JPH05147482A - フオークリフト運搬車およびその類似物のための対衝突安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフト運搬車の前部および側部が障
害物と衝突したときに、車両および荷物が損傷を受けな
いようにする安全装置を提供する。 【構成】 車両のシャーシ１に取り付けられた抜き差し
自在な(望遠鏡式)支持部材４に固定されたバンパー５,
６,７を有する。支持部材４はシャーシ１に対してある
制限量まで横移動および回転することができる。支持部
材４は、支持部材４の移動量および回転量が予め設定さ
れた値を超えたとき上記車両を停止させる装置を活性化
すべく設計された装置１４に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、特にフォークリフト
運搬車およびこれに類似の乗り物のために設計された対
衝突安全装置に関する。より詳しくは、この発明は、車
両に対して少し横移動および回転できる抜き差し自在な
(以下「望遠鏡式」という。)支持部材に取り付けられ、
障害物と衝突したとき適当な警報器や停止装置を活性化
する安全装置に関する。

【０００２】この発明は、構成部品の特別な配置によっ
て特徴づけられており、エレベータ,自動走行車両など
にしばしば取り付けられる安全装置の実用性を改善し増
加させるように設計されている。

【０００３】

【従来の技術】乗り物と障害物との間の衝突に起因する
損傷を避けるように又は制限するように設計された安全
装置は、既に知られており、貨物運搬車、エレベータお
よび工場,建設用地その他の作業場で使用するように設
計された乗り物に広く取り付けられている。これらの安
全装置は、通常、車両に取り付けられたバンパーと触角
またはその類似物とで構成されている。そして、制動を
行うために弾性要素によって及ぼされる力を阻止でき、
衝突が起こったとき警報装置を活性化し又は車両の動き
を停止させる。

【０００４】特にフォークリフト運搬車の場合、後方移
動中の事故の危険をなくすために、これらの安全装置は
車両の後部に取り付けられる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リフト
用フォークが設けられている車両前部には、そのような
安全装置は全く取り付けられていない。

【０００６】明らかに、このシステムは大きな欠点を露
呈している。運搬車が荷物を載せて移動している間、助
けが全く無いからである。その間は、フォーク上の大量
の荷物の存在によって運転者の視界がさえぎられるた
め、安全装置がもっとも役立つ時なのである。

【０００７】加えて、車両が角を曲がるときに、車両側
部で障害物を検出するように設計されていることは、安
全装置の有用な特長になるであろう。(この明細書の残
りを通して、車両の「前部」とはフォークが設けられてい
る部分を意味し、その方向への動きは「前進」と記述す
る。)

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、乗り物、特にフォークリフト運搬車の
ための対衝突安全装置であって、望遠鏡式支持部材を含
み、この望遠鏡式支持部材は、その前部にバンパー(好
ましくは望遠鏡式の)が取り付けられ、フォーク上の荷
物よりもさらに前方へ伸張でき、しかも、車両制御装置
に接続されていることを特徴としている。この望遠鏡式
支持部材は、車両のシャーシに作り付けられた一対のガ
イド部材に対して少し摺動および回転することができ
る。これらの動きを行う間、上記望遠鏡式支持部材は、
車両を停止すべく設計されている装置に接続された一組
のマイクロスイッチを活性化する。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の対衝突安全装置を添付図面
を参照して実施例により詳細に説明する。

【００１０】図１に示すように、フォークリフト運搬車
全体は参照数字１で表され、その前部にリフト用フォー
ク２が取り付けられている。この発明の安全装置アッセ
ンブリは参照数字３で表されている。

【００１１】図２に示すように、これらの安全装置は、
基本的に一対の望遠鏡式支持部材４によって構成されて
いる。支持部材４の端部には、横方向へ望遠鏡式に延び
る一対のアーム６を備えたバンパー５が取り付けられて
いる。各アーム６は、後方へ向いた端部７を有してい
る。上記バンパー５の幅と車両からの距離とは、フォー
ク２上の荷物８が前部で取り巻かれ、かつ、バンパー５
が荷物８から最も適当な距離に保たれるように適切に調
整され得る。

【００１２】望遠鏡式支持部材４は、横材１０によって
互いに堅く連結された一対の流体圧ピストン９を含んで
いる。流体圧ピストン９は、車両のシャーシに取り付け
られた２つのＣ字状部からなる一対のガイド１１の内側
を通っている。

【００１３】各ガイド１１(図３に示す)には、一対の水
平ローラ１２と垂直ローラ１３とが取り付けられてい
る。これらのローラ１２,１３はガイド１１の輪郭から
少し突き出ている。

【００１４】ピストンシリンダ９は、自身を上記ガイド
１１から所定の距離に保つローラ１２,１３に乗って、
ガイド１１に沿って制限された動作を行うことができ、
また、ローラ１２,１３との接点のまわりに少し回転す
ることができる。

【００１５】このことは、上記望遠鏡式支持部材４が、
ガイド１１に対して、それ故、車両のシャーシに対し
て、制限された回転動作をすることを許容する。

【００１６】上記望遠鏡式支持部材４の構造は、図４に
示され、全体が参照数字１４で表されたような一対の装
置を活性化する。この装置は、上記バンパー５が進路上
の障害物に衝突した場合には車両制御装置を活性化する
ことができる。

【００１７】これらの制御装置は、横材１０の１つの中
に作り付けられたシャフト１５を含んでいる。例えば、
シャフト１５に沿って、螺旋状ばね１７によって離間さ
れた一対のカム要素１６が、車両のシャーシに作り付け
られた一対の移動制限要素１８に抗して動くことができ
る。一対の調整用リテーナ１９が、シャフト１５に沿っ
たカム１６の動きを制限する。

【００１８】車両制御パネルまたは車両を停止できる装
置に接続された２つのマイクロスイッチ２０が、カム要
素１６の間にそれらから離間して設けられている。

【００１９】動作時には、望遠鏡式支持部材４は、フォ
ーク２上の荷物８から所望の距離だけバンパー５を離間
させる。また、バンパー５の幅は、荷物８と車両の両方
の寸法に対して調整される。

【００２０】車両移動中に障害物との衝突が起こった場
合には、望遠鏡式支持部材４は、自身が取り付けられて
いるガイド１１に対して少し引っ込むか又は回転する。
これにより、シャフト１５が動いて、カム１６の１つが
対応しているマイクロスイッチ２０を動作させる。それ
故、車両は移動を停止し、または、運転者に対して障害
物の存在を知らせる信号が発せられる。

【００２１】マイクロスイッチ２０は、カム１６と直接
に接触して設けられるのではなく、例えば、車両が平坦
でない床面または類似の面上を移動するとき、上記構造
に伝わる振動によって安全装置が活性化されるのを避け
るために、カム１６から離間して設けられる。

【００２２】図４に示されたカム装置は、図５に例示す
るように、異なった配置に構成されうる。ここでは、一
対のばね２２によって２つの固定支持部材２３の間の中
央に保持されたカム要素２１が、シャフト１５に沿って
動くことができる。

【００２３】上記カム２１は一定の長さの平坦部を有し
ている。この平坦部は、振動によって起こされる微少な
動きが安全装置を活性化するのを避けるために、マイク
ロスイッチ２０を動作させることなく望遠鏡式支持部材
４が自由移動できる最小範囲を許容しているのである。

【００２４】寸法と使用される材料は、動作上の要求に
応じて変えられ得るのは明らかである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の一実施例の安全装置を取り付けた
運搬車を側方から見たところを示す図である。

【図２】 上記運搬車を上方から見たところを示す概略
図である。

【図３】 図２におけるＡ−Ａ線矢視断面図である。

【図４】 上記安全装置の詳細を示す図である。

【図５】 上記安全装置の変形例を示す図である。

【符号の説明】

１ フォークリフト運搬車 ２ リフト用フォーク ３ 安全装置 ４ 望遠鏡式支持部材 ５ バンパー ６ 望遠鏡式アーム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロベルト・ムゼツリ イタリア、ピアチエンツア、ビア・ドン・ ミンツオーニ64番 (72)発明者 ジヤンルイジ・オルジ イタリア、ロベレト・デイ・カデオ、ビ ア・エミーリア151番 (72)発明者 アルマンド・ネリ イタリア、ボローニヤ、ビア・ナポリ７番

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フォークリフト運搬車のための安全装置
   であって、 車両のシャーシに取り付けられた支持部材に固定された
   バンパーを含み、 上記支持部材は、上記シャーシに対して所定量だけ横移
   動および回転でき、かつ、上記支持部材の移動量または
   回転量が予め設定された値を超えたとき、上記車両を停
   止させる装置を活性化すべく設計された装置に接続され
   ていることを特徴とする安全装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の安全装置において、 上記バンパー支持部材は抜き差し自在に構成されている
   ことを特徴とする安全装置。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の安全装
   置において、 上記バンパーは、抜き差し自在に構成され、上記車両に
   面するアームが取り付けられていることを特徴とする安
   全装置。
4. 【請求項４】 請求項１乃至請求項３のいずれかに記載
   の安全装置において、 上記抜き差し自在な支持部材は、Ｃ字状のガイドの内側
   を通る一対の流体圧ピストンからなり、 上記ガイドには遊びローラが取り付けられ、 上記遊びローラは、上記ピストンのシリンダを上記ガイ
   ドの側面から少し離間させて上記シリンダが横移動また
   は回転するのを制限量まで許容するために、上記ガイド
   から少し突き出ていることを特徴とする安全装置。
5. 【請求項５】 請求項１乃至請求項４のいずれかに記載
   の安全装置において、 上記支持部材は、その動作中、車両制御装置に接続され
   たマイクロスイッチに係合するように設計されたカムを
   動作させることを特徴とする安全装置。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の安全装置において、 上記カムは、上記マイクロスイッチと係合する前に、あ
   る程度自由に移動できるようになっていることを特徴と
   する安全装置。
7. 【請求項７】 請求項５または請求項６に記載の安全装
   置において、 上記装置はシャフトを有し、 上記シャフト上で、弾性要素によって離間された一対の
   カムが移動でき、上記カムに係合すべく設計された移動
   制限要素が上記車両のシャーシに作り付けられており、
   かつ、上記車両制御装置に接続されたマイクロスイッチ
   が上記カムの間の隙間に設けられていることを特徴とす
   る安全装置。
8. 【請求項８】 請求項５または請求項６に記載の安全装
   置において、 上記カム装置は上記抜き差し自在な支持部材に作り付け
   られたシャフトを含み、 上記シャフトに対して、平坦な中央部を有するカムが取
   り付けられ、 上記車両制御装置に接続されているマイクロスイッチ
   は、上記直立した抜き差し自在な支持部材が上記車両に
   対して一線に並んだとき上記カムの平坦な中央部に係合
   していることを特徴とする安全装置。