JPH05138019A - 吸水性ポリマーを基礎とする水性液用の粉末状吸収剤 - Google Patents

吸水性ポリマーを基礎とする水性液用の粉末状吸収剤

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JPH05138019A JP4124913A JP12491392A JPH05138019A JP H05138019 A JPH05138019 A JP H05138019A JP 4124913 A JP4124913 A JP 4124913A JP 12491392 A JP12491392 A JP 12491392A JP H05138019 A JPH05138019 A JP H05138019A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷重を加えた状態における水の吸収性を向上
させた粉末状の吸収剤を得ることを目的とする。 【構成】 この発明は、50乃至99、好ましくは少な
くとも80モル%が中和されている、重量100部当た
り少なくとも0,2当量のカルボキシル基を有する吸水
性の粉末状ポリマを基礎とする水のような液体用の粉末
状吸収物質に関する。この吸収物質は吸水性カルボキシ
ル基含有ポリマをN−(ヒドロキシアルキル)β−(メ
ト)−アラニンエステルまたはその重縮合物質で処理す
ることによって得られる。この物質用の溶媒としては水
が使用されるがこれは混合物の加熱によって蒸発する水
と混和可能の有機希釈剤または非蒸発性のそれ、即ちポ
リマ中に残留する希釈剤のどちらかを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体液の様な水または水
溶液との接触で生じない吸水性ポリマを基礎とする水性
液用の粉末状吸収材、即ち、前記吸水性ポリマーは膨潤
したゲル粒子のバリアを形成して更に液体を吸収する事
を妨害せず、これらはポリマーがおむつまたは自制不能
な対象物に使用されたとき、相当な割合で生じる荷重下
での吸収能力を維持するものに関する。
【0002】
【従来の技術】吸水性ポリマーの製造は公知である。炭
化水素中でアクリル酸と、アルカリまたはアンモニウム
アクリレートの逆サスペンジョン(inverse s
uspension)重合およびポリマーのクロスリン
クによる典型的な吸水性ポリマー粒子の製造法は米国特
許明細書第4、698、404号に記載されている。欧
州特許出願第A10205674号明細書にはクロスリ
ンク作用を有する薬品の存在の下に酸基を事実上含有す
るモノマーの溶液重合が記載されている。ポリマの酸基
が少なくとも27%中性化され、またポリマゲルが乾燥
された後、吸水性ポリマーが得られるがこれは強いゲル
強度を有し、抽出可能組成分が僅かである。欧州特許出
願第A20312952号明細書には分散クロスリンキ
ング剤の存在下で少なくとも20%中性化されたカルボ
キシル基含有モノマーの重合を記載している。
【0003】アクリル酸が少なくとも20%中和されて
いるアクリル酸含有モノマー溶液の連続的共重合が欧州
特許出願第A20280541号明細書に記載されてい
る。アクリルアミド共重合体のクロスリンクした加水分
解物、クロスリンクしたアクリロニトリル共重合体の加
水分解物、クロスリンクした部分的に中和されたアクリ
ル酸ポリマーから成る群から選択された吸水性ポリマ
ー、またはこれらをその特定な機能に適合させる為にポ
リマーはしばしば二次処理を行う。
【0004】欧州特許第0009977号と00017
06号は例えば、血液中の分散性を改良する為に疎水性
化合物またはポリエーテルで粒状吸水ポリマーの表面被
覆を行うことを記載している。米国特許第458730
8号明細書にはジグリサイドエーテル、多価金属塩また
はハロゲンエポキシ化合物による、若干膨潤した形に分
散した吸水性ポリマーの二次クロスリンクを記載してい
る。ドイツ公開公報(オッフェンレーグンクスシュリフ
ト、ドイツ特許出願の出版物)第3429379号明細
書は、親水性、反応性、オレフィン含有不飽和のモノマ
ー、またはそのポリマー、およびクロスリンク剤によっ
て吸水性樹脂を含浸することによって得られる吸水性樹
脂を記載している。
【0005】米国特許第4666975号明細書はジグ
リサイドエーテルとの反応によって懸濁液中での吸水性
ポリマーのポストクロスリンケージを記載している。英
国特許第2119384A号は吸水性ポリマーの粒子表
面への2次クロスリンケージを請求範囲に記載している
が、そのカルボキシル基は多官能基化合物例えばポリオ
ールまたはポリアミンなどでその50ないし99%が中
和されている。ポリオール溶液によるポリマー表面の2
次クロスリンケージはドイツ公開公報第3523617
号明細書に記載されている。後処理がポリマーに行われ
るがそのカルボキシル基は50ないし99モル%まで水
と親水性有機溶媒の存在下で中和されている。
【0006】これらの全ての工程はポリマー粒子層中へ
の液体の運搬の改善または膨潤後におむつ中の膨潤ポリ
マー上の例えば幼児の身体による圧力の印加によって貯
蔵した液体を放出しない様なポリマーの提供をするもの
である。しかし、吸水性ポリマー層の中への液体の輸送
を改善しまたはポリマーが自由に即ち荷重なしで膨潤し
得るときに相当な圧力の下で液体を保持するポリマーの
能力を持たせる事のみならず、荷重に対してすら液体を
吸収し得る吸水性ポリマーを提供する事が目的である。
この特別の吸収特性が欧州特許第0339461号明細
書中で圧力/荷重の下での吸収と表現されている。
【0007】50乃至99モル%が中和された形態を有
するカルボキシル基を含有する吸水性ポリマは、荷重の
下で低い吸水性を有する吸水性ポリマーをN−(ヒドロ
キシルアルキル)β−(メタ)−アラニンエステルで処
理するかおよび/またはそれらの重縮合製品を加熱する
事によって荷重の下での高い吸水性が得られる事が判明
している。
【0008】ポリオールまたはアミノアルコールによっ
て80モル%以上中和したカルボキシル基含有ポリマー
の高温2次処理は改良された特徴を有する製品を生じな
いか或いは実用上意味のない状態でしか改善されない
が、これとは対称的に、N−(ヒドロキシルアルキル)
β−(メタ)−アラニンエステルで80モル%以上中和
した前記ポリマーを処理するかおよび/またはそれらの
重縮合製品を高温で処理すると荷重の下での膨潤容量が
増加する事が更に発見されている。
【0009】
【発明の開示】吸水性ポリマのN−(ヒドロキシルアル
キル)β−(メタ)−アラニンエステルによる2次処理
および/またはそれによって得られるポリアミドまたは
そのポリアミドエーテルの付加的な技術的長所は、後処
理材料の分子的に等しい(molarly ident
ical)フィードストック(feedstock)に
伴う低い後処理温度または同一温度での短い2次処理期
間が製品特性の改良に必要であると言う事の結果である
が、これは英国特許第2119384号およびドイツ特
許公開第3533617号に記載の方法によるポリオー
ルまたはアルカノールアミンの使用とは対称的である。
【0010】N−(ヒドロキシルアルキル)β−(メ
タ)−アラニンエステルの製造および室温でのポリアミ
ドまたはポリアミドエーテルの形成は既に詳細に「ジャ
−ナルオブ ポリマ サイエンス」パートA−1、第5
巻、1195−1207(1968)および第7巻88
9−898(1969)に記載されている。製造はアル
カノールまたはアルカノールアミンのアクリル酸エステ
ルでのミハエル(Michael)反応によって行われ
る。
【0011】本発明によって使用されるN−(ヒドロキ
シルアルキル)β−(メタ)−アラニンエステルおよび
/又はそれらの重縮合製品の量は吸水性ポリマーの10
0部に対して0.001乃至5重量部である。5重量部
以上を使用すると、ポリマーの吸水能力(保持性)の低
下が大きくなり過ぎる。チャージが0.001重量部以
下となると荷重の下での吸水性が改善されない。本発明
による後処理剤は水溶液の状態で使用される。水はN−
(ヒドロキシルアルキル)β−(メタ)−アラニンエス
テルのアルコール不溶性の固体ポリアミドの溶解を行わ
せ、更に、同時に後処理剤の水吸収性のポリマー粒子内
への媒体の作用を行う。水の量は水吸収性のポリマーの
100重量部当たり0.1乃至5重量部である。
【0012】処理されていない吸水性のポリマーは後処
理剤の水溶液と接触されるので付加水溶性有機希釈剤を
吸水性ポリマーの100重量部当たり0.2乃至10重
量部の量を使用する。以下の物質が水溶性有機希釈剤と
して使用される。 a)前記混合物の加熱によって2次処理剤と吸水性ポリ
マーの溶液から蒸発するもの、例えばCナンバー1−4
の単官能アルコール、アセトン、グリコールエーテル、
グリコールエステル、および/または、 b)加熱によって蒸発せずポリマー粒子上またはその中
に残留するもの、例えばブチロラクトン、ブチロラクタ
ム、乳酸、ジアセチン。
【0013】元来、a)に記載の希釈剤は可燃性で大気
中に放出してならない爆発性混合物を形成するので、こ
れらは吸水性ポリマーの2次処理を行う時に何等かの技
術的対策を必要とする。また、b)に記載の希釈剤はポ
リマー中に残留し、特別な保護対策を必要としない。し
かしこれらは、2次処理で大量に使用すると後処理済ポ
リマーの吸水能力に悪影響を及ぼす可能性がある。 添
加水溶性有機希釈剤の量は使用する水の量に依存する。
その量は、水吸収性ポリマーと混合の後できた製品が取
扱い容易で、膠着性の粒子を含まない様に決定すべきで
ある。準備した溶液は粉末状の吸水性のカルボキシル基
含有ポリマーと混合し、次に加熱する。粉末状のポリマ
ーはエマルジョン化した水溶性モノマー溶液の重合によ
って得られる球状のものでも、例えば、50乃至99モ
ル%のアルカリアクリレートと、50乃至1モル%のア
クリル酸と、0.01乃至0.5重量%のクロスリンク
作用を有する物質から成る30%モノマー溶液の溶剤重
合によって得られる不規則な形の形状を有していてもよ
い。処理すべき吸水性ポリマーの粒子サイズは0.05
乃至1mm、好ましくは0.1乃至0.8mmを数え
る。
【0014】材料と吸水性ポリマーの溶液から成る混合
物は通常のミキサ、例えば家庭用のものによって研究室
内で製造される。大量生産に当たっては、連続してまた
は間欠的に動作するブレードミキサまたはパドルミキサ
が使用される。材料溶液は材料粉末中にまたは材料の流
れの中に一様に混合される。溶解した、希釈した材料と
吸水性ポリマーの混合物は次に100乃至250℃、好
ましくは150乃至210℃に加熱する。加熱温度と時
間とは材料の量に依存するが、一般に処理時間は少なく
とも5分から1時間を数える。材料の量、供給モード、
および処理温度は、好ましくは処理工程が工程の連続的
な経過を可能とする、即ち、必要とする昇温時間がドラ
イヤおよびその後のクーラ内での停滞時間が長すぎるこ
とのないように定める。適当するドライヤは、例えば、
ドライングキャビネットまたはデイスクドライヤであ
る。膨潤後乾燥した印象を与え、バリアを形成して液体
の侵入を妨げない、高い吸収性で外部荷重に抗して吸収
する吸水性ポリマーが得られる。従って、本発明による
ポリマーはこれを紙、不織紙およびおむつ構造の間に挿
入するのに特に適している。
【0015】得られた後処理ポリマーは次のようにして
試験する。 1)液体吸収 吸水性ポリマーのグラム当たりの液体の吸収量を測定す
る。秤量したポリマー量をテイーバッグ中に入れて塩化
ナトリウムの0.9%溶液中に浸せきする。吸収した量
は10分後テイーバッグを23cmの直径の遠心分離器
中に5分間1400回/分で遠心分離した後定量し、テ
イーバッグ材料中に吸収された液量は差し引く。 吸収量(g/g)=(吸収後の保持量(g)−テイーバ
ッグ重量(g))÷(保有量) ポリマーの
重量(g)
【0016】2)荷重の下の液体吸収 荷重の下の液体吸収量(AUL)は欧州特許第0339
461号第7頁に説明の方法で定量する。秤量した部分
のスーパーアブソーバ−を、ふるいを底部とする円筒状
の容器に入れて粉末を20g/cmの圧力を及ぼすパ
ンチで歪力を加える。次に円筒をデマンド−アブソーバ
ンシー−試験装置(DAT)に置いてスーパーアブソー
バ−に0.9%NaCl溶液を吸収させる。
【0017】3)剪断率 剪断率は板−板−形状のカリ−メド−ストレス−レオメ
ータ(Carri−Med−Stress−Rheom
eter)によって測定する。剪断率の定量の為、1g
の水吸収樹脂に28gの0.9%NaCl溶液を1時間
吸収させ、次に剪断率を膨潤ゲル中で周波数(0.1−
10Hz)に依存して測定する。10Hzでの値がスト
レージ率GとしてN/mで表示される。
【0018】
【実施例】本発明は以下の例示によって更に詳細に例示
されよう。 1.)水吸収用のポリマーの本発明によって使用される
薬剤の製造(N−(ヒドロキシルアルキル)β−(メ
タ)−アラニンエステルおよびその重縮合): a)薬剤A 10gのエチルアクリレートと10gのエタノールとを
フラスコ内に秤量し、6.15gのエタノールアミンを
攪拌の下で加える。加熱した溶液を15時間放置して反
応を終了させる。 b)薬剤B 10gのメルアクリレートと6.15gのエタノールア
ミンを攪拌下で15時間40℃で反応させる。 c)薬剤C フラスコ中に13gの2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ートと10gのエタノールを6.2gのエタノールアミ
ンと室温で攪拌混入する。溶液は18時間放置して反応
を完了させる。
【0019】d)薬剤D 透明な溶液である薬剤Aを室温で14日間放置する。こ
の期間中にアルコールまたは水に溶解可能な細かい白色
の沈殿物が形成される。一様にした懸濁液がポリマの処
理に使用される。 e)薬剤E 100gのエチルアクリレートと100gのエタノール
とを攪拌フラスコ中で61gのエタノールアミンと混合
し、80℃の温度の浴中で20ミリバールの圧力下で回
転エバポレータ中で18時間置いた後透明な溶液を揮発
成分から分離する。室温で僅かに混濁し粘度の高いオイ
ルが得られるがこれは放置中にワックス状になる。 f)薬剤F 100gのエチルアクリレートを61gのモノエタノー
ルアミンを有する200mlのメタノールに攪拌フラス
コ中で加え、混合物を8時間攪拌する。800mlのメ
タノールと14gの25%カリウムメチレート溶液を攪
拌フラスコ中に加え、80時間攪拌を継続する。出来た
白色の沈殿物を濾過し500mlのメタノール中で攪拌
して再度濾過する。フィルターケーキを50℃、25ミ
リバールで乾燥する。73.2gの白色粉末が得られる
が、これは195ないし203℃で溶融する。 g)薬剤G 1000mlのテトラヒドロフランを攪拌フラスコ中に
置く;14gの25%カリウムメチレート液と62gの
モノエタノールアミンと、100gのエチルアクリレー
トとを攪拌下で加える。最初に透明な溶液は混濁し次に
ソフトな重縮合物が反応器の底部に沈下する。表面に浮
かぶ溶液は流しだし粘性のある重縮合物を接着性の揮発
成分から25ミリバール、50℃で分離する。全アミ
ン:2.8ミリモル/g.
【0020】2)本発明による吸水性ポリマーの処理: 例1および2および比較例1乃至3 0.9%NaCl溶液に対する吸収性40.0g/g,
荷重下での吸収性(AUL)6.9g/gを有する、
0.25重量%(アクリル酸に対して)のトリメチロー
ル−プロパン−トリアクリレートの存在下で90モル%
ナトリウムアクリレートと10モル%のアクリル酸の2
9モル%モノマー溶液の重合によって得られた粒度寸法
0.2乃至0.8mmの吸水性ポリマー。100gの吸
水性ポリマーを500mlのプラスチックカップに入れ
てシングルアームの家庭用ミキサを用いて強い撹拌の下
に後処理剤、水、および有機希釈剤(量は表1に記載)
とを約3分以内混合する。混合物はガラス皿の上に厚さ
5ないし10mmの層に拡げて還流空気ドライヤで加熱
する。乾燥期間と温度並びに試験結果は表1に示す。エ
タノールアミンとグリセロールとが比較例において原料
剤として使用された。
【0021】
【表1】
【0022】例3乃至5 モノマー混合物が70モル%のナトリウムアクリレート
と30モル%のアクリル酸から成る事を別として例1に
記載の溶液重合よって得られた粒子寸法0.15乃至
0.8mmのポリマー。このポリマーは吸水量39.5
g/gでAUL7.6g/gを有する。この粉末状ポリ
マー100gを処方Fの溶液に混合して加熱する。処理
条件と試験結果とは表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】例.6 例3に使用した水吸収性ポリマー100gを0.1gの
薬剤E、2gの水および1.0gの2−ピロリドンの溶
液に例1のように混合して加熱した。(表3参照)
【0025】
【表3】
【0026】例7乃至12および比較例4 混合物は例3によって100gのポリマーで準備した
が、条件、2次処理剤、処理温度および時間は表4に示
す。
【0027】
【表4】
【0028】例.13 例3に使用した水吸収性ポリマー(G=1800N/m
)100gを後処理剤Dの一様な懸濁液1.05gの
溶液5.05g、水2g、およびメタノール2.0gと
混合し還流空気ドライヤで加熱した。(表5参照)
【0029】
【表5】
【0030】例.14乃至16 カルボキシル基が60%中和された形を示し粒子寸法が
0.2乃至0.85mmのクロスリンクしたポリアクリ
ル酸で、FRG,クレフェルド、のヒェミッシェファブ
リクシュトックハウゼンGMBH製の商標名FAVOR
922の100gを薬剤Aの2.0gの水と2.0gの
メタノール中への溶液に例1の様に混合し、還流空気ド
ライヤ中で加熱した。(表6参照)
【0031】
【表6】
【0032】例.17 粒子寸法0.15乃至0.85mmの吸水性ポリマーで
あって、70モル%のナトリウムアクリレートの29%
溶液と30モル%のアクリル酸と、0.17重量%のト
リメチロール−プロパン−トリアクリレート(アクリル
酸に対して)の重合によって作られ、吸水量44.8g
/gでAUL7.2g/gのものをドライスミキサに準
備した。1.5gの薬剤E、30gの水、および15g
の2−ピロリドンを小滴として移動粉末ベッドに加え
た。その結果の混合物を210℃に予熱した自由落下ミ
キサ中で加熱した。加熱時間、温度、および試験結果を
表7に示す。
【0033】
【表7】
【0034】例.18 例3で使用した吸水性のポリマー100gを0.3gの
薬剤Gの2.0gの水と2.8gのメタノールの溶液中
に混合し、この混合物をガラス皿の上に拡げて190℃
の乾燥キャビネット中に15分貯蔵した。室温に冷却さ
れた製品は膨潤中ブロック(block)せず、AUL
33.5g/gと吸水量37.7g/gを有した。
【0035】例.19 例3で使用した吸水性のポリマー100gを0.1gの
薬剤Eの2.0gの水と1.0gのジアセトンの溶液中
に混合した。粉末状の製品は190℃に予熱した乾燥キ
ャビネット中に置いた。冷却後、AUL29.9g/g
が測定された。
【0036】例.20 粒子寸法0.15乃至0.80mmのクロスリンク吸水
性ポリマーと例3に示す化合物が使用された。ポリマは
吸水性35.5g/g、AUL9.4g/gと、ストレ
ージ(storage)率2600N/mを有した。
希釈剤としてエタノールを使用しないで薬剤Aと同様に
製造した薬品1.5gと、水30gと、ジアセトン30
gとの混合物を例17に記載の要領で1500gの粉末
状のポリマーと混合して加熱した。183乃至185℃
で20分の加熱期間の後ポリマーは次の特性を示した。 吸水量=31.7g/g AUL=31.1g/g G´ =5300N/m
【0037】例.21 カルボキシル基が70モル%中和された形を有し、吸水
量47.5g/g、AUL8.4g/gを示すクロスリ
ンクポリアクリル酸の100gを例20の処理混合物の
4.1gで処理し、240℃に予熱した乾燥キャビネッ
ト中で10分間層の厚さ3mmで貯蔵した。得られたポ
リマーは吸水量35.5g/gとAUL24.4g/g
を示す。明細書と例示とは例示的なものであり、本発明
を限定するものではなく、本発明の精神と範囲内でその
他の実施例が当業者によって暗示される事と理解された
い。
【0038】
【発明の効果】上記のごとく本発明により、荷重が加え
られた状態における水の吸収性が極めて勝れた粉末状の
吸収剤を供給することが出来る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性粉末ポリマ−を基礎とし、重量1
    00部当たり少なくとも0.2当量のカルボキシル基を
    有しその50ないし99モル%が中和された形である少
    なくとも1種の吸水性カルボキシル基含有ポリマーの1
    00部と a)0.001乃至5重量部、好ましくは0.005乃
    至2重量部のN−(ヒドロキシアルキル)β−(メタ)
    −アラニンエステルおよび/または b)0.001乃至5重量部、好ましくは0.05乃至
    2重量部のa)の重縮合物の、 c)0.1乃至5重量部の水と、更に、 d1)0.2乃至10重量部の、混合物の加熱によって
    蒸発する水混和性有機希釈剤および/または、 d2)0.2乃至10重量部の、混合物の加熱によって
    蒸発しない水と混和する有機希釈剤 との混合物を生成し加熱して得られる吸水性ポリマーを
    基礎とする水性液用の粉末状吸収剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の混合物を100乃至25
    0℃に加熱して得られる請求項1記載の吸水性ポリマー
    を基礎とする水性液用の粉末状吸水剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の混合物を150乃至21
    0℃に加熱して得られる請求項1記載の吸水性ポリマー
    を基礎とする水性液用の粉末状吸水剤。
  4. 【請求項4】 ヒドロキシ−C−C−アルキル基に
    よって窒素原子置換したβ−(メタ)−アラニン−エス
    テルの使用によって得られる請求項1乃至3のいずれか
    1項記載の吸水性ポリマーを基礎とする水性液用の粉末
    状吸水剤。
  5. 【請求項5】 N−(ヒドロキシアルキル)置換β−
    (メタ)アラニン−C−C−アルキルエステルまた
    は−C−C−ヒドロキシアルアルキルエステルの使
    用によって得られる請求項1乃至4のいずれか1項記載
    の吸水性ポリマーを基礎とする水性液用の粉末状吸水
    剤。
  6. 【請求項6】 N−(ヒドロキシアルキル)β−(メ
    タ)−アラニンエステルの水溶性ポリアミドの使用によ
    って得られる請求項1乃至5の任意1項記載の吸水性ポ
    リマーを基礎とする水性液用の粉末状吸水剤。
  7. 【請求項7】 N−(ヒドロキシアルキル)β−(メ
    タ)−アラニンエステルの水溶性ポリアミドエ−テルの
    使用によって得られる請求項1乃至5のいずれか1項記
    載の吸水性ポリマーを基礎とする水性液用の粉末状吸水
    剤。
  8. 【請求項8】 少なくとも80モル%のポリマーが中和
    されている請求項1乃至7のいずれか1項記載の吸水性
    ポリマーを基礎とする水性液用の粉末状吸水剤。
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