JPH0514206U - 鋼床版の凍結防止装置 - Google Patents

鋼床版の凍結防止装置

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JPH0514206U
JPH0514206U JP6039391U JP6039391U JPH0514206U JP H0514206 U JPH0514206 U JP H0514206U JP 6039391 U JP6039391 U JP 6039391U JP 6039391 U JP6039391 U JP 6039391U JP H0514206 U JPH0514206 U JP H0514206U
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JP
Japan
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steel deck
storage tank
heat storage
steel
heat
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Application number
JP6039391U
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English (en)
Inventor
和夫 橋本
守 杉崎
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で低コストでの実現を可能とす
る。 【構成】 鋼床版1の下面に蓄熱タンク5を設けたこと
を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋼床版の凍結防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高架道路や橋等に使用される床版としては、一般的な鉄筋コンクリート製の床 版(RC床版ともいう)や鋼製の床版(鋼床版ともいう)等がある。特に、鋼床 版は鋼板の上面にアスファルト舗装を施したものであり、他の床版に比して保温 性が低いことから、冬場には放射冷却によりRC床版では凍結していないのに鋼 床版の舗装表面が凍結し易いという問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、従来では鋼床版の舗装内部に電気ヒータを設けたり、舗装表面を赤 外線で暖めたりする凍結防止対策がとられているが、構造が複雑で設備コストお よびランニングコストが多くかかる問題がある。
【0004】 そこで、本考案の目的は、構造が簡単で低コストで実現できる鋼床版の凍結防 止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、鋼床版の下面に蓄熱タンクを設けたこと を特徴とする。
【0006】
【作用】
鋼床版は日中、太陽熱により加熱され、その熱は蓄熱タンクに蓄熱される。そ して、鋼床版は夜から朝にかけて放射冷却を受けるが、蓄熱タンクから熱が供給 されるため、凍結が防止されることになる。
【0007】 このように鋼床版の下面に蓄熱タンクを設けるだけの簡単な構造で鋼床版の凍 結を防止でき、しかも低コストで実現できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0009】 図1において、1は鋼床版で、鋼板2の上面にはアスファルト舗装3が施され 、鋼板2の下面には補強用の断面U字状のリブ4が長手方向に沿って複数列設け られている。
【0010】 そして、鋼床版1の下面、具体的にはリブ4間の鋼板2の下面には蓄熱タンク 5がボルト止め等により適宜間隔で設けられている。この蓄熱タンク5は図2に 示すようにアルミニウム等の金属により形成された直方体状の密閉容器内に水W を充填して構成されている。蓄熱タンク5内には水Wの凍結膨脹を吸収するため の空間6が設けられると共に、鋼床版1の鋼板2に密着された蓄熱タンク5の上 面板5aから水Wの中に浸漬された複数枚の伝熱フィン7が設けられている。
【0011】 上記構成によれば、鋼床版1は日中、太陽熱により加熱され、その熱は伝熱フ ィン7を介して蓄熱タンク5の水Wに蓄熱される。そして、鋼床版1は夜から朝 にかけて放射冷却を受けるが、蓄熱タンク5の水Wに蓄積された熱が伝熱フィン 7を介して鋼床版1に供給されるため、鋼床版1の舗装3表面の凍結が防止され ることになる。特に水が氷に変化する時潜熱として80カロリー/gの大きな熱 を放出することから、0℃以下で発生する凍結防止に対して少ない重量で大きな 熱の放出がある。
【0012】 特に、鋼床版1の下面に蓄熱タンク5を設けるだけの簡単な構造であるため、 既設の鋼床版にも容易に実施することができ、かつ低コストで実現できる。
【0013】 本考案を4リットル/1個、11リットル/m2 で実験した結果、図4に示す ようなデータが得られた。このデータから分かるように蓄熱タンクを付けない鋼 床版の橋面温度(表面温度)が最低温度、−8℃の場合、蓄熱タンクを付けた鋼 床版の橋面温度はRC床版のそれとほぼ等しくなるという大きな効果が得られた 。
【0014】 なお、凍結防止能力が不足する場合には、図3に示すように蓄熱タンク1内に 電気ヒータ8を設けるようにしてもよい。図示例では、棒状の電気ヒータ8が蓄 熱タンク5の上面板5aに沿って取付けられているが、ヒータの形状および取付 位置はこれに限定されない。これによれば、小さなヒータおよび少ない消費電力 で大きな蓄熱効果が得られる。
【0015】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、鋼床版の下面に蓄熱タンクを設けるだけの簡単 な構造で鋼床版の凍結を防止でき、低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】凍結防止装置の断面図である。
【図3】ヒータを取付けた凍結防止装置を示す断面図で
ある。
【図4】橋面の温度変化を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼床版 5 蓄熱タンク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼床版の下面に蓄熱タンクを設けたこと
    を特徴とする鋼床版の凍結防止装置。
JP6039391U 1991-07-31 1991-07-31 鋼床版の凍結防止装置 Pending JPH0514206U (ja)

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JPH0514206U true JPH0514206U (ja) 1993-02-23

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08165612A (ja) * 1993-10-29 1996-06-25 Fukui Pref Gov 蓄熱剤を格納した橋梁
KR100453746B1 (ko) * 2002-05-31 2004-10-20 유니슨 주식회사 교량받침의 복원방법 및 장치
JP2018119359A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 Jfeエンジニアリング株式会社 鋼床版

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