JPH05140535A - ビーターシート - Google Patents
ビーターシートInfo
- Publication number
- JPH05140535A JPH05140535A JP33120491A JP33120491A JPH05140535A JP H05140535 A JPH05140535 A JP H05140535A JP 33120491 A JP33120491 A JP 33120491A JP 33120491 A JP33120491 A JP 33120491A JP H05140535 A JPH05140535 A JP H05140535A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- beater
- sheet
- oil
- beater sheet
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビーターシートの油シール性能を向上する。
【構成】 ビーター3内において繊維材料にゴムバイン
ダーおよび自己膨潤型高吸油性樹脂(SOAP)を添加
して得られた混合物を抄造する。ビーターシートが油に
接触すると、SOAPが油を吸収して膨潤するので、ビ
ーターシート全体も体積膨張し、これにより、ビーター
シートがフランジ等の接面によくなじむとともに、ビー
ターシート内部の繊維材料間の隙間が埋められるため、
優れた油シール効果が得られる。
ダーおよび自己膨潤型高吸油性樹脂(SOAP)を添加
して得られた混合物を抄造する。ビーターシートが油に
接触すると、SOAPが油を吸収して膨潤するので、ビ
ーターシート全体も体積膨張し、これにより、ビーター
シートがフランジ等の接面によくなじむとともに、ビー
ターシート内部の繊維材料間の隙間が埋められるため、
優れた油シール効果が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスケット材として用
いられるビーターシートに関する。
いられるビーターシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ビーターシートは、ビーター(叩解機)
内で繊維材料にゴムバインダーを添加して、これらを撹
拌し、繊維材料とゴムラテックスとを均一に結合させた
後、抄造機で抄造してなるガスケット材である。このよ
うなビーターシートは、(a)方向性が少ない、(b)
耐熱性が良い、(c)柔軟性に富む等の優れた性能を有
する。
内で繊維材料にゴムバインダーを添加して、これらを撹
拌し、繊維材料とゴムラテックスとを均一に結合させた
後、抄造機で抄造してなるガスケット材である。このよ
うなビーターシートは、(a)方向性が少ない、(b)
耐熱性が良い、(c)柔軟性に富む等の優れた性能を有
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
なビーターシートにおいて、油シール性能を一層向上す
ることを目的とする。
なビーターシートにおいて、油シール性能を一層向上す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】従来の一般的な吸油材
は、物質間ないしは分子間に形成された空隙に油を吸収
保持させるものであった。しかるに、近年、これとは全
く異なる原理で油を吸収保持する吸油材として、自己膨
潤型高吸油性樹脂(以下、SOAPと記す)が開発され
た。このSOAPは、分子内部に油を取り込むことによ
り油を吸収保持する樹脂であり、前記従来の一般的な吸
油材に比し非常に優れた吸油性能を示す。
は、物質間ないしは分子間に形成された空隙に油を吸収
保持させるものであった。しかるに、近年、これとは全
く異なる原理で油を吸収保持する吸油材として、自己膨
潤型高吸油性樹脂(以下、SOAPと記す)が開発され
た。このSOAPは、分子内部に油を取り込むことによ
り油を吸収保持する樹脂であり、前記従来の一般的な吸
油材に比し非常に優れた吸油性能を示す。
【0005】本発明によるビーターシートは、上述のよ
うなSOAPの非常に高い吸油性能に着目して構成され
たもので、ビーター内において繊維材料にゴムバインダ
ーおよび自己膨潤型高吸油性樹脂を添加して得られた混
合物を抄造してなる。
うなSOAPの非常に高い吸油性能に着目して構成され
たもので、ビーター内において繊維材料にゴムバインダ
ーおよび自己膨潤型高吸油性樹脂を添加して得られた混
合物を抄造してなる。
【0006】
【作用】本発明によるビーターシートが油に接触する
と、ビーターシート内のSOAPが油を吸収して膨潤す
るので、ビーターシート全体も体積膨張する。これによ
り、ビーターシートがフランジ等の接面によくなじむ
(前記接面には、微視的には凹凸があるが、この凹凸の
凹部にもビーターシートがよく侵入密着する)ととも
に、ビーターシート内部の繊維材料間の隙間が埋められ
るため、優れた油シール効果が得られる。
と、ビーターシート内のSOAPが油を吸収して膨潤す
るので、ビーターシート全体も体積膨張する。これによ
り、ビーターシートがフランジ等の接面によくなじむ
(前記接面には、微視的には凹凸があるが、この凹凸の
凹部にもビーターシートがよく侵入密着する)ととも
に、ビーターシート内部の繊維材料間の隙間が埋められ
るため、優れた油シール効果が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
説明する。
【0008】第1図は、本発明によるビーターシートの
製造工程の一実施例を示す工程図である。本実施例にお
いては、繊維材料をまず調製槽1で水と混ぜて撹拌し、
スラリー状とした後、解綿機2で解綿し、さらにビータ
ー3に送り、該ビーター3内において水中で十分に撹
拌、分散する。
製造工程の一実施例を示す工程図である。本実施例にお
いては、繊維材料をまず調製槽1で水と混ぜて撹拌し、
スラリー状とした後、解綿機2で解綿し、さらにビータ
ー3に送り、該ビーター3内において水中で十分に撹
拌、分散する。
【0009】また、ゴムラテックス、SOAP、および
充填材等の添加剤を混合槽4で混合し、これをビーター
3内の繊維材料に添加して、繊維材料とゴムラテックス
およびSOAPとを均一に結合させ、さらにこれらを調
整槽5を介してチェスト槽6に送る。
充填材等の添加剤を混合槽4で混合し、これをビーター
3内の繊維材料に添加して、繊維材料とゴムラテックス
およびSOAPとを均一に結合させ、さらにこれらを調
整槽5を介してチェスト槽6に送る。
【0010】次に、前記繊維材料、ゴムラテックスおよ
びSOAP等の混合物をチェスト槽6から抄造機7に送
り、抄造機7により抄造する。そして、この抄造された
混合物を脱水、乾燥させ、さらにカレンダロール8に通
し、しかる後に切断機9により適当な寸法に切断するこ
とにより、ビーターシートの完成品が得られる。
びSOAP等の混合物をチェスト槽6から抄造機7に送
り、抄造機7により抄造する。そして、この抄造された
混合物を脱水、乾燥させ、さらにカレンダロール8に通
し、しかる後に切断機9により適当な寸法に切断するこ
とにより、ビーターシートの完成品が得られる。
【0011】前記繊維材料としては、例えばアラミド繊
維、アクリル繊維等の、通常のビーターシートにおいて
用いられている繊維材料を、単独で、または混合して用
いることができる。
維、アクリル繊維等の、通常のビーターシートにおいて
用いられている繊維材料を、単独で、または混合して用
いることができる。
【0012】前記ゴムラテックスのゴムとしては、例え
ばNBR(ニトリルゴム)等の、通常のビーターシート
において用いられているゴムを用いることができる。
ばNBR(ニトリルゴム)等の、通常のビーターシート
において用いられているゴムを用いることができる。
【0013】前記SOAPとしては、例えばオレオソー
ブ(商品名、株式会社日本触媒製)、特公昭45−27
081号に開示されているアルキルスチレンのジビニル
ベンゼンによる架橋重合体、あるいは特開昭50−15
882号、特開昭50−59486号および特開昭50
−94092号に開示されている架橋重合体等を用いる
ことができる(これらは、いずれも親油性モノマーを基
本モノマーとした低架橋度重合体からなり、重合体内部
の親油基と油分子との相互作用を推進力として吸油させ
るものである)。
ブ(商品名、株式会社日本触媒製)、特公昭45−27
081号に開示されているアルキルスチレンのジビニル
ベンゼンによる架橋重合体、あるいは特開昭50−15
882号、特開昭50−59486号および特開昭50
−94092号に開示されている架橋重合体等を用いる
ことができる(これらは、いずれも親油性モノマーを基
本モノマーとした低架橋度重合体からなり、重合体内部
の親油基と油分子との相互作用を推進力として吸油させ
るものである)。
【0014】前記充填剤としては、カオリン、タルク等
の、通常のビーターシートにおいて用いられている充填
剤を用いることができる。
の、通常のビーターシートにおいて用いられている充填
剤を用いることができる。
【0015】前述のようにして得られたビーターシート
が油に接触すると、ビーターシート内のSOAPが油を
吸収して膨潤するので、ビーターシート全体も体積膨張
し、これにより、ビーターシートがフランジ等の接面に
よくなじむとともに、ビーターシート内部の繊維材料間
の隙間が埋められるため、優れた油シール効果が得られ
る。
が油に接触すると、ビーターシート内のSOAPが油を
吸収して膨潤するので、ビーターシート全体も体積膨張
し、これにより、ビーターシートがフランジ等の接面に
よくなじむとともに、ビーターシート内部の繊維材料間
の隙間が埋められるため、優れた油シール効果が得られ
る。
【0016】なお、前記SOAPの添加量は、SOAP
以外の成分100重量部に対し、2〜30重量部が好ま
しい。SOAPの添加量がこの範囲より少い場合は、油
シール性能を向上させる効果が少い。また、SOAPの
添加量が増加するにつれて、油シール性能は向上して行
くが、前記範囲より多くなると、油シール性能はほとん
ど向上しなくなる一方、引張り強度等の油シール性能以
外のガスケット特性が悪化して来る。
以外の成分100重量部に対し、2〜30重量部が好ま
しい。SOAPの添加量がこの範囲より少い場合は、油
シール性能を向上させる効果が少い。また、SOAPの
添加量が増加するにつれて、油シール性能は向上して行
くが、前記範囲より多くなると、油シール性能はほとん
ど向上しなくなる一方、引張り強度等の油シール性能以
外のガスケット特性が悪化して来る。
【0017】図2は、繊維材料としてアラミド繊維、ゴ
ムとしてNBR、SOAPとしてオレオソーブを用いた
場合の、SOAP添加量と油膨潤率および油洩れ時間と
の関係を示している。
ムとしてNBR、SOAPとしてオレオソーブを用いた
場合の、SOAP添加量と油膨潤率および油洩れ時間と
の関係を示している。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によるビーターシー
トによれば、油シール性能を著しく向上させることがで
きる等の優れた効果を得られる。
トによれば、油シール性能を著しく向上させることがで
きる等の優れた効果を得られる。
【図1】本発明によるビーターシートの製造工程の一実
施例を示す工程図である。
施例を示す工程図である。
【図2】本発明によるビーターシートにおけるSOAP
添加量と油膨潤率および油洩れ時間との関係を示す特性
図である。
添加量と油膨潤率および油洩れ時間との関係を示す特性
図である。
3 ビーター
Claims (2)
- 【請求項1】 ビーター内において繊維材料にゴムバイ
ンダーおよび自己膨潤型高吸油性樹脂を添加して得られ
た混合物を抄造してなるビーターシート。 - 【請求項2】 前記自己膨潤型高吸油性樹脂以外の成分
100重量部に対し、前記自己膨潤型高吸油性樹脂を2
〜30重量部添加してなる請求項1記載のビーターシー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33120491A JPH05140535A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | ビーターシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33120491A JPH05140535A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | ビーターシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140535A true JPH05140535A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=18241059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33120491A Pending JPH05140535A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | ビーターシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05140535A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007239977A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Teijin Techno Products Ltd | ビーターシートガスケットおよびその製造方法 |
JP2009138942A (ja) * | 2001-07-05 | 2009-06-25 | Flexitallic Investments Inc | ガスケットのためのシール用ホイル及びその製造方法 |
US8876118B2 (en) | 2000-01-14 | 2014-11-04 | Flexitallic Investments Inc. | Gaskets |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP33120491A patent/JPH05140535A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8876118B2 (en) | 2000-01-14 | 2014-11-04 | Flexitallic Investments Inc. | Gaskets |
JP2009138942A (ja) * | 2001-07-05 | 2009-06-25 | Flexitallic Investments Inc | ガスケットのためのシール用ホイル及びその製造方法 |
JP2007239977A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Teijin Techno Products Ltd | ビーターシートガスケットおよびその製造方法 |
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