JPH05148698A - 逆電解電流制御方法 - Google Patents

逆電解電流制御方法

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JPH05148698A
JPH05148698A JP31031991A JP31031991A JPH05148698A JP H05148698 A JPH05148698 A JP H05148698A JP 31031991 A JP31031991 A JP 31031991A JP 31031991 A JP31031991 A JP 31031991A JP H05148698 A JPH05148698 A JP H05148698A
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JP
Japan
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steel sheet
plc
electrolytic current
backward
conductor roll
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31031991A
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English (en)
Inventor
Kazunari Yuasa
浅 一 成 湯
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】めっき鋼板の逆電解処理において、コンダクタ
ロールにアークスポットが発生するのを防止することが
できる逆電解電流制御方法。 【構成】逆電解処理を行うめっき工程において、鋼板上
に形成された特異点を検知して、鋼板の搬送方向に沿っ
て前記特異点を中心とする前後の所定の範囲の部位がコ
ンダクタロールと接触する期間中、コンダクタロールに
通電する逆電解電流を低減し、コンダクタロールにおけ
るアークスポットの発生を防止するようにした逆電解電
流制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆電解電流制御方法に
関し、特に、コンダクタロールにアークスポットが発生
するのを防止することができる逆電解電流制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ティンフリー鋼板をレトルト処理が施さ
れる缶用材料として使用する場合、このティンフリー鋼
板を製造する際、特開昭57−177998号公報にて
提案されているように、クロムめっき後にクロム酸水溶
液中で鋼板を陽極とする逆電解処理を施し、その後、電
解クロム酸処理を行うことが知られている。また、特公
昭63−46158号公報のように、逆電解処理により
Zn−Ni合金めっき鋼板を黒色化する方法なども知ら
れている。
【0003】このような逆電解処理において、逆電解処
理用のコンダクタロールの表面に、スラッジ、金属粉等
の異物が付着すると、コンダクタロールと鋼板の間で放
電が発生し、アークスポットと呼ばれる表面欠陥がコン
ダクタロール表面に生じ、問題となる。
【0004】一般に、逆電解処理用コンダクタロールの
におけるアークスポットの発生を防止するために、コン
ダクタロール表面の異物をポリッシャー等を用いて連続
除去する方法が採られている。また、一方、コンダクタ
ロールにおいては、通電電流および印加電圧の値が小さ
いほど、アークスポットが発生し難いため、通電電流自
体を低減した操業が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ポリッシャー等を用いてコンダクタロールの表面の異物
を連続的に除去する方法では、 ポリッシャーによる摩耗のためコンダクタロールの
表面が劣化する ポリッシャーに摺動機構を設ける必要があり、装置
の複雑化を招く 劣化したポリッシャーを定期的に交換する必要があ
り、労力増加を招く 等の問題がある。また、前記の通電電流を低減する方法
では、逆電解処理自体の処理速度が低減してしまうとい
う問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、コンダクタロー
ルにアークスポットが発生するのを防止することがで
き、従来問題となっていたコンダクタロール用のポリッ
シャーのメンテナンスの低減、逆電解処理の速度の向上
を達成することができる、逆電解電流制御方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このコン
ダクタロールにおけるアークスポットの発生原因につい
て調査したところ、アークスポットの発生を招くスラッ
ジ、金属粉等の異物は、溶接点等の鋼板表面において表
面性状が特異的に変化している箇所である特異点に集中
していることを見出した。これは、溶接点においては、
溶接作業によって鋼板表面が汚れ、異物が付着している
ためであると考えられる。そこで、逆電解処理におい
て、これらの特異点周辺の鋼板面がコンダクタロールを
通過する間だけ、逆電解電流を低減し、特異点を有しな
い他の鋼板面が通過する間は逆電解電流を通常の電流値
をコンダクタロールに通電して逆電解処理を行うように
すれば、コンダクタロールにアークスポットが発生する
のを防止することができるとともに、従来問題となって
いたコンダクタロール用のポリッシャーのメンテナンス
の低減、逆電解処理の速度の向上を達成することができ
ることを知見し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、逆電解処理を行うめ
っき工程において、鋼板上に形成された特異点を検知し
て、鋼板の搬送方向に沿って前記特異点を中心とする前
後の所定の範囲の部位がコンダクタロールと接触する期
間中、コンダクタロールに通電する逆電解電流を低減
し、コンダクタロールにおけるアークスポットの発生を
防止するようにした逆電解電流制御方法を提供するもの
である。
【0009】本発明の方法において、特異点とは、鋼板
表面において表面性状が特異的に変化している箇所をい
い、例えば、溶接点、ラインを停止して鋼板の処理仕様
を変更した点等をいう。また、本発明の方法において、
鋼板とは、広く鋼帯等を含むものであり、鋼帯等におけ
る導電性帯も特異点である。
【0010】以下、本発明の逆電解電流制御方法(以
下、「本発明の方法」という)によって、特異点として
溶接点を有するめっき鋼板に逆電解処理を施す装置の構
成を図1に示し、この図1に基づいて、本発明の方法を
詳細に説明する。
【0011】図1に示す装置は、めっき鋼板1を搬送す
るためのブライドルロール2aおよび2bとを有し、ブ
ライドルロール2aおよび2bは、それぞれを駆動する
ための電動機3aおよび3bによって回転駆動される。
ブライドルロール2aおよび2bによって搬送される鋼
板1は、溶接点検出器4、コンダクタロール5a、それ
ぞれ一対の電極6aおよび6b、ならびにコンダクタロ
ール5bを、順に通過して後段の工程に移送される。コ
ンダクタロール5aは、電極6aに整流器7aを介して
コンダクタロール5a側が陽極側になるように接続さ
れ、逆電解電流が通電され、通過する鋼板1が逆電解処
理される。また、コンダクタロール5bは、電極6bに
整流器7bを介してコンダクタロール5b側が陽極側に
なるように接続され、逆電解電流が通電され、通過する
鋼板1が逆電解処理される。
【0012】この装置によって逆電解処理される鋼板1
の表面に溶接点8が存在すると、溶接点検出器4によっ
て溶接点8が検出され、溶接点検出信号が溶接点検出器
4からPLC(プログラマブル ロジック コントロー
ラー)9に入力される。また、電動機3aに装着されて
いるPLG(パルス ジェネレーター)10からは、電
動機3aの動作による鋼板1の搬送距離(長さ)の情報
がPLC9に入力されている。これらの溶接点検出器4
とPLG10から送られてきた情報によって、PLC9
は、整流器7aおよび7bに逆電解電流を低減させる指
令信号を発して逆電解電流値を制御する。整流器7aお
よび7bにおいては、このPLC9からの信号に基づい
て、コンダクタロール5aおよび5bに通電する逆電解
電流値が調整される。
【0013】このPLC9によって制御される逆電解電
流は、例えば、図2のA線で示すように、溶接点8が溶
接点検出器4を通過した時から、PLG10の情報によ
りPLC9は鋼板1が(L−r1 )の長さだけ送られた
時点から、(L+r2 )の長さだけ送られた時点までの
間、所定の電流値まで低減させた逆電解電流を通電する
ように、整流器7aに指令する。また、整流器7bに
は、図2のB線で示すように、溶接点8が溶接点検出器
4を通過した時から、(L′−r1 )から(L′+
2 )までの間、所定の電流値まで低減させた逆電解電
流を通電するように、整流器7bに指令することによっ
て行うことができる。また、特異点の性質、鋼板の種類
に対応して、前記のLおよびr1 、r2 を適正に調整す
ることができる。例えば、ラインを停止して鋼板の処理
仕様を変更した点を特異点として、上記逆電解電流の通
電を調整する場合には、Lおよびr1 、r2 を適正に調
整することによって対応できる。
【0014】本発明の方法において、鋼板上の溶接点等
の特異点を検出するために用いられる検出器は、検出対
象である特異点に応じて適宜選択すればよく、特に限定
されない。例えば、溶接点を検出する検出器として、溶
接点の近傍にパンチャーによって穴、例えば、10mm
φ程度の穴をあけ、この穴を光学的に検出するセンサー
を用いる装置等を用いることができる。
【0015】また、コンダクタロール、電極、整流器等
は、通常の逆電解処理に用いられるものでよく、特に限
定されない。さらに、逆電解電流値を制御するPLC
は、前記のとおりの制御動作を行うように構成された、
通常の制御装置であれば、特に限定されない。
【0016】本発明の方法において、特異点がコンダク
タロールを通過する際の逆電解電流の低減は、特に限定
されないが、通常の逆電解電流値の20%程度に調整さ
れる。また、この低減された逆電解電流による処理を行
う範囲、すなわち、前記例におけるrは、鋼板上におい
て、搬送方向に沿って特異点の前後、通常、1m程度の
範囲の鋼板に行われる。
【0017】本発明の方法は、ティンフリー鋼板を製造
する際に、クロムめっき後にクロム酸水溶液中で鋼板を
陽極とする逆電解処理を施する工程、また、逆電解処理
によりZn−Ni合金めっき鋼板を黒色化する工程、さ
らには、電解研磨等の逆電解処理に適用することができ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の方法によれば、コンダクタロー
ルにアークスポットが発生するのを防止することがで
き、従来問題となっていたコンダクタロール用のポリッ
シャーのメンテナンスの低減、逆電解処理の速度の向上
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を実施するための装置の構成を
説明する図。
【図2】 本発明の方法における逆電解電流の通電量の
制御プロセスを説明する図。
【符号の説明】
1 めっき鋼板 2a,2b ブライドルロール 3a,3b 電動機 4 溶接点検出器 5a,5b コンダクタロール 6a,6b 電極 7a,7b 整流器 8 溶接点 9 PLC 10 PLG

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】逆電解処理を行うめっき工程において、鋼
    板上に形成された特異点を検知して、鋼板の搬送方向に
    沿って前記特異点を中心とする前後の所定の範囲の部位
    がコンダクタロールと接触する期間中、コンダクタロー
    ルに通電する逆電解電流を低減し、コンダクタロールに
    おけるアークスポットの発生を防止するようにした逆電
    解電流制御方法。
JP31031991A 1991-11-26 1991-11-26 逆電解電流制御方法 Withdrawn JPH05148698A (ja)

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JP31031991A JPH05148698A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 逆電解電流制御方法

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JPH05148698A true JPH05148698A (ja) 1993-06-15

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Effective date: 19990204