JPH0514641Y2 - - Google Patents

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JPH0514641Y2
JPH0514641Y2 JP14155887U JP14155887U JPH0514641Y2 JP H0514641 Y2 JPH0514641 Y2 JP H0514641Y2 JP 14155887 U JP14155887 U JP 14155887U JP 14155887 U JP14155887 U JP 14155887U JP H0514641 Y2 JPH0514641 Y2 JP H0514641Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、蓄電池(バツテリー)駆動車にお
ける車両フレーム短絡保護装置に関する。
〔従来の技術〕
蓄電池車、特に、無人搬送車等の無人車は、近
年、多機能化および高性能化が要求されるため、
搭載する電子機器部品が増え、各部品相互間の配
線が相当に複雑化してきており、この為、電源ラ
インが車体カバー等の金属製のフレームに接触・
短絡して電子機器部品を破損するといつた事故が
発生するようになつている。
第2図は、この種の無人車の電源回路を示した
もので、1は正極端子P及び負極端子Nを有する
蓄電池、2は制御用の安定化電源となるDC/DC
変換装置であつて、正負の入力端子2IN+と2IN-
び正負の出力端子2OUT+と2OUT-を有している。3
は制御装置や駆動電動機等の負荷であつて、3a
と3b(それぞれ上記端子2OUT+および2OUT-と同電
位)は制御用電力の正負入力端子、3Aと3B
(上記端子2IN+および2IN-とそれぞれ同電位)は駆
動用電力の正負入力端子である。該蓄電池1と
DC/DC変換装置2および前者から後者に至る電
源ラインL1,L2、及びDC/DC変換装置2から負
荷3に至る電源ラインL3,L4、電源ラインL1
L2から負荷3に至る電源ラインL5,L6とにより
無人車の電源回路が構成されており、該電源回路
中に、フユーズ4、及び電源スイツチ5と電源用
リレー6からなる電源投入回路が挿入されてい
る。6Aはリレー6の接点であつて、フユーズ4
と直列にして電源ラインL1に挿入されている。
7は上記したフレームである。
この構成において、無人車を動作させる場合、
電源スイツチ5を投入する。これにより上記電源
投入回路が閉成されるので、リレー6が付勢さ
れ、リレー接点6Aが閉路するので、DC/DC変
換装置2および負荷3に電力が供給される。
この電源投入時、例えば、電源ラインL1とL2
がフレーム7に電気的に接触していると、フレー
ム7を通して短絡電流が流れる。この短絡電流が
流れると、フユーズ4が溶断してDC/DC変換装
置2および負荷3への電力供給は遮断されケーブ
ル類や近傍のプラスチツク製部品等の炎上は防止
される。また、電源ラインL3とL4がフレーム7
を通して短絡していた場合には、DC/DC変換装
置2に通常内蔵されている過電流保護装置やフユ
ーズ4が働いて、DC/DC変換装置2や負荷3へ
の電力供給が遮断されるため、同様に、ケーブル
類や近傍のプラスチツク製部品等の炎上は防止さ
れる。蓄電池1からDC/DC変換装置2および負
荷3に電力が供給されている状態で電源ラインの
フレーム短絡が発生した場合にも同様である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、フユーズ4や上記過電流保護装置に
よる電力遮断にはある時間がかかるので、上記し
たようなフレーム短絡が発生した場合、例えば、
DC/DC変換装置2に組み込まれているトランジ
スタ等の如く過電流定格が微少時間である電子部
品は、フレーム短絡が発生してから上記過電流遮
断に至るまでの間に破壊してしまうという問題が
あつた。
本考案は上記従来の問題に鑑みてなされたねの
で、フレーム短絡発生時に電力を高速に遮断する
ことを可能にする他、電源回路の各電源ラインの
うちの一つでもフレーム短絡を起こしている場合
には、蓄電池からの電力供給を不能にして短絡電
流が流れるのを確実に予防することができるフレ
ーム短絡保護装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するため、 (A) 蓄電池1を駆動及び制御用の電源とし駆動用
の電力および制御用の電力を電源ラインL3
L6を通して負荷3に給電する電源回路を有し、
当該電源回路には上記蓄電池1の正負極間に挿
入された電源投入回路が設けられ、当該電源投
入回路のスイツチ5投入によるリレー6のリレ
ー接点6Aの閉成により上記負荷3へ電力が供
給される蓄電池車に設けられるものであつて、 (B) 補助電源10と、リレー群RY1〜RY4とから
なり、 (C) 上記リレー群RY1〜RY4の各リレーは、上記
電源回路内の対応する各電源ラインのそれぞれ
と上記補助電源の正極との間に挿入され、 (D) 上記各リレーの常閉接点RY1b〜RY4bが順次
直列にして上記電源投入回路と蓄電池1のいず
れか一方の極との間に挿入され、 (E) 上記補助電源10の負極は蓄電池車の車体の
一部に接続されている、構成とした。
〔作用〕
本考案では、電源回路の電源ラインの一つでも
フレーム短絡すると、アース電位に落ちるので、
上記(C)と(E)の構成により、当該電源ラインに接続
されているリレーが補助電源により付勢され、そ
の常閉接点が開路する。この常閉接点が開路する
と、上記(D)の構成により電源投入回路が電源回路
から電気的に切り離される。
このため、電源投入回路を操作しても電源投入
回路は作動せず、電源投入回路の接点6Aは閉成
しない。
また、電源投入回路の接点6Aが閉路している
場合には、当該接点6Aが開路してしまう。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説
明する。
第1図において、10は小容量の補助電源(蓄
電池)、20はフレーム短絡検出装置であつて、
複数個のリレーRY1,RY2,RY3及びRY4からな
る。リレーRY1は電源ラインL1(正確には、蓄電
池1の正極端子P)と補助蓄電池10の正極との
間に挿入され、リレーRY2は電源ラインL1(正確
には、DC/DC変換装置2の正の入力端子2IN+
と補助蓄電池10の正極との間に挿入され、リレ
ーRY3はラインL2と補助蓄電池10の正極との
間に挿入され、また、リレーRY4はラインL3(正
確には、DC/DC変換装置2の正の出力端子
2OUT+)と補助蓄電池10の正極との間に挿入さ
れている。各リレーRY1,RY2,RY3,RY4の接
点RY1b,RY2b,RY3b,RY4bは常閉接点であつ
て、順次直列にして、電源スイツチ5とリレー6
との間に挿入されている。他の構成は前記第2図
の構成と同じであるので、同一構成要素には同じ
符号を付して示してある。
この構成において、電源ラインL1〜L6の全て
が健全である場合には各リレーRY1,RY2,RY3
およびRY4の接点RY1b,RY2b,RY3b及びRY4b
が閉路しているので、電源スイツチ5の投入によ
り蓄電池1からDC/DC変換装置2及び負荷3に
電力が供給される。
電源ラインL1〜L6のうちの1つの電源ライン、
例えば、電源ラインL1、正確には蓄電池1の正
極P側あるいはDC/DC変換装置2の正の入力端
子2IN+側がフレーム7に電気的に接触している場
合には、リレーRY1あるいはRY2が付勢されるの
で、リレー接点RY1bあるいはRY2bが開路してお
り、電源スイツチ5を投入しても、電源リレー6
が付勢されず、リレー接点6Aが開路したままと
なつて、電源投入不能となり、蓄電池1から
DC/DC変換装置2及び負荷3へ電力供給はでき
ない。他の電源ラインL2〜L6の一つでもフレー
ム7に電気的に接触している場合も同様である。
このように、本実施例では、電源回路の電源ラ
インのうちの一つのラインでもフレームに電気的
に接触していると、電源スイツチを投入しても電
源投入回路が開放されたままとなるので、電源投
入時に、電源ラインのフレーム短絡による電子部
品の損傷は防止される。
また、蓄電池1からDC/DC変換装置2及び負
荷3に電力が供給されている状態で、例えば、電
源ラインL3がフレーム短絡すると、リレーRY4
が付勢されてそのリレー接点RY4bが開路するの
で、リレー6の付勢が解かれ、リレー接点6Aが
開路し、蓄電池1からDC/DC変換装置2及び負
荷3への電力供給は速やかに遮断されることにな
る。リレー接点6Aの閉路中に、同様に、他の電
源の一つでもフレーム短絡した場合には、リレー
接点6Aが開路し、蓄電池1からDC/DC変換装
置2及び負荷3への電力供給は遮断される。従つ
て、リレーRY1,RY2,RY3およびRY4として、
トランジスタリレー等の高速動作のリレーを使用
すれば、蓄電池1から蓄電池負荷への給電中に上
記フレーム短絡が発生した場合にも、上記電子部
品の損傷を防止することができる。
なお、補助蓄電池10はリレーRY1,RY2
RY3,RY4を駆動するためのリレー電源であるの
で、小容量のものでよい。
〔考案の効果〕
本考案は以説明した通り、電源回路の電源ライ
ンの一つでもがフレーム短絡すると、当該電源ラ
インに接続されているリレーが補助電源により付
勢され、電源投入回路が電源回路から電気的に切
り離されるから、電源ラインのフレーム短絡によ
る過電流破壊を確実に事前防止することができる
他、上記リレーとしてはトランジスタリレー等の
高速リレーを使用することができるので、電源ラ
インのフレーム短絡が発生した場合にも、蓄電池
を電源回路から高速に切り離すことが可能とな
り、従来に比し、信頼性の高いフレーム短絡保護
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す回路図、第2
図は蓄電池車の電源回路を示す回路図である。 1……蓄電池、2……DC/DC変換装置、3…
…負荷、5……電源スイツチ、6……リレー、6
A……リレー接点、10……補助電源、20……
フレーム短絡検出装置、RY1,RY2,RY3,RY4
……リレー、RY1b,RY2b,RY3b,RY4b……リ
レーの接点。なお、図中、同一符号は同一または
相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 蓄電池1を駆動及び制御用の電源とし駆動用の
    電力および制御用の電力を電源ラインL3〜L6
    通して負荷3に給電する電源回路を有し、当該電
    源回路には上記蓄電池1の正負極間に挿入された
    電源投入回路が設けられ、当該電源投入回路のス
    イツチ5投入によるリレー6のリレー接点6Aの
    閉成により上記負荷3へ電力が供給される蓄電池
    車に設けられるものであつて、 補助電源10と、リレー群RY1〜RY4とからな
    り、 上記リレー群RY1〜RY4の各リレーは、上記電
    源回路内の対応する各ラインのそれぞれと上記補
    助電源の正極との間に挿入され、 上記各リレーの常閉接点RY1b〜RY4bが順次直
    列にして上記電源投入回路と蓄電池1のいずれか
    一方の極との間に挿入され、 上記補助電源10の負極は蓄電池車の車体の一
    部に接続されていることを特徴とする蓄電池車に
    おけるフレーム短絡保護装置。
JP14155887U 1987-09-18 1987-09-18 Expired - Lifetime JPH0514641Y2 (ja)

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JP14155887U JPH0514641Y2 (ja) 1987-09-18 1987-09-18

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JPS6447501U JPS6447501U (ja) 1989-03-23
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