JPH05146790A - 糸状性細菌生育阻害剤 - Google Patents
糸状性細菌生育阻害剤Info
- Publication number
- JPH05146790A JPH05146790A JP3314771A JP31477191A JPH05146790A JP H05146790 A JPH05146790 A JP H05146790A JP 3314771 A JP3314771 A JP 3314771A JP 31477191 A JP31477191 A JP 31477191A JP H05146790 A JPH05146790 A JP H05146790A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cinnamyl
- cinnamic aldehyde
- methyl
- anthranilate
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Activated Sludge Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の糸状性細菌生育阻害剤は、シンナミ
ックアルデヒド、メチルシンナミックアルデヒド、メチ
ルシンナメート、α−アミルシンナミルメチルアンスラ
ニレート、シンナミルアンスラニレート、α−アミルシ
ンアミルアルコール、シンナミルアセテート、アニスア
ルデヒド、ピペロニルアクロレイン、２，４，５−トリ
メチルベンズアルデヒド、４−イソブチルベンズアルデ
ヒド、テトラリンアルデヒド、オイゲノール、ピペリン
及びこれらの混合物からなる群より選択される芳香族化
合物を有効成分として含有することを特徴とする。 【効果】 本発明の糸状性細菌生育阻害剤は、糸状性細
菌の生育を有効に阻害し、排水処理活性汚泥法における
糸状性バルキング現象の解消等に有用である。
ックアルデヒド、メチルシンナミックアルデヒド、メチ
ルシンナメート、α−アミルシンナミルメチルアンスラ
ニレート、シンナミルアンスラニレート、α−アミルシ
ンアミルアルコール、シンナミルアセテート、アニスア
ルデヒド、ピペロニルアクロレイン、２，４，５−トリ
メチルベンズアルデヒド、４−イソブチルベンズアルデ
ヒド、テトラリンアルデヒド、オイゲノール、ピペリン
及びこれらの混合物からなる群より選択される芳香族化
合物を有効成分として含有することを特徴とする。 【効果】 本発明の糸状性細菌生育阻害剤は、糸状性細
菌の生育を有効に阻害し、排水処理活性汚泥法における
糸状性バルキング現象の解消等に有用である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、排水処理活性汚泥法等
において有用な糸状性細菌生育阻害剤に関する。
において有用な糸状性細菌生育阻害剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、糸状性細菌が種々の産業分野にお
いて、悪影響を及ぼすことが知られており、特に醸造や
乳製品等の産業有機物含有排水処理方法における活性汚
泥法等において糸状性細菌の増殖による悪影響が知られ
ている。具体的には、該方法において、汚泥中に糸状性
細菌が増殖するため沈降性が悪化するという糸状性バル
キング現象が頻発する。従来、該バルキング現象解消方
法としては、凝集剤添加や殺菌剤投与等の方法が採られ
ているが、該方法では良好な細菌にまで悪影響を与える
等の問題があり、顕著なバルキング現象解消効果が得ら
れていないのが実情である。
いて、悪影響を及ぼすことが知られており、特に醸造や
乳製品等の産業有機物含有排水処理方法における活性汚
泥法等において糸状性細菌の増殖による悪影響が知られ
ている。具体的には、該方法において、汚泥中に糸状性
細菌が増殖するため沈降性が悪化するという糸状性バル
キング現象が頻発する。従来、該バルキング現象解消方
法としては、凝集剤添加や殺菌剤投与等の方法が採られ
ているが、該方法では良好な細菌にまで悪影響を与える
等の問題があり、顕著なバルキング現象解消効果が得ら
れていないのが実情である。
【０００３】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、特に排水処
理活性汚泥法における糸状性バルキング現象等の原因で
ある糸状性細菌を有効に阻害することができる糸状性細
菌生育阻害剤を提供することにある。
理活性汚泥法における糸状性バルキング現象等の原因で
ある糸状性細菌を有効に阻害することができる糸状性細
菌生育阻害剤を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シンナ
ミックアルデヒド、メチルシンナミックアルデヒド、メ
トキシシンナミックアルデヒド、メチルシンナメート、
α−アミルシンナミルメチルアンスラニレート、シンナ
ミルアンスラニレート、α−アミルシンナミルアルコー
ル、シンナミルアセテート、アニスアルデヒド、ピペロ
ニルアクロレイン、２，４，５−トリメチルベンズアル
デヒド、４−イソブチルベンズアルデヒド、テトラリン
アルデヒド、オイゲノール、ピペリン及びこれらの混合
物からなる群より選択される芳香族化合物を有効成分と
して含有することを特徴とする糸状性細菌生育阻害剤が
提供される。
ミックアルデヒド、メチルシンナミックアルデヒド、メ
トキシシンナミックアルデヒド、メチルシンナメート、
α−アミルシンナミルメチルアンスラニレート、シンナ
ミルアンスラニレート、α−アミルシンナミルアルコー
ル、シンナミルアセテート、アニスアルデヒド、ピペロ
ニルアクロレイン、２，４，５−トリメチルベンズアル
デヒド、４−イソブチルベンズアルデヒド、テトラリン
アルデヒド、オイゲノール、ピペリン及びこれらの混合
物からなる群より選択される芳香族化合物を有効成分と
して含有することを特徴とする糸状性細菌生育阻害剤が
提供される。
【０００５】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。
る。
【０００６】本発明において有効成分として使用する芳
香族化合物は、シンナミックアルデヒド、メチルシンナ
ミックアルデヒド、メトキシシンナミックアルデヒド、
メチルシンナメート、α−アミルシンナミルメチルアン
スラニレート、シンナミルアンスラニレート、α−アミ
ルシンナミルアルコール、シンナミルアセテート、アニ
スアルデヒド、ピペロニルアクロレイン、２，４，５−
トリメチルベンズアルデヒド、４−イソブチルベンズア
ルデヒド、テトラリンアルデヒド、オイゲノール、ピペ
リンであり、使用に際しては単独もしくは混合物として
用いることができる。前記芳香族化合物は、香料素材あ
るいは香味素材として広く一般に使用されており、特
に、シンナミックアルデヒドはケイ皮油等の天然精油中
に広く存在し、食品添加物としても指定されている毒性
のない化合物である。
香族化合物は、シンナミックアルデヒド、メチルシンナ
ミックアルデヒド、メトキシシンナミックアルデヒド、
メチルシンナメート、α−アミルシンナミルメチルアン
スラニレート、シンナミルアンスラニレート、α−アミ
ルシンナミルアルコール、シンナミルアセテート、アニ
スアルデヒド、ピペロニルアクロレイン、２，４，５−
トリメチルベンズアルデヒド、４−イソブチルベンズア
ルデヒド、テトラリンアルデヒド、オイゲノール、ピペ
リンであり、使用に際しては単独もしくは混合物として
用いることができる。前記芳香族化合物は、香料素材あ
るいは香味素材として広く一般に使用されており、特
に、シンナミックアルデヒドはケイ皮油等の天然精油中
に広く存在し、食品添加物としても指定されている毒性
のない化合物である。
【０００７】本発明の糸状性細菌生育阻害剤において、
有効成分として用いる前記芳香族化合物の抗菌活性最小
濃度は、使用する芳香族化合物の種類により異なるが、
ほぼ１００〜２０μg/mlの範囲である。
有効成分として用いる前記芳香族化合物の抗菌活性最小
濃度は、使用する芳香族化合物の種類により異なるが、
ほぼ１００〜２０μg/mlの範囲である。
【０００８】本発明の糸状性細菌生育阻害剤の投与形態
としては、前記芳香族化合物をそのまま単独で使用して
もよいが、通常の乳化剤、分散剤等の補助剤を添加して
油剤、乳剤、水和剤等の製剤の形態で、あるいは例え
ば、セラミック、ゼオライト、ケイソウ土等の担体に吸
着、または混合させた製剤の形態で投与することができ
る。前記製剤の形態として用いる場合には、前記有効成
分である芳香族化合物を製剤全体に対して、好ましくは
１〜５０重量％の範囲で配合するのが望ましい。また前
記製剤の添加量は、特に限定されるものではないが、例
えば排水処理設備等に添加する場合には、曝気槽の容量
に対して、３．０〜０．０００１容量％が好ましく、
０．１〜０．００１容量％の範囲が特に好ましい。
としては、前記芳香族化合物をそのまま単独で使用して
もよいが、通常の乳化剤、分散剤等の補助剤を添加して
油剤、乳剤、水和剤等の製剤の形態で、あるいは例え
ば、セラミック、ゼオライト、ケイソウ土等の担体に吸
着、または混合させた製剤の形態で投与することができ
る。前記製剤の形態として用いる場合には、前記有効成
分である芳香族化合物を製剤全体に対して、好ましくは
１〜５０重量％の範囲で配合するのが望ましい。また前
記製剤の添加量は、特に限定されるものではないが、例
えば排水処理設備等に添加する場合には、曝気槽の容量
に対して、３．０〜０．０００１容量％が好ましく、
０．１〜０．００１容量％の範囲が特に好ましい。
【０００９】本発明の糸状性細菌生育阻害剤の対象とな
る糸状性細菌は特に限定されるものではないが、例えば
スフェロティルス(Sphaerotilus)、ベギアトア(Beggiat
oa)、等に極めて有効である。
る糸状性細菌は特に限定されるものではないが、例えば
スフェロティルス(Sphaerotilus)、ベギアトア(Beggiat
oa)、等に極めて有効である。
【００１０】
【発明の効果】本発明の糸状性細菌生育阻害剤は、糸状
性細菌の生育を有効に阻害することができ、例えば排水
処理活性汚泥法におけるバルキング現象等の解消に極め
て有効である。
性細菌の生育を有効に阻害することができ、例えば排水
処理活性汚泥法におけるバルキング現象等の解消に極め
て有効である。
【００１１】
【実施例】以下に、本発明の糸状性細菌生育阻害剤の抗
菌活性効果を実施例により詳細に説明するが、本発明
は、これらに限定されるものではない。
菌活性効果を実施例により詳細に説明するが、本発明
は、これらに限定されるものではない。
【００１２】
【実施例１】イーストＤ−３ ０．２重量部、トリプト
ン０．２重量部、酢酸ソーダ０．１重量部、土壌４００
gと水１リットルの溶液をオートクレープ中にて１２０
℃で３０分間滅菌後固形分を瀘別して調製した土壌抽出
物５．０重量部及び精製水９４．６重量部を混合し、ｐ
Ｈ７．４に調製した液体培地を調製した。次いで、該培
地に表１に示す各試料化合物の１重量％エタノール溶液
を加えて、試料化合物の液体培地を任意の濃度にて調製
した。次に、該液体培地に前培養しておいた Sphaeroti
lus natans （財団法人発酵研究所製、IOF No.13543）
を白金耳により接種し、３０℃にて４８時間培養させた
後、フロックの形成を確認した。
ン０．２重量部、酢酸ソーダ０．１重量部、土壌４００
gと水１リットルの溶液をオートクレープ中にて１２０
℃で３０分間滅菌後固形分を瀘別して調製した土壌抽出
物５．０重量部及び精製水９４．６重量部を混合し、ｐ
Ｈ７．４に調製した液体培地を調製した。次いで、該培
地に表１に示す各試料化合物の１重量％エタノール溶液
を加えて、試料化合物の液体培地を任意の濃度にて調製
した。次に、該液体培地に前培養しておいた Sphaeroti
lus natans （財団法人発酵研究所製、IOF No.13543）
を白金耳により接種し、３０℃にて４８時間培養させた
後、フロックの形成を確認した。
【００１３】さらに試料化合物濃度を変化させて同様に
培養し、液体培地にフロックの形成が全く認められなく
なった時点で抗菌活性を有すると判定し、その際の試料
化合物濃度を最小阻止濃度とした。
培養し、液体培地にフロックの形成が全く認められなく
なった時点で抗菌活性を有すると判定し、その際の試料
化合物濃度を最小阻止濃度とした。
【００１４】結果を下記表１に示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】表１より本発明の糸状性細菌生育阻害剤は
高い抗菌活性効果を示すことが明らかである。
高い抗菌活性効果を示すことが明らかである。
Claims (1)
- 【請求項１】 シンナミックアルデヒド、メチルシンナ
ミックアルデヒド、メトキシシンナミックアルデヒド、
メチルシンナメート、α−アミルシンナミルメチルアン
スラニレート、シンナミルアンスラニレート、α−アミ
ルシンナミルアルコール、シンナミルアセテート、アニ
スアルデヒド、ピペロニルアクロレイン、２，４，５−
トリメチルベンズアルデヒド、４−イソブチルベンズア
ルデヒド、テトラリンアルデヒド、オイゲノール、ピペ
リン及びこれらの混合物からなる群より選択される芳香
族化合物を有効成分として含有することを特徴とする糸
状性細菌生育阻害剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3314771A JPH05146790A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 糸状性細菌生育阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3314771A JPH05146790A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 糸状性細菌生育阻害剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05146790A true JPH05146790A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18057394
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3314771A Pending JPH05146790A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 糸状性細菌生育阻害剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05146790A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5843375A (en) * | 1995-06-07 | 1998-12-01 | Proguard, Inc. | Method for decontamination of a liquid of gaseous environment |
| WO2005092093A3 (fr) * | 2004-03-29 | 2005-12-01 | Hightech Bio Activities Holdin | Melange biodecontaminant pour le traitement de l’eau virucides pour le traitement de l’eau |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP3314771A patent/JPH05146790A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5843375A (en) * | 1995-06-07 | 1998-12-01 | Proguard, Inc. | Method for decontamination of a liquid of gaseous environment |
| WO2005092093A3 (fr) * | 2004-03-29 | 2005-12-01 | Hightech Bio Activities Holdin | Melange biodecontaminant pour le traitement de l’eau virucides pour le traitement de l’eau |
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