JPH05142438A - 光素子形成方法 - Google Patents

光素子形成方法

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JPH05142438A
JPH05142438A JP4097601A JP9760192A JPH05142438A JP H05142438 A JPH05142438 A JP H05142438A JP 4097601 A JP4097601 A JP 4097601A JP 9760192 A JP9760192 A JP 9760192A JP H05142438 A JPH05142438 A JP H05142438A
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acid
pka
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JP4097601A
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Kazuhisa Yamamoto
和久 山本
Tetsuo Yanai
哲夫 谷内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LiNbxTa1-xO3(0≦x≦1) 基板に高屈折率層
を形成する。 【構成】 LiNbO3基板1はリン酸8中に浸されてる。リ
ン酸8が入れられた石英ビーカ5は温度コントローラ付
のヒータ6により常にTc=250℃の温度に保たれてい
る。LiNbO3基板1に熱処理を行い、引き出した後流水で
洗浄を行う。このようにして高屈折率層7が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコヒーレント光を利用す
る光情報処理分野、あるいは光応用計測制御分野に使用
する光導波路およびマイクロレンズの製造に用いる光素
子形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、強誘電体基板であるLiNbO3基板に
CrまたはAl膜などを蒸着しフォトプロセスおよびエッチ
ングにより幅数μmのスリットを開けたものを安息香酸
中で熱処理を行い高屈折率層(屈折率差Δn=0.13程
度)を形成していた(シ゛ェー・エル・シ゛ャッケル,シー・イー・ライス及びシ゛ェ
ー・シ゛ェー・ヘ゛セルカ、フ゜ロトン イクスチェンシ゛ フォア ハイーインテ゛ックス ウェイフ゛カ゛
イツ゛インLiNbO3",アフ゜ライト゛ フィシ゛ックスレター,41巻、7号、607−6
08頁(1982年)(J.L.Jackel,C.E.Rice and J.J.Veselk
a, Proton Exchange for High−index Waveguides in L
iNbO3",Appl.Phys.Lett,Vol 41,No.7.pp607−608(1982)
参照)。
【0003】以下、光素子として光導波路形成について
説明する。図4に従来のプロトン交換方法を用いた光導
波路形成の具体的構成を示す。1は強誘電体基板である
LiNbO3基板,2は保護マスクとなるAl膜,3はフォトプロ
セスおよびエッチングにより保護マスク2上に形成され
たスリットである。上記LiNbO3基板1は安息香酸4中に
浸されている。ちなみに安息香酸4の解離指数は4.12で
融点122℃,沸点248℃である。安息香酸4が入れられた
石英ビーカ5はヒータ6により熱処理温度Tcが200℃の
温度に保たれており安息香酸4はこの温度では液体であ
る。この安息香酸4中でLiNbO3基板1を60分熱処理を行
った後、メタノールにより洗浄を行う。こうして安息香
酸4中の水素とLiNbO3基板1中のリチウムが交換し、高
屈折率層7が形成される。この高屈折率層7が0.5μm程
度の光導波路となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような酸として
安息香酸を用いた光素子形成方法では、安息香酸の解離
指数PKaが4.12と大きく溶液中の水素濃度が低いため屈
折率差Δnを0.13以上大きくするのが困難である。また
沸点が248℃にあるためそれ以上高温にして拡散定数を
高めることが困難となり素子の作製に時間がかかるなど
の問題もあった。
【0005】そこで本発明は、LiNbxTa1-xO3(0≦x≦
1)基板に高屈折率層を形成する光素子形成方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光素子形成方法
は上記問題点を解決するため解離指数PKaが1.0≦PKa≦
4.0の範囲であり、また250℃以上の温度で液体であり、
なおかつ水に可溶な酸中でLiNbxTa1-xO3(0≦x≦1)基
板に温度Tが170℃≦T≦300℃の範囲で熱処理を行い前記
LiNbxTa1-xO3(0≦x≦1)基板に高屈折率層を形成する
ものである。
【0007】
【作用】本発明は上記手段により酸中での熱処理時にお
いて水素濃度が高いため容易に0.13以上の屈折率差Δn
を持つ高屈折率層を形成できる。しかも高温処理が可能
となるため素子の作製時間を大幅に短縮することができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の光素子形成方法の第1の実施例を図
1を用いて説明する。この第1の実施例では光素子とし
て光導波路の形成について説明する。
【0009】1は強誘電体基板であるLiNbO3基板,2はL
iNbO3基板1の+Z面上に形成された保護マスクとなるT
i−Au膜でTiの膜厚500Å,Auの膜厚500Åである。3はフ
ォトプロセスおよびエッチングにより保護マスク2上に
形成されたスリットである。上記LiNbO3基板1はリン酸
8中に浸されてる。リン酸はオルトリン酸(H3PO4)、
ピロリン酸(H4P2O7)の総称であり、ちなみに215℃以上
の温度ではリン酸8はオルトリン酸(PKa=2.2)とピロリ
ン酸(PKa=1.7)が混在している。リン酸8が入れられた
石英ビーカ5は温度コントローラ付のヒータ6により常
にTc=250℃の温度に保たれている。LiNbO3基板1を4
分間熱処理を行い引き出した後流水で洗浄を行う。この
ようにして厚み0.5μmの高屈折率層7が形成され、この
高屈折率層7が光導波路となる。
【0010】リン酸8は解離指数PKaが2程度と低く、
水素濃度が高いためΔn=0.14程度の高屈折率層を形成
できる。またリン酸8は水に可溶なためプロトン交換後
の洗浄も容易である。さらにリン酸4は安価である。ま
た300℃以上の高温でさえもリン酸4は蒸発が少い上に
融点が室温以下であるのでたとえ蒸発しても固化して周
囲に付着し作業を防げることもない。これに対して、安
息香酸は蒸発物が固化して周囲に付着し作業を妨げるだ
けでなく、水に不溶なため水洗もできず問題となる。
【0011】なおLiNbO31の+Z面または−Z面は酸に
よる特に化学損傷を受けにくく長時間のプロトン交換を
行うには有利である。
【0012】次に本発明の光素子形成方法の第2の実施
例について図2を用いて説明する。第2の実施例では光
素子としてマイクロレンズを形成する方法を示してい
る。図2はマイクロレンズ形成工程を示す断面図で、図
1におけるLiNbO3基板1上のスリット3がレンズとなる
円形部9に変わっている。第1の実施例と同様にリン酸
8中でプロトン交換を行う。
【0013】図3にプロトン交換時間に対するプロトン
交換深さの関係を示す。図3よりT=280℃の温度では6.
3時間の熱処理を行うことにより10μmの深さの高屈折率
層7が得られる。これに対して10μmの深さを得るため
にはT=230℃の安息香酸ではほぼ100時間かかり、高温
処理が製造時間の短縮に大いに寄与していることがわか
る。また同様にフレネルレンズ,グレーティングレンズ
などの形成にも使用できる。
【0014】なお実施例では強誘電体基板として良質の
結晶が得易いLiNbO3基板を用いたが他にLiTaO3なども使
用できる。LiTaO3はLiNbO3に比べて拡散定数が小さいた
め高温処理が極めて有効となる。また解離指数PKaが1.0
≦PKa≦4.0で250℃以上の温度で液体であり、なおかつ
水に可溶な酸としてリン酸を用いたが、他のヒ酸(解離
指数2.2)などでも可能である。ただし解離指数PKaが1
以下の酸では化学損傷を起こし易く使用できない。また
250℃以上で液体の酸を用いることにより蒸気も少なく
安定に再現性良く高温でのプロトン交換が行える。ま
た、高屈折率層(Δne=0.14以上)を化学損傷をほとん
ど受けずに得るためには酸の解離指数PKaが1.0≦PKa≦
4.0の範囲であることは望ましい。特に解離指数2.2以下
の酸は作製される屈折率層の屈折率変化が大きく効果が
ある。
【0015】ところで熱処理を行う温度が170℃以下で
は拡散定数が低く工業的に問題である。また熱処理を行
う温度が300℃以上では酸の状態が大きく変化し易く再
現性が悪くなる。
【0016】
【発明の効果】本発明の光素子形成方法によれば解離指
数PKaが1.0≦PKa≦4.0の範囲で、250℃以上で液体であ
り、なおかつ水に可溶な酸を用いてプロトン交換を行う
ことでLiNbxTa1-xO3(0≦x≦1)基板に従来得られなか
った屈折率変化量のおおきな高屈折率層を形成できる上
に、高温処理ができプロトン交換時間を大幅に短縮でき
る。
【0017】また、この方法は高屈折率変化層を作製で
きるために、より閉じ込めの良い光導波路や位相変化量
が大きなマイクロレンズ等が作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光素子形成方法の第1の実施例を説明
するための図
【図2】本発明の光素子形成方法の第2の実施例を用い
たマイクロレンズ形成工程を説明するための図
【図3】プロトン交換時間に対するプロトン交換深さの
関係を示す図
【図4】従来の光素子形成方法を説明するための図
【符号の説明】
1 LiNbO3 2 保護マスク 3 スリット 7 高屈折率層 8 リン酸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】解離指数PKaが1.0≦PKa≦4.0の範囲であ
    り、また250℃以上の温度で液体であり、なおかつ水に
    可溶な酸中でLiNbxTa1-xO3(0≦x≦1)基板に温度Tが17
    0℃≦T≦300℃の範囲で熱処理を行い前記LiNbxTa1-xO
    3(0≦x≦1)基板に高屈折率層を形成することを特徴と
    する光素子形成方法。
  2. 【請求項2】LiNbxTa1-xO3(0≦x≦1)基板の+Z面ま
    たは−Z面を用いることを特徴とする請求項1記載の光
    素子形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6831342B2 (en) * 2001-08-30 2004-12-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Optical device for converting incident light into a second harmonic

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607403A (ja) * 1983-06-28 1985-01-16 Canon Inc 薄膜光導波路の作成方法

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