JPH05145691A - フアクシミリ通信アダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホストコンピュータシステムからのプリンタ
印字出力データを、ソフトウェアを介在することなくフ
ァクシミリ通信網や加入電話網へファクシミリデータと
して送信可能とする。 【構成】 ホストから送信されたデータの種別をデータ
判定回路１１で判定する。プリンタ印字出力用データで
あると判定され、かつ文字コードデータと判定されれ
ば、コード変換回路１２において各文字コードをフォン
トパターン格納回路１３を用いて対応ドットパターンに
変換する。またイメージデータと判定されれば、データ
変換回路１５にて、Ｇ２、Ｇ３、Ｇ４等の圧縮符号化方
式によりファクシミリデータに変換する。上述のドット
パターンもこのデータ変換回路１５により同様にファク
シミリデータに変換し、通信回路１６を介して送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明はファクシミリ通信アダプタに関
し、特にコンピュータシステムから送出されるデータ群
を受信して加入者電話網やファクシミリ通信網にこれを
送信するようにしたファクシミリ通信アダプタに関する
ものである。

【０００２】

【従来技術】コンピュータシステムより送出された送信
データ群を加入者電話網やファクシミリ通信網へ送出し
てファクシミリ通信を実現するとき、その送信データ群
がプリンタ出力用のイメージデータである場合には、イ
メージスキャナ装置を用いてこのイメージデータを読取
り、これをソフトウェアによりファクシミリ通信用デー
タに加工してファクシミリ通信アダプタへ送ることで実
現している。

【０００３】また、コンピュータシステムからの送信デ
ータ群がプリンタ出力用の文字コードデータである場合
には、この文字コードデータを文字フォントパターン等
を用いて一度イメージデータに変換し、これをイメージ
スキャナ装置を用いて読取り、その後上述と同様にソフ
トウェアによりファクシミリ通信用データに加工してフ
ァクシミリ通信アダプタへ送るようになっている。

【０００４】従来のファクシミリ通信アダプタでは、フ
ァクシミリ通信用に加工処理されたデータ以外を扱うこ
とはできないので、コンピュータシステムからのデータ
をファクシミリ通信処理するには、上述した如く、ソフ
トウェアを用いてファクシミリ通信アダプタが扱えるデ
ータ形式に変換加工する必要がある。そのために、ソフ
トウェアの開発負荷が大きくなるという欠点がある。

【０００５】

【発明の目的】そこで、本発明はかかる従来技術の欠点
を解決すべくなされたものであって、その目的とすると
ころは、コンピュータシステムからの送出データを加入
者電話網やファクシミリ通信網へ送信する際に、当該送
出データに対してソフトウェアによる加工処理を必要と
せずに受信できるようにしたファクシミリ通信アダプタ
を提供することにある。

【０００６】

【発明の構成】本発明によれば、コンピュータシステム
から送出されたプリンタ出力用データ群若しくはファク
シミリ通信用データ群を受信して、加入電話網またはフ
ァクシミリ通信網にこれを送信するようにしたファクシ
ミリ通信アダプタであって、この受信データ群のデータ
種別を判別する判別手段と、前記判別手段により前記受
信データがプリンタ出力用データがあると判別されたと
き、このデータをファクシミリ通信用データに変換する
データ変換手段と、前記変換手段による変換出力データ
または前記判別手段によりファクシミリ通信用データと
判別された受信データを前記ファクシミリ通信網へ送信
処理する送信手段とを含むことを特徴とするファクシミ
リ通信アダプタが得られる。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を詳
細に説明する。

【０００８】図１は本発明の実施例によるファクシミリ
通信アダプタのシステムブロック図である。データ判定
回路１１は図示せぬコンピュータシステム（ホスト）か
らの通信データ群の種別を判定するものである。当該デ
ータ群の種別を大別すると、プリンタ出力用データ群
と、ファクシミリ通信用データ群とがある。更に、前者
のプリンタ出力用データ群は、イメージデータ群と文字
コードデータ群との２つに分けられる。

【０００９】このデータ判定回路１１では、受信データ
群のデータ種別がファクシミリ通信用データかプリンタ
出力用データかの判別を行い、それがプリンタ出力用デ
ータであれば、更にイメージデータか文字コードデータ
かの判別を行う。

【００１０】この判別方法の例としては、例えば、送信
元のホスト側においてデータ群の送信時に予めその先頭
位置にデータ識別コードを付加しておくことが考えられ
る。このコードはイメージ／コード／ファクシミリの各
データであることを識別するフォーマットとして予め定
めておけば良い。

【００１１】他の判別方法の例としては、受信したデー
タ群のうちいくつかをサンプリングし、プリンタ出力用
データ特有のデータとファクシミリ特有のデータとを夫
々判断するようにしても良い。

【００１２】データ判定回路１１にてファクシミリ通信
用データであると判定された受信データ群は、そのまま
加入電話網やファクシミリ通信網へ送信可能であるの
で、通信回路１６へ直接供給される。

【００１３】データ判定回路１１にてプリンタ出力用デ
ータであると判定された受信データ群は、そのままでは
加入電話網やファクシミリ通信網へ送信することはでき
ないので、データ変換処理をなすべく一担データ記憶回
路１４へ格納される。

【００１４】コード変換回路１２は、受信データ群がプ
リンタ出力用データであってかつ文字コードデータ（改
行命令等のプリンタ制御コードをも含む）である場合
に、フォントパターン格納回路１３から各文字コードに
対応するフォントパターンを夫々読出してドットパター
ンに変換する。この変換されたドットパターンデータは
データ記憶回路１４に展開され一時格納される。

【００１５】尚、受信データ群がプリンタ出力用データ
であってかつイメージデータである場合には、この受信
イメージデータ群はデータ記憶回路１４に一時格納され
る。

【００１６】データ変換回路１５はデータ記憶回路１４
に格納されているプリンタ出力用データ群をファクシミ
リ通信用のデータに変換し、再びデジタル記憶回路１４
に一時格納する。

【００１７】この場合のデータ変換の方式としては、Ｇ
２、Ｇ３、Ｇ４、ＧＥ等の周知のデータ圧縮符号化方式
を用いることができる。

【００１８】最終的にファクシミリ通信用に加工されて
データ記憶回路１４に格納されたデータ群は、通信回路
１６によりファクシミリ送信されるのである。

【００１９】図２は図１のブロックの全体の動作処理の
流れ図を示している。データ判定回路１１では、ステッ
プ２１において、ホストからの送信データ群がプリンタ
印字用の出力データであるのか、ファクシミリ通信用デ
ータであるのかが判定される。

【００２０】ファクシミリ通信用データ群であると判定
されると、その受信データは直接通信回路１６へ送出さ
れ、ステップ２５にてファクシミリ通信処理が行われ
る。

【００２１】プリンタ出力用データ群であれば、ステッ
プ２２に示す如く、更にデータ判定回路１１でそのデー
タ群がプリンタ印字用のイメージデータか文字コードデ
ータかが判別される。

【００２２】文字コードデータであると判定されると、
コード変換回路１２において、フォントパターン格納回
路１３を読出し、各文字コードに夫々対応する文字フォ
ントのドットパターンが入手され、ステップ２３に示す
如く、文字コードデータをドットパターンであるイメー
ジデータに変換される。

【００２３】データ変換回路１５では、ステップ２４に
示す如く、イメージデータを含むプリンタ印字用データ
を、プリンタ制御用コードである改行命令コード等を認
識しつつ、ファクシミリ通信用のデータ（Ｇ３、Ｇ４等
の圧縮符号データ）に変換処理する。

【００２４】そして、ステップ２５において、最終的に
ファクシミリ通信用データに変換されたデータ群は、通
信回路１６にてファクシミリ送信処理されることになる
のである。

【００２５】この様にすることで、コンピュータホスト
は、あたかもプリンタ装置に対して印字用データをその
まま出力するかの様に、ファクシミリ通信アダプタへ情
報を出力することが可能となり、よってホストからは本
ファクシミリ通信アダプタをプリンタ装置と同様に扱う
ことができ、プリンタエミュレート機能付きのファクシ
ミリ通信アダプタが実現できる。

【００２６】

【発明の効果】叙上の如く、本発明によれば、ファクシ
ミリ通信アダプタにプリンタ装置をエミュレートする機
能を付加したので、何等の手段（ソフトウェア等）を介
在することなく既存のファクシミリ装置をあたかもコン
ピュータシステムのプリンタ装置の如く利用することが
できるという効果がある。

【００２７】また、コンピュータのソフトウェアにおい
て、ファクシミリ通信用のデータ形式を意識する必要が
なくなるので、既存のソフトウェアを改造することな
く、ファクシミリ通信用ソフトウェアとして流用できる
という効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のシステムブロック図である。

【図２】本発明の実施例の動作を示す全体の流れ図であ
る。

【符号の説明】

１１ データ判定回路 １２ 文字コード変換回路 １３ 文字フォントパターン格納回路 １４ データ記憶回路 １５ データ変換回路 １６ 通信回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータシステムから送出されたプ
   リンタ出力用データ群若しくはファクシミリ通信用デー
   タ群を受信して、加入電話網またはファクシミリ通信網
   にこれを送信するようにしたファクシミリ通信アダプタ
   であって、この受信データ群のデータ種別を判別する判
   別手段と、前記判別手段により前記受信データがプリン
   タ出力用データがあると判別されたとき、このデータを
   ファクシミリ通信用データに変換するデータ変換手段
   と、前記変換手段による変換出力データまたは前記判別
   手段によりファクシミリ通信用データと判別された受信
   データを前記ファクシミリ通信網へ送信処理する送信手
   段とを含むことを特徴とするファクシミリ通信アダプ
   タ。
2. 【請求項２】 前記プリンタ出力用データはイメージデ
   ータ若しくは文字コードデータであり、前記判別手段
   は、前記受信データがイメージデータか文字コードデー
   タかを判別するプリンタ出力用データ判別手段と、前記
   データ変換手段は、文字コードに対応した文字フォント
   のドットパターンを格納した文字フォントパターン格納
   手段と、前記プリンタ出力用データ判別手段により文字
   コードデータであると判別されたとき前記受信データを
   前記文字フォントパターン格納手段により対応する文字
   ドットパターンに変換するドットパターン変換手段と、
   前記文字ドットパターン及び前記イメージデータをファ
   クシミリ通信用データに変換する手段とを含むことを特
   徴とする請求項１記載のファクシミリ通信アダプタ。