JPH0513489Y2

JPH0513489Y2 -

Info

Publication number: JPH0513489Y2
Application number: JP1987012177U
Authority: JP
Priority date: 1987-01-29
Filing date: 1987-01-29
Publication date: 1993-04-09
Anticipated expiration: 2002-01-29
Also published as: JPS63120771U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は所定角度傾斜させて横にした回転ドラ
ムで研掃室を構成するようにした回転ドラム型シ
ヨツトブラスト装置の改良に関する。

（従来技術と問題点）上述した回転ドラム型シヨツトブラスト装置の
代表例として実公昭57−7494号に開示されるよう
なものがあるが、この従来のシヨツトブラスト装
置では製品の排出口を構成する回転ドラムの下端
開口部が、回転ドラムの長手方向に往復動可能に
設けた扉により開閉され、該扉はシリンダで駆動
される支持腕をもつて移動されるように構成され
ている。そのため、装置全体が大型で複雑な構造
の高価なものになるなどの問題があつた。

（考案の目的）本考案は上記の問題を解消するためになされた
ものである。

（考案の構成）以下、本考案の構成について実施例の図面に基
づき詳細に説明する。１はキヤビネツトであり、
該キヤビネツト１内には研掃室を構成する回転ド
ラム２が右上向きに所定角度傾斜して正逆回転可
能に固定配設されている。そして、該回転ドラム
２は胴部にシヨツトの通過可能な小孔（図示せ
ず）を多数穿設したドラム本体３と、該ドラム本
体３の内面左半分に固着された製品移送用の螺旋
状リード部材４と、該リード部材４の内側先端に
ドラム本体３と同心するとともにドラム本体３か
ら左側に突出して固着された支持軸５とで構成さ
れており、該支持軸５はキヤビネツト１の底部に
軸受ユニツト６を介して回転自在に貫装されてい
る。また、支持軸５の先端には、ブラケツト７を
介してキヤビネツト１の左側面に固着した減速機
付正逆回転モータ８の出力軸が軸継手９を介して
連結されていて回転ドラム２は正逆回転モータ８
の正逆駆動により正逆回転するようになつてい
る。また、キヤビネツト１の右上部における回転
ドラム２右端開口部と対向する位置には、製品供
給口（図示せず）が形成されており、該製品供給
口はキヤビネツト１に螺着されかつ外面にシヨツ
ト投射装置１０を装着した開閉扉１１により開閉
されるようになつている。また、キヤビネツト１
の底部にはスクリユーコンベア１２が構成され、
該スクリユーコンベア１２の搬出口はバケツトコ
ンベア１３の搬入口に臨んでいる。また、バケツ
トコンベア１３の排出口には、シヨツトと鋳バ
リ・鋳砂等とを分離するセパレータ１４が装着さ
れており、該セパレータ１４のシヨツト排出口１
４ａはシヨツト投射装置１０のシヨツト導入管１
０ａに臨んでいる。また、キヤビネツト１の底部
における回転ドラム２左端開口部と対応する位置
には、第３図に示すように製品排出口１５が形成
されており、該製品排出口１５はキヤビネツト１
に上下回動自在に枢支した扉１６により開閉され
るようになつている。そして、製品排出口１５と
扉１６とはラビリンス機構１７をもつてシールさ
れるようになつている。また、扉１６の外面には
キヤビネツト１にブラケツト１８を介して枢支し
たシリンダ１９のピストンロツドの先端が突起部
材２０を介してピン連結されている。

（考案の作用）次にこのように構成された装置の作用について
説明する。まず、開閉扉１１を開いた後、減速機
付正逆回転モータ８を正転駆動して回転ドラム２
を正転させ、かつ図示しない適宜の製品搬入装置
により製品供給口（図示せず）から所定量の製品
を回転ドラム２内に装入する。すると、装入され
た製品はリード部材４によりシヨツト投射装置１
０側へ押しやられながら攪拌される。次いで、開
閉扉１１を閉じてシヨツト投射装置１０を図示す
る状態にした後、シヨツト投射装置１０を駆動し
てシヨツトを回転ドラム２内に向けて投射する
と、回転ドラム２内の製品はシヨツトの投射を受
けて研掃されることとなる。一方、投射されたシ
ヨツトや製品から分離された鋳ばり等は、ドラム
本体３の小孔が通つてキヤビネツト１の底部に落
下し、スクリユーコンベア１２によりバケツトコ
ンベア１３の搬入口に移送され、ここで鋳ばり等
が除去され、シヨツトはシヨツト排出口１４ａか
らシヨツト導入管１０ａを介してシヨツト投射装
置１０に供給されて再び投射される。こうして所
定時間研掃を続け、研掃を完了した後、減速機付
正逆回転モータ８およびシヨツト投射装置１０の
駆動を停止し、続いて、シリンダ１９を収縮作動
して扉１６を下方に回動させ製品排出口１５を開
く。次いで、減速機付正逆回転モータ８を逆転駆
動して回転ドラム２を逆転させると、ドラム本体
３内の研掃済製品はリード部材４により移送さ
れ、やがて、図示しないベルトコンベア上に落下
する。研掃済製品を全部回転ドラムから排出させ
た後、減速機付正逆回転モータ８の駆動を停止し
て回転ドラム２の逆転を止め、シリンダ１９を伸
長作動して扉１６を上方に回動させ製品排出口１
５を閉じる。なお、スクリユーコンベア１２およ
びバケツトコンベア１３は連続運転されている。

（考案の効果）以上の説明からも明らかなように本考案は、キ
ヤビネツト１内に研掃室を構成する回転ドラム２
を傾斜させて配設し、該回転ドラム２を、ドラム
本体３と、ドラム本体３の内面下方部に固着した
製品移送用の螺旋状リード部材４と該リード部材
４にドラム３と同心させて固着しかつ減速機付正
逆回転モータ８に連結させた支持軸５とで構成
し、キヤビネツト１における回転ドラム２上端開
口部と対向する位置にシヨツト投射装置１０付開
閉扉１１を構成し、さらに、キヤビネツト１にお
ける回転ドラム２下端開口部と対応する位置に、
扉１６を備えた製品排出口１５を形成したから、
従来のこの種のシヨツトブラスト装置に比べ構造
が簡単で安価になる上に製作および保守管理が容
易であるなどの優れた実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は左側面図、第３図は第１図のＡ部拡
大一部断面図である。１……キヤビネツト、２……回転ドラム、３…
…ドラム本体、４……リード部材、５……支持
軸、８……減速機付正逆回転モータ、１０……シ
ヨツト投射装置、１１……開閉扉、１５……製品
排出口、１６……扉。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

底部にスクリユーコンベア１２を構成したキヤ
ビネツト１内に、研掃室を構成する回転ドラム２
を所定角度傾斜させて正逆回転可能に設け、該回
転ドラム２を、胴部に多数の小孔を穿設したドラ
ム本体３と該ドラム本体３の内面下方部に固着し
た製品移送用の螺旋状リード部材４と該リード部
材４の内側先端に前記ドラム本体３と同心させて
固着した支持軸５とで構成し、該支持軸５の下端
を、前記キヤビネツト１に装着した減速機付正逆
回転モータ８の出力軸に連結し、前記キヤビネツ
ト１における前記回転ドラム２上端開口部と対向
する位置にシヨツト投射装置１０付設の開閉扉１
１を開閉可能に構成し、前記キヤビネツト１にお
ける前記回転ドラム２下端開口部と対向する位置
に、扉１６を備えた製品排出口１５を形成したこ
とを特徴とする回転ドラム型シヨツトブラスト装
置。