JPH051347A - 軽量のｖ溝プーリー - Google Patents
軽量のｖ溝プーリーInfo
- Publication number
- JPH051347A JPH051347A JP3177119A JP17711991A JPH051347A JP H051347 A JPH051347 A JP H051347A JP 3177119 A JP3177119 A JP 3177119A JP 17711991 A JP17711991 A JP 17711991A JP H051347 A JPH051347 A JP H051347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulley
- groove
- lightweight
- less
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C21/00—Alloys based on aluminium
- C22C21/06—Alloys based on aluminium with magnesium as the next major constituent
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H55/44—Sheet-metal pulleys
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D—WORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D53/00—Making other particular articles
- B21D53/26—Making other particular articles wheels or the like
- B21D53/261—Making other particular articles wheels or the like pulleys
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Pulleys (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で、強度、特に耐回転曲げ疲労性に優
れ、絞り、深絞り成形および回転成形等の成形性に優
れ、且つプーリー溝部の耐摩耗性に優れた軽量のプーリ
ーを提供する。 【構成】 Ｖ溝プーリーにおいて、その合金組成をＭｇ
２〜６wt％、更にＴｉ0.005〜0.2 wt％，Ｂ 0.0005 〜
0.02wt％のうち１種以上を含み、不純物としてＳｉ 0.2
wt％以下，Ｆｅ 0.2wt％以下，Ｚｎ 0.5wt％以下に規制
し残部がＡｌと不可避的不純物からなるアルミニウム合
金とし、該プーリーの少くともＶ溝部にビッカース硬度
150以上の陽極酸化皮膜を厚さ５〜35μｍ形成した軽量
プーリー。
れ、絞り、深絞り成形および回転成形等の成形性に優
れ、且つプーリー溝部の耐摩耗性に優れた軽量のプーリ
ーを提供する。 【構成】 Ｖ溝プーリーにおいて、その合金組成をＭｇ
２〜６wt％、更にＴｉ0.005〜0.2 wt％，Ｂ 0.0005 〜
0.02wt％のうち１種以上を含み、不純物としてＳｉ 0.2
wt％以下，Ｆｅ 0.2wt％以下，Ｚｎ 0.5wt％以下に規制
し残部がＡｌと不可避的不純物からなるアルミニウム合
金とし、該プーリーの少くともＶ溝部にビッカース硬度
150以上の陽極酸化皮膜を厚さ５〜35μｍ形成した軽量
プーリー。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量のＶ溝プーリーに
関し、更に詳しくは軽量で、強度特に耐回転曲げ疲労性
に優れ、板材からの成形（絞り、回転成形）する場合の
成形性に優れ、且つ、プーリー溝部の耐摩耗性に優れた
アルミニウム合金製の軽量のプーリーに関するものであ
る。
関し、更に詳しくは軽量で、強度特に耐回転曲げ疲労性
に優れ、板材からの成形（絞り、回転成形）する場合の
成形性に優れ、且つ、プーリー溝部の耐摩耗性に優れた
アルミニウム合金製の軽量のプーリーに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図１に
示すＶ溝プーリー（１）は、従来２通りの製造方法があ
り、その一つは鋼材から切削加工によって最終形状を得
る方法であり、他の一つは、図２に示すごとく、鋼板ブ
ランクをプレスによる絞り加工によってカップ状
（，）とし、この円筒部を回転成形（，）によ
って最終形状を得る方法である。前者に対し、後者は鋼
板から作るため軽量化されているが、更なる軽量化が求
められている。
示すＶ溝プーリー（１）は、従来２通りの製造方法があ
り、その一つは鋼材から切削加工によって最終形状を得
る方法であり、他の一つは、図２に示すごとく、鋼板ブ
ランクをプレスによる絞り加工によってカップ状
（，）とし、この円筒部を回転成形（，）によ
って最終形状を得る方法である。前者に対し、後者は鋼
板から作るため軽量化されているが、更なる軽量化が求
められている。
【０００３】軽量化を行う手段には素材の高強度化によ
る薄肉化および軽量素材への置き換えがある。しかし、
一般的に強度を向上させると成形性が劣化し、逆に成形
性を向上させると強度が劣化するという相反する問題が
あり、軽量のプーリーとして充分な特性を有するものが
得られていなかった。
る薄肉化および軽量素材への置き換えがある。しかし、
一般的に強度を向上させると成形性が劣化し、逆に成形
性を向上させると強度が劣化するという相反する問題が
あり、軽量のプーリーとして充分な特性を有するものが
得られていなかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はこれに鑑み種々
検討の結果、軽量で強度および成形性のバランスに優
れ、且つ、耐摩耗性に優れた軽量のＶ溝プーリーを開発
したものである。
検討の結果、軽量で強度および成形性のバランスに優
れ、且つ、耐摩耗性に優れた軽量のＶ溝プーリーを開発
したものである。
【０００５】即ち、本発明の一つは、金属板材より絞
り、回転成形によって成形した円筒の外周にＶ溝を有
し、この円筒の一端側にディスク部を有するＶ溝プーリ
ーにおいて、該プーリーの合金組成を、Ｍｇ：２〜６wt
％（以下wt％を％と略記）更にＴｉ： 0.005〜 0.2wt
％、Ｂ：0.0005〜0.02wt％のうち１種又は２種を含み、
不純物としてＳｉ： 0.2wt％以下、Ｆｅ： 0.2wt％以
下、Ｚｎ： 0.5wt％以下に規制し、残部がＡｌと他の不
可避的不純物からなるアルミニウム合金とし、該プーリ
ーの少くともＶ溝部にビッカース硬度 150以上の陽極酸
化皮膜を厚さ５〜35μｍ形成したことを特徴とするもの
である。
り、回転成形によって成形した円筒の外周にＶ溝を有
し、この円筒の一端側にディスク部を有するＶ溝プーリ
ーにおいて、該プーリーの合金組成を、Ｍｇ：２〜６wt
％（以下wt％を％と略記）更にＴｉ： 0.005〜 0.2wt
％、Ｂ：0.0005〜0.02wt％のうち１種又は２種を含み、
不純物としてＳｉ： 0.2wt％以下、Ｆｅ： 0.2wt％以
下、Ｚｎ： 0.5wt％以下に規制し、残部がＡｌと他の不
可避的不純物からなるアルミニウム合金とし、該プーリ
ーの少くともＶ溝部にビッカース硬度 150以上の陽極酸
化皮膜を厚さ５〜35μｍ形成したことを特徴とするもの
である。
【０００６】本発明の他の一つは、金属板材より絞り、
回転成形によって成形した円筒の外周にＶ溝を有し、こ
の円筒の一端側にディスク部を有するＶ溝プーリーにお
いて、該プーリーの合金組成を、Ｍｇ：２〜６％、更に
Ｍｎ：0.02〜2.0 ％，Ｃｕ：0.01〜2.0 ％，Ｃｒ：0.02
〜1.0 ％，Ｚｒ：0.01〜0.3 ％のうちの１種または２種
以上を含み、更にＴｉ： 0.005〜0.2 ％，Ｂ：0.0005〜
0.02％のうちの１種以上を含み、更に不純物として、Ｓ
ｉ： 0.2％以下、Ｆｅ： 0.2％以下，Ｚｎ：0.5％以下
に規制し、残部がＡｌと他の不可避的不純物からなるア
ルミニウム合金とし、該プーリーの少くともＶ溝部にビ
ッカース硬度 150以上の陽性酸化皮膜を厚さ５〜35μｍ
形成したことを特徴とするものである。
回転成形によって成形した円筒の外周にＶ溝を有し、こ
の円筒の一端側にディスク部を有するＶ溝プーリーにお
いて、該プーリーの合金組成を、Ｍｇ：２〜６％、更に
Ｍｎ：0.02〜2.0 ％，Ｃｕ：0.01〜2.0 ％，Ｃｒ：0.02
〜1.0 ％，Ｚｒ：0.01〜0.3 ％のうちの１種または２種
以上を含み、更にＴｉ： 0.005〜0.2 ％，Ｂ：0.0005〜
0.02％のうちの１種以上を含み、更に不純物として、Ｓ
ｉ： 0.2％以下、Ｆｅ： 0.2％以下，Ｚｎ：0.5％以下
に規制し、残部がＡｌと他の不可避的不純物からなるア
ルミニウム合金とし、該プーリーの少くともＶ溝部にビ
ッカース硬度 150以上の陽性酸化皮膜を厚さ５〜35μｍ
形成したことを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】本発明において、プーリーを構成するアルミニ
ウム合金組成を上記の如く限定したのは次の理由による
ものである。第１及び第２発明のＭｇは材料中に固溶し
て強度および成形性、特に強度の向上および密度の低減
に寄与する元素である。成分範囲を２〜６％に限定した
理由は、２％未満ではその効果が充分でなく、また６％
を越えると粗大なＡｌ−Ｍｇ系化合物が素材中に生じ、
疲労強度および耐食性が低下するためである。Ｔｉおよ
びＢは組織を微細化し成形性の向上に寄与する元素であ
る。その成分範囲をＴｉ 0.005〜0.2 ％，Ｂ： 0.0005
〜0.02％と限定した理由は、各々の下限未満ではその効
果が充分ではなく、上限を越えると巨大金属間化合物を
生成し、成形性を劣化させるからである。また、不純物
であるＳｉ，Ｆｅ，Ｚｎを上記の如く規制した理由は、
これを越えて含有した場合、材料の延性の低下を招き、
成形性を劣化させる為である。又、第２発明のＭｎ，Ｃ
ｕ，ＣｒおよびＺｒは強度および成形性の向上に寄与す
る元素である。その成分範囲をＭｎ 0.02 〜2.0 ％，Ｃ
ｕ 0.01 〜2.0 ％，Ｃｒ 0.02 〜1.0 ％，Ｚｒ 0.01 〜
0.3 ％と限定した理由は、各々の下限未満ではその効果
が充分ではなく、上限を越えると効果が飽和する上、粗
大な化合物を生じ、成形性の劣化および強度の低下を招
く為である。
ウム合金組成を上記の如く限定したのは次の理由による
ものである。第１及び第２発明のＭｇは材料中に固溶し
て強度および成形性、特に強度の向上および密度の低減
に寄与する元素である。成分範囲を２〜６％に限定した
理由は、２％未満ではその効果が充分でなく、また６％
を越えると粗大なＡｌ−Ｍｇ系化合物が素材中に生じ、
疲労強度および耐食性が低下するためである。Ｔｉおよ
びＢは組織を微細化し成形性の向上に寄与する元素であ
る。その成分範囲をＴｉ 0.005〜0.2 ％，Ｂ： 0.0005
〜0.02％と限定した理由は、各々の下限未満ではその効
果が充分ではなく、上限を越えると巨大金属間化合物を
生成し、成形性を劣化させるからである。また、不純物
であるＳｉ，Ｆｅ，Ｚｎを上記の如く規制した理由は、
これを越えて含有した場合、材料の延性の低下を招き、
成形性を劣化させる為である。又、第２発明のＭｎ，Ｃ
ｕ，ＣｒおよびＺｒは強度および成形性の向上に寄与す
る元素である。その成分範囲をＭｎ 0.02 〜2.0 ％，Ｃ
ｕ 0.01 〜2.0 ％，Ｃｒ 0.02 〜1.0 ％，Ｚｒ 0.01 〜
0.3 ％と限定した理由は、各々の下限未満ではその効果
が充分ではなく、上限を越えると効果が飽和する上、粗
大な化合物を生じ、成形性の劣化および強度の低下を招
く為である。
【０００８】次に本発明のプーリーは、該プーリーの少
くともＶ溝部にビッカース硬度 150以上の陽極酸化皮膜
を厚さ５〜35μｍ形成する。これはプーリー溝部に発生
するベルトの摩擦力による摩耗を防止する為であり、プ
ーリー溝部の摩耗はプーリー本体の寿命の低下を招くた
めである。硬度および皮膜厚さの下限を各々 150、５μ
ｍと規定した理由は、下限未満ではその効果が充分では
ない為である。また皮膜厚さの上限を35μｍと規定した
のはあまりに厚過ぎると駆動中に発生する熱影響によっ
て母材と皮膜の熱膨張係数の差に起因する表面のミクロ
割れ等が発生し、ついには寿命の低下を招く為である。
尚本発明のプーリーは、少くともＶ溝部に硬質の陽極酸
化皮膜を形成するものであるが、プーリーの全表面に形
成してもよいのはいうまでもない。又皮膜硬度の上限は
特に定めないが製造上ビッカース硬度で約 430程度であ
る。尚、陽極酸化皮膜を形成する処理方法としては硫酸
アルマイト、硫酸−クロム酸アルマイト等各種の硬質ア
ルマイト処理法が適用でき、これら処理法の中から生産
コストや負荷軸荷重等の使用条件によって適宜選択して
処理し、所定の硬さの皮膜厚さを形成する。
くともＶ溝部にビッカース硬度 150以上の陽極酸化皮膜
を厚さ５〜35μｍ形成する。これはプーリー溝部に発生
するベルトの摩擦力による摩耗を防止する為であり、プ
ーリー溝部の摩耗はプーリー本体の寿命の低下を招くた
めである。硬度および皮膜厚さの下限を各々 150、５μ
ｍと規定した理由は、下限未満ではその効果が充分では
ない為である。また皮膜厚さの上限を35μｍと規定した
のはあまりに厚過ぎると駆動中に発生する熱影響によっ
て母材と皮膜の熱膨張係数の差に起因する表面のミクロ
割れ等が発生し、ついには寿命の低下を招く為である。
尚本発明のプーリーは、少くともＶ溝部に硬質の陽極酸
化皮膜を形成するものであるが、プーリーの全表面に形
成してもよいのはいうまでもない。又皮膜硬度の上限は
特に定めないが製造上ビッカース硬度で約 430程度であ
る。尚、陽極酸化皮膜を形成する処理方法としては硫酸
アルマイト、硫酸−クロム酸アルマイト等各種の硬質ア
ルマイト処理法が適用でき、これら処理法の中から生産
コストや負荷軸荷重等の使用条件によって適宜選択して
処理し、所定の硬さの皮膜厚さを形成する。
【０００９】
【実施例】以下に、本発明の実施例について詳細に説明
する。表１に示す組成の合金を常法により鋳造し、熱間
圧延，冷間圧延により３mmの板材とし、360℃×４時間
の焼鈍処理を施し成形用の板とした。この板より、外径
130mmの円板を打抜き、これを図２に示す成形工程，
，，，により、ポリＶ溝プーリー（外径 110mm
×幅30mm）に成形した。この成形の可否についての試験
結果を表２に示した。尚、表２中○印は成形可能、×印
は成形不可を示す。次に成形できたプーリーについて、
この成形プーリーのＶ溝を含む全面に硫酸硬質アルマイ
ト処理（陽極酸化処理）を施し、ビッカース硬度および
皮膜厚さの異なる陽極酸化皮膜を形成し、これについて
回転曲げ疲労試験を実施し、このプーリーの耐久軸荷重
と断面観察によるＶ溝部壁の摩耗量を測定した。
する。表１に示す組成の合金を常法により鋳造し、熱間
圧延，冷間圧延により３mmの板材とし、360℃×４時間
の焼鈍処理を施し成形用の板とした。この板より、外径
130mmの円板を打抜き、これを図２に示す成形工程，
，，，により、ポリＶ溝プーリー（外径 110mm
×幅30mm）に成形した。この成形の可否についての試験
結果を表２に示した。尚、表２中○印は成形可能、×印
は成形不可を示す。次に成形できたプーリーについて、
この成形プーリーのＶ溝を含む全面に硫酸硬質アルマイ
ト処理（陽極酸化処理）を施し、ビッカース硬度および
皮膜厚さの異なる陽極酸化皮膜を形成し、これについて
回転曲げ疲労試験を実施し、このプーリーの耐久軸荷重
と断面観察によるＶ溝部壁の摩耗量を測定した。
【００１０】回転曲げ疲労試験は、図３に示すように、
試験プーリー（５）と従動プーリー（６）をベルト
（７）でつないで回転し、常時一定の軸荷重（Ａ）を与
え1000万回転後の破損の有無を調べるものである。耐久
軸荷重の測定は設定軸荷重に設定後、試験プーリーの回
転速度 6000rpm，回転数1000万回転で成形品が破壊しな
い最低の荷重を測定した。また、Ｖ溝部壁の摩耗量の測
定は回転曲げ疲労試験後の試料の断面から厚さ減少量を
測定する事で評価した。その結果を表２に示す。
試験プーリー（５）と従動プーリー（６）をベルト
（７）でつないで回転し、常時一定の軸荷重（Ａ）を与
え1000万回転後の破損の有無を調べるものである。耐久
軸荷重の測定は設定軸荷重に設定後、試験プーリーの回
転速度 6000rpm，回転数1000万回転で成形品が破壊しな
い最低の荷重を測定した。また、Ｖ溝部壁の摩耗量の測
定は回転曲げ疲労試験後の試料の断面から厚さ減少量を
測定する事で評価した。その結果を表２に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【表２】
【００１３】表１，表２から明らかなごとく、本発明の
軽量プーリーは、Ｖ溝プーリへの成形が可能であり、且
つ高い耐回転曲げ疲労性を持つ事が判る。またＶ溝部壁
の厚さの減少量が少なく、高い耐摩耗性を有しているこ
とが判る。又、本発明での皮膜厚さより薄いもの（Ｎo.
12）、厚いもの（Ｎo.６）及び皮膜硬度が低いもの（Ｎ
o.13）は何れもＶ溝壁部の厚さ減少量が大きくなってい
ることが判る。更に軽量化効果についてみると、従来材
である同じ板厚寸法の冷延鋼板から作られたプーリー
（外径 110mm×幅30mm）が 268ｇであるのに対して、本
発明品プーリー（外径 110mm×幅30mm）は 100ｇであ
り、軽量化にも優れていることが判る。
軽量プーリーは、Ｖ溝プーリへの成形が可能であり、且
つ高い耐回転曲げ疲労性を持つ事が判る。またＶ溝部壁
の厚さの減少量が少なく、高い耐摩耗性を有しているこ
とが判る。又、本発明での皮膜厚さより薄いもの（Ｎo.
12）、厚いもの（Ｎo.６）及び皮膜硬度が低いもの（Ｎ
o.13）は何れもＶ溝壁部の厚さ減少量が大きくなってい
ることが判る。更に軽量化効果についてみると、従来材
である同じ板厚寸法の冷延鋼板から作られたプーリー
（外径 110mm×幅30mm）が 268ｇであるのに対して、本
発明品プーリー（外径 110mm×幅30mm）は 100ｇであ
り、軽量化にも優れていることが判る。
【００１４】
【発明の効果】このように本発明によれば、軽量で強
度、特に耐回転曲げ疲労性に優れ、絞り，深絞り成形お
よび回転成形等の成形性に優れ、且つプーリー溝部の耐
摩耗性に優れる軽量のプーリーを得ることができるもの
で工業上顕著な効果を奏するものである。
度、特に耐回転曲げ疲労性に優れ、絞り，深絞り成形お
よび回転成形等の成形性に優れ、且つプーリー溝部の耐
摩耗性に優れる軽量のプーリーを得ることができるもの
で工業上顕著な効果を奏するものである。
【図１】Ｖ溝プーリーの一例を示す側断面図である。
【図２】金属板より、Ｖ溝プーリーを製造する工程図
で、はブランク、，はプレス工程、，は回転
成形工程である。
で、はブランク、，はプレス工程、，は回転
成形工程である。
【図３】プーリーの耐回転曲げ疲労性を試験する試験方
法の説明図である。
法の説明図である。
１ Ｖ溝プーリー
２ 円筒部
３ Ｖ溝部
４ プーリーのディスク部
５ 試験プーリー
６ 従動プーリー
７ ベルト
Ａ 軸荷重
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 金光 之夫
兵庫県明石市大蔵本町20番26号 株式会社
カネミツ内
Claims (2)
- 【請求項１】 金属板材より絞り、回転成形によって成
形した円筒の外周にＶ溝を有し、この円筒の一端側にデ
ィスク部を有するＶ溝プーリーにおいて、該プーリーの
合金組成を、Ｍｇ：２〜６wt％、更にＴｉ： 0.005〜0.
2wt％、Ｂ：0.0005〜0.02wt％のうち１種又は２種を含
み、不純物としてＳｉ： 0.2wt％以下、Ｆｅ： 0.2wt％
以下、Ｚｎ： 0.5wt％以下に規制し、残部がＡｌと他の
不可避的不純物からなるアルミニウム合金とし、該プー
リーの少くともＶ溝部にビッカース硬度 150以上の陽極
酸化皮膜を厚さ５〜35μｍ形成したことを特徴とする軽
量のＶ溝プーリー。 - 【請求項２】 金属板材より絞り、回転成形によって成
形した円筒の外周にＶ溝を有し、この円筒の一端側にデ
ィスク部を有するＶ溝プーリーにおいて、該プーリーの
合金組成を、Ｍｇ：２〜６wt％、更にＭｎ：0.02〜2.0
wt％，Ｃｕ：0.01〜2.0 wt％，Ｃｒ：0.02〜1.0 wt％，
Ｚｒ：0.01〜0.3 wt％のうちの１種または２種以上を含
み、更にＴｉ： 0.005〜0.2 wt％，Ｂ：0.0005〜0.02wt
％のうちの１種以上を含み、不純物としてＳｉ： 0.2wt
％以下，Ｆｅ： 0.2wt％以下，Ｚｎ： 0.5wt％以下に規
制し、残部がＡｌと他の不可避的不純物からなるアルミ
ニウム合金とし、該プーリーの少くともＶ溝部にビッカ
ース硬度 150以上の陽極酸化皮膜を厚さ５〜35μｍ形成
したことを特徴とする軽量のＶ溝プーリー。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3177119A JPH051347A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 軽量のｖ溝プーリー |
| KR1019920010592A KR100198366B1 (ko) | 1991-06-21 | 1992-06-18 | 경량 v홈 풀리 |
| DE4220152A DE4220152C2 (de) | 1991-06-21 | 1992-06-19 | V-förmig gerillte Riemenscheibe |
| US07/901,890 US5302157A (en) | 1991-06-21 | 1992-06-22 | Lightweight V-grooved pulley |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3177119A JPH051347A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 軽量のｖ溝プーリー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH051347A true JPH051347A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16025498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3177119A Pending JPH051347A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 軽量のｖ溝プーリー |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5302157A (ja) |
| JP (1) | JPH051347A (ja) |
| KR (1) | KR100198366B1 (ja) |
| DE (1) | DE4220152C2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1798101A2 (en) | 2005-12-19 | 2007-06-20 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle seat |
| JP2015129543A (ja) * | 2014-01-07 | 2015-07-16 | Nok株式会社 | トルク変動吸収ダンパ |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2717718B1 (fr) * | 1994-03-22 | 1996-06-28 | Etude Dev Indl Technol | Procédé de fabrication d'une poulie à gorges multiples, outil de formage mis en Óoeuvre par ce procédé et poulie ainsi obtenue . |
| US6615809B1 (en) * | 2000-07-27 | 2003-09-09 | Allen L. Martin | External drive supercharger |
| JP4206112B2 (ja) * | 2006-08-30 | 2009-01-07 | 株式会社神戸製鋼所 | 無段変速機用プーリ |
| DE202009017376U1 (de) * | 2009-12-22 | 2010-03-25 | Fischer & Kaufmann Gmbh & Co. Kg | Riemenscheibe |
| EP2604357A1 (de) | 2011-12-16 | 2013-06-19 | Fischer & Kaufmann GmbH & Co. KG | Verfahren zum Herstellen eines topfförmigen Blechwerkstückes |
| US10786854B2 (en) * | 2015-03-12 | 2020-09-29 | Robert Bosch Tool Corporation | Table saw with electrically isolated arbor shaft |
| CN104815922B (zh) * | 2015-03-23 | 2019-04-19 | 刘兴军 | 镁合金汽车轮毂成型装置及成型工艺 |
| US10710180B2 (en) * | 2017-02-28 | 2020-07-14 | Hollymatic Corporation | Method and apparatus to monitor and shut down production saw |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4537243A (en) * | 1980-10-22 | 1985-08-27 | Hazelett Strip-Casting Corporation | Method of and apparatus for steam preheating endless flexible casting belt |
| CA1212073A (en) * | 1981-02-02 | 1986-09-30 | Seizo Murayama | Impregnating anodic oxide film with polymerizable compound and polymerizing and resulting wiring board |
| US4614224A (en) * | 1981-12-04 | 1986-09-30 | Alcan International Limited | Aluminum alloy can stock process of manufacture |
| JPS58110146A (ja) * | 1981-12-24 | 1983-06-30 | Kanemitsu Doukou Yousetsushiyo:Goushi | 板金製ポリｖプ−リ及びその製造方法 |
| USD308013S (en) | 1986-07-01 | 1990-05-22 | Kabushiki Kaisha Kanemitsu | Poly-V pulley with axially displaced hub |
| KR970004947B1 (ko) * | 1987-09-10 | 1997-04-10 | 도오교오 에레구토론 가부시끼가이샤 | 핸들링장치 |
| US5147248A (en) * | 1991-08-26 | 1992-09-15 | Emerson Electric Co. | Power transmission sheave and method of manufacturing the same |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP3177119A patent/JPH051347A/ja active Pending
-
1992
- 1992-06-18 KR KR1019920010592A patent/KR100198366B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1992-06-19 DE DE4220152A patent/DE4220152C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-22 US US07/901,890 patent/US5302157A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1798101A2 (en) | 2005-12-19 | 2007-06-20 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle seat |
| US7717488B2 (en) | 2005-12-19 | 2010-05-18 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle seat |
| JP2015129543A (ja) * | 2014-01-07 | 2015-07-16 | Nok株式会社 | トルク変動吸収ダンパ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE4220152C2 (de) | 2001-02-01 |
| KR100198366B1 (ko) | 1999-06-15 |
| US5302157A (en) | 1994-04-12 |
| KR930000700A (ko) | 1993-01-15 |
| DE4220152A1 (de) | 1992-12-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP2105518B1 (en) | Sliding bearing | |
| JP4517095B2 (ja) | 高強度チタン合金製自動車用エンジンバルブ | |
| JP3580441B2 (ja) | Ｎｉ基超耐熱合金 | |
| JPH06503854A (ja) | 缶の製造に適したアルミニウム合金 | |
| JPH051347A (ja) | 軽量のｖ溝プーリー | |
| EP0657558A1 (en) | Fe-base superalloy | |
| JP2020100863A (ja) | コンプレッサー摺動部品用アルミニウム合金、コンプレッサー摺動部品鍛造品およびその製造方法 | |
| EP1771590A1 (en) | Aluminum alloy sheet and method for manufacturing the same | |
| US5286445A (en) | Aluminium bearing alloy containing bismuth | |
| JP5247994B2 (ja) | 耐流通ピンホール性に優れる缶ボディ用アルミニウム合金板および耐流通ピンホール性に優れる缶ボディの製造方法 | |
| CN109022945B (zh) | 一种制冷压缩机的上下轴承法兰、隔板及汽缸体专用稀土铝合金材料及其制备方法 | |
| JP5247995B2 (ja) | 耐流通ピンホール性に優れる缶ボディ用アルミニウム合金板および耐流通ピンホール性に優れる缶ボディの製造方法 | |
| JP2004250738A (ja) | Ａｌ−Ｍｇ系合金板 | |
| JP5247996B2 (ja) | 耐流通ピンホール性に優れる缶ボディ用アルミニウム合金板および耐流通ピンホール性に優れる缶ボディの製造方法 | |
| JP2003268475A (ja) | 成形加工用アルミニウム合金板およびその製造方法 | |
| JPH10168536A (ja) | 磁気テープカセット用ばね材およびその製造方法 | |
| JPH05125505A (ja) | 焼付け硬化性成形用アルミニウム合金板の製造方法 | |
| JP2592397B2 (ja) | 耐焼付性，耐摩耗性に優れた摺動材料用アルミニウム青銅 | |
| JPH04371545A (ja) | プーリー用アルミニウム合金板 | |
| JP3098637B2 (ja) | 高速成形用アルミニウム合金板とその製造方法 | |
| JP2792020B2 (ja) | チタン合金製冷間鍛造部品およびその製法 | |
| JPH11152552A (ja) | Ａｌ−Ｚｎ−Ｓｉ系合金の加工方法 | |
| JPH05125504A (ja) | 焼付け硬化性成形用アルミニウム合金板の製造方法 | |
| JPH11279724A (ja) | 深絞り加工用アルミニウム合金板の製造方法 | |
| JP2005330560A (ja) | アルミニウム合金、棒状材、鍛造成形品、機械加工成形品、それを用いた陽極酸化皮膜硬さに優れた耐摩耗性アルミニウム合金、摺動部品、及びそれらの製造方法 |