JPH037620Y2 - - Google Patents

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JPH037620Y2
JPH037620Y2 JP1827187U JP1827187U JPH037620Y2 JP H037620 Y2 JPH037620 Y2 JP H037620Y2 JP 1827187 U JP1827187 U JP 1827187U JP 1827187 U JP1827187 U JP 1827187U JP H037620 Y2 JPH037620 Y2 JP H037620Y2
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JP
Japan
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rubber
shim
elastic material
material layer
brake pad
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JP1827187U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両等の制動手段として使用されて
いるデイスクブレーキにおいて鳴き防止のために
使用されるブレーキパツド用シムに関する。
(従来の技術) 車両等の制動手段として使用されているデイス
クブレーキにおいては、第2図に例示するよう
に、キヤリパ2および該キヤリパ2に保持された
ピストン3に支持されてロータ1の両側に配置さ
れ、該ロータ1と圧接摺動するブレーキパツド4
に添着された裏金5とキヤリパ2およびピストン
3との間に、ロータ1およびブレーキパツド4の
相対摺動に伴つて発生する振動の伝達を遮断する
ためのシム6が配置されている。
上記したデイスクブレーキにおけるシム6の構
造としては、第3図に例示するように、金属板7
の両側面にゴム状弾性材層8を被覆されたものが
広く知られている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来例のシムを使用したデイスクブレ
ーキにおいては、シム6とピストン3との間の相
対滑りの不足により、ブレーキパツド4および裏
金5に対する結合手段としてシム6側に付された
爪の破損を惹起することがあつた。すなわち、シ
ム6のゴム状弾性材層8がピストン3に対し相当
に高い粘着性を示すために、制動作動に際し、シ
ム6に付された爪に過大な負荷が付与されるおそ
れがあつた。
上記したシム6およびピストン3間の相対滑り
の不足に起因するシム6の爪の破損は、シム6の
ゴム状弾性材層8の表面にグラフアイトの被覆を
施してピストン3との間の相対滑りをアツプさせ
ることによつて避けることができたが、グラフア
イトの被覆を施したシムを使用したデイスクブレ
ーキにおいては、シム6とピストン3の間の相対
滑りが過大となつてブレーキパツド4を支えるマ
ウンテイングブラケツトとブレーキパツド4との
間で制動作動時に異音が発生する現象が生じ、併
せて打ち抜き加工によるシムの製作時におけるグ
ラフアイト粉末の飛散による汚染を伴つた。
本考案は、上記したシムに付された爪の破損お
よび制動作動時においてマウンテイングブラケツ
トとブレーキパツドとの間で発生する異音の何れ
をも防止し得るブレーキパツド用シムの構造を提
示することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記した従来の技術によるブレーキ
パツド用シムを使用したデイスクブレーキにおけ
る爪の破損およびマウンイングブラケツトとブレ
ーキパツドとの間での異音発生の問題点を考慮し
て、金属板の少なくとも一方の面にゴム状弾性材
層を被覆し、更に、ゴム状弾性材層の表面にエチ
ルセルローズ層を被覆してブレーキパツド用シム
を形成した構成となすものである。
上記した構成を備えたブレーキパツド用シム
は、厚さ約0.2〜0.8mm程度の各種の冷間圧延鋼板
(SPCC、SPCD、SPCE等)の表面にニトリルゴ
ム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、フツ素ゴ
ム等の合成ゴム糊を塗布して溶剤の乾燥処理を行
ない、次に、これらの合成ゴム層の表面にエチル
セルローズの有機溶剤溶液を塗布して溶剤の乾燥
処理を行つた後に、合成ゴムの加硫温度に加熱し
てゴム状弾性材層の加硫と同時にエチルセルロー
ズ層をゴム状弾性材層に焼付け、500〜1000mの
長さのものをコイル状に巻回し、打ち抜き加工に
よつて所定の形状に成形することによつて得られ
る。
ゴム状弾性材層は、0.02〜0.15mm程度の厚さ
に、セルローズ層は、0.5〜5μm程度の厚さに、
それぞれ、設定される。
(作用) 上記した構成を備えたブレーキパツド用シムを
使用したデイスクブレーキにおいては、金属板の
面に被覆されたゴム状弾性材層が、制動作動時に
発生する振動の伝達を遮断し、ゴム状弾性材層の
表面に被覆されたエチルセレローズ層が、ブレー
キパツドシムおよびピストン間に適度な滑りをも
たらし、更に、エチルセルローズ層は、コイル状
に巻かれた状態にある素材において互いに隣接す
るゴム状弾性材層の相互の粘着を阻止する。
(実施例) 第1図に示すように、金属板7の両側面にニト
リルゴムによるゴム状弾性材層8を被覆し、ゴム
状弾性材層8の表面にエチルセルローズ層9を被
覆し、その表面の動摩擦係数と、ブレーキパツド
用シムとして使用した時のブレーキパツドおよび
マウンテイングブラケツト間での異音発生の有無
を調査した。
比較例としては、ニトリルゴムによるゴム状弾
性材層の表面にグラフアイト層を被覆したものを
用いた。
その結果、動摩擦係数については、鋼球接触
R5mm、荷重15gr、移動速度50mm/minで、0.15〜
0.30の値が望ましいのに対し、実施例において
は、0.18の値が得られ、比較例においては、0.07
の値が得られた。
ブレーキパツドおよびマウンテイングブラケツ
ト間での異音の調査については、ロータの回転数
20rpmにおいて、実施例の場合に異音が発生しな
かつたのに対し、比較例の場合には、異音が発生
した。
(考案の効果) 本考案のブレーキパツド用シムが、上記したよ
うに、金属板の少なくとも一方の面にゴム状弾性
材層を被覆され、該ゴム状弾性材層の表面にエチ
ルセルローズ層を被覆された構成を備えているこ
とにより、ゴム状弾性材層が、制動作動に伴つて
発生する振動の伝達を遮断する機能を示し、エチ
ルセルローズ層が、ピストンとの間の動摩擦係数
を適切な値に保つので、制動作動時における鳴
き、ブレーキパツド用シム側に付された爪の破損
およびマウンテイングブラケツトとブレーキパツ
ド間での異音の発生が効果的に抑止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の断面図、第2図
は、デイスクブレーキの構造の概要を示す断面
図、第3図は、従来の技術によるブレーキパツド
用シムの一例の断面図である。 1……ロータ、2……キヤリパ、3……ピスト
ン、4……ブレーキパツド、5……裏金、6……
シム、7……金属板、8……ゴム状弾性材層、9
……エチルセルローズ層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属板の少なくとも一方の面にゴム状弾性材層
    を被覆され、該ゴム状弾性材層の表面にエチルセ
    ルローズ層を被覆されてなるブレーキパツド用シ
    ム。
JP1827187U 1987-02-10 1987-02-10 Expired JPH037620Y2 (ja)

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JP1827187U JPH037620Y2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10

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JP1827187U JPH037620Y2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10

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JPS63126631U JPS63126631U (ja) 1988-08-18
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