JPH05138642A - コンクリートポール末口キヤツプの取付法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートポール本体と末口キャップとを
一体的に固着して容易に脱落しないようにする。 【構成】 末口キャップ１１を先端部に組込んだ鉄筋籠
１２を型枠１４内に挿入し、該型枠１４の先端面より突
出している末口キャップ１１を押え具１５にて押圧して
脱落しないようにし、そして、該型枠１４内にコンクリ
ートを注入して遠心力成形にてコンクリートポール本体
１０と末口キャップ１１とを一体的に固着させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はコンクリートポール末
口キャップの取付法に関するものであり、特に、コンク
リートポール本体と末口キャップとを一体的に固着した
コンクリートポール末口キャップの取付法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の此種コンクリートポールの末口キ
ャップの取付法の一例を図５の一部切欠縦断面図に従っ
て説明する。図に於て１はコンクリートポール本体であ
る。該コンクリートポール本体１は型枠内に鉄筋籠を挿
入して該型枠内にコンクリートを注入した後、遠心力成
形にて製作したものである。そして、該コンクリートポ
ール本体１の先端面に突出しているＰＣ鋼材２，２…に
よって形成される円周の内面にコンクリートにて成形さ
れた円盤状のキャップ３を嵌込み、そして、該キャップ
３の外周辺をモルタル４にてコンクリートポール本体１
の先端面に接合している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンクリー
トポール本体の末口キャップの取付法によって取付けら
れた該末口キャップは、該コンクリートポール本体と一
体化することはできず、衝撃が付加されると容易に脱落
することがある。そこで、コンクリートポール本体と末
口キャップとを一体的に固着して容易に脱落しないよう
にするために解決せらるべき技術的課題が生じてくるの
であり、本発明は該課題を解決することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案せられたものであり、末口キャップを先
端部に延設した鉄筋籠を型枠内に挿入すると共に該末口
キャップを該型枠の先端面より外側へ突出せしめ、更
に、該末口キャップの周辺を押圧する押え具を該型枠の
先端面に固設して該押え具にて末口キャップを係止し、
型枠内にコンクリートを注入した後、遠心力成形を行
い、コンクリートポール本体と前記末口キャップとを一
体的に固着したことを特徴とするコンクリートポール末
口キャップの取付法を提供せんとするものである。

【０００５】

【作用】末口キャップは、鉄筋籠の先端部に組込まれて
該鉄筋籠に延設される。そして、該鉄筋籠は型枠内に挿
入される。このとき、前記末口キャップは該型枠の先端
面より外側に突出する。一方、該型枠の先端面には前記
型枠より突出している末口キャップの周辺を押圧する押
え具が固設されており、該押え具によって型枠より突出
している部位の末口キャップの周辺を中心方向に向って
押圧して該末口キャップを安定的に係止する。

【０００６】斯くして、該型枠内にコンクリートを注入
した後、遠心力成形を行い、蒸気養生を為して該型枠を
脱型すれば、コンクリートポールと末口キャップとは一
体的に結合するのである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１乃至図４に従
って詳述する。図１は本発明の方法によって製作したコ
ンクリートポール本体１０と、このコンクリートポール
本体１０の先端部に固着した末口キャップ１１を示す正
面図である。而して、該末口キャップ１１は予めコンク
リートにて円盤状に形成さけれており、図３に示す如
く、鉄筋籠１２に配設されたＰＣ鋼材１３，１３…の先
端部を挿通するための貫通孔１１ａ，１１ａ…を設け、
更に、該貫通孔１１ａ，１１ａ…の外側部には凹部１１
ｂ，１１ｂ…を設けてある。又、図４に示す如く、該末
口キャップ１１の内側面を段設１１ｃし、或いはアンカ
ー鉄筋１１ｄ，１１ｄ…を予め該末口キャップ１１に埋
設し、そして、該アンカー鉄筋１１ｄ，１１ｄ…の先端
部を前記鉄筋籠１２内に突設してコンクリートポール本
体１０と末口キャップ１１との結合をより強固なものに
されてもよい。

【０００８】而して、前記末口キャップ１１は鉄筋籠１
２の先端部に組込まれて延設され、そして、型枠１４内
に挿入される。このとき、該末口キャップ１１は該型枠
１４の先端面１４ａより外側に突出し、該型枠１４の先
端面１４ａに設けてある押え具１５，１５…の内面に当
接する。更に、該押え具１５，１５…にはボルト１６，
１６…を螺着してあり、該ボルト１６，１６…を螺入し
て前記末口キャップ１１を押圧し、更に必要に応じて該
押え具１５に押え爪１７，１７…を設け、該押え爪１
７，１７…にて末口キャップ１１の突出しを防止するよ
うにしてもよい。

【０００９】又、前記鉄筋籠１２に配設したＰＣ鋼材１
３，１３…の先端部は、該末口キャップ１１に設けた前
記貫通孔１１ａ，１１ａ…に夫々挿入され、そして、図
３の鎖線にて示すテンションプレート１８に係止され、
ジャッキー１９にて緊張される。斯くして、該型枠１４
内にコンクリートを注入し、遠心力成形を行った後、蒸
気養生を行い、コンクリートポール本体１０と末口キャ
ップ１１とを一体化して成形する。そして、脱型後に前
記末口キャップ１１の貫通孔１１ａ，１１ａ…に挿入さ
れたＰＣ鋼材１３，１３…を凹部１１ｂ，１１ｂ…の部
分で切断し、そして、該凹部１１ｂ，１１ｂ…にモルタ
ル２０を充填して仕上げるのである。斯くして、末口キ
ャップ１１はコンクリートポール本体１０の成形時に該
コンクリートポール本体１０と一体的に固着されること
ができる。

【００１０】尚、符号２１は型枠１４，１４の締結用ボ
ルト、２２はタイヤを示す。又、この発明は、この発明
の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、
そして、この発明が該改変されたものに及ぶことは当然
である。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、鉄筋籠を該鉄筋籠に予め末口
キャップを組込んで延設した状態で型枠内に挿入し、そ
して、該末口キャップは押え具にて押圧して該型枠より
妄脱しないようにし、斯くして、遠心力成形にてコンク
リートポール本体と末口キャップとを一体化して成形す
るので、該末口キャップはコンクリートポール本体より
脱落する心配はなくなると同時に、モルタルの使用量が
少ないので、置場に於ける末口キャップの取付作業が軽
減する等、正に著大なる効果を奏する発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方法によって製作したコンクリートポ
ール本体と末口キャップを示す正面図。

【図２】型枠の正面図。

【図３】末口キャップを組込んだ鉄筋籠を型枠内に挿入
した状態を示す一部切欠縦断側面図。

【図４】コンクリートポール本体と末口キャップの固着
状態を示す一部切欠縦断側面図。

【図５】従来型のコンクリートポール本体と末口キャッ
プの取付状態を示す一部切欠縦断側面図。

【符号の説明】

１０ コンクリートポール本体 １１ 末口キャップ １２ 鉄筋籠 １３ ＰＣ鋼材 １４ 型枠 １５ 押え具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 末口キャップを先端部に延設した鉄筋籠
   を型枠内に挿入すると共に該末口キャップを該型枠の先
   端面より外側へ突出せしめ、更に、該末口キャップの周
   辺を押圧する押え具を該型枠の先端面に固設して該押え
   具にて末口キャップを係止し、型枠内にコンクリートを
   注入した後、遠心力成形を行い、コンクリートポール本
   体と前記末口キャップとを一体的に固着したことを特徴
   とするコンクリートポール末口キャップの取付法。