ko) | 김치냉장고 및 그 온도제어방법 | |
JPH05149665A (ja) | 冷蔵庫の氷温室温度制御装置 | |
KR20210047094A (ko) | 냉장고 제어방법 | |
JPH05223429A (ja) | 冷蔵庫の氷温室温度制御装置 | |
JPH06294568A (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
EP4038328A1 (en) | A refrigerator appliance with high freezer capacity | |
JPH05141838A (ja) | 冷蔵庫の温度制御装置 | |
JPH05231760A (ja) | 冷蔵庫の温度制御装置 | |
JPH0518649A (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
JPH05141839A (ja) | 冷蔵庫の急速冷却制御装置 | |
JP3474889B2 (ja) | 冷蔵庫の冷凍室温度制御装置 | |
WO2024201884A1 (ja) | 冷蔵庫及び冷蔵庫システム | |
JP3135302B2 (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
JPH08261624A (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
JP3110479B2 (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
JPH05157432A (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 | |
JP3164869B2 (ja) | 冷凍冷蔵庫の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |