JPH05138655A - ジヤケツト付きロールのゴムライニング方法 - Google Patents

ジヤケツト付きロールのゴムライニング方法

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JPH05138655A
JPH05138655A JP30074991A JP30074991A JPH05138655A JP H05138655 A JPH05138655 A JP H05138655A JP 30074991 A JP30074991 A JP 30074991A JP 30074991 A JP30074991 A JP 30074991A JP H05138655 A JPH05138655 A JP H05138655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
jacket
rubber
layer
rubber lining
Prior art date
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Pending
Application number
JP30074991A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kawami
昭夫 川見
Takashi Uemura
岳志 植村
Yoshio Matsumoto
由雄 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Showa Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Showa Rubber Co Ltd filed Critical Showa Rubber Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ジャケットを備え、かつこのジャケットの内
側に発熱手段を有するジャケット付きロール10、特に
電磁誘導作用によりロール自体をジュール発熱させる構
造のジャケット付きロール10の外周面をゴムライニン
グすこと。 【構成】 上記ジャケット付きロール10の表面に、未
加硫のゴムシートを所定の厚さの層をなすように巻き付
け、この層の外周面に円筒形状の金型6を締着して上記
未加硫ゴム層を加圧し、かつ上記のロール自体が具備す
る発熱手段によりロール表面を加熱して熱ロールの外周
面をゴムライニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロールの内周面にジャ
ケットを備え、かつこのジャケットの内側に発熱手段を
有するジャケット付きロール、特に電磁誘導作用により
ロール自体をジュール発熱させる構造のジャケット付き
ロールの外周面をゴムライニングする方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に電磁誘導作用によりロール自体を
ジュール発熱させる構造の熱ロールは、例えばロール内
部にコイルとコアからなる磁束発生機構としての誘導コ
イルが組み込まれている。この誘導コイルに例えば商用
周波の電圧を加えると、このコイルは交番磁束を発生
し、この誘導コイルと同心的に位置させた回転ロールが
肉厚内に円周方向の短絡電流を誘起し、ロール円筒部全
域が発熱源となって自己発熱する。また一般にロール内
周面には保温用のジャケットが設けられ、その内部には
熱媒が封入されていて、ロール表面の温度分布を高精度
に均一化する役割をしている。このようなジャケット付
きロール(以下、単に「ジャケットロール」という)
は、繊維、製紙、プラスティック等に用いられる加工機
械に加熱用ロールとして組み込まれ、特にロールの表面
をゴムライニングしたジャケットロールは、表面円滑
性、剥離性、圧縮性が必要な用途、例えば紙のプラスチ
ックラミネート用のロール等に使用されている。
【0003】ところで、上記のようなジャケットロール
のゴムライニングを行なうには、従来は図4に示したよ
うに、ロールシェル5の表面に未加硫のゴムシート7を
巻き付け、更にその上に布テープ8をゴムシート7を加
圧するように巻き締めたものを加圧蒸気中で加熱して加
硫していた。
【0004】しかしこの工程で誘導コイルが蒸気に触れ
ると、誘導コイルの機能が著しく低下するか又は破壊さ
れることがあるため、上記ジャケットロールのゴムライ
ニングに当たっては、ジャケットロールを解体してロー
ルシェル5のみを取り外し、このロールシェル5の表面
にゴムライニング加工を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなジャケッ
トロールの解体は、一般に回転トランス、駆動軸、ジャ
ーナル、誘導コイルの順で取り外されるが、解体に当た
っては部品の接触等により破損することのないように十
分慎重に取り扱わねばならない。
【0006】また、ロールシェルのゴムライニング後、
再び各部品を組立てもとのジャケットロールとするが、
この組立に際しても各部品の接触等により破損すること
のないように取り扱いに留意し、又組立精度不良による
ジャケットロールの温度分布の不均一が起こらないよう
に十分注意して組立る必要がある。
【0007】このため、ジャケットロールの従来のゴム
ライニング方法は、分解及び組立に相当の時間と労力を
必要とするという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来のジャケットロ
ールのゴムライニング方法のもつ問題点を解消し、ジャ
ケットロールの分解を必要としない精度のよいゴムライ
ニング方法を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】上記の目的を達成
するために本発明者は、特許請求範囲の請求項に記載し
た発明を完成した。
【0010】本発明は、ジャケットを備え、かつこのジ
ャケットの内側に発熱手段を有するジャケット付きロー
ルの表面に、未加硫のゴムシートを所定の厚さの層をな
すように巻き付け、この層の外周面に円筒形状の金型を
締着して上記未加硫ゴム層を加圧し、かつ上記発熱手段
によりロール表面を加熱することを特徴とする。
【0011】上述のような本発明のジャケットロールの
ゴムライニング方法によれば、ジャケットロールの分解
の工程とゴムライニング終了後の組立の工程を必要とし
ないので、この工程のための人工数や作業時間が省略で
き、又分解と組立に原因する組立精度の低下がないの
で、ジャケットロールの稼動時の温度分布の不均一のよ
うな問題を生じることがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
【0013】実施例1 図1は本発明のゴムライニング方法を説明するための概
略の断面図、図2は本発明のゴムライニング方法に用い
られる金型の斜視図、図3は実施例1に用いられるジャ
ケットロールの一例の概略の構造を示す断面図である。
【0014】先ず、図3に示した本実施例に用いられる
ジャケットロールの構造について説明する。
【0015】この図において、1はジャケットロール1
0の温度検出用の回転トランス、2はジャケットロール
10を回転させるための駆動軸、3はジャーナル、4は
駆動軸の回りを円筒状に取り巻いている鉄心(コア)と
鉄心の回りを更に円筒状に取り巻いているコイルからな
る磁束発生機構としての誘導コイル、5は誘導コイル4
の回りを更に円筒状に取り巻いているロールシェルであ
る。ロールシェル5の内部には駆動軸2方向に沿って空
洞をなすジャケット室(図示せず)が設けられている。
このジャケット室の内部には例えば気液二相の熱媒が封
入されていて、蒸発と凝縮のサイクルを繰り返すことに
より、ロール表面の温度分布を高精度に均一化する役割
をしている。
【0016】次に、上記ジャケットロール10の表面の
ゴムライニング方法について、以下の実施例に基づいて
説明する。
【0017】先ずゴムライニングする前に、前処理とし
て外径が200mmのロールシェル5の表面にブラスト
処理、洗浄等の表面処理を行なった後、表面に接着剤を
塗布した。
【0018】次いで、この接着剤を塗布した表面に、例
えば、エスプレン502(住友化学製)100g、アサ
ヒカーボン(旭カーボン製)70g、プロセス油(日本
石油製)8g、ダッキロールEP・30(住友化学製)
4g、酸化亜鉛(堺化学製)5g、ステアリン酸(旭電
化製)1g、活性剤(吉富製薬製)0.3g、加硫促進
剤CZ(大内新興化学製)1.5g、硫黄(鶴見化学
製)1.3gの割合で配合したEPDM配合の厚さ3m
mの未加硫ゴムシートを3回巻き付け(厚さ9mm)、
さらにこの表面を、図2に示したような内径216mm
の2つ割りの円筒形の金型6で覆い接合部9をボルト締
めして上記未加硫ゴム層を加圧した後、ジャケットロー
ル10を毎分10回の速度で回転しながら誘導コイル4
に商用周波数の電圧を加えた。
【0019】この通電により前述のようにジャケットロ
ールが自己発熱し、150℃に達したので、この温度に
保ったまま90分間加熱した。これにより、ロールシェ
ル5に巻き付けられた未加硫のゴム層は加硫された。ジ
ャケットロールを冷却後金型6を外し、仕上処理とし
て、上記加硫済ゴム層の厚さが5mmになるまで研磨
し、ゴムライニング工程を終了した。
【0020】ゴムライニングに使用されるゴムの材質
は、耐熱性のあるものが良く、上記EPDM以外にもシ
リコンゴム、フッ素ゴム、NBR等が使用できる。
【0021】比較例 なお比較のために、上記実施例と同一のジャケットロー
ルを用い、上述の従来方法によるゴムライニングを行な
い、処理時間を比較した(図4参照)。
【0022】この比較例では、ゴムライニングの工程に
入る前に回転トランス、駆動軸、ジャーナル、誘導コイ
ルの順で取り外してジャケットロールを解体する工程に
要する時間を計ったところ、約120分を要した。
【0023】次ぎに、上記実施例と同様にブラスト等の
前処理及び接着剤の塗布を行ない、上記実施例と同じE
PDM配合の厚さ3mmの未加硫ゴムシートをロールシ
ェル5に3回巻き付けて厚さ9mmの層7とした。さら
にこの未加硫ゴム層の表面に、布テープ8を巻き締めて
ゴム層7を加圧した後、5kgt/平方センチの加圧蒸
気で加熱して未加硫ゴム層を加硫したが、この加熱時間
は120分を要した。ジャケットロールの冷却後、布テ
ープ8を外し、上記実施例と同様にゴム層7の厚さが5
mmになるまで研磨して仕上げを行ない、分解した各部
品を検査したのち再組立を行なった。この組立に約90
分を要した。
【0024】この従来のゴムライニング方法は、本発明
のゴムライニング方法に比べて、単純に処理時間のみを
比較しても約240分の余分な時間を必要とすることが
分かる。
【0025】また比較例(従来法)では熱源として別途
加熱蒸気を用意する必要があるのに対し、上記実施例で
はジャケットロール自体を加硫の熱源として使用するの
で、加圧蒸気等の別途の熱源を用意する必要がなく、ゴ
ムライニングのための装置も簡単になることが分かる。
【0026】
【効果】本発明のジャケットロールのゴムライニング方
法によれば、ジャケットロールの分解の工程とゴムライ
ニング終了後の組立の工程を必要としないので、この工
程のための人工数や作業時間が省略でき、又解体及び組
立に伴う部品の損傷等を懸念する必要がないという効果
がある。
【0027】また分解と組立に原因する組立精度の低下
がないので、ジャケットロールの稼動時の温度分布の不
均一のような問題を生じることがないという効果があ
る。
【0028】さらにジャケットロール自体を加硫の熱源
として使用するので、ゴムライニングのための装置も簡
単になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のゴムライニング方法を説明する
ための概略の断面図。
【図2】図2は本発明のゴムライニング方法に用いられ
る金型の斜視図。
【図3】図3は実施例1に用いられるジャケットロール
の概略の構造を示す断面図。
【図4】図4は従来のゴムライニング方法を説明するた
めの概略の断面図。
【符号の説明】
1:回転トランス、2:駆動軸、3:ジャーナル、4:
誘導コイル、 5:ロールシェル、6:金型、7:ゴム、8:布テー
プ、9:接合部 10:ジャケットロール(ジャケット付きロール)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:32 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャケットを備え、かつこのジャケット
    の内側に発熱手段を有するジャケット付きロールの表面
    に、未加硫のゴムシートを所定の厚さの層をなすように
    巻き付け、この層の外周面に円筒形状の金型を締着して
    上記未加硫ゴム層を加圧し、かつ上記発熱手段によりロ
    ール表面を加熱することを特徴とするジャケット付きロ
    ールのゴムライニング方法。
JP30074991A 1991-11-15 1991-11-15 ジヤケツト付きロールのゴムライニング方法 Pending JPH05138655A (ja)

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JP30074991A JPH05138655A (ja) 1991-11-15 1991-11-15 ジヤケツト付きロールのゴムライニング方法

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JPH05138655A true JPH05138655A (ja) 1993-06-08

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06315980A (ja) * 1993-05-07 1994-11-15 Seiji Machida フィルムラミネータとそれに使用する加圧ローラ
WO2006129642A1 (ja) * 2005-06-01 2006-12-07 Bridgestone Corporation タイヤ加硫金型
CN100404226C (zh) * 2005-08-19 2008-07-23 重庆大学 精密工程塑胶制品感应热压成型模具

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