JPH051475U - 裁縫針用糸通し器 - Google Patents
裁縫針用糸通し器Info
- Publication number
- JPH051475U JPH051475U JP5566091U JP5566091U JPH051475U JP H051475 U JPH051475 U JP H051475U JP 5566091 U JP5566091 U JP 5566091U JP 5566091 U JP5566091 U JP 5566091U JP H051475 U JPH051475 U JP H051475U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sewing needle
- thread
- hole
- insertion body
- threading
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 糸通しを簡単に、かつ、確実に行えるように
する。 【構成】 裁縫針1を保持孔11に差し込み、糸置部1
4に図1には示さない糸を載せ、押込体16を押して差
込体25を前方へ移動させる。差込体25の前端の糸引
掛部26に引つ掛けられた糸は、差込体25とともに裁
縫針1に突き当たる。裁縫針1の糸通し孔4の開口の向
きが差込体25の移動方向に対して斜めをなしていて
も、差込体25が裁縫針1を押して回転させることによ
り糸通し孔4の開口の向きが差込体25の移動方向と一
致し、糸は差込体25とともに糸通し孔4を貫通する。 【効果】 裁縫針1と差込体25の位置と向きを指先で
微妙に調整する必要がないから、視力の弱い人や指先の
細かい作業が苦手な人でも、糸通しを行える。
する。 【構成】 裁縫針1を保持孔11に差し込み、糸置部1
4に図1には示さない糸を載せ、押込体16を押して差
込体25を前方へ移動させる。差込体25の前端の糸引
掛部26に引つ掛けられた糸は、差込体25とともに裁
縫針1に突き当たる。裁縫針1の糸通し孔4の開口の向
きが差込体25の移動方向に対して斜めをなしていて
も、差込体25が裁縫針1を押して回転させることによ
り糸通し孔4の開口の向きが差込体25の移動方向と一
致し、糸は差込体25とともに糸通し孔4を貫通する。 【効果】 裁縫針1と差込体25の位置と向きを指先で
微妙に調整する必要がないから、視力の弱い人や指先の
細かい作業が苦手な人でも、糸通しを行える。
Description
【0001】
本考案は、裁縫用針の基端部の略平坦な面に開口させて形成した糸通孔に糸を 通す作業を容易に、かつ、確実に行うことができるようにした裁縫針用糸通し器 に関するものである。
【0002】
裁縫針に糸を通す作業を容易にするための手段の一つとして、従来、薄板状を なす細長い差込体を用い、その差込体の先端に糸を引つ掛けてその差込体を一方 の手に持ち、他方の手に持つた裁縫針の糸通し孔に糸とともに差込体を嵌入して その反対側から指先で糸を摘める程度に突出するまで貫通させる方法が採られて いた。
【0003】
しかしながら、従来の手段では、裁縫針の糸通し孔に差込体の先端を嵌入させ るのに、糸通し孔と差込体の位置と向きが正確に合うように両方の手の指を微妙 に動かして調整するという細かい作業が必要である。このため、視力の弱い人や 指先の細かい作業が苦手な人にとつては、糸通しを簡単に行うことができないと いう欠点があつた。
【0004】
本考案は、上記課題を解決するための手段として、基体に、基端部の略平坦な 面に開口させて糸通し孔を形成してなる裁縫針の基端部が緊密に、かつ、その長 さ方向の姿勢を変えることなく回転し得るように嵌入される細長い保持孔を形成 し、基体に、保持孔の長さ方向と直角な方向に細長い薄板状をなして先端に糸引 掛部が形成された差込体を、保持孔に嵌入された裁縫針の糸通し孔を貫通する作 動位置と糸通し孔から抜脱した待避位置との間でその差込体の長さ方向に進退移 動し得るように嵌装し、基体の待避位置にある差込体の先端と保持孔に嵌入され た裁縫針の糸通し孔との間の位置に、差込体の進退方向に対して略直角の向きに 糸を配置するための糸置部を形成した構成とした。
【0005】
本考案は上記構成になり、糸通しを行う際には、まず、準備として保持孔に裁 縫針の基端部を差し込むとともに、糸を糸置部に配置し、かかる状態で、待避位 置にある差込体を押して裁縫針の方へ移動させればよい。
【0006】 差込体は、移動する途中で先端の糸引掛部に糸を引つ掛けてそのまま糸を引き ずるようにして進み、裁縫針の基端部に達する。
【0007】 このとき、裁縫針の基端部の糸通し孔が、接近する差込体と対向して開口する 向きとなつている場合には、差込体が糸とともにそのまま糸通し孔に嵌入する。 また、糸通し孔が差込体の移動方向に対して斜め方向に開口する向きとなつてい る場合には、差込体は、その移動方向に対して斜めをなしている基端部の略平坦 な面を押すことによつて裁縫針を回転させながら進み、糸通し孔の開口の向きが 差込体の移動方向と一致したところで、糸とともに糸通し孔に嵌入する。このよ うにして嵌入した差込体はさらに進んで糸とともに糸通し孔を貫通し、作動位置 に達する。
【0008】 この後は、差込体を作動位置から待避位置に戻すことによつて、糸だけが糸通 し孔を貫通した状態とする。そして、糸を糸通し孔に貫通させたままで裁縫針を 保持孔から引き抜けばよい。
【0009】 上記作用によつて説明したように、本考案の裁縫針用糸通し器は、裁縫針と差 込体を両手の指で持つてその位置と向きを合わせるために指先を微妙に動かすと いう作業を行う必要がない。
【0010】 したがつて、視力の弱い人や指先の細かい作業が苦手な人でも、糸通しを簡単 に、かつ、確実に行うことができる効果がある。
【0011】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。 図において、符号1は裁縫針を示す。この裁縫針1の基端部2には、その略平 坦な面3において裁縫針1の長さ方向に細長く開口する糸通し孔4が形成されて おり、後述する糸通し器5を用いることにより、糸通し孔4に糸6が通されるよ うになつている。
【0012】 糸通し器5の基体7は、ケース8とカバー9の側面同士を嵌合させた構造にな り、この基体7の前端部上面に突成した筒部10内には、その上端面にテーパ状 に広がつて開口する上下方向の有底の保持孔11が形成されている。この保持孔 11内には裁縫針1の基端部2が差し入れられるようになつており、保持孔11 の底部の内径は、基端部2が略緊密に、かつ、裁縫針1の長さ方向の姿勢を変え ることなく回転し得る寸法となつている。
【0013】 筒部10には、保持孔11内から筒部10の後面に連通する上下に細長い糸抜 き溝12が、保持孔11の底面よりも極く僅かに上方の位置から筒部10の上端 よりもやや下方の位置までの範囲にわたつて形成されている。
【0014】 また、基体7の上面の筒部10よりも後方の位置には、筒部10の後面と基体 7の前下がりの傾斜面13との間に挟まれて左右両側に開放する糸置部14が、 保持孔11内に嵌入した状態の裁縫針1の糸通し孔4と同じ高さに形成されてい る。この糸置部14に基体7の上方から糸6を左右方向に向けて載せると、その 糸6の両端が基体7の左右両側に垂れ下がるようになつている。
【0015】 基体7の内部には、その後端面に開口する収容室15が形成されている。収容 室15内には、方形断面をなす押込体16が、その後端部を基体7の外部に突出 させた状態で前後方向の移動を自由に案内され、かつ、押込体16の前面と収容 室15の前面との間に装着した圧縮コイルばね17により後方へ付勢された状態 で収容されている。
【0016】 押込体16の前端部上面に突成した連結部19には、裁縫針1の糸通し孔4の 幅寸法よりも厚さの薄い金属板からなり、保持孔11内に嵌入した状態の裁縫針 1の糸通し孔4と同じ高さにおいて押込体16の移動方向と平行な方向に細長い 差込体25が、その後端の連結板部20の連結孔21を連結部19の突部22に 嵌めることにより、板面を上下方向に向けた姿勢で押込体16と一体に前後移動 するように嵌合されている。また、差込体25の前端縁にはく字形に凹んだ糸引 掛部26が形成されている。
【0017】 そして、圧縮コイルばね17の付勢にしたがつて差込体25とともに押込体1 6が後方へ移動してその後端部を基体7から大きく突出させた待避位置にある状 態においては、図1(A)に示すように、差込体25の前端が糸置部14よりも 後方に位置するようになつている。
【0018】 また、圧縮コイルばね17の付勢に抗して差込体25とともに押込体16が前 方へ移動した作動位置にある状態においては、図1(B)に示すように、差込体 25の前端が、糸置部14、糸抜き溝12、保持孔11の中心、及び、筒部10 に形成された貫通孔27を通過して、基体7の前方へ突出するようになつている 。
【0019】 次に、本実施例の作用を説明する。 まず、押込体16及び差込体25が図1(A)に示す待避位置にある状態で、 裁縫針1の基端部2を保持孔11内に差し込むとともに、糸置部14に糸6を載 せ、糸置部14において糸6が弛まないようにその基体7の左右両側に垂れ下が つた部分を軽く指で押さえる。このとき、裁縫針1の糸通し孔4の開口方向はい ずれの向きになつていても構わない。
【0020】 次に、指で押込体16を基体7内に押し込むと、差込体25が、その前端の糸 引掛部26に糸6を引つ掛け、その糸6を引き込むようにして一緒に糸抜き溝1 2内に進入し、裁縫針1の基端部2に突き当たる位置に達する。
【0021】 このとき、糸通し孔4の開口の向きが、図2に示すように差込体25の進入方 向に対して斜めをなしている場合には、糸6とともに差込体25の前端が裁縫針 1の略平坦な面3を押すことにより、裁縫針1が、図3に示す状態を経て、図4 に示すように糸通し孔4の開口の向きが差込体25の進入方向と一致する状態に なるまで保持孔11内において回転する。
【0022】 これにより差込体25が糸6とともに糸通し孔4内に嵌入し得る状態となり、 この後は、糸6とともに差込体25が糸通し孔4及び貫通孔27を貫通して図5 に示すように基体7の前方へ突出する。
【0023】 なお、差込体25が裁縫針1に突き当たつたときの糸通し孔4の開口の向きが 差込体25の進入方向と直角をなしている場合には、差込体25の前端が基端部 2の円弧形断面の部分を押すこととなるが、差込体25の前端の糸6は、その円 弧形断面の部分に対して滑りを生じて左右いずれかにずれることにより、裁縫針 1の略平坦な面3を押して上述のように裁縫針1を回転させ、糸通し孔4に嵌入 する。
【0024】 このときに、差込体25の前端が左右にずれずに基端部2の円弧形部分に突き 当たつたままとなつて進まなくなつた場合には、押込体16を押すのを一旦解除 してから再び押込体16を押す動作を行えばよい。こうすることにより、押込体 16から指を離す際の振動等によつて裁縫針1が回転して糸通し孔4の開口方向 が変わることを期待できるから、差込体25を糸通し孔4に嵌入させることが可 能となる。
【0025】 また、差込体25が裁縫針1に突き当たつたときの糸通し孔4の開口の向きが 図4に示すように差込体25の進入方向と一致している場合には、差込体25は 、裁縫針1に回転を生じさせることなくそのまま糸通し孔4に嵌入する。
【0026】 このようにして糸通し孔4に糸6を貫通させた後は、押込体16を押す力を解 除して圧縮コイルばね17の付勢により押込体16とともに差込体25を図1( A)に示す待避位置まで後退させる。このとき、糸6は、糸通し孔4の孔縁への 引掛かりなどによつて後方へ移動するのが阻止されるため、図6に示すように糸 通し孔4を貫通したままの状態に保持される。
【0027】 この後、保持孔11から裁縫針1を引き抜くと、これにともなつて、糸6の糸 通し孔4を貫通した折り返し部分が貫通孔27から保持孔11内に抜き戻される とともに、糸6の基体7の左右両側に垂れ下がつた部分が糸抜き溝12を通つて 保持孔11内に引き通され、共に保持孔11内を通つてその上端の開口から抜き 取られる。
【0028】 上述したように、糸通しの作業においては、裁縫針1を保持孔11に差し込む 際に、裁縫針1の基端部2が保持孔11内に緊密に嵌まるとともにその底面に突 き当たることによつて位置決めが行われ、しかも、糸通し孔4がいずれの方向に 開口していても糸6は差込体25によつて確実に糸通し孔4に嵌入される。また 、差込体25は、基体7によつて案内された状態で前後移動するから、確実に糸 通し孔4に達するようになつている。したがつて、従来のように裁縫針1と差込 体25の位置と向きを指先で微妙に調整するという必要がなく、視力の弱い人や 指先の細かい作業が苦手な人でも簡単に、かつ、確実に糸6を糸通し孔4に通す ことができる。
【図1】(A)糸を通す前の状態をあらわす斜視図であ
る。
る。
【図1】(B)差込体が裁縫針の糸通し孔を貫通した状
態の斜視図である。
態の斜視図である。
【図2】裁縫針と糸をセツトした状態の一部切欠部分拡
大平面図である。
大平面図である。
【図3】差込体が糸とともに裁縫針に突き当たつた状態
の一部切欠部分拡大平面図である。
の一部切欠部分拡大平面図である。
【図4】差込体と糸が裁縫針の糸通し孔に嵌入を開始し
た状態の一部切欠部分拡大平面図である。
た状態の一部切欠部分拡大平面図である。
【図5】差込体と糸が裁縫針の糸通し孔を貫通した状態
の一部切欠部分拡大平面図である。
の一部切欠部分拡大平面図である。
【図6】差込体が裁縫針の糸通し孔から抜かれて糸だけ
が糸通し孔を貫通している状態の一部切欠部分拡大平面
図である。
が糸通し孔を貫通している状態の一部切欠部分拡大平面
図である。
1:裁縫針 2:基端部 3:略平坦な面 4:糸通し
孔 5:糸通し器 6:糸 7:基体 11:保持孔
14:糸載部 25:差込体 26:糸引掛部
孔 5:糸通し器 6:糸 7:基体 11:保持孔
14:糸載部 25:差込体 26:糸引掛部
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 基体に、基端部の略平坦な面に開口させ
て糸通し孔を形成してなる裁縫針の前記基端部が緊密
に、かつ、その長さ方向の姿勢を変えることなく回転し
得るように嵌入される細長い保持孔を形成し、前記基体
に、前記保持孔の長さ方向と直角な方向に細長い薄板状
をなして先端に糸引掛部が形成された差込体を、前記保
持孔に嵌入された前記裁縫針の前記糸通し孔を貫通する
作動位置と前記糸通し孔から抜脱した待避位置との間で
該差込体の長さ方向に進退移動し得るように嵌装し、前
記基体の前記待避位置にある前記差込体の先端と前記保
持孔に嵌入された前記裁縫針の前記糸通し孔との間の位
置に、前記差込体の進退方向に対して略直角の向きに糸
を配置するための糸置部を形成したことを特徴とする裁
縫針用糸通し器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055660U JP2542254Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 裁縫針用糸通し器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055660U JP2542254Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 裁縫針用糸通し器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051475U true JPH051475U (ja) | 1993-01-14 |
JP2542254Y2 JP2542254Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=13005003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991055660U Expired - Lifetime JP2542254Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 裁縫針用糸通し器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542254Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103572518A (zh) * | 2012-07-24 | 2014-02-12 | 招远泽洋工具制造有限公司 | 专用快速引线器 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5632670U (ja) * | 1979-08-22 | 1981-03-31 | ||
JPS58152279U (ja) * | 1982-04-04 | 1983-10-12 | 海藤 清治 | ミシンにおける縫糸通し器 |
JPS6139091U (ja) * | 1984-08-15 | 1986-03-12 | 香取 忠雄 | 針通し器 |
JPS62112581U (ja) * | 1985-12-28 | 1987-07-17 | ||
JPS62112582U (ja) * | 1985-12-28 | 1987-07-17 | ||
JPS62130583U (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-18 | ||
JPS62151878U (ja) * | 1986-03-19 | 1987-09-26 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP1991055660U patent/JP2542254Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPS5632670U (ja) * | 1979-08-22 | 1981-03-31 | ||
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CN103572518A (zh) * | 2012-07-24 | 2014-02-12 | 招远泽洋工具制造有限公司 | 专用快速引线器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2542254Y2 (ja) | 1997-07-23 |
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Legal Events
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