JPH05132593A - エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物 - Google Patents
エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物Info
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- JPH05132593A JPH05132593A JP32241091A JP32241091A JPH05132593A JP H05132593 A JPH05132593 A JP H05132593A JP 32241091 A JP32241091 A JP 32241091A JP 32241091 A JP32241091 A JP 32241091A JP H05132593 A JPH05132593 A JP H05132593A
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- acetate copolymer
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Abstract
(57)【要約】
【構成】エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に
対して石油樹脂3〜200重量部および/または下記一
般式(1)で示されるフタル酸エステル5〜200重量
部からなるエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びこ
れら組成物からなる振動エネルギ−吸収材。 【化1】 【効果】高い損失係数を有した振動エネルギ−吸収材が
得られる。
対して石油樹脂3〜200重量部および/または下記一
般式(1)で示されるフタル酸エステル5〜200重量
部からなるエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びこ
れら組成物からなる振動エネルギ−吸収材。 【化1】 【効果】高い損失係数を有した振動エネルギ−吸収材が
得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種輸送機器、精密電子
機器、音響機器などの分野において振動を制御すること
により、動作反応速度や測定制度を向上させたり、音質
を改良させる目的で使用される振動エネルギ−吸収性能
の優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物に関する
ものである。
機器、音響機器などの分野において振動を制御すること
により、動作反応速度や測定制度を向上させたり、音質
を改良させる目的で使用される振動エネルギ−吸収性能
の優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振動エネルギ−吸収材としてはブ
チルゴム,ポリウレタンが最もよく使用されている。ま
た、最近ではポリノルボルネンや特殊なウレタン系エラ
ストマ−などがより高性能であることが見いだされ注目
されている。これら振動エネルギ−吸収材の1次評価は
その材料の粘弾性測定により求められる貯蔵弾性率
(E′)と損失係数(tanδ=損失弾性率(E″)/
貯蔵弾性率(E′))でなされる。
チルゴム,ポリウレタンが最もよく使用されている。ま
た、最近ではポリノルボルネンや特殊なウレタン系エラ
ストマ−などがより高性能であることが見いだされ注目
されている。これら振動エネルギ−吸収材の1次評価は
その材料の粘弾性測定により求められる貯蔵弾性率
(E′)と損失係数(tanδ=損失弾性率(E″)/
貯蔵弾性率(E′))でなされる。
【0003】振動エネルギ−吸収材として設計するため
には損失係数は大きければ大きいほど、また貯蔵弾性率
は使用される形態によって最適値が存在する。これら2
つの因子は通常温度依存性が大きい。すなわち貯蔵弾性
率は温度が高くなるにつれて徐々に低下し、通常ガラス
転移点を超えた温度域から急激に低下する。また、損失
係数はガラス転移点を超えた温度域で最も高い値を示す
がその前後の温度域では低下する傾向が一般的である。
には損失係数は大きければ大きいほど、また貯蔵弾性率
は使用される形態によって最適値が存在する。これら2
つの因子は通常温度依存性が大きい。すなわち貯蔵弾性
率は温度が高くなるにつれて徐々に低下し、通常ガラス
転移点を超えた温度域から急激に低下する。また、損失
係数はガラス転移点を超えた温度域で最も高い値を示す
がその前後の温度域では低下する傾向が一般的である。
【0004】従って、従来よりこのような振動エネルギ
−吸収材に求められる基準としては、まず材料が用いら
れる温度域で高い損失係数を有することであった。一
方、貯蔵弾性率については無機、金属の充填材や軟化剤
あるいはゴム等を添加することによりかなりの幅でその
値を調整することができるため最適値に合わせることが
可能であった。それゆえ、ブチルゴムやポリノルボルネ
ン,特殊ウレタン系エラストマ−等は損失係数の値がそ
れぞれ最大でtanδ=1.4,2.8,1.3という
優れた値を示している。ところがこれらの素材は加工
性,成形性に難があり使用範囲が限られていた。
−吸収材に求められる基準としては、まず材料が用いら
れる温度域で高い損失係数を有することであった。一
方、貯蔵弾性率については無機、金属の充填材や軟化剤
あるいはゴム等を添加することによりかなりの幅でその
値を調整することができるため最適値に合わせることが
可能であった。それゆえ、ブチルゴムやポリノルボルネ
ン,特殊ウレタン系エラストマ−等は損失係数の値がそ
れぞれ最大でtanδ=1.4,2.8,1.3という
優れた値を示している。ところがこれらの素材は加工
性,成形性に難があり使用範囲が限られていた。
【0005】一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体は振
動エネルギ−吸収材の1つとして種々の分野で使用され
ている。特に制振材として高い評価を受けており、制振
鋼板の制振材として幅広く使用されている。この制振材
としての性能を左右するのも前述の通り、制振材の損失
係数である。しかし、エチレン−酢酸ビニル共重合体の
損失係数は軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタンエラスト
マ−等の汎用熱可塑性樹脂と比較してさほど高い値では
なく、より高い損失係数を有するエチレン−酢酸ビニル
共重合体が望まれている。
動エネルギ−吸収材の1つとして種々の分野で使用され
ている。特に制振材として高い評価を受けており、制振
鋼板の制振材として幅広く使用されている。この制振材
としての性能を左右するのも前述の通り、制振材の損失
係数である。しかし、エチレン−酢酸ビニル共重合体の
損失係数は軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタンエラスト
マ−等の汎用熱可塑性樹脂と比較してさほど高い値では
なく、より高い損失係数を有するエチレン−酢酸ビニル
共重合体が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エチレン−
酢酸ビニル共重合体の有する特徴を生かしながら、優れ
た振動エネルギ−吸収性能を有するエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体組成物を提供することを目的とする。
酢酸ビニル共重合体の有する特徴を生かしながら、優れ
た振動エネルギ−吸収性能を有するエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような現状に鑑
み、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。
み、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。
【0008】すなわち本発明は、エチレン−酢酸ビニル
共重合体100重量部に対して石油樹脂3〜200重量
部および/または下記一般式(1)で示されるフタル酸
エステル5〜200重量部からなるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体組成物及びこれら組成物からなる振動エネル
ギ−吸収材に関する。
共重合体100重量部に対して石油樹脂3〜200重量
部および/または下記一般式(1)で示されるフタル酸
エステル5〜200重量部からなるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体組成物及びこれら組成物からなる振動エネル
ギ−吸収材に関する。
【0009】
【化2】 (ただし、R1,R2はC3〜C8の単環式炭化水素)
以下、その詳細について説明する。
以下、その詳細について説明する。
【0010】本発明で用いるエチレン−酢酸ビニル共重
合体とはエチレンと酢酸ビニルを高圧重合法、エマルジ
ョン重合法、溶液重合法といった一般的に工業化されて
いる製造法で生成された共重合体である。
合体とはエチレンと酢酸ビニルを高圧重合法、エマルジ
ョン重合法、溶液重合法といった一般的に工業化されて
いる製造法で生成された共重合体である。
【0011】通常酢酸ビニル含量が7〜60重量度のも
のがエチレン−酢酸ビニル共重合体と呼ばれているが、
発明に用いるエチレン−酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニ
ルの含量が15%以上のものが好ましい。酢酸ビニルの
含量が15%未満の場合、本発明の組成物を構成するフ
タル酸エステルなどが組成物表面にブリ−ドアウトする
おそれがあり、その結果得られる組成物の振動エネルギ
ー吸収材としての性能向上につながらないことがある。
なお、本発明の組成物において用いられるエチレン−酢
酸ビニル共重合体は上記エチレン−酢酸ビニル共重合体
を部分ケン化したものであっても差支えない。
のがエチレン−酢酸ビニル共重合体と呼ばれているが、
発明に用いるエチレン−酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニ
ルの含量が15%以上のものが好ましい。酢酸ビニルの
含量が15%未満の場合、本発明の組成物を構成するフ
タル酸エステルなどが組成物表面にブリ−ドアウトする
おそれがあり、その結果得られる組成物の振動エネルギ
ー吸収材としての性能向上につながらないことがある。
なお、本発明の組成物において用いられるエチレン−酢
酸ビニル共重合体は上記エチレン−酢酸ビニル共重合体
を部分ケン化したものであっても差支えない。
【0012】本発明で用いられる石油樹脂とはナフサな
どの熱分解により副生する多数の不飽和炭化水素を含む
分解油留分を重合させて樹脂化したものである。分解油
留分とはC5留分及びC6〜C11留分のBTX抽出残
留分であり、これらの重合方法はカチオン重合、熱重
合、ラジカル重合などが挙げられるが、特に限定される
ものではない。
どの熱分解により副生する多数の不飽和炭化水素を含む
分解油留分を重合させて樹脂化したものである。分解油
留分とはC5留分及びC6〜C11留分のBTX抽出残
留分であり、これらの重合方法はカチオン重合、熱重
合、ラジカル重合などが挙げられるが、特に限定される
ものではない。
【0013】また、樹脂化したものに無水マレイン酸な
どの極性基を付加したりカルボキシル基を導入するなど
官能基の導入や、モノマーの添加により変成した石油樹
脂も当然含まれる。
どの極性基を付加したりカルボキシル基を導入するなど
官能基の導入や、モノマーの添加により変成した石油樹
脂も当然含まれる。
【0014】石油樹脂の添加により損失係数の最大値は
大きく向上するが、本発明ではBTX抽出残留分を重合
したいわゆるC9系石油樹脂を用いることが好ましく、
特にC9成分のインデンとスチレンを50重量%以上含
有するものが好ましく、特にC9成分のインデンとスチ
レンの比率はスチレンが半分以上を占めるものが望まし
い。また、その数平均分子量が500以上1500以下
であるものが好ましい。また、C9系の石油樹脂を水素
添加した脂環族系石油樹脂を用いることにより顔料着色
を容易にすることができる。ただし、本発明で使用する
石油樹脂はこの記載に限定されるものではない。
大きく向上するが、本発明ではBTX抽出残留分を重合
したいわゆるC9系石油樹脂を用いることが好ましく、
特にC9成分のインデンとスチレンを50重量%以上含
有するものが好ましく、特にC9成分のインデンとスチ
レンの比率はスチレンが半分以上を占めるものが望まし
い。また、その数平均分子量が500以上1500以下
であるものが好ましい。また、C9系の石油樹脂を水素
添加した脂環族系石油樹脂を用いることにより顔料着色
を容易にすることができる。ただし、本発明で使用する
石油樹脂はこの記載に限定されるものではない。
【0015】石油樹脂の添加量はエチレン−酢酸ビニル
共重合体100重量部に対して3重量部以上200重量
部以下、さらには10重量部以上100重量部以下が好
ましい。3重量部未満では損失係数はあまり向上せず、
また200重量部を超えて添加すると加工性が極端に低
下する。
共重合体100重量部に対して3重量部以上200重量
部以下、さらには10重量部以上100重量部以下が好
ましい。3重量部未満では損失係数はあまり向上せず、
また200重量部を超えて添加すると加工性が極端に低
下する。
【0016】一般式(1)で示されるフタル酸エステル
とはR1,R2がC3〜C8の単環式炭化水素からなる
化合物である。R1,R2は同一でも異なっていてもよ
く、環上の水素は他の置換基に置換されていてもよい。
とはR1,R2がC3〜C8の単環式炭化水素からなる
化合物である。R1,R2は同一でも異なっていてもよ
く、環上の水素は他の置換基に置換されていてもよい。
【0017】具体的にはジシクロヘキシルフタレ−ト
(DCHP)、ジメチルシクロヘキシルフタレ−ト、ジ
フェニルフタレ−ト等が挙げられ、経済性・作業性等の
点から好ましくはジシクロヘキシルフタレ−ト、または
ジメチルシクロヘキシルフタレ−トである。
(DCHP)、ジメチルシクロヘキシルフタレ−ト、ジ
フェニルフタレ−ト等が挙げられ、経済性・作業性等の
点から好ましくはジシクロヘキシルフタレ−ト、または
ジメチルシクロヘキシルフタレ−トである。
【0018】添加量としては加工性、経済性の点からエ
チレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して5重
量部以上200重量部以下、さらには10重量部以上1
00重量部以下が望ましい。5重量部未満では損失係数
はあまり向上せず、また200重量部を超えて添加する
と加工性が極端に悪化する。
チレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して5重
量部以上200重量部以下、さらには10重量部以上1
00重量部以下が望ましい。5重量部未満では損失係数
はあまり向上せず、また200重量部を超えて添加する
と加工性が極端に悪化する。
【0019】また本発明では上記石油樹脂と一般式
(1)で示されるフタル酸エステルを併用することもで
きる。石油樹脂を添加することにより損失係数を広い温
度域に渡って高められ、さらにフタル酸エステルを併用
することによりエチレン−酢酸ビニル共重合体のガラス
転移点付近の損失係数をさらに高めることができる。
(1)で示されるフタル酸エステルを併用することもで
きる。石油樹脂を添加することにより損失係数を広い温
度域に渡って高められ、さらにフタル酸エステルを併用
することによりエチレン−酢酸ビニル共重合体のガラス
転移点付近の損失係数をさらに高めることができる。
【0020】本発明によるエチレン−酢酸ビニル共重合
体組成物には炭酸カルシウム、タルク等に代表される無
機充填材、マイカやグラファイトに代表される振動エネ
ルギ−吸収材によく用いられるフレ−ク状充填材などを
必要に応じて添加することができる。
体組成物には炭酸カルシウム、タルク等に代表される無
機充填材、マイカやグラファイトに代表される振動エネ
ルギ−吸収材によく用いられるフレ−ク状充填材などを
必要に応じて添加することができる。
【0021】また必要に応じてエチレン−酢酸ビニル共
重合体の改質に用いられるポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、合成ゴム等
をブレンドすることもできる。
重合体の改質に用いられるポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、合成ゴム等
をブレンドすることもできる。
【0022】本発明によるエチレン−酢酸ビニル共重合
体組成物は従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体の成形
加工法であるプレス成形、射出成形、中空成形、フラッ
トフィルム成形、インフレ−ションフィルム成形、カレ
ンダ−成形、押出成形等の手法により自由に成形加工す
ることができる。
体組成物は従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体の成形
加工法であるプレス成形、射出成形、中空成形、フラッ
トフィルム成形、インフレ−ションフィルム成形、カレ
ンダ−成形、押出成形等の手法により自由に成形加工す
ることができる。
【0023】さらに本組成物にアゾジカルボンアミド、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン等の発泡剤及び架
橋剤を用い架橋発泡体として成形加工することもでき
る。
ジニトロソペンタメチレンテトラミン等の発泡剤及び架
橋剤を用い架橋発泡体として成形加工することもでき
る。
【0024】また、本組成物はホットメルト型塗料、接
着剤として使用することもできる。
着剤として使用することもできる。
【0025】本発明により得られた振動エネルギ−吸収
材は精密電子機器・精密測定機器等のように振動により
その精度に影響が生じるような支持部材、電子部品製造
ライン等の製造工程に精度が要求されるような設備の防
振材、パッキング・ガスケット等の固定部材、音響機器
等の積層部材に使用できる。さらに自動車や産業機器な
どの振動の激しい部位に直接貼り付けて振動を抑制した
り、ステンレス鋼板やアルミ板等の金属材料を始めとす
る木材、無機材料等の他材料と複合して用いることもで
きる。
材は精密電子機器・精密測定機器等のように振動により
その精度に影響が生じるような支持部材、電子部品製造
ライン等の製造工程に精度が要求されるような設備の防
振材、パッキング・ガスケット等の固定部材、音響機器
等の積層部材に使用できる。さらに自動車や産業機器な
どの振動の激しい部位に直接貼り付けて振動を抑制した
り、ステンレス鋼板やアルミ板等の金属材料を始めとす
る木材、無機材料等の他材料と複合して用いることもで
きる。
【0026】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0027】実施例1 酢酸ビニル含量20%のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(ウルトラセン631,東ソ−(株)製)100重量
部、石油樹脂(ペトコ−ルLX,東ソ−(株)製)25
重量部を温度105℃にて5分間ロ−ル混練し組成物を
得た。
(ウルトラセン631,東ソ−(株)製)100重量
部、石油樹脂(ペトコ−ルLX,東ソ−(株)製)25
重量部を温度105℃にて5分間ロ−ル混練し組成物を
得た。
【0028】実施例2 実施例1においてエチレン−酢酸ビニル共重合体を酢酸
ビニル含量26%のもの(ウルトラセン634,東ソ−
(株)製)に変えた以外は全く同一の系を混合し、温度
105℃にて5分間ロ−ル混練し組成物を得た。
ビニル含量26%のもの(ウルトラセン634,東ソ−
(株)製)に変えた以外は全く同一の系を混合し、温度
105℃にて5分間ロ−ル混練し組成物を得た。
【0029】実施例3 実施例1において、石油樹脂のかわりにジメチルシクロ
ヘキシルフタレ−ト(エデノール344,ヘンケル白水
(株)製)を20重量部加えた以外は全く同一の操作に
より組成物を得た。
ヘキシルフタレ−ト(エデノール344,ヘンケル白水
(株)製)を20重量部加えた以外は全く同一の操作に
より組成物を得た。
【0030】実施例4 実施例3においてエチレン−酢酸ビニル共重合体を酢酸
ビニル含量15%のもの(ウルトラセン630,東ソー
(株)製)に変えた以外は実施例3と同一の操作により
組成物を得た。
ビニル含量15%のもの(ウルトラセン630,東ソー
(株)製)に変えた以外は実施例3と同一の操作により
組成物を得た。
【0031】実施例5 実施例4においてジメチルシクロヘキシルフタレートを
50重量部にした以外は全く同一の操作により組成物を
得た。
50重量部にした以外は全く同一の操作により組成物を
得た。
【0032】実施例6 実施例4においてジメチルシクロヘキシルフタレートを
25重量部にして、さらに実施例1で用いた石油樹脂を
25重量部加えた以外は全く同一の操作により組成物を
得た。
25重量部にして、さらに実施例1で用いた石油樹脂を
25重量部加えた以外は全く同一の操作により組成物を
得た。
【0033】実施例7 実施例2の配合にさらにジメチルシクロヘキシルフタレ
ートを25重量部加えた以外は全く同一の操作により組
成物を得た。
ートを25重量部加えた以外は全く同一の操作により組
成物を得た。
【0034】比較例1 実施例1で用いたエチレン−酢酸ビニル共重合体だけを
温度95℃にて5分間ロ−ル混練し、組成物を得た。
温度95℃にて5分間ロ−ル混練し、組成物を得た。
【0035】比較例2 実施例2で用いたエチレン−酢酸ビニル共重合体だけを
温度95℃にて5分間ロール混練し、組成物を得た。
温度95℃にて5分間ロール混練し、組成物を得た。
【0036】比較例3 実施例4で用いたエチレン−酢酸ビニル共重合体だけを
温度95℃にて5分間ロール混練し、組成物を得た。
温度95℃にて5分間ロール混練し、組成物を得た。
【0037】比較例4 実施例7においてジメチルシクロヘキシルフタレ−トの
かわりにジ−2−エチルヘキシルフタレ−ト(ビニサイ
ザ−80,花王(株)製)25重量部を用いた以外は全
く同一の操作により組成物を得た。
かわりにジ−2−エチルヘキシルフタレ−ト(ビニサイ
ザ−80,花王(株)製)25重量部を用いた以外は全
く同一の操作により組成物を得た。
【0038】[損失係数(tanδ)の評価]実施例・
比較例で得られた組成物をそれぞれロ−ルにて200μ
厚のシ−トとして取り出し、非共振型強制振動法に基づ
く測定装置である粘弾性アナライザ−RSAII(レオ
メトリックス・ファ−イ−スト社製)を用いて昇温速度
2℃/min、測定周波数10Hzにより損失係数の測
定を行った。この時の損失係数のピ−ク値、その時の温
度、及び損失係数が0.1以上を示す温度範囲を表1に
示す。
比較例で得られた組成物をそれぞれロ−ルにて200μ
厚のシ−トとして取り出し、非共振型強制振動法に基づ
く測定装置である粘弾性アナライザ−RSAII(レオ
メトリックス・ファ−イ−スト社製)を用いて昇温速度
2℃/min、測定周波数10Hzにより損失係数の測
定を行った。この時の損失係数のピ−ク値、その時の温
度、及び損失係数が0.1以上を示す温度範囲を表1に
示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればエチレン−酢酸ビニル共重合体と石油樹脂また
は特定のフタル酸エステル、または両者を特定の割合で
複合化することによって高い損失係数を有した振動エネ
ルギ−吸収材が得られる。
によればエチレン−酢酸ビニル共重合体と石油樹脂また
は特定のフタル酸エステル、または両者を特定の割合で
複合化することによって高い損失係数を有した振動エネ
ルギ−吸収材が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量
部に対して石油樹脂3〜200重量部を含んでなるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体組成物。 - 【請求項2】エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量
部に対して下記一般式(1)で示されるフタル酸エステ
ル5〜200重量部を含んでなるエチレン−酢酸ビニル
共重合体組成物。 【化1】 (ただし、R1,R2:C3〜C8の単環式炭化水素) - 【請求項3】エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量
部に対して、フタル酸エステル5〜200重量部、石油
樹脂3〜200重量部を含んでなるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体組成物。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
組成物からなる振動エネルギ−吸収材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32241091A JP3206057B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32241091A JP3206057B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132593A true JPH05132593A (ja) | 1993-05-28 |
JP3206057B2 JP3206057B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18143357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32241091A Expired - Fee Related JP3206057B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3206057B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002053638A1 (fr) * | 2000-12-27 | 2002-07-11 | Shishiai-Kabushikigaisha | Matériau d'amortissement de vibrations |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP32241091A patent/JP3206057B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002053638A1 (fr) * | 2000-12-27 | 2002-07-11 | Shishiai-Kabushikigaisha | Matériau d'amortissement de vibrations |
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JP3206057B2 (ja) | 2001-09-04 |
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