JPH05135269A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 自動販売機の本体と、本体前部に設けられた
前扉と、商品を積層して収納する複数個のコラムを本体
内部に備えた自動販売機において、本体内部に収納され
たコラムの数を容易に変化させることができる自動販売
機を提供するものである。 【構成】 コラム内に積層された商品Ｔをコラムの前方
または後方へ搬出する商品搬出装置４７を各コラムの下
部に設け、複数個のコラムを一組としたコラムユニット
４２を組合せるコラムの数を変えることにより数種類形
成し、各種コラムユニット４２を本体に対し前方へ引き
出し式に出入自在に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機に関し、特
に商品の収納するコラムの構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機の一般的な構造としては、自
動販売機の本体と、本体前部に前扉が設けられている。
そしてこの本体内部に、商品を積層して収納する複数個
のコラムが備えられている。

【０００３】このコラムの構造としては、商品、例えば
タバコの場合には、タバコを縦方向に積層して、コラム
の最下部に設けられた商品搬出装置によって、この積層
されたタバコを１個ずつコラム外に搬出している。

【０００４】ところで、近年自動販売機で販売する商品
の種類が増え、本体内部に収納されたコラムの数が増加
する傾向にある。特に、タバコの自動販売機において
は、販売するタバコの種類が多くなり、その種類が多い
場合には、６０種類にも達する。しかしながら、実際に
よく売れたりする商品は決まっており、コラムの数をそ
れほどたくさん必要としない場合もある。したがって、
その自動販売機の置かれている環境に合せて、コラムの
数を増やしたり減らしたりすることができることが望ま
しい。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の自動
販売機においては、本体内部に設けられたコラムの数は
一定であり、このコラムの配置等は工場の搬出時に決定
されており、自動販売機の管理者自身がそのコラムの数
を変化させることはできなかった。

【０００６】そのため、その自動販売機が置かれている
環境に応じた商品の販売ができないという問題点があっ
た。

【０００７】

【発明の目的】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、
本体内部に収納されたコラムの数を容易に変化させるこ
とができる自動販売機を提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機は、
自動販売機の本体と、本体前部に設けられた前扉と、商
品を積層して収納する複数個のコラムを本体内部に備え
た自動販売機において、コラム内に積層された商品をコ
ラムの前方または後方へ搬出する商品搬出装置を各コラ
ムの下部に設け、複数個のコラムを一組としたコラムユ
ニットを組合せるコラムの数を変えることにより数種類
形成し、各種コラムユニットを本体に対し前方へ引き出
し式に出入自在に設けたものである。

【０００９】

【作 用】上記構成の自動販売機において、複数個のコ
ラムを１組としたコラムユニットが形成されている。こ
のコラムユニットは、その組合せるコラムの数を変えて
あり、数種類形成されている。

【００１０】そのため、自動販売機に多数のコラムを形
成したい場合には、組合わさったコラムの数が多いコラ
ムユニットを、本体に引き出し式に挿入して、本体内部
のコラムの数を増やせばよい。

【００１１】また、逆に本体内部に設けられたコラムの
数を少なくしたい場合には、組合わさったコラムの数が
少ないコラムユニットを本体内部に挿入すればよい。

【００１２】上記コラムユニットを本体に挿入する場合
には、コラムユニットが本体に対し、引き出し自在に設
けられているため、容易にそのコラムの本体内部への挿
入をすることができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１４】符号１０は、本発明の一実施例を示す自動
販売機であって、図１に示すようにタバコＴを販売でき
る。

【００１５】符号１２は、自動販売機１０の本体であっ
て、図２に示すように前面１２ａが開口した箱体であ
る。

【００１６】符号１４は、本体１２の前面１２ａに設け
られた前扉である。この前扉１４の前面には、図２に示
すようにサンプル棚１６、選択ボタン１８、金額表示器
２０、硬貨投入口２２、千円札挿入口２４、及びタバコ
取出し口２６等が設けられている。また、前扉１４の後
面には、コインメック２８、千円札識別機３０及び操作
ボックス３２等が設けられている。

【００１７】次に、本体１２の詳細な構造について図３
から図７に基づいて説明する。

【００１８】符号３４は、図６に示すように本体１２の
下部に設けられた商品搬出路である。この商品搬出路３
４は、後述するコラムから排出されたタバコＴを、タバ
コ取出し口２６に案内する。

【００１９】本体１２の内部には、タバコＴを縦方向に
積層して収納するコラムが複数個設けられている。コラ
ムには、タバコの収納数及び収納できるタバコの種類が
それぞれ異なった複数の種類があり、その種類は下記の
ようになっている。

【００２０】図３に示すように、コラムの前部に１つ、
後部に１つ、計２つのタバコＴの収納空間を備えたたコ
ラム４８（以下、２コラムという。）である。この３コ
ラム４６であると２種類のタバコＴが１２個ずつ収納で
きる。各収納空間の下部には、商品搬出装置４７が設け
られている。

【００２１】図４に示すように、コラムの前部に１つ、
後部の縦方向に２つ、計３つのタバコＴの収納空間を備
えたたコラム４６（以下、３コラムという。）である。
この３コラム４６であると１種類のタバコＴが１２個、
２種類のタバコＴが５個ずつ収納できる。各収納空間の
下部には、商品搬出装置４７が設けられている。

【００２２】図５に示すように、縦方向及び前後方向に
それぞれ２つずつ計４つのタバコＴの収納空間を備えた
たコラム４４（以下、４コラムという。）である。この
４コラム４４であると４種類のタバコＴが８個、６個、
５個、３個ずつ収納できる。各収納空間の下部には、商
品搬出装置４７が設けられている。

【００２３】符号３６は、本体１２の内部の右側及び左
下部にそれぞれ複数列設けられたコラムである。このコ
ラム３６は、本体１２に対し固定されたものである。以
下、このコラム３６を、固定コラムと言う。

【００２４】符号３８は、固定コラム３６の下部に設け
られた商品搬出装置である。この商品搬出装置３８は、
積層されたタバコＴを、固定コラム３６の前方または後
方へ押し出すものである。この商品搬出装置３８によっ
て押し出されたタバコＴは、案内路４０を経て商品搬出
路３４に落下し、タバコ取出し口２６に至る。

【００２５】符号４２は、固定コラム３６の左上部に設
けられたコラムユニットである。このコラムユニット４
２は、図７の場合には、左より４コラム４４が３列設け
られ、その左側に３コラム４６が設けられ、その左側に
２コラム４８が設けられ、これらコラムが一体となって
いる。４コラム４４、３コラム４６及び２コラム４８に
それぞれタバコＴを補充する場合には、図７に示すよう
に、各コラム４４〜４８が、コラムユニット４２に対し
前方に引き出し可能になっており、これらコラム４４〜
４８を前方に引き出し、コラム４４〜４８の横方向から
タバコＴを補充する。

【００２６】そして、このコラムユニット４２は、本体
１２に対し前方に引き出し自在に設けられ、コラムユニ
ット４２を取替えることが可能である。以下、その構造
について図８及び図９みに基づいて説明する。

【００２７】符号５０は、コラムユニット４２の上面４
２ａの左側部において、前後方向に沿って設けられた左
レ−ルである。

【００２８】符号５２は、コラムユニット４２の上面４
２ａの中央部において前後方向に沿って設けられた中央
レ−ルである。

【００２９】符号５４は、コラムユニット４２の上面４
２ａの右側部において前後方向に沿って設けられた右レ
−ルである。

【００３０】符号５６は、本体１２の内天井面１２ｂの
左側部に設けられた左ロ−ラ取付板である。

【００３１】符号６０は、本体１２の内天井面１２ｂの
略中央部に設けられた右ロ−ラ取付板である。

【００３２】符号５８は、本体１２の内天井面１２ｂの
左ロ−ラ取付板５６と右ロ−ラ取付板５８との間に設け
られた中央ロ−ラ取付板である。

【００３３】符号６２は、左取付板５６に設けられた左
ロ−ラである。この左ロ−ラ６２は、左レール５０を吊
下げた状態で左レ−ル５０の上面に沿って摺動する。

【００３４】符号６４、６６は、中央ロ−ラ取付板に設
けられた一対の中央ロ−ラである。この中央ロ−ラ６
４、６６は中央レール５２を吊下げた状態で中央レ−ル
５２の上面に沿って摺動する。

【００３５】符号６８は、右取付板６０に設けられた右
ロ−ラである。この右ロ−ラ６８は、右レール５４を吊
下げた状態で右レール５４の上面に沿って摺動する。

【００３６】すなわち、左ロ−ラ取付板５６、中央ロ−
ラ取付板５８及び右ロ−ラ取付板６０によってコラムユ
ニット３０が吊り下げられた状態となっており、かつ、
コラムユニット４２がロ−ラによって前方に引き出し可
能である。

【００３７】ところで、コラムユニット４２は、４コラ
ム４４が３つ、３コラム４６が２つ、２コラム４８が１
個を１組としたコラムユニットである。しかし、コラム
の組合わせはこれに限らず、４コラム４４、３コラム４
６、及び２コラム４８の組合せる数を変化させることが
できる。すなわち、コラムユニット４２の場合には、計
２０個のコラムが形成されているが、４コラム４４の数
を増やせば、コラムユニット４２に含まれるコラムの数
が多くなる。そのため、このコラム数の異なるコラムユ
ニットを複数個用意しておく。そして、自動販売機１０
の置かれている環境や商品の売れ行き状態に合せて、コ
ラムユニットを取替えて、自動販売機１０の全体として
のコラムの数を変化させればよい。

【００３８】コラムユニットを取替える場合にも、コラ
ムユニット４２は、本体１２に対し引き出し自在となっ
ているため、容易にその取替えることができる。

【００３９】例えば、６列のコラムユニットの場合に
は、２コラム４８を６列並べると、１２個のコラムが形
成できる。また、４コラム４４を６列組合せた場合に
は、２４個のコラムが形成できる。すなわち、１つのコ
ラムユニット４２で１２個から２４個の幅でコラムの数
を選択できる。

【００４０】なお、上記構成の自動販売機１０において
は、本体１２の左上部のみコラムユニット４２を設けた
が、これに限らず、上部すべてをコラムユニットとして
もよく、その設け方は販売する商品の事情に応じて設け
ればよい。

【００４１】さらに、本実施例では、コラムユニット４
２は本体に吊り下げて前方に引き出し自在としている
が、前方に引き出す構造としては、これに限らず、例え
ば、固定コラム３６の上にレ−ル等を設けて引き出し自
在としてもよい。

【００４２】

【発明の効果】上記構成の自動販売機であると、組合わ
せるコラムの数を変えた数種類のコラムユニットを入れ
変えることにより、自動販売機全体のコラム数を変化さ
せることができる。そのため、その自動販売機が置かれ
ている環境に応じて、コラムの数を変えればよい。この
場合に、コラムユニットは自動販売機本体に対し、引き
出し自在に設けられているため、容易にその取換えをす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動販売機の斜視図で
ある。

【図２】同じく前扉を開いた状態の自動販売機の斜視図
である。

【図３】４コラムの側面図である。

【図４】３コラムの側面図である。

【図５】２コラムの側面図である。

【図６】コラムの縦断面図で４ある。

【図７】コラム全体の説明図である。

【図８】コラムユニットの正面図である。

【図９】コラムユニットの上面の拡大正面図である。

【符号の説明】

１０……自動販売機 １２……本体 １４……前扉 ３６……固定コラム ３８……商品搬出装置 ４０……案内路 ４２……コラムユニット ４４……４コラム ４６……３コラム ４８……２コラム ５０……商品搬出装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の本体と、 本体前部に設けられた前扉と、 商品を積層して収納する複数個のコラムを本体内部に備
   えた自動販売機において、 コラム内に積層された商品をコラムの前方または後方へ
   搬出する商品搬出装置を各コラムの下部に設け、 複数個のコラムを一組としたコラムユニットを組合せる
   コラムの数を変えることにより数種類形成し、 各種コラムユニットを本体に対し前方へ引き出し式に出
   入自在に設けたことを特徴とする自動販売機。