JPH05135680A - 消弧装置 - Google Patents
消弧装置Info
- Publication number
- JPH05135680A JPH05135680A JP29448491A JP29448491A JPH05135680A JP H05135680 A JPH05135680 A JP H05135680A JP 29448491 A JP29448491 A JP 29448491A JP 29448491 A JP29448491 A JP 29448491A JP H05135680 A JPH05135680 A JP H05135680A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc
- gas
- contact
- partition plate
- magnetic body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H9/00—Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
- H01H9/30—Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
- H01H9/34—Stationary parts for restricting or subdividing the arc, e.g. barrier plate
- H01H2009/348—Provisions for recirculation of arcing gasses to improve the arc extinguishing, e.g. move the arc quicker into the arcing chamber
Landscapes
- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
- Breakers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ガスの接点部の後方への流入を防止し消弧性能
の向上および絶縁劣化の防止を図った消弧装置を提供す
る。 【構成】一端壁１９に排気孔４を有し他端壁側に接点部
５を有する消弧室１と、Ｕ字形であってその一対の側板
８が消弧室１の側壁６に還流用隙間７をおいて平行に対
向するように消弧室１の中央部に配置された磁性体２
と、接点部５を通す開口部１１を有し接点部５の接点に
対して磁性体２と反対側に配置されて消弧室１を仕切る
仕切り板３とを備えている。
の向上および絶縁劣化の防止を図った消弧装置を提供す
る。 【構成】一端壁１９に排気孔４を有し他端壁側に接点部
５を有する消弧室１と、Ｕ字形であってその一対の側板
８が消弧室１の側壁６に還流用隙間７をおいて平行に対
向するように消弧室１の中央部に配置された磁性体２
と、接点部５を通す開口部１１を有し接点部５の接点に
対して磁性体２と反対側に配置されて消弧室１を仕切る
仕切り板３とを備えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、回路遮断器等に適用
される消弧装置に関するものである。
される消弧装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来例を図９および図１０に示す。すな
わち、この消弧装置は、固定接点７０を有する固定接触
子７１と、この固定接触子７１に対向して接離する可動
接点７２を有する可動接触子７３と、可動接点７２と固
定接点７０の間のアークを電源側端子８４側の排気孔７
９の方向に駆動する磁束を発生する一対の駆動コイル７
４と、一対の駆動コイル７４にまたがる側板７５とこの
側板７５を連結する背板７６とで形成されたＵ字形の磁
性体７７と、この磁性体７７の内面に被覆されてアーク
の熱により熱分解ガスを発生する絶縁体７８とを備え、
一端壁８１に排気孔７９を有する消弧室８０に収納して
いる。
わち、この消弧装置は、固定接点７０を有する固定接触
子７１と、この固定接触子７１に対向して接離する可動
接点７２を有する可動接触子７３と、可動接点７２と固
定接点７０の間のアークを電源側端子８４側の排気孔７
９の方向に駆動する磁束を発生する一対の駆動コイル７
４と、一対の駆動コイル７４にまたがる側板７５とこの
側板７５を連結する背板７６とで形成されたＵ字形の磁
性体７７と、この磁性体７７の内面に被覆されてアーク
の熱により熱分解ガスを発生する絶縁体７８とを備え、
一端壁８１に排気孔７９を有する消弧室８０に収納して
いる。
【０００３】この消弧装置によれば、過大電流の発生時
に電磁反発力によって開離する可動接触子７３の可動接
点７２と固定接点７０との間に発生したアークは、駆動
コイル７４および磁性体７７によって磁気駆動され、こ
れによりアークが伸長してアーク電圧が上昇する。ま
た、アークの熱により絶縁体７８より発生した熱分解ガ
スでアークを冷却する相乗効果によってアークを消弧す
る。
に電磁反発力によって開離する可動接触子７３の可動接
点７２と固定接点７０との間に発生したアークは、駆動
コイル７４および磁性体７７によって磁気駆動され、こ
れによりアークが伸長してアーク電圧が上昇する。ま
た、アークの熱により絶縁体７８より発生した熱分解ガ
スでアークを冷却する相乗効果によってアークを消弧す
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この消
弧装置は、アーク発生時のガスがアークの移動に伴って
排気孔７９の方向に移動するが、一部は磁性体７７の側
板７５と消弧室８０の側壁８２との間の隙間８３を通っ
て図１０の矢印Ｂのように排気孔７９と反対側に還流
し、これによって他端壁側の可動接触子７３を含む接点
部の後方にも流れるため、アークをガスの圧力で排気孔
７９の方向へ効果的に駆動することができず、その分消
弧性能が悪くなるという欠点があった。またガスが接点
部の後方へ流入するため絶縁劣化が起きるという問題が
ある。
弧装置は、アーク発生時のガスがアークの移動に伴って
排気孔７９の方向に移動するが、一部は磁性体７７の側
板７５と消弧室８０の側壁８２との間の隙間８３を通っ
て図１０の矢印Ｂのように排気孔７９と反対側に還流
し、これによって他端壁側の可動接触子７３を含む接点
部の後方にも流れるため、アークをガスの圧力で排気孔
７９の方向へ効果的に駆動することができず、その分消
弧性能が悪くなるという欠点があった。またガスが接点
部の後方へ流入するため絶縁劣化が起きるという問題が
ある。
【０００５】したがって、この発明の目的は、ガスの接
点部の後方への流入を防止し消弧性能の向上および絶縁
劣化の防止を図った消弧装置を提供することである。
点部の後方への流入を防止し消弧性能の向上および絶縁
劣化の防止を図った消弧装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の消弧装置は、
一端壁に排気孔を有し他端壁側に接点部を有する消弧室
と、Ｕ字形であってその一対の側板が前記消弧室の側壁
に還流用隙間をおいて平行に対向するように前記消弧室
の中央部に配置された磁性体と、前記接点部を通す開口
部を有し前記接点部の接点に対して前記磁性体と反対側
に配置されて前記消弧室を仕切る仕切り板とを備えたも
のである。
一端壁に排気孔を有し他端壁側に接点部を有する消弧室
と、Ｕ字形であってその一対の側板が前記消弧室の側壁
に還流用隙間をおいて平行に対向するように前記消弧室
の中央部に配置された磁性体と、前記接点部を通す開口
部を有し前記接点部の接点に対して前記磁性体と反対側
に配置されて前記消弧室を仕切る仕切り板とを備えたも
のである。
【０００７】請求項２の消弧装置は、請求項１におい
て、前記仕切り板は、還流用隙間を還流したガスを前記
磁性体の内部に還流させるガイド突条を中央部に形成し
ている。
て、前記仕切り板は、還流用隙間を還流したガスを前記
磁性体の内部に還流させるガイド突条を中央部に形成し
ている。
【０００８】
【作用】請求項１の消弧装置によれば、接点部にアーク
が発生すると、アークはＵ字形の磁性体の背板側に引き
寄せられて伸長する。またガスはアークの伸長方向に移
動し一端壁の排気孔より排気されるが、一部は磁性体の
側板と消弧室の側壁との間の還流用隙間を通って接点部
側に還流し、仕切り板によりＵターンして磁性体の内部
に進入し排気孔側に移動する。その結果、還流するガス
の圧力によりアークをより一層迅速に排気孔側に駆動す
るので、アークの走行性がよくなりアーク電圧が高くな
るので、消弧性能を向上することができる。また仕切り
板により接点部の後方へのガスの流入が防止されるので
絶縁劣化を防止することができる。
が発生すると、アークはＵ字形の磁性体の背板側に引き
寄せられて伸長する。またガスはアークの伸長方向に移
動し一端壁の排気孔より排気されるが、一部は磁性体の
側板と消弧室の側壁との間の還流用隙間を通って接点部
側に還流し、仕切り板によりＵターンして磁性体の内部
に進入し排気孔側に移動する。その結果、還流するガス
の圧力によりアークをより一層迅速に排気孔側に駆動す
るので、アークの走行性がよくなりアーク電圧が高くな
るので、消弧性能を向上することができる。また仕切り
板により接点部の後方へのガスの流入が防止されるので
絶縁劣化を防止することができる。
【０００９】請求項２の消弧装置によれば、請求項１に
おいて、前記仕切り板は還流用隙間を還流したガスを前
記磁性体の内部に還流させるガイド突条を中央部に形成
しているため、還流用隙間より還流したガスが仕切り板
のガイド突条に沿って磁性体内に入り込みやすくなり、
アークを推進するガスの圧力をより一層高めることがで
きるので、アークの駆動を増すことができアーク電圧を
さらに高めることができる。
おいて、前記仕切り板は還流用隙間を還流したガスを前
記磁性体の内部に還流させるガイド突条を中央部に形成
しているため、還流用隙間より還流したガスが仕切り板
のガイド突条に沿って磁性体内に入り込みやすくなり、
アークを推進するガスの圧力をより一層高めることがで
きるので、アークの駆動を増すことができアーク電圧を
さらに高めることができる。
【００１０】
【実施例】この発明の一実施例を図１ないし図４により
説明する。すなわち、この消弧装置は、消弧室１と、磁
性体２と、仕切り板３とを有する。消弧室１は、一端壁
１９に排気孔４を有し他端壁側に接点部５を有する。実
施例の消弧室１は図２に示すように回路遮断器１３の器
台１２に形成されている。回路遮断器１３は電源側端子
１４，負荷側端子１５，過電流等の異常電流検出手段
（図示せず），接点部５をハンドル１６で操作し異常電
流検出手段の動作に応動して接点部５を開極させる開閉
機構部（図示せず）等からなっている。また接点部５の
固定側の接点１０は消弧室１の底部に設置された固定接
触子１７の一端部に設けられその他端部は消弧室１の排
気孔４より外部に延出しその他端部に電源側端子１４を
設けている。固定接触子１７は図３および図４に示すよ
うに、接点１０の両側に駆動コイル部２１を形成し、駆
動コイル部２１の一端と接点１０とが連続し駆動コイル
部２１の他端と電源側端子１４とが連続するように形成
している。すわなちこの駆動コイル部２１は矩形板に略
Ｕ字形の切筋を形成し、その切筋と矩形板の側縁側をＣ
字形に折曲して駆動コイル部２１を形成している。一端
壁１９は排気孔４を有する排気板を実施例とし、電源側
端子１４と接点１０を仕切る位置で消弧室１の側壁６に
形成した一対のリブ３２により形成された支持溝３３に
支持されている。接点部５の可動側の接点９は可動接触
子１８の先端部に設けられ、基端部は開閉機構部の回動
軸（図示せず）に連結されている。なお２９は回路遮断
器１３の負荷側端子１５側の通気孔である。
説明する。すなわち、この消弧装置は、消弧室１と、磁
性体２と、仕切り板３とを有する。消弧室１は、一端壁
１９に排気孔４を有し他端壁側に接点部５を有する。実
施例の消弧室１は図２に示すように回路遮断器１３の器
台１２に形成されている。回路遮断器１３は電源側端子
１４，負荷側端子１５，過電流等の異常電流検出手段
（図示せず），接点部５をハンドル１６で操作し異常電
流検出手段の動作に応動して接点部５を開極させる開閉
機構部（図示せず）等からなっている。また接点部５の
固定側の接点１０は消弧室１の底部に設置された固定接
触子１７の一端部に設けられその他端部は消弧室１の排
気孔４より外部に延出しその他端部に電源側端子１４を
設けている。固定接触子１７は図３および図４に示すよ
うに、接点１０の両側に駆動コイル部２１を形成し、駆
動コイル部２１の一端と接点１０とが連続し駆動コイル
部２１の他端と電源側端子１４とが連続するように形成
している。すわなちこの駆動コイル部２１は矩形板に略
Ｕ字形の切筋を形成し、その切筋と矩形板の側縁側をＣ
字形に折曲して駆動コイル部２１を形成している。一端
壁１９は排気孔４を有する排気板を実施例とし、電源側
端子１４と接点１０を仕切る位置で消弧室１の側壁６に
形成した一対のリブ３２により形成された支持溝３３に
支持されている。接点部５の可動側の接点９は可動接触
子１８の先端部に設けられ、基端部は開閉機構部の回動
軸（図示せず）に連結されている。なお２９は回路遮断
器１３の負荷側端子１５側の通気孔である。
【００１１】磁性体２は、Ｕ字形であってその一対の側
板８が消弧室１の側壁６に還流用隙間７をおいて平行に
対向するように消弧室１の中央部に配置されている。実
施例では図４に示すＵ字形の絶縁体２２が図３に示すよ
うに駆動コイル部２１の内側で接点１０に被さるように
配置され、これに磁性体２が被さるように嵌合する。こ
の絶縁体２２はアークの熱により熱分解ガスを発生する
とともに磁性体２のアーク橋絡を防止するものであり、
絶縁体２２の周縁部には磁性体２の周縁部を被覆するた
めのフランジ２４、駆動コイル部２１と磁性体２とを絶
縁する仕切り部２５および固定接触子１７の端部に被さ
る絶縁部２６とを有する。実施例の磁性体２は一対の側
板８と側板８をつなぐ背板２８からなり、側板８に駆動
コイル部２１を避けるための切欠部２７を形成してい
る。
板８が消弧室１の側壁６に還流用隙間７をおいて平行に
対向するように消弧室１の中央部に配置されている。実
施例では図４に示すＵ字形の絶縁体２２が図３に示すよ
うに駆動コイル部２１の内側で接点１０に被さるように
配置され、これに磁性体２が被さるように嵌合する。こ
の絶縁体２２はアークの熱により熱分解ガスを発生する
とともに磁性体２のアーク橋絡を防止するものであり、
絶縁体２２の周縁部には磁性体２の周縁部を被覆するた
めのフランジ２４、駆動コイル部２１と磁性体２とを絶
縁する仕切り部２５および固定接触子１７の端部に被さ
る絶縁部２６とを有する。実施例の磁性体２は一対の側
板８と側板８をつなぐ背板２８からなり、側板８に駆動
コイル部２１を避けるための切欠部２７を形成してい
る。
【００１２】仕切り板３は、接点部５を通す開口部１１
を有し接点部５の接点９，１０に対して磁性体２と反対
側に配置されて消弧室１を仕切る。実施例では消弧室１
の側壁６に支持溝３０を一対のリブ３１により形成し、
支持溝３０に仕切り板３の両側部を支持し、かつ下端部
を絶縁部２６に約２ｍｍ程度の隙間をおいている。また
可動接触子１８は仕切り板３の開口部１１を回動可能に
貫通している。
を有し接点部５の接点９，１０に対して磁性体２と反対
側に配置されて消弧室１を仕切る。実施例では消弧室１
の側壁６に支持溝３０を一対のリブ３１により形成し、
支持溝３０に仕切り板３の両側部を支持し、かつ下端部
を絶縁部２６に約２ｍｍ程度の隙間をおいている。また
可動接触子１８は仕切り板３の開口部１１を回動可能に
貫通している。
【００１３】この実施例は、接点９，１０のオン状態で
電源側端子１４と負荷側端子１５との間に短絡電流が流
れると、電磁反発力によって可動接触子１８が回動する
と同時に異常電流検出手段が動作し開閉機構部がトリッ
プ動作して可動接触子１８が開極動作し、接点９が開極
する。このとき接点部５にアークが発生すると、駆動コ
イル部２１に発生する磁束にアークが鎖交するため駆動
力が発生し排気孔４側に磁気駆動される。また可動接触
子１８および固定接触子１７に流れる電流ならびにアー
クのまわりに発生する磁束が磁性体２を通り側板８間を
流れることによって、アークに鎖交してアークを背板２
８側に引き寄せる。これらのアーク駆動力によってアー
クが伸長しアーク電圧が上昇する。またアークの熱によ
り絶縁体２２より発生した熱分解ガスでアークを冷却す
る相乗効果によってアークを消弧する。
電源側端子１４と負荷側端子１５との間に短絡電流が流
れると、電磁反発力によって可動接触子１８が回動する
と同時に異常電流検出手段が動作し開閉機構部がトリッ
プ動作して可動接触子１８が開極動作し、接点９が開極
する。このとき接点部５にアークが発生すると、駆動コ
イル部２１に発生する磁束にアークが鎖交するため駆動
力が発生し排気孔４側に磁気駆動される。また可動接触
子１８および固定接触子１７に流れる電流ならびにアー
クのまわりに発生する磁束が磁性体２を通り側板８間を
流れることによって、アークに鎖交してアークを背板２
８側に引き寄せる。これらのアーク駆動力によってアー
クが伸長しアーク電圧が上昇する。またアークの熱によ
り絶縁体２２より発生した熱分解ガスでアークを冷却す
る相乗効果によってアークを消弧する。
【００１４】またアークの発生に伴って生じるガスおよ
び絶縁体２２より熱分解して発生するガスはアークの伸
長方向に移動し排気孔４より排気されるが、一部は図１
の矢印Ａに示すように磁性体２の側板８と消弧室１の側
壁６との間の還流用隙間７を通って接点部５側に還流
し、仕切り板３によりＵターンして磁性体２の内部に進
入し排気孔４側に移動する。その結果、ガスの流れに伴
う圧力によって、磁性体２内部の接点９，１０の近傍の
アークは、排気孔４側へ駆動伸長され、アークをより一
層迅速に排気孔４側に駆動することができ、アーク電圧
を上昇させ、消弧性能を向上することができる。
び絶縁体２２より熱分解して発生するガスはアークの伸
長方向に移動し排気孔４より排気されるが、一部は図１
の矢印Ａに示すように磁性体２の側板８と消弧室１の側
壁６との間の還流用隙間７を通って接点部５側に還流
し、仕切り板３によりＵターンして磁性体２の内部に進
入し排気孔４側に移動する。その結果、ガスの流れに伴
う圧力によって、磁性体２内部の接点９，１０の近傍の
アークは、排気孔４側へ駆動伸長され、アークをより一
層迅速に排気孔４側に駆動することができ、アーク電圧
を上昇させ、消弧性能を向上することができる。
【００１５】仕切り板３を有するこの実施例と仕切り板
３のない従来例との消弧性能を大電流遮断試験により調
べた。試験条件は２６５Ｖ，５ｋＡである。その結果、
この実施例について図５の電流Ｑ1 およびアーク電圧Ｑ
2を示し、仕切り板３のない従来例について図６の電流
Ｑ3 およびアーク電圧Ｑ4 を示した。この結果から、図
５の実施例ではアーク電圧Ｑ2 の最大値１９０Ｖ，平均
値１５８Ｖであるのに対して、図６の従来例でのアーク
電圧Ｑ4 の最大値は１４８Ｖ、平均値１２０Ｖであり、
この実施例の方がアーク電圧Ｑ2 が高くなっており、消
弧性能が向上していることが確認された。
３のない従来例との消弧性能を大電流遮断試験により調
べた。試験条件は２６５Ｖ，５ｋＡである。その結果、
この実施例について図５の電流Ｑ1 およびアーク電圧Ｑ
2を示し、仕切り板３のない従来例について図６の電流
Ｑ3 およびアーク電圧Ｑ4 を示した。この結果から、図
５の実施例ではアーク電圧Ｑ2 の最大値１９０Ｖ，平均
値１５８Ｖであるのに対して、図６の従来例でのアーク
電圧Ｑ4 の最大値は１４８Ｖ、平均値１２０Ｖであり、
この実施例の方がアーク電圧Ｑ2 が高くなっており、消
弧性能が向上していることが確認された。
【００１６】またこの実施例によれば、仕切り板３によ
り接点部５の後方にガスが流入しなくなるので絶縁劣化
を防止することができる。この発明の第２の実施例を図
７および図８に示す。すなわち、この消弧装置は、仕切
り板３が還流用隙間７を還流したガスを磁性体２の内部
に還流させるガイド突条３１を中央部に形成している。
実施例のガイド突条３１は断面山形になっている。この
ため、還流用隙間７より還流したガスが仕切り板３のガ
イド突条３１に沿って磁性体２内に入り込みやすくな
り、アークを推進するガスの圧力をより一層高めること
ができるのて、アークの駆動を増すことができアーク電
圧をさらに高めることができる。
り接点部５の後方にガスが流入しなくなるので絶縁劣化
を防止することができる。この発明の第２の実施例を図
７および図８に示す。すなわち、この消弧装置は、仕切
り板３が還流用隙間７を還流したガスを磁性体２の内部
に還流させるガイド突条３１を中央部に形成している。
実施例のガイド突条３１は断面山形になっている。この
ため、還流用隙間７より還流したガスが仕切り板３のガ
イド突条３１に沿って磁性体２内に入り込みやすくな
り、アークを推進するガスの圧力をより一層高めること
ができるのて、アークの駆動を増すことができアーク電
圧をさらに高めることができる。
【００１７】なお、接点部５の構成は前記実施例に限定
されず、駆動コイル部２１のないものを含む。
されず、駆動コイル部２１のないものを含む。
【００１８】
【発明の効果】請求項１の消弧装置によれば、接点部に
アークが発生したときアークはＵ字形の磁性体の背板側
に引き寄せられて伸長し、ガスはアークの伸長方向に移
動し一端壁の排気孔より排気されるが、一部は磁性体の
側板と消弧室の側壁との間の還流用隙間を通って接点部
側に還流し、仕切り板によりＵターンして磁性体の内部
に進入し排気孔側に移動するため、還流するガスの圧力
によりアークをより一層迅速に排気孔側に駆動するの
で、アークの走行性がよくなりアーク電圧が高くなるの
で、消弧性能を向上することができる。また仕切り板に
より接点部の後方へのガスの流入が防止されるので絶縁
劣化を防止することができるという効果がある。
アークが発生したときアークはＵ字形の磁性体の背板側
に引き寄せられて伸長し、ガスはアークの伸長方向に移
動し一端壁の排気孔より排気されるが、一部は磁性体の
側板と消弧室の側壁との間の還流用隙間を通って接点部
側に還流し、仕切り板によりＵターンして磁性体の内部
に進入し排気孔側に移動するため、還流するガスの圧力
によりアークをより一層迅速に排気孔側に駆動するの
で、アークの走行性がよくなりアーク電圧が高くなるの
で、消弧性能を向上することができる。また仕切り板に
より接点部の後方へのガスの流入が防止されるので絶縁
劣化を防止することができるという効果がある。
【００１９】請求項２の消弧装置によれば、請求項１に
おいて、前記仕切り板は還流用隙間を還流したガスを前
記磁性体の内部に還流させるガイド突条を中央部に形成
しているため、還流用隙間より還流したガスが仕切り板
のガイド突条に沿って磁性体内に入り込みやすくなり、
アークを推進するガスの圧力をより一層高めることがで
きるので、アークの駆動を増すことができアーク電圧を
さらに高めることができる。
おいて、前記仕切り板は還流用隙間を還流したガスを前
記磁性体の内部に還流させるガイド突条を中央部に形成
しているため、還流用隙間より還流したガスが仕切り板
のガイド突条に沿って磁性体内に入り込みやすくなり、
アークを推進するガスの圧力をより一層高めることがで
きるので、アークの駆動を増すことができアーク電圧を
さらに高めることができる。
【図１】この発明の第１の実施例の要部断面図である。
【図２】回路遮断器の一部破断面図である。
【図３】消弧装置の要部斜視図である。
【図４】その分解斜視図である。
【図５】遮断時の電流およびアーク電圧の波形図であ
る。
る。
【図６】従来例の遮断時の電流およびアーク電圧の波形
図である。
図である。
【図７】第２の実施例の要部断面図である。
【図８】仕切り板の斜視図である。
【図９】従来例の分解斜視図である。
【図１０】従来例の断面図である。
１ 消弧室 ２ 磁性体 ３ 仕切り板 ４ 排気孔 ５ 接点部 ６ 側壁 ７ 還流用隙間 ８ 側板 １１ 開口部 １９ 一端壁
Claims (2)
- 【請求項１】 一端壁に排気孔を有し他端壁側に接点部
を有する消弧室と、Ｕ字形であってその一対の側板が前
記消弧室の側壁に還流用隙間をおいて平行に対向するよ
うに前記消弧室の中央部に配置された磁性体と、前記接
点部を通す開口部を有し前記接点部の接点に対して前記
磁性体と反対側に配置されて前記消弧室を仕切る仕切り
板とを備えた消弧装置。 - 【請求項２】 前記仕切り板は、還流用隙間を還流した
ガスを前記磁性体の内部に還流させるガイド突条を中央
部に形成している請求項１記載の消弧装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29448491A JPH05135680A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 消弧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29448491A JPH05135680A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 消弧装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05135680A true JPH05135680A (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=17808364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29448491A Pending JPH05135680A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 消弧装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05135680A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2421119A (en) * | 2004-12-08 | 2006-06-14 | Hess Trading Sr Spol S R O | Extinguishing chamber of a circuit chamber |
| WO2011089511A1 (en) * | 2010-01-21 | 2011-07-28 | Eaton Corporation | Arc chamber employing a number of gassing inserts to form a number of gas flow circulation paths and electrical switching apparatus including the same |
| CN102280324A (zh) * | 2011-05-23 | 2011-12-14 | 镇江泰丰电工设备制造有限公司 | 一种用于高压断路器的触头 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP29448491A patent/JPH05135680A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2421119A (en) * | 2004-12-08 | 2006-06-14 | Hess Trading Sr Spol S R O | Extinguishing chamber of a circuit chamber |
| GB2421119B (en) * | 2004-12-08 | 2009-02-04 | Hess Trading Sr Spol S R O | Extinguishing chamber of a circuit breaker |
| WO2011089511A1 (en) * | 2010-01-21 | 2011-07-28 | Eaton Corporation | Arc chamber employing a number of gassing inserts to form a number of gas flow circulation paths and electrical switching apparatus including the same |
| US8247727B2 (en) | 2010-01-21 | 2012-08-21 | Eaton Corporation | Arc chamber employing a number of gassing inserts to form a number of gas flow circulation paths and electrical switching apparatus including the same |
| CN102280324A (zh) * | 2011-05-23 | 2011-12-14 | 镇江泰丰电工设备制造有限公司 | 一种用于高压断路器的触头 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3166890B2 (ja) | 回路遮断器の消弧装置 | |
| US7812276B2 (en) | Electrical switching apparatus, and arc chute and arc member therefor | |
| TW201314728A (zh) | 斷路器 | |
| JPH01311528A (ja) | リモートコントロール式回路しゃ断器 | |
| JP4466237B2 (ja) | 回路遮断器 | |
| JPH09231875A (ja) | 電流開閉装置 | |
| JPH05135680A (ja) | 消弧装置 | |
| CN220020919U (zh) | 一种开关 | |
| CN220172050U (zh) | 灭弧室和断路器 | |
| KR100744245B1 (ko) | 배선용 회로 차단기 | |
| WO2021005889A1 (ja) | 気中回路遮断器 | |
| JP2993346B2 (ja) | 消弧装置 | |
| KR20210116098A (ko) | 직류 차단기 | |
| JPH05135681A (ja) | 消弧装置 | |
| JP5149667B2 (ja) | 接点装置 | |
| JPH0668773A (ja) | 消弧装置 | |
| JPH0471134A (ja) | 回路遮断器 | |
| JPH09293421A (ja) | 消弧装置 | |
| JPH082915Y2 (ja) | 配線用遮断器の消弧室構造 | |
| JP7330385B2 (ja) | 直流遮断器 | |
| JP2965331B2 (ja) | 回路遮断器 | |
| JPH05135682A (ja) | 消弧装置 | |
| WO1984002033A1 (en) | Switch | |
| JP4058967B2 (ja) | 回路しゃ断器 | |
| JPH08335423A (ja) | 回路遮断器 |