JPH05140179A - 9,5′‐シクロヌクレオシド誘導体および該誘導体を製造するための合成中間体 - Google Patents

9,5′‐シクロヌクレオシド誘導体および該誘導体を製造するための合成中間体

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JPH05140179A
JPH05140179A JP3309467A JP30946791A JPH05140179A JP H05140179 A JPH05140179 A JP H05140179A JP 3309467 A JP3309467 A JP 3309467A JP 30946791 A JP30946791 A JP 30946791A JP H05140179 A JPH05140179 A JP H05140179A
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JP
Japan
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formula
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JP3309467A
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English (en)
Inventor
Fumio Yoneda
田 文 郎 米
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Yamasa Shoyu KK
Original Assignee
Yamasa Shoyu KK
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗ウィルス作用および/または細胞増殖抑制
作用を有する新規な化合物および該化合物を製造するの
に有用な新規合成中間体を提供すること。 【構成】 式(I)で表わされる9,5′‐シクロヌク
レオシド誘導体およびその塩、とし、ならびに(I)の
化合物を合成する有力な中間体である式(II)で表わさ
れるイソキサントシン誘導体およびその塩。 〔式中、Xは水素原子、低級アルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を示し、RおよびRは水素原子ま
たは水酸基の保護基を示す。〕 〔式中、Xは水素原子、低級アルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を示し、RおよびRは水素原子ま
たは水酸基の保護基を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ウィルス作用および
/または細胞増殖抑制作用を有する9,5′‐シクロヌ
クレオシド誘導体および該誘導体を製造するのに有用な
合成中間体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンヌクレオシドが広範な生物活性を
有することは広く知られている。また、そのなかのいく
つかの化合物は既に医薬として使用されている。しか
し、イソキサントシン(すなわち、3‐(β‐D‐リボ
フラノシル)キサンチン)誘導体および該誘導体から導
かれるヌクレオシド誘導体に関しては、それらの合成、
並びに生物活性についてほとんど報告がなされていない
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、イソキサントシン誘導体から導かれる新規で有用な
ヌクレオシド誘導体を提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、イソキサン
トシン誘導体から文献末記載の9,5′‐シクロヌクレ
オシド誘導体を合成することに成功し、また、これら化
合物が抗ウィルス作用および/または細胞増殖抑制作用
を有することを見出し、よって、これら化合物が抗ウィ
ルス剤または抗腫瘍剤としての利用が期待できるもので
あることを知見し、本発明を完成するに至った。本発明
は、式(I)
【化3】 (式中、Xは水素原子、低級アルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を示し、RおよびRは水素原子ま
たは水酸基の保護基を示す)で表わされる9,5′‐シ
クロヌクレオシド誘導体(以下、本発明化合物と称する
こともある)およびその塩を提供するものである。
【0005】また、本発明は、上記本発明化合物を製造
するのに有用な合成中間体として式(II)
【化4】 (式中、Xは水素原子、低級アルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を示し、RおよびRは水素原子ま
たは水酸基の保護基を示す)で表わされるイソキサント
シン誘導体(以下、本発明の合成中間体と称することも
ある)およびその塩を提供するものである。
【0006】I 本発明化合物およびその合成中間体 本発明化合物は上記式(I)で表わされるものであり、
式中のX、RおよびRは上記定義のとおりである。
Xで表わされる低級アルキル基としては、炭素数1〜5
程度の直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、具体的には
メチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブ
チル、t‐ブチル、n‐ペンチル、n‐オクチルなどを
例示することができる。Xで表わされるアリール基とし
ては、フェニル、またはハロゲン、アルキル、アルコキ
シなどの置換基を有する置換フェニル基を例示すること
ができる。また、アラルキル基としては、上述の低級ア
ルキル基の末端の水素原子が上述のアリール基で置換さ
れたものを例示することができる。
【0007】RおよびRで表わされる水酸基の保護
基としては、ヌクレオシドの水酸基の保護基として常用
されているものでよく、特に限定されない。具体的に
は、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、ト
リフルオロアセチル、メトキシアセチル、プロピオニ
ル、n‐ブチリル、(E)‐2‐メチルブテノイル、イ
ソブチリル、ペンタノイル、ベンゾイル、o‐(ジブロ
モメチル)ベンゾイル、o‐(メトキシカルボニル)ベ
ンゾイル、p‐フェニルベンゾイル、2,4,6‐トリ
メチルベンゾイル、p‐トルオイル、p‐アニソイル、
p‐クロロベンゾイル、p‐ニトロベンゾイル、α‐ナ
フトイルなどのアシル基;ベンジル、フェネチル、3‐
フェニルプロピル、p‐メトキシベンジル、p‐ニトロ
ベンジル、o‐ニトロベンジル、p‐ハロベンジル、p
‐シアノベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメ
チル(トリチル)、αもしくはβ‐ナフチルメチル、α
‐ナフチルジフェニルメチルなどのアラルキル基;トリ
メチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルイソプロピ
ルシリル、イソプロピルジメチルシリル、メチルジ‐t
‐ブチルシリル、t‐ブチルジメチルシリル、t‐ブチ
ルジフェニルシリル、トリイソプロピルシリル、テトラ
イソプロピルジシロキサニルなどのシリル基;メトキシ
メチル、エトキシメチルなどのアルコキシメチル基;イ
ソプロピリデン、エチリデン、プロピリデン、ベンジリ
デン、メトキシメチリデンなどのアセタール型もしくは
ケタール型保護基などを例示することができる。本発明
の合成中間体は前記式(II)で表わされるものであり、
式中のX、RおよびRは式(I)の対応するものと
同じものが例示される。
【0008】本発明化合物または本発明の合成中間体は
遊離型または塩型として存在しうる。塩型としては、例
えば塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩などの無機酸塩;ナ
トリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシ
ウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩などアルカリ土類
金属塩;アンモニウム塩;シュウ酸塩、クエン酸塩、リ
ンゴ酸塩などの有機酸塩を例示することができる。これ
ら塩の中でも、本発明化合物の塩型としては、薬学的に
許容される塩が好ましい。
【0009】II 本発明化合物の製造法 本発明化合物は、たとえば、式(II)の本発明の合成中
間体を塩基性溶媒中、トシル化剤と反応させ、濃縮後、
得られた残渣をアルカリで処理することにより製造する
ことができる。反応溶媒としては、トリエチルアミン、
トリブチルアミン、ジエチルアニリン、ピリジンなどの
塩基性溶媒単独、または上記塩基性溶媒とアセトニトリ
ル、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどとの混合溶媒を使用すること
ができる。特に、ピリジンまたはその混合溶媒を使用す
るのが好ましい。本発明の合成中間体とトシル化剤(た
とえば、p‐トルエンスルホニルクロリドなど)との反
応は、0〜30℃前後の温度で1〜50時間程度反応さ
せることにより実施することができる。反応後、反応液
を濃縮して得られる残渣を炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウムなどの炭酸水素塩の水溶液で処理することに
より本発明化合物を得ることができる。
【0010】本発明の合成中間体は、たとえば、下記の
フローチャートにしたがって製造することができる。
【化5】 (式中、X、RおよびRは前記と同意義を有し、R
1′〜R3′は水酸基の保護基を示す。)
【0011】式(1)の化合物は公知化合物のウリジン
であり、このウリジンを出発原料として J. Org.Chem.,
34 ,1390(1969)に記載の方法にしたがって式(3)の化
合物を得ることができる。式(3)の化合物を次いでア
ミン類(X−CH−NH:Xは前記と同意義)と反
応させて式(4)の化合物を得る。その際反応は、40
〜70℃の温度で10〜50時間程度反応させることに
より実施することができる。こうして得られた式(4)
の化合物の5′位の水酸基に水酸基の保護基を常法によ
り導入し、式(5)の化合物を得る。保護基としては前
記RおよびRで例示したものと同じものを例示する
ことができる。得られた式(5)の化合物は次いで亜硝
酸またはその塩と反応させ、続けて100〜200℃で
加熱するかトルエン中で還流することにより式(6)の
化合物を得る。この際、式(5)の化合物と亜硝酸との
反応は、酢酸、水、などの水溶液中、10〜40℃で
0.1〜5時間程度反応させることにより実施すること
ができる。最後に、得られた式(6)の化合物の5′位
の水酸基保護基を常法により除去し、必要に応じて2′
位および/または3′位の水酸基の保護基も除去して式
(II)で表わされる本発明の合成中間体を得る。各保護
基の除去法は使用した保護基で常用されている方法を採
用すればよい。
【0012】
【発明の効果】このようにして得られる本発明の合成中
間体は本発明化合物を製造する原料として有用である。
また、この合成中間体から簡便な方法で得られる本発明
化合物は、抗ウィルス作用および/または細胞増殖抑制
作用(抗腫瘍作用)を有し、よって抗ウィルス剤または
抗腫瘍剤としての開発が期待できるものである。
【0013】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明する。実施例1 1−1:式(2)の化合物(式中、R1′=R2′=イ
ソプロピリデン)の合成
水400mlにウリジン25gを加え室温
で撹拌下、臭素(Br)6.8mlを滴下して室温で一
夜放置した。得られた反応液を熱をかけずに濃縮し、得
られた残渣にエタノールを加え、再度濃縮し、析出した
結晶を濾取した。得られた粗結晶はエタノール‐ヘキサ
ン混合溶媒にて洗浄後、アセトン400mlに加え、これ
に少量のp‐トルエンスルホン酸を加えて2時間還流し
た。還流終了後、減圧濃縮して析出してくる結晶を濾取
し、アセトン‐エーテル混合溶媒から結晶化させて目的
化合物26.0g(収率69.9%)を得た。 融点:267℃
【0014】1−2:式(3)の化合物(式中、R1′
=R2′=イソプロピリデン)の合成
ナトリウム4.12gを含む乾燥エタノ
ール400mlに1−1で得られた化合物26.0gを加
え、アルゴン気流下で16時間還流した。還流後、減圧
濃縮し、得られた残渣に水100mlを加え、さらに氷冷
下で酢酸を加えた後、クロロホルムで抽出し、水で洗浄
した。減圧濃縮後、残渣を酸化アルミニウムカラムで精
製し、アセトン‐エーテル混合溶媒から結晶化させて目
的化合物13.6g(収率67.2%)を得た。 融点:240℃ H−NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm
) 9.49(1,broad s,NH)、6.58(1,s,
H−5)、5.41(1,s,H−1′)、4.92
(1,d,H−2′)、4.82(1,d,H−
3′)、4.59(1,m,H−4′)、4.49、
4.01(2,各d.d,H−5′)、1.53、1.
35(6,2s,イソプロピリデンのメチル) (J1′,2′=0,J2′,3′=5.86,J
3′,4′=0,J4′,5′=1.61,0.96,
5′,5′=12.5Hz) IR(CHCl):cm-1:1713,1691,1
635
【0015】1−3:式(4)の化合物(式中、 X=
H、R1′=R2′=イソプロピリデン)の合成 1−2で得られた化合物2.65gと乾燥メチルアミン
(CHNH)20mlをステンレススチールのボンベ
中に加え、55℃で36時間反応させた後、減圧乾燥
し、残渣を得た。残渣をシリカゲルカラムで精製し、目
的化合物2.31gを油状物質として得た(収率78.
4%)。この油状物質をフリーザー中に放置することで
目的物質を結晶化させ、これを濾取した。 融点:147℃ H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 10.7(1,s,NH−3)、7.04(1,q,N
H−6)、6.24(1,d,H−1′)、5.61
(1,t,OH−5′)、5.03(1,d.d,H−
2′)、4.81(1,d.d,H−3′)、4.5
2、(1,s,H−5)、4.06(1,d,t,H−
4′)、3.64(2,d.d,H−5′)、2.62
(3,d,CHN)、1.49、1.28(6,2
s,イソプロピリデンのメチル) (J1′,2′=3.7,J2′,3′=6.6,J
3′,4′=3.7,J4′,5′=3.7,J
5′,5′−OH=4.4, IR(ヌジョール):cm-1:3301,1714
【0016】1−4:式(5)の化合物(式中、 X=
H、R1′=R2′=イソプロピリデン、R3′=アセ
チル)の合成
1−3で得られた化合物1.07gをピ
リジン2mlに懸濁させ、これに無水酢酸1mlを加え、室
温で4時間放置した。反応後、減圧濃縮し、残渣に炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、
水洗後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムにて精製し、アセトン‐エーテル混合溶媒から結晶
化させて目的化合物1.02g(収率83.6%)を得
た。 融点:116℃ 元素分析:C1521として 計算値(%)C:50.70、H:5.96、N:1
1.83 実測値(%)C:50.45、H:5.89、N:1
1.54 H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 10.7(1,broad s,NH−3)、7.17
(1,q,NH−6)、5.86(1,s,H−
1′)、5.20(1,d,H−2′)、4.81
(1,d.d,H−3′)、4.49(1,s,H−
5)、4.26〜4.10(3,m,H−4′,
5′)、2.65(3,d,NCH)、2.01
(3,s,アセチル)、1.48、1.28(6,2
s,イソプロピリデンのメチル) (J1′,2′=0,J2′,3′=6.6,J
3′,4′=3.3, IR(CHCl):cm-1:3401,3005,1
715,1677,1614
【0017】1−5:式(5)の化合物(式中、X=
H、R1′〜R3′=アセチル)の合成
1−4で得られた化合物749mgをメタ
ノール6mlに加え、室温で撹拌後、5%塩酸を2.5ml
加え、40〜50℃で14時間反応させた。反応後、減
圧下濃縮して得られた残渣をピリジン(2ml)およびク
ロロホルム(1ml)の混合溶媒に加え、撹拌した。撹拌
後、無水酢酸1.5mlおよびジメチルアミノピリジンを
少量加え、0℃で2日間反応させた。反応後、反応液を
減圧濃縮して残渣を得、これを氷冷下炭酸水素ナトリウ
ム溶液に加え、クロロホルムで抽出後水洗し、減圧下で
濃縮して残渣を得た。残渣をシリカゲルカラムにより精
製し、アセトン‐エーテル混合溶媒から結晶化して目的
化合物517mg(収率61.4%)を得た。 融点:147℃ 元素分析:C1621として 計算値(%)C:48.12、H:5.30、N:1
0.52 実測値(%)C:47.84、H:5.21、N:1
0.44 H−NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm
) 8.72(1,broad s,NH−3)、6.54
(1,d,H−1′)、5.92(1,q,NH−
6)、5.54(1,t,H−2′)、5.28(1,
d.d,H−3′)、4.85(1,s,H−5)、
4.53,4.29(2,各d.d,H−5′)、4.
23〜4.20(1,m,H−4′)、2.81(3,
d,NCH)、2.16,2.12,2.09(9,
各s,アセチル) (J1′,2′=6.6,J2′,3′=7.0,J
3′,4′=5.5,J4′,5′=4.0,2.2,
5′,5′=12, IR(CHCl):cm-1:3360,3007,1
750,1715,1676,1611
【0018】1−6:式(6)の化合物(式中、X=
H、R1′〜R3′=アセチル)の合成
1−5で得られた化合物144mgを酢酸
(2ml)と水(1ml)の混合液に加え、撹拌後、亜硝酸
ナトリウム34.2gを加えて室温で1時間反応させ
た、反応後、氷冷下で炭酸ナトリウム水溶液を加え、ク
ロロホルムで抽出後水洗し、減圧下で濃縮して残渣を得
た。得られた残渣を120℃で30分加熱し、シリカゲ
ルカラムで精製して目的化合物39.5mg(収率26.
6%)を油状物質として得た。 H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 13.7(1,broad s,NH−7)、11.4
(1,s,NH−1)、8.09(1,s,H−8)、
6.26(1,d,H−1′)、5.96(1,d.
d,H−2′)、5.63(1,t,H−3′)、4.
39,4.07(2,各d.d,H−5′)、4.23
〜4.14(1,m,H−4′)、2.07,1.99
(9,2s,アセチル)、(J1′,2′=3.7,J
2′,3′=6.2,J3′,4′=6.6,J
4′,5′=3.3,5.5,J5′,5′=11.
4) IR(CHCl):cm-1:3008,1750,1
707 UV(EtOH):λmax(nm):206(ε
max=1.12×104 ) 267(εmax=9.96×103
【0019】1−7:式(II)の化合物(式中、X=
H、R=R=イソプロビリデン)の合成 1−6で得られた化合物120mgをメタノール(4.5
ml)と28%アンモニア水(4.5ml)の混合溶媒に加
え、室温で1夜放置後、減圧下溶媒を留去して得られた
残渣にアセトン15ml、2,2‐ジメトキシプロパン2
mlおよびp‐トルエンスルホン酸を少量加えて2時間還
流した。還流後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
により精製し、目的化合物82.0mg(収率86.1
%)を油状物質として得た。 H−NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm
) 10.7(1,broad s,NH−1)、7.88
(1,s,H−8)、6.50(1,d,H−1′)、
5.29(1,d.d,H−2′)、5.07(1,
d.d,H−3′)、4.42(1,m,H−4′)、
3.93,3.81(2,各d.d,H−5′)、1.
63,1.37(6,各s,イソプロピリデンのメチ
ル)、(J1′,2′=4.4,J2′,3′=6.2
3,J3′,4′=2.2,J4′,5′=1.1,
1.3,J5′,5′=11Hz)
【0020】1−8:式(I)の化合物(式中、X=
H、R=R=イソプロビリデン)の合成 1−7で得られた化合物127mgをピリジン(1ml)と
クロロホルム(2ml)の混合溶媒に加え、これを撹拌
後、p‐トルエンスルホニルクロリド326mgを加え、
室温で3時間撹拌して反応させた。反応後、減圧濃縮
し、残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、次いでク
ロロホルムで抽出後希塩酸および水で洗浄し、減圧下で
溶媒を留去した。得られた残渣にアセトンおよびp‐ト
ルエンスルホン酸(少量)を加え、12時間還流し、還
流後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムで精製し
たのち、メタノール‐エーテル混合溶媒から結晶化させ
て目的化合物51.0mg(収率42.6%)を得た。 融点:300℃以上 [α]D (ピリジン):+25.3° 元素分析:C1314として 計算値(%)C:50.98、H:4.61、N:1
8.29 実測値(%)C:51.12、H:4.45、N:1
8.07 H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 11.3(1,broad s,NH−1)、7.72
(1,s,H−8)、6.33(1,s,H−1′) (J1′,2′=0Hz)、4.72〜4.85(4,
m,H−2′,H−3′,H−4′,H−5′)、4.
19(1,d.d,H−5′) (J4′,5′=3.66,J5′,5′=13.2H
z)、1.45,1.24(6,各s,イソプロピリデ
ンのメチル) IR(ヌジョール):cm-1:1694 UV(メタノール):λmax 204nm(ε=1.
35×104) 237nm(ε=7.66×103 ) 263nm(ε=8.71×103
【0021】1−9:式(I)の化合物(式中、X=R
=R=H)の合成
1−8で得られた化合物14.2mgをメタノール(2m
l)と5%塩酸(1ml)の混合溶媒に加え45℃で2時
間反応後、析出してきた沈殿を濾取し、メタノールで洗
浄して目的化合物9.2mg(収率74.5%)を得た。 融点:300℃以上 H−NMR(d−DMSO):δ(ppm ) 11.2(1,broad s,NH−1)、7.74
(1,s,H−8)、6.05(1,s,H−1′) (J1′,2′=0Hz)、5.20〜5.80(2,
各 broad s,OH−2′ およびOH−
3′)、4.64,4.38(2,dおよびd.d,H
−5′) (J4′,5′=0,3.6,J5′,5′=14H
z)、4.50(1,m,H−4′)、4.14(1,
t,H−3′)(J2′,3′=5.5、J3′,4′
=4.4Hz)、4.04(1,d,H−2′) (J2′,3′=5.5Hz)、IR(ヌジョール):
cm-1:1665〜1693 UV(水):λmax 200nm(ε=2.12×1
4 ) 237nm(ε=8.44×103 ) 267nm(ε=1.09×104
【0022】実施例2 2−1:式(6)の化合物(式中、X=CH,R1′
〜R3′=アセチル)の合成 原料化合物として実施例1の1−2で調製した化合物を
使用し、メチルアミンの代わりにエチルアミンを用い、
60℃で24時間反応させる以外は実施例1の1−3か
ら1−6と同様に反応処理して目的化合物を得た。 H−NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm
) 12.3(1,broad s,NH−7)、11.4
(1,broad s,NH−1)、6.47(1,
d,H−1′)(J1′,2′=2.9Hz)、6.1
1(1,d.d,H−2′)(J1′,2′=2.9H
z、J2′,3′=6.6Hz)、5.86(1,t,
H−3′) (J2′,3′=6.6Hz、J3′,4′=7.0H
z)、4.51〜4.55(1,m,H−4′)、4.
21〜4.36(2,m,H−5′)、2.57(1,
s,CH−8) 2.14,2.11,2.05(9,各s,アセチル) IR(CHCl):cm-1:3000,1746,1
702
【0023】2−2:式(II)の化合物(式中、X=C
,R〜R=H)の合成
2−1で得られた化合物793mgをメタノール
(6ml)と28%アンモニア(6ml)の混合溶媒に加
え、室温で2昼夜反応させ、減圧濃縮後、メタノール‐
エーテル混合溶媒から結晶化させて目的化合物492mg
(収率88.3%)を得た。 融点:276℃(分解) [α]D (水):−18.4° 元素分析:C1114として 計算値(%)C:44.30、H:4.73、N:1
8.79 実測値(%)C:44.57、H:4.80、N:1
8.52 H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 13.3(1,broad s,NH−7)、11.2
(1,s,NH−1)、6.12(1,d,H−1′)
(J1′,2′=6.6Hz)、4.79(1,t,H
−2′)(J1′,2′=6.6Hz、J2′,3′
5.1Hz)、4.10(1,d.d,H−3′)(J
2′,3′=5.1Hz、J3′,4′=2.9H
z)、3.88(1,d.d.d,H−4′) (J3′,4′=2.9、J4′5′=2.9,3.3
Hz)、3.48,3.63(2,各d.d,H−
5′) (J4′5′=2.9,3.3、J5′5′=12H
z)、2.35(3,s,CH−8) IR(ヌジョール):cm-1:1689 UV(水):λmax 200nm(ε=2.32×
104 ) 271nm(ε=1.40×104
【0024】2−3:式(I)の化合物(式中、X=C
,R〜R=H)の合成
2−2で得られた化合物325mg、2,2‐ジ
メトキシプロパン(4ml)、アセトン(6ml)およびp
‐トルエンスルホン酸(少量)を混合し、これを24時
間還流させた後減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムで精製後アセトン‐エーテル混合溶媒から結晶
化させて、式(II)の化合物 (式中、X=CH、R=R=イソプロピリデン)
(融点:177℃)を得た。この化合物を次いで実施例
1の1−8および1−9と同様に反応させて目的化合物
を得た。 融点:300℃以上 H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 11.3(1,broad s,NH−1)、6.02
(1,s,H−1)(J1′,2′=0Hz)、4.5
1(1,m,H−4′)、4.49,4.32(2,d
およびd.d,H−5′) (J4′,5′=0,3.7、J5′5′=14H
z)、4.20(1,t,H−3′)(J2′,3′
5.1Hz、J3′,4′=5.1Hz)、4.04
(1,d,H−2′) (J2′,3′=5.1Hz)、2.41(3,s,C
−8)、IR(ヌジョール):cm-1:1678 UV(水):λmax 199nm(ε=2.10×
104 ) 237nm(ε=9.07×103 ) 270nm(ε=1.08×104
【0025】実施例3 3−1:式(6)の化合物(式中、X=ベンジル、R
1′〜R3′=アセチル)の合成 原料化合物として実施例1の1−2で調製した化合物を
使用し、メチルアミンの代わりにフェネチルアミンを用
い、60℃で33時間反応させる以外は実施例1の1−
3から1−6と同様に反応させて目的化合物を得た。 H−NMR(CDCl,200MHz):δ(ppm
) 12.0(1,broad s,NH−7)、10.4
(1,broad s,NH−1)、7.28〜7.3
6(5,m,ベンゼンのプロトン)、6.44(1,
d,H−1′)(J1′,2′=3.3Hz)、6.0
9(1,d.d,H−2′)(J1′,2′=3.3H
z、J2′,3′=6.2Hz)、5.82(1,t,
H−3′) (J2′,3′=6.2Hz、J3′,4′=6.2H
z)、4.11,4.43(2,各d.d,H−5′) (J4′,5′=3.3,7.0Hz、J5′,5′
11Hz)、4.26〜4.35(1,m,H−4′) 4.16(3,s,CH−8) 2.04,2.12,2.12(9,各s,アセチル) IR(CHCl):cm-1:3000,1745,1
703
【0026】3−2:式(II)の化合物(式中、X=ベ
ンジル、R=R=H)の合成
3−1で得られた化合物を実施例2の2−2
と同様に反応させて目的化合物を得た。 融点:216℃(分解) [α]D (水):−17.1° 元素分析:C1718として 計算値(%)C:54.54、H:4.85、N:1
4.97 実測値(%)C:54.36、H:4.81、N:1
4.67 H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 13.6(1,broad s,NH−7)、11.2
(1,broad s,NH−1)、7.30(5,n
arrow m,ベンゼンのプロトン)、6.10
(1,d,H−1′)(J1′,2′=6.2Hz)、
4.74(1,t,H−2′)(J1′,2′=6.2
Hz、J2′,3′=4.8Hz)、4.11(1,
d.d,H−3′)(J2′,3′=4.8Hz、J
3′,4′=3.3Hz)、3.99(2,s,CH
−8)、3.85(1,d.d.d,H−4′)(J
3′,4′=3.3Hz、J4′5′=2.2,3.6
Hz)、3.45,3.62(2,各d.d,H−
5′) (J4′5′=2.2,3.6Hz、J5′5′=12
Hz)、IR(ヌジョール):cm-1:3320,17
85 UV(水):λmax 200nm(ε=3.53×
104 ) 273nm(ε=1.58×104
【0027】3−3:式(I)の化合物(式中、X=ベ
ンジル、R=R=イソプロピリデン)の合成 3−1で得られた化合物を用い、実施例1の1−7およ
び1−8と同様に反応させて目的化合物を得た。 融点:171℃ [α]D (ピリジン):+43.3° 元素分析:C2020・HOとして 計算値(%)C:57.96、H:5.35、N:1
3.52 実測値(%)C:57.59、H:5.06、N:1
3.19 H−NMR(d−DMSO,200MHz):δ
(ppm ) 11.2(1,broad s,NH−1)、7.20
〜7.37(5,m,ベンゼンのプロトン)、6.34
(1,s,H−1′)(J1′,2′=0Hz)、4.
83(1,d,H−2′)(J1′,2′=0Hz、J
2′,3′=5.5Hz)、4.74(1,narro
w m,H−4′)、4.73(1,d,H−3′)
(J2′,3′=5.5Hz)、3.88,4.60
(2,各d.d,H−5′) (J4′,5′=0,3.0、J5′,5′=14H
z)、4.15(2,s,CH−8)、1.23,
1.43(6,各s,イソプロピリデンのメチル) IR(ヌジョール):cm-1:1690 UV(メタノール):λmax 206nm(ε=
2.15×104 ) 240nm(ε=1.32×104 ) 264nm(ε=1.11×104

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子、低級アルキル基、アリール基ま
    たはアラルキル基を示し、RおよびRは水素原子ま
    たは水酸基の保護基を示す)で表わされる9,5′‐シ
    クロヌクレオシド誘導体およびその塩。
  2. 【請求項2】式(II) 【化2】 (式中、Xは水素原子、低級アルキル基、アリール基ま
    たはアラルキル基を示し、RおよびRは水素原子ま
    たは水酸基の保護基を示す)で表わされるイソキサント
    シン誘導体およびその塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20040082574A1 (en) * 2002-08-01 2004-04-29 Peiyuan Wang Compounds with the bicyclo[4.2.1]nonane system for the treatment of flavivridae infections
US8067391B2 (en) 2005-10-03 2011-11-29 University Health Network ODCase inhibitors for the treatment of malaria

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