JPH05136714A - データキヤリアのデータ復調回路 - Google Patents

データキヤリアのデータ復調回路

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JPH05136714A
JPH05136714A JP3325154A JP32515491A JPH05136714A JP H05136714 A JPH05136714 A JP H05136714A JP 3325154 A JP3325154 A JP 3325154A JP 32515491 A JP32515491 A JP 32515491A JP H05136714 A JPH05136714 A JP H05136714A
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JP
Japan
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data
signal
circuit
carrier
output
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JP3325154A
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Shinichiro Fukuoka
真一郎 福岡
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データキャリアの消費電力の低減と使用温度
範囲の拡大を図ると共に、データ信号の正確な復調を行
うこと。 【構成】 外部の書込/読出ユニットから搬送波を受信
する共振回路1に、搬送波の出力時にゲート信号を生成
する波形処理回路10とそのゲート信号の期間に各周期
のキャリアパルス数を比較するパルス信号比較部20と
を接続する。パルス信号比較部20はデジタル的なヒス
テリシス特性を有し、前の判別値に応じた閾値のカウン
ト数で信号の論理レベルを判定する。復調されたデータ
信号はメモリ制御部7に与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁誘導を用いて非接触
でデータの送受信を行うデータキャリアのデータ復調回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工場における組立搬送ラインでの
物品,製品の識別や、特定場所での人間の通行等を管理
するため、識別システムが用いられている。このような
識別システムでは、特開平1−151832号に開示されてい
るように、識別対象物にメモリを有するデータキャリア
を設け、外部からの伝送によってデータキャリアに必要
な情報を書込んでおき、必要に応じてその情報を読出す
ようにしている。このようなデータキャリアは工場のパ
レット等に取付けられたり、人が携帯するIDカードに
内蔵されて使用される場合がある。一方、データキャリ
アの移動経路に沿って配置された書込/読出制御ユニッ
トは、このデータキャリアに必要なデータを書込み又は
読出すように構成される。
【0003】図7は従来のデータキャリアの一例を示す
ブロック図である。本図においてデータキャリアは、書
込/読出制御ユニットに対向する位置に設けられたコイ
ルL1及びコンデンサC1より共振回路1を構成してお
り、その両端の誘起電圧が検波回路2に与えられる。検
波回路2はこの信号を検波するものであり、その出力は
比較器3に与えられる。比較器3は所定の閾値レベルが
設定され、検波出力をその閾値で弁別するものであり、
その出力はカウンタ4及びデジタルコンパレータ5に与
えられる。カウンタ4は比較器3の出力によってリセッ
トされ、送信パルスが与えられる間にクロック発生器6
の出力する一定周期のクロック信号を計数しており、そ
の計数値はデジタルコンパレータ5に与えられる。デジ
タルコンパレータ5は比較器3より比較信号が与えられ
たときにカウンタ4の計数値を一定の計数値と比較し、
その計数値を越えているか否かによってL又はHレベル
の出力信号を得るものであり、その出力をメモリ制御部
7に与える。メモリ制御部7にはデータキャリアの記憶
手段であるメモリ8が接続される。
【0004】書込/読出制御ユニットから得られる信号
はデータ及びコマンドであるため、メモリ制御部7はこ
のコマンドに基づいて与えられたデータをメモリ8に書
込むと共に、メモリ8内のデータを読出すように制御す
る。又メモリ制御部7によって読出された出力は残響制
御回路9に与えられる。残響制御回路9は比較器3の出
力がLレベルとなる所定のタイミングでメモリ制御部7
から読出されたデータによって、残響制御パルスを発生
して共振回路1の残留振動を制動し、書込/読出制御ユ
ニットに送信するものである。即ちデータキャリアは書
込/読出制御ユニットからデューティ比が50%の振幅変
調されたパルス信号(ASK信号)を受信すると、パル
ス信号のオフ時にメモリ制御部7の送出データに応じて
共振回路1の残留振動出力を短絡又は開放するものであ
る。
【0005】このような構成のデータキャリアの動作を
図8に示すタイムチャートを用いて説明する。まず書込
/読出制御ユニットによりデータキャリアに信号を伝送
する際には、上位の接続機器より書込/読出制御ユニッ
トに送信切換信号が与えられる。その後図8(a)に示
すように上位の接続機器より送信データSDが出力され
る。次に図8(b)に示すように一定の周期Tで送信デ
ータの論理レベルに対応した第1,第2のデューティ比
(例えば70%及び30%)の送信パルス信号が作成され
る。この信号によって図8(c)に示すように書込/読
出制御ユニットの発振器の発振が断続される。従ってデ
ータキャリアの共振回路1の両端に図8(d)に示すよ
うな発振器の駆動時間に一定の振幅の信号が得られ、そ
の後減衰する信号が得られることになる。この信号は検
波回路2によって検波されて所定の閾値レベルで比較さ
れるため、比較器3により図8(e)に示すように送信
パルス信号と同様の信号が再生される。この信号がカウ
ンタ4及びデジタルコンパレータ5に与えられる。
【0006】カウンタ4には時刻t1からの計数が開始さ
れたときには、その出力が立下る時刻t2の時点では所定
値より大きい計数値が得られ、時刻t3より計数を開始し
たときには時刻t4の時点では所定値より低い計数値が得
られている。従ってデジタルコンパレータ5は時刻t2
t4にその計数値を弁別し、図8(f)に示すように送信
データSDより1周期遅れたタイミングでメモリ制御部
7に信号を出力する。こうすれば書込/読出制御ユニッ
トよりデータキャリアにデータを伝送することができ
る。
【0007】次にデータキャリアから書込/読出制御ユ
ニットにデータを伝送する動作について図9のタイムチ
ャートを用いて説明する。まず書込/読出制御ユニット
は受信状態に切換えられ、図9(a)に示すように例え
ば50%のデューティ比の一定周期Tの送信パルス信号を
発生し、図9(b)に示すように周期的に断続される発
振信号がデータキャリアに伝えられる。データキャリア
がこの信号を受信すると、比較器3は図9(c)に示す
ような信号を出力する。このクロック信号に基づいてメ
モリ制御部7より図9(d)に示すデータ信号が読出さ
れ、その信号が残響制御回路9に与えられる。残響制御
回路9はこの信号の論理レベルに基づいて比較器3の出
力信号の立下りの時点で図9(e)に示すような所定幅
の残響制御パルス信号を生成する。
【0008】残響制御回路9がオン状態にあるとき図9
(f)の時刻t9以降等に示すように共振回路1に減衰信
号が生じているが、時刻t11 以降には共振回路1の両端
が接地されるため、共振回路1にはほとんど残響が生じ
ることがない。従ってこれとほぼ同一の信号が書込/読
出制御ユニットの共振回路に得られ、図9(g)に示す
受信ゲート信号を用いて図9(h)の受信信号が再生さ
れる。この信号を用いて書込/読出制御ユニットは図9
(i)に示すデータ信号を再生する。
【0009】このようにデータキャリアが書込/読出制
御ユニットよりデータを受信するときには、図8(c)
に示すように送信データSDの1周期Tに含まれるキャ
リアパルス数を例えば26とすると、Hレベル及びLレベ
ルのビット信号に対し、デューティ比70%のパルス(約
18パルス) 及び30%のパルス(約8パルス)の信号が
夫々用いられる。この信号をデータキャリアの共振回路
1で受信して比較器3でその信号を処理する際に、例え
ばデューティ比50%のパルス(13パルス) の基準パル
スとその大小を比較し、図8(f)に示すような信号を
再生していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来データキャリアでは、デジタルコンパレータ5は
受信パルスを固定の基準パルス数とその大小を比較して
いるため、H,L両レベルのビット信号を含むキャリア
パルス数が全体に増加又は減少すると、データ信号の復
調に誤りを生じる恐れがある。即ち、データキャリアの
使用環境温度が極端に上昇又は下降すると各回路の動作
特性が変動し、比較器3の出力パルスの幅が全体的に増
加又は減少する。更にデータキャリアで構成する回路部
品のばらつきにより検波回路2及び比較器3の動作特性
が各データキャリア毎に多少異なり、受信データのH又
はLレベルの閾値が変動する恐れがある。このため比較
器3は精密なものが要求され、その回路構成が複雑とな
り、この部分の消費電力が多くなっていた。従って、デ
ータキャリアの受信可能な範囲は短くなるか、電池内蔵
型のものでは、電池の交換頻度が多くなる等の問題を有
していた。
【0011】更にデータキャリアがデータを書込/読出
制御ユニットにデータを送信するときには、共振回路1
がデューティ比50%のキャリアパルスを受信しているの
で、このパルスを誤って計数すると、データキャリアが
データの受信状態にあると判断する恐れがある。
【0012】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、データキャリアの使用温度が広
い範囲に渡って変動しても、安定してデータ信号を正確
に再生でき、又消費電力の少ない変調回路を実現するこ
とを技術的課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明は
データを保持するメモリ、メモリへのデータの書込及び
読出を制御するメモリ制御部、外部の書込/読出制御ユ
ニットと搬送波を介してデータの送信及び受信を行う共
振回路、共振回路のキャリアパルスからデータ信号を復
調するデータ復調回路、メモリ制御部からのデータによ
り共振回路の残留振動を制御する残響制御回路、とを含
むデータキャリアであって、データ復調回路は、共振回
路に得られる信号を検波し、所定の閾値レベルで弁別し
てパルス波形に変換する波形処理回路と、共振回路の出
力するキャリアパルス数を計数するプリセットカウン
タ、プリセットカウンタに2種のプリセット値のいずれ
か一方を設定するカウント値設定回路、プリセットカウ
ンタの二値出力を一時保持し、その信号を選択信号とし
てカウンタ値設定回路に与えると共に、メモリ制御部に
データ信号を出力する保持回路を含むパルス信号比較部
と、を具備することを特徴とするものである。
【0014】又本願の請求項2の発明はデータを保持す
るメモリ、メモリへのデータの書き込みデータの読み出
しを制御するメモリ制御部、外部の書込/読出制御ユニ
ットと搬送波を介してデータの送信及び受信を行う共振
回路、共振回路のキャリアパルスからデータ信号を復調
するデータ復調回路、メモリ制御部からデータにより共
振回路の残留振動を制御する残響制御回路、とを含むデ
ータキャリアであって、データ復調回路は、共振回路に
得られる信号を検波し、所定の閾値レベルで弁別してパ
ルス波形に変換する波形処理回路と、共振回路の出力す
る各1周期のキャリアパルス数と引き続く次の周期のキ
ャリアパルス数を比較し、所定以上の増減の有無と増減
があれば比較信号を出力するカウント比較回路、カウン
ト比較回路により、増減がある場合にその比較信号を一
時保持して出力すると共に、増減がなければ保持されて
いる比較信号を出力することによりメモリ制御部にデー
タ信号を与えるレベル比較回路、を含むパルス信号比較
部と、を具備することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、データキャリアが外部の書込/読出制御ユニ
ットから搬送波を受信すると、共振回路はキャリアパル
スを出力する。波形処理回路はこのキャリアパルスを検
波して所定の閾値レベルで弁別してパルス波形に変換す
る。一方、プリセットカウンタはパルス波形の出力期間
に入力されるキャリアパルス数を計数する。キャリアパ
ルスの増加及び減少時のプリセット数が夫々カウント値
設定回路により設定されており、キャリアパルス数がこ
のプリセット数より増加及び減少したとき、パルス信号
比較部は、2値の論理レベルを変化させてデータ信号を
復調する。このデータ信号はメモリ制御部に与えられ
る。
【0016】又本願の請求項2の発明によれば、データ
キャリアが外部の書込/読出制御ユニットから搬送波を
受信すると、共振回路はキャリアパルスを出力する。波
形処理回路はこのキャリアパルスを検波して所定の閾値
レベルで弁別してパルス波形に変換する。そしてカウン
ト比較回路は連続する周期のキャリアパルスの増減を比
較し、所定以上の増減の有無及びこの増減があればその
比較信号をレベル比較回路に出力する。レベル比較回路
では増減がなければ保持されている比較信号を出力し、
増減があればその比較信号を保持してメモリ制御部に与
える。こうすればデジタル的なヒステリシスを設けると
共に、連続する周期のキャリアパルスを比較して信号を
判別できることとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1を参
照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施例における
データキャリアの復調回路を示すブロック図である。本
実施例に用いられるデータキャリアは共振回路1,メモ
リ制御部7,メモリ8,残響制御回路9を含むことは図
7に示す従来例と同一である。従来例と異なる点は、検
波回路2,比較器3,カウンタ4,デジタルコンパレー
タ5,クロック発生器6の代わりに、波形処理回路10
とパルス信号比較部20とを設けたことである。
【0018】図1において、波形処理回路10は、共振
回路1のキャリアパルスを検波するダイオード11,1
2と平滑用の抵抗13,コンデンサ14,及び平滑出力
を波形整形するシュミット回路15を有している。この
波形処理回路10は、図7に示す検波回路2,比較器3
に比べて回路構成が簡単であり、その消費電力も小さい
ものとなっている。但し閾値の設定ができず、このまま
では元の信号を正確に復調できない。さて波形処理回路
10及び共振回路1の出力はパルス信号比較部20に与
えられる。パルス信号比較部20は、プリセットカウン
タ21,カウント値設定回路22,D型フリップフロッ
プ(FF)23,反転回路24を含むものである。プリ
セットカウンタ21は、プリセットのパラレル入力端,
クロックの入力端CK,クリア信号の入力端CL,カウ
ントの出力端Qを有しており、共振回路1のキャリアパ
ルスが入力端CKに入力され、プリセット信号で設定さ
れた数になると、出力端QからHレベルの信号を出力す
るものである。プリセットカウンタ21のプリセット入
力端にはカウント値設定回路22が接続されている。カ
ウント値設定回路22は、プリセットカウンタ21のカ
ウント数を2組設定するものであり、例えば12,14
カウントのパラレル信号を出力するものである。カウン
ト値設定回路22は制御端子22aを有し、例えばこの
端子にL又はHレベルの信号が入力されると、14又は
12カウントの信号を夫々プリセットカウンタ21のプ
リセット入力端に出力する。
【0019】次にプリセットカウンタ21のQ出力はF
F23の入力端Dに与えられる。FF23はD型のフリ
ップフロップであり、入力端CKのクロック信号に同期
しD入力の信号を出力する保持回路である。尚、波形処
理回路10の出力は反転回路24を介しFF23の入力
端CKに与えられ、波形処理回路10のパルスの立下り
でプリセットカウンタ21の出力値が保持される。
【0020】このように構成されたデータキャリアのデ
ータ復調時の動作について説明する。図2(a)はパル
ス信号比較部20に入力するキャリアパルス数と出力信
号の関係を示す説明図であり、図2(b)はそのヒステ
リシス特性図である。例えばプリセットカウンタ21は
最初にカウント値設定回路22より14カウントのパラ
レル信号がプリセット入力端に与えられている場合を考
える。図2(a)の時間T1で示すように、プリセット
カウンタ21の入力端CKに12個のキャリアパルスが
入力されると、出力端Qは変化せずLレベルのままであ
り、その信号がFF23の入力端Dに与えられる。そし
て波形処理回路10の出力パルスの立下りでこの値がF
F23に保持される。そして出力端Qの信号はLレベル
となり、この値がデータ信号としてメモリ制御部7に出
力されると共に、カウント設定回路22の制御端子22
aに与えられる。
【0021】次に、プリセットカウンタ21は再び数1
4が閾値としてプリセットされ、次のキャリアパルスを
待受ける。次の時間T2で15個のキャリアパルスがプ
リセットカウンタ21に入力されると、その出力端Qは
Hレベルとなる。この値がFF23に入力され、波形処
理回路10のパルスの立下り時に出力端QにHレベルの
信号が出力される。この信号はデータ信号としてメモリ
制御部7に与えられると共に、カウント設定回路22の
出力を12カウントの閾値に切換える。
【0022】更に次の時間T3で13個のキャリアパル
スが入力されると、プリセットカウンタ21はHレベル
の信号をFF23に出力する。そしてカウント値設定回
路22はプリセットカウンタ21に同じ12カウントを
プリセットする。時間T5で共振回路1により11個の
キャリアパルスが入力されると、プリセットカウンタ2
1の出力はLレベルとなり、FF23からLレベルのデ
ータ信号が出力されると共に、カウント値設定回路22
の閾値が12から14へ変更される。以下同様にして、
図2(a)の時間T6,T7,T8に示すように共振回
路1が10,10,14個のキャリアパルスを出力する
と、FF23を介しメモリ制御部7にL,L,Hレベル
の信号が夫々出力される。
【0023】図2(b)において、キャリアパルス数が
図2(a)の時間T1から時間T2で12個から15個
に変化すると、このグラフのP1 点からP2 点を経てP
3 点にその状態が移行する。次に時間T2〜T3でキャ
リアカウント数が15から13に減少しても時間T3で
の閾値が12カウントに設定されているので、その出力
は変化せずP3 〜P4 点に示す状態に保持される。次に
時間T4〜T5でキャリアカウント数が14から11に
変化すると、P4 点を経て下降しその出力はLレベルと
なる。このようにデジタル的なヒステリシス特性を持つ
プリセットカウンタ21を設けることにより、デューテ
ィ比50%のキャリアパルス数(13パルス)を中心にキ
ャリア信号が変動しても、メモリ制御部7に与えるコマ
ンド及びデータ信号のH及びLレベルの判定基準を明確
にすることができる。
【0024】特に書込/読出制御ユニットがデータキャ
リアから信号を受信するときには、共振回路1のキャリ
アパルス数が13カウント前後で変動する。しかし図2
(b)に示すようにHからLレベル、及びLからHレベ
ルに変化する判定レベルに2カウント差のヒステリシス
を設けているため、書込/読出制御ユニットが受信状態
にあるときデータキャリアのデータ復調回路はメモリ制
御部7に誤って信号を出力することがなくなる。
【0025】次に本発明の第2実施例について図3,図
4を用いてその構成を説明する。本実施例においてデー
タキャリアは、共振回路1,メモリ制御部7,メモリ
8,残響制御回路9を有することは第1実施例と同一で
ある。本実施例では第1実施例のパルス信号比較部20
に代えて図3のパルス信号比較部30が設けられる。パ
ルス信号比較部30にはカウンタ31を含んでおり、こ
のカウンタ31は共振回路1のキャリアパルスをクロッ
ク信号として入力する入力端CKと、波形処理回路10
の信号をイネーブル信号として入力する入力端ENが設
けられる。カウンタ31はイネーブル信号のオン時にキ
ャリアパルスをカウントし、例えば8ビットのパラレル
信号を出力する。
【0026】カウンタ31のパラレル出力はラッチ3
2,コンパレータ33に与えられる。ラッチ32はカウ
ンタ31のパラレルの出力(信号A)の入力端及びパラ
レル信号(信号B)の出力端を有しており、波形処理回
路10のパルス出力の期間にカウンタ31のパラレル出
力を保持してその出力をコンパレータ33に与える。コ
ンパレータ33は、カウンタ31,ラッチ32の出力す
る8ビットのパラレル信号の大小を比較するデジタルコ
ンパレータである。コンパレータ33は、2つの出力端
1 ,C2 を有しており、出力端C1 はカウンタ31の
出力信号Aの値が、ラッチ32の出力信号Bより十分大
きく(A≫B)、例えば4以上のときには、Hレベルの
信号を出力するものである。又コンパレータ33の出力
端C2 はカウンタ31の出力が、ラッチ32の出力と同
程度(例えば信号A,Bのカウント差が3以内であると
き)であれば(A≒B)、Hレベルの信号を出力する。
ここでカウンタ31,ラッチ32,コンパレータ33
は、共振回路1の出力する1周期のキャリアパルス数を
計数して次の1周期の間カウント数を一時保持し、各周
期のキャリアパルス数の増減を比較して比較信号を出力
するカウント比較回路を構成している。
【0027】次にコンパレータ33のC1 出力はマルチ
プレクサ(MPX)34の入力端D2 に、C2 出力はM
PX34の入力端Sに与えられる。MPX34は図4
(a)の真理値表に示すように、セレクト信号の入力端
Sの値により入力端D1 ,D2 の一方のデータを選択し
て出力端D0 から出力するものであり、その出力はD型
のFF35のD入力端に与えられる。FF35は波形処
理回路10のパルス信号が反転回路36を介しクロック
の入力端CKに与えられるとき、入力信号を保持するも
のである。FF35の出力端Qはデータセレクタ34の
入力端D1 に接続されると同時に、その出力はデータ又
はコマンド信号としてメモリ制御部7に与えられる。こ
こでMPX34,FF35は、カウント比較回路の出力
に基づいて増減がある場合にはその比較信号を保持して
メモリ制御部7に出力し、増減がなければ保持している
比較信号をメモリ制御部7に出力するレベル比較回路を
構成している。
【0028】このように構成したMPX34とFF35
の入力と出力データの関係を図4(b)に示す。本図に
おいてA≫Bのときには入力端D2 ,Sに夫々H,Lレ
ベルの信号が入力される。このときMPX34の出力端
0 がHレベルとなり、FF35はこの信号を保持して
出力端QからHレベルの信号を出力する。又A≒Bのと
きにはMPX34のS入力端にHレベルの信号が入力さ
れ、出力端D0 から入力端D1 の信号が出力される。入
力端D1 とFF35の出力端Qが接続されているので、
FF35の出力は前の信号を保持する状態となる。A≪
Bのとき、MPX34のD2 ,S入力端は夫々L,Lレ
ベルとなるので、入力端D2 の信号が選択され、FF3
5からLレベルの信号が出力される。
【0029】次にこのデータキャリアのデータ復調回路
の動作について図5を用いて説明する。図5はカウンタ
31に入力するキャリアパルス数が13を中心としこれ
より増減する場合に、MPX34及びFF35の出力信
号の変化を示した説明図である。ここでは第1実施例と
同様、26パルスを1周期とし、デューティ比が70%及
び30%のパルス信号を夫々H及びLレベルの信号として
いる。図5のカウンタ値はデューティ比50%のパルス数
を中心とし、その上限及び下限側でパルス数が変動する
場合を示している。
【0030】図5において当初ラッチ32が15カウン
トを保持している場合を考える。さて時間T1で示すよ
うに、共振回路1が15個のキャリアパルスをカウンタ
31に出力すると、カウンタ31はこれを計数しコンパ
レータ33に数15が出力される。このとき信号A,B
はそのカウント値が同一であるので、コンパレータ33
からA≒Bの信号が出力される。即ちMPX34の入力
端D2 ,Sには夫々L,Hレベルの信号が入力され、そ
の出力端D0 から入力端D1 の信号が出力される。FF
35のQ出力はこの場合先にHレベルとなっており、F
F35は波形処理回路10の出力の立下り時にこのHレ
ベルの信号を保持する。
【0031】次に時間T2に示すように、Hレベルのパ
ルス数が変動し、14個のキャリアパルスがカウンタ3
1に入力されるとする。コンパレータ33は、2つの入
力信号A,Bのカウント差が3個以内であればその信号
の大きさを実質的に同一と見なしているので、時間T2
においてもコンパレータ33のC2 出力はHとなる。こ
のためFF35のQ出力はHレベルを保持する。
【0032】次に時間T3でLレベルの信号として5個
のキャリアパルスが入力されると、カウンタ31は数5
のパラレル信号をコンパレータ33に与える。一方、コ
ンパレータ33の他方の入力端にはラッチ32により数
14が与えられているので、時間T4ではMPX34の
入力端D2 、Sには夫々L,Lレベルの信号が入力され
る。このためMPX34の出力は、入力端D2 の信号が
選択されLレベルとなる。このためFF35の出力はL
レベルとなり、Lレベルのデータ信号が出力される。
【0033】更に次の時間T4において3個のキャリア
パルスが入力された場合、コンパレータ33はカウント
前の数値5を保持しており、MPX34の入力端D2
Sに夫々L,Hレベルの信号が出力される。このときM
PX34の出力は時間T4におけるFF35の信号(L
レベル)がそのまま出力される。
【0034】以下同様にして図5に、時間T5〜Tnに
かけてH又はLレベルのビット信号に対応するキャリア
パルスが入力された場合、MPX34に入力する各信号
及びFF35の出力信号の変化を示す。このようにキャ
リアパルスが数13の前後で変化しても、又簡単な構成
の波形処理回路10を用いても、1周期前のキャリアパ
ルスと比較することにより書込/読出制御ユニットから
出力されるデータ及びコマンド信号を正確に再生でき
る。
【0035】データキャリアが高温の条件で使用される
場合、検出するキャリアパルス数がH,Lレベルの両ビ
ット信号において共に増加する傾向にある。この場合例
えばLレベルのデューティ比が30から40%に徐々に増加
し、Hレベルの信号のデューティ比も70から80%に増加
する。又データキャリアが低温で使用された場合、例え
ばL及びHレベルのデューティ比は夫々20,60%へと徐
々に変化する。このときも相隣る周期のパルス数の差に
基づいてデータを復調しているため、正確にデータ信号
を再生できることとなる。
【0036】図6はデータ復調回路に用いるパルス信号
比較部の他の実施例を示すブロック図である。本図のパ
ルス信号比較部40は、アップカウンタ41,ダウンカ
ウンタ42,デコード回路43を含み、図3と同一のM
PX34,FF35,反転回路36により構成される。
アップカウンタ41は、共振回路1の出力をクロック信
号として入力する入力端CKと、波形処理回路10の出
力をイネーブル信号として入力する入力端ENが設けら
れており、イネーブル信号のオン時にキャリアパルスを
カウントし、パラレル出力をダウンカウンタ42に与え
る。
【0037】ダウンカウンタ42は、アップカウンタ4
1の出力値が設定され、次のイネーブル信号の期間に入
力されるキャリアパルスでダウンカウントするカウンタ
である。ダウンカウンタ42の並列出力はデコード回路
43に与えられる。デコード回路43はこの各周期のキ
ャリアパルス数の変化を示す信号を出力するものであ
る。デコード回路43は2つの出力端E1 ,E2 を有し
ており、出力端E1 は先行するキャリアパルス(信号
A)の数が、後続するキャリアパルス(信号B)の数よ
り十分大きい(A≫B)ときには、Hレベルの信号を出
力するものである。又出力端E2 は、信号Aが信号Bと
同程度のパルス数を有しているとき(A≒B)、Hレベ
ルの信号を出力するものである。アップカウンタ41,
ダウンカウンタ42とデコード回路43は連続する周期
のキャリアパルス数を比較するカウント比較回路を構成
している。
【0038】図6に示すMPX34,FF35の構成は
前述した第2実施例と同一であり、データ復調回路の動
作も同様であるのでその説明は省略する。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1の発明によれば、書込/読出制御ユニットから送信さ
れるキャリアパルスをデータ信号に復調するに際して、
パルスカウントの閾値にデジタル的なヒステリシス特性
を付加してキャリアパルスを元の論理レベルの信号に変
換している。従って回路構成が簡単な波形処理回路のパ
ルスを用いて、キャリアパルス数を計数することができ
る。このためこの部分の消費電力が低減されてデータキ
ャリアのデータ伝送範囲が拡がる効果が得られる。
【0040】更に、本願の請求項2の発明によれば、請
求項1記載の発明の効果に加えて、キャリアパルス数が
連続して増加及び減少する場合にも相隣るパルス数の差
によってパルス数を判別している。従ってデータキャリ
アの使用環境温度等によってキャリアパルス数が徐々に
変動しても、正確に信号の論理レベルを再生することが
できる。このため誤動作の少ない実用性に優れたデータ
キャリアが実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるデータキャリアのデ
ータ復調回路を示すブロック図である。
【図2】(a),(b)は夫々本実施例のデータ復調回
路の動作特性を示す説明図、及びヒステリシスのグラフ
である。
【図3】本発明の第2実施例におけるデータキャリアの
データ復調回路を示すブロック図である。
【図4】(a),(b)は夫々本実施例のデータ復調回
路のマルチプレクサ及びフリップフロップの真理値表で
ある。
【図5】本実施例のデータ復調回路の動作を示す説明図
である。
【図6】本発明の第3実施例におけるデータキャリアの
データ復調回路の一部を示すブロック図である。
【図7】従来のデータ復調回路を含むデータキャリアの
構成を示すブロック図である。
【図8】データキャリアの動作を示すタイムチャートで
ある。
【図9】データキャリア及び書込/読出制御ユニットの
動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 共振回路 2 検波回路 3 比較器 7 メモリ制御部 8 メモリ 9 残響制御回路 10 波形処理回路 15 シュミット回路 20,30,40 パルス信号比較部 21 プリセットカウンタ 22 カウント値設定回路 23,35 FF 24,36 反転回路 31 カウンタ 32 ラッチ 33 コンパレータ 34 マルチプレクサ 41 アップカウンタ 42 ダウンカウンタ 43 デコード回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを保持するメモリ、前記メモリへ
    のデータの書込及び読出を制御するメモリ制御部、外部
    の書込/読出制御ユニットと搬送波を介してデータの送
    信及び受信を行う共振回路、前記共振回路のキャリアパ
    ルスからデータ信号を復調するデータ復調回路、前記メ
    モリ制御部からのデータにより前記共振回路の残留振動
    を制御する残響制御回路、とを含むデータキャリアにお
    いて、 前記データ復調回路は、 前記共振回路に得られる信号を検波し、所定の閾値レベ
    ルで弁別してパルス波形に変換する波形処理回路と、 前記共振回路の出力するキャリアパルス数を計数するプ
    リセットカウンタ、前記プリセットカウンタに2種のプ
    リセット値のいずれか一方を設定するカウント値設定回
    路、前記プリセットカウンタの二値出力を一時保持し、
    その信号を選択信号としてカウンタ値設定回路に与える
    と共に、前記メモリ制御部にデータ信号を出力する保持
    回路を含むパルス信号比較部と、を具備することを特徴
    とするデータキャリアのデータ復調回路。
  2. 【請求項2】 データを保持するメモリ、前記メモリへ
    のデータの書き込みデータの読み出しを制御するメモリ
    制御部、外部の書込/読出制御ユニットと搬送波を介し
    てデータの送信及び受信を行う共振回路、前記共振回路
    のキャリアパルスからデータ信号を復調するデータ復調
    回路、前記メモリ制御部からデータにより前記共振回路
    の残留振動を制御する残響制御回路、とを含むデータキ
    ャリアにおいて、 前記データ復調回路は、 前記共振回路に得られる信号を検波し、弁別してパルス
    波形に変換する波形処理回路と、 前記共振回路の出力する各1周期のキャリアパルス数と
    引き続く次の周期のキャリアパルス数を比較し、所定以
    上の増減の有無と増減があれば比較信号を出力するカウ
    ント比較回路、前記カウント比較回路により、増減があ
    る場合にその比較信号を一時保持して出力すると共に、
    増減がなければ保持されている比較信号を出力すること
    により前記メモリ制御部にデータ信号を与えるレベル比
    較回路、を含むパルス信号比較部と、を具備することを
    特徴とするデータキャリアのデータ復調回路。
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