JPH05141720A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JPH05141720A
JPH05141720A JP30638391A JP30638391A JPH05141720A JP H05141720 A JPH05141720 A JP H05141720A JP 30638391 A JP30638391 A JP 30638391A JP 30638391 A JP30638391 A JP 30638391A JP H05141720 A JPH05141720 A JP H05141720A
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間 毅 野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 氷生成された氷を直ちに蓄熱水槽に水ととも
に運ぶ構成とすることで、氷と水との界面との氷結の発
生を防ぎ、かつ製氷器の構造を小形化できる。 【構成】 水より比重の重い非水溶性冷媒22を収容し
かつこの非水溶性冷媒の液面より上方に噴出ノズル26
を配置した製氷器20と、この製氷器20に連通部32
を介して連結された蓄熱水槽31と、製氷器20の冷媒
液面22aより上方の部位と蓄熱水槽31とを連結する
配管34とこの配管に配置した水ポンプ35を有する水
循環装置と、製氷器20に設けた冷媒を0℃以下の温度
に冷却し冷却した冷媒を噴出ノズルから製氷器に収容し
た水に直接噴射して氷を析出する冷凍サイクル29とを
有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機等に使用さ
れる氷蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】氷蓄熱装置を有する空気調和システム
は、昼間に集中する冷房用電力需要を低減するために、
安価な深夜電力を利用でき、かつ熱源機器容量の半減に
よる契約電力を低減できるので、ビル空調や、地域冷暖
房システム等の比較的大容量の空気調和システムへの適
用が期待されている。氷蓄熱装置は、その氷の製造方法
において、間接熱交換方式と直接熱交換方式に大別され
ており、間接熱交換方式では、製氷用伝熱管を用い、伝
熱管の内側又は外側に低温の冷媒(フロン等)又は不凍
液(通称ブライン)を流し、伝熱管の反対の壁面に氷を
生成、着氷するようにしており、直接熱交換方式では、
冷媒ガスを水中に直接吹き込むようにしている。
【0003】この直接熱交換方式は、冷凍機内の膨張弁
を出た後の低温の冷媒を水槽の水中に吹き込み、冷媒が
蒸発するときの潜熱で水を氷化するので、間接熱交換方
式に比較して冷却液(冷媒)の温度を高くすることがで
き、したがって、冷凍機の成績係数が良好となり、ま
た、水槽の中で冷媒と水の直接接触による熱交換なので
水槽中に伝熱管等を配置する必要がなく氷の充填率(I
PF)も良好となることは分かっている。しかし、直接
熱交換方式では、冷媒蒸気中に混入した水分が膨張弁で
凍結し、膨張弁の作動不良の原因となるため、蒸気通路
に水分離器を付設する必要があり、また、圧縮機の潤滑
油が水に混入し、蓄熱時に悪影響を及ぼすことがある。
【0004】このような問題点を解消するために、たと
えば、第24回日本伝熱シンポジウム講演論文集(19
87年5月)の「冷媒の直接接触伝熱を利用する氷蓄熱
装置の研究」に開示されているように、氷蓄熱を冷熱の
移送系から隔離された密閉容器内で生成して蓄熱を行う
ようにした技術手段はあるが、この方法では、蓄熱タン
クを密閉構造とする必要あり、また、氷の生成と貯蔵を
1つのタンクで行わなければならず、タンクへの氷充填
率が制限され、タンクの大型化やタンクを圧力容器とし
て設計しなけれずならない。
【0005】上記問題点を解消するものとして、特開平
1−244225号公報や特開平2−97845号公報
に開示された技術手段は知られている。上記技術手段
は、図12に示すように、製氷器1と蓄熱槽2を分離
し、製氷器1に非水溶性高比重不凍液3を収容し、蓄熱
槽2に水4を収容し、製氷器1の非水溶性高比重不凍液
3の液面3aより上方の部位と蓄熱槽2の水面4aより
上方の部位を配管5で連結し、製氷器1の液面3aより
上方の部位と蓄熱槽2の底面とを配管6で連結し、この
配管6の水循環ポンプ7より下流側で分岐した分岐管8
を製氷器1の底面に連結し、製氷器1に設けた不凍液3
を、冷凍機9、不凍液循環ポンプ10、および熱交換器
11を備えた冷凍サイクル12で冷却し、蓄熱槽2の水
を分岐管8を介して、製氷器1の冷却された不凍液中に
噴出させ、水を冷却不凍液と直接接触させて氷を析出
し、不凍液より軽い氷を不凍液の上側の水4まで浮上さ
せ、析出浮上した氷13を配管5を介して、蓄熱槽2の
水面4aより上方の位置に氷層14として貯えるように
したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記形式の技術手段で
は、非水溶性高比重不凍液とその上側に位置する水との
間に温度差があり、非水溶性高比重不凍液と水との界面
が氷結し、そのため、非水溶性高比重不凍液中で生成さ
れた氷が水中を上昇せず、また、氷内に非水溶性高比重
不凍液を含んだ氷が生成されると、非水溶性高比重不凍
液と水との界面に水に浮かない氷が溜まり、連続した製
氷が妨げられ、また、非水溶性高比重不凍液と水との熱
交換を効率よく行うには、非水溶性高比重不凍液貯溜部
の高さを高くする必要があり、製氷器に収容される非水
溶性高比重不凍液を多量必要とするという問題がある。
【0007】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、非水溶性高比重不凍液の量を最小限として製氷器を
小形化し、かつ、非水溶性高比重不凍液と水との熱交換
を効率よく行うようにした氷蓄熱装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の氷蓄熱装置は、
水より比重の重い非水溶性冷媒を収容しかつこの非水溶
性冷媒の液面より上方に噴出ノズルを配置した製氷器
と、この製氷器に連通部を介して連結された蓄熱水槽
と、製氷器の冷媒液面より上方の部位と蓄熱水槽とを連
結する配管とこの配管に配置した水ポンプを有する水循
環装置と、製氷器に設けた冷媒を0℃以下の温度に冷却
し冷却した冷媒を噴出ノズルから製氷器に収容した水に
直接噴射して氷を析出する冷凍サイクルとを有して構成
される。
【0009】また、本発明の氷蓄熱装置は、水より比重
の重い非水溶性冷媒を収容した製氷器と、この製氷器に
隣接配置された蓄熱水槽と、上記製氷器の蓄熱水槽の反
対側で蓄熱水槽より高い位置に設けた水流落下槽と、こ
の水流落下槽と蓄熱水槽を結び水流落下槽の水を層状と
して蓄熱水槽に導く傾斜流路部と、この傾斜流路部に形
成した冷媒吹出し口と、製氷器に設けた冷媒を0℃以下
の温度に冷却し冷却した冷媒を冷媒吹出し口から傾斜流
路部を層状に流れる水に直接噴射して氷を析出する冷凍
サイクルとを有して構成される。
【0010】さらに、本発明の氷蓄熱装置は、水より比
重の重い非水溶性冷媒を収容しかつこの非水溶性冷媒の
液面より上方に噴出ノズルを配置した製氷槽と、この製
氷槽に隣接配置された蓄熱水槽と、製氷槽の内側上部に
配置され析出浮上した氷を集めて蓄熱水槽に送り込むた
めの集氷装置と、製氷槽に設けた冷媒を0℃以下の温度
に冷却し冷却した冷媒を噴出ノズルから製氷槽に収容し
た水に直接噴射して氷を析出する冷凍サイクルとを有し
て構成される。
【0011】
【作用】本発明の氷蓄熱装置では、製氷器に設けた水よ
り比重の重い非水溶性冷媒を、冷凍サイクルにより0℃
以下の温度に冷却し、冷却した冷媒を製氷器の内部に配
置した噴出ノズルより製氷器に収容された水に噴射する
ことで、冷却冷媒を水に直接接触し、水より析出された
氷を水中を浮上させ、浮上した氷を蓄熱水槽に貯えるよ
うにする。
【0012】また、本発明の氷蓄熱装置では、製氷器に
設けた水より比重の重い非水溶性冷媒を、冷凍サイクル
により0℃以下の温度に冷却し、冷却した冷媒を傾斜流
路部に形成した冷媒吹出し口より噴き出すようにし、こ
の冷媒吹出し口よりでる冷却冷媒を、傾斜流路部を層状
に流れる水に直接噴射することで氷を析出し、析出した
氷を、傾斜流路部を流れる水とともに蓄熱水槽に導き、
氷を蓄熱水槽に貯えるようにする。
【0013】さらに、本発明の氷蓄熱装置では、製氷槽
に設けた水より比重の重い非水溶性冷媒を、冷凍サイク
ルにより0℃以下の温度に冷却し、冷却した冷媒を製氷
槽の内部に配置した噴出ノズルより製氷槽に収容された
水に噴射することで、冷却冷媒を水に直接接触し、水よ
り析出された氷を水中を浮上させ、浮上した氷を集氷装
置に集め、集められた氷を、流れる水とともに蓄熱水槽
に導き、氷を蓄熱水槽に貯えるようにする。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面につき説明する。
図1は本発明による氷蓄熱装置の全体構成を示し、この
氷蓄熱装置の製氷器20の底部21には、水より比重の
重い非水溶性冷媒22を収容する冷媒貯溜部23が形成
されている。この冷媒貯溜部23は、製氷器20の側壁
部24の下端まで上方に傾斜した傾斜面25で連なり、
製氷器20の水中に噴出され、水中を降下する非水溶性
冷媒22を、傾斜面25に落下させ、落下した冷媒22
を、傾斜面25に沿って冷媒貯溜部23に導くようにし
ている。上記製氷器20の内部の冷媒液面22aより上
方の位置に配置した噴出ノズル26は、図2および図3
に示すように、製氷器20の側壁部24に隣接して水平
方向に延びるように配置されている。ノズル部26a
は、図4に示すように噴出ノズル26の長手方向に間隔
を置いて複数配置されている。上記噴出ノズル26は、
冷媒配管28により冷媒貯溜部23に連結され、この冷
媒配管28に配置された冷凍サイクルを構成する冷凍機
29および循環ポンプ30により、0℃以下の温度に冷
却された冷媒22を噴出ノズル26のノズル部26aか
ら斜め上方に向けて噴射する。
【0015】一方、上記製氷器20に隣接して配置した
蓄熱水槽31は、水流の案内部を兼ねる連通部32を介
して製氷器20に連結されている。上記蓄熱水槽31の
側壁33の下部と製氷器20の噴出ノズル26より上方
の部位とは配管34によって連結され、この配管34に
設けた水循環ポンプ35により蓄熱水槽31に収容され
た水36を製氷器20に送るようにしている。
【0016】上記水より比重の重い非水溶性冷媒22と
しては、比重量が水の1.7〜1.8倍で、凝固点が−
50℃程度のフロリナート液が選定される。フロリナー
ト液は、無色・透明・無臭・不活性な液体で、完全にフ
ッ素化された構造をしており、炭素原子Cとフッ素原子
Fのみの結合である。このフロリナート液12は炭素原
子Cとフッ素原子Fの結合数に応じて、沸点と凝固点
(流動点と同じ)は異なるが、凝固点が−20℃以下の
ものがほとんどである。そして、比重量も0℃付近では
1.7〜1.8kg/lで氷の2倍程度であり、水のフ
ロリナートへの溶解性は、温度10℃で7.2ppm と少
なく不溶と考えても問題がなく、水槽内に水とフロリナ
ートを一緒に入れると、両者は完全に分離しフロリナー
トが底に沈殿し水がその上に浮くことになる。
【0017】しかして、蓄熱水槽31に収容された水3
6は、配管34を通り製氷器20に送られ、この製氷器
20から連通部32を介して蓄熱水槽31に戻る循環路
を形成し、製氷器20の底部21に設けた冷媒貯溜部2
3の冷媒22は、冷媒配管28を通り、冷媒配管28に
配置した冷凍サイクルを構成する冷凍機29により0℃
以下の温度に冷却され、冷却された冷媒22は、循環ポ
ンプ30により強制流として噴出ノズル26に送られ、
この噴出ノズル26のノズル部26から斜め上方に向け
て噴射される。ノズル部26から噴射された冷却冷媒2
2は、製氷器20に収容された水と直接接触して熱交換
され、冷却冷媒22に接触する水36は氷粒37となり
水中を上昇し、水中を上昇した氷粒37は製氷器20の
水とともに連通部32を介して蓄熱水槽31に戻り、蓄
熱水槽31の水面に層状をなして貯えられる。この場
合、生成された氷粒37はただちに蓄熱水槽31に運ば
れるので、噴出ノズル26は噴出ノズル26のノズル部
26aの周辺での氷粒37の再付着が防止され、ノズル
部26aの噴出口が凍結して閉じてしまうことはない。
また、水と熱交換された冷媒22は、水より比重の重い
非水溶性を有するので、水と分離し、製氷器20の水中
を降下し底部傾斜面25に落下し、落下した冷媒は底部
傾斜面25に沿って流下して冷媒貯溜部23に戻される
ことになる。
【0018】図5は本発明の変形例を示し、この変形例
では、蓄熱水槽31の底部と製氷器20の噴出ノズル2
6より下流側の部位とを配管40で連結し、この配管4
0に設けた水ポンプにより、噴出ノズル26付近に滞っ
た氷塊37を溶かし、氷塊37を製氷器20の水ととも
に連通部32を介して蓄熱水槽31に戻すようにし、こ
れにより、連続した製氷を妨げないようにするととも
に、注ぎ込まれた水を冷媒22に接触させることで、冷
媒の戻り温度を高め、熱交換をより効率よく行うように
する。
【0019】図6に示す氷蓄熱装置は、水より比重の重
い非水溶性冷媒22を冷媒貯溜部23に収容した製氷器
50とこの製氷器50に隣接配置した蓄熱水槽51を備
え、製氷器50の一端側に設けた隔壁52は蓄熱水槽5
1の側壁より上方に位置している。製氷器50の他端側
に設けた水流落下槽53は、上記隔壁52より相当高い
位置にあり、この水流落下槽53と隔壁52との間に
は、水流落下槽51の水54を層状として落下させる傾
斜流路部54が配設されている。この傾斜流路部54に
は、水の流れ方向に間隔を置いて複数の冷媒吹出し口5
5が形成されている。複数の冷媒吹出し口55のうちの
最端側に位置する冷媒吹出し口55の上流側には冷媒流
落槽56が、また下流側には冷媒回収槽57が配置され
ている。上記冷媒吹出し口55と冷媒貯溜部23は冷媒
配管58により連結されている。冷媒配管58には、冷
凍サイクルを構成する冷凍機29および循環ポンプ60
が配置されている。冷凍機29は冷媒貯溜部23から冷
媒配管58に導かれる冷媒を0℃以下の温度に冷却す
る。一方、上記蓄熱水槽51の底面には冷媒回収部61
が形成されている。この冷媒回収部61は底面の最も低
い位置にあり、側壁から冷媒回収部61まで傾斜面62
で連なっている。この冷媒回収部61は、配管63およ
びポンプ64を介して冷媒貯溜部23に連結されてい
る。また、蓄熱水槽51の底面の最も高い部位には開口
65が形成されている。この開口65は配管66および
ポンプ67を介して水流落下槽53に連結されている。
【0020】しかして、蓄熱水槽51に収容された水
は、蓄熱水槽51の底面に設けた開口65から配管66
を通り水流落下槽53に導かれ、この水流落下槽53か
ら傾斜流路部54を層状として落下する。これと同時
に、冷媒貯溜部23の冷媒22は、冷媒配管58を通り
冷媒配管58に設けた冷凍機29により0℃以下の温度
に冷却され、冷却された冷媒22は、循環ポンプ60に
より強制流として冷媒吹出し口55から層状として落下
する水流に直接接触し水との間で熱交換され、冷却冷媒
22に接触する水54は、氷塊(粒)57となり層状と
して落下する水流とともに隔壁52に当たり、水より軽
い氷塊57は、この隔壁52を越える水とともに蓄熱水
槽51に貯えられる。水より重い冷媒は、層状として落
下する水流の下側を流れ、隔壁52に当たり逆流し、こ
の隔壁52の近くに設けた冷媒回収槽57に回収され、
この冷媒回収槽57から製氷器50の冷媒貯溜部23に
戻される。また、隔壁52を越えた蓄熱水槽51に導か
れた冷媒は、水より重いので、水中を降下し、底面に達
し、底面の傾斜面62に沿って冷媒回収部61に至り、
ここから配管63を介して冷媒貯溜部23に戻される。
なお、蓄熱水槽51の底面に形成した傾斜面62をテフ
ロン被膜でコーティングすると冷媒の回収が確実にな
る。
【0021】図7は図6の実施例の変形例を示し、この
変形例では、傾斜流路部54は、図示しない作動装置に
より傾斜角度を水流の速さに応じて可変になっており、
また、傾斜流路部54の上面の冷媒吹出し口55の間に
半円状凸部または矩形状68を設けることで波型または
階段状とし、水と冷媒の接触面積を増大することで熱交
換効率の向上を図っている。また、傾斜流路部54にヒ
ータ69を配置することで、冷媒の温度制御を図ること
が可能となる。このように構成すると、析出した氷は、
生成段階で流下するので、ノズル付近の着氷がなく、効
率よく氷の充填ができる。
【0022】図8に示す氷蓄熱装置は、水より比重の重
い非水溶性冷媒22を冷媒貯溜部70に収容した製氷槽
71とこの製氷槽71に隣接配置した蓄熱水槽72を備
え、この冷媒貯溜部70の下面は、製氷槽71の側壁の
下端まで上方に傾斜した傾斜面73で連なり、製氷槽7
1の水中を降下する非水溶性冷媒22を傾斜面73に沿
って冷媒貯溜部70に導くようにしている。また、製氷
槽71の水中には、水平方向に延びるように噴出ノズル
74,74が配置されている。これら2つの噴出ノズル
74は、図9に示すように、製氷槽71の側壁に沿って
ノズル部74aが対向するように平行配置されている。
また、図9に示すように、製氷槽71の上部中央部には
集氷装置75が蓄熱水槽72の方向に延びるように配置
されている。この集氷装置75は、製氷槽71の水中に
おいて生成された氷結晶76を水とともに隣接配置した
蓄熱水槽72に送り込む。この集氷装置75の上面に集
氷流落溝を流れ方向に直交する方向に設けると、集氷効
率が上りかつポンプ出力を低く設定できる。
【0023】一方、上記噴出ノズル74は、冷媒配管7
7により冷媒貯溜部70の底部に連結され、この冷媒配
管77に配置された冷凍サイクルを構成する冷凍機29
および循環ポンプ30により、冷媒貯溜部70の冷媒を
0℃以下の温度に冷却し、冷却した冷媒22を噴出ノズ
ル74のノズル部74aから水平方向に向けて噴射する
ようにしている。蓄熱水槽72の底面に形成された冷媒
回収部78は、底面の最も低い位置にあり、側壁から冷
媒回収部78まで傾斜面79で連なっている。この冷媒
回収部78は、配管80およびポンプ81を介して冷媒
貯溜部70に連結されている。また、蓄熱水槽51の底
面の最も高い部位に形成された開口82は配管83およ
びポンプ84を介して循環水供給口85に連結されてい
る。なお、図8で符号86は冷媒戻り管、87は生成さ
れた氷結晶76を効率よく蓄熱水槽72に送るための堰
である。
【0024】しかして、製氷槽71に設けた冷媒貯溜部
70の冷媒22は、冷媒配管77を通り、冷媒配管77
に配置した冷凍サイクルを構成する冷凍機29により0
℃以下の温度に冷却され、冷却された冷媒22は、循環
ポンプ30により強制流として噴出ノズル74に送ら
れ、この噴出ノズル74のノズル部74aから水平方向
噴射される。ノズル部74aから噴射された冷却冷媒2
2は、製氷槽71の水と直接接触して熱交換され、冷却
冷媒22に接触する水は氷塊(粒)76となる。この氷
塊(粒)76は水より軽いので、図9に示すように水中
を上昇し、水中を上昇した氷塊37は、集氷装置75に
集められ、水とともに隣接配置した蓄熱水槽72に送ら
れる。
【0025】一方、噴出ノズル74から噴射された冷却
冷媒22は、水より比重の重い非水溶性を有するので、
水と分離して水中を降下し、底部傾斜面73に落下し、
底部傾斜面25に沿って流下して冷媒貯溜部70に戻さ
れる。また、集氷装置75に導かれた冷媒22は、堰8
7により受け止められ、冷媒戻り管86および底部傾斜
面73を介して冷媒貯溜部70に戻される。
【0026】図10に示す本発明の変形例では、製氷槽
71の外壁に設けた冷媒吹出し口90にヒータ91を設
置することで、製氷槽71の内部の凍結を防止し、循環
水供給口92の供給角度を斜め上方にすることで水の対
流を高め、冷媒と水との接触を図るようにし、また、集
氷装置93のチャンネル部94の断面形状を半円形ない
しV形とすることで、浮上する氷塊(粒)76の着氷を
防ぐようにしている。
【0027】図11に示す本発明の変形例では、製氷槽
71に設けた集氷装置75と蓄熱水槽72とを傾斜角度
5度ないし20度とした搬送ダクト100で連結するこ
とで、集められた氷塊76を、動力手段を利用すること
なく重力の作用で水とともに蓄熱水槽72に送り込む。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、冷却
冷媒を製氷器の内部に配置した噴出ノズルより製氷器に
収容された水に噴射することで氷を析出し、氷生成され
た氷を直ちに蓄熱水槽に水とともに運ぶ構成とすること
で、氷と水との界面との氷結の発生を防ぎ、かつ製氷器
の構造を小形化できる。また、冷媒吹出し口より冷却冷
媒を傾斜流路部を層状に流れる水に直接噴射することで
氷を析出し、析出した氷を、傾斜流路部を流れる水とと
もに蓄熱水槽に導く構成にすることで、製氷器の内部に
氷が滞留することがなく、氷充填率が向上しかつ製氷器
の構造を小形化できる。さらに、製氷槽の内部に集氷装
置を配置し、この集氷装置により集め氷を、流れる水と
ともに蓄熱水槽に導く構成にすることで、製氷槽の内部
に氷が滞留することがなく氷充填率が向上し、連続した
製氷を行うことができ、かつ製氷槽の構造を小形化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による氷蓄熱装置の第一実施例を示す
図。
【図2】同氷蓄熱装置の製氷器の断面図。
【図3】製氷器に設けた噴出ノズル部分の断面図。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図。
【図5】本発明による氷蓄熱装置の第一実施例の変形例
を示す図。
【図6】本発明による氷蓄熱装置の第二実施例を示す
図。
【図7】本発明による氷蓄熱装置の第一実施例の変形例
を示す図。
【図8】本発明による氷蓄熱装置の第三実施例を示す
図。
【図9】同氷蓄熱装置の製氷槽の断面図。
【図10】本発明による氷蓄熱装置の第三実施例の変形
例を示す図。
【図11】本発明による氷蓄熱装置の第三実施例の変形
例を示す図。
【図12】従来の氷蓄熱装置を示す図。
【符号の説明】
20 製氷器 22 冷媒 22a 冷媒液面 26 噴出ノズル 29 冷凍機 31 蓄熱水槽 32 連通部 34 配管 35 水ポンプ 50 製氷器 51 蓄熱水槽 53 水流落下槽 54 傾斜流路部 55 冷媒吹出し口 70 製氷槽 72 蓄熱水槽 74 噴出ノズル 75 集氷装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水より比重の重い非水溶性冷媒を収容しか
    つこの非水溶性冷媒の液面より上方に噴出ノズルを配置
    した製氷器と、この製氷器に連通部を介して連結された
    蓄熱水槽と、製氷器の冷媒液面より上方の部位と蓄熱水
    槽とを連結する配管とこの配管に配置した水ポンプを有
    する水循環装置と、製氷器に設けた冷媒を0℃以下の温
    度に冷却し冷却した冷媒を噴出ノズルから製氷器に収容
    した水に直接噴射して氷を析出する冷凍サイクルとを有
    する氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】水より比重の重い非水溶性冷媒を収容した
    製氷器と、この製氷器に隣接配置された蓄熱水槽と、上
    記製氷器の蓄熱水槽の反対側で蓄熱水槽より高い位置に
    設けた水流落下槽と、この水流落下槽と蓄熱水槽を結び
    水流落下槽の水を層状として蓄熱水槽に導く傾斜流路部
    と、この傾斜流路部に形成した冷媒吹出し口と、製氷器
    に設けた冷媒を0℃以下の温度に冷却し冷却した冷媒を
    冷媒吹出し口から傾斜流路部を層状に流れる水に直接噴
    射して氷を析出する冷凍サイクルとを有する氷蓄熱装
    置。
  3. 【請求項3】水より比重の重い非水溶性冷媒を収容しか
    つこの非水溶性冷媒の液面より上方に噴出ノズルを配置
    した製氷槽と、この製氷槽に隣接配置された蓄熱水槽
    と、製氷槽の内側上部に配置され析出浮上した氷を集め
    て蓄熱水槽に送り込むための集氷装置と、製氷槽に設け
    た冷媒を0℃以下の温度に冷却し冷却した冷媒を噴出ノ
    ズルから製氷槽に収容した水に直接噴射して氷を析出す
    る冷凍サイクルとを有する氷蓄熱装置。
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