JPH05136092A - プラズマ装置およびこれを用いたドライエツチング方法 - Google Patents

プラズマ装置およびこれを用いたドライエツチング方法

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JPH05136092A
JPH05136092A JP32230591A JP32230591A JPH05136092A JP H05136092 A JPH05136092 A JP H05136092A JP 32230591 A JP32230591 A JP 32230591A JP 32230591 A JP32230591 A JP 32230591A JP H05136092 A JPH05136092 A JP H05136092A
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wafer
temperature
etching
substrate
cooling
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Tetsuya Tatsumi
哲也 辰巳
Shingo Kadomura
新吾 門村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 堆積性物質を側壁保護に用いるドライエッチ
ングと、該堆積性物質の除去とを、装置をマルチ・チャ
ンバ化せずに連続プロセスとして行う。 【構成】 有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置
のウェハ・ステージ9に冷却配管10を内蔵させ、裏面
からは着脱式の板状発熱体17を押さえ板12により圧
接する。冷却配管10への冷媒の供給と板状発熱体17
への通電を切り換えることにより、マイナス数十℃〜百
数十℃の広い温度範囲でウェハ8の温度を制御できる。
ウェハ温度は光ファイバ16を利用した蛍光ファイバ温
度計によりモニタする。上記装置は、たとえばS2 2
等のガスを用い、S(イオウ)を堆積させて異方性加工
を行うプロセスに適用でき、スループット,経済性,信
頼性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造分野等
において適用されるプラズマ装置およびこれを用いたド
ライエッチング方法に関し、特に堆積性物質を用いて側
壁保護を行いながらエッチングを行う工程と該堆積性物
質の除去とを、単一チャンバ内で連続的に行うことを可
能とする装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI,ULSI等にみられる
ように半導体装置の高集積化および高性能化が進展する
に伴い、各種プロセスに対する技術的要求も年々厳しさ
を増している。ドライエッチング技術についても、本来
は互いに取捨選択される関係にある高異方性,高速性,
高選択性,低損傷性,低汚染性等の諸要求を、いずれも
高いレベルで満足できる方法が切望されている。
【0003】このような諸要求を満足するものとして有
望視されている技術のひとつに、低温エッチングがあ
る。これは、基板(ウェハ)の温度を0℃以下に保持す
ることにより、深さ方向のエッチング速度をイオン・ア
シスト効果により実用レベルに維持したまま、側壁部に
おけるラジカル反応を凍結または抑制してアンダカット
等の形状不良を防止しようとする技術である。この方法
によれば、異方性加工に必要な入射イオン・エネルギー
を低減できるため、低損傷性,低汚染性も達成できると
いうメリットも得られる。
【0004】たとえば、第35回応用物理学関係連合講
演会(1988年春季年会)講演予稿集第495ペー
ジ,演題番号28a−G−2には、ウェハを−130℃
に冷却し、SF6 ガスを用いてシリコン・トレンチ・エ
ッチングおよびn+ 型多結晶シリコン層の異方性エッチ
ングを行った例が報告されている。なお、通常のエッチ
ング・プロセスでは、特にウェハの冷却を行わなければ
エッチング中のウェハ温度はプラズマ輻射熱や反応熱に
より百数十℃にまで上昇するのが普通なので、ウェハ温
度をたとえば室温近傍に維持するプロセスも広義の低温
エッチングと解釈できる。
【0005】しかし、低温エッチングにおいて高異方性
の達成をラジカル反応の凍結もしくは抑制のみに頼ろう
とすると、冷媒として液体窒素を要するレベルの低温冷
却が必要となる。このことは、経済性やスループットを
大きく低下させる原因となる他、チラー,真空ポンプ,
真空シール材等のハードウェア面の性能限界による問題
も多く抱えることとなり、早期実用化は困難である。
【0006】そこで、低温によるラジカル反応抑制に側
壁保護を組み合わせ、室温に近い温度領域でも異方性エ
ッチングを可能とすることが、より実用的なアプローチ
として考えられる。
【0007】本願出願人は、この側壁保護をイオウ
(S)の堆積により行う一連の技術をこれまでに多数提
案している。このSの堆積は、1分子中のS原子数とハ
ロゲン(X)原子数との比、すなわちS/X比が比較的
大きいハロゲン化イオウを主体とするエッチング・ガス
を使用することにより可能となる。たとえば、特願平2
−198045号明細書では、酸化シリコン系材料層を
エッチングするために、エッチング・ガスの主成分とし
てS2 2 に代表されるフッ化イオウを提案した。これ
は、SF+ 等のイオンを主エッチング種として利用する
プロセスである。また、特願平3−210516号明細
書では、シリコン系材料層およびアルミニウム(Al)
系材料層をエッチングするために、上記フッ化イオウに
加えてS2 Cl2 に代表される塩化イオウ、およびS2
Br2 に代表される臭化イオウを提案した。これは、F
* ,Cl* ,Br* 等のハロゲン・ラジカルを主エッチ
ング種として利用するプロセスである。特に、酸化シリ
コン系材料層やシリコン系材料層のエッチングに関して
は、クロロフルオロカーボン(CFC)系ガスを用いず
に済むプロセス(いわゆる脱フロン対策)としての意義
が極めて大きい。
【0008】さらに、上記ハロゲン化イオウは、既にエ
ッチング・ガスとして良く知られているSF6 とは異な
り、放電解離により気相中にSを生成することができ
る。このSは、基板がおおよそ室温以下に冷却されてい
ればその表面へ堆積し、側壁保護効果を発揮する。した
がって、ウェハの冷却温度も−70〜−50℃程度の中
低温域ないし室温域とすれば十分であり、エタノール等
の汎用の有機溶媒を冷媒として使用することができる。
しかも、堆積したSはエッチング終了後に基板を90〜
150℃程度に加熱すれば容易に昇華除去できるため、
パーティクル汚染を惹起させる虞れもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にSの堆積および昇華除去を巧妙に利用するプロセスで
は、ウェハ温度を中低温域から百数十℃程度におよぶ広
い温度範囲で制御する必要がある。そこで、最も単純な
発想としては、ウェハ冷却に使用する冷媒をそのまま加
熱して加熱媒体としても使用することが考えられる。し
かし、冷媒がたとえばエタノールである場合、熱容量が
大きく昇温速度が遅いこと、Sが昇華できる温度に達す
る前に自身が気化してしまうこと等の問題がある。
【0010】このため、従来はエッチングの終了したウ
ェハをエッチング・チャンバから大気中へ一旦取り出
し、別の真空チャンバ内のヒータでウェハを加熱してS
を昇華除去せざるを得なかった。しかし、これは当然の
ことながらスループットの低下、ダストの付着、あるい
は大気開放中のSの酸化等の問題を引き起こす。近年で
は、ウェハの昇温が可能な後処理チャンバを具備したマ
ルチチャンバ型の低温エッチング装置等も提案されてい
るが、クリーン・ルーム内の限られた設置スペース内に
このような高価で大型の装置を導入することが、コスト
的にも物理的にも常に可能であるとは限らない。
【0011】そこで本発明は、装置の高コスト化や大型
化を招くことなく、ウェハの冷却加熱を行うことが可能
なプラズマ装置、およびこれを効果的に用いたドライエ
ッチング方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために提案されるものである。すなわち、本願
の第1の発明にかかるプラズマ装置は、プラズマ中に設
置される基板載置電極を有し、この基板載置電極上に載
置される基板に対して所定の処理を施す装置であって、
上記基板載置電極が、前記基板を冷却するための冷却手
段と、この基板載置電極に対し着脱自在であって前記基
板を加熱するための加熱手段と、前記基板の温度をモニ
タするための温度モニタ手段とを備えてなることを特徴
とする。
【0013】本願の第2の発明にかかるドライエッチン
グ方法は、第1の発明のプラズマ装置を用い、前記冷却
手段により前記基板を冷却した状態で堆積性物質を該基
板の表面に堆積させながらエッチングを行う工程と、前
記加熱手段により前記基板を加熱することにより前記堆
積性物質を除去する工程とを有することを特徴とする。
【0014】
【作用】本願の第1の発明にかかるプラズマ装置は、基
板載置電極がウェハの冷却手段と加熱手段と温度モニタ
手段とを具備してなるものである。つまり、冷却手段を
備えた従来の低温エッチング装置のウェハ載置電極に、
加熱手段と温度モニタ手段とが付加されたものである。
あるいは、基板載置電極に加熱手段を付加する構成に限
ってみれば、Al系材料層や銅(Cu)系材料層のよう
にエッチング反応生成物の蒸気圧を高める必要があるプ
ロセスに適用されるドライエッチング装置が既に公知で
あるので、この基板載置電極に冷却手段と温度モニタ手
段が付加されたものとも考えられる。いずれにしても、
単一のウェハ載置電極上でウェハ温度をマイナス数十℃
の中低温域から百数十℃以上に至る広い温度範囲で制御
することは、本発明のプラズマ装置にして初めて可能と
なり、装置の大型化を招かない。この冷却/加熱は、温
度モニタ手段を併用することで、高精度に行うことがで
きる。
【0015】ここで、上記加熱手段を着脱可能な構成と
したことは、装置の保守管理上、極めて大きな意義を有
している。これは、エッチング反応生成物や堆積性物質
が種類によっては加熱手段を構成する材料を劣化させる
虞れがあること、および上記材料が広い温度域で膨張と
収縮を繰り返すことにより該材料にストレスが生じ、断
線等の事故が発生し易くなること等の理由により、上記
加熱手段が基本的に消耗品であるからである。
【0016】本願の第2の発明では、上記のプラズマ装
置を使用して堆積性物質の堆積と除去を行うドライエッ
チング方法を提案する。すなわち、エッチング中は、想
定する堆積性物質が安定に存在し得る温度までウェハを
冷却することにより、該堆積性物質をウェハの表面に堆
積させ、選択性の向上効果や側壁保護効果を得る。一
方、エッチング終了後は、この堆積性物質が気化,分
解,昇華等の機構により容易にウェハ表面から脱離し得
る温度までウェハを加熱することにより、堆積性物質を
除去するわけである。本発明の方法によれば、途中でウ
ェハを大気搬送する必要がないのでスループットが向上
する他、ウェハの汚染や堆積性物質の変質等も防止する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0018】実施例1 本実施例は、本願の第1の発明を適用してRFバイアス
印加型の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置を
構成した例である。まず、この装置の構成例の概略につ
いて、図1を参照しながら説明する。基本的な構成要素
は、2.45GHzのマイクロ波を発生するマグネトロ
ン1、マイクロ波を導く矩形導波管2および円形導波管
3、上記マイクロ波を利用してECR放電により内部に
プラズマPを生成させるための石英製のベルジャー4、
上記円形導波管3と上記ベルジャー4を周回するように
配設され875Gaussの磁場強度を達成できるソレ
ノイド・コイル5、上記ベルジャー4に接続され図中矢
印A方向に高真空排気される処理チャンバ6、該処理チ
ャンバ6と上記ベルジャー4へ処理に必要なガスをそれ
ぞれ矢印B1 ,B2 方向から供給するガス導入管7、ウ
ェハ8を載置するためのウェハ・ステージ9、該ウェハ
・ステージ9にRFバイアスを印加するためにブロッキ
ング・コンデンサ11等を介して接続されるRF電源1
4等である。
【0019】ここで、上記ウェハ・ステージ9の内部に
は、外部に設置されるチラー15から導出される冷却配
管10が埋設されており、適当な冷媒を矢印C1 ,C2
方向に循環させることによりウェハ8を冷却するように
なされている。また、ウェハ・ステージ9の裏面側には
該ウェハ・ステージ9とほぼ同じ外周を有する導電性の
押さえ板12が圧接され、これら両者の間に板状発熱体
17が挾持されている。これにより、また板状発熱体1
7からウェハ・ステージ9への熱伝導が可能となる。し
たがって、ウェハ8を加熱する際には、上記冷却配管1
0への冷媒の供給を停止し、上記板状発熱体17に通電
すれば良い。また、上記押さえ板12の中心部は導電性
の支柱13に接合支持されており、ウェハ・ステージ
9、押さえ板12、支柱13の三者は電気的に一体化さ
れており、ウェハ載置電極として機能する。前述のRF
電源14はこの支柱13に接続されており、RFバイア
スはここから押さえ板12、ウェハ・ステージ9を介し
てウェハ8に印加される。
【0020】ここで、上記ウェハ・ステージ9のより詳
細な構成を図2の分解斜視図にもとづいて説明する。上
記冷却配管10は、冷却効率を高めるために適当なパタ
ーンにて迂回しながらウェハ・ステージ9中に埋設され
ている。ここでは、図示を簡略化する都合上、比較的単
純なパターンを示したが、温度分布を均一化させるため
により複雑な渦巻き状等のパターンであっても良い。こ
の冷却配管10にエタノール、あるいはフルオロカーボ
ン系冷媒(3M社製;商品名フロリナート等)等を供給
すれば、−80〜−70℃程度のウェハ冷却が可能であ
る。
【0021】上記ウェハ・ステージ9と上記押さえ板1
2の圧接は、たとえばねじ19で両者を螺合させること
により行われる。すなわち、ねじ19は、押さえ板12
に穿設されたねじ穴12bを介してウェハ・ステージ9
の裏面側に穿設されたねじ穴9bに挿入される。ねじ穴
9b,12bの穿設位置や個数は図示された例に限られ
るものではない。
【0022】上記板状発熱体17は、上記押さえ板12
と上記ウェハ・ステージ9の間において、両者の螺合位
置および後述の温度モニタ手段等の配設位置に支障を来
さない適当な位置に配設される。この板状発熱体17か
らはリード線18が導出されて電源22に接続されてお
り、これらによりヒータが構成されている。この板状発
熱体17としては、ポリイミド・フィルムにニクロム
(NiCr合金)を蒸着したものや、カーボン・ヒータ
を雲母で絶縁したもの等を使用することができ、おおよ
そ150℃までの加熱が可能である。
【0023】さらに、本発明の装置には、ウェハ8の温
度をモニタするために、蛍光ファイバ温度計が配設され
ている。この蛍光ファイバ温度計は、特定波長の光に励
起されて蛍光物質が発する蛍光の減衰時間が被測温体の
温度に依存して変化する性質(蛍光緩和特性)を、温度
計測に利用するものである。具体的には、光ファイバ1
6の先端にマグネシウム蛍光体等の蛍光体16aが接着
されてなるプローブと、このプローブに接続され、励起
用パルス光源,受光素子,演算回路等を内蔵する温度測
定回路20から構成される。上記蛍光体16aはウェハ
8の裏面に接触保持され、励起用パルス光により励起さ
れる。蛍光体16aから発した蛍光は光ファイバ16を
介して受光され、その際の減衰パターンを上記温度測定
回路20演算処理することによりウェハ8の温度を算出
するわけである。
【0024】ここで、上述のような蛍光ファイバ温度計
の配設を可能とするため、上記ウェハ・ステージ9、押
さえ板12、支柱13には、それぞれ貫通孔9a,12
a,13aが穿設され、光ファイバ16を挿通可能とな
されている。また、このウェハ8の測温データをヒータ
の温度制御に利用するため、上記温度測定回路20はリ
レー回路21を介して上記電源22に接続されている。
すなわち、上記リレー回路21は、ヒータの設定温度と
ウェハ8の測温データを比較し、その結果に応じて電源
22のON/OFF制御を行うわけである。
【0025】かかる装置構成によれば、単一のウェハ載
置電極上でウェハ温度をおおよそ−70〜150℃の範
囲で精密に制御することができるので、装置の大型化や
高コスト化を招くことなく、温度設定の異なる連続プロ
セスに対応することが可能となる。しかも、ヒータの一
部を構成する板状発熱体17はウェハ・ステージ9と押
さえ板12の間に挾持されているのみであり、リード線
18と共に容易に着脱可能であるため、メンテナンス性
も良好である。
【0026】実施例2 本実施例では、実施例1で前述した板状発熱体17に代
えて、図3に示されるようなシース(鞘)・ヒータ23
を使用した。シース・ヒータ23は任意の形状に屈曲さ
せて使用できるため、ここでは押さえ板12の上面にお
いて貫通孔12aの周囲に渦巻き状に配設した。リード
線24を実施例1と同様に電源22へ接続し、上記押さ
え板12をウェハ・ステージ9に圧接させ、図示されな
い蛍光ファイバ温度計も同様に接続すれば、ウェハ8の
昇降温および温度制御を行うことができる。
【0027】実施例3 本実施例は、本願の第2の発明をゲート電極加工に適用
し、前述の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置
内でS2 2 を使用して多結晶シリコン層をエッチング
した例である。まず、本実施例でエッチング・サンプル
として用いたウェハ8の構成例を図4(a)に示す。こ
のウェハ8は、単結晶シリコン基板31上に酸化シリコ
ンからなるゲート酸化膜32を介してn型不純物を含有
する多結晶シリコン層33が積層され、さらにその上に
所定の形状にパターニングされたレジスト・マスク34
が形成されてなるものである。
【0028】このウェハ8を、実施例1で前述したRF
バイアス印加型の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチン
グ装置のウェハ・ステージ9上にセットし、チラー15
から冷却配管10にエタノール冷媒を供給した。この状
態で、一例として下記の条件で上記多結晶シリコン層3
3をエッチングした。
【0029】 S2 2 流量 5SCCM ガス圧 1.3Pa(10mTorr) マイクロ波パワー 850W(2.45GHz) RFバイアス・パワー 30W (2MHz) ウェハ温度 −50℃ このエッチング過程では、S2 2 から生成するF*
よるラジカル反応が、SF+ ,S+ 等のイオンにアシス
トされる機構でエッチングが進行し、多結晶シリコン層
32はSiFx の形で除去された。一方、S2 2 から
解離生成する遊離のSは、低温冷却されたウェハ8の表
面に吸着された。ここで、吸着されたSのうち原理的に
イオンの垂直入射が生じないパターン側壁部に堆積した
分は、側壁保護膜35を形成した。このようなイオン・
アシスト機構と側壁保護膜35の寄与により、図4
(b)に示されるように、良好な異方性形状を有するゲ
ート電極33aが形成された。
【0030】次に、冷却配管10へのエタノール冷媒の
供給を停止し、電源22をONとしてヒータに通電し
た。これにより、板状発熱体17を昇温させ、さらにウ
ェハ・ステージ9を介してウェハ8を加熱した。このと
き、ウェハ8の目標温度設定値を150℃とし、蛍光フ
ァイバ温度計の測温データにもとづくフィードバック制
御を行った。このウェハ加熱によりSが昇華するため、
図4(c)に示されるように、パターン側壁部の側壁保
護膜35は何らパーティクル汚染を惹起させることなく
除去された。
【0031】このように本実施例では、Sの堆積と昇華
を行うために−50〜150℃の広い温度範囲にわたる
制御を要するプロセスを、単一のベルジャー4内の単一
のウェハ・ステージ9上で実施することができ、優れた
スループットが達成された。しかも、新たなダストの付
着やSの酸化等の問題は生じなかった。なお、本願の第
2の発明は、上述のような多結晶シリコン・ゲート電極
加工のみならず、ポリサイド・ゲート電極加工、Al配
線加工、シリコン・トレンチ・エッチング等にも適用で
きる。また、ウェハ上における材料層の構成、堆積性物
質の種類、エッチング条件、エッチング装置の構成等は
適宜変更可能であることは、言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のプラズマ装置によれば、装置を何ら大型化,高コス
ト化することなく、単一のウェハ載置電極上で従来より
も遙かに幅広い温度範囲でウェハ温度を制御することが
可能となる。この装置は、消耗品である加熱手段を着脱
式としたことで、優れたメンテナンス性を有するもので
もある。
【0033】また、かかる装置を使用してドライエッチ
ングを行えば、堆積性物質の堆積と除去とを巧妙に利用
しながら高選択異方性エッチングを行うことが可能とな
り、しかも別チャンバへのウェハの移送が不要となるた
め、スループットや信頼性を高めることができる。特
に、上記堆積性物質としてSを選択した場合には、優れ
た脱CFC対策を提供することができる。
【0034】したがっで本発明は、微細なデザイン・ル
ールにもとづいて設計され、高性能および高集積度を有
する半導体装置の製造に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプラズマ装置の一構成例を示
す概略断面図である。
【図2】図1に示されるプラズマ装置のウェハ載置電極
の近傍を拡大し温度モニタ手段と共に示す分解斜視図で
ある。
【図3】本発明のプラズマ装置において、他の加熱手段
を用いた例を示す斜視図である。
【図4】本発明のドライエッチング方法を多結晶シリコ
ン・ゲート電極加工に適用したプロセス例をその工程順
にしたがって示す概略断面図であり、(a)は多結晶シ
リコン層上にレジスト・マスクが形成された状態、
(b)はエッチングにより側壁保護膜の形成を伴いなが
らゲート電極が形成された状態、(c)はウェハ加熱に
より側壁保護膜が昇華除去された状態をそれぞれ表す。
【符号の説明】
4 ・・・ベルジャー 8 ・・・ウェハ 9 ・・・ウェハ・ステージ 10 ・・・冷却配管 12 ・・・押さえ板 13 ・・・支柱 15 ・・・チラー 16 ・・・光ファイバー 16a ・・・蛍光体 17 ・・・板状発熱体 18,24・・・リード線 20 ・・・温度測定回路 21 ・・・リレー回路 22 ・・・電源 23 ・・・シース・ヒータ 31 ・・・単結晶シリコン基板 32 ・・・ゲート酸化膜 33 ・・・多結晶シリコン層 33a ・・・ゲート電極 34 ・・・レジスト・マスク 35 ・・・側壁保護膜(S)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ中に設置される基板載置電極を
    有し、この基板載置電極上に載置される基板に対して所
    定の処理を施すプラズマ装置において、 前記基板載置電極は、前記基板を冷却するための冷却手
    段と、この基板載置電極に対し着脱自在であって前記基
    板を加熱するための加熱手段と、前記基板の温度をモニ
    タするための温度モニタ手段とを備えてなることを特徴
    とするプラズマ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラズマ装置を用い、前
    記冷却手段により前記基板を冷却した状態で堆積性物質
    を該基板の表面に堆積させながらエッチングを行う工程
    と、 前記加熱手段により前記基板を加熱することにより前記
    堆積性物質を除去する工程とを有することを特徴とする
    ドライエッチング方法。
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KR100587628B1 (ko) * 2000-04-26 2006-06-08 액셀리스 테크놀로지스, 인크. 플라즈마 처리 시스템에서 반응 가스 온도를 감소시키는능동-냉각 분배판
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JP2019033231A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JP2020136669A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 東京エレクトロン株式会社 エッチング方法

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