JPH0513914A - 印刷抵抗体付き回路基板 - Google Patents

印刷抵抗体付き回路基板

Info

Publication number
JPH0513914A
JPH0513914A JP27105291A JP27105291A JPH0513914A JP H0513914 A JPH0513914 A JP H0513914A JP 27105291 A JP27105291 A JP 27105291A JP 27105291 A JP27105291 A JP 27105291A JP H0513914 A JPH0513914 A JP H0513914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
printed resistor
resistor
printed
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27105291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0546117B2 (ja
Inventor
Shizuo Sakurai
賤男 桜井
Kazuhiro Shimada
和宏 島田
Takaharu Makino
隆治 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP27105291A priority Critical patent/JPH0513914A/ja
Publication of JPH0513914A publication Critical patent/JPH0513914A/ja
Publication of JPH0546117B2 publication Critical patent/JPH0546117B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷抵抗体を絶縁基板の半田付けが施される面
に設けることを可能にする。 【構成】絶縁基板3の上に半田付け時の熱を受けた時に
軟化するベース絶縁層4を介して印刷抵抗体2を設け
る。印刷抵抗体2を半田付け時の熱を受けた時に軟化す
る性質を有する絶縁材料からなる緩衝絶縁層6で覆う。
緩衝絶縁層6を耐熱性を有する保護絶縁被覆層により覆
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷抵抗体を備えた回
路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子装置に用いる回路基板として、半田
付けが施される銅箔等の導電部分と印刷抵抗体とを絶縁
基板に設けたものが広く用いられているが、従来のこの
種の回路基板においては、印刷抵抗体と半田付けが施さ
れる導電部分とを絶縁基板の異なる面に設けて、導電部
分と印刷抵抗体とを接続する必要がある場合には、基板
を貫通させて設けたスルーホール導電部を介して両者を
電気的に接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、部品の集積密度
を高めるために、絶縁基板の半田付けが施される面にも
抵抗体を設けることが要求されるようになった。そこ
で、特公昭49-26768号公報に示されたように、基板の半
田付けが施される面に印刷抵抗体を設けて、該印刷抵抗
体を耐熱性を有する絶縁被覆により覆う構造の回路基板
が提案された。しかしながらこの従来の回路基板では、
印刷抵抗体を単に耐熱性を有する絶縁被覆で覆った構造
であるため、半田付け時に印刷抵抗体を覆う絶縁被覆及
び絶縁基板に生じた熱歪み及び機械的歪みが印刷抵抗体
に直接伝達されて、半田付けを行った際の抵抗体の抵抗
値変化が大きくなるという問題があり、実用に耐える製
品を得ることが困難であった。
【0004】そこで従来、絶縁基板の両面に抵抗体を設
けることが特に要求される場合には、半田付け面側の銅
箔部(導電部分)にチップ抵抗器を半田付けする構成が
とられていた。この場合、チップ抵抗器は接着剤により
基板の半田付け面の所定箇所に仮付けされて、基板の半
田付け面を半田槽にディップすることにより他の部品と
共に銅箔部の所定箇所に半田付されるが、この方法では
基板を半田槽にディップした際にチップ抵抗器が脱落し
たり、その取付け位置がずれたり、チップ抵抗器の両端
が半田により短絡されたりし易いため、製品の歩留りが
悪くなるのを避けられなかった。
【0005】本発明の目的は、絶縁基板の半田付け面に
印刷抵抗体を設けてしかも半田付けの際の抵抗値変化を
少なくすることができるようにした印刷抵抗体付き回路
基板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、その一実施例
を示す。図1に見られるように、半田付けが施される導
電部分1を有する面3aを備えた絶縁基板3に印刷抵抗
体2を設けてなる印刷抵抗体付き回路基板Pにおいて、
半田付けが施される導電部を有する面(以下半田付け面
という。)に印刷抵抗体2を設けることを可能にしたも
のである。
【0007】本発明においては、印刷抵抗体2が絶縁基
板3の半田付けが施される導電部1を有する面3aにベ
ース絶縁層4を介して形成されている。そしてこの印刷
抵抗体2を覆うように緩衝絶縁層6が形成され、緩衝絶
縁層6を覆うように耐熱性を有する保護絶縁被覆層7が
形成されている。ベース絶縁層4及び緩衝絶縁層6は半
田付け時の熱を受けた時に軟化する(緩衝絶縁層6は流
動性を有する状態になっても可)性質を有する絶縁材料
からなっている。
【0008】尚本発明においては、基板の半田付け面に
設けられた印刷抵抗体が緩衝絶縁層及び保護絶縁被覆層
により覆われて保護されていればよく、緩衝絶縁層及び
保護絶縁被覆層が印刷抵抗体の外に更に他の導体や抵抗
体等を被覆するのを何等妨げるものではない。
【0009】例えば、基板の半田付け面にジャンパ線等
の導体を設けて該導体の上に絶縁層を介して印刷抵抗体
を形成し、この印刷抵抗体を緩衝絶縁層及び保護絶縁被
覆層により覆う構造にすることもできる。
【0010】緩衝絶縁層は必ずしも印刷抵抗体に直接接
触しなくてもよく、緩衝絶縁層が他の絶縁層を介して印
刷抵抗体に接触する場合も本発明の範囲に包含される。
【0011】また本発明では保護絶縁被覆層の上を更に
ソルダレジスト等の他の絶縁被覆により覆うことを何等
妨げない。
【0012】尚保護絶縁被覆層は半田付け時の熱に耐え
る耐熱性を有する必要があるが、ここで言う耐熱性と
は、半田付け時の熱を受けた時に、自立性を失わない
(それ自体の形を崩すことがない)程度に充分な機械的
強度を保持していることを意味する。従ってこの保護絶
縁被覆層は、半田付け時の熱を受けた際に殆んど軟化す
ることがない熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂により形
成しても良く、また半田付け時の熱を受けた際に、自立
性を失わない範囲で、多少軟化する性質を有する絶縁材
料により形成してもよい。
【0013】
【作用】上記の構成において、ベース絶縁層及び緩衝絶
縁層は、半田付け時の熱を受けた時に印刷抵抗体への熱
の伝達を抑制するとともに印刷抵抗体に機械的歪みが生
じるのを防ぐ作用をし、保護絶縁被覆層は、半田付け時
に印刷抵抗体への熱の伝達を抑制するとともに、印刷抵
抗体を機械的に保護する作用をする。従って本発明によ
れば、基板の半田付け面に半田付け時の熱が加えられた
時に印刷抵抗体への熱の伝達を抑制できるため、印刷抵
抗体が高熱にさらされるのを防ぐことができる。特に本
発明においては、半田付け時の熱を受けた時に保護絶縁
被覆層及び緩衝絶縁層が相当量の熱を遮断し、同時にベ
ース絶縁層及び緩衝絶縁層が軟化して緩衝作用をするた
め、印刷抵抗体に高熱が加わることがなく、また保護絶
縁被覆層の熱歪みが印刷抵抗体に伝達されることがな
い。従って印刷抵抗体が半田付け時の熱衝撃により機械
的に破壊されたり、抵抗値が大幅に変化したりするのを
防止することができ、半田付け面に印刷抵抗体を形成し
てしかも実用性の高い回路基板を得ることが可能にな
る。
【0014】
【実施例】以下添附図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0015】図1及び図2は本発明の一実施例を示した
もので、図1は要部の断面図であり、図2は半田付け面
のパターンの一例を示す平面図である。
【0016】これらの図において3は紙フェノール樹脂
積層板、ガラスエポキシ板、セラミック板等任意の基板
材料からなる絶縁基板で、この絶縁基板3の一面は半田
付け面3aとなっており、この半田付け面3aには銅箔
等の金属箔からなる導電部1が所定のパターンで設けら
れている。導電部1は半田付けが施される部分(半田付
け部)1aを有し、半田付け部1aと基板3とを貫通さ
せて貫通孔10が設けられている。この貫通孔10に
は、基板3の他面側から図示しない電子部品のリード線
が挿入され、該リード線が半田1け部1aに半田付けさ
れる。
【0017】導電部1はまた印刷抵抗体が接続される対
の抵抗体接続部1b,1bを有し、この例では対の抵抗
体接続部1b,1b間に、ジャンパ線(銅箔等の金属箔
からなる)等を構成する導体11が設けられている。基
板3の半田付け面3aの、導電部の対の抵抗体接続部1
b,1bの対向端部間に位置する領域には、両抵抗体接
続部1b,1bの対向端部間に跨って、且つ導体11を
被覆するようにベース絶縁層4が印刷により形成されて
いる。ベース絶縁層4は、印刷抵抗体を固定する機能を
有するもので、このベース絶縁層を形成する絶縁材料と
しては、半田付け時の熱に耐え得るもので印刷性が良好
なものであればよいが、好ましくは半田付け時の熱を受
けた時に多少軟化する性質を有する樹脂の塗料を用いる
のが良い。この様な樹脂としては、例えばノボラック型
エポキシ樹脂、ビスフェノールA形エポキシ樹脂等を用
いることができる。
【0018】導電部1の対の抵抗体接続部1b,1b及
び両抵抗体接続部間に跨るベース絶縁層4の上に印刷抵
抗体2が形成されている。この印刷抵抗体2は、カーボ
ンレジン系ペイント等の抵抗体塗料を用いて印刷により
形成される。この抵抗体塗料としては、低温焼成形( 2
00℃以下で焼成される)の熱硬化性樹脂にカーボンを含
有させたものを用いるのが好ましい。印刷抵抗体2は導
電部1の抵抗体接続部1b,1bの表面に直接接触して
電気的に接続されているが、本実施例においては、抵抗
体2と導電部1との間の電気的接続を確実にするため、
抵抗体2の両端と抵抗体接続部1b,1bとに跨って対
の導電層5,5が形成されている。導電層5,5はそれ
ぞれの端部が抵抗体2の端部を越えて抵抗体接続部1
b,1bに重なるように設けられている。導電層5,5
は抵抗体2が焼成された後に、銀塗料、銅塗料等の導電
塗料を用いて印刷により形成される。
【0019】上記抵抗体2及び導電層5,5と、ベース
絶縁層4の印刷抵抗体2が設けられていない部分と、導
電部1の抵抗体接続部1b,1b付近とを被覆するよう
に熱軟化性を有する緩衝絶縁層6が形成され、この緩衝
絶縁層7及び導電部1b,1bの抵抗体接続部1b,1
b付近(緩衝絶縁層6により覆われていない部分)とを
覆うように半田付け時の熱に耐える耐熱性を有する熱硬
化性樹脂からなる保護絶縁被覆層7が形成されている。
【0020】上記緩衝絶縁層6は、導電層5,5が焼成
された後印刷により形成される。この緩衝絶縁層6は、
半田付け時の熱を受けた時に印刷抵抗体2への熱の伝達
を抑制するとともに、印刷抵抗体2に機械的歪みが生じ
るのを防ぐために設けられたもので、この緩衝絶縁層6
を構成する絶縁材料としては、半田付け時の熱を受けた
時に軟化する性質を有する絶縁材料を用いる。この熱軟
化性を有する絶縁材料としては、印刷性が良好であっ
て、しかも半田付け時の熱を受けた時にベース絶縁層4
及び保護絶縁被覆層7よりも十分に柔軟性が高い状態
(流動性を有する状態になっても可)に軟化する材料を
用いる。この絶縁材料としては例えば飽和共重合ポリエ
ステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂等のポリエステル樹
脂、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、半田付け時の熱
を受けた際に十分柔かく軟化する熱可塑性樹脂(印刷性
が良好なものであれば可)等を用いることができる。
【0021】保護絶縁被覆層7は、半田付け時に印刷抵
抗体2への熱の伝達を抑制するとともに、印刷抵抗体2
及び緩衝絶縁層6を機械的に保護するために設けられた
ものである。この保護絶縁被覆層7は、緩衝絶縁層6が
焼成された後に、耐熱性を有する絶縁樹脂を用いて印刷
により形成される。この保護絶縁被覆層を構成する樹脂
は、印刷性が良好で耐溶剤性が高く、しかも半田付け時
の熱を受けた際に充分な機械的強度を保持しているもの
であれば良く、熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でもよい
が、好ましくは、半田付け時の熱により自立性を失わな
い範囲で軟化する性質を有し且つ冷却によりかたい状態
に樹脂が良い。このような樹脂としてはベース絶縁層4
を形成する樹脂として好ましいとされたもの、例えばノ
ボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA形エポキシ
樹脂等を用いることができる。
【0022】特に図示してないが、上記保護絶縁被覆層
7を必要に応じてソルダレジスト層により被覆してもよ
い。
【0023】上記のように、印刷抵抗体を緩衝絶縁層を
介して保護絶縁被覆層により覆う構造にすると、保護絶
縁被覆層及び緩衝絶縁層の2層により印刷抵抗体を熱か
ら保護することができ、また緩衝絶縁層及びベース絶縁
層が保護絶縁被覆層及び絶縁基板の機械的歪みを吸収し
て印刷抵抗体に歪みが生じるのを防止するので、抵抗体
の抵抗値変化を少なくすることができる。
【0024】特に、上記実施例のように半田付け時の熱
により軟化する性質を有する熱硬化性絶縁樹脂からなる
ベース絶縁層4の上に印刷抵抗体2を形成して該印刷抵
抗体の上を熱軟化性を有する緩衝絶縁層6により覆い、
該緩衝絶縁層の上を半田付け時の熱により軟化する性質
を有する熱硬化性樹脂からなる保護絶縁被覆層7により
更に覆う構造にした場合には、絶縁被覆層1及び2によ
り抵抗体2を半田付け時の熱から保護することができる
上に、抵抗体を熱衝撃から更に完全に保護できるため、
印刷抵抗体2の抵抗値変化を極小にすることができる。
【0025】即ち、半田付け時の熱が加わると、保護絶
縁被覆層7及びベース絶縁層4が軟化して熱衝撃の一部
を吸収し、同時に緩衝絶縁層6が軟化して更に熱衝撃を
吸収する。特に緩衝絶縁層は保護絶縁被覆層よりも柔軟
性が大きい状態に軟化するので、熱衝撃の殆んどがこの
緩衝絶縁層により吸収され、印刷抵抗体に歪みが生じて
該抵抗体が機械的に破壊されたり、抵抗値が大幅に変化
したりするのを防ぐことができる。緩衝絶縁層6は、そ
の材料によっては(例えば飽和ポリエステル樹脂または
飽和共重合ポリエステル樹脂を用いた場合には)、半田
付け時の熱により流動性を有する状態になることがあり
得るが、この緩衝絶縁層6は、軟化することはあっても
充分な機械的強度を保持している熱硬化性樹脂からなる
保護絶縁被覆層7により覆われているため、流動性を有
する状態になっても何等支障を来たさない。
【0026】上記実施例のように、印刷抵抗体の下にベ
ース絶縁層4を形成してこのベース絶縁層4を半田付け
時の熱によりある程度軟化する性質を有する樹脂により
形成すると、印刷抵抗体をその両面から熱衝撃に対して
保護することができるため、印刷抵抗体の耐熱性を高め
その抵抗値の変化を極小にすることができる。
【0027】上記の効果を確認するため、上記実施例の
ように、印刷抵抗体を基板の半田付け面に設けて、該印
刷抵抗体を緩衝絶縁層及び保護絶縁被覆層により被覆し
た構造を有する回路基板について、半田耐熱性試験を行
ったところ、図5のような結果が得られた。
【0028】この試験においては、印刷抵抗体2の面積
抵抗値を70KΩ/□とした試料を10個ずつ用意し、
各試料を260℃の溶融半田中に5秒間ディップする試
験を3回繰返した。この試験に用いた試料では、保護絶
縁被覆層7をノボラック型エポキシ樹脂により形成し、
ベース絶縁層4及び緩衝絶縁層6を形成する材料を種々
変えて試験を行った。尚図5の縦軸には抵抗値の変化率
ΔR/Rをとってあり、横軸にはディップ回数をとって
ある。また図5において各折れ線の実測値のプロット点
から上下に伸びる直線は、実測値のバラツキの範囲を示
している。
【0029】図5において折れ線はベース絶縁層を設
けずに基板の半田付け面に印刷抵抗体を形成し、緩衝絶
縁層を介さずに直接、熱硬化性樹脂からなる保護絶縁被
覆層により印刷抵抗体を被覆した場合、即ち従来例を示
している。
【0030】また折れ線は、ベース絶縁層を設けずに
半田付け面に印刷抵抗体を形成し、緩衝絶縁層及び保護
絶縁被覆層としてそれぞれ飽和ポリエステル樹脂及びノ
ボラック形エポキシ樹脂を用いた場合を示している。こ
のように、緩衝絶縁層及び保護絶縁被覆層により印刷抵
抗体を被覆すると、半田付け後の抵抗値変化を従来のも
のに比べて大幅に抑制できることが分る。
【0031】図5において乃至はベース絶縁層及び
保護絶縁被覆層を共にノボラック型エポキシ樹脂(半田
付け時の熱を受けた時にある程度軟化する性質を有す
る。)により形成して第1の絶縁層を形成する材料を種
々変えた場合を示したもので、乃至はそれぞれ緩衝
絶縁層をシリコーン樹脂、シリコーンゴム及び飽和ポリ
エステル樹脂により形成した場合を示している。これら
の試験結果から明らかなように、ベース絶縁層及び保護
絶縁被覆層を半田付け時の熱を受けた時にある程度軟化
する性質を有する樹脂により形成すると、半田ディップ
を行った後の抵抗値変化を一層少なくすることができ
る。
【0032】尚図5に折れ線〜で示した本発明の各
実施例において、印刷抵抗体が熱破壊された試料は皆無
であり、十分に実用性があることが確認された。
【0033】図3を参照すると、本発明の他の実施例が
示されている。この実施例においては、絶縁基板3の半
田付け面3aにベース絶縁層4を介して印刷抵抗体2が
形成され、各印刷抵抗体2の両端は導電塗料からなる導
電層5により導電部1の抵抗体接続部1bに接続されて
いる。基板3の他面3bには銅箔等の金属箔、または導
電塗料により所定のパターンの配線用導体20が形成さ
れ、該導体20の所定個所が基板3の貫通孔3Aを通し
て設けられた公知のスルーホール導電部21により半田
付け面3aの導電部1の所定の部分に電気的に接続され
ている。
【0034】半田付け面3aの印刷抵抗体2を覆うよう
に熱軟化性絶縁材料からなる緩衝絶縁層6が形成され、
この緩衝絶縁層6を覆うように半田付け時の熱により軟
化する性質を有する熱硬化性樹脂からなる保護絶縁被覆
層7が形成されている。
【0035】また基板の他面3b側の配線用導体20を
覆うように中間絶縁層22が形成され、この中間絶縁層
22の上に導電塗料からなるクロスジャンパ線23が印
刷されている。そしてこのクロスジャンパ線23と中間
絶縁層22とを覆うように絶縁被覆層(オーバコート)
24が形成されている。
【0036】図4は本発明の更に他の実施例を示したも
ので、この実施例では、絶縁基板3の他面3b側にもア
ンダーコート15を介して印刷抵抗体2´が形成され、
この印刷抵抗体2´は絶縁被覆層24により被覆されて
いる。その他の点は図3の実施例と同様に構成されてい
る。
【0037】上記の実施例では、基板の半田付け面に印
刷抵抗体が1層のみ設けられているが、基板の半田付け
面にアンダーコートを介して形成した印刷抵抗体の上に
ベース絶縁層を介して更に他の印刷抵抗体を形成して、
該ベース絶縁層の上の印刷抵抗体を緩衝絶縁層及び保護
絶縁被覆層により被覆する構造にすることもできる。ま
た基板上に、印刷抵抗体とともに、他の素子、例えばキ
ャパシタンスが印刷により形成される場合にも、該他の
素子を印刷抵抗体とともに第1及び保護絶縁被覆層によ
り被覆することにより本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、半田付
け時の熱を受けた際に軟化するベース絶縁層を介して基
板の半田付け面に印刷抵抗体を形成して該印刷抵抗体を
半田付け時の熱を受けた際に軟化する性質を有する緩衝
絶縁層で覆い、該緩衝絶縁層を更に耐熱性を有する保護
絶縁被覆層で被覆したので、基板の半田付け面に半田付
け時の熱が加えられた時に印刷抵抗体への熱の伝達を抑
制することができ、印刷抵抗体が高熱にさらされるのを
防ぐことができる。特に本発明においては、半田付け時
の熱を受けた時に緩衝絶縁層及び保護絶縁被覆層が相当
量の熱を遮断し、同時に緩衝絶縁層が保護絶縁被覆層よ
りも柔軟性が高い状態に軟化して熱衝撃を吸収するの
で、印刷抵抗体が熱衝撃により機械的に破壊されたり、
抵抗値が変化したりするのを防ぐことができる。また、
印刷抵抗体の下にベース絶縁層を形成してこのベース絶
縁層を半田付け時の熱によりある程度軟化する性質を有
する樹脂により形成すると、印刷抵抗体をその両面から
熱衝撃及び機械的歪みに対して保護することができるた
め、印刷抵抗体の耐熱性及び機械的強度を高め、その抵
抗値の変化を極小にすることができる。従って基板の半
田付け面に印刷抵抗体を備えた実用性の高い回路基板を
得ることができ、回路基板の部品集積密度を高めること
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した要部断面図である。
【図2】図1の実施例における基板の半田付け面のパタ
ーンの一例を示す要部平面図である。
【図3】本発明の更に他の異なる実施例の要部を示す断
面図である。
【図4】本発明の更に他の異なる実施例の要部を示す断
面図である。
【図5】本発明に係る回路基板の半田耐熱試験の結果を
示す線図である。
【符号の説明】
1…導電部、1a…半田付け部、1b…抵抗体接続部、
2…印刷抵抗体、3…絶縁基板、3a…半田付け面、4
…ベース絶縁層、5…導電層、6…緩衝絶縁層、7…保
護絶縁被覆層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半田付けが施される導電部を有する面を
    備えた絶縁基板に印刷抵抗体を設けてなる印刷抵抗体付
    き回路基板において、 前記印刷抵抗体は前記絶縁基板の前記半田付けが施され
    る導電部を有する面にベース絶縁層を介して形成され、 前記印刷抵抗体を覆うように緩衝絶縁層が形成され、 前記緩衝絶縁層を覆うように耐熱性を有する保護絶縁被
    覆層が形成されてなり、 前記ベース絶縁層及び前記緩衝絶縁層は半田付け時の熱
    を受けた時に軟化する性質を有する絶縁材料からなって
    いることを特徴とする印刷抵抗体付き回路基板。
  2. 【請求項2】 前記緩衝絶縁層は、ベース絶縁層を形成
    する樹脂よりも柔軟性が高い状態に軟化する飽和共重合
    ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、シリコーン
    ゴム及びシリコーン樹脂を含む物質群から選択された絶
    縁材料からなっている請求項1に記載の印刷抵抗体付き
    回路基板。
  3. 【請求項3】 前記ベース絶縁層は、半田付け時の熱に
    より自立性を失わない範囲で軟化する性質を有するノボ
    ラック型エポキシ樹脂またはビスフェノールA型エポキ
    シ樹脂からなっている請求項1または2に記載の印刷抵
    抗体付き回路基板。
  4. 【請求項4】 前記導電部は金属箔からなっている請求
    項1乃至3のいずれか1つに記載の印刷抵抗体付き回路
    基板。
JP27105291A 1991-10-18 1991-10-18 印刷抵抗体付き回路基板 Granted JPH0513914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27105291A JPH0513914A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 印刷抵抗体付き回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27105291A JPH0513914A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 印刷抵抗体付き回路基板

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60148265A Division JPS629689A (ja) 1985-07-08 1985-07-08 印刷抵抗体付き回路基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0513914A true JPH0513914A (ja) 1993-01-22
JPH0546117B2 JPH0546117B2 (ja) 1993-07-13

Family

ID=17494737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27105291A Granted JPH0513914A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 印刷抵抗体付き回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0513914A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6995984B2 (en) * 2000-08-31 2006-02-07 Moeller Gmbh Method for producing a large-mass ohmic resistor for protecting electronic assemblies from surges, and an electronic assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6995984B2 (en) * 2000-08-31 2006-02-07 Moeller Gmbh Method for producing a large-mass ohmic resistor for protecting electronic assemblies from surges, and an electronic assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0546117B2 (ja) 1993-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4684916A (en) Chip resistor
JPH0773152B2 (ja) 電子パッケージおよびその作成方法
EP0142783B1 (en) Method for producing hybrid integrated circuit
US5641995A (en) Attachment of ceramic chip carriers to printed circuit boards
JPH0513914A (ja) 印刷抵抗体付き回路基板
JP3363295B2 (ja) チップ電子部品
JPH0566036B2 (ja)
CA2236319A1 (en) Asymmetric resistor terminal
JPH0595071U (ja) 厚膜回路基板
EP0040379A1 (en) Improved printed wire board sub-assembly for a hybrid thick film circuit
WO2023053594A1 (ja) チップ抵抗器
JPS6153852B2 (ja)
JPH1092601A (ja) 表面実装型電子部品の端子電極とその製造方法
JP3162177B2 (ja) チップ部品の実装方法および配線基板
JPH0735413Y2 (ja) 混成集積回路におけるチツプ電子部品の取付構造
JP2979892B2 (ja) 電子部品
JPH0487361A (ja) 混成集積回路装置
JPS6231190A (ja) 電子回路基板及びその製造方法
JPH07105592B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JPS62291086A (ja) 配線回路基板
JPH0487356A (ja) 混成集積回路の製造方法
JPH09107172A (ja) 印刷回路基板
JPS62132396A (ja) チツプ部品の実装方法
JPS63111697A (ja) 配線基板およびその製造方法
JP2507572Y2 (ja) 厚膜セラミック基板

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19941025