JPH05136465A - 電圧変換装置及び電圧変換方法 - Google Patents

電圧変換装置及び電圧変換方法

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JPH05136465A
JPH05136465A JP3300580A JP30058091A JPH05136465A JP H05136465 A JPH05136465 A JP H05136465A JP 3300580 A JP3300580 A JP 3300580A JP 30058091 A JP30058091 A JP 30058091A JP H05136465 A JPH05136465 A JP H05136465A
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JP
Japan
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voltage
heat
voltage conversion
conversion device
pyroelectric
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Withdrawn
Application number
JP3300580A
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English (en)
Inventor
Masanori Ueda
政則 上田
Noboru Wakatsuki
昇 若月
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電圧変換装置に関し、瞬時に高い電
圧を必要とする電圧変換素子に係わり変圧手段に依存す
ることなく、該変換素子の簡略化を図り、低電圧や熱を
直接,高電圧に変換すること、及び所望の高電圧を容易
に出力することを目的とする。 【構成】 熱変化を電圧Vに変換する一以上の焦電体素
子11と、前記焦電体素子11に熱を加える熱供給手段
12とを具備することを含み構成し、また、前記焦電体
素子11から出力された電荷Qを蓄積する蓄電手段13
が設けられ、前記蓄電手段13の出力制御をするスイッ
チング素子14が設けられることを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図6) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図2) (2)第2の実施例の説明(図3) (3)第3の実施例の説明(図4) (4)その他の実施例の説明(図5) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧変換装置及び電圧
変換方法に関するものであり、更に詳しく言えば、瞬時
に高い電圧を必要とする負荷を駆動する装置及びその変
換方法に関するものである。
【0003】近年、情報通信処理の高速化の要求、及び
情報量の増加に伴い光ファイバを伝送路とする光通信シ
ステムが利用されている。また、該光ファイバが故障し
た場合に、その故障点の影響・波及を即時に回避するた
め、光路を変更する光スイッチが用いられ、それに電圧
変換装置が用いられている。
【0004】これによれば、電圧変換装置がDC/AC
変換回路,変圧器,AC/DC変換回路及び平滑回路か
ら構成されている。このため、一般の電圧変換回路に比
べて使用頻度の少ない割りに、その回路構成が複雑化し
ている。また、電圧変換装置の小型化の妨げとなってい
る。
【0005】なお、自動車のイグニッションシステムに
おいても、電圧変換装置の回路構成が複雑となり、その
小型化や軽量化の妨げとなっている。そこで、瞬時に高
い電圧を必要とする電圧変換素子に係わり変圧手段に依
存することなく、該変換素子の簡略化を図り、低電圧や
熱を直接,高電圧に変換すること、及び所望の高電圧を
容易に出力することができる装置及び方法が望まれてい
る。
【0006】
【従来の技術】図6(a),(b)は、従来例に係る電
圧変換装置の説明図である。図6(a)は、電圧変換装
置を応用した光スイッチの構成図を示している。
【0007】図6(a)において、光通信システムにお
ける光路を切り換える光スイッチは、電圧変換装置1,
圧電素子2及び光ファイバ3から成る。当該光スイッチ
の機能は、例えば、圧電素子2に取り付けられた光ファ
イバ3をNo1の光ファイバ路又はNo2の光ファイバ路に
切り換えるものである。また、光路の切り換え原理は、
電圧変換回路1により電圧変換された 350〔V〕程度の
直流電圧V2が圧電素子2に瞬時に印加される。これに
より、該圧電素子2の屈曲変位により光ファイバ3の光
路が,例えば、No1の光ファイバ路からNo2の光ファイ
バ路に移動するものである。
【0008】図6(b)は、従来例に係る電圧変換装置
の構成図を示している。図6(b)において、圧電素子
2に直流電圧を供給する電圧変換装置は、DC/AC変
換回路1A,変圧器T,AC/DC変換回路1B及び平
滑回路1Cから成る。
【0009】当該電圧変換装置の機能は、例えば、スイ
ッチ制御系の直流電圧〔V1=5〔V〕程度〕がDC/
AC変換回路1Aにより一旦交流信号に変換され、該交
流信号が変圧器Tにより昇圧される。また、昇圧された
交流信号がAC/DC変換回路1B及び平滑回路1Cに
より整流平滑処理される。この際の整流平滑処理は、例
えば、AC/DC変換回路1Bから出力された脈流成分
を含む出力電圧がπ型の平滑回路により直流化される。
【0010】これにより、スイッチ制御系の直流電圧V
1=5〔V〕が直流電圧V2= 350〔V〕程度に昇圧さ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例の電
圧変換装置によれば、DC/AC変換回路1A,変圧器
T,AC/DC変換回路1B及び平滑回路1Cから構成
されている。
【0012】このため、光路を瞬時に切り換える光スイ
ッチ等の圧電素子2の駆動装置として電圧変換装置1を
適用した場合に、通常の能動素子や受動素子を定常的に
駆動する電圧変換回路に比べて使用頻度の少ない割り
に、その回路構成が複雑化する。
【0013】また、圧電素子2を駆動する高電圧V2=
350〔V〕程度を得ようとする場合、まず、スイッチ制
御系の直流電圧V1=5〔V〕をDC/AC変換回路1
Aを介して、一旦交流信号に変換し、それを所望の変圧
比に変圧器Tを介して昇圧する必要がある。
【0014】さらに、昇圧された交流信号をAC/DC
変換回路1B及び平滑回路1Cを介してAC/DC変換
回路1Bから出力された脈流成分を直流化する必要があ
る。これにより、持続性を必要とせず高電圧を瞬時に必
要とする負荷を基準にした場合に、その変換設備に対す
る電圧変換に係る効率が低下をする。また、電圧変換装
置1の小型化の妨げとなるという問題がある。
【0015】なお、自動車のイグニッションシステムに
おいても、点火プラグを駆動する高電圧V2=数千〜数
万〔V〕程度を得ようとする場合、バッテリーの直流電
圧V1=12〔V〕をDC/AC変換して、それを一旦
交流信号に変換し、それを所望の変圧比に変圧器Tを介
して昇圧し、高電圧を瞬間的に得ている。
【0016】このため、イグニッションシステムの電圧
変換装置1の小型化や軽量化の妨げとなっている。本発
明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたものであ
り、瞬時に高い電圧を必要とする電圧変換素子に係わり
変圧手段に依存することなく、該変換素子の簡略化を図
り、低電圧や熱を直接,高電圧に変換すること、及び所
望の高電圧を容易に出力することが可能となる電圧変換
装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1(a),(b)は、
本発明に係る電圧変換装置及び電圧変換方法の原理図を
示している。
【0018】本発明の第1の電圧変換装置は図1(a)
に示すように、熱変化を電圧Vに変換する一以上の焦電
体素子11と、前記焦電体素子11に熱を加える熱供給
手段12とを具備することを特徴とする。
【0019】なお、前記第1の電圧変換装置において、
前記焦電体素子11から出力された電荷Qを蓄積する蓄
電手段13が設けられ、前記蓄電手段13の出力制御を
するスイッチング素子14が設けられることを特徴とす
る。
【0020】さらに、前記第1の電圧変換装置におい
て、前記熱供給手段12が焦電体素子11に設けられ、
前記熱供給手段12が薄膜抵抗体又は厚膜抵抗体から成
ることを特徴とする。
【0021】また、本発明の第2の電圧変換装置は前記
第1の電圧変換装置において、前記熱供給手段12が焦
電体素子11に設けられ、前記熱供給手段12に熱線を
使用することを特徴とする。
【0022】なお、本発明の第3の電圧変換装置は前記
第1,第2の電圧変換装置において、前記焦電体素子1
1が積層されて成ることを特徴とする。また、本発明の
第4の電圧変換装置は前記第1〜第3の電圧変換装置に
おいて、前記焦電体素子11を冷却する冷却手段15が
設けられることを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の電圧変換方法は、図1
(b)に示すように、第1の電圧V1を熱に変換し、前
記熱を第2の電圧V2に変換することを特徴とし、上記
目的を達成する。
【0024】
【作 用】本発明の第1の電圧変換装置によれば、図1
(a)に示すように、一以上の焦電体素子11及び熱供
給手段12が具備される。
【0025】例えば、焦電体素子11上に設けられ、か
つ、薄膜抵抗体又は厚膜抵抗体から成る熱供給手段12
が第1の電圧Vに基づいて発熱すると、該熱供給手段1
2から焦電体素子11に熱が加えられ、その熱変化が一
以上の焦電体素子11により第2の電圧Vに変換され
る。
【0026】この際に、焦電体素子11から出力された
電荷Qが蓄電手段13に蓄積され、その出力がスイッチ
ング素子14により制御される。このため、従来例のよ
うな通常の能動素子や受動素子を定常的に駆動する電圧
変換回路に比べて、その回路構成の簡略化を図ることが
可能となる。このことで、光路を瞬時に切り換える光ス
イッチ等の圧電素子の駆動装置として当該電圧変換装置
を適用することが可能となる。
【0027】これにより、持続性を必要とせず高電圧を
瞬時に必要とする負荷を基準にした場合に、その変換設
備に対する電圧変換に係る効率の向上を図ることが可能
となる。また、電圧変換装置の小型化を図ることが可能
となる。
【0028】さらに、本発明の第2の電圧変換装置によ
れば、第1の電圧変換装置において、焦電体素子11に
設けられた熱供給手段12に熱線が使用される。例え
ば、赤外線や廃熱等の熱線が熱供給手段12に供給され
ると、該熱供給手段12から焦電体素子11に熱が加え
られ、その熱変化が一以上の焦電体素子11により電荷
Qが発生する。この際に、第1の電圧変換装置と同様に
焦電体素子11から出力された電荷Qが蓄電手段13に
蓄積され、その出力がスイッチング素子14により制御
される。
【0029】このため、熱機関の廃熱や赤外線加熱装置
の余剰な熱を直接電圧Vに変換することが可能となる。
このことで、余剰エネルギーを電力設備に回生すること
が可能となる。
【0030】これにより、熱機関の総合熱効率の向上を
図ることが可能となる。また、本発明の第3の電圧変換
装置によれば、第1,第2の電圧変換装置において、焦
電体素子11が積層されて成る。
【0031】このため、他の焦電体素子11に比べて数
倍の電荷Qが得られ、熱電圧変換効率の向上を図ること
が可能となる。また、本発明の第4の電圧変換装置によ
れば、第1〜第3の電圧変換装置において、冷却手段1
5が設けられる。
【0032】例えば、アルミニウムの放熱フィン等の冷
却手段15を焦電体素子11の下層部に設けることによ
り、該焦電体素子11が冷却手段15により冷却され
る。このため、該熱供給手段12から焦電体素子11に
熱が加えられると、第1〜第3の電圧変換装置の焦電体
素子11に比べてその熱変化が大きくなり、より多量の
電荷Qを発生させることが可能となる。
【0033】さらに、本発明の電圧変換方法によれば、
図1(b)に示すように第1の電圧V1を熱に変換し、
該熱を第2の電圧V2に変換する。例えば、バッテリー
の直流電圧V1=12〔V〕を熱に変換し、該熱を直接
高電圧V2=数千〜数万〔V〕程度に昇圧する。この際
に、原動機の廃熱を利用すしても良い。
【0034】このため、点火プラグを駆動する自動車の
イグニッションシステムにおいても、点火タイミングを
調節することで、当該電圧変換装置の適用を図ることが
可能となる。
【0035】これにより、イグニッションシステムの電
圧変換装置の小型化や軽量化を図ることが可能となる。
【0036】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図2〜図5は、本発明の実施例に係る
電圧変換装置及び電圧変換方法を説明する図をそれぞれ
示している。
【0037】(1)第1の実施例の説明 図2(a),(b)は、本発明の第1の実施例に係る電
圧変換装置の説明図であり、図2(a)は、その構成
図,図2(b)は、焦電体素子の電圧特性図をそれぞれ
示している。
【0038】例えば、光スイッチの圧電素子を駆動する
電圧変換部に適用可能な装置は、図2(a)において、
LiTaO3 焦電素子21,NiCr 薄膜抵抗素子22,静電
容量C,第1,第2のスイッチング素子SW1,SW2,接
地極層23から成る。
【0039】すなわち、LiTaO3 焦電素子21は焦電体
素子11の一実施例であり、熱変化(dT/dt)を電
圧Vに変換するものである。なお、第1の実施例では、
1個のLiTaO3 焦電素子21が設けられ、第2の電圧V
2を発生する。また、該焦電素子21はNiCr 薄膜抵抗
素子22と接地極層23との間に挟まれて成る。
【0040】NiCr 薄膜抵抗素子22及び接地極層23
は熱供給手段12の一実施例であり、LiTaO3 焦電素子
21に熱を加えるものである。NiCr 薄膜抵抗素子22
は薄膜抵抗体又は厚膜抵抗体の一例であり、第1の電圧
V1により発熱又は熱線等により直接該焦電素子21に
熱を加えるものである。なお、接地極層23は第2の電
圧V2の接地極となる。
【0041】例えば、図2(b)の電圧特性において、
大きさ5×5×1〔mm〕のLiTaO3 焦電素子21であっ
て、NiCr 薄膜抵抗素子22に0.4 〔W〕の電力を供給
し、その温度変化(熱変化)が10〔°C〕の場合に、
第2の電圧V2として 500〔V〕程度の高電圧が発生
し、その持続時間は過渡的に減少する特性となる。
【0042】なお、静電容量Cは蓄電手段13の一実施
例であり、LiTaO3 焦電素子21から出力された電荷Q
を蓄積するものである。また、蓄電手段13は鉛蓄電池
やニッカド電池等の二次電池であっても良い。
【0043】第1,第2のスイッチング素子SW1,SW2
はスイッチング素子14の一実施例であり、静電容量C
の出力制御をするものである。また、第1,第2のスイ
ッチング素子SW1,SW2はMOSFET(電界効果トラ
ンジスタ)等から構成し、そのゲート制御により入出力
を調整する。
【0044】例えば、電荷Qを充電する場合には第1の
スイッチング素子SW1を「ON」動作,第2のスイッチ
ング素子SW2を「OFF」動作させる。また、負荷Lに電
流iを供給する場合には、第1のスイッチング素子SW1
を「OFF」動作,第2のスイッチング素子SW2を「O
N」動作させる。なお、第1のスイッチング素子SW1は
ダイオード素子であっても良い。
【0045】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る電圧変換装置によれば、図2(a),(b)に示す
ように、一個のLiTaO3 焦電素子21,NiCr 薄膜抵抗
素子22,静電容量C,第1,第2のスイッチング素子
SW1,SW2,接地極層23が具備されている。
【0046】例えば、LiTaO3 焦電素子21上に設けら
れたNiCr 薄膜抵抗素子22が第1の電圧Vに基づいて
発熱すると、該薄膜抵抗素子22から該焦電素子21に
熱が加えられ、その熱変化(dT/dt)が焦電素子2
1により第2の電圧Vに変換される。
【0047】この際に、該焦電素子21から出力された
電荷Qが静電容量Cに蓄積され、その出力が第1,第2
のスイッチング素子SW2,SW2により制御される。この
ため、従来例のような通常の能動素子や受動素子を定常
的に駆動する電圧変換回路に比べて、その回路構成の簡
略化を図ることが可能となる。このことで、光路を瞬時
に切り換える光スイッチ等の圧電素子の駆動装置として
当該電圧変換装置を適用することが可能となる。
【0048】これにより、定常状態(電流iの持続性)
を必要とせず高電圧を瞬時に必要とする負荷を基準にし
た場合に、その変換設備に対する電圧変換に係る効率の
向上を図ることが可能となる。また、電圧変換装置の小
型化を図ることが可能となる。
【0049】なお、本発明の電圧変換方法は、図2
(a)に示すように、第1の電圧V1を熱に変換し、熱
を第2の電圧V2に変換する。例えば、バッテリーの直
流電圧V1=12〔V〕を熱に変換し、該熱を直接高電
圧V2=数千〜数万〔V〕程度に昇圧する。この際に、
原動機の廃熱を利用すしても良い。
【0050】このため、点火プラグを駆動する自動車の
イグニッションシステムにおいても、点火タイミングを
調節することで、当該電圧変換装置の適用を図ることが
可能となる。
【0051】これにより、イグニッションシステムの電
圧変換装置の小型化や軽量化を図ることが可能となる。 (2)第2の実施例の説明 図3は、本発明の第2の実施例に係る電圧変換装置の構
成図を示している。
【0052】図3(a)において、第1の実施例と異な
るのは第2の実施例では、熱電変換部が複数設けられ、
また、その系統を選択するスイッチが設けられるもので
ある。なお、静電容量Cは省かれる。
【0053】すなわち、第1,第2の熱電変換部A,B
は第1の実施例と同様に、LiTaO3 焦電素子21をNiC
r 薄膜抵抗素子22と接地極層23との間に積層した熱
電変換部を2組設けたものである。また、各熱電変換部
A,Bは第1の実施例と同様に、熱変化(dT/dt)
を電圧Vに変換するものである。なお、第2の実施例で
は、赤外線加熱装置の余剰赤外線や熱機関の廃熱等の熱
線を直接該熱電変換部,Bに加えるものである。
【0054】また、高電圧の定常性を確保するために
は、熱電変換部を多数設けることで解消される。さら
に、LiTaO3 焦電素子21の表面を黒化することによ
り、熱の吸収が良くなる。
【0055】スイッチアレイ24はスイッチング素子1
4の他の実施例であり、A,B系統選択スイッチSW
a,SWbから成る。その他の構成,機能は第1の実施
例と同様であるため説明を省略する。
【0056】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る電圧変換装置によれば、図3に示すように、2組の
熱電変換部A,Bが設けられ、また、その系統を選択す
るスイッチSWa,SWbが設けられ、さらに、該熱電
変換部A,Bに熱線が使用される。
【0057】このため、赤外線や廃熱等の熱線が熱電変
換部A,Bに供給されると、その熱変化(dT/dt)
が2組の熱電変換部A,Bにより個別に電荷Q1,Q2
が発生する。この際に、第1の実施例と異なり該熱電変
換部A,Bから出力された電荷Q1,Q2に係る負荷電
流iLが直接負荷Lに供給される。なお、A,B系統選
択スイッチSWa,SWbは負荷Lの要求により2組の
熱電変換部A,Bの出力を制御することができる。
【0058】このことで、熱機関の廃熱や赤外線加熱装
置の余剰な熱を直接電圧Vに変換することが可能とな
る。例えば、その余剰エネルギーを電力設備に回生した
り、その予備機器の補助電源として適用することが可能
となる。
【0059】これにより、熱機関の総合熱効率の向上を
図ることが可能となる。 (3)第3の実施例の説明 図4は、本発明の第3の実施例に係る電圧変換装置の構
成図を示している。
【0060】図4において、第1,第2の実施例と異な
るのは第3の実施例では、双極型熱電変換部25を有す
るものである。なお、静電容量Cは省かれる。すなわ
ち、双極型熱電変換部25は、第1の実施例と異なり、
1対のNiCr 薄膜抵抗素子22A,22Bと、LiTaO3 焦電
素子21を共通にして接地極層23の間にそれを独立に
積層したものである。また、その機能は各NiCr 薄膜抵
抗素子22A,22Bを交互に発熱させ、その熱変化(dT
/dt)を電圧Vに変換するものである。
【0061】なお、スイッチアレイ24は第2の実施例
と同様にA,B系統選択スイッチSWa,SWbから成
る。その他の構成,機能は第1の実施例と同様であるた
め説明を省略する。
【0062】このようにして、本発明の第3の実施例に
係る電圧変換装置によれば、図3に示すように、LiTaO
3 焦電素子21上に1対のNiCr 薄膜抵抗素子22A,22
Bが設けられ、また、その系統を選択するスイッチSW
a,SWbが設けられている。
【0063】このため、赤外線や廃熱等の熱線が交互に
NiCr 薄膜抵抗素子22A,22Bに供給されると、その熱
変化(dT/dt)が1対のNiCr 薄膜抵抗素子22A,
22BとLiTaO3焦電素子21とに基づいて交互に電荷Q
1,Q2が発生する。この際に、第1,第2の実施例と
異なり該NiCr 薄膜抵抗素子22A,22Bから出力された
電荷Q1,Q2に係る負荷電流iLが直接負荷Lに供給
される。
【0064】なお、A系統選択スイッチSWaは第2の
実施例と異なり、NiCr 薄膜抵抗素子22Aが発熱した際
に、それを「ON」動作させ、その電荷Q1を負荷Lに
供給する。また、B系統選択スイッチSWbは同様に、
NiCr 薄膜抵抗素子22Bが発熱した際に、それを「O
N」動作させ、その電荷Q2を負荷Lに供給する。その
他は「OFF」動作とする。
【0065】このことで、第1,2の実施例と同様に、
低電圧により発熱又は熱機関の廃熱や赤外線加熱装置の
余剰な熱を直接高電圧に変換することが可能となる。こ
れにより、第1の実施例と同様にその回路構成の簡略化
を図ることが可能となる。このことで、光スイッチ等の
圧電素子の駆動装置として当該電圧変換装置を適用する
ことが可能となる。
【0066】また、電圧変換装置の小型化を図ることが
可能となり、第2の実施例と同様に、熱機関の総合熱効
率の向上を図ることが可能となる。 (4)その他の実施例の説明 図5(a),(b)は、本発明のその他の実施例に係る
電圧変換装置の補足説明図であり、図5(a)は、その
LiTaO3 焦電素子の構成図,図5(b)は、冷却フィン
の状態図をそれぞれ示している。
【0067】図5(a)において、積層型焦電素子26
は、第1〜第3のLiTaO3 焦電層26A〜26C,絶縁層26
D,共通接地極層27,共通NiCr 薄膜抵抗素子28及
び第1,第2の端子T1,T2から成り、3層の焦電素
子を構成する。
【0068】例えば、絶縁層26Dを介して3層に積層さ
れた第1〜第3のLiTaO3 焦電層26A〜26Cの層間に共
通接地極層27及び共通NiCr 薄膜抵抗素子28が設け
られている。なお、第1,第2の端子T1,T2は共通
接地極層27及び共通NiCr薄膜抵抗素子28からそれ
ぞれ引き出される。また、a〜cは第1〜第3のLiTaO
3 焦電層26A〜26Cの分極方向を示している。
【0069】なお、当該積層型焦電素子26が第1〜第
3の実施例に係る電圧変換装置に使用される。このた
め、第1の実施例のLiTaO3 焦電素子21に比べて約3
倍の電荷を発生させることが可能となる。
【0070】これにより、他の焦電素子21に比べて数
倍の電荷Qが得られることから、熱電圧変換効率の向上
を図ることが可能となる。また、図5(b)において、
AL(アルミニウム)冷却放熱フィン29は冷却手段1
5の一実施例であり、第1〜第3の実施例に係るLiTaO
3 焦電素子21等を冷却するものである。
【0071】例えば、AL冷却放熱フィン29がLiTaO
3 焦電素子21の下層部に設けられ、それが自然冷却や
強制冷却方法により冷却される。自然冷却方法を採る場
合には、表面積を多くするため、それを襞構造とする。
また、強制冷却方法を採る場合には、熱電対によるペル
チェ効果の応用,ヒートパイプ,銅板等により冷却効果
を上げる。
【0072】このため、NiCr 薄膜抵抗素子からLiTaO
3焦電素子21に熱が加えられると、第1〜第3の実施
例の焦電素子21に比べてその熱変化が大きくなり、よ
り多量の電荷Qを発生させることが可能となる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の電
圧変換装置によれば、一以上の焦電体素子及び熱供給手
段が具備され、熱供給手段が発熱すると、その熱変化が
一以上の焦電体素子により直接高電圧が発生する。
【0074】このため、従来例のような電圧変換回路に
比べて、その回路構成の簡略化を図ることが可能とな
る。このことで、持続性を必要とせず高電圧を瞬時に必
要とする光スイッチの圧電素子を駆動する装置として当
該電圧変換装置を適用することが可能となる。
【0075】また、本発明の第2の電圧変換装置によれ
ば、第1の電圧変換装置において、焦電体素子に設けら
れた熱供給手段に熱線が使用される。このため、熱機関
の廃熱や赤外線加熱装置の余剰な熱を直接電圧に変換す
ることが可能となる。このことで、余剰エネルギーを電
力設備に回生すること、及び、熱機関の総合熱効率の向
上を図ることが可能となる。
【0076】また、本発明の第3の電圧変換装置によれ
ば、第1,第2の電圧変換装置において、焦電体素子が
積層されて成る。このため、他の焦電体素子に比べて数
倍の電荷が得られ、熱電圧変換効率の向上を図ることが
可能となる。
【0077】また、本発明の第4の電圧変換装置によれ
ば、第1〜第3の電圧変換装置において、冷却手段が設
けられる。このため、該熱供給手段から焦電体素子に熱
が加えられると、第1〜第3の電圧変換装置の焦電体素
子に比べてその熱変化が大きくなり、より多量の電荷を
発生させることが可能となる。
【0078】さらに、本発明の電圧変換方法によれば、
第1の電圧を熱に変換し、該熱を第2の電圧に変換して
いる。このため、点火プラグを駆動する自動車のイグニ
ッションシステムに当該電圧変換装置の適用を図ること
が可能となる。このことで、イグニッションシステムの
電圧変換装置の小型化や軽量化を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電圧変換装置及び電圧変換方法の
原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る電圧変換装置の説
明図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る電圧変換装置の構
成図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る電圧変換装置の構
成図である。
【図5】本発明のその他の実施例に係る電圧変換装置の
補足説明図である。
【図6】従来例に係る電圧変換装置の説明図である。
【符号の説明】
11…焦電体素子、 12…熱供給手段、 13…蓄電手段、 14…スイッチング手段、 15…冷却手段、 V1…第1の電圧、 V2…第2の電圧、 Q…電荷。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱変化を電圧(V)に変換する一以上の
    焦電体素子(11)と、前記焦電体素子(11)に熱を
    加える熱供給手段(12)とを具備することを特徴とす
    る電圧変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電圧変換装置において、
    前記焦電体素子(11)から出力された電荷(Q)を蓄
    積する蓄電手段(13)が設けられ、前記蓄電手段(1
    3)の出力制御をするスイッチング素子(14)が設け
    られることを特徴とする電圧変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電圧変換装置において、
    前記熱供給手段(12)が焦電体素子(11)に設けら
    れ、前記熱供給手段(12)が薄膜抵抗体又は厚膜抵抗
    体から成ることを特徴とする電圧変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電圧変換装置において、
    前記熱供給手段(12)が焦電体素子(11)に設けら
    れ、前記熱供給手段(12)に熱線を使用することを特
    徴とする電圧変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電圧変換装置において、
    前記焦電体素子(11)が積層されて成ることを特徴と
    する電圧変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電圧変換装置において、
    前記焦電体素子(11)を冷却する冷却手段(15)が
    設けられることを特徴とする電圧変換装置。
  7. 【請求項7】 第1の電圧(V1)を熱に変換し、前記
    熱を第2の電圧(V2)に変換することを特徴とする電
    圧変換方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012011298A1 (ja) * 2010-07-23 2012-01-26 株式会社村田製作所 熱誘電発電装置
JP2013242168A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Toyota Motor Corp 異物検出装置、受電装置およびそれを備える車両、送電装置、ならびに電力伝送システム

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