JPH0514492B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、活線状態で高圧引下線を高圧架空配
電線へ接続する際に、該高圧架空配電線の片引留
装柱などにおける高圧架空配電線用腕金に支持さ
れた予防碍子に該高圧引下線を取付ける高圧引下
線の碍子への取付け方法に関するものである。

（従来技術） 従来、予防碍子に高圧引下線を取付ける作業
は、高圧架空配電線を引留めている引留めクラン
プ及び耐張碍子や高圧架空配電線用腕金等に絶縁
防具を取付けて作業者が直接取付け作業を行つて
いた。

（発明が解決しようとする問題点） 上記のようにして予防碍子に対する高圧引下線
の取付けを行うと、絶縁防具の着脱作業に非常に
手間がかかる問題点があつた。また、作業者が、
直接取付け作業を行うのでは、感電のおそれがあ
つた。

本発明の目的は、絶縁防具を用いないでも簡単
に且つ安全に高圧引下線を予防碍子に取付けるこ
とができる高圧引下線の碍子への取付け方法を提
供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するための本発明の手段を、
実施例に対応する第１図乃至第３図を参照して詳
細に説明すると、高圧架空配電線用腕金２に支持
された予防碍子１０に高圧引下線６を取付ける高
圧引下線の碍子への取付け方法において、螺旋状
にプレフオームされているプレフオームバインド
線１１の中間部を予め前記予防碍子１０に取付け
ておき、前記高圧引下線６を前記プレフオームバ
インド線１１に沿わせ該プレフオームバインド線
１１の末端側で前記高圧引下線６を該プレフオー
ムバインド線１１の螺旋状回転方向にホツトステ
ツク１２の操作で回転させて前記高圧引下線６を
該プレフオームバインド線１１に巻付かせること
を特徴とする。

（作用） このようにプレフオームバインド線を予め予防
碍子１０に取付けておき、このプレフオームバイ
ンド線１１に高圧引下線６を沿わせて該プレフオ
ームバインド線１１の末端側で高圧引下線６をホ
ツトステツク１２の操作で回転させて該プレフオ
ームバインド線１１に巻付かせるようにすると、
ホツトステツク１２の操作で高圧引下線６の予防
碍子１０への取付けが行える。

（実施例） 以上本発明の実施例を第１図乃至第３図を参照
して詳細に説明する。図示のように、電柱１には
高圧架空配電線用腕金２が固定され、この高圧架
空配電線用腕金２又は電柱１には耐張碍子３及び
引留めクランプ４を介して高圧架空配電線５が引
留められている。このような高圧架空配電線５に
対して高圧引下線６を接続するに際しては、先
ず、高圧引下用腕金７を吊上げて高圧架空配電線
用腕金２に固定する。これに先だち、高圧引下線
用腕金７には、予め高圧引下線用碍子８を取付
け、該碍子８には接続を行うべき高圧引下線６の
中間部を折返し形に引掛けてバインド線９で固定
しておく。高圧引下線用腕金７の高圧架空配電線
用腕金２への固定が終了したら、該腕金７より下
の電柱１の部分に支持された図示しないトランス
の端子に高圧引下線６の一端を接続する。一方、
高圧架空配電線用腕金２には図示しない碍子把持
用ホツトステツクで予防碍子１０を把持しつつ該
腕金２の取付け孔に該予防碍子１０のボルトを通
し、図示しないナツト回し用ホツトステツクでそ
のボルトにナツトを螺着して予防碍子１０を腕金
２に固定する。予防碍子１０の腕金２への取付け
に先だち、該予防碍子１０には第３図に示す如き
プレフオームバインド線１１の中間部を予め嵌着
しておく。プレフオームバインド線１１は、中間
にΩ字状の碍子把持部１１Ａを有し、両端には螺
旋状成形部１１Ｂ，１１Ｃを有する構造となつて
いて、碍子把持部１１Ａを予防碍子１０に嵌着す
ることにより強固に取付けられるようになつてい
る。予防碍子１０を高圧架空配電線用腕金２に固
定したら、プレフオームバインド線１１に高圧引
下線６を沿わせ、例えば第１図で予防碍子１０の
左側の位置で高圧引下線６を図示しないホツトス
テツクで仮固定しておいて、予防碍子１０の左側
のプレフオームバインド線１１の末端側で把持用
ホツトステツク１２で高圧引下線６を把持し、該
ホツトステツク１２の操作で高圧引下線６をプレ
フオームバインド線１１の螺旋状回転方向に回転
させて該高圧引下線６をプレフオームバインド線
１１の螺旋状成形部１１Ｂのピツチに合せて該プ
レフオームバインド線１１に巻付かせる。予防碍
子１０の左側でも同様の操作で高圧引下線６をプ
レフオームバインド線１１に巻付かせる。かくし
て高圧引下線６の予防碍子１０に対する取付けが
終わる。

次に、引留めクランプ４側で高圧架空配電線５
の部分的皮はぎを図示しない皮はぎ用ホツトステ
ツクで行い、その高圧架空配電線５の皮はぎ部に
高圧引下線６の多端部を接続子１３で接続する。
接続子１３の取付けもホツトステツクで行う。

なお、予防碍子１０に対するプレフオームバイ
ンド線１１の取付けは、地上ではなく空中での作
業として行うこともできる。

（発明の効果） 以上説明したように本発明に係る高圧引下線の
碍子への取付け方法は、プレフオームバインド線
を予め予防碍子に取付けておき、このプレフオー
ムバインド線に高圧引下線を沿わせて該プレフオ
ームバインド線の末端側で特に高圧引下線をホツ
トステツクの操作で回転させて該プレフオームバ
インド線に巻付かせるので、通常の高圧引下線に
バインド線を巻付かせる作業と逆になつて、ホツ
トステツクの操作でも高圧引下線を予防碍子に容
易に取付けることができる。従つて、本発明によ
れば、絶縁防具の着脱作業が不要になり、能率よ
く、且つ安全に取付け作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法の実施状態の一例を示す
電柱頂部の側面図、第２図は第１図における予防
碍子に対する高圧引下線の取付状態の平面図、第
３図は本実施例で用いているプレフオームバイン
ド線の一例の正面図である。 １……電柱、２……高圧架空配電線用腕金、３
……耐張碍子、４……引留めクランプ、５……高
圧架空配電線、６……高圧引下線、７……高圧引
下線用腕金、８……高圧引下線用碍子、１０……
予防碍子、１１……プレフオームバインド線、１
１Ａ……碍子把持部、１１Ｂ，１１Ｃ……螺旋状
成形部、１２……把持用ホツトステツク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高圧架空配電線用腕金に支持された予防碍子
   に高圧引下線を取付ける高圧引下線の碍子への取
   付け方法において、螺旋上にプレフオームされて
   いるプレフオームバインド線の中間部を予め前記
   予防碍子に取付けておき、前記高圧引下線を前記
   プレフオームバインド線に沿わせ該プレフオーム
   バインド線の末端側で前記高圧引下線を該プレフ
   オームバインド線の螺旋状回転方向にホツトステ
   ツクの操作で回転させて前記高圧引下げ線を該プ
   レフオームバインド線に巻付かせることを特徴と
   する高圧引下線の碍子への取付け方法。