JPH0639651Y2 - フレキシブル管被覆材の切断工具 - Google Patents
フレキシブル管被覆材の切断工具Info
- Publication number
- JPH0639651Y2 JPH0639651Y2 JP677193U JP677193U JPH0639651Y2 JP H0639651 Y2 JPH0639651 Y2 JP H0639651Y2 JP 677193 U JP677193 U JP 677193U JP 677193 U JP677193 U JP 677193U JP H0639651 Y2 JPH0639651 Y2 JP H0639651Y2
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- Japan
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- tip
- flexible pipe
- main body
- cutter
- hook
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フレキシブル管の外周
面を被覆している管被覆材の切断工具の改良に関し、さ
らに詳しくは、フレキシブル管の本体をカッターの刃先
で損傷することなく、被覆材のみを容易確実に切断でき
るフレキシブル管被覆材の切断工具に関する。
面を被覆している管被覆材の切断工具の改良に関し、さ
らに詳しくは、フレキシブル管の本体をカッターの刃先
で損傷することなく、被覆材のみを容易確実に切断でき
るフレキシブル管被覆材の切断工具に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル管は、例えばガス輸送管等
として使用される関係から、その被覆材を切断除去する
際に、切断工具のカッターの刃先で管本体を損傷しない
ことが肝要である。この点を考慮した管被覆層の切断装
置としては、例えば実公平4−43194号公報に開示
されている考案が知られており、その切断刃は次のよう
に構成されている。 即ち、刃の先端部にはカバー部材
が取付けられ、カバー部材の一部に切欠きが形成され、
その切欠きから刃の一部が突出しており、該カバー部材
は刃の先端を覆っている先端部から遠ざかるにつれて刃
の両外側方に拡がる傾斜面を備えており、該傾斜面によ
って刃が管本体に接触することなく、したがって管本体
が刃によって損傷されるのを防止できるように構成され
ている。
として使用される関係から、その被覆材を切断除去する
際に、切断工具のカッターの刃先で管本体を損傷しない
ことが肝要である。この点を考慮した管被覆層の切断装
置としては、例えば実公平4−43194号公報に開示
されている考案が知られており、その切断刃は次のよう
に構成されている。 即ち、刃の先端部にはカバー部材
が取付けられ、カバー部材の一部に切欠きが形成され、
その切欠きから刃の一部が突出しており、該カバー部材
は刃の先端を覆っている先端部から遠ざかるにつれて刃
の両外側方に拡がる傾斜面を備えており、該傾斜面によ
って刃が管本体に接触することなく、したがって管本体
が刃によって損傷されるのを防止できるように構成され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然るに、上記従来技術
の場合は、カバー部材の切欠きから突出している刃は、
同公報の添付図面の第8図に明示されているように、カ
バー部材の切欠きから平刃が露出しているタイプもので
あって、錐刃状に突出しているタイプのものではないか
ら、カバー部材の押圧力により被覆材がくぼむような場
合は切断可能であるが、被覆材が相当に硬くてくぼみ難
い場合は所期の切断を円滑、確実には達成できないとい
った重大な問題があり、且つその切断手段全体の構造も
複雑であるといった問題がある。
の場合は、カバー部材の切欠きから突出している刃は、
同公報の添付図面の第8図に明示されているように、カ
バー部材の切欠きから平刃が露出しているタイプもので
あって、錐刃状に突出しているタイプのものではないか
ら、カバー部材の押圧力により被覆材がくぼむような場
合は切断可能であるが、被覆材が相当に硬くてくぼみ難
い場合は所期の切断を円滑、確実には達成できないとい
った重大な問題があり、且つその切断手段全体の構造も
複雑であるといった問題がある。
【0004】本考案は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、フレキシブル管の被覆
材が相当に硬質であっても、円滑、確実に切断でき、且
つ管本体を傷損するおそれがなく、さらに従来の被覆線
ストリッパーのカッターに独自構造のカバー部材を付加
するだけの簡単な手段によって安価に製造できる特長を
備えたフレキシブル管被覆材の切断工具を提供すること
を目的とする。
題として研究開発されたもので、フレキシブル管の被覆
材が相当に硬質であっても、円滑、確実に切断でき、且
つ管本体を傷損するおそれがなく、さらに従来の被覆線
ストリッパーのカッターに独自構造のカバー部材を付加
するだけの簡単な手段によって安価に製造できる特長を
備えたフレキシブル管被覆材の切断工具を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本考案では、グリップ兼
用のケース部材から成る切断工具本体と、該本体内に基
板部を進退自在に嵌挿すると共に、管保持用の先端フッ
ク部を本体の先端側に突出させたフック部材と、該フッ
ク部材を後方に弾引するように付勢して本体内に張設し
たスプリングと、刃先を本体の先端から突出させたカッ
ターとから成るフレキシブル管被覆材の切断工具であっ
て、本体の先端部に、前端にフレキシブル管被覆材への
当接部を突成すると共に、該当接部の下側に後方に向っ
て下降する傾斜面を形成して成るカッター刃先部のカバ
ー部材を装設し、該カバー部材の傾斜面から先端に刃先
を備えた細棒状のカッターの該刃先を所要長さ突出させ
て構成したことを特徴とするフレキシブル管被覆材の切
断工具を開発し、採用した。
の目的を達成する手段として、本考案では、グリップ兼
用のケース部材から成る切断工具本体と、該本体内に基
板部を進退自在に嵌挿すると共に、管保持用の先端フッ
ク部を本体の先端側に突出させたフック部材と、該フッ
ク部材を後方に弾引するように付勢して本体内に張設し
たスプリングと、刃先を本体の先端から突出させたカッ
ターとから成るフレキシブル管被覆材の切断工具であっ
て、本体の先端部に、前端にフレキシブル管被覆材への
当接部を突成すると共に、該当接部の下側に後方に向っ
て下降する傾斜面を形成して成るカッター刃先部のカバ
ー部材を装設し、該カバー部材の傾斜面から先端に刃先
を備えた細棒状のカッターの該刃先を所要長さ突出させ
て構成したことを特徴とするフレキシブル管被覆材の切
断工具を開発し、採用した。
【0006】また、本考案では、上記のように構成した
フレキシブル管被覆材の切断工具において、管保持用の
先端フック部を透明体で構成すると共に、該フック部の
中間部にセンターラインが形設されていることを特徴と
するフレキシブル管被覆材の切断工具を開発し、採用し
た。
フレキシブル管被覆材の切断工具において、管保持用の
先端フック部を透明体で構成すると共に、該フック部の
中間部にセンターラインが形設されていることを特徴と
するフレキシブル管被覆材の切断工具を開発し、採用し
た。
【0007】
【作用】上記の構成において、そのフック部材をスプリ
ングの弾引力に抗して前方に押出し、本体の先端と先端
フック部との間の管保持部の間隔を拡げて該管保持部に
フレキシブル管を挿通し、透明な先端フック部に設けた
センターラインを利用して切断すべきフレキシブル管の
切断部とカッター刃先部の位置合わせを行なった後にフ
ック部材に対する押出し力を解くと、フック部材はスプ
リングの弾引力により後退して管保持部によりフレキシ
ブル管を保持する。
ングの弾引力に抗して前方に押出し、本体の先端と先端
フック部との間の管保持部の間隔を拡げて該管保持部に
フレキシブル管を挿通し、透明な先端フック部に設けた
センターラインを利用して切断すべきフレキシブル管の
切断部とカッター刃先部の位置合わせを行なった後にフ
ック部材に対する押出し力を解くと、フック部材はスプ
リングの弾引力により後退して管保持部によりフレキシ
ブル管を保持する。
【0008】このとき、カッターの刃先はカバーに突成
した前端当接部の下側の下降傾斜面から突出されてい
て、該当接部により相当の部分が隠ぺいされているの
で、フレキシブル管は先端フック部の内側と該当接部に
より保持されることになり、カッターの刃先はフレキシ
ブル管の被覆材に僅かに突き刺さるか或は全く突き刺さ
らない状態を保つ。
した前端当接部の下側の下降傾斜面から突出されてい
て、該当接部により相当の部分が隠ぺいされているの
で、フレキシブル管は先端フック部の内側と該当接部に
より保持されることになり、カッターの刃先はフレキシ
ブル管の被覆材に僅かに突き刺さるか或は全く突き刺さ
らない状態を保つ。
【0009】しかる後に、管を片方の手で把持して本体
の先端側を上方に回動操作すると、カッター刃先部のカ
バー部材に形成した傾斜面が管の表面に接近するため、
刃先は管の被覆材に切込んで所期の切断作用を行なうの
であるが、該カバーの独自の形状及び刃先の独自の突出
位置により刃先の過剰な切込みは確実に制御され、フレ
キシブル管本体を傷損することがない。
の先端側を上方に回動操作すると、カッター刃先部のカ
バー部材に形成した傾斜面が管の表面に接近するため、
刃先は管の被覆材に切込んで所期の切断作用を行なうの
であるが、該カバーの独自の形状及び刃先の独自の突出
位置により刃先の過剰な切込みは確実に制御され、フレ
キシブル管本体を傷損することがない。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の実施例を添付図面に基づい
て説明すれば、本考案に係るフレキシブル管被覆材の切
断工具は、大別して、グリップ兼用のケース部材から成
る切断工具本体1と、フレキシブル管を挾着保持するた
めのフック部材2と、該フック部材2を後方に弾引付勢
するためのスプリング3と、被覆材切断用のカッター4
と、該カッター4の刃先部のカバー部材5とから構成さ
れている。
て説明すれば、本考案に係るフレキシブル管被覆材の切
断工具は、大別して、グリップ兼用のケース部材から成
る切断工具本体1と、フレキシブル管を挾着保持するた
めのフック部材2と、該フック部材2を後方に弾引付勢
するためのスプリング3と、被覆材切断用のカッター4
と、該カッター4の刃先部のカバー部材5とから構成さ
れている。
【0011】而して、上記本体1は、組立て、解体が可
能な上部ケース1aと下部ケース1bとから構成されて
おり、この実施例では、図3及び図4に示すように上部
ケース1aの内面にフック部材2の基板部の収容溝6を
設けると共に、先端側に開設したフック部材2の基板部
の挿通孔7を介してフック部材2を正しく進退させるた
めのスライド用ガイド壁8が連設されている。
能な上部ケース1aと下部ケース1bとから構成されて
おり、この実施例では、図3及び図4に示すように上部
ケース1aの内面にフック部材2の基板部の収容溝6を
設けると共に、先端側に開設したフック部材2の基板部
の挿通孔7を介してフック部材2を正しく進退させるた
めのスライド用ガイド壁8が連設されている。
【0012】また、上記ガイド壁8の内面側先端中間部
には、後述するカッター4の先端部分を嵌入して、カッ
ター刃先部をそのカバー部材と共に本体1の先端外側に
突出させるためのカッター4の保持嵌入孔9が設けてあ
り、さらに、上部ケース1aの長手方向の中心線上の後
方部内面には後述するスプリング3の後端を取付ける係
合用突起10及び後述するカッター4の取付け部材を螺
合する半割状ナット11が夫々設けてあり、図3におい
て、12は上部ケース1aの周縁に設けた下部ケース1
bとの合着部材、13は下部ケース1bとの合着を解く
ための分離具挿入部を夫々示している。
には、後述するカッター4の先端部分を嵌入して、カッ
ター刃先部をそのカバー部材と共に本体1の先端外側に
突出させるためのカッター4の保持嵌入孔9が設けてあ
り、さらに、上部ケース1aの長手方向の中心線上の後
方部内面には後述するスプリング3の後端を取付ける係
合用突起10及び後述するカッター4の取付け部材を螺
合する半割状ナット11が夫々設けてあり、図3におい
て、12は上部ケース1aの周縁に設けた下部ケース1
bとの合着部材、13は下部ケース1bとの合着を解く
ための分離具挿入部を夫々示している。
【0013】また、下部ケース1bの内部構造は本考案
の要点とは関係がないので、図示するのを省略したが、
上部ケース1aに設けたカッターの保持嵌入孔9及び合
着部材12に対応して溝状の挿通孔及び合着部材が設け
てあり、且つ図1に示すように、下部ケース1bの外面
には把持を確実に行なうための複数の突条14を隆設し
た滑り止め用ラバー片15が貼着してある。
の要点とは関係がないので、図示するのを省略したが、
上部ケース1aに設けたカッターの保持嵌入孔9及び合
着部材12に対応して溝状の挿通孔及び合着部材が設け
てあり、且つ図1に示すように、下部ケース1bの外面
には把持を確実に行なうための複数の突条14を隆設し
た滑り止め用ラバー片15が貼着してある。
【0014】次に、上記フック部材2は、先端側にフレ
キシブル管を挾着保持するための先端フック部2aを屈
曲形成すると共に、該先端フック部2aから後方に長方
形状の平らな基板部2bを延設し、且つ該基板部2bの
長手方向の中心線上の内表面の略中間部に後述するスプ
リング3の前端を取付ける係合用突起2cを突設して構
成されており、このフック部材2は、その基板部2bの
後端を前記上部ケース1aに開設した挿通孔7を通して
該上部ケース1aの収容溝6内に前後に進退摺動可能に
挿通し、先端フック部2aを本体1の先端側に突出させ
てある。
キシブル管を挾着保持するための先端フック部2aを屈
曲形成すると共に、該先端フック部2aから後方に長方
形状の平らな基板部2bを延設し、且つ該基板部2bの
長手方向の中心線上の内表面の略中間部に後述するスプ
リング3の前端を取付ける係合用突起2cを突設して構
成されており、このフック部材2は、その基板部2bの
後端を前記上部ケース1aに開設した挿通孔7を通して
該上部ケース1aの収容溝6内に前後に進退摺動可能に
挿通し、先端フック部2aを本体1の先端側に突出させ
てある。
【0015】また、上記フック部材2の少なくとも先端
フック部2aは、この実施例では透明合成樹脂製の透明
体で構成されると共に、その内面中間部には本体1の軸
線方向に沿う線状または破線状のセンターライン2dが
隆起突設されており、このようにフック部2aを透明体
で構成することにより、その管保持部に挿通したフレキ
シブル管の挿通保持状態の可否の確認の容易化を計り、
且つ突設したセンターライン2dにより被覆材の切断方
向を正しく案内保持できるようにしたものである。
フック部2aは、この実施例では透明合成樹脂製の透明
体で構成されると共に、その内面中間部には本体1の軸
線方向に沿う線状または破線状のセンターライン2dが
隆起突設されており、このようにフック部2aを透明体
で構成することにより、その管保持部に挿通したフレキ
シブル管の挿通保持状態の可否の確認の容易化を計り、
且つ突設したセンターライン2dにより被覆材の切断方
向を正しく案内保持できるようにしたものである。
【0016】次に、上記スプリング3は、この実施例で
は、前後の両端にリング状の係合部3a、3bを備えた
コイル状の強力な弾縮スプリングで構成されており、そ
の前端側の係合部3aを上記フック部材2の係合用突起
2cに係着すると共に、その後端側の係合部3bを前記
上部ケース1aの係合用突起10に係着してあり、この
ようにして該スプリング3の弾引力により、フック部材
2を常態において後方に強く弾引付勢させてあり、この
スプリング3はフック部材2の基板部2bの内表面にお
ける長手方向の中心線上に位置して装設されているた
め、フック部材2に対するスプリング3の弾引力を左右
のいづれか一方に片寄らせることなく、真直ぐに付勢さ
せることができるように構成されている。
は、前後の両端にリング状の係合部3a、3bを備えた
コイル状の強力な弾縮スプリングで構成されており、そ
の前端側の係合部3aを上記フック部材2の係合用突起
2cに係着すると共に、その後端側の係合部3bを前記
上部ケース1aの係合用突起10に係着してあり、この
ようにして該スプリング3の弾引力により、フック部材
2を常態において後方に強く弾引付勢させてあり、この
スプリング3はフック部材2の基板部2bの内表面にお
ける長手方向の中心線上に位置して装設されているた
め、フック部材2に対するスプリング3の弾引力を左右
のいづれか一方に片寄らせることなく、真直ぐに付勢さ
せることができるように構成されている。
【0017】また、上記カッター4は、この実施例で
は、先端に尖鋭な刃先4aを備えると共に、後端に固着
用の拡大基端部4bを備えた細棒状体から成り、且つそ
の刃先部を次に述べる構造のカバー部材5により被覆
し、該カバー部材5の先端から刃先4aを所要の長さだ
け突出させて構成されている。
は、先端に尖鋭な刃先4aを備えると共に、後端に固着
用の拡大基端部4bを備えた細棒状体から成り、且つそ
の刃先部を次に述べる構造のカバー部材5により被覆
し、該カバー部材5の先端から刃先4aを所要の長さだ
け突出させて構成されている。
【0018】即ち、該カバー部材5は、図3〜図5から
明らかなように、前端部の両側にテーパー面5a、5a
を設けて先細り状のガイド部と成した当接部5bと、該
当接部5bの後側に凹設した係合凹所5cと、該当接部
5bの先端下側部から連設した、後方に向って下降する
傾斜面5dと、該傾斜面5dに開口させてカバー部材5
の前後方向に貫設したスリット状の取付け孔5eとを備
えた合成樹脂製のチップ体で構成されている。
明らかなように、前端部の両側にテーパー面5a、5a
を設けて先細り状のガイド部と成した当接部5bと、該
当接部5bの後側に凹設した係合凹所5cと、該当接部
5bの先端下側部から連設した、後方に向って下降する
傾斜面5dと、該傾斜面5dに開口させてカバー部材5
の前後方向に貫設したスリット状の取付け孔5eとを備
えた合成樹脂製のチップ体で構成されている。
【0019】而して、上記カバー部材5の取付け孔5e
の後側開口部から上記カッター4の刃先部を挿通し、そ
の刃先4aをカバー部材5の傾斜面5dから所要の長
さ、この実施例では、カバー部材5の当接部5bの先端
辺縁と略一致する位置まで突出させて挿通固着し、カッ
ター4の刃先部をカバー部材5により被覆してある。
の後側開口部から上記カッター4の刃先部を挿通し、そ
の刃先4aをカバー部材5の傾斜面5dから所要の長
さ、この実施例では、カバー部材5の当接部5bの先端
辺縁と略一致する位置まで突出させて挿通固着し、カッ
ター4の刃先部をカバー部材5により被覆してある。
【0020】上記のように構成されたカバー部材5つき
のカッター4は、上部ケース1aの内面側から前記コイ
ルスプリング3に細棒部を挿通した状態において、該上
部ケース1aの前記保持嵌入孔9内にカバー部材5を嵌
入し、その係合凹所5cを上部ケース1aのガイド壁8
の先端辺縁の中間部に係脱可能に係合してカッター4の
回転移動を防止すると共に、その拡大基端部4bを次に
述べるカッター取付け部材16に係合して外部ケース1
に装設されている。
のカッター4は、上部ケース1aの内面側から前記コイ
ルスプリング3に細棒部を挿通した状態において、該上
部ケース1aの前記保持嵌入孔9内にカバー部材5を嵌
入し、その係合凹所5cを上部ケース1aのガイド壁8
の先端辺縁の中間部に係脱可能に係合してカッター4の
回転移動を防止すると共に、その拡大基端部4bを次に
述べるカッター取付け部材16に係合して外部ケース1
に装設されている。
【0021】而して、上記カッター取付け部材16は、
この実施例ではボルト、ビス等の螺杆部材16aからな
り、その螺杆部に、一側面及び先端部に開口する奥拡が
り状の係合孔16bを穿設して構成されており、該取付
け部材16を上部ケース1aの後端部に設けた前記半割
状ナット11に所要の深さまで螺合した後、その係合孔
16bにカッター4の拡大基端部4bを側方から嵌入す
ることにより、カッター4を不動の状態で上部ケース1
aに装設するものである。
この実施例ではボルト、ビス等の螺杆部材16aからな
り、その螺杆部に、一側面及び先端部に開口する奥拡が
り状の係合孔16bを穿設して構成されており、該取付
け部材16を上部ケース1aの後端部に設けた前記半割
状ナット11に所要の深さまで螺合した後、その係合孔
16bにカッター4の拡大基端部4bを側方から嵌入す
ることにより、カッター4を不動の状態で上部ケース1
aに装設するものである。
【0022】しかる後に、上下の両ケース1a、1bを
合着してフレキシブル管被覆材の切断工具を構成したも
のであり、このようにして構成された切断工具において
は、その切断刃カバー部材5の前端に設けた当接部5b
と、フック部材2の先端フック部2aの内面に突設した
センターライン2dが同一垂直面に位置して配置されて
いることになる。
合着してフレキシブル管被覆材の切断工具を構成したも
のであり、このようにして構成された切断工具において
は、その切断刃カバー部材5の前端に設けた当接部5b
と、フック部材2の先端フック部2aの内面に突設した
センターライン2dが同一垂直面に位置して配置されて
いることになる。
【0023】次に、上記のように構成した実施例の使用
状態を作用、効果と共に説明する。まづ、フック部材2
の先端フック部2aの上方屈曲突出部を親指で押込み、
スプリング3に抗しフック部材2を前進させて先端フッ
ク部2aの管保持間隔を広げた状態にし、該間隔内にフ
レキシブル管を挿通した後、先端フック部2aから親指
を離すと、フック部材2はスプリング3の弾引力により
後退して、先端フック部2aの内面に突設したセンター
ライン2dの上下の2個所及び本体1の先端に突出して
いる切断刃カバー部材5の前端当接部5bによりフレキ
シブル管被覆材の切断個所である特定の輪溝部分を3点
で確実に保持する。
状態を作用、効果と共に説明する。まづ、フック部材2
の先端フック部2aの上方屈曲突出部を親指で押込み、
スプリング3に抗しフック部材2を前進させて先端フッ
ク部2aの管保持間隔を広げた状態にし、該間隔内にフ
レキシブル管を挿通した後、先端フック部2aから親指
を離すと、フック部材2はスプリング3の弾引力により
後退して、先端フック部2aの内面に突設したセンター
ライン2dの上下の2個所及び本体1の先端に突出して
いる切断刃カバー部材5の前端当接部5bによりフレキ
シブル管被覆材の切断個所である特定の輪溝部分を3点
で確実に保持する。
【0024】このとき、フック部材2の先端フック部2
aは透明であるから、フレキシブル管の挿通保持状態の
可否及び被覆材の切断個所を容易に確認でき、且つ上記
センターライン2d及び当接部5bと被覆材の切断個所
の位置合わせを確実に行うことができ、さらに該当接部
5bは両側面をテーパー面5a、5aで形成して先細り
状に形設されているので、被覆材の輪溝部分に容易に挿
入される。
aは透明であるから、フレキシブル管の挿通保持状態の
可否及び被覆材の切断個所を容易に確認でき、且つ上記
センターライン2d及び当接部5bと被覆材の切断個所
の位置合わせを確実に行うことができ、さらに該当接部
5bは両側面をテーパー面5a、5aで形成して先細り
状に形設されているので、被覆材の輪溝部分に容易に挿
入される。
【0025】また、上記のようにしてフレキシブル管を
保持した際に、カッター4の刃先4aはカバー部材5の
当接部5bの下側に形成した後方に向って下降する傾斜
面5dから突出している関係から、被覆材に僅かに突き
刺さるか或は未接触の状態にあるため、被覆材に過剰に
深く突き刺さって管本体を傷損するおそれは全くなく、
本体1の先端側を上方に回動操作して該傾斜面5dを被
覆材に接近させた際に、始めて刃先4aが被覆材に程良
く突き刺さるものであるから、上記の回動操作を続ける
ことによって管本体を傷損することなく、被覆材の特定
した輪溝内でカッターの刃先4aを回動ガイドして、所
定の位置で被覆材を確実に切断できるものである。
保持した際に、カッター4の刃先4aはカバー部材5の
当接部5bの下側に形成した後方に向って下降する傾斜
面5dから突出している関係から、被覆材に僅かに突き
刺さるか或は未接触の状態にあるため、被覆材に過剰に
深く突き刺さって管本体を傷損するおそれは全くなく、
本体1の先端側を上方に回動操作して該傾斜面5dを被
覆材に接近させた際に、始めて刃先4aが被覆材に程良
く突き刺さるものであるから、上記の回動操作を続ける
ことによって管本体を傷損することなく、被覆材の特定
した輪溝内でカッターの刃先4aを回動ガイドして、所
定の位置で被覆材を確実に切断できるものである。
【0026】さらに、この実施例では、フック部材2を
弾引するためのスプリング3をフック部材2の基板部2
bにおける内表面の長手方向の中心線上に位置させて装
設したので、フック部材2に対するスプリング3の弾引
力は左右のいづれにも片寄ることなく、真直ぐに付勢さ
れ、したがって被覆材に対する先端フック部2aの挾着
保持力を均一に保ち得て、被覆材の切断を一層円滑に達
成できる。
弾引するためのスプリング3をフック部材2の基板部2
bにおける内表面の長手方向の中心線上に位置させて装
設したので、フック部材2に対するスプリング3の弾引
力は左右のいづれにも片寄ることなく、真直ぐに付勢さ
れ、したがって被覆材に対する先端フック部2aの挾着
保持力を均一に保ち得て、被覆材の切断を一層円滑に達
成できる。
【0027】以上、本考案の主要な実施例について説明
したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の目的を達成でき且つ本考案の要旨を逸脱し
ない範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然
である。
したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の目的を達成でき且つ本考案の要旨を逸脱し
ない範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然
である。
【0028】
【考案の効果】本考案に係るフレキシブル管被覆材の切
断工具は、前記のように構成され、上記のようにして使
用されるものであるから、次の優れた効果を奏する。
断工具は、前記のように構成され、上記のようにして使
用されるものであるから、次の優れた効果を奏する。
【0029】(1) カッターの刃先は、カバー部材に
設けたフレキシブル管の被覆材表面に対する当接部の下
側に形成した、後方に向って下降する傾斜面から突出さ
せてあるので、本体の先端部とフック部材によりフレキ
シブル管を保持した際に、刃先が被覆材に過剰に深く突
き刺さって管本体を傷損するおそれが全くない。
設けたフレキシブル管の被覆材表面に対する当接部の下
側に形成した、後方に向って下降する傾斜面から突出さ
せてあるので、本体の先端部とフック部材によりフレキ
シブル管を保持した際に、刃先が被覆材に過剰に深く突
き刺さって管本体を傷損するおそれが全くない。
【0030】(2) カッターの刃先による被覆材の切
断は、本体の先端側を上方に回動操作して上記傾斜面を
被覆材に接近させた際に、始めて刃先が被覆材に程良く
突き刺さることにより行なわれるものであるから、上記
の回動操作を続けることによって管本体を傷損すること
なく、被覆材を円滑、確実に切断できる。
断は、本体の先端側を上方に回動操作して上記傾斜面を
被覆材に接近させた際に、始めて刃先が被覆材に程良く
突き刺さることにより行なわれるものであるから、上記
の回動操作を続けることによって管本体を傷損すること
なく、被覆材を円滑、確実に切断できる。
【0031】(3) フック部材によりフレキシブル管
を保持した際に、カッター刃先部のカバー部材に設けた
前端当接部が管被覆材の特定した輪溝部分に嵌入するの
で、カッター刃先は該輪溝内で確実に回動ガイドされ
て、所定位置での被覆材の切断を一層確実に達成でき
る。
を保持した際に、カッター刃先部のカバー部材に設けた
前端当接部が管被覆材の特定した輪溝部分に嵌入するの
で、カッター刃先は該輪溝内で確実に回動ガイドされ
て、所定位置での被覆材の切断を一層確実に達成でき
る。
【0032】(4) 従来の被覆線ストリッパーのカッ
ターの刃先に特殊構造のカバーを単に取付けるだけで、
該ストリッパーの他のすべての部材を利用して本フレキ
シブル管被覆材の切断工具を製作できるので、著しく安
価に提供できる。
ターの刃先に特殊構造のカバーを単に取付けるだけで、
該ストリッパーの他のすべての部材を利用して本フレキ
シブル管被覆材の切断工具を製作できるので、著しく安
価に提供できる。
【0033】(5) フック部材の先端フック部を透明
体で構成すると共に、該フック部の中間部に本体の軸線
方向に沿うセンターラインを設けることにより、フレキ
シブル管の挿通保持状態の可否を容易に確認でき、且つ
被覆材の切断個所に対する刃先の位置合わせを容易確実
に行ない得る。
体で構成すると共に、該フック部の中間部に本体の軸線
方向に沿うセンターラインを設けることにより、フレキ
シブル管の挿通保持状態の可否を容易に確認でき、且つ
被覆材の切断個所に対する刃先の位置合わせを容易確実
に行ない得る。
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】平面図である。
【図3】本体の下部ケースを取外した状態における上部
ケースの一部切欠内面図である。
ケースの一部切欠内面図である。
【図4】本体の前半部分の拡大縦断正面図である。
【図5】刃先部をカバー部材で被覆したカッターの正面
図である。
図である。
1 切断工具本体 1a 上部ケース 1b 下部ケース 2 フック部材 2a 先端フック部 2b 基板部 2c 係合用突起 2d センターライン 3 スプリング 3a 係合部 3b 係合部 4 カッター 4a 刃先 4b 拡大基部 5 カバー部材 5a テーパー面 5b 当接部 5c 係合凹所 5d 傾斜面 5e 取付け孔 6 収容溝 7 挿通孔 8 ガイド壁 9 保持嵌入孔 10 係合用突起 11 半割状ナット 12 合着部材 13 分離具挿入部 14 突条 15 滑り止め用ラバー片 16 カッター取付け部材 16a 螺杆部材 16b 係合孔
Claims (2)
- 【請求項1】 グリップ兼用のケース部材から成る切断
工具本体と、該本体内に基板部を進退自在に嵌挿すると
共に、管保持用の先端フック部を本体の先端側に突出さ
せたフック部材と、該フック部材を後方に弾引するよう
に付勢して本体内に張設したスプリングと、刃先を本体
の先端から突出させたカッターとから成るフレキシブル
管被覆材の切断工具であって、本体の先端部に、前端に
フレキシブル管被覆材への当接部を突成すると共に、該
当接部の下側に後方に向って下降する傾斜面を形成して
成るカッター刃先部のカバー部材を装設し、該カバー部
材の傾斜面から先端に刃先を備えた細棒状のカッターの
該刃先を所要長さ突出させて構成したことを特徴とする
フレキシブル管被覆材の切断工具。 - 【請求項2】 管保持用の先端フック部を透明体で構成
すると共に、該フック部の中間部にセンターラインが形
設されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキ
シブル管被覆材の切断工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP677193U JPH0639651Y2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | フレキシブル管被覆材の切断工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP677193U JPH0639651Y2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | フレキシブル管被覆材の切断工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658873U JPH0658873U (ja) | 1994-08-16 |
JPH0639651Y2 true JPH0639651Y2 (ja) | 1994-10-19 |
Family
ID=11647443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP677193U Expired - Lifetime JPH0639651Y2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | フレキシブル管被覆材の切断工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639651Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008536644A (ja) * | 2005-04-22 | 2008-09-11 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 媒体切断装置 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP677193U patent/JPH0639651Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008536644A (ja) * | 2005-04-22 | 2008-09-11 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 媒体切断装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0658873U (ja) | 1994-08-16 |
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