JPH05146127A - 内燃機関用発電装置 - Google Patents

内燃機関用発電装置

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JPH05146127A
JPH05146127A JP3329660A JP32966091A JPH05146127A JP H05146127 A JPH05146127 A JP H05146127A JP 3329660 A JP3329660 A JP 3329660A JP 32966091 A JP32966091 A JP 32966091A JP H05146127 A JPH05146127 A JP H05146127A
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stator
cord
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power generation
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Toshiki Ogawa
利樹 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発電装置本体の組付作業を簡略化し生産性の
向上を図ることができる内燃機関用発電装置を供する。 【構成図】 内燃機関により駆動される磁石回転体によ
り発電する発電装置において、発電コイル41と発電コー
ド21とをステータ部分40にて脱着可能に構成したことを
特徴とする内燃機関用発電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用の発電装置
に関し特に発電装置のコード組付の構成に関する。
【0002】
【従来技術】内燃機関用発電装置は、その従来例(実開
昭60−183584号公報)を図1に示し説明する。
【0003】内燃機関のクランク軸01の回りにクランク
ケース等に固定されたステータ02がクランク軸01とは別
体に周設され、ステータ02にはその放射状に延びた複数
の突起部にそれぞれ発電コイル03が巻き付けられてい
る。そしてこの発電コイル03の周囲に、アウタロータ05
が、クランク軸01と一体に回転自在に配設され、アウタ
ロータ05には固定された発電コイル03に対向して磁石06
が固着されている。
【0004】したがって内燃機関の駆動でクランク軸01
が回転されると、一体にアウタロータ05が磁石06ととも
に回転し回転磁界を構成し、この回転磁界により発電コ
イル03に電流を生じ発電する。
【0005】該発電装置は、3本の発電コイル03を順次
ステータ02の突起部に巻き付けた3相交流発電装置で、
この3本の発電コイル03の端部をそれぞれ3本の発電コ
ード07に溶接接続して発電コード07はバッテリ等に配設
される。本例では発電コード07の端部はステータ02にク
ランパー08によって固定されている。
【0006】
【解決しようとする課題】以上のように従来は発電コイ
ルと発電コードとが溶接されて一体に接続されているた
め、コード取付後の発電装置の製作・運搬が容易ではな
い上に、発電装置を車体より取り外す際にも発電コード
とメインハーネスの接続を外す等の作業が必要であり面
倒であった。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、発電コードに邪魔されず製作
組付が容易な発電装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は内燃機関により駆動される磁石
回転体により発電する発電装置において、発電コイルと
発電コードとをステータ部分にて脱着可能に構成した内
燃機関用発電装置とした。
【0009】発電コイルと発電コードとをステータ部分
で脱着可能としたので、発電コードを発電コイルから離
しておくことで発電装置の製作運搬が容易に行えるよう
になり、組立も容易である。
【0010】
【実 施 例】以下図2ないし図8に図示した本発明の
一実施例について説明する。本実施例は、スクータ型自
動二輪車1のエンジンに設けられる発電装置であり、図
2に同スクータ型自動二輪車1の一部省略した外観とメ
インハーネスの配線の様子を示す。
【0011】ヘッドパイプ2から後方へ斜め下向きにメ
インフレーム3が延出し、メインフレーム3に左右対の
ダウンフレーム4が水平に連なり、ダウンフレーム4の
後端から後方へ斜め上向きにシートレール5が延びて車
体フレームが構成されている。ヘッドパイプ2の上方に
ハンドル6が左右に展開して設けられ、ヘッドパイプ2
の下方にフロントフォーク7が突出して、その下端に前
輪8を軸支している。
【0012】メインフレーム3の左右前方をレッグシー
ルド9が覆っており、レッグシールド9は下端を後方へ
湾曲して足載せ部10を形成している。足載せ部10におけ
る左右のダウンフレーム4間には燃料タンク11が設けら
れている。シートレール5の後部にはバッテリ12、オイ
ルタンク13等が架設されている。
【0013】本スクータ型自動二輪車1は、ユニットス
イング式エンジンを備えたもので、ユニットスイングケ
ース14にエンジン15、動力伝達機構16等が一体に組込ま
れ、後端に軸支された後輪17とともに揺動自在に支持さ
れている。
【0014】メインハーネス20は、車体を前後に貫いて
布設されており、ハンドルカバー18に配設された各種機
器から延出したコードが集められて、ヘッドパイプ2近
傍からメインフレーム3に沿って後方へ向い燃料タンク
11の側方を通ってシートレール5に沿って上方へ延びて
バッテリ12等に至っている。
【0015】エンジン15に付設された発電装置26から延
出した発電コード21が、パルサー22からのコード23と一
緒にまとめられてメインハーネス20に統合され、バッテ
リ12の近傍に配設されたレギュレート・レクチファイア
24からもメインハーネス20にコード25が延出している。
【0016】ユニットスイングケース14は、エンジン15
の中央を境に左ケース14Lと右ケース14Rに分割されて
おり、左ケース14Lにベルト制御による動力伝達機構16
が支持され、右ケース14Rに発電装置26が支持されてい
る(図3参照)。
【0017】エンジン15のシリンダ内を往復するピスト
ン30の駆動はコンロッド31を介してクランク軸32の回転
に伝達され、このクランク軸32の右方向に突出した部分
に発電装置26が配設されている。
【0018】ユニットスイングケース14の右ケース14R
は、円筒支持部14aの内側でベアリング33を介してクラ
ンク軸32を支持して、クランク軸32は円筒支持部14aの
中心を貫いて右側へ突出している。
【0019】図4を参照して円筒支持部14aには発電装
置26のステータ40がボルト42により固定される。ステー
タ40は、中央に円孔40aを有し、放射状に突起が突出し
ていて各突起に3本の発電コイル41が交互に巻き付けら
れている。このステータ40の円孔40aをクランク軸32が
貫いて、その周囲のステータ部分が右ケース14Rの円筒
支持部14aに合わされてボルト42によって螺着固定され
る。
【0020】そしてこのステータ40に外側から蓋をする
ようにアウタロータ45が被せられる。アウタロータ45
は、一方が開口し他方に円板状の底壁45aを有するドラ
ム状をしており、底壁45aには中央に円孔を有して、同
円孔に雌ねじ部材46が嵌着しており、同雌ねじ部材46が
ステータ40の円孔40aより突出したクランク軸32の先端
ねじ部32aに螺合し、さらにフランジ付ナット47が螺着
されてクランク軸32に一体にアウタロータ45が固着され
る。
【0021】アウタロータ45の周壁45bの内周面には磁
石48が複数配設されて、ステータ40に巻き付けられた発
電コイル41の周囲を回転して回転磁界を形成する。
【0022】アウタロータ45の近傍にはアウタロータ45
の回転すなわちエンジン15の回転数を検出するパルサー
50が、ユニットスイングケース14にボルト52により固定
され、パルサー50より延出したコード51が前記発電コー
ド21と一つにされてメインハーネス20に統合されてい
る。
【0023】アウタロータ45の底壁45aには、冷却ファ
ン53がボルト54によって固定され、アウタロータ45と一
体に回転されるようになっている。冷却ファン53からエ
ンジン15のシリンダにかけて右側をファンシュラウド55
が覆って内部を保護している。
【0024】以下該発電装置26におけるコードの組付け
構造について図5ないし図7に基き説明する。ステータ
40は、その中央円孔40aの周囲に、前記したようなステ
ータ40をユニットスイングケース14に固定するボルト42
のボルト穴40bが等間隔に3箇所設けられており、この
ボルト穴40b間に樹脂製の円弧状絶縁板60が配設され、
その上にコンタクトプレート61が重ね合わされ、ねじ62
によって共にステータ40に固着される。
【0025】絶縁板60には、図7に示すようにねじ62の
穴とは別個に円孔60aを有し、同円孔60aの内周縁が若
干上方へ突出して円筒部60bを形成しており、対応する
コンタクトプレート61の部分の円孔に円筒部60bが嵌合
するようになっている。コンタクトプレート61は、その
外縁の一部に突起61aが立設していて、その先端にステ
ータの各突起に巻回された発電コイル41の端部がハンダ
付けされている。
【0026】このようにステータ40には絶縁板60を介し
てコンタクトプレート61が固定され、コンタクトプレー
ト61には発電コイル41がハンダ付けされている。
【0027】かかるコンタクトプレート61に対して、メ
インハーネス20から分岐して延びた発電コード21がねじ
止めにより接続される。すなわち発電コード21の端部に
は、リード線端子63が取り付けられており、リード線端
子63の先端の円板中央の円孔を、コンタクトプレート61
より僅かに突出した円筒部60bに嵌合し、その上に樹脂
製の環状絶縁物64を重ねてねじ65によって螺着緊締す
る。
【0028】リード線端子63はコンタクトプレート61に
密着して発電コイル41と発電コード21とはコンタクトプ
レート61を介して導通状態となる。なお前記ねじ62はス
テータ40内に埋設された樹脂部材66(図6参照)に螺合
してステータ40本体とは絶縁状態にあり、ねじ65はステ
ータ40に螺合するが環状絶縁物64によってリード線端子
63と絶縁状態にあり、いずれにしても発電コイル41と発
電コード21とを連結するコンタクトプレート61はステー
タ40とは絶縁されている。
【0029】このように3枚のコンタクトプレート61に
それぞれねじ止めされた3本の発電コード21は、ステー
タ40から放射状に突出した巻回発電コイル41の間を縫っ
て一つにまとめれクランパー67によってステータに固定
されている。クランパー67はある一枚のコンタクトプレ
ート61を固定するねじ62によって基端部をステータ40に
共締めされ、先端部が一つにまとめられた3本の発電コ
ード21を把持している。
【0030】発電コード21は、さらにメインハーネス20
に統合され、レギュレート・レクチファイア24を介して
バッテリ12に接続されていて、発電装置26で発電された
交流電圧をレギュレート・レクチファイア24によって充
電に適した電圧に下げ直流化してバッテリ12に供給され
充電する(図8参照)。
【0031】本実施例では、3相交流発電装置26の3本
の発電コイル41とメインハーネス20から分岐した3本の
発電コード21との接続部68がステータ40にあって、前記
配線構造から明らかなように3個のねじ65および1個の
ねじ62を取り外せば発電コード21をステータ40から簡単
に切り離すことができる。
【0032】したがって発電コード21を切り離しておく
ことで、発電装置26の組立工程で発電コード21が邪魔に
なることなく取扱いが容易となり作業効率を向上させる
ことができる。
【0033】また発電装置26本体は、コード仕様に関係
なく共有とすることができる。発電装置本体は出力性能
別に統合して生産し、コード仕様の違いのみによる作り
分けが最終段階で行うことができ、発電装置本体の製造
途中でコードに邪魔されてることがなく生産性を向上さ
せることができる。
【0034】従来発電装置にコードを組付けた状態では
コード仕様の違いにより種類が増加し部品管理が面倒で
あったものを、発電装置本体からコードをステータ部分
で簡単に外せるようにしたので、別個に管理すること
で、部品管理の簡素化が図れる。
【0035】ステータ部での発電コードと発電コイルと
の接続方法の別の例を図9に示す。コンタクトプレート
80は、ステータの表面に設けられた樹脂部材81に埋設さ
れ、一部樹脂部材81を貫いて突設された突起80aに発電
コイル82の端部がかしめ付けられて固着され、コンタク
トプレート80の一端がやはり樹脂部材81を貫いて突出し
屈曲して樹脂部材81に平行に延出した偏平な端子片80b
が形成されている。この端子片80bに嵌装するカプラー
83に発電コード84がかしめ付けられている。
【0036】したがってカプラー83をコンタクトプレー
ト80の端部子片80bに嵌着することで発電コイル82と発
電コード84とを導通することができ、カプラー83を抜け
ば簡単に切り離すことができる。
【0037】本例はカプラー83が1本の発電コイル82を
1本の発電コード84に接続するものであったが、図10お
よび図11に示すものは、3本の発電コードを3本の発電
コイルに同時に接続する構造である。
【0038】ステータ90に樹脂部材91を介して3個のコ
ンタクトプレート92が互いに離されて固定カバー93によ
って固定されており、各コンタクトプレート92は固定カ
バー93より一方の側に露出した部分に突起92aを有し、
それぞれにステータの放射状突起に巻回された3本の発
電コイル94がハンダ付けされている。さらに各コンタク
トプレート92は、固定カバー93より他方の側に露出した
部分が上方へ屈曲さらに樹脂部材91に平行に屈曲して3
枚の端子片92bをなしている。
【0039】一方3本の発電コード95は、1個のカプラ
ー96内に配列された3個の挟持片97に接続されている。
【0040】したがって1個のカプラー96を3枚の端子
片92bに同時に嵌挿することで、各端子片92bがそれぞ
れ3個の挟持片97に挟持され各発電コイル94がそれぞれ
発電コード95に導通する。
【0041】カプラー96の嵌挿が確実になされれば発電
コード95をステータ90に止めておくクランパーも不要で
ある。
【0042】本例では、1個のカプラー96を取り外せば
3本のカプラー95が同時にステータ部分で離脱されるの
で、脱着作業がより一層簡単となっている。
【0043】
【発明の効果】本発明は、発電コイルと発電コードとを
ステータ部分で脱着可能としたので、従来のはんだ付け
を行わず作業性が向上する。また発電装置本体の製造に
当ってコードに邪魔されることがなく生産性を向上させ
ることができる。さらに部品管理も簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の発電装置の正面図である。
【図2】本発明に係る一実施例の発電装置を搭載したス
クータ型自動二輪車の一部省略した斜視図である。
【図3】本実施例のエンジンおよび発電装置の横断面図
である。
【図4】該発電装置およびその近傍部材の分解斜視図で
ある。
【図5】該発電装置のステータの正面図である
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】発電コードの脱着部の分解斜視図である。
【図8】簡略回路図である。
【図9】別実施例の発電コードの脱着部を示す斜視図で
ある。
【図10】さらに別の実施例の要部正面図である。
【図11】同要部側面図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…ヘッドパイプ、3…メ
インフレーム、4…ダウンフレーム、5…シートレー
ル、6…ハンドル、7…フロントフォーク、8…前輪、
9…レッグシールド、10…足載せ部、11…燃料タンク、
12…バッテリ、13…オイルタンク、14…ユニットスイン
グケース、15…エンジン、16…動力伝達機構、17…後
輪、18…ハンドルカバー、20…メインハーネス、21…発
電コード、22…パルサー、23…コード、24…レギュレー
ト・レクチファイア、25…コード、26…発電装置、30…
ピストン、31…コンロッド、32…クランク軸、33…ベア
リング、40…ステータ、41…発電コイル、42…ボルト、
45…アウタロータ、46…雌ねじ部材、47…フランジ付ナ
ット、48…磁石、50…パルサー、51…コード、52…ボル
ト、53…冷却ファン、54…ボルト、55…ファンシュラウ
ド、60…絶縁板、61…コンタクトプレート、62…ねじ、
63…リード線端子、64…環状絶縁物、65…ねじ、66…樹
脂部材、67…クランパー、68…接続部、80…コンタクト
プレート、81…樹脂部材、82…発電コイル、83…カプラ
ー、84…発電コード、90…ステータ、91…樹脂部材、92
…コンタクトプレート、93…固定カバー、94…発電コイ
ル、95…発電コード、96…カプラー、97…挟持片。
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用の発電装置
に関し特に発電装置のコード組付の構成に関する。
【0002】
【従来技術】内燃機関用発電装置は、その従来例(実開
昭60−183584号公報)を図1に示し説明する。
【0003】内燃機関のクランク軸01の回りにクランク
ケース等に固定されたステータ02がクランク軸01とは別
体に周設され、ステータ02にはその放射状に延びた複数
の突起部にそれぞれ発電コイル03が巻き付けられてい
る。そしてこの発電コイル03の周囲に、アウタロータ05
が、クランク軸01と一体に回転自在に配設され、アウタ
ロータ05には固定された発電コイル03に対向して磁石06
が固着されている。
【0004】したがって内燃機関の駆動でクランク軸01
が回転されると、一体にアウタロータ05が磁石06ととも
に回転し回転磁界を構成し、この回転磁界により発電コ
イル03に電流を生じ発電する。
【0005】該発電装置は、3本の発電コイル03を順次
ステータ02の突起部に巻き付けた3相交流発電装置で、
この3本の発電コイル03の端部をそれぞれ3本の発電コ
ード07に溶接接続して発電コード07はバッテリ等に配設
される。本例では発電コード07の端部はステータ02にク
ランパー08によって固定されている。
【0006】
【解決しようとする課題】以上のように従来は発電コイ
ルと発電コードとが溶接されて一体に接続されているた
め、コード取付後の発電装置の製作・運搬が容易ではな
い上に、発電装置を車体より取り外す際にも発電コード
とメインハーネスの接続を外す等の作業が必要であり面
倒であった。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、発電コードに邪魔されず製作
組付が容易な発電装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は内燃機関により駆動される磁石
回転体により発電する発電装置において、発電コイルと
発電コードとをステータ部分にて脱着可能に構成した内
燃機関用発電装置とした。
【0009】発電コイルと発電コードとをステータ部分
で脱着可能としたので、発電コードを発電コイルから離
しておくことで発電装置の製作運搬が容易に行えるよう
になり、組立も容易である。
【0010】
【実 施 例】以下図2ないし図8に図示した本発明の
一実施例について説明する。本実施例は、スクータ型自
動二輪車1のエンジンに設けられる発電装置であり、図
2に同スクータ型自動二輪車1の一部省略した外観とメ
インハーネスの配線の様子を示す。
【0011】ヘッドパイプ2から後方へ斜め下向きにメ
インフレーム3が延出し、メインフレーム3に左右対の
ダウンフレーム4が水平に連なり、ダウンフレーム4の
後端から後方へ斜め上向きにシートレール5が延びて車
体フレームが構成されている。ヘッドパイプ2の上方に
ハンドル6が左右に展開して設けられ、ヘッドパイプ2
の下方にフロントフォーク7が突出して、その下端に前
輪8を軸支している。
【0012】メインフレーム3の左右前方をレッグシー
ルド9が覆っており、レッグシールド9は下端を後方へ
湾曲して足載せ部10を形成している。足載せ部10におけ
る左右のダウンフレーム4間には燃料タンク11が設けら
れている。シートレール5の後部にはバッテリ12、オイ
ルタンク13等が架設されている。
【0013】本スクータ型自動二輪車1は、ユニットス
イング式エンジンを備えたもので、ユニットスイングケ
ース14にエンジン15、動力伝達機構16等が一体に組込ま
れ、後端に軸支された後輪17とともに揺動自在に支持さ
れている。
【0014】メインハーネス20は、車体を前後に貫いて
布設されており、ハンドルカバー18に配設された各種機
器から延出したコードが集められて、ヘッドパイプ2近
傍からメインフレーム3に沿って後方へ向い燃料タンク
11の側方を通ってシートレール5に沿って上方へ延びて
バッテリ12等に至っている。
【0015】エンジン15に付設された発電装置26から延
出した発電コード21が、パルサー22からのコード23と一
緒にまとめられてメインハーネス20に統合され、バッテ
リ12の近傍に配設されたレギュレート・レクチファイア
24からもメインハーネス20にコード25が延出している。
【0016】ユニットスイングケース14は、エンジン15
の中央を境に左ケース14Lと右ケース14Rに分割されて
おり、左ケース14Lにベルト制御による動力伝達機構16
が支持され、右ケース14Rに発電装置26が支持されてい
る(図3参照)。
【0017】エンジン15のシリンダ内を往復するピスト
ン30の駆動はコンロッド31を介してクランク軸32の回転
に伝達され、このクランク軸32の右方向に突出した部分
に発電装置26が配設されている。
【0018】ユニットスイングケース14の右ケース14R
は、円筒支持部14aの内側でベアリング33を介してクラ
ンク軸32を支持して、クランク軸32は円筒支持部14aの
中心を貫いて右側へ突出している。
【0019】図4を参照して円筒支持部14aには発電装
置26のステータ40がボルト42により固定される。ステー
タ40は、中央に円孔40aを有し、放射状に突起が突出し
ていて各突起に3本の発電コイル41が交互に巻き付けら
れている。このステータ40の円孔40aをクランク軸32が
貫いて、その周囲のステータ部分が右ケース14Rの円筒
支持部14aに合わされてボルト42によって螺着固定され
る。
【0020】そしてこのステータ40に外側から蓋をする
ようにアウタロータ45が被せられる。アウタロータ45
は、一方が開口し他方に円板状の底壁45aを有するドラ
ム状をしており、底壁45aには中央に円孔を有して、同
円孔に雌ねじ部材46が嵌着しており、同雌ねじ部材46が
ステータ40の円孔40aより突出したクランク軸32の先端
ねじ部32aに螺合し、さらにフランジ付ナット47が螺着
されてクランク軸32に一体にアウタロータ45が固着され
る。
【0021】アウタロータ45の周壁45bの内周面には磁
石48が複数配設されて、ステータ40に巻き付けられた発
電コイル41の周囲を回転して回転磁界を形成する。
【0022】アウタロータ45の近傍にはアウタロータ45
の回転すなわちエンジン15の回転数を検出するパルサー
50が、ユニットスイングケース14にボルト52により固定
され、パルサー50より延出したコード51が前記発電コー
ド21と一つにされてメインハーネス20に統合されてい
る。
【0023】アウタロータ45の底壁45aには、冷却ファ
ン53がボルト54によって固定され、アウタロータ45と一
体に回転されるようになっている。冷却ファン53からエ
ンジン15のシリンダにかけて右側をファンシュラウド55
が覆って内部を保護している。
【0024】以下該発電装置26におけるコードの組付け
構造について図5ないし図7に基き説明する。ステータ
40は、その中央円孔40aの周囲に、前記したようなステ
ータ40をユニットスイングケース14に固定するボルト42
のボルト穴40bが等間隔に3箇所設けられており、この
ボルト穴40b間に樹脂製の円弧状絶縁板60が配設され、
その上にコンタクトプレート61が重ね合わされ、ねじ62
によって共にステータ40に固着される。
【0025】絶縁板60には、図7に示すようにねじ62の
穴とは別個に円孔60aを有し、同円孔60aの内周縁が若
干上方へ突出して円筒部60bを形成しており、対応する
コンタクトプレート61の部分の円孔に円筒部60bが嵌合
するようになっている。コンタクトプレート61は、その
外縁の一部に突起61aが立設していて、その先端にステ
ータの各突起に巻回された発電コイル41の端部がハンダ
付けされている。
【0026】このようにステータ40には絶縁板60を介し
てコンタクトプレート61が固定され、コンタクトプレー
ト61には発電コイル41がハンダ付けされている。
【0027】かかるコンタクトプレート61に対して、メ
インハーネス20から分岐して延びた発電コード21がねじ
止めにより接続される。すなわち発電コード21の端部に
は、リード線端子63が取り付けられており、リード線端
子63の先端の円板中央の円孔を、コンタクトプレート61
より僅かに突出した円筒部60bに嵌合し、その上に樹脂
製の環状絶縁物64を重ねてねじ65によって螺着緊締す
る。
【0028】リード線端子63はコンタクトプレート61に
密着して発電コイル41と発電コード21とはコンタクトプ
レート61を介して導通状態となる。なお前記ねじ62はス
テータ40内に埋設された樹脂部材66(図6参照)に螺合
してステータ40本体とは絶縁状態にあり、ねじ65はステ
ータ40に螺合するが環状絶縁物64によってリード線端子
63と絶縁状態にあり、いずれにしても発電コイル41と発
電コード21とを連結するコンタクトプレート61はステー
タ40とは絶縁されている。
【0029】このように3枚のコンタクトプレート61に
それぞれねじ止めされた3本の発電コード21は、ステー
タ40から放射状に突出した巻回発電コイル41の間を縫っ
て一つにまとめれクランパー67によってステータに固定
されている。クランパー67はある一枚のコンタクトプレ
ート61を固定するねじ62によって基端部をステータ40に
共締めされ、先端部が一つにまとめられた3本の発電コ
ード21を把持している。
【0030】発電コード21は、さらにメインハーネス20
に統合され、レギュレート・レクチファイア24を介して
バッテリ12に接続されていて、発電装置26で発電された
交流電圧をレギュレート・レクチファイア24によって充
電に適した電圧に下げ直流化してバッテリ12に供給され
充電する(図8参照)。
【0031】本実施例では、3相交流発電装置26の3本
の発電コイル41とメインハーネス20から分岐した3本の
発電コード21との接続部68がステータ40にあって、前記
配線構造から明らかなように3個のねじ65および1個の
ねじ62を取り外せば発電コード21をステータ40から簡単
に切り離すことができる。
【0032】したがって発電コード21を切り離しておく
ことで、発電装置26の組立工程で発電コード21が邪魔に
なることなく取扱いが容易となり作業効率を向上させる
ことができる。
【0033】また発電装置26本体は、コード仕様に関係
なく共有とすることができる。発電装置本体は出力性能
別に統合して生産し、コード仕様の違いのみによる作り
分けが最終段階で行うことができ、発電装置本体の製造
途中でコードに邪魔されてることがなく生産性を向上さ
せることができる。
【0034】従来発電装置にコードを組付けた状態では
コード仕様の違いにより種類が増加し部品管理が面倒で
あったものを、発電装置本体からコードをステータ部分
で簡単に外せるようにしたので、別個に管理すること
で、部品管理の簡素化が図れる。
【0035】ステータ部での発電コードと発電コイルと
の接続方法の別の例を図9に示す。コンタクトプレート
80は、ステータの表面に設けられた樹脂部材81に埋設さ
れ、一部樹脂部材81を貫いて突設された突起80aに発電
コイル82の端部がかしめ付けられて固着され、コンタク
トプレート80の一端がやはり樹脂部材81を貫いて突出し
屈曲して樹脂部材81に平行に延出した偏平な端子片80b
が形成されている。この端子片80bに嵌装するカプラー
83に発電コード84がかしめ付けられている。
【0036】したがってカプラー83をコンタクトプレー
ト80の端部子片80bに嵌着することで発電コイル82と発
電コード84とを導通することができ、カプラー83を抜け
ば簡単に切り離すことができる。
【0037】本例はカプラー83が1本の発電コイル82を
1本の発電コード84に接続するものであったが、図10お
よび図11に示すものは、3本の発電コードを3本の発電
コイルに同時に接続する構造である。
【0038】ステータ90に樹脂部材91を介して3個のコ
ンタクトプレート92が互いに離されて固定カバー93によ
って固定されており、各コンタクトプレート92は固定カ
バー93より一方の側に露出した部分に突起92aを有し、
それぞれにステータの放射状突起に巻回された3本の発
電コイル94がハンダ付けされている。さらに各コンタク
トプレート92は、固定カバー93より他方の側に露出した
部分が上方へ屈曲さらに樹脂部材91に平行に屈曲して3
枚の端子片92bをなしている。
【0039】一方3本の発電コード95は、1個のカプラ
ー96内に配列された3個の挟持片97に接続されている。
【0040】したがって1個のカプラー96を3枚の端子
片92bに同時に嵌挿することで、各端子片92bがそれぞ
れ3個の挟持片97に挟持され各発電コイル94がそれぞれ
発電コード95に導通する。
【0041】カプラー96の嵌挿が確実になされれば発電
コード95をステータ90に止めておくクランパーも不要で
ある。
【0042】本例では、1個のカプラー96を取り外せば
3本のカプラー95が同時にステータ部分で離脱されるの
で、脱着作業がより一層簡単となっている。
【0043】
【発明の効果】本発明は、発電コイルと発電コードとを
ステータ部分で脱着可能としたので、従来のはんだ付け
を行わず作業性が向上する。また発電装置本体の製造に
当ってコードに邪魔されることがなく生産性を向上させ
ることができる。さらに部品管理も簡素化される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関により駆動される磁石回転体に
    より発電する発電装置において、発電コイルと発電コー
    ドとをステータ部分にて脱着可能に構成したことを特徴
    とする内燃機関用発電装置。
  2. 【請求項2】 車両に設けられるメインハーネス部材と
    前記発電コードとは一体に形成されることを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関用発電装置。
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