JPH0514695Y2 - - Google Patents

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JPH0514695Y2
JPH0514695Y2 JP1983086998U JP8699883U JPH0514695Y2 JP H0514695 Y2 JPH0514695 Y2 JP H0514695Y2 JP 1983086998 U JP1983086998 U JP 1983086998U JP 8699883 U JP8699883 U JP 8699883U JP H0514695 Y2 JPH0514695 Y2 JP H0514695Y2
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JP
Japan
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coil
mica
conductor
insulation
dielectric breakdown
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JP1983086998U
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JPS59195953U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は曲げ加工した場合の絶縁破壊強度を低
下させずレヤー絶縁を薄くししかもレヤー絶縁と
対地絶縁の密着を向上した回転電機のコイルに関
する。
回転電機のコイルであつて特に高圧固定子コイ
ルの導体絶縁を施す場合、マイカテープの機械巻
きによる製造工程は次の如くである。
導体にマイカテープを巻回してレヤー絶縁(相
間絶縁)を施しながら所定寸法の巻型に導体を巻
回し第1図に示すようにいわゆる水雷形コイル1
を形成する。この水雷形コイル1を巻型から外し
て第2図に示すように亀甲形コイル2に成形す
る。この亀甲形コイル2への成形が行なわれると
き、コイルは曲り角部2aおよび頭部2bで強く
曲げられ、このためレヤー絶縁層もコイルの外側
は引張られ内側は圧縮応力が加わる。特に曲り角
部2aにてレヤー絶縁層に加わる応力は大きい。
曲り角部2aにて絶縁層が受ける応力は、コイル
の幅方向の寸法が大きくなる程また曲げが大きく
なる程大きくなり、ある程度以上ではマイカテー
プが切断してレヤー絶縁間の絶縁破壊強度が低下
する。絶縁破壊強度を低下させないようにするに
は、機械巻きできる導体サイズや曲げ角度が著る
しく制限を受けている。
実際上、この制限の範囲を越える加工が必要で
加工時の絶縁破壊強度の低下を見込んで絶縁する
ために絶縁厚さが厚くなり、このため機器の小型
化に逆行している。また、機械巻きの加工性の良
い集成マイカを用いたマイカテープにあつては、
加工時の絶縁破壊強度の低下が大きいので使用で
きず、このため機械化やコストの低減が図れな
い。
絶縁破壊強度を低下させず絶縁厚さの厚さもさ
ほど大きくならないようにする解決策の一つとし
て、例えばポリエステルフイルム裏打ち材を使用
して、マイカテープ相互間にすべりを持たせ曲げ
加工時の引張り力に応じてマイカテープ相互間が
滑り、マイカテープに加わる応力を緩和する方法
がある。
ところが、このポリエステルフイルムを用いた
場合、対地絶縁が巻回された後に真空加圧含浸硬
化されるワニスの絶縁特性が、レヤー絶縁と対地
絶縁との界面の密着性に大きく左右され、この密
着性が弱くなるので、耐ヒートサイクルが悪いと
いう欠点がある。
そこで、本考案は上述の欠点に鑑み、絶縁破壊
強度が曲げにより低下せず、絶縁層の厚さも厚く
しないで、しかもレヤー絶縁と対地絶縁の密着性
も強くするようにした回転電機のコイルの提供を
目的とする。
この目的達成のため必要不可欠な構成は、全体
をレジン含浸して加熱硬化されたコイルであつ
て、フレークマイカ又は集成マイカの裏打材とし
て片側にてフイルムを備え他の片側にてガラス布
を備えたマイカテープを上記フイルムが導体側に
なるよう導体に巻回してレヤー絶縁を形成し、亀
甲形に成形した上記レヤー絶縁を施した導体上に
更に全体に対地絶縁を施した回転電機のコイルに
ある。
そして、この構成によつて奏される効果は、裏
打材であるフイルムが相互間で滑りやすくしかも
フイルム自体の引張り強度が強いため曲げ加工時
にマイカテープに強い引張力がかかつてもフイル
ム(テープ)間がずれるため応力が緩和できると
共に、ガラス布により対地絶縁との密着性は向上
し含浸樹脂との相容性の良いガラス布により接す
るので問題はなく、この結果、切れないため絶縁
破壊強度が大きくばらつきも小さくなり、導体サ
イズも必要以上に大型化せず機械巻きがたやす
い。また密着性の向上により耐ヒートサイクルが
良い。
ここで、本考案の実施例を説明する。第3図は
コイルに巻回されるマイカテープを示すものでこ
のマイカテープ3はフレークマイカ又は集成マイ
カからなるマイカ4の表裏両面から裏打材である
プラスチツクフイルム5とガラス布6とで挟む構
造を有している。プラスチツクフイルム5として
例えばポリエステルフイルムを用いる場合には、
遠心処理してある引張り強度の強いものを用い、
できるだけ厚さを薄くすると共に強度も持たせて
いる。
第4図はこのマイカテープ3を導体7に巻回し
た状態を示しており、導体7にマイカテープ3を
巻回するに当つては導体側にプラスチツクフイル
ム5が位置し対地絶縁8側にガラス布6が位置す
るようにしている。
したがつて、導体7にマイカテープ3を巻回し
てレヤー絶縁を施した水雷形コイルを亀甲形コイ
ルに成形する場合、引張り強度が強くかつ滑りの
良いプラスチツクフイルム5が導体側に存在する
ため曲げ加工時に、マイカテープ3に引張り力が
かかつてもマイカテープ3間が滑つてマイカその
ものは切れることがない。
一方、対地絶縁8との密着性は、含浸樹脂との
相容性が良いガラス基材を介在させて接するため
に、良好である。
第5図は従来のマイカテープと本実施例のマイ
カテープとの破壊確率(%)と破壊値(%)とを
示したものである。曲げ加工等加工前のレヤー絶
縁を施したコイルの絶縁破壊電圧を100%に置い
たとき、加工後のレヤー絶縁が絶縁破壊を生ずる
値を破壊値とし、その破壊値にて絶縁破壊を生ず
る確率を複数本のコイルで試みた結果を第5図に
示している。例えば従来(直線a)では2本の加
工後のコイルのうち1本(破壊確率50%)が絶縁
破壊を生ずる電圧は、コイル加工前の絶縁破壊電
圧(100%の破壊値)の55%程度であるのに対し、
本実施例(直線b)ではコイル加工前の絶縁破壊
電圧の95%程度にも達する。したがつて、本実施
例では加工前後にかかわらずコイルの絶縁破壊電
圧があまり変動しないことが判明する。
この結果、レヤー絶縁のマイカが加工によつて
も切れないので絶縁破壊強度が大きくしかもこの
強度のばらつきも少なくて、レヤー絶縁を薄くで
き、コイルの幅の小型化による機器の小型化がで
き、またこのため導体サイズの大きなものまで機
械巻が可能となり、更にガラス布の配置によりレ
ヤー絶縁と対地絶縁との間の密着性が良く耐ヒー
トサイクルが良い。
【図面の簡単な説明】
第1図はいわゆる水雷型コイルの簡略構成図、
第2図はいわゆる亀甲型コイルの簡略構成図、第
3図は本考案によるコイルの一実施例であつてマ
イカテープの構成図、第4図はコイルの一例の断
面図、第5図は破壊確率と破壊値との特性図であ
る。 図面中、3はマイカテープ、4はマイカ、5は
プラスチツクフイルム、6はガラス布、7は導体
である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 全体をレジン含浸して加熱硬化されたコイルで
    あつて、 フレークマイカ又は集成マイカの裏打材として
    片側にてフイルムを備え他の片側にてガラス布を
    備えたマイカテープを上記フイルムが導体側にな
    るよう導体に巻回してレヤー絶縁を形成し、 亀甲形に成形した上記レヤー絶縁を施した導体
    上に更に全体に対地絶縁を施した回転電機のコイ
    ル。
JP8699883U 1983-06-09 1983-06-09 回転電機のコイル Granted JPS59195953U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8699883U JPS59195953U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 回転電機のコイル

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JP8699883U JPS59195953U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 回転電機のコイル

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Publication Number Publication Date
JPS59195953U JPS59195953U (ja) 1984-12-26
JPH0514695Y2 true JPH0514695Y2 (ja) 1993-04-19

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ID=30216920

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JP8699883U Granted JPS59195953U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 回転電機のコイル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56110750U (ja) * 1980-01-24 1981-08-27

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JPS59195953U (ja) 1984-12-26

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