JPH05148192A - 非対称9−アミノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体ならびにその製造法 - Google Patents
非対称9−アミノスチリル−10−スチリルアントラセン誘導体ならびにその製造法Info
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- JPH05148192A JPH05148192A JP12382892A JP12382892A JPH05148192A JP H05148192 A JPH05148192 A JP H05148192A JP 12382892 A JP12382892 A JP 12382892A JP 12382892 A JP12382892 A JP 12382892A JP H05148192 A JPH05148192 A JP H05148192A
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Abstract
を提供すること。 【構成】 下記一般式(I)で示される新規な化合物の
非対称9−アミノスチリル−10−スチリルアントラセ
ン誘導体及びその製造法。 【化1】 ただし、R1、R2:H、アルキル基、置換もしくは未置
換の炭素環式あるいは複素環式芳香環、 R3:置換もしくは炭素環式あるいは複素環式芳香環、 R4:H、シアノ基、アルキル基置換もしくは未置換の
炭素環式あるいは複素環式芳香族、
Description
称9−アミノスチリル−10−スチリルアントラセン誘
導体ならびにその製造法に関し、有機電界発光素子とし
て有用な化合物を提供するものである。
電界発光素子として、ジスチリルベンゼン誘導体が開示
されている。
高い輝度をもたらす有機電界発光素子として有用な新規
化合物を提供するものである。
対称9−アミノスチリル−10−スチリルアントラセン
誘導体が上気した望ましい特性を有し、したがって本発
明の新規化合物を用いることにより高輝度の有機電界発
光素子が達成されることを見出した。
(I)で表わされる。
キル基、置換もしくは未置換の炭素環式芳香環、置換も
しくは未置換の複素環式芳香環、 R3は置換もしくは未置換の芳香環式芳香環置換もしく
は未置換の複素環式芳香環、 R4は水素原子、シアノ基、アルキル基、置換もしくは
未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置換の複素環
式芳香環をあらわす。)上記(I)式においてアミノ基
の置換位置は、オルト位、メタ位、パラ位のいずれでも
よいが、特にパラ位が好ましい。
の例としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基
等を複素環式芳香環の例としては、次のような基が挙げ
られる。
基、トリアジニル基、フラニル基、ピロリル基、チオフ
ェニル基、キノリル基、クマリニル基、ベンゾフラニル
基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ジ
ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジベンゾチ
オフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ピラゾ
リル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサ
ゾリル基、チオゾリル基、インダゾリル基、ベンゾチオ
ゾリル基、ピリダジニル基、シンノリル基、キナゾリル
基、ノキサリル基、上記炭素環式芳香環、複素環式芳香
環の置換基としては下記のようなものが挙げられる。
基、シアノ基、ニトロ基 (2)アルキル基;好ましくはC1〜C20とりわけC1〜
C12の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらの
アルキル基は更に、水酸基、シアノ基、C1〜C12のア
ルコキシ基、フェニル基またはハロゲン原子、C1〜C
12のアルキル基若しくはC1〜C12のアルコキシ基で置
換されたフェニル基を含有しても良い。
(2)で定義したアルキル基を表わす。 (4)アリールオキシ基;アリール基としてフェニル
基、ナフチル基が挙げられ、これらはC1〜C12のアル
コキシ基、C1〜C12のアルキル基またはハロゲン原子
を置換基として含有しても良い。
(2)で定義したアルキル基を表わす。
(2)で定義したアルキル基、アセチル基、ベンゾイル
基等のアシル基またはアリール基を表わし、アリール基
としては例えばフェニル基、ビフェニル基またはナフチ
ル基が挙げられ、これらはC1〜C12のアルコキシ基、
C1〜C12のアルキル基またはハロゲン原子を置換基と
して含有しても良い。またピペリジル基、モルホリル基
のように、R6とR7が窒素原子と共同で環を形成しても
良い。またユロリジル基のようにアリール基上の炭素原
子と共同で環を形成しても良い。
R8);R8は(2)で定義したアルキル基または(4)
で定義したアリール基を表わす。) (8)アシル基(−COR8)、またはカルバモイル基
意味を表わす。但しR6及びR7においてアリール基上の
炭素原子と共同で環を形成する場合を除く。
ジチオ基等のアルキルレンジオキシ基またはアルキレン
ジチオ基 式(I)の本発明による非対称9−アミノスチリル−1
0−スチリルアントラセン誘導体(R:H)は、例えば
下記の新規方法によって製造することができる。
ミル化する工程(A)は、例えばVilseier法あ
るいはジクロロメチルエーテルを用いる方法{第4版実
験化学講座21巻110頁丸善(株)}により容易に、
式
をさらに式、
り式(1)の化合物を得ることができる。また別の新規
方法としては式
2)とからなる式(I)の化合物の製造法であり、また
この方法は式(VI)のアルデヒドと、式(VII)のアル
デヒドを反応させる工程の順序を逆に行っても、また式
(VI)のアルデヒドと、式(VII)のアルデヒドを同時
に反応させる工程(B−5)を行なっても式(I)の化
合物を製造することができる。
(V)、(VI)、(VII)において、R1及びR2は各々
水素原子、アルキル基、置換もしくは未置換の炭素環式
芳香環、置換もしくは未置換の複素環式芳香環、R3は
置換または未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置
換の複素環式芳香環、Xは、
例えばVilsmeier法ではN,N−ジメチルホル
ムアミドとオキシ塩化リンを作用させ、Vilsmei
er錯体を生成させ、これを式(II)の化合物に反応さ
せたのち、加水分解しアルデヒドを得るものである。他
の試薬としてはN−メチルホルムアニリド、N−ホルミ
ルモルホリンなどと塩化チオニル、塩化オキサリルなど
の組合せが用いられる。溶媒としては式(II)の化合物
を部分的または完全に溶解させるものならすべて使用で
きるが、試薬としても使えるN,N−ジメチルホルムア
ミドが最も適している。反応は室温から約100℃の温
度が適している。
ルカリ性水溶液で加水分解したのち再結晶により目的と
する式(IV)の化合物を得ることができる。
の反応{工程(B)}は、アルカリ性縮合剤の存在下で
行われる。このような縮合剤としては、アルカリ金属、
またはアルカリ土類金属の水酸化物、水素化物アルコキ
シド、およびアミドが挙げられる。特に有用なものはナ
トリウムメチラート、ナトリウムエチラート、t−ブト
キサイドカリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリ
ウムである。縮合剤の使用量は大きく変化させることが
できるが、等モル〜1.2倍モルが最も適している。
たは完全に溶解するものならすべて使用できるが、特に
非プロトン性極性溶媒、例えば、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドおよびジメチ
ルスルホキシドが適している。
が適している。
いは化合物(VII)を反応させる工程(B−1)、(B
−3)と、ついで化合物(VII)あるいは化合物(VI)
を反応させる工程(B−2)、(B−4)、又、式
(V)の化合物を、化合物(VI)と、化合物(VII)を
同時に反応させる工程(B−5)の各々は前記のアルカ
リ性縮合剤の存在下で行われる。縮合剤の使用量は大き
く変化させることができるが、特に(B−1)、(B−
3)の各々の工程においては等モル以下が適している。
またこの工程で得られる中間体を単離したのちに、次の
反応させる工程を行うこともできるが、単離することな
く、次の反応させる工程を実施するのが好ましい。
たは完全に溶解するものはすべて使用できる。このよう
な溶媒としてはシクロヘキサン、トルエン、クロルベン
ゼン、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン、アセトニトリル、ジメチルスル
ホキシド、イソプロパノール等が適している。
が適している。
る。式(II)、(III)、(V)、(VI)、(VII)の化
合物は公知であるか、あるいは公知方法に準じて容易に
製造することができる。
スチリル−10−スチリルアントラセン誘導体は、有機
電界発光素子の構成成分として、特に優れており、例え
ば真空蒸着法、溶液塗布法等により薄膜化し、陽極及び
陰極で挾持することにより、素子を得ることができる。
スチリル−10スチリル誘導体の具体例を表1に示す。
を、さらに詳細に説明する。
2H5、P−置換体の合成) N,N−ジメチルホルムアミド62.1gに3〜8℃の
温度で、約1時間を要し、オキシ塩化リン65.2gを
滴下し、Vilsmeier錯体を生成させた。これに
9−(p−ジエチルアミノスチリル)アントラセン(化
合物(II)R1=R2=C2H5、P−置換体)29.9g
を加えた。約5℃で1時間半、室温で10時間、さらに
約45℃で3時間反応させた。放冷後約400mlの氷
水へ、反応液を投じ、水酸化ナトリウム水溶液でアルカ
リ性とし、生成している赤褐色沈殿を濾取した。水洗後
乾燥し、ジオキサン−エタノール混合溶媒で、再結晶を
2回行い赤色柱状晶22.81g(収率70.7%)を
得た。
Oとして)
られたことを確認した。
表わされるホスホネート3.28gを
溶解した。
ートのメタノール溶液(28wt%)2.31gを約1
0分間を要して滴下した。反応生成物が徐々に析出して
きた。さらに室温で3時間反応させた後に、約400m
lの水へ反応液を投じた。生成した赤色沈殿を濾取し、
水洗後乾燥し、粗生成物を得た。
い赤色結晶3.52g(収率70.6%)を得た。
2O2)として}
が得られたことを確認した。
変えた以外は、実施例2と全く同様に操作して目的の化
合物を得た。
ml、t−ブトキシサイトカリウム1.35grを、約
5℃で混合撹拌下、9,10−ビス(ジエトキシホスフ
ィニルメチル)アントラセン[化合物(V),
ミド8mlとエタノール1mlの混合溶媒に溶解したイ
ソニコチンアルデヒド[化合物(VI),
ヒド[化合物(VII),
下した。反応生成物が徐々に析出してきた。
に、約400mlの水へ反応液を投じた。生成した黄橙
色析出物を濾取し、水洗後乾燥し、粗生成物を得た。ク
ロロベンゼンで再結晶し、再結晶母液について濃縮後、
クロロホルムに再溶解し、シリカゲルカラム(展開溶
液;クロロホルム)にかけて精製し、さらにトルエンで
再結晶を2回行ない、黄色微結晶0.19gr(収率
7.0%)を得た。
として]
式)が得られたことを確認した。
合物が提供される。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2は各々水素原子、アルキル基、置換も
しくは未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置換の
複素環式芳香環、 R3は置換もしくは未置換の炭素環式芳香環、置換もし
くは未置換の複素環式芳香環、 R4は水素原子、シアノ基、アルキル基、置換もしくは
未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置換の複素環
式芳香環をあらわす。)で表わされる非対称9−アミノ
スチリル−10−スチリルアントラセン誘導体。 - 【請求項2】 下記一般式(II) 【化2】 (式中、R1、R2は各々水素原子、アルキル基、置換も
しくは未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置換の
複素環式芳香環をあらわす。)のアミノスチリルアント
ラセン誘導体をホルミル化して下記一般式(III)の化
合物を得、 【化3】 (R1、R2は上記と同じ) この式(III)の化合物と下記一般式(IV) 【化4】 (ただし、R3は置換もしくは未置換の炭素環式芳香
環、置換もしくは未置換の複素環式芳香環、R4は水素
原子、シアノ基、アルキル基、置換もしくは未置換の炭
素環式芳香環、置換もしくは未置換の複素環式芳香環、
Xは 【化5】 をあらわす。)とを反応させて下記一般式(I) 【化6】 (ただし、R1、R2、R3、R4は上記に同じ)の化合物
を製造することを特徴とする非対称9−アミノスチリル
−10−スチリルアントラセン誘導体の製造法。 - 【請求項3】 下記一般式(V) 【化7】 (ただし、Xは 【化8】 をあらわす)の化合物と一般式(VI) R3−CHO
(VI) (ただし、R3は置換もしくは未置換の炭素環式芳香
環、置換もしくは未置換の複素環式芳香環)の化合物と
を反応させる工程と、次いで一般式(VII) 【化9】 (式中、R1、R2は各々水素原子、アルキル基、置換も
しくは未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置換の
複素環式芳香環をあらわす。)のアルデヒドと反応させ
る工程とより、下記一般式(I) 【化10】 (ただし、R1、R2、R3は上記に同じ)の化合物を製
造することを特徴とする非対称9−アミノスチリル−1
0−スチリルアントラセン誘導体の製造法。 - 【請求項4】 下記一般式(V) 【化11】 (ただし、Xは 【化12】 をあらわす)の化合物と、下記一般式(VII) 【化13】 (式中、R1、R2は各々水素原子、アルキル基、置換も
しくは未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置換の
複素環式芳香環をあらわす。のアルデヒドと反応させる
工程と、ついで 一般式(VI) R3−CHO (VI) (ただし、R3は置換もしくは未置換の炭素環式芳香
環、置換もしくは未置換の複素環式芳香環)の化合物と
を反応させる工程とより、下記一般式(I) 【化14】 (ただし、R1、R2、R3は上記に同じ)の化合物を製
造することを特徴とする非対称9−アミノスチリル−1
0−スチリルアントラセン誘導体の製造法。 - 【請求項5】 下記一般式(V) 【化15】 (ただし、Xは 【化16】 をあらわす)の化合物と一般式(VI) R3−CHO
(VI) (ただし、R3は置換もしくは未置換の炭素環式芳香
環、置換もしくは未置換の複素環式芳香環)の化合物と
一般式(VII) 【化17】 (式中、R1、R2は各々水素原子、アルキル基、置換も
しくは未置換の炭素環式芳香環、置換もしくは未置換の
複素環式芳香環をあらわす。)のアルデヒドと反応させ
る工程より、下記一般式(I) 【化18】 (ただし、R1、R2、R3は上記に同じ)の化合物を製
造することを特徴とする非対称9−アミノスチリル−1
0−スチリルアントラセン誘導体の製造法。
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JP23305491 | 1991-09-12 | ||
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JP3109903B2 JP3109903B2 (ja) | 2000-11-20 |
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US20160079536A1 (en) * | 2013-03-27 | 2016-03-17 | Osram Oled Gmbh | Radiation-Emitting Organic-Electronic Device and Method for Producing a Radiation-Emitting Organic-Electronic Device |
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1992
- 1992-05-15 JP JP04123828A patent/JP3109903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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