JPH0513900Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動ドアの駆動装置を収納している枠
に取付けるタイプの人体検出スイツチに関するも
のである。

従来技術 一般に、駆動装置を上枠に収納しているタイプ
の自動ドアにおいては、この上枠に非接触式人体
検出スイツチである熱線感知スイツチ、超音波式
スイツチ等が取付けられている。ここで、自動ド
アの駆動装置を点検するため定期的に枠を分解し
なければならず、このため検出スイツチは前記上
枠本体から着脱自在なカバー材に取付けられてい
る。

この考案が解決すべき問題点 駆動装置の点検でカバー材を取外す場合には、
人体検出スイツチと駆動装置との配線を外さねば
ならないが、従来は駆動装置からのコードが人体
検出スイツチの端子台に接続されていたため一本
一本コードを外さねばならない繁雑さがあつた。
また、結線間違いを起こしやすく、不用意に電源
を投入したままでこの作業を行うとコード同志が
短格して自動ドアの制御プログラムを破壊してし
まう恐れがあつた。

コネクタを使用して結線を行うものも存在する
が、コネクタが人体検出スイツチ本体の裏面に取
付けてあるため、カバー材からスイツチ本体を外
さない限り接続を外すことができなかつた。

そこで本考案は、スイツチ本体をカバー材へ取
付けたまま、上枠からカバー材の脱着が行なえ、
かつ結線間違いがなく、作業性良く自動ドアの駆
動装置の点検が行ない得る自動ドアの人体検出ス
イツチを提供することを目的とする。

考案の構成 本考案の自動ドアの人体検出スイツチは、自動
ドアの駆動装置を収納する枠本体に着脱自在に取
付けられたカバー材の前面に人体検出スイツチ本
体を配置し、このスイツチ本体には着脱自在なス
イツチカバーを取付け、スイツチ本体にはスイツ
チカバーを取外した時外面に露出するコネクタ収
納部を設け、さらにコネクタ収納部には前記カバ
ー材を貫通するコネクタ挿通穴を形成してあり、
コネクタ収納部内で駆動装置と検出スイツチとの
配線をコネクタにより連結してある点に特徴があ
る。

実施例 以下、図示する実施例により説明する。第４図
に本考案による検出スイツチを備えた自動ドアの
一部破断斜視図を示した。この自動ドア１は片引
きタイプで一方の扉１１は無目２と床材との間に
固定されており他方の扉１１は第３図の部分拡大
破断面図で示した様にエンジンケース１３の扉走
行レール１６に転接する扉吊車輪１５を有するブ
ラケツト１４に支持されている。

さらに、無目２の内部空間には駆動装置１２が
内蔵されており、この駆動装置１２からベルト等
で伝達される駆動力により扉走行レール１６に沿
つて扉１１を開閉動可能としている。

また、無目２の室内側面は当該無目２から取外
し自在なカバー材４となつており、自動ドア１の
開き動作時の開口部上方に位置するカバー材４上
には熱線感知式、超音波式等の非接触式人体検出
スイツチＡが取付けられている。この検出スイツ
チＡは自動ドア１の近傍に設定された検知ゾーン
内に人が存在すると熱線又は超音波で検知して、
無目２内に設けられた駆動装置１２へ人体検出信
号を出力する。この検出スイツチＡと駆動装置１
２との間はコネクタを介してコード９で接続され
ている。

ここで、第１図及び第２図に検出スイツチＡの
分解斜視図及び部分拡大図を示した様に検出スイ
ツチＡはスイツチ本体５と、当該スイツチ本体５
に着脱自在なスイツチカバー８とで構成されてい
る。このスイツチカバー８のスイツチ本体５に設
けられたセンサ素子を覆う部分は熱線又は超音波
透過性の素材で形成されている。

また、スイツチ本体５の一側端部にはスイツチ
カバー８を取外した時に露出すると共に、コネク
タ７を収納するコネクタ収納部６が形成されてい
る。さらに、コネクタ収納部６にはカバー材４を
貫通してコネクタ７を無目の内外に挿通可能な開
口であるコネクタ挿通穴１０が形成されている。

以上の構成において、自動ドアの整備、点検及
び補修時にカバー材４を取外す場合には第１図に
示した様にスイツチカバー８を取外すと、スイツ
チ本体５のコネクタ収納部６に収納されたコネク
タ７が露出する。

ここで、第２図に示した様にコネクタ７のジヤ
ツク側とピン側とを分離し、この内のピン側をコ
ネクタ挿通穴１０から無目２の空洞内へ押し込め
ば検出スイツチＡと駆動装置１２との結線は分離
される。こうした後に、検出スイツチＡが取付け
られたままの状態のカバー材４を無目２から取外
して自動ドアの点検を行なうことができる。

また、点検終了後の組立時にもコネクタ接続の
ため配線間違いがなく、電源を投入したまま結線
を外してもコードどうしが短格して駆動装置１２
内の自動ドア開閉プログラムを損なうこともな
い。

考案の効果 本考案による自動ドラの人体検出スイツチ実施
例は以上の通りであり、次に述べる効果を挙げる
ことができる。

スイツ・チカバーを外した時、外面に露出する
コネクタ収納部をスイツチ本体に設けてあるた
め、枠本体からカバー材を取外す場合には先ずス
イツチカバーを外し、コネクタを外すと共にスイ
ツチ本体を付けたままカバー材を取外せば良く、
組立ては逆手順で行なえば良いので駆動装置内部
の点検を迅速に手際よく行なえる。

結線にはコネクタを使用しているので配線間違
いがなく、又、電源を投入したまま結線を外して
もコードどうしが短格する心配もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による検出スイツチ実施例の分
解斜視図、第２図は第１図の部分拡大図、第３図
は検出スイツチを取付けた無目部分の縦断面図、
第４図は自動ドア全体の斜視図である。 Ａ……検出スイツチ、１……自動ドア、２……
無目、３……パネル材、４……カバー材、５……
スイツチ本体、６……コネクタ収納部、７……コ
ネクタ、８……スイツチカバー、９……コード、
１０……コネクタ挿通穴、１１……扉、１２……
駆動装置、１３……エンジンケース、１４……ブ
ラケツト、１５……扉吊車輪、１６……扉走行レ
ール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動ドアの駆動装置を収納する枠本体に着脱自
   在に取付けられたカバー材の前面に設けた人体検
   出スイツチ本体と、該スイツチ本体に着脱自在に
   取付けたスイツチカバーとよりなり、前記スイツ
   チ本体にはスイツチカバーを取外した時外面に露
   出するコネクタ収納部を設けると共に、該コネク
   タ収納部には前記カバー材を貫通するコネクタ挿
   通穴が形成され、前記コネクタ収納部内で前記駆
   動装置と前記検出スイツチとの配線をコネクタに
   より連結してあることを特徴とする自動ドアの人
   体検出スイツチ。