JPH05139200A - 大容量ダンプ車のダンプ構造 - Google Patents

大容量ダンプ車のダンプ構造

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JPH05139200A
JPH05139200A JP30086091A JP30086091A JPH05139200A JP H05139200 A JPH05139200 A JP H05139200A JP 30086091 A JP30086091 A JP 30086091A JP 30086091 A JP30086091 A JP 30086091A JP H05139200 A JPH05139200 A JP H05139200A
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cylinder
angle
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JP30086091A
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Toshitaka Yamanaka
利隆 山中
Kenji Ito
憲治 伊藤
Juichiro Hashimoto
寿一郎 橋本
Nobuo Hagiwara
信夫 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Logistics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Nippon Steel Corp
Nittetsu Butsuriyu KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大容量ダンプ車に搭載したベッセルからの荷
の排出を速やかにし、運搬作業の効率を向上させると共
にテールゲートの破損等も防止すること。 【構成】 シリンダ機構によってベッセルを傾動動作さ
せる油圧回路を持つダンプ車において、ベッセルが荷の
排出に最適な角度になったときに一旦停止させ、その後
に一定時間を経過してベッセルをその最大傾斜角度に設
定可能な油圧回路とする。また、ベッセルの傾斜角度を
検出する手段を設け、この手段による検出角度に応じ
て、ベッセルが停止する前にシリンダ機構による傾動速
度を低下させる。 【効果】 大容量の荷の下ろし作業が速やかに行え、ベ
ッセルの荷が大重量でも車両に衝撃等を与えることなく
安全に作業できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば鉄鋼ヤードに
おいて原料や鉱滓類等を搬送する大型のダンプ車に係
り、特にベッセルからの大量の荷の排出が速やかに行え
るようにしたダンプ装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼関連の産業だけでなく鉱山等での鉱
石の採取現場等では、大型のダンプトラックやその他の
搬送用車両が用いられている。これらの車両は、その目
的や走行条件によって特別の仕様としたものが多く、運
搬効率を上げるために荷台の容量もかなり大きい。
【0003】このような大型車両の中で、高炉水砕等の
バラ物運搬に利用されているものは、箱型ベッセルを荷
台として備えたダンプ車が一般的である。これは、通常
のダンプトラックと同様に、傾動動作可能なベッセルを
持ち、このベッセルを立ち上げると共に後部のテールゲ
ートを開くことによって、ベッセルの中の荷を滑り落と
して排出する構造である。
【0004】ベッセルの容量が比較的に小さい場合に
は、荷降ろしの際にはベッセルを次第に傾けていくこと
によって荷を一気に降ろすことができる。そして、荷の
容量も小さいことから、これが滑り落ちるときにテール
ゲートに与える衝撃も少なく、損傷等のトラブル発生も
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】運搬用の車両に要求さ
れるものは、荷を安全に運べることや、運搬容量を大き
くして運搬効率を上げること等である。この傾向は、大
型のダンプ車でも同様であり、ベッセルも大容量とした
ものが増加している。
【0006】このようにベッセルを大容量としたとき、
荷の排出は小型のものと同じ要領で行えない場合があ
る。たとえば、ベッセルの容量が100m3程であると
き、ベッセルを一気に立ち上げて荷を降ろそうとする
と、荷のボリュームが大きいのでテールゲートへの衝撃
もかなり大きくなる。このため、荷降ろしの間にテール
ゲートが破損してしまう恐れがあり、荷の排出にも障害
を招くことになる。
【0007】また、ダンプ車からの荷の排出を促進する
ために、帆立て走行が一般に行われる。これは、ベッセ
ルを或る角度まで立ち上げたまま車両をゆっくりと走ら
せ、荷の降ろし場を変えながら作業する要領としたもの
である。このような帆立て走行を採用すれば、荷降ろし
が促進されるほか荷をヤードに適切に分散させて降ろす
ことができる。
【0008】ところが、ベッセルを立ち上げる角度は運
転手が手動操作によって行う場合が多いので、ベッセル
の角度にはバラツキを生じやすい。荷の滑り落としに最
適なベッセルの角度は、荷の種類に応じて微妙に変化
し、角度が少しでも小さいと荷の排出に時間かかり過ぎ
たり、逆に角度が大きければ荷が急激に滑り落ちるので
テールゲートの破損の原因となる。このため、荷降ろし
の度に運転手の技量によってベッセルの角度を決めるの
では、適正な荷の排出に影響を与えてしまうことが多
い。
【0009】また、帆立て走行するときにベッセルを停
止させるときや、ベッセルを最大傾斜角度に立ち上げた
とき及び排出後に元の水平姿勢に戻して停止させるとき
には、ベッセルを急激に停止させるようにすると、ベッ
セルの容量と重量とが大きいことから、車両やベッセル
に与える衝撃も大きい。このため、特に大重量の車両の
場合では、ベッセルやシャーシの強度を上げる必要があ
るほか、作業の安全性にまで影響を及ぼすことになる。
【0010】このように、ベッセルを大容量としたとき
には、小型の汎用車両と同じ取り扱いでは荷の排出が効
率的に行えず、運搬効率や操業スケジュールに大きな影
響を与えてしまうという問題がある。
【0011】本発明において解決すべき課題は、大容量
のベッセルからの荷の排出を速やかにし、運搬作業の効
率を向上させると共にテールゲートの破損等も防止する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷積み用のベ
ッセルを油圧式のシリンダ機構によって傾動動作させる
ダンプ車のダンプ構造であって、前記シリンダ機構のシ
リンダを含む油圧回路を、前記ベッセルが荷の排出に最
適な角度になったときに前記シリンダへの作動油の供給
を停止させ、この停止後の或る一定時間経過後に作動油
の供給を開始して前記ベッセルをその最大傾斜角度に設
定可能な系としたことを特徴とする。
【0013】また、ベッセルの傾斜角度を検出する手段
を設け、この手段による検出角度に応じて、ベッセルが
その下限又は上限位置及び最適傾斜角度位置に停止する
前にシリンダ機構による傾動速度を低下させる油圧回路
とすることもできる。
【0014】
【作用】ベッセルに積んだ荷を下ろすときに、ベッセル
を傾けて或る最適角度になったときに油圧回路によって
ベッセルを停止させるので、運転手による手動操作に比
べてベッセルを常に荷の排出に最適な姿勢に設定でき
る。そして、この姿勢の後に更に傾斜角度を立ち上げて
2段式で荷を下ろすので、荷は分散されるようにして速
やかに排出される。また、ベッセルを荷の排出に最適な
姿勢にしたときに帆立て走行を行えば、荷の降ろし場所
を変えながら荷の排出が行える。
【0015】更に、ベッセルがその最適傾斜角度や最大
傾斜角度及び荷降ろし後の水平姿勢に停止する前に、ベ
ッセルの傾動速度が低下するので、ベッセルの重量が大
きくても停止の時の衝撃や慣性が抑えられる。
【0016】
【実施例】図1は本発明のダンプ構造を備えた大型車両
をそのベッセルの動きと共に示す概略図である。
【0017】図において、本車両は通常の車両と同様
に、車体のシャーシ1の前端に運転席1aを備え、駆動
及び制動のための複数の車輪1bを設けている。車輪1
bは大重量の負荷に対しても適正に支持できるように、
油圧式のサスペンションによって支持されている。シャ
ーシ1の上にはベッセル2を配置しその後端部の下面を
ピン機構2bによってシャーシ1に回動可能に連接して
いる。
【0018】ベッセル2は上面を開けた無蓋構造であ
り、その後端にはテールゲート2aを開閉自在に設けて
いる。このテールゲート2aはベッセル2を傾けたとき
にリンク機構によって開くような構造とするか、油圧又
はモータ等を駆動源として機械的に開閉動作する。ま
た、ベッセル2はその容量が100m3程度であり、積
載重量は約100トン程度である。
【0019】ベッセル2を同図の(a)から(b)及び
(c)のように傾き動作させるため、ダンプシリンダ3
及び補助として使うアシストシリンダ4を設ける。これ
らのダンプシリンダ3及びアシストシリンダ4はそれぞ
れシャーシ1の幅方向に2本ずつ合計4本が配置され
る。そして、その作動は車輪1bのステアリング及び油
圧式サスペンションのシリンダ等を操作させる回路を含
めた油圧回路によって行われる。
【0020】また、ベッセル2を傾けていくときにその
傾斜角度を検出するために、ピン機構2bのダンプサポ
ートピン5にエンコーダの一種であるアブソコーダ6を
設ける。図2はアブソコーダ6の配置を示すための要部
の背面図であり、ピン機構2bはシャーシ1とベッセル
2とをヒンジによって連接するダンプサポートピン5を
幅方向に2個所設けている。そして、一方のダンプサポ
ートピン5にアブソコーダ6を取り付け、このアブソコ
ーダ6によって、ベッセル2のダンプ角度を検出する。
このアブソコーダ6を含む制御系では、アブソコーダ6
によって検出された角度信号は検出器から変換器に入
り、インターフェースを介してプログラマブルコントロ
ーラに読み込まれ、そして角度信号はコントローラ内で
処理された後、ベッセル2のダンピングを制御する。
【0021】図3は各ダンプシリンダ3及びアシストシ
リンダ4への油圧回路の具体例を示すものである。な
お、実際には車輪1bのステアリング用の油圧回路や、
油圧式サスペンションのための回路も含まれるが、図示
の例ではこれらは省略した。
【0022】図において、タンク7から各ダンプシリン
ダ3及びアシストシリンダ4に経路が接続され、作動油
は2台のギヤポンプ8a,8bによって各シリンダ3,
4に供給される。これらのシリンダ3,4へ作動油を供
給してベッセル2を傾斜させる経路には、合計4個の電
磁弁式の切換弁9a,9b,9c,9dを設ける。ま
た、各シリンダ3,4から作動油をタンク7側に回収し
てベッセル2をシャーシ1の上に載せる動作をさせるた
めの経路にも合計3個の切換弁10a,10b,10c
を設ける。そして、ギヤポンプ8a,8bの作動は運転
席1aに設けた操作盤のスイッチを利用して行い、この
スイッチにはベッセルを傾斜させる上昇スイッチとシャ
ーシ1の上に戻す下降スイッチとを設ける。
【0023】上昇スイッチをオンすれば、切換弁9a〜
9dが全てオンして流路を開き、回路線に付した矢印方
向に作動油が流れ、ダンプシリンダ3及びアシストシリ
ンダ4を同時に駆動してベッセル2を図1の(b),
(c)のように傾ける。また、下降スイッチを押せば、
作動油は図中の実線の矢印及び破線の矢印方向に流れ、
タンク7に回収されてベッセル2は図1の(a)のよう
にシャーシ1の上に載った姿勢に戻る。このようなベッ
セル2の動作は、運転席1aに備えたコントローラによ
って制御される。このコントローラによる制御では、各
切換弁9a〜9d,10a〜10cのオン,オフに加え
て、アブソコーダ6によるベッセル2の傾斜角度を検知
しベッセル2の傾動の停止や傾動動作の高速及び低速に
切り換える制御も含めて行う。
【0024】以上の構成において、ベッセル2に荷を積
んで搬送した後に所定の位置に荷を下ろす作業は、次の
過程にしたがって順に行われる。
【0025】(1)運転席1aの操作盤の上昇スイッチ
を押すと、切換弁9a〜9dがオンすると共に2台のギ
アポンプ8a,8bが同時に作動する。
【0026】(2)作動油は図3の回路に描いた矢印方
向に流れ、2台のギアポンプ8a,8bからの作動油が
合流した後、ダンプシリンダ3及びアシストシリンダ4
の両方に同時に供給される。このとき、作動油の流量が
多いので、ダンプシリンダ3及びアシストシリンダ4の
動作も高速となり、ベッセル2の初期立ち上げは比較的
速く行われる。この高速化のため、初期の間ではエンジ
ンをアイドルアップする。そして、このベッセル2の傾
動と共に荷の一部が滑り落ちて排出される。
【0027】(3)アブソコーダ6によって水平面に対
してベッセル2の傾斜角度がほぼ20度となることが検
出されると、ベッセル2を一旦停止させるのに備えて、
エンジンをアイドルダウンする。これにより、ベッセル
2の傾動速度が遅くなり、その傾斜角度が30度になっ
たことをアブソコーダ6が検出すると、切換弁9a〜9
dをオフにする。この制御によって、ダンプシリンダ3
及びアシストシリンダ4への作動油の供給が停止され、
ベッセル2は30度の傾斜姿勢に維持される。この間に
も、ベッセル2に載せた荷は継続して滑り落ちて排出さ
れる。
【0028】(4)ベッセル2を30度の姿勢に保った
まま、車両をゆっくりと前進させ、帆立て走行を行わせ
る。この帆立て走行の距離は約5m程度であり、この走
行の間にベッセル2に伝わる振動を利用して荷が更に滑
り落ちて排出されると同時に、荷下ろし位置を変更しな
がら荷を順に排出していく。
【0029】(5)車両の走行を停止させ、再度上昇ス
イッチを押し、切換弁9a〜9dを再びオンさせる。こ
れにより作動油がダンプシリンダ3及びアシストシリン
ダ4に供給され、ベッセル2の傾斜を更に大きくしてい
く。この間も、エンジンをアイドルアップさせることに
よって、ベッセル2の傾動動作を高速に維持する。
【0030】(6)ベッセル2の傾斜角度が大きくなる
に連れて、ベッセル2の中の荷はその殆どが滑り落ちて
排出される。そして、ベッセル2の傾斜角度が約46度
になったことをアブソコーダ6が検出すると、エンジン
をアイドルダウンさせて傾動動作の速度を落とす。
【0031】(7)ベッセル2の角度が約50度になっ
たことをアブソコーダ6が検出すると、切換弁9a〜9
dはオフとなり、ダンプシリンダ3及びアシストシリン
ダ4への作動油の供給が停止し、ベッセル2はその最大
角度に傾斜した姿勢に維持される。
【0032】なお、上昇スイッチの操作やエンジンのア
イドルアップ又はダウン等は、操作盤に設けたパイロッ
トランプの点滅等を利用して運転手が行えばよい。
【0033】以上が荷の排出過程であり、このような排
出の仕方では、ベッセル2を一気にその最大傾斜角度ま
で傾けないで、荷の排出に最適な30度の傾斜角度にな
ると一旦停止させるので、荷が急激にテールゲート2a
に衝き当たることが抑えられる。このため、テールゲー
ト2aの破損が防止され、荷の排出の障害やその他のト
ラブルの発生もなくなる。
【0034】次いで、傾斜させたベッセル2を元のシャ
ーシ1の上に戻す手順は以下のとおりである。
【0035】(1)運転席の操作盤の下降スイッチを押
すと、切換弁10a,10cがオンする。これにより、
ダンプシリンダ3及びアシストシリンダ4からの作動油
は図中に実線で示す矢印方向に流れてタンク7に戻る。
したがって、ダンプシリンダ3及びアシストシリンダ4
のそれぞれのシリンダロッドが後退してベッセル2は下
降し始める。
【0036】(2)ベッセル2の傾斜角度が約36度に
なったことをアブソコーダ6が検出すると切換弁10c
はオフとなり、切換弁10bはオンする。これにより作
動油は実線の矢印の流れに加えて破線の矢印の流れが発
生する。これにより、作動油の流量が増え、ダンプシリ
ンダ3及びアシストシリンダ4のシリンダロッドの後退
が速くなり、ベッセル2も高速で下降する。
【0037】(3)ベッセル2の傾斜角度が約20度に
なったことをアブソコーダ6が検出すると、切換弁10
a,10bはオフとなり、ダンプシリンダ3及びアシス
トシリンダ4からの作動油の回収が停止する。これによ
り、ベッセル2はその傾斜角度を約20度に維持したま
まの姿勢となる。
【0038】(4)ベッセル2を停止させた後に、車両
をゆっくりと約5m程度前進させる。これにより、ベッ
セル2の中に未だ残っている荷を振るい落とすようにし
て排出する。この後、車両を停止させる。
【0039】(5)操作盤の下降スイッチを再び押す
と、切換弁10a,10bがオンし、(1)の場合と同
様にベッセル2は高速で下降する。そして、ベッセル2
の傾斜角度が約8度になったことをアブソコーダ6が検
出すると、切換弁10bはオフとなり切換弁10cをオ
ンとなる。これにより、作動油の流量が絞られ、ベッセ
ル2の下降速度が低く設定される。そして、更にベッセ
ル2の傾斜角度が約3度になったことをアブソコーダ6
が検出すると、切換弁10bはオンして切換弁10cは
オフとなる。これにより、作動油の流量が再び増加して
ベッセルの下降速度が高速となり、シャーシ1の上に速
やかに載せられる。
【0040】(6)ベッセル2の傾斜角度が0度になっ
たことをアブソコーダ6が検出すると、切換弁10a,
10bはいずれもオフとなり、ベッセル2はシャーシ1
の上に安定載置される。
【0041】以上のようなベッセル2の動きによって、
その中に積んだ荷を速やかに下ろすことができる。特
に、ベッセル2を一気にその最大傾斜角度まで立ち上げ
るのに代えて、傾斜角度が荷の排出に最も適切な約30
度になったときに自動的に停止させるので、運転手が角
度を設定する場合に比べると、荷の速やかな排出が確保
される。そして、この約30度のベッセル2の傾斜角度
のときに車両を帆立て走行させるので、荷の排出が促進
される。また、この後に再びベッセル2の傾斜を大きく
するので、ベッセル2を2段階に別けて傾けるので、荷
を分散させるようにして滑り落とすことができ、テール
ゲート2aの破損も防止される。
【0042】このように、荷の排出が速やかに行うこと
ができ、テールゲート2aの破損等による作業の中断等
もないので、スケジュール通りの運転が確保されるの
で、操業態勢に適合した荷の搬送が可能となる。
【0043】また、ベッセル2を停止させる前にその傾
動速度が低下するので、ベッセル2を急停止させる場合
に比べるとシャーシ1等へ与える衝撃が小さくなり、安
全な作業も確保される。
【0044】
【発明の効果】本発明により次の効果を奏することがで
きる。
【0045】 ベッセルを最適角度まで傾斜させて一
旦停止させその後最大傾斜角度まで傾斜させるので、荷
は2段階に別けて下ろされる。このため、ベッセルが大
容量のものであっても、荷を分散するようにして排出す
ることができ、速やかな荷下ろし作業が可能となる。
【0046】 荷が一気に滑り落ちることなく排出さ
れるので、ベッセルが大容量で荷の重量も大きな場合で
も、ベッセルのテールゲートに与える衝撃が少なくな
り、その破損も防止される。
【0047】 ベッセルを立ち上げるときや水平姿勢
に戻って停止する前にベッセルの傾動速度が低下するの
で、ベッセルが大重量であっても車両へ与える衝撃を緩
和できる。このため、車両が保護されて耐用性も向上
し、安全作業も確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のダンプ構造によるベッセルの傾動動
作を順に示す概略図である。
【図2】 ダンプ角度を検知するためのアブソコーダの
配置を示すための要部の背面図である。
【図3】 ベッセルを傾動動作させるためのシリンダを
含む油圧回路を示す図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 ベッセル 2a テールゲート 2b ピン機構 3 ダンプシリンダ 4 アシストシ
リンダ 5 ダンプサポートピン 6 アブソコー
ダ 7 タンク 8a,8b ギヤ
ポンプ 9a,9b,9c,9d 切換弁 10a,10b,10c 切換弁
フロントページの続き (72)発明者 山中 利隆 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内 (72)発明者 伊藤 憲治 大分県大分市松原町3−1−11大分鐵鋼ビ ル6階日鐵物流株式会社大分支店内 (72)発明者 橋本 寿一郎 福岡県北九州市八幡東区枝光1−1−1 新日本製鐵株式会社技術開発本部設備技術 センター内 (72)発明者 萩原 信夫 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輛製造株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷積み用のベッセルを油圧式のシリンダ
    機構によって傾動動作させるダンプ車のダンプ構造であ
    って、前記シリンダ機構のシリンダを含む油圧回路を、
    前記ベッセルが荷の排出に最適な角度になったときに前
    記シリンダへの作動油の供給を停止させ、この停止後の
    或る一定時間経過後に作動油の供給を開始して前記ベッ
    セルをその最大傾斜角度に設定可能な系としたことを特
    徴とする大容量ダンプ車のダンプ構造。
  2. 【請求項2】 前記ベッセルの傾斜角度を検出する手段
    を設け、該手段による検出角度に応じて、前記ベッセル
    がその下限又は上限位置及び最適傾斜角度位置に停止す
    る前に前記シリンダ機構による傾動速度を低下させる油
    圧回路としたことを特徴とする請求項1記載の大容量ダ
    ンプ車のダンプ構造。
JP30086091A 1991-11-15 1991-11-15 大容量ダンプ車のダンプ構造 Pending JPH05139200A (ja)

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