JPH05141477A - 積層金属板 - Google Patents
積層金属板Info
- Publication number
- JPH05141477A JPH05141477A JP32150691A JP32150691A JPH05141477A JP H05141477 A JPH05141477 A JP H05141477A JP 32150691 A JP32150691 A JP 32150691A JP 32150691 A JP32150691 A JP 32150691A JP H05141477 A JPH05141477 A JP H05141477A
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- JP
- Japan
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- laminated
- metallic plate
- metal plate
- silicone
- automobile
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- Pending
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車のディスクブレーキパッド用シムの制
振部材として用いたとき、制振性能の向上および鳴きの
有効な防止を達成させる積層金属板を提供する。 【構成】 有機過酸化物により架橋されたシリコーン系
粘着剤層を介して金属板同志を接着、積層させる。得ら
れた積層金属板は、200℃、96時間の熱老化後にも、高
い対数減衰率を保持している。
振部材として用いたとき、制振性能の向上および鳴きの
有効な防止を達成させる積層金属板を提供する。 【構成】 有機過酸化物により架橋されたシリコーン系
粘着剤層を介して金属板同志を接着、積層させる。得ら
れた積層金属板は、200℃、96時間の熱老化後にも、高
い対数減衰率を保持している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層金属板に関する。
更に詳しくは、自動車のディスクブレーキパッド用シム
の制振部材などとして用いられる積層金属板に関する。
更に詳しくは、自動車のディスクブレーキパッド用シム
の制振部材などとして用いられる積層金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられている自動車のディスクブ
レーキパッド用シムの制振部材は、金属板の両面にニト
リルゴムなどの合成ゴムを貼着させたものであり、ゴム
層の耐久性に問題があり、熱老化により制振性能にも低
下がみられる。また、初期の鳴き防止には効果があって
も、約150〜200℃という高温雰囲気中ではその効果がみ
られなかった。具体的には、対数減衰率の大きいものが
鳴き防止に有効であると考えられているが、この従来品
の200℃、24時間後の対数減衰率は0.01以下の値を示す
にすぎない。
レーキパッド用シムの制振部材は、金属板の両面にニト
リルゴムなどの合成ゴムを貼着させたものであり、ゴム
層の耐久性に問題があり、熱老化により制振性能にも低
下がみられる。また、初期の鳴き防止には効果があって
も、約150〜200℃という高温雰囲気中ではその効果がみ
られなかった。具体的には、対数減衰率の大きいものが
鳴き防止に有効であると考えられているが、この従来品
の200℃、24時間後の対数減衰率は0.01以下の値を示す
にすぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自動
車のディスクブレーキパッド用シムの制振部材などとし
て用いたとき、その制振性能の向上および鳴きの有効な
防止を達成せしめる積層金属板を提供することにある。
車のディスクブレーキパッド用シムの制振部材などとし
て用いたとき、その制振性能の向上および鳴きの有効な
防止を達成せしめる積層金属板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的を達
成せしめる積層金属板は、有機過酸化物により架橋され
たシリコーン系粘着剤層を介して金属板同志を接着、積
層した構造を有している。
成せしめる積層金属板は、有機過酸化物により架橋され
たシリコーン系粘着剤層を介して金属板同志を接着、積
層した構造を有している。
【0005】シリコーン系粘着剤は、メチルシロキサ
ン、メチルフェニルシロキサンなどからの直鎖状重合体
エラストマー成分とメチルシロキサン、メチルフェニル
シロキサンなどからの3次元重合体樹脂成分との脱水縮
合物で構成され、本発明においては、これの100重量部
当り約0.1〜5重量部、好ましくは約0.5〜3重量部の有機
過酸化物を添加した上で用いられる。
ン、メチルフェニルシロキサンなどからの直鎖状重合体
エラストマー成分とメチルシロキサン、メチルフェニル
シロキサンなどからの3次元重合体樹脂成分との脱水縮
合物で構成され、本発明においては、これの100重量部
当り約0.1〜5重量部、好ましくは約0.5〜3重量部の有機
過酸化物を添加した上で用いられる。
【0006】シリコーン系粘着剤および有機過酸化物よ
りなる組成物は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
炭化水素溶媒溶液として調製され、これをナイフコート
法などにより約10〜100μmの厚さで金属板上にコート
し、加熱乾燥後約150〜170℃で約5〜15分間加熱して、
シリコーン系粘着剤を架橋処理する。このような粘着剤
層の厚みは、接着性、制振性などを考慮して決められた
ものであり、これ以下では接着性に劣り、またこれ以上
厚くしても制振性の効果は格別変わらない。このコーテ
ィング層への他の金属板の積層、接着は、常温圧着また
は熱圧着により行われる。
りなる組成物は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
炭化水素溶媒溶液として調製され、これをナイフコート
法などにより約10〜100μmの厚さで金属板上にコート
し、加熱乾燥後約150〜170℃で約5〜15分間加熱して、
シリコーン系粘着剤を架橋処理する。このような粘着剤
層の厚みは、接着性、制振性などを考慮して決められた
ものであり、これ以下では接着性に劣り、またこれ以上
厚くしても制振性の効果は格別変わらない。このコーテ
ィング層への他の金属板の積層、接着は、常温圧着また
は熱圧着により行われる。
【0007】また、このシリコーン系粘着剤層を介して
積層、接着される金属板としては、各種の冷間圧延鋼
板、ステンレス鋼板などであって、その厚さが約0.2〜
0.8mm程度のものが一般に用いられる。
積層、接着される金属板としては、各種の冷間圧延鋼
板、ステンレス鋼板などであって、その厚さが約0.2〜
0.8mm程度のものが一般に用いられる。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る積層金属板は、所定形状に
した上自動車のディスクブレーキパッドに装着させる
と、制振性能の大幅な改善およびブレーキの鳴きの防
止、特に高温時における鳴きの有効な防止が達成され
る。
した上自動車のディスクブレーキパッドに装着させる
と、制振性能の大幅な改善およびブレーキの鳴きの防
止、特に高温時における鳴きの有効な防止が達成され
る。
【0009】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0010】実施例1 メチルシロキサンからの直鎖状重合体エラストマーとメ
チルシロキサンからの3次元重合体樹脂との等モル共重
合体よりなるメチル系シリコーン粘着剤100重量部に過
酸化ベンゾイル1重量部およびトルエン70重量部を添加
して調製した溶液を、金属板(SUS304、厚さ0.2mm)上
に、100μmの厚さでナイフコートし、80℃で10分間乾燥
させた後、170℃で5分間加熱架橋処理した。
チルシロキサンからの3次元重合体樹脂との等モル共重
合体よりなるメチル系シリコーン粘着剤100重量部に過
酸化ベンゾイル1重量部およびトルエン70重量部を添加
して調製した溶液を、金属板(SUS304、厚さ0.2mm)上
に、100μmの厚さでナイフコートし、80℃で10分間乾燥
させた後、170℃で5分間加熱架橋処理した。
【0011】このようにして形成されたコーティング面
に、同種の金属板を貼り合わせ、シリコーン粘着剤層の
両面に金属板を接着させた積層板を形成させた。
に、同種の金属板を貼り合わせ、シリコーン粘着剤層の
両面に金属板を接着させた積層板を形成させた。
【0012】実施例2 実施例1において、メチルフェニルシロキサンからの直
鎖状重合体エラストマーとメチルフェニルシロキサンか
らの3次元重合体樹脂との等モル共重合体よりなるフェ
ニル系シリコーン粘着剤が用いられた。
鎖状重合体エラストマーとメチルフェニルシロキサンか
らの3次元重合体樹脂との等モル共重合体よりなるフェ
ニル系シリコーン粘着剤が用いられた。
【0013】実施例3 実施例1において、メチルシロキサンからの直鎖状重合
体エラストマーとメチルシロキサンからの3次元重合体
樹脂とのモル比1:3共重合体よりなるメチル系シリコー
ン粘着剤が用いられた。
体エラストマーとメチルシロキサンからの3次元重合体
樹脂とのモル比1:3共重合体よりなるメチル系シリコー
ン粘着剤が用いられた。
【0014】比較例 金属板(SUS304、厚さ0.2mm)の両面に、フェノール樹脂
系接着剤を塗布し、150℃で5分間焼付処理した後、それ
ぞれ厚さ100μmのニトリルゴムを加硫接着させた。
系接着剤を塗布し、150℃で5分間焼付処理した後、それ
ぞれ厚さ100μmのニトリルゴムを加硫接着させた。
【0015】以上の各実施例および比較例の積層金属板
について、200℃、96時間の加熱処理前後における対数
減衰率がそれぞれ測定された。得られた結果は、次の表
に示される。
について、200℃、96時間の加熱処理前後における対数
減衰率がそれぞれ測定された。得られた結果は、次の表
に示される。
Claims (2)
- 【請求項1】 有機過酸化物により架橋されたシリコー
ン系粘着剤層を介して金属板同志を接着、積層してなる
積層金属板。 - 【請求項2】 自動車のディスクブレーキパッド用シム
の制振部材として使用される請求項1記載の積層金属
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32150691A JPH05141477A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 積層金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32150691A JPH05141477A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 積層金属板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141477A true JPH05141477A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=18133327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32150691A Pending JPH05141477A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 積層金属板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05141477A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012129264A1 (en) * | 2011-03-21 | 2012-09-27 | Avery Dennison Corporation | Non-flowing silicone adhesive |
JP2016009710A (ja) * | 2014-06-23 | 2016-01-18 | Jfeスチール株式会社 | 積層電磁鋼板およびその製造方法 |
JP2017518206A (ja) * | 2014-05-15 | 2017-07-06 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG | 建造要素 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP32150691A patent/JPH05141477A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012129264A1 (en) * | 2011-03-21 | 2012-09-27 | Avery Dennison Corporation | Non-flowing silicone adhesive |
CN103547648A (zh) * | 2011-03-21 | 2014-01-29 | 艾利丹尼森公司 | 非流动性有机硅粘合剂 |
US10538690B2 (en) | 2011-03-21 | 2020-01-21 | Avery Dennison Corporation | Non-flowing silicone adhesive |
JP2017518206A (ja) * | 2014-05-15 | 2017-07-06 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG | 建造要素 |
JP2016009710A (ja) * | 2014-06-23 | 2016-01-18 | Jfeスチール株式会社 | 積層電磁鋼板およびその製造方法 |
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