JPH0514190B2 - - Google Patents
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- JPH0514190B2 JPH0514190B2 JP30415187A JP30415187A JPH0514190B2 JP H0514190 B2 JPH0514190 B2 JP H0514190B2 JP 30415187 A JP30415187 A JP 30415187A JP 30415187 A JP30415187 A JP 30415187A JP H0514190 B2 JPH0514190 B2 JP H0514190B2
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- Japan
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- temperature
- cooler
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- food
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2400/00—General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
- F25D2400/28—Quick cooling
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2700/00—Means for sensing or measuring; Sensors therefor
- F25D2700/16—Sensors measuring the temperature of products
Landscapes
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、2つの冷却器を備え急速冷凍機能を
有する冷蔵庫に関する。 <従来の技術> 近年、食生活の多様化によるホームフリージン
グへの関心の高まりから、家庭用の冷蔵庫に対し
ても急速冷凍機能が要望されるようになつてき
た。これに対応するため、従来より、急速冷凍を
行なうときには、冷凍室の温度を検知するサーモ
スタツトの信号を無視し、圧縮機を一定時間連続
運転にして、冷凍室の温度すなわち冷却器を通し
て吹き出す冷風の温度をできるだけ下げて冷凍速
度を速めるような方法がとられている。 しかしこの方法では、冷風により冷却している
ので大幅な凍結速度の改善は期待することができ
ない。このため第2図に示すような第2の冷却器
(直冷板)6を備えたサイクルをもつ冷蔵庫が考
えられている。このサイクルにおいては通常時に
は電磁弁7を開とし、第1の冷却器4の冷媒を流
して冷凍室および冷蔵室を冷却する。なお、この
場合、第2のキヤピラリーチユーブが抵抗となる
ため、第2の冷却器には、ほとんど冷媒が流れな
い。急速冷凍時には電磁弁7を閉とし、第2の冷
却器(直冷板)6の方へ冷媒を流す。第2の冷却
器(直冷板)6は、冷凍室内の一部に設けられ、
冷媒を第2キヤピラリーチユーブ5により十分に
減圧することにより、第2冷却器(直冷板)6内
での冷媒蒸発温度即ち直冷板表面温度を−50℃程
度まで冷却することができる。この直冷板上に食
品を置くことにより従来にない急速な冷凍が可能
になる。 しかしこのサイクルにおいて、急速冷凍時に
は、第1の冷却器4に冷媒が流れないため以下の
ような問題点がある。 <発明が解決しようとする問題点> 第2図のサイクルにおいて急速冷凍時には第2
の冷却器(直冷板)6に冷媒が流れ直冷板上の食
品を急速凍結させるが、第1の冷却器4に冷媒が
流れないため急速冷凍期間で冷凍室および冷蔵室
の温度は除々に上昇する。従つて急速冷凍運転の
時間は、あまり長くすることはできない。このた
め従来の冷風による急速冷凍運転の場合のように
一定時間の急速冷凍運転では、食品の急速凍結に
は、十分であつても冷凍室や冷蔵室の温度が過度
に上昇したり、逆に庫内温度上昇を許容範囲内に
押えると食品が完全に凍結しないという問題が生
ずる。従つて食品の急速凍結および庫内温度上昇
防止の両方を満足させることは困難であつた。 <問題点を解決するための手段> 本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもの
で、食品の急速凍結と庫内温度上昇防止を同時に
満足させるため、第2の冷却器(直冷板)を設け
た冷凍室内の一画に食品の温度を検知する温度セ
ンサー例えば、非接触で温度検知が可能な赤外線
温度センサー(図示せず)を設け、第2の冷却器
(直冷板)上に置かれた急速冷凍すべき食品の温
度を検出し、その温度により、冷媒流路の切替
え、圧縮機停止等の制御を行なうものである。 第3図は、食品の凍結曲線の一般的な形を示し
たものであるが、食品の組織を傷めずに冷凍する
には、食品の温度がほぼ−1℃から−5℃の間の
最大永結晶生成帯(図中のBの部分)を早く通過
して、食品の細胞内に細かい永結晶を作ることが
必要とされている。しかし第2図のA,Cの部分
は冷却速度の影響はあまり大きくない。このた
め、食品の温度を該温度センサにより検出し、食
品の温度が、−1℃〜−5℃の温度範囲を通過す
るときには、第2の冷却器(直冷板)6に冷媒を
流し、食品の投入温度から約−1℃までおよび−
5℃以下(図中のAおよびCの部分)では、第1
の冷却器に冷媒を通して従来と同じく冷風により
冷却し、食品がある設定温度(例えば−15℃)に
低下するまで急速冷凍運転(圧縮機の強制連続運
転)を行なうよう構成したものである。さらに、
食品の投入から食品温度が−1℃までおよび−5
℃から約−15℃までの第1の冷却器を用いた冷却
過程においては、各々温度センサの検出温度にか
かわらず、それぞれの状態で運転を継続する最短
運転時間を設け、また、食品温度が−1℃から−
5℃までの第2の冷却器(直冷板)による冷却過
程においては最短運転時間と最長運転時間を設
け、温度センサによる切替信号がこの時間範囲の
間に働かなくとも第2の冷却器による運転時間を
この範囲に制限するよう構成したものである。な
お、上記食品の温度(−1℃、−5℃、−15℃)
は、食品の平均温度であることが望ましいが、例
えば赤外線温度センサで検知する場合、食品の表
面温度を検出するため実際には予め各種食品で平
均温度と表面温度の相関を調べ、該赤外線温度セ
ンサ検出温度に対する適切な切替温度を設定す
る。 <作用> 急速冷凍運転時には、圧縮機が強制的に連続運
転され、冷凍室内の一部に設けられた第2の冷却
器(直冷板)上に置かれた冷凍すべき食品は、時
間とともに第3図に示されたような温度変化をし
て凍結する。この全凍結過程を第2の冷却器(直
冷板)による冷却(例えば第2図の構成であれば
電磁弁7を閉)によつて行うと凍結は速く完了す
るが、この間第1の冷却器(第2図の構成であれ
ば4)に冷媒が流れないため、冷凍室および冷蔵
室の冷却が行なわれず、庫内の温度が上昇してし
まう可能性がある。このため、直冷板上方に設け
られた食品温度センサにより食品の温度を検知
し、食品の温度が−1℃から−5℃の最大永結晶
生成帯を通過する過程を第2の冷却器(直冷板)
(第2図の構成であれば6)によつて急速に冷却
し、第3図におけるA,Cの部分は従来と同様、
第1の冷却器に冷媒を流して冷風による冷却を行
なう。これにより第3図におけるA,Cの部分で
は冷凍室、冷蔵室の庫内も同時に冷却され、第2
の冷却器(直冷板)による冷却の時間が減少(第
3図のBの部分のみ)するため、庫内の温度が、
過度に上昇するのを防止することができると同時
に、食品に及ぼす急速冷凍の効果は、全過程を第
2の冷却器(直冷板)で冷却した場合とほとんど
変わらない。しかし、冷凍される食器の形状、大
きさによつては、第3図のBの部分の時間がかな
り長くなる可能性もある。このため、第2の冷却
器(直冷板)による最長運転時間を予め定めてお
き、食品温度センサが検出する食品の温度が−5
℃まで低下しなくとも、この時間で強制的に電磁
弁を開にし、第1の冷却器による冷却に切替える
ことにより、庫内の温度上昇を防止する。また逆
に冷凍すべき食品が少なすぎたり、小さすぎたり
した場合には、食品温度センサが食品の温度を正
確に検知できずに、直冷板の温度に影響されて検
出温度が急速に低下する可能性がある。このた
め、第3図のA,B,Cに対応する各過程に対す
る最短時間を予め設定することにより、急速冷凍
運転が極端に短い時間で終了してしまうのを防止
することができる。なお急速冷凍運転(圧縮機の
強制連続運転)は、食品温度センサで食品の温度
が十分低下(例えば−15℃)したことを検知して
終了し、以後は通常の運転に戻る。 実施例 1 第1図に本発明の1実施例の急速冷凍運転制御
のフローチヤートを示す。またこのフローチヤー
トが適用される冷蔵庫は第2図の構造のものを例
にとつて説明する。急速冷凍ボタンをオン
(ON)すると、急速冷凍運転モードが開始され、
圧縮機は、庫内のサーモスタツトの信号を無視
し、圧縮機1を強制的に連続運転させる。また電
磁弁7は、通常運転のときと同じく開とし、ま
ず、第1の冷却器4で冷やされた冷風により直冷
板6上に置かれた急速冷凍すべき食品を冷却す
る。庫内の温度センサ(赤外線温度センサ、半導
体センサ、熱電対等)により検知された食品の温
度が約−1℃になりかつ急速冷凍運転開始から約
15分以上経過していれば、電磁弁7を閉とし、冷
媒を第2の冷却器(直冷板)6へ流し、低温(約
−50℃)の直冷板6の接触により食品を急速に冷
却する。そして赤外線温度センサにより検知され
た食品の温度が−5℃を検知し、かつ電磁弁7が
閉となつてから20分間経過するかまたは食品の温
度が−5℃まで低下していなくても電磁弁7が閉
となつてから40分間を経過すれば、再び電磁弁7
を開とし、第1の冷却器4を用いた冷風による冷
却に戻す。さらにこの状態で運転を続け、赤外線
温度センサにより検知される食品の温度が約−15
℃になりかつ電磁弁7を再び開にしてから30分間
経過していれば、急速冷凍運転モードを終了と
し、圧縮機1の強制連続運転を解除して通常運転
に戻る。 第2の冷却器(直冷板)6による最長運転時間
40分間は、冷蔵室の温度上昇が許容範囲内にある
最長時間として実験より求めたものであり、ま
た、各過程の最短運転時間15分、20分、30分も各
種食品による実験から小型、少量の食品で赤外線
温度センサによる検知が不十分な場合でも、十分
な急速冷凍運転時間として決定したものである。
しかしこれらは冷蔵庫のサイズ、圧縮機の能力、
断熱特性の相違等により変化し得るものである。
また、食品温度を検知する温度センサも赤外線温
度センサに限られない。 実施例 2 本実施例は、上記実施例1に冷蔵庫の周囲空気
温度を検出する温度センサ(図示せず)を付加
し、周囲温度により第2の冷却器(直冷板)6に
よる最長運転時間を制御するものである。 冷媒が第2の冷却器(直冷板)6を流れている
間の冷凍室および冷蔵室内の温度上昇は、冷蔵庫
周囲温度によつて異なり、上昇の程度(上昇速
度)は周囲温度が高い場合には大きく、低い場合
には小さい。従つて、第2の冷却器(直冷板)6
により許容される最長運転時間は、冷蔵庫周囲温
度が高い場合は短く、低い場合は長くなる。この
ため、冷蔵庫の周囲温度を検出し、周囲温度のレ
ベルによつて、第2の冷却器(直冷板)6による
最長運転時間を下のように変化させる。
有する冷蔵庫に関する。 <従来の技術> 近年、食生活の多様化によるホームフリージン
グへの関心の高まりから、家庭用の冷蔵庫に対し
ても急速冷凍機能が要望されるようになつてき
た。これに対応するため、従来より、急速冷凍を
行なうときには、冷凍室の温度を検知するサーモ
スタツトの信号を無視し、圧縮機を一定時間連続
運転にして、冷凍室の温度すなわち冷却器を通し
て吹き出す冷風の温度をできるだけ下げて冷凍速
度を速めるような方法がとられている。 しかしこの方法では、冷風により冷却している
ので大幅な凍結速度の改善は期待することができ
ない。このため第2図に示すような第2の冷却器
(直冷板)6を備えたサイクルをもつ冷蔵庫が考
えられている。このサイクルにおいては通常時に
は電磁弁7を開とし、第1の冷却器4の冷媒を流
して冷凍室および冷蔵室を冷却する。なお、この
場合、第2のキヤピラリーチユーブが抵抗となる
ため、第2の冷却器には、ほとんど冷媒が流れな
い。急速冷凍時には電磁弁7を閉とし、第2の冷
却器(直冷板)6の方へ冷媒を流す。第2の冷却
器(直冷板)6は、冷凍室内の一部に設けられ、
冷媒を第2キヤピラリーチユーブ5により十分に
減圧することにより、第2冷却器(直冷板)6内
での冷媒蒸発温度即ち直冷板表面温度を−50℃程
度まで冷却することができる。この直冷板上に食
品を置くことにより従来にない急速な冷凍が可能
になる。 しかしこのサイクルにおいて、急速冷凍時に
は、第1の冷却器4に冷媒が流れないため以下の
ような問題点がある。 <発明が解決しようとする問題点> 第2図のサイクルにおいて急速冷凍時には第2
の冷却器(直冷板)6に冷媒が流れ直冷板上の食
品を急速凍結させるが、第1の冷却器4に冷媒が
流れないため急速冷凍期間で冷凍室および冷蔵室
の温度は除々に上昇する。従つて急速冷凍運転の
時間は、あまり長くすることはできない。このた
め従来の冷風による急速冷凍運転の場合のように
一定時間の急速冷凍運転では、食品の急速凍結に
は、十分であつても冷凍室や冷蔵室の温度が過度
に上昇したり、逆に庫内温度上昇を許容範囲内に
押えると食品が完全に凍結しないという問題が生
ずる。従つて食品の急速凍結および庫内温度上昇
防止の両方を満足させることは困難であつた。 <問題点を解決するための手段> 本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもの
で、食品の急速凍結と庫内温度上昇防止を同時に
満足させるため、第2の冷却器(直冷板)を設け
た冷凍室内の一画に食品の温度を検知する温度セ
ンサー例えば、非接触で温度検知が可能な赤外線
温度センサー(図示せず)を設け、第2の冷却器
(直冷板)上に置かれた急速冷凍すべき食品の温
度を検出し、その温度により、冷媒流路の切替
え、圧縮機停止等の制御を行なうものである。 第3図は、食品の凍結曲線の一般的な形を示し
たものであるが、食品の組織を傷めずに冷凍する
には、食品の温度がほぼ−1℃から−5℃の間の
最大永結晶生成帯(図中のBの部分)を早く通過
して、食品の細胞内に細かい永結晶を作ることが
必要とされている。しかし第2図のA,Cの部分
は冷却速度の影響はあまり大きくない。このた
め、食品の温度を該温度センサにより検出し、食
品の温度が、−1℃〜−5℃の温度範囲を通過す
るときには、第2の冷却器(直冷板)6に冷媒を
流し、食品の投入温度から約−1℃までおよび−
5℃以下(図中のAおよびCの部分)では、第1
の冷却器に冷媒を通して従来と同じく冷風により
冷却し、食品がある設定温度(例えば−15℃)に
低下するまで急速冷凍運転(圧縮機の強制連続運
転)を行なうよう構成したものである。さらに、
食品の投入から食品温度が−1℃までおよび−5
℃から約−15℃までの第1の冷却器を用いた冷却
過程においては、各々温度センサの検出温度にか
かわらず、それぞれの状態で運転を継続する最短
運転時間を設け、また、食品温度が−1℃から−
5℃までの第2の冷却器(直冷板)による冷却過
程においては最短運転時間と最長運転時間を設
け、温度センサによる切替信号がこの時間範囲の
間に働かなくとも第2の冷却器による運転時間を
この範囲に制限するよう構成したものである。な
お、上記食品の温度(−1℃、−5℃、−15℃)
は、食品の平均温度であることが望ましいが、例
えば赤外線温度センサで検知する場合、食品の表
面温度を検出するため実際には予め各種食品で平
均温度と表面温度の相関を調べ、該赤外線温度セ
ンサ検出温度に対する適切な切替温度を設定す
る。 <作用> 急速冷凍運転時には、圧縮機が強制的に連続運
転され、冷凍室内の一部に設けられた第2の冷却
器(直冷板)上に置かれた冷凍すべき食品は、時
間とともに第3図に示されたような温度変化をし
て凍結する。この全凍結過程を第2の冷却器(直
冷板)による冷却(例えば第2図の構成であれば
電磁弁7を閉)によつて行うと凍結は速く完了す
るが、この間第1の冷却器(第2図の構成であれ
ば4)に冷媒が流れないため、冷凍室および冷蔵
室の冷却が行なわれず、庫内の温度が上昇してし
まう可能性がある。このため、直冷板上方に設け
られた食品温度センサにより食品の温度を検知
し、食品の温度が−1℃から−5℃の最大永結晶
生成帯を通過する過程を第2の冷却器(直冷板)
(第2図の構成であれば6)によつて急速に冷却
し、第3図におけるA,Cの部分は従来と同様、
第1の冷却器に冷媒を流して冷風による冷却を行
なう。これにより第3図におけるA,Cの部分で
は冷凍室、冷蔵室の庫内も同時に冷却され、第2
の冷却器(直冷板)による冷却の時間が減少(第
3図のBの部分のみ)するため、庫内の温度が、
過度に上昇するのを防止することができると同時
に、食品に及ぼす急速冷凍の効果は、全過程を第
2の冷却器(直冷板)で冷却した場合とほとんど
変わらない。しかし、冷凍される食器の形状、大
きさによつては、第3図のBの部分の時間がかな
り長くなる可能性もある。このため、第2の冷却
器(直冷板)による最長運転時間を予め定めてお
き、食品温度センサが検出する食品の温度が−5
℃まで低下しなくとも、この時間で強制的に電磁
弁を開にし、第1の冷却器による冷却に切替える
ことにより、庫内の温度上昇を防止する。また逆
に冷凍すべき食品が少なすぎたり、小さすぎたり
した場合には、食品温度センサが食品の温度を正
確に検知できずに、直冷板の温度に影響されて検
出温度が急速に低下する可能性がある。このた
め、第3図のA,B,Cに対応する各過程に対す
る最短時間を予め設定することにより、急速冷凍
運転が極端に短い時間で終了してしまうのを防止
することができる。なお急速冷凍運転(圧縮機の
強制連続運転)は、食品温度センサで食品の温度
が十分低下(例えば−15℃)したことを検知して
終了し、以後は通常の運転に戻る。 実施例 1 第1図に本発明の1実施例の急速冷凍運転制御
のフローチヤートを示す。またこのフローチヤー
トが適用される冷蔵庫は第2図の構造のものを例
にとつて説明する。急速冷凍ボタンをオン
(ON)すると、急速冷凍運転モードが開始され、
圧縮機は、庫内のサーモスタツトの信号を無視
し、圧縮機1を強制的に連続運転させる。また電
磁弁7は、通常運転のときと同じく開とし、ま
ず、第1の冷却器4で冷やされた冷風により直冷
板6上に置かれた急速冷凍すべき食品を冷却す
る。庫内の温度センサ(赤外線温度センサ、半導
体センサ、熱電対等)により検知された食品の温
度が約−1℃になりかつ急速冷凍運転開始から約
15分以上経過していれば、電磁弁7を閉とし、冷
媒を第2の冷却器(直冷板)6へ流し、低温(約
−50℃)の直冷板6の接触により食品を急速に冷
却する。そして赤外線温度センサにより検知され
た食品の温度が−5℃を検知し、かつ電磁弁7が
閉となつてから20分間経過するかまたは食品の温
度が−5℃まで低下していなくても電磁弁7が閉
となつてから40分間を経過すれば、再び電磁弁7
を開とし、第1の冷却器4を用いた冷風による冷
却に戻す。さらにこの状態で運転を続け、赤外線
温度センサにより検知される食品の温度が約−15
℃になりかつ電磁弁7を再び開にしてから30分間
経過していれば、急速冷凍運転モードを終了と
し、圧縮機1の強制連続運転を解除して通常運転
に戻る。 第2の冷却器(直冷板)6による最長運転時間
40分間は、冷蔵室の温度上昇が許容範囲内にある
最長時間として実験より求めたものであり、ま
た、各過程の最短運転時間15分、20分、30分も各
種食品による実験から小型、少量の食品で赤外線
温度センサによる検知が不十分な場合でも、十分
な急速冷凍運転時間として決定したものである。
しかしこれらは冷蔵庫のサイズ、圧縮機の能力、
断熱特性の相違等により変化し得るものである。
また、食品温度を検知する温度センサも赤外線温
度センサに限られない。 実施例 2 本実施例は、上記実施例1に冷蔵庫の周囲空気
温度を検出する温度センサ(図示せず)を付加
し、周囲温度により第2の冷却器(直冷板)6に
よる最長運転時間を制御するものである。 冷媒が第2の冷却器(直冷板)6を流れている
間の冷凍室および冷蔵室内の温度上昇は、冷蔵庫
周囲温度によつて異なり、上昇の程度(上昇速
度)は周囲温度が高い場合には大きく、低い場合
には小さい。従つて、第2の冷却器(直冷板)6
により許容される最長運転時間は、冷蔵庫周囲温
度が高い場合は短く、低い場合は長くなる。この
ため、冷蔵庫の周囲温度を検出し、周囲温度のレ
ベルによつて、第2の冷却器(直冷板)6による
最長運転時間を下のように変化させる。
【表】
これらの時間も実験より求めたものであるが、
冷蔵庫の仕様、断熱特性などにより変化し得る。
また、周囲温度レベルをもつと細かく分割して最
長運転時間を設定することも可能である。 <発明の効果> 以上説明したように本発明によれば、第2図に
示すような2系列冷凍サイクルをもつ冷蔵庫にお
いて、温度センサを設け直冷板上に置かれた急速
冷凍すべき食品等の温度を検出し、食品の温度が
−1℃〜−5℃の最大永結晶生成帯を通過する過
程でのみ直冷板による急速な冷却を行い、他の冷
却過程では、冷却器を用いた冷風による冷却を行
うため、効果的な急速冷凍と、庫内温度上昇防止
を同時に満足することができる。また、直冷板に
よる冷却時間には、必要に応じて最長運転時間を
設けているため、食品の形状大きさによつて−1
℃〜−5℃の冷却時間が延びた場合にも庫内温度
上昇が防止できる。さらに各過程には、最短運転
時間を設けているため、食品の量が小さすぎた
り、少量の場合で、食品温度センサの温度検出が
不十分な場合にも急速冷凍が可能になるという急
速冷凍運転制御における優れた効果を有する。ま
た、冷蔵庫の周囲温度を検出し、周囲温度レベル
によつて、直冷板による最長運転時間を制御すれ
ば、直冷板による運転時間を可能な限り長くする
ことができ、より効果的な急速冷凍が可能にな
る。
冷蔵庫の仕様、断熱特性などにより変化し得る。
また、周囲温度レベルをもつと細かく分割して最
長運転時間を設定することも可能である。 <発明の効果> 以上説明したように本発明によれば、第2図に
示すような2系列冷凍サイクルをもつ冷蔵庫にお
いて、温度センサを設け直冷板上に置かれた急速
冷凍すべき食品等の温度を検出し、食品の温度が
−1℃〜−5℃の最大永結晶生成帯を通過する過
程でのみ直冷板による急速な冷却を行い、他の冷
却過程では、冷却器を用いた冷風による冷却を行
うため、効果的な急速冷凍と、庫内温度上昇防止
を同時に満足することができる。また、直冷板に
よる冷却時間には、必要に応じて最長運転時間を
設けているため、食品の形状大きさによつて−1
℃〜−5℃の冷却時間が延びた場合にも庫内温度
上昇が防止できる。さらに各過程には、最短運転
時間を設けているため、食品の量が小さすぎた
り、少量の場合で、食品温度センサの温度検出が
不十分な場合にも急速冷凍が可能になるという急
速冷凍運転制御における優れた効果を有する。ま
た、冷蔵庫の周囲温度を検出し、周囲温度レベル
によつて、直冷板による最長運転時間を制御すれ
ば、直冷板による運転時間を可能な限り長くする
ことができ、より効果的な急速冷凍が可能にな
る。
第1図は本発明の1実施例の説明に供する急速
冷凍運転制御のフローチヤート図である。第2図
は、冷蔵庫における冷凍サイクルの系統図であ
る。第3図は、一般的な食品の凍結曲線を示す説
明図である。 1……圧縮機、2……凝縮機、3……第1のキ
ヤピラリーチユーブ、4……第1の冷却器、5…
…第2のキヤピラリーチユーブ、6……第2の冷
却器(直冷板)、7……電磁弁、8……フアン。
冷凍運転制御のフローチヤート図である。第2図
は、冷蔵庫における冷凍サイクルの系統図であ
る。第3図は、一般的な食品の凍結曲線を示す説
明図である。 1……圧縮機、2……凝縮機、3……第1のキ
ヤピラリーチユーブ、4……第1の冷却器、5…
…第2のキヤピラリーチユーブ、6……第2の冷
却器(直冷板)、7……電磁弁、8……フアン。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 圧縮機、凝縮機、第1のキヤピラリーチユー
ブ、電磁弁および第1の冷却器を環状に接続する
とともに、前記電磁弁の入口側より分岐しかつ前
記電磁弁及び前記第1の冷却器と並列に第2のキ
ヤピラリーチユーブと第2の冷却器の直列接続体
を配設し、該第2の冷却器出口を前記第1の冷却
器出口側に接続した冷凍サイクルを有する冷蔵庫
において、前記第2の冷却器を設置した庫内に、
被冷却体温度を検知する温度センサが設けられ、
急速冷凍運転時に前記第2の冷却器で直冷される
被冷却体の温度に応じて前記電磁弁の開閉が制御
されることを特徴とする冷蔵庫。 2 前記温度センサが赤外線温度センサである特
許請求の範囲第1項記載の冷蔵庫。 3 急速冷凍運転時に前記温度センサで検出した
被冷却体の温度がマイナス1℃より高いときには
冷媒を第1の冷却器へ流し、被冷却体の温度がマ
イナス1℃より低くマイナス5℃程度までの間
は、冷媒を第2の冷却器へ流し、被冷却体の温度
がマイナス5℃より低下すると再度冷媒を前記第
1の冷却器へ流すように電磁弁が開閉制御される
特許請求の範囲第1項記載の冷蔵庫。 4 被冷却体の温度がマイナス5℃以下になるか
あるいは第2の冷却器による冷却時間が予め設定
された所定時間を経過すると第1の冷却器による
冷却へ切換わるように電磁弁の開閉が制御される
特許請求の範囲第3項記載の冷蔵庫。 5 予め設定される所定時間が庫周囲温度に応じ
て複数時間値に設定される特許請求の範囲第4項
記載の冷蔵庫。 6 温度センサによる被冷却体の温度が検知され
た後、電磁弁の開閉制御が行なわれるまでの時間
を設定制御する制御系を有する特許請求の範囲第
1項、第3項、第4項又は第5項記載の冷蔵庫。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30415187A JPH01142378A (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 冷蔵庫 |
US07/188,535 US4891952A (en) | 1987-07-22 | 1988-04-29 | Freezer-refrigerator |
US07/461,628 US5033272A (en) | 1987-07-22 | 1990-01-08 | Freezer-refrigerator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30415187A JPH01142378A (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 冷蔵庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01142378A JPH01142378A (ja) | 1989-06-05 |
JPH0514190B2 true JPH0514190B2 (ja) | 1993-02-24 |
Family
ID=17929667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30415187A Granted JPH01142378A (ja) | 1987-07-22 | 1987-11-30 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01142378A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008002801A (ja) * | 1999-09-09 | 2008-01-10 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍冷蔵庫、冷凍冷蔵庫の運転方法 |
CN104990357B (zh) * | 2015-06-26 | 2018-03-23 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱冷藏室的分区制冷控制方法和分区制冷控制装置 |
-
1987
- 1987-11-30 JP JP30415187A patent/JPH01142378A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01142378A (ja) | 1989-06-05 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |