JPH05149057A - 植毛加工を施したアルミ建材 - Google Patents

植毛加工を施したアルミ建材

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JPH05149057A
JPH05149057A JP3277306A JP27730691A JPH05149057A JP H05149057 A JPH05149057 A JP H05149057A JP 3277306 A JP3277306 A JP 3277306A JP 27730691 A JP27730691 A JP 27730691A JP H05149057 A JPH05149057 A JP H05149057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
heat
aluminum
coating film
flocking
Prior art date
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Pending
Application number
JP3277306A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuko Sakai
睦子 坂井
Tetsuya Sawada
哲也 沢田
Yoshinori Ohashi
吉則 大橋
Tadao Iwai
忠雄 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OHASHI SANGYO YUGEN
Original Assignee
OHASHI SANGYO YUGEN
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Publication date
Application filed by OHASHI SANGYO YUGEN filed Critical OHASHI SANGYO YUGEN
Priority to JP3277306A priority Critical patent/JPH05149057A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 植毛により断熱性が非常に良好であるため
に、特に二重サッシにすることなく結露を防止でき、し
かも、植毛の接着性が良好であって、外観上の体裁や植
毛の定着性の確保においても部分貼り様に適し、耐火性
にも優れている植毛加工を施したアルミ建材を提供す
る。 【構成】 アルミ建材の陽極酸化皮膜が施された地肌1
の上面に、合成樹脂塗装により塗膜3を形成し、塗膜の
上に耐熱性のパイルを植毛5した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、植毛加工を施したサ
ッシ部材や板材等のアルミ建材に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミは、軽量で加工性が良好であり、
しかも、優れた耐久性を備えていることから、各種の建
材として使用されている。しかし、熱伝導率が非常に高
いために、木材やプラスチックに比べて断熱性に劣り、
殊にサッシとして使用した場合には、冬季において寒暖
の差により、結露が生じるという難点がある。また、サ
ッシ等では気密性が良好となる反面、金属のため、木の
ような温もりが感じられないという欠点もある。
【0003】そこで、従来は、サッシの場合であると、
二重サッシにして、内外窓枠の間にゴムまたはプラスチ
ックの断熱材を介在させる手法が採られたり、地肌に木
の木目を印刷したプラスチックのシートや、プラスチッ
ク繊維のクロス、木を薄く削り採った薄板を貼り付けた
りしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】二重サッシにした場合
には、それだけコスト高となることはもちろん、使用に
当たっては、障子を二重に開閉する面倒な手間が掛かる
ことになるため、北海道や東北等の寒冷地において採用
されるに止まっている。
【0005】また、シートやクロス、木の薄板等を貼り
付けても所望の断熱性が得られなく、見える箇所全面に
貼られるのが普通であって、部分貼りされることはな
く、部分貼りされると、色調がことなるアルミの地肌が
不体裁に見えることになるばかりでなく、端から剥がれ
るおそれがあった。
【0006】さらに、アルミは、スチール等から比べる
と、非常に融点が低いために、内装材として使用した場
合には、火災のときに融けて仕切りとしての作用を喪失
し、出火箇所から火が早く回って、火の広がりを防止で
きなくなることから、耐火性にも問題があった。
【0007】なお、アルミ建材では断熱性に劣るため
に、プラスチックの形材が用いられることもあるが、サ
ッシの場合であると、内外の温度差や太陽光線の影響で
歪んだり朽ちたりするという難点があった。
【0008】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
植毛により断熱性が非常に良好であるために、特に二重
サッシにすることなく結露を防止でき、しかも、植毛の
接着性が良好であって、外観上の体裁や植毛の定着性の
確保においても部分貼り様に適し、耐火性にも優れてい
る植毛加工を施したアルミ建材を提供することを目的と
した。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、アルミ建材の陽極酸化皮膜が施され
た地肌の上面に、合成樹脂塗装により塗膜を形成し、塗
膜の上に耐熱性のパイルを植毛して植毛加工を施したア
ルミ建材を構成した。
【0010】
【作用】植毛加工を施したアルミ建材を上記のように構
成したから、植毛の層に空気が保持されるが、塗膜が主
として熱の伝導を断つために、植毛の層の空気の保温性
が良好となり、そのために、非常に高い断熱性を発揮す
る。
【0011】塗装については、金属との結合が良好な塗
料が開発されており、その塗料により塗膜を形成するこ
とにより、植毛の定着性を強化することができる。その
ため、部分貼り様の植毛形態であっても、端から植毛が
取れるおそれがない。
【0012】アルミの酸化皮膜に強力に結合する塗料と
しては、フッ素樹脂やデラクロン(メラミン樹脂加
工)、アクリル樹脂等を適当なものとして挙げることが
できる。
【0013】耐火性については、パイルが耐熱性を有す
るので、火災の際においても、植毛が断熱性を保有し、
アルミが溶解する不都合を極力防止する。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0015】図1および図2は、室外障子の中桟Aに実
施した一例を示したもので、室内側面の地肌1に塗膜3
を形成し、その塗膜3の上に植毛5が施されている。し
かし、室外側面にも同様に植毛を施しても良い。また、
障子の上下框や縦框にばかりでなく、窓枠の上下枠や縦
枠にも同様に実施することができる。
【0016】中桟Aは、アルミ形材の表面に陽極酸化皮
膜を施したもので、内外側壁7,8との間に上下一対の
横壁9,9を有する断面形状であって、両側壁7,8の
上下両端にガラス嵌着溝11,11の開口側へ曲がる突
縁部13,13が形成される。
【0017】次に、植毛の手順について説明すると、ま
ず、室内側壁7の外面および突縁部13の外面にフッ素
樹脂の塗料をコーティングにより塗布し、塗膜3を形成
する。
【0018】塗料を乾燥させてから、その塗膜3の上
に、パイル15を付着させるために、接着剤17を塗布
する。それには、スプレーガン、ロール・コーター、ナ
イフ・コーター、浸漬、ハケヌリ等の方法が用いられ
る。
【0019】パイル15の付着には、静電植毛を行な
う。植毛方式には、パイルを下方から上方に飛昇させる
アップーメソウド方式、上方より下方に飛昇させるダウ
ンーメソウド方式、その両方式を同一に行うアップ・ダ
ウンーメソウド方式、横方向に飛昇させるサイドーメソ
ウド方式等がある。
【0020】パイル15の材質については、ナイロンや
炭素繊維等の耐熱性に優れたものが使用される。パイル
の色は、一般的に染料によって着色される。特殊なもの
に、原着染(原料染)と呼ばれるものがあり、これは、
糸を作る段階で顔料が糸に溶かし込まれたものである。
また、光沢については、ブライト(艶あり)、セミダル
(半艶)、ダル(艶消し)の三種がある。このような色
彩や光沢は、下地の塗膜3の色との調和を考慮して選定
される。
【0021】図3は、横方向に長い化粧板Bに実施した
例を示したもので、下端に段状に重ね代19が形成さ
れ、外面を地肌1としてその面に植毛が施されている。
【0022】しかし、重ね代19には植毛を施すことは
必ずしも要しないので、外面の全面には塗膜3が形成さ
れているが、植毛5については、重ね代19の部分を省
いてある。このようにしても、植毛の接着性が良好であ
るので、段部において、植毛5が剥がれるおそれはな
い。
【0023】図4は、アルミタイルCに実施した例を示
したもので、この場合は、外面を地肌1として、その全
面に塗膜3を形成し、周縁部にのみ植毛5を施してあ
る。
【0024】植毛をこのように部分的になしても、端か
ら剥がれるおそれがない。また、このように周縁にのみ
施した場合には、タイルの継ぎ目が植毛5により隠れて
見えがたくなり、斬新なデザインで体裁の良いタイル張
りとなる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の植毛加
工を施したアルミ建材によれば、アルミ建材の地肌の上
面に塗装により合成樹脂の塗膜を形成し、塗膜の上に耐
熱性のパイルを植毛したから、次のような優れた効果が
ある。
【0026】1)塗膜が主として熱の伝導を断つので、
植毛の層の空気の保温性が良好となり、断熱性が非常に
高い。そこで、サッシであれば、二重サッシや樹脂サッ
シにすることなく、結露を有効に防止できる。
【0027】2)合成樹脂の塗膜の上に植毛するので、
植毛の定着性を強化することができる。そのため、部分
貼り様の植毛形態であっても、端から植毛が剥がれるお
それがなく、塗膜の色彩と植毛の優美な肌合との調和に
よりデザイン的に優れた建材とすることができる。
【0028】3)塗膜を植毛と同じ色調にしておけば、
仮に植毛が擦り切れたとしても、下地の色合いにより色
が補われるために、目立つことがなく、体裁上において
耐久性が高まる。
【0029】4)パイルが耐熱性を有するので、万一の
火災の際においても、植毛が断熱性を保有し、アルミが
溶解する不都合を防止するため、耐火性が非常に良好で
あり、各種建造物の建材ばかりでなく、火災による被害
の大きい船舶の内装にも適している。
【0030】5)不燃性、断熱性、遮音性、吸音性、施
工性、美観性に優れているので、住宅内装材として、特
に、ホームシャッターやAV(音響、映像)ルーム用に
適し、その天井や、床、壁等の主要部材に使用でき、ま
た、工場や、オフィス、テナント間の間仕切りにも適し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す一部切欠した中桟の斜視図であ
る。
【図2】植毛状態を示す同実施例の一部拡大断面の説明
図である。
【図3】他の実施例を示す一部切欠した化粧板の斜視図
である。
【図4】さらに他の実施例を示す一部切欠した金属タイ
ルの斜視図である。
【符号の説明】
A 植毛加工を施したアルミ建材としての中桟 B 植毛加工を施したアルミ建材としての化粧板 C 植毛加工を施したアルミ建材としての金属タイル 1 地肌 3 塗膜 5 植毛 15 パイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ建材の陽極酸化皮膜が施された地
    肌の上面に、合成樹脂塗装により塗膜を形成し、塗膜の
    上に耐熱性のパイルを植毛したことを特徴とする植毛加
    工を施したアルミ建材。
JP3277306A 1991-09-27 1991-09-27 植毛加工を施したアルミ建材 Pending JPH05149057A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3277306A JPH05149057A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 植毛加工を施したアルミ建材

Applications Claiming Priority (1)

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JP3277306A JPH05149057A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 植毛加工を施したアルミ建材

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JPH05149057A true JPH05149057A (ja) 1993-06-15

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ID=17581702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3277306A Pending JPH05149057A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 植毛加工を施したアルミ建材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102206976A (zh) * 2011-06-07 2011-10-05 邝杰英 门套线
KR20160009801A (ko) * 2014-07-16 2016-01-27 한승우 다중 창호 시스템
US11202723B2 (en) 2016-07-01 2021-12-21 The Procter & Gamble Company Absorbent articles with improved topsheet dryness

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4826853U (ja) * 1971-08-04 1973-03-31

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