JPH0988004A - 凍結防止ブロック及びこのブロックを使用した凍結防止道路 - Google Patents

凍結防止ブロック及びこのブロックを使用した凍結防止道路

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JPH0988004A
JPH0988004A JP24800095A JP24800095A JPH0988004A JP H0988004 A JPH0988004 A JP H0988004A JP 24800095 A JP24800095 A JP 24800095A JP 24800095 A JP24800095 A JP 24800095A JP H0988004 A JPH0988004 A JP H0988004A
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JP
Japan
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hot water
block
water tank
pump
upper plate
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JP24800095A
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Yoshio Nagai
義夫 永井
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NAGAI CONCRETE KOGYO KK
Original Assignee
NAGAI CONCRETE KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的降雪が少なく、水が凍結しやすい地域に
おいて、歩道や歩行者用階段、側溝の蓋部分の凍結を防
止して歩行者のスリップ事故を防止する。 【解決手段】側壁21で四方を囲んだ台座21aの上端
に、ほぼ平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に設
け、内部に下方を開放させた収容部22を形成し、更に
該側壁21の上部には水平方向に長穴24を設けたブロ
ック体25と、前記収容部22に上板23の裏面に接触
して温度を伝達する状態で内蔵され、側面11の上部に
は長穴24に挿入可能な栓付き口部12を備えた温水タ
ンク1と、収容部22からはみださない大きさで温水タ
ンク1の下面に配設される断熱材3と、の組合せからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的降雪が少なく、
水が凍結しやすい地域において、歩道や歩行者用階段、
側溝の蓋部分の凍結を防止して歩行者のスリップ事故を
防止する凍結防止ブロック及びこれを使用した凍結防止
道路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車道の凍結防止や消雪、除雪道路
においては、路面に散水をして融かす方法(散水方式)
や薬剤(塩化カルシュウム粒)を撒く方法、除雪車によ
り機械的に雪を排除する方法があり、稀にコンクリート
舗装版の内部に電気的発熱体を埋設してその表上面を温
めて凍結防止をする方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、散水
方式及び温水パイプ内蔵方式は、積雪センサーの検知
により自動的に散水あるいは温水循環するようになって
いるので、歩道上の融雪に数時間かかると共に、ポンプ
により水を循環させるため、ランニングコスト及び設備
費が高くなるという問題があった。発熱線埋込方式
は、歩道に電線を埋込むので施工が難しいと共に、電力
消費量が多い、耐久性に劣る等の問題があった。長年
の地下水のくみ上げによって地盤沈下が社会問題とな
り、又散水の水が車両の走行によって飛び散り、これが
歩行者にかかることが多発している。本発明はこのよう
な問題点に鑑みてなされたもので、凍結を防止すると共
に、ランニングコスト及び設備費の低減化が可能な凍結
防止ブロック及びこれを使用した凍結防止道路の提供を
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】出願人において実験を行
った結果、日本における降雪時の外気温度は−5℃〜−
10℃であり、降雪による凍結の防止、シャーペット状
になった雪を融かすためには、凍結防止ブロックの上板
表面温度が5℃〜10℃あれば凍結を防止できることが
分かった。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の平板
タイプの凍結防止ブロック2は、側壁21で四方を囲ん
だ台座21aの上端に、ほぼ平板状の上板23を断面ほ
ぼコ字状に一体に設け、内部に下方を開放させた収容部
22を形成し、更に該側壁21の上部には水平方向に長
穴24を設けたブロック体25と、前記収容部22に上
板23の裏面に接触して温度を伝達する状態で内蔵さ
れ、側面11の上部には長穴24に挿入可能な栓付き口
部12を備えた温水タンク1と、収容部22からはみだ
さない大きさで温水タンク1の下面に配設される断熱材
3と、の組合せからなるものである。
【0006】次に、この凍結防止ブロック2を使用した
凍結防止道路は、収容部22内の上板23裏面に温水タ
ンク1を配置すると共に、該温水タンク1の下面に断熱
材3を配置した請求項1の凍結防止ブロック2を、敷設
面上に複数個配列配置し、隣合う温水タンク1同士の口
部12を連結管13で連結し、供給側口部14には供給
管72を連結すると共に排出側口部15に排出管73を
連結し、前記供給管72にポンプ7を接続し、かつ該ポ
ンプ7に供給管71を介して温水を供給する温水器8を
接続し、温水器8の温水をポンプ7で供給管72に供給
して各温水タンク1に注入し、この注入された温水で上
板23の表面温度を凍結しない温度に保持してなる。
【0007】上記の場合に、ポンプ7で温水を供給する
代わりに地下水をポンプ7で供給し、地下水を各温水タ
ンク1内に注入してもよい。
【0008】また、蓋タイプの凍結防止ブロック2a
は、側溝4又は桝の蓋受部41に配置される蓋タイプの
ブロック2aであって、該ブロック2aのブロック体2
5aは側壁21で四方を囲んだ台座21aの上端にほぼ
平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に設け、内部
に下方を開放させた収容部22を形成し、更に該側壁2
1の上部に水平方向に長穴24を設け、前記収容部22
には側面11の上部には長穴24に挿入可能な栓付き口
部12を備えた温水タンク1aを上板23の裏面に接触
して温度を伝達する状態で内蔵され、収容部22からは
みださない大きさで温水タンク1の下面に断熱材3が配
設され、かつ収容部22の開放部は裏板26で覆われて
いる構成にされている。
【0009】この凍結防止ブロック2aを使用した凍結
防止道路では、側溝4又は桝の蓋受部41に複数個配列
配置し、隣合う温水タンク1a同士の口部12を連結管
13で連結し、供給側口部14には供給管72を連結す
ると共に排出側口部15に排出管73を連結し、前記供
給管72にポンプ7を接続し、かつ該ポンプ7に供給管
71を介して温水を供給する温水器8を接続し、温水器
8の温水をポンプ7で供給管72に供給して各温水タン
ク1aに注入し、この注入された温水で上板23の表面
温度を凍結しない温度に保持してなるものである。
【0010】さらに、凍結防止ブロック2bは、側壁2
1で四方を囲んだ台座21aの上端にほぼ平板状の上板
23を断面ほぼコ字状に一体に設け、内部にタンク部1
bを形成し、該側壁21の上部にタンク部と連通する注
入穴を設け、さらに4隅に貫通孔28aを設けた上側ブ
ロック体Aと、側壁21で四方を囲んだ台座21aの上
端にほぼ平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に設
け、内部にタンク部1dを形成し、さらに4隅に貫通孔
28aを設けた下側ブロック体Bとの一対のブロック体
を、タンク部1bとタンク部1dを向き合わせて温水タ
ンク部1eを形成し、端部同士をボルト28及びナット
29で一体に連結したことを特徴としている。
【0011】また、凍結防止ブロック2cは、側壁21
で四方を囲んだ台座21aの該側壁21の上部に蓋材受
部21bを設け、内部に凹部21fを設けて温水タンク
部1fを形成し、更に該側壁21の上部に温水タンク部
1fと連通する注入穴27を設けたブロック体Dの前記
蓋材受部21bに平板状の蓋体21cを配設した構成に
されている。
【0012】上記凍結防止ブロック2b及び2cを使用
した凍結防止道路は、敷設面上又は側溝若しくは桝に複
数個配列配置し、隣合う注入口27を連結管17で連結
し、供給側口部14には供給管72を配置すると共に排
出側口部15に排出管73を配置し、前記供給管72に
ポンプ7を接続し、かつ該ポンプ7に供給管71を介し
て温水を供給する温水器8を接続し、温水器8の温水を
ポンプ7で供給管72に供給して温水タンク部1e、1
fに注入し、上板23又は蓋材21cの表面温度を凍結
しない温度に保持してなる。
【0013】最後に、大型の凍結防止ブロック2dは、
側壁21で四方を囲み、該側壁21の上部に蓋体受部2
1bを設け、側壁21の下端に底板6を一体に設けて内
部に温水タンク部1fを形成し、該底板6の所定箇所に
はインサート61を設けると共に、蓋体21cのインサ
ート61直上に蓋サポート用ボルト63の挿通穴64を
設け、蓋体21cの裏面を支承する受台62を固定した
蓋サポート用ボルト63の下端をインサート61に挿着
し、該ボルト63の上端を挿通穴64に挿入した後ナッ
ト65で締結して蓋体21cを固定後、該挿通穴64を
モルタルコンポで埋めてなる構成にされている。
【0014】
【作用】本発明の平板タイプの凍結防止ブロックは、ア
スフアルトやコンクリート舗装面、サンドクッション
材、路盤等の敷設面上に直接載置して設置され、蓋タイ
プの凍結防止ブロックは側溝や桝の蓋受部に配置される
ものである。請求項1に記載の平板タイプの凍結防止ブ
ロック2は、該ブロック体25内の収容部22に温水タ
ンク1を収納した後、温水タンク1の下面を覆う断熱板
3を収納して1ユニットとして、コンクリート又はアス
フアルトの舗装面上、サンドクッション材又は路盤4上
の敷設面に所定個数所定配置で配列して載置される。そ
の際、温水タンク1同士はその栓付き口部12の栓を取
り外し、隣接する口部同士を連結ゴム管13で接続す
る。また、供給側口部14には供給管72を連結して温
水タンク1内に温水器8の温水をポンプ7で供給し、設
定温度より下がった温水タンク内の温水は排出側口部1
3に連結した排出管73から排出する。そして、敷設面
上に配置された全部の凍結防止ブロック2の上板23の
表面温度を凍結しない温度にし、凍結を防止している。
請求項4の蓋タイプの凍結防止ブロック2aは、側溝4
又は桝の蓋受部41に配置されるもので、温水の供給手
段は上記平板タイプの凍結防止ブロック2と同様であ
る。温水器8の温水は、降雪の温度とされている外気温
度が−5℃〜−10℃の場合は、温水器で80℃の温水
を作り、この温水を温水タンク1に注入し、この温水で
上板23の表面温度を凍結しない温度に保持している。
また、前記温水の代わりに5℃〜10℃の地下水を、ポ
ンプで管を通して温水タンク1に注入して凍結防止ブロ
ックの上板23の表面温度を凍結防止可能な温度すなわ
ち、5℃〜10℃にしてもよい。
【0015】次に、凍結防止ブロック内に温水タンクを
設けない請求項6〜7の凍結防止ブロックは、穴27同
士を連結管17で連結し、温水の供給手段は直接ブロッ
ク体の温水タンク部1e、1fに注入し、上板23の表
面温度を凍結防止可能な一定温度に保持している。凍結
防止ブロック2、2a、2b、2c、2dの上板23の
表面上に降ってくる雪は、該上板の表面温度で融雪ある
いは凍結融解され、常時、雪のない状態を保つことがで
きる。なお、温水タンク1の水温が5℃以下になると、
センサーが温度を感知し高い温度の湯水がボンプから温
水タンク内に自動供給機構できるようにされている。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基いて説明する
と、図11は、本発明の各タイプの凍結防止ブロックの
使用設置例を示したものであり、Eは平板タイプの凍結
防止ブロック2を複数個横断歩道周辺の信号待ちをする
位置等に配置した例を示し、Fは蓋タイプの凍結防止ブ
ロック2a等を側溝4又は桝に設置した例であり、Gは
請求項9の如き大型の凍結防止ブロック2dの設置例で
あり、Hは平板タイプの中型の大きさの凍結防止ブロッ
クを設置した例を示している。また、図13は歩行階段
の踏版部に平板タイプの凍結防止ブロック2等を設置し
た例、図14は同様な凍結防止ブロックを車道インター
チェンジに設置した例で、除雪車が回り切れない急カー
ブのコーナー部分の道路の外側端と内側端に設置してあ
る。
【0017】図1〜図3に示した平板タイプの凍結防止
ブロック2は、主に図11のE部、図13、図14に示
した設置例等に設置されるもので、この凍結防止ブロッ
ク2はコンクリート又はアスフアルトの舗装面上、サン
ドクッション材4や路盤上に直接に配置され、温水タン
ク1を内蔵させた形態のものである。この凍結防止ブロ
ック2は、ブロック体25と温水タンク1と断熱材3の
組合せで構成され、ブロック体25は側壁21で四方を
囲んだ台座21aの上端に、ほぼ平板状の上板23を断
面ほぼコ字状に一体に設けられ、内部に下方を開放させ
た収容部22が形成されている。また、該側壁21の上
部には水平方向に長穴24を設けられている。なお、上
板23の表面には図15のような凹凸や停止の模様や絵
をえがくと、視認性がよくなり盲人や幼児、老人でも良
くわかる。また、温水タンク1は、前記収容部22に上
板23の裏面に接触して温度を伝達する状態で内蔵さ
れ、側面11の上部には長穴24に挿入可能な栓付き口
部12を備えている。さらに、断熱材3は収容部22か
らはみださない大きさで温水タンク1の下面に配設され
ている。
【0018】次に、この凍結防止ブロック2を使用した
凍結防止道路は、図12に示したように、収容部22内
の上板23裏面に温水タンク1を配置すると共に、該温
水タンク1の下面に断熱材3を配置した組合せ状態の凍
結防止ブロック2を、敷設面上に複数個配列配置する。
その後、隣合う温水タンク1同士の口部12を連結管1
3で連結し、供給側口部14には供給管72を連結する
と共に排出側口部15に排出管73を連結し、前記供給
管72にポンプ7を接続し、かつ該ポンプ7に供給管7
1を介して温水を供給する温水器8を接続し、温水器8
の温水をポンプ7で供給管72に供給して各温水タンク
1に注入し、この注入された温水で上板23の表面温度
を凍結しない温度に保持してなる。なお、上記の場合
に、ポンプ7で温水を供給する代わりに地下水をポンプ
7で供給し、地下水を各温水タンク1内に注入してもよ
い。
【0019】また、図11のFのように、側溝4又は桝
の蓋受部41に配置される蓋タイプのブロック2aで
は、該ブロック2aのブロック体25aは、側壁21で
四方を囲んだ台座21aの上端にほぼ平板状の上板23
を断面ほぼコ字状に一体に設けられて、内部に下方を開
放させた収容部22が形成されている。更に該側壁21
の上部に水平方向に長穴24を設け、この長穴24の周
辺に凹部24aを設けて連結管13が連結容易にされて
いる。また、前記収容部22には側面11の上部には長
穴24に挿入可能な栓付き口部12を備えた温水タンク
1aを上板23の裏面に接触して温度を伝達する状態で
内蔵されている。さらに、収容部22からはみださない
大きさで温水タンク1の下面に断熱材3が配設され、か
つ収容部22の開放部は鉄板製、合成樹脂製等で製作さ
れた裏板26で覆い、この裏板26は図5のように側板
21の上側に固定されるか、図4のようにブロック体2
5aの裏面にビス止め又は接着して固定されている。こ
の凍結防止ブロック2aは、道路に沿って設置された側
溝4又は桝の蓋受部41に複数個配列配置した後、隣合
う温水タンク1a同士の口部12を連結管13で連結す
ると共に、供給側口部14には供給管72を連結すると
共に排出側口部15に排出管73を連結する。また、前
記供給管72にポンプ7を接続し、かつ該ポンプ7に供
給管71を介して温水を供給する温水器8を接続し、温
水器8の温水をポンプ7で供給管72に供給して各温水
タンク1aに注入し、この注入された温水で上板23の
表面温度を凍結しない温度に保持されている。上述した
ブロック体25、25aは、コンクリートや合成化学物
質、鋼鉄等で製作され、上板表面の一辺の長さは300
mm〜450mmの大きさ、高さ80mm〜115mm
に製作されている。また、温水タンク1は熱伝導性の良
好な材料例えば、ゴムやビニールで袋状に製作されてい
る。該温水タンク1の容量は、気温、降雪量等を考慮し
て製作され、例えば、ブロック表面の1辺が300mm
タイプでは約2.4リットル、ブロック表面の1辺が4
50mmタイプでは約8.7リットル程度にされ、断熱
材3は、発泡スチロール等で収容部22の平面大きさに
製作されている。
【0020】さらに、ブロック体内に直接温水タンク部
を設けた形態の凍結防止ブロック2bは、上側ブロック
体Aと下側ブロック体Bの組合せから構成され、上側ブ
ロック体Aは、側壁21で四方を囲んだ台座21aの上
端にほぼ平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に設
け、内部にタンク部1bが形成され、該側壁21の上部
にはタンク部1bと連通する注入穴27が設けられ、さ
らに4隅には貫通孔28aが設けられている。また、下
側ブロック体Bは前記上側ブロック体Aとほぼ同様の構
成であり、側壁21で四方を囲んだ台座21aの上端に
ほぼ平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に設け、
内部にタンク部1dが形成されている。また、4隅には
貫通孔28aが設けられ、前記一対のブロック体をタン
ク部1bとタンク部1dを向き合わせ、接合面に防水シ
ール材29aを配置して端部同士をボルト28及びナッ
ト29で一体に連結して温水タンク部1eが形成されて
いる。
【0021】また、 図15〜図17の凍結防止ブロッ
ク2cは、上記凍結防止ブロック2bと同様温水を直接
ブロック体内に注入する形態のもので、この凍結防止ブ
ロック2cは、側壁21で四方を囲んだ台座21aの該
側壁21の上部に蓋材受部21bを設け、内部に凹部2
1fを設けて温水タンク部1fが形成されている。更
に、該側壁21の上部であって蓋材受部21bよりやや
下側には温水タンク部1fと連通する注入穴27が設け
られたブロック体Dを形成し、該ブロック体Dの前記蓋
材受部21bには平板状の蓋体21cが取り付けられて
いる。
【0022】上記凍結防止ブロック2b及び2cを使用
した凍結防止道路は、敷設面上又は側溝若しくは桝に複
数個配列配置した後、隣合う注入口27を連結管17で
連結し、供給側口部14には供給管72を配置すると共
に排出側口部15に排出管73を配置する。さらに、前
記供給管72にポンプ7を接続し、かつ該ポンプ7に供
給管71を介して温水を供給する温水器8を接続し、温
水器8の温水をポンプ7で供給管72に供給して温水タ
ンク部1e、1fに注入し、上板23又は蓋材21cの
表面温度を凍結しない温度に保持されている。
【0023】最後に、図8〜図10に示した凍結防止ブ
ロック2dは、市販されている歩道用ブロックより大き
いブロックである。該凍結防止ブロック2dは、側壁2
1で四方を囲み、該側壁21の上部に蓋体受部21bを
設け、側壁21の下端に底板6を一体に設けて内部に温
水タンク部1fが形成されている。また、該底板6の所
定箇所にはインサート61を設けると共に、蓋体21c
のインサート61直上位置には蓋体21cの裏面を支承
する受台62を固定した蓋サポート用ボルト63の挿通
穴64が設けられいる。そして、蓋サポート用ボルト6
3の下端をインサート61に挿着し、該ボルト63の上
端を挿通穴64に挿入した後ナット65で締結して蓋体
21cを固定後、該挿通穴64をモルタルコンポで埋め
られている。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。 (1)降雪期間中、凍結防止ブロックの上板表面温度は
5℃〜10℃に保持されるため、凍結防止ブロックの上
板表面に降ってきた雪は該上板表面に接触すると同時に
融かされる。又凍結しょうとする水は上板表面の温度で
融かされるため凍結を防止することができる。従って、
凍結防止ブロックを設置した場所例えば、道路や階段、
側溝や桝の蓋等の踏盤面は凍結することがないため歩行
者は滑ることなく安全に歩行できる。 (2)温水タンク同士の連結は縦横に隣り合う口部を連
結管で連結するため、供給側口部付近と排出側口部付近
の温水は均一な温度にすることができる。 (2)従来のように凍結を防止するため道路へ水を散水
すると歩行者に水がかかり問題であったが、歩行者への
飛水等の被害は全く発生しない。 (3)温水タンクに温水を供給する温水器は夜間電力を
使用するため、安い経費で温水ができ、維持管理が簡単
にできる。又凍結防止ブロックを使用した凍結防止道路
は簡単な構造であるので、ランニングコスト及び設備費
を大幅に低減することができ、かつまたメンテナンスフ
リーとなる。 (4)温水タンク内に収容された温水は、ブロックと断
熱材で外気から遮断されているので、温水は冷めにく
く、収容する温水や地下水の量は少量でよいから、維持
管理費用が安くすみ、故障も殆ど発生しない。 (5)凍結防止ブロックは従来の歩道用ブロックと同じ
大きさ、高さに製作されているため、外観上は従来の道
路と同じである。 (6)万一1個の温水タンクに湯水漏れが発生した場合
は、その故障した温水タンクのみを交換するだけでよい
から修理を簡単に行うことができる。 (7)請求項9の場合は、一般にコンクリート製蓋材の
厚さは車や人間の荷重やショックに耐える厚さが必要で
比較的厚くなるが、蓋サポートを取り付けた構造である
ため、相当の車や人間の荷重やショックに耐えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平板タイプの凍結防止ブロックの設置
状態の縦断面図である。
【図2】本発明の平板タイプの凍結防止ブロックのAー
A断面図である。
【図3】本発明の平板タイプの凍結防止ブロックの分解
斜視図である。
【図4】本発明の蓋タイプの凍結防止ブロックを側溝に
配置したときの縦断面図である。
【図5】本発明の蓋タイプの凍結防止ブロックの別実施
例の凍結防止ブロックを側溝に配置したときの縦断面図
である。
【図6】本発明の蓋タイプの凍結防止ブロックの正面図
である。
【図7】本発明の蓋タイプの凍結防止ブロックの分解斜
視図である。
【図8】大型平板タイプの凍結防止ブロックの斜視図で
ある。
【図9】大型平板タイプの凍結防止ブロックの縦断面図
である。
【図10】大型平板タイプの凍結防止ブロックの要部拡
大断面図である。
【図11】各タイプの凍結防止ブロックを配置した道路
の説明図である。
【図12】凍結防止道路の表面の一部と裏面の一部を表
した図である。
【図13】階段部分に平板タイプの凍結防止ブロックを
設置した状態の説明図である。
【図14】車道のカーブ部分に凍結防止ブロックを配置
した状態の平面図である。
【図15】凍結防止ブロックの別実施例の平面図であ
る。
【図16】凍結防止ブロックの別実施例の左側面図であ
る。
【図17】凍結防止ブロックの別実施例の縦断面図であ
る。
【図18】凍結防止ブロックの他の実施例の平面図であ
る。
【図19】凍結防止ブロックの他の実施例の左側面図で
ある。
【図20】凍結防止ブロックの他の実施例の縦断面図で
ある。
【図21】別実施例の凍結防止ブロックを使用した凍結
防止道路の説明図である。
【図22】他の実施例の凍結防止ブロックを使用した凍
結防止道路の説明図である。
【図23】他の実施例の凍結防止ブロックの連結部の断
面図である。
【図24】連結管の要部断面図である。
【符号の説明】
1 温水タンク 11 側面 12 栓付き口部 13 連結ゴム管 2、2a、2b、2c、2d 凍結防止ブロック 21 側壁 22 収容部 23 上板 24 穴 25、25a ブロック体 26 裏板 27 注入穴 28 ボルト 29 ナット 3 断熱材 4 側溝 5 サウンドクッション材(路盤) 7 ポンプ 8 温水器 A 上側ブロック体 B 下側ブロック体 D ブロック体 1e、1f 温水タンク部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁21で四方を囲んだ台座21aの上
    端に、ほぼ平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に
    設け、内部に下方を開放させた収容部22を形成し、更
    に該側壁21の上部には水平方向に長穴24を設けたブ
    ロック体25と、前記収容部22に上板23の裏面に接
    触して温度を伝達する状態で内蔵され、側面11の上部
    には長穴24に挿入可能な栓付き口部12を備えた温水
    タンク1と、収容部22からはみださない大きさで温水
    タンク1の下面に配設される断熱材3と、の組合せから
    なる平板タイプの凍結防止ブロック。
  2. 【請求項2】 収容部22内の上板23裏面に温水タン
    ク1を配置すると共に、該温水タンク1の下面に断熱材
    3を配置した請求項1の凍結防止ブロック2を、敷設面
    上に複数個配列配置し、隣合う温水タンク1同士の口部
    12を連結管13で連結し、供給側口部14には供給管
    72を連結すると共に排出側口部15に排出管73を連
    結し、前記供給管72にポンプ7を接続し、かつ該ポン
    プ7に供給管71を介して温水を供給する温水器8を接
    続し、温水器8の温水をポンプ7で供給管72に供給し
    て各温水タンク1に注入し、この注入された温水で上板
    23の表面温度を凍結しない温度に保持してなる凍結防
    止ブロックを使用した凍結防止道路。
  3. 【請求項3】 ポンプ7で温水を供給する代わりに地下
    水をポンプ7で供給し、地下水を各温水タンク1内に注
    入してなる請求項2に記載の平板タイプの凍結防止ブロ
    ックを使用した凍結防止道路。
  4. 【請求項4】 側溝4又は桝の蓋受部41に配置される
    蓋タイプのブロック2aであって、該ブロック2aのブ
    ロック体25aは側壁21で四方を囲んだ台座21aの
    上端にほぼ平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に
    設け、内部に下方を開放させた収容部22を形成し、更
    に該側壁21の上部に水平方向に長穴24を設け、前記
    収容部22には側面11の上部には長穴24に挿入可能
    な栓付き口部12を備えた温水タンク1aを上板23の
    裏面に接触して温度を伝達する状態で内蔵され、収容部
    22からはみださない大きさで温水タンク1の下面に断
    熱材3が配設され、かつ収容部22の開放部は裏板26
    で覆われている凍結防止ブロック。
  5. 【請求項5】 請求項4の凍結防止ブロック2aを、側
    溝4又は桝の蓋受部41に複数個配列配置し、隣合う温
    水タンク1a同士の口部12を連結管13で連結し、供
    給側口部14には供給管72を連結すると共に排出側口
    部15に排出管73を連結し、前記供給管72にポンプ
    7を接続し、かつ該ポンプ7に供給管71を介して温水
    を供給する温水器8を接続し、温水器8の温水をポンプ
    7で供給管72に供給して各温水タンク1aに注入し、
    この注入された温水で上板23の表面温度を凍結しない
    温度に保持してなる凍結防止ブロックを使用した凍結防
    止道路。
  6. 【請求項6】 側壁21で四方を囲んだ台座21aの上
    端にほぼ平板状の上板23を断面ほぼコ字状に一体に設
    け、内部にタンク部1bを形成し、該側壁21の上部に
    タンク部と連通する注入穴を設け、さらに4隅に貫通孔
    28aを設けた上側ブロック体Aと、側壁21で四方を
    囲んだ台座21aの上端にほぼ平板状の上板23を断面
    ほぼコ字状に一体に設け、内部にタンク部1dを形成
    し、さらに4隅に貫通孔28aを設けた下側ブロック体
    Bとの一対のブロック体を、タンク部1bとタンク部1
    dを向き合わせて温水タンク部1eを形成し、端部同士
    をボルト28及びナット29で一体に連結したことを特
    徴とする平板タイプの凍結防止ブロック。
  7. 【請求項7】 側壁21で四方を囲んだ台座21aの該
    側壁21の上部に蓋材受部21bを設け、内部に凹部2
    1fを設けて温水タンク部1fを形成し、更に該側壁2
    1の上部に温水タンク部1fと連通する注入穴27を設
    けたブロック体Dの前記蓋材受部21bに平板状の蓋体
    21cを配設してなる凍結防止ブロック。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7の凍結防止ブロッ
    クを、敷設面上又は側溝若しくは桝に複数個配列配置
    し、隣合う注入口27を連結管17で連結し、供給側口
    部14には供給管72を配置すると共に排出側口部15
    に排出管73を配置し、前記供給管72にポンプ7を接
    続し、かつ該ポンプ7に供給管71を介して温水を供給
    する温水器8を接続し、温水器8の温水をポンプ7で供
    給管72に供給して温水タンク部1e、1fに注入し、
    上板23又は蓋材21cの表面温度を凍結しない温度に
    保持してなる凍結防止ブロックを使用した凍結防止道
    路。
  9. 【請求項9】 側壁21で四方を囲み、該側壁21の上
    部に蓋体受部21bを設け、側壁21の下端に底板6を
    一体に設けて内部に温水タンク部1fを形成し、該底板
    6の所定箇所にはインサート61を設けると共に、蓋体
    21cのインサート61直上に蓋サポート用ボルト63
    の挿通穴64を設け、蓋体21cの裏面を支承する受台
    62を固定した蓋サポート用ボルト63の下端をインサ
    ート61に挿着し、該ボルト63の上端を挿通穴64に
    挿入した後ナット65で締結して蓋体21cを固定後、
    該挿通穴64をモルタルコンポで埋めてなる凍結防止ブ
    ロック。
JP24800095A 1995-09-26 1995-09-26 凍結防止ブロック及びこのブロックを使用した凍結防止道路 Pending JPH0988004A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITAN20110087A1 (it) * 2011-07-01 2013-01-02 Bartolini Ingegneri Associati Dispositivo per la pavimentazione riscaldata di superfici carrabili.
WO2013138420A1 (en) * 2012-03-14 2013-09-19 Solis Bertram Anti-icing system
KR20230004205A (ko) * 2021-06-30 2023-01-06 주식회사 삼정산업 콘크리트 슬래브

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