JPH05140047A - 炭酸エステルの製造法 - Google Patents

炭酸エステルの製造法

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JPH05140047A JP3334583A JP33458391A JPH05140047A JP H05140047 A JPH05140047 A JP H05140047A JP 3334583 A JP3334583 A JP 3334583A JP 33458391 A JP33458391 A JP 33458391A JP H05140047 A JPH05140047 A JP H05140047A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ハロゲン−銅系触媒の存在下で
アルコールを酸素及び一酸化炭素と反応させて炭酸エス
テルを製造する際の厳しい腐食性環境においては使用に
堪えないと判断されていた工業的に利用可能な金属材料
よりなる装置を用いて炭酸エステルを製造する方法を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明にかかわる炭酸エステルの製造法は、
ハロゲン−銅系触媒の存在下でアルコールを酸素及び一
酸化炭素と反応させて炭酸エステルを製造するに当り、
反応系の液状成分に対し2重量%以上の水が常時存在す
る状態で、反応液に接する部分の材質がTi,Zr又は
これらを主成分とする合金あるいはCrを14.5重量
%以上及びMoを12.5重量%以上含むNi基合金に
より構成されている装置内で反応させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルコールの酸化カルボ
ニル化による炭酸エステルの製造法に関するものであ
る。炭酸エステルは、ガソリンの増量剤、オクタン価向
上剤、有機溶剤として、またイソシアネート類、ポリカ
ーボネ−ト類ならびに種々の農薬、医薬中間体の製造に
おけるホスゲンに代る反応剤として重要な化合物であ
る。
【0002】
【従来の技術】アルコール、酸素及び一酸化炭素から炭
酸エステルを製造する方法としては、塩化銅等のハロゲ
ン−銅系触媒を用いる液相反応法が知られている。例え
ば、特公昭60-58739号公報には、CuCl、CuBr、
CuSO4 +リチウムメトキシド、CuClO4 、Cu
Cl2 +ナトリウムメチラートの中から選ばれる触媒を
用いる方法が示されており、また特公昭56−8020号公報
には、ハロゲン化第1銅とアルカリ金属のハロゲン化物
またはアルカリ土類金属のハロゲン化物からなる触媒を
用いる方法が示されている。また特開平1-287062号公報
には酢酸第2銅と塩化マグネシウム、或は塩化パラジウ
ム、酢酸第2銅及び塩化マグネシウムとからなる触媒な
どのごとく、二価の銅塩とアルカリ土類金属塩或は二価
の銅塩と白金族化合物とアルカリ土類金属塩からなる触
媒を用いる方法が示されている。
【0003】一方従来は、反応液中の水分が触媒活性に
悪影響を与えるため反応器内の水分量を低く維持すべき
であると考えられており、例えば次の様な提案がなされ
ている。特開平1-279859号公報には、反応液中の水分濃
度が銅系触媒に大きな影響を与えることが述べられてお
り、アルコールと一酸化炭素及び酸素とを銅系触媒の存
在下で反応させ炭酸エステルを製造するにあたり、反応
器内の反応液中の水分を3重量%以下に制御する方法が
示されている。また銅アルコキシハロゲン化物を含有し
てなる触媒系を用いる酸化カルボニル化反応において、
銅塩に対する水のモル比の値が0.25乃至2.0とな
る量の水の存在下で行う方法(特開平2-169550号公報)
や、反応器内の水分量を5重量%以下に維持すること
(ヨーロッパ特許出願公開134668)が示されている。
【0004】ハロゲン−銅系触媒を使用する液相反応の
環境は非常に腐食性が厳しいため、反応容器としてはグ
ラスライニング製の反応容器が用いられている。しかし
グラスライニングはフランジの合わせ面での損傷の問題
や、耐熱・耐圧性等の点から制限があり、また反応容器
から反応生成液を抜き出すラインのバルブ等ではグラス
ライニング加工はできず、腐食防止策としては十分とは
言えず、また大型の反応装置には適さない。Taが液相
反応環境において耐腐食性を有することは知られている
が、非常に高価であるため、工業的装置として使用する
には適していない。例えばジアルキルカーボネート製造
に関する特開平3-99041 号公報には、触媒含有溶液と接
触する全ての装置部分−釜、管状導管、蒸溜−結晶−及
び濾過装置のような−が工業セラミック、エナメル、テ
フロン又はタンタルのような腐食安定材料で覆われねば
ならず、それでもなおポンプ及び弁で生じる腐食問題を
解決しなければならないことが述べられている。効果的
に腐食を防止し、しかも工業的大型反応装置を経済的に
有利に作製することが可能な金属材料については未だ提
案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハロゲン−
銅系触媒の存在下でアルコールを酸素及び一酸化炭素と
反応させて炭酸エステルを製造する際の厳しい腐食性環
境においては使用に堪えないと判断されていた工業的に
利用可能な金属材料よりなる装置を用いて炭酸エステル
を製造する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる炭酸エ
ステルの製造法は、ハロゲン−銅系触媒の存在下でアル
コールを酸素及び一酸化炭素と反応させて炭酸エステル
を製造するに当り、反応系の液状成分に対し2重量%以
上の水が常時存在する状態で、反応液に接する部分の材
質がTi,Zr又はこれらを主成分とする合金或はCr
を14.5重量%以上及びMoを12.5重量%以上含
むNi基合金により構成されている装置内で反応させる
ことを特徴とする。
【0007】本発明で使用するハロゲン−銅系触媒とし
ては、触媒系として銅及びハロゲンを含むものならばい
ずれでもよい。例えば、銅ハロゲン化物のほかに、金属
銅や酢酸銅、水酸化銅、酸化銅、硝酸銅、硫酸銅等の銅
化合物と塩酸などのハロゲン化水素とを組み合わせたも
の、トリフェニルホスフィン、亜リン酸トリメチル、リ
ン酸トリエチルなどのようなフェニル基又はアルキル基
を有する第3級有機リン化合物とハロゲン化銅とからな
る錯体、酢酸第2銅と塩化マグネシウム或は酢酸第2銅
と塩化マグネシウムと塩化パラジウムとを組み合わせた
ものなどのごとく、銅化合物と塩基性化合物や、更にこ
れらと白金族化合物とからなるものなどが挙げられる。
特に、塩化第1銅、臭化第1銅等のハロゲン化第1銅、
又は酸化第1銅とハロゲン化水素からなる触媒が好まし
い。
【0008】前述の公知文献によれば、反応系に水分を
存在させることにより炭酸エステルの収率が低下するこ
とが危惧されるが、本発明者らは触媒濃度とアルコール
の炭酸エステルへの転化率との関係を検討した結果、触
媒濃度を増加することにより炭酸エステルの合成性能を
上げることができ、水濃度が高くても実施できるとの知
見を得た。そこで更に検討したところ、水濃度が高い範
囲において、触媒濃度を上げしかも反応時間を長くする
ことにより、高収率で炭酸エステルが合成できることを
可能にした。
【0009】ハロゲン−銅系触媒の使用量は、アルコー
ル1リットル当り0.5〜5モルとするのがよい。使用
量が少ない場合にはアルコールの転化率が低くなり好ま
しくない。また塩化第1銅等を使用する場合には、スラ
リー状態で扱うことになるため、操作性の点から触媒の
使用量は3モル以下とすることが好ましい。更に好まし
くはアルコール1リットル当り1〜3モルの範囲であ
る。このようにハロゲン−銅系触媒の濃度を高くするこ
とにより、水濃度が高くても炭酸エステルの合成性能を
維持乃至向上させることが可能となる。
【0010】炭酸エステル製造用の反応原料であるアル
コールとしては炭素数1〜4の脂肪族アルコール、脂環
族アルコールや芳香族アルコールが好ましい。例えば、
メタノール、エタノール、プロピルアルコール、ブタノ
ール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコールなどが
例示される。特にメタノール、エタノールなどの1価ア
ルコールが好ましい。
【0011】アルコール、一酸化炭素及び酸素から液相
反応により炭酸エステルを製造する際の反応条件として
は反応温度が80〜150℃、反応圧力が5〜30kg
/cm2 Gとするのが適当である。メタノールやエタノ
ールなどのアルコールに対する一酸化炭素及び酸素の比
率(モル比)は、それぞれ1.2〜0.5及び0.55
〜0.01程度(CO/O2 比:1/1〜100/1)
とするのがよい。
【0012】後述の実施例から明らかなように、金属材
料の腐食速度は、反応系内の水濃度が高くなる程低下
し、特に水濃度が2重量%以上の場合には殆ど腐食が抑
制されることから水濃度は2重量%以上とするのがよ
い。反応の進行と共に水濃度は増加するが、本発明は反
応開始時から2重量%以上の水を存在させる点で従来法
とは異なる。金属材料の腐食防止という点からは水濃度
は20重量%以上でも差し支えないが、不必要に水を存
在させる必要はないので、触媒使用量、反応時間、反応
収率等を考慮すれば反応系の液状成分に対し2〜15重
量%の水が存在する状態とするのが適当である。反応形
式としては回分式、半連続式、連続式のいずれも採用で
きる。例えば反応開始時に2重量%以上の水を存在さ
せ、所定の水濃度となるまで反応を行う方法や、反応開
始時に2重量%以上の水を存在させて反応を行い、所定
の水濃度に至った後、水濃度を一定に維持する条件で反
応を行う方法等が挙げられる。
【0013】反応系の液状成分に対し2重量%以上の水
を常時存在させることにより反応環境の腐食性は低下す
るので、反応液に接する部分の材質としては、Ti、Z
r、或はこれらを主成分とする合金、例えばTi−0.
15Pd(Pdを0.15重量%含むTi合金:以下同
様な表現)、Ti−0.3Mo−0.8Ni、Ti−5
Ta、或はCrを14.5重量%以上及びMoを12.
5重量%以上含むNi基合金、例えばハステロイC27
6(商品名):Ni−16Cr−16Mo−5Fe等の
金属材料を使用できる。
【0014】以下実施例により本発明の実施態様及び効
果を具体的に説明する。
【0015】
【実施例1】グラスライニング加工した容積1.5L
(リットル)のオートクレーブにメタノール:1L及び
CuCl触媒:1520mmol(アルコール1リット
ル当り1.52mol)を充填し、更に0ml(反応系
の液状成分に対し0重量%)、2ml(反応系の液状成
分に対し0.25重量%)、10ml(反応系の液状成
分に対し1.2重量%)、16ml(反応系の液状成分
に対し2重量%)、51ml(反応系の液状成分に対し
6重量%)、200ml(反応系の液状成分に対し20
重量%)の水を添加した原料液それぞれについて試験し
た。窒素を流通しながら130℃,20Kg/cm2
昇温、昇圧後窒素供給停止し、CO:1.13mol/
hr,02 :0.38mol/hrを流通しながらDM
C合成を実施した。腐食試験は20mm×20mm×2
mmのTi,Zr,Ta,ハステロイC276の試験片
を炭酸ジメチル(DMC)合成環境に挿入し、試験前後
の試験片の質量変化から腐食速度を求めた。腐食試験時
間は反応が終了するまでの時間(約8時間)とした。腐
食試験結果を図1に示す。図1において横軸はメタノー
ルに添加した水の量(g)、(上部横軸は原料液中の水
の重量%として換算した値)、縦軸は試験片の腐食速度
(g/m2 ・hr)を表し、記号◇はTa、△はZr、
○はTi、□はハステロイC276を示す。Taは原料
中に水を添加した場合も、添加しなかった場合も殆ど腐
食しなかった。Ti、Zr、ハステロイC276は原料
中の水の量が少ない(1.2重量%以下)場合には著し
く腐食するのに対して、原料中の水の量が2重量%以上
では全く腐食しなくなることが明らかになった。なおこ
の時のDMC収率は原料液中の水濃度が0〜6重量%の
時はいずれも28%であった。一方原料液中の水濃度が
20重量%の時のDMC収率は23〜24%程度であっ
た。
【0016】
【実施例2】触媒としてCu2 0−HClを用い、メタ
ノールに対するCu量およびCl量を実施例1のCuC
l触媒と同じ濃度となるように調整し、水の量を11重
量%(メタノール1000mlに対し100gの水を添
加)とし、実施例1と同じ条件で反応させた環境におけ
る腐食試験結果を図1に示す。図1において記号▲はZ
r、●はTi、■はハステロイC276を示す。この場
合もZr、Ti、ハステロイC276は全く腐食しなか
った。なおこの時のDMC収率は28%であった。
【0017】
【実施例3】触媒として酢酸第2銅と塩化マグネシウム
と塩化パラジウムとを組み合わせたもの(モル比でそれ
ぞれ1:1:0.01の割合)を用い、反応液中のCu
量及びCl量を実施例1のCuCl触媒と同じ濃度とな
るように調整し、さらに190ml(反応系の液状成分
に対し19重量%)の水を添加した原料液を実施例1と
同じ条件で反応させた環境における腐食試験結果を図1
に示す。図1において記号▼はZr、▽はTi、◆はハ
ステロイC276を示す。この場合も、Zr、Ti、ハ
ステロイC276は全く腐食しなかった。なおこの時の
DMC収率は18%であった。
【0018】
【実施例4】グラスライニング加工した容積3Lのオー
トクレーブにメタノール2L、水102mL(液状成分
中の水分含有量:6重量%)及びCuCl触媒1520
mmol/Lメタノールを充填し、窒素を流通しながら
130℃、20Kg/m2 Gに昇温昇圧後窒素供給を停
止し、CO:2.26mol/hr、酸素:0.76m
ol/hrを流通してDMC合成を行った。反応開始
後、4hr、6hr、8hr、10hrごとに溶液を分
析し、各反応後のDMC収率を図2に示す。図2におい
て横軸は反応時間(hr)、縦軸はDMC収率(%)を
表す。なおDMC選択率は100%であったので、アル
コール転化率=DMC収率である。また各サンプルの値
を示す○印の脇に記した数字は反応開始時と所定時間経
過後の水分含有量、括弧内の数字はそれらの平均値であ
る。従来の知見に反して、反応系に水分が存在しても、
触媒濃度を上げ、しかも反応時間を長くすることにより
高収率で炭酸エステルが合成できることが分かる。
【0019】
【参考例1】比較のため、反応開始時に水を添加しない
反応系における触媒濃度とDMC収率との関係を求め
た。CuCl触媒の濃度をそれぞれ16、66、10
0、380、1520mmol/Lメタノールと換え
て、反応時間を4時間とした以外は実施例4と同様の操
作によりDMC合成を行った結果を図3に示す。図3に
おいて横軸は触媒濃度(mmol/Lメタノール)、縦
軸は縦軸はDMC収率(%)を表す。なおDMC選択率
は100%であったので、アルコール転化率=DMC収
率である。また各サンプルの値を示す○印の脇に記した
数字は反応開始時と反応終了時の水分含有量、括弧内の
数字はそれらの平均値である。
【0020】更に反応時間を8時間とした試験も行った
が、触媒濃度が16〜380mmol/Lメタノールの
時は8時間後も4時間反応させた時と同じ値で反応時間
を長くする効果は認められなかった。触媒濃度が152
0mmol/Lメタノールの時はDMC収率28%に増
加したが、それ以上反応時間を長くしてもDMC収率の
向上は認められなかった。
【0021】触媒濃度が1520mmol/Lメタノー
ルの場合について実施例4と参考例1の結果を比較する
と、反応時間4時間では水を添加した場合(実施例4)
のDMC収率は16%、水を添加しない場合(参考例
1)のDMC収率は26%で水を添加しない場合の方が
優れているが、反応時間8時間では水を添加した場合の
DMC収率は28%、水を添加しない場合のDMC収率
も28%で同等となり、反応時間を10時間とすると水
を添加した場合のDMC収率は31%に上昇するが、水
を添加しない場合のDMC収率は28%のままで、水を
添加した場合の方が高いDMC収率が得られる。
【0022】
【発明の効果】ハロゲン−銅系触媒の存在下でアルコー
ルを酸素及び一酸化炭素と反応させて炭酸エステルを製
造する際の厳しい腐食性環境においては使用に堪えない
と判断されていた工業的に利用可能な金属材料よりなる
装置を用いて炭酸エステルを製造することができる。ま
た水濃度が高くても触媒濃度を高め、反応時間を長くす
ることにより炭酸エステル収率が向上する。
【図面の簡単な説明】
図1はメタノールに添加した水の量と反応系に挿入した
金属片の腐食試験結果を示す図である。図2は反応系に
最初から6重量%の水を添加した場合の反応時間とDM
C収率との関係を示す図である。図3は反応系に当初水
を添加しない場合の触媒濃度とDMC収率との関係を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 森 憲二 愛知県半田市州の崎町2番110日揮株式会 社衣浦研究所内 (72)発明者 佐藤 健二 神奈川県横浜市南区別所1−14−1日揮株 式会社横浜事業所内 (72)発明者 山本 勝美 神奈川県横浜市南区別所1−14−1日揮株 式会社横浜事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン−銅系触媒の存在下でアルコー
    ルを酸素及び一酸化炭素と反応させて炭酸エステルを製
    造するに当り、反応系の液状成分に対し2重量%以上の
    水が常時存在する状態で、反応液に接する部分の材質が
    Ti,Zr又はこれらを主成分とする合金或はCrを1
    4.5重量%以上及びMoを12.5重量%以上含むN
    i基合金により構成されている装置内で反応させること
    を特徴とする炭酸エステルの製造法。
  2. 【請求項2】 アルコール1リットル当り1〜3mol
    の触媒を用いる請求項1記載の炭酸エステルの製造法。
  3. 【請求項3】 ハロゲン−銅系触媒がハロゲン化第1
    銅、又は酸化第1銅とハロゲン化水素からなる触媒であ
    る請求項1記載の炭酸エステルの製造法。
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