JP3044753B2 - 振動衝撃吸収フォーム - Google Patents
振動衝撃吸収フォームInfo
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- JP3044753B2 JP3044753B2 JP16843890A JP16843890A JP3044753B2 JP 3044753 B2 JP3044753 B2 JP 3044753B2 JP 16843890 A JP16843890 A JP 16843890A JP 16843890 A JP16843890 A JP 16843890A JP 3044753 B2 JP3044753 B2 JP 3044753B2
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- polyvinyl chloride
- resin
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は各種輸送機器,精密電子機器,音響機器,建
築,スポーツなどの分野において振動や衝撃を制御する
ことにより、動作反応速度や測定制度を向上させたり、
音質を改良させるあるいは快適性を増す目的で使用され
る振動衝撃エネルギー吸収性能のすぐれたポリ塩化ビニ
ル系発泡体に関するものである。
築,スポーツなどの分野において振動や衝撃を制御する
ことにより、動作反応速度や測定制度を向上させたり、
音質を改良させるあるいは快適性を増す目的で使用され
る振動衝撃エネルギー吸収性能のすぐれたポリ塩化ビニ
ル系発泡体に関するものである。
[従来の技術] 従来、振動エネルギー吸収材としてはブチルゴムが最
もよく使用されている。また、最近ではポリノルボルネ
ンや特殊なウレタン系エラストマーなどがより高性能で
あることが見い出され注目されている。これら振動エネ
ルギー吸収材の1次評価はその材料の粘弾性測定により
求められる貯蔵弾性率(E′)と損失係数(tanδ=損
失弾性率(E″)/貯蔵弾性率(E′))でなされる。
もよく使用されている。また、最近ではポリノルボルネ
ンや特殊なウレタン系エラストマーなどがより高性能で
あることが見い出され注目されている。これら振動エネ
ルギー吸収材の1次評価はその材料の粘弾性測定により
求められる貯蔵弾性率(E′)と損失係数(tanδ=損
失弾性率(E″)/貯蔵弾性率(E′))でなされる。
振動エネルギー吸収材として設計するためには損失係
数は大きければ大きいほど、また貯蔵弾性率は使用され
る形態によって最適値が存在する。これら2つの因子は
通常温度依存性が大きい。すなわち貯蔵弾性率は温度が
高くなるにつれて徐々に低下し、通常ガラス転移点を超
えた温度域から急激に低下する。また、損失係数はガラ
ス転移点を超えた温度域で最も高い値を示すがその前後
の温度域では低下する傾向が一般的である。
数は大きければ大きいほど、また貯蔵弾性率は使用され
る形態によって最適値が存在する。これら2つの因子は
通常温度依存性が大きい。すなわち貯蔵弾性率は温度が
高くなるにつれて徐々に低下し、通常ガラス転移点を超
えた温度域から急激に低下する。また、損失係数はガラ
ス転移点を超えた温度域で最も高い値を示すがその前後
の温度域では低下する傾向が一般的である。
従って、従来よりこのような振動エネルギー吸収材に
求められる基準としては、まず材料が用いられる温度域
で高い損失係数を有することであった。一方、貯蔵弾性
率については無機、金属の充填材や軟化剤あるいはゴム
等を添加することによりかなりの幅でその値を調整する
ことができるため最適値に合わせることが可能であっ
た。それゆえ、ブチルゴムやポリノルボルネン,特殊ウ
レタン系エラストマー等は損失係数の値がそれぞれ最大
でtanδ=1.4,2.8,1.3という優れた値を示している。と
ころがこれらの素材は加工性,成形性に難があり使用範
囲が限られていた。
求められる基準としては、まず材料が用いられる温度域
で高い損失係数を有することであった。一方、貯蔵弾性
率については無機、金属の充填材や軟化剤あるいはゴム
等を添加することによりかなりの幅でその値を調整する
ことができるため最適値に合わせることが可能であっ
た。それゆえ、ブチルゴムやポリノルボルネン,特殊ウ
レタン系エラストマー等は損失係数の値がそれぞれ最大
でtanδ=1.4,2.8,1.3という優れた値を示している。と
ころがこれらの素材は加工性,成形性に難があり使用範
囲が限られていた。
一方、ポリ塩化ビニル樹脂は5大汎用樹脂の1角とし
て長い歴史があり経済性はもとよりほとんどの成形加工
法が確立している。しかも非晶性樹脂であること、無機
・金属充填剤や軟化剤との複合化が容易であることなど
の長所を有している。
て長い歴史があり経済性はもとよりほとんどの成形加工
法が確立している。しかも非晶性樹脂であること、無機
・金属充填剤や軟化剤との複合化が容易であることなど
の長所を有している。
ポリ塩化ビニル単独の損失係数は90℃前後で約1.1の
ピーク値を有する。しかし、これに代表的な可塑剤であ
るDOPを樹脂100重量部に対して100重量部加えると損失
係数のピーク温度は約5℃となり、またピーク値も約0.
7程度に低下してしまう。この現象は、ポリ塩化ビニル
単独分子鎖の中に異種分子が混入した結果緩和時間の分
布が広がると理解されていた。ところが最近の我々の検
討の結果、ジシクロヘキシルフタレートに代表されるご
く限られた種類の可塑剤をポリ塩化ビニルに添加すると
損失係数のピーク温度が下がりしかも、ピーク値が1.6
程度にまで上昇することが見い出された。しかし、この
ジシクロヘキシルフタレートをポリ塩化ビニルに単独で
70wt%以上添加したり30wt%以下の添加量でもDOPなど
と混合するとブリードするという致命的欠点を有してい
た。また特に振動衝撃吸収材としては発泡体が多く用い
られているが、この分野ではポリ塩化ビニルペースト樹
脂が多く用いられている。しかし、ポリ塩化ビニルペー
スト樹脂は通常液状可塑剤として混合してゾル状として
用いるが、ジシクロヘキシルフタレートは室温で固体で
あるため使用しにくいという欠点を有していた。
ピーク値を有する。しかし、これに代表的な可塑剤であ
るDOPを樹脂100重量部に対して100重量部加えると損失
係数のピーク温度は約5℃となり、またピーク値も約0.
7程度に低下してしまう。この現象は、ポリ塩化ビニル
単独分子鎖の中に異種分子が混入した結果緩和時間の分
布が広がると理解されていた。ところが最近の我々の検
討の結果、ジシクロヘキシルフタレートに代表されるご
く限られた種類の可塑剤をポリ塩化ビニルに添加すると
損失係数のピーク温度が下がりしかも、ピーク値が1.6
程度にまで上昇することが見い出された。しかし、この
ジシクロヘキシルフタレートをポリ塩化ビニルに単独で
70wt%以上添加したり30wt%以下の添加量でもDOPなど
と混合するとブリードするという致命的欠点を有してい
た。また特に振動衝撃吸収材としては発泡体が多く用い
られているが、この分野ではポリ塩化ビニルペースト樹
脂が多く用いられている。しかし、ポリ塩化ビニルペー
スト樹脂は通常液状可塑剤として混合してゾル状として
用いるが、ジシクロヘキシルフタレートは室温で固体で
あるため使用しにくいという欠点を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂の有する特徴を生かし
ながら、可塑剤のブリード現象がなく、優れた振動エネ
ルギー吸収性能を有する振動衝撃吸収フォームを提供す
ることを目的とする。
ながら、可塑剤のブリード現象がなく、優れた振動エネ
ルギー吸収性能を有する振動衝撃吸収フォームを提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨とするところは、骨格を形成する樹脂
が、ポリ塩化ビニル系樹脂と下記(i)の構造を有する
フタル酸エステル及び下記(ii)の構造を有するリン酸
エステルからなり、動的粘弾性測定装置にて昇温速度1
℃/min、周波数110Hzで測定した損失係数の最大値が1.0
以上を有する振動衝撃吸収フォームに関する。
が、ポリ塩化ビニル系樹脂と下記(i)の構造を有する
フタル酸エステル及び下記(ii)の構造を有するリン酸
エステルからなり、動的粘弾性測定装置にて昇温速度1
℃/min、周波数110Hzで測定した損失係数の最大値が1.0
以上を有する振動衝撃吸収フォームに関する。
R1,R2:単環式炭化水素 R2〜R5:芳香族単環式炭化水素 以下詳細について説明する。
本発明に用いられるポリ塩化ビニル系樹脂とは塩化ビ
ニル単独重合体の他に酢酸ビニル,エチレンとの共重合
体、あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合体やポリウレ
タンとのグラフト重合体また、ポリ塩化ビニルペースト
樹脂等一般にポリ塩化ビニル系樹脂として認識され得る
ものを示すが特にフォームを得るためには壁紙やクッシ
ョクフロアーとして用いられるポリ塩化ビニルペースト
樹脂が望ましい。
ニル単独重合体の他に酢酸ビニル,エチレンとの共重合
体、あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合体やポリウレ
タンとのグラフト重合体また、ポリ塩化ビニルペースト
樹脂等一般にポリ塩化ビニル系樹脂として認識され得る
ものを示すが特にフォームを得るためには壁紙やクッシ
ョクフロアーとして用いられるポリ塩化ビニルペースト
樹脂が望ましい。
一般式i)の構造を有するフタル酸エステルとは、
R1,R2がC3〜C8の単環式炭化水素からなる化合物であ
る。R1,R2は同一でも異なっていてもよく、環上の水素
は他の置換基に置換されていてもよい。
R1,R2がC3〜C8の単環式炭化水素からなる化合物であ
る。R1,R2は同一でも異なっていてもよく、環上の水素
は他の置換基に置換されていてもよい。
具体的にはジシクロヘキシルフタレート(DCHP),ジ
メチルシクロヘキシルフタレート,ジフェニルフタレー
ト(DPP)等が挙げられ、好ましくは液状であるという
点からジメチルシクロヘキシルフタレートである。添加
量としては加工性,経済性の点からポリ塩化ビニル樹脂
100重量部に対して5重量部以上200重量部以下さらには
10重量部以上100重量部以下が望ましい。ポリ塩化ビニ
ル単独の場合周波数10Hzで動的粘弾性を測定すると約90
℃でtanδの最大値は1.1を示すものが、この範囲の添加
量に応じて温度約30℃〜80℃の範囲でtanδの最大値は
1.4から1.8程度を示す。この現象は緩和現象論の教える
ところでは材料内部の状態の均一化が進み緩和時間の分
布が狭まったと理解されるが、なぜこのような特定のフ
タル酸エステルが特異的に優れているのかは不明であ
る。
メチルシクロヘキシルフタレート,ジフェニルフタレー
ト(DPP)等が挙げられ、好ましくは液状であるという
点からジメチルシクロヘキシルフタレートである。添加
量としては加工性,経済性の点からポリ塩化ビニル樹脂
100重量部に対して5重量部以上200重量部以下さらには
10重量部以上100重量部以下が望ましい。ポリ塩化ビニ
ル単独の場合周波数10Hzで動的粘弾性を測定すると約90
℃でtanδの最大値は1.1を示すものが、この範囲の添加
量に応じて温度約30℃〜80℃の範囲でtanδの最大値は
1.4から1.8程度を示す。この現象は緩和現象論の教える
ところでは材料内部の状態の均一化が進み緩和時間の分
布が狭まったと理解されるが、なぜこのような特定のフ
タル酸エステルが特異的に優れているのかは不明であ
る。
一般式(ii)の構造を有するリン酸エステルとして
は、R3〜R5がC6〜C9の芳香族単環式炭化水素からなる化
合物である。R3〜R5は同一または異なっていてもよく、
環上の水素は他の置換基に置換されていてもよい。
は、R3〜R5がC6〜C9の芳香族単環式炭化水素からなる化
合物である。R3〜R5は同一または異なっていてもよく、
環上の水素は他の置換基に置換されていてもよい。
具体的にはトリクレジルホスフェート(TCP),トリ
キシレニルホスフェート(TXP)などが挙げられる。特
にトリキシレニルホスフェートは液状であり固体である
ジシクロヘキシルフタレートの欠点を補えるうえ単独で
ポリ塩化ビニル樹脂に添加した場合でもtanδの最大値
は約1.1程度を保持するという優れた特徴も兼ね備えて
いる。
キシレニルホスフェート(TXP)などが挙げられる。特
にトリキシレニルホスフェートは液状であり固体である
ジシクロヘキシルフタレートの欠点を補えるうえ単独で
ポリ塩化ビニル樹脂に添加した場合でもtanδの最大値
は約1.1程度を保持するという優れた特徴も兼ね備えて
いる。
リン酸エステルの添加量としては、加工性,経済性の
点からポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して5重量部
から200重量部さらには10重量部から100重量部が望まし
い。フタル酸エステルのブリード現象は、リン酸エステ
ルを5重量部以上加えることで顕著に抑制することがで
きる。
点からポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して5重量部
から200重量部さらには10重量部から100重量部が望まし
い。フタル酸エステルのブリード現象は、リン酸エステ
ルを5重量部以上加えることで顕著に抑制することがで
きる。
本組成物は、フタル酸エステルとリン酸エステルの配
合量を調整することでtanδが最大値を示す温度を室温
から80℃程度まで広範囲に設定することができ、その値
も1.2以上を保持することができるため振動エネルギー
吸収材料として極めて有用といえる。
合量を調整することでtanδが最大値を示す温度を室温
から80℃程度まで広範囲に設定することができ、その値
も1.2以上を保持することができるため振動エネルギー
吸収材料として極めて有用といえる。
発泡剤としてはアゾジカルボンアミド,アゾビスイソ
ブチロニトリル,4.4′オキシビスベンゼンスルホニルヒ
ドラジッドなどの有機系発泡剤をポリ塩化ビニル樹脂10
0重量部に対して0.3重量部以上20重量部以下が望まし
い。0.3重量部未満では、倍率が乏しく20重量部をこえ
ても意味はない。
ブチロニトリル,4.4′オキシビスベンゼンスルホニルヒ
ドラジッドなどの有機系発泡剤をポリ塩化ビニル樹脂10
0重量部に対して0.3重量部以上20重量部以下が望まし
い。0.3重量部未満では、倍率が乏しく20重量部をこえ
ても意味はない。
また、リン酸エステルの効果によりフタル酸エステル
のブリード現象を抑制することができるうえ、ポリ塩化
ビニル樹脂のすぐれた特徴を維持している。従って本組
成物はポリ塩化ビニル樹脂が通常用いられるカレンダー
加工,圧縮成形,射出成形法等の加工方法により任意の
形状の成形品を得ることができる。特に、発泡体を得る
ためには、ポリ塩化ビニルペースト樹脂とこれら可塑剤
を混合し一端ゾル状としたものを基材の上にコートして
発泡炉にて発泡させて得ることができる。
のブリード現象を抑制することができるうえ、ポリ塩化
ビニル樹脂のすぐれた特徴を維持している。従って本組
成物はポリ塩化ビニル樹脂が通常用いられるカレンダー
加工,圧縮成形,射出成形法等の加工方法により任意の
形状の成形品を得ることができる。特に、発泡体を得る
ためには、ポリ塩化ビニルペースト樹脂とこれら可塑剤
を混合し一端ゾル状としたものを基材の上にコートして
発泡炉にて発泡させて得ることができる。
また、本発明による樹脂組成物には通常のポリ塩化ビ
ニルに用いられる炭酸カルシウム,タルク,マイカ,グ
ラファイト等の充填材や三酸化アンチモンなどの難燃
剤、更には可塑剤等を添加することができる。さらに、
ポリ酢酸ビニルやエチレン−酢酸ビニル共重合体やアク
リロニトリル−ブタジエンゴム等ポリ塩化ビニル樹脂の
一般的改質によく用いられる高分子材料、あるいはクマ
ロン樹脂,キシレン樹脂など従来から振動エネルギー吸
収に効果があるとされている高分子材料とのブレンドも
可能である。
ニルに用いられる炭酸カルシウム,タルク,マイカ,グ
ラファイト等の充填材や三酸化アンチモンなどの難燃
剤、更には可塑剤等を添加することができる。さらに、
ポリ酢酸ビニルやエチレン−酢酸ビニル共重合体やアク
リロニトリル−ブタジエンゴム等ポリ塩化ビニル樹脂の
一般的改質によく用いられる高分子材料、あるいはクマ
ロン樹脂,キシレン樹脂など従来から振動エネルギー吸
収に効果があるとされている高分子材料とのブレンドも
可能である。
また、石油樹脂を添加することもtanδの向上に有効
である。
である。
本発明に用いられる石油樹脂とはC5〜C9のオレフィン
を混合状態のまま重合して得られるものである。しか
し、石油樹脂の添加により損失係数の最大値は大きく向
上するがその効果の度合いは組成と分子量によってかな
り異なる。すなわち、石油樹脂としてはC9成分のインデ
ンとスチレンを50wt%以上含有するものが好ましく、さ
らにはインデンとスチレンとの比率はスチレンが半分以
上占めるほうが望ましい。またその数平均分子量が500
以上1500以下である方が好ましい。これらの範囲をはず
れると損失係数の値は低下する。
を混合状態のまま重合して得られるものである。しか
し、石油樹脂の添加により損失係数の最大値は大きく向
上するがその効果の度合いは組成と分子量によってかな
り異なる。すなわち、石油樹脂としてはC9成分のインデ
ンとスチレンを50wt%以上含有するものが好ましく、さ
らにはインデンとスチレンとの比率はスチレンが半分以
上占めるほうが望ましい。またその数平均分子量が500
以上1500以下である方が好ましい。これらの範囲をはず
れると損失係数の値は低下する。
本発明による振動吸収材料は、自動車や産業機器など
の振動の激しい部位に直接貼りつけて振動を抑制した
り、精密機器の脚部に用いて床からの振動の伝播を防止
する目的で使用される。
の振動の激しい部位に直接貼りつけて振動を抑制した
り、精密機器の脚部に用いて床からの振動の伝播を防止
する目的で使用される。
また、木質板材の中間に積層させて木質床の防音性を
向上させることもできる。
向上させることもできる。
[実施例] 以下、本発明を実施例をあげて説明する。
実施例1 エチレン・塩化ビニル共重合樹脂(リューロンE-220
0)[東ソー(株)社製]100重量部、TXP(トリキシレ
ニルホスフェート)[(株)大八化学工業所製]40重量
部、DCHP(ジシクロヘキシルフタレート)[大阪有機化
学(株)製]35重量部及び熱安定剤としてステアリン酸
バリウム2重量部、ステアリン酸亜鉛1重量部、発泡剤
としてアゾ系化合物(AC#R)[永和化成工業(株)
製]6.5重量部、発泡安定剤として(FL-21)[アデカ・
アーガス化学(株)社製]4重量部を混合しロール成形
機にてシート状とした。このロールシートをプレス成形
機にて厚さ1mmのフラットシートとし、動的粘弾性測定
装置(オリエンテック(株)製レオバイブロン)にて動
的粘弾性を評価した。さらにこのシートを200℃の雰囲
気にて発泡させ、厚さ5mmの発泡体を得て、衝撃吸収性
を評価した。
0)[東ソー(株)社製]100重量部、TXP(トリキシレ
ニルホスフェート)[(株)大八化学工業所製]40重量
部、DCHP(ジシクロヘキシルフタレート)[大阪有機化
学(株)製]35重量部及び熱安定剤としてステアリン酸
バリウム2重量部、ステアリン酸亜鉛1重量部、発泡剤
としてアゾ系化合物(AC#R)[永和化成工業(株)
製]6.5重量部、発泡安定剤として(FL-21)[アデカ・
アーガス化学(株)社製]4重量部を混合しロール成形
機にてシート状とした。このロールシートをプレス成形
機にて厚さ1mmのフラットシートとし、動的粘弾性測定
装置(オリエンテック(株)製レオバイブロン)にて動
的粘弾性を評価した。さらにこのシートを200℃の雰囲
気にて発泡させ、厚さ5mmの発泡体を得て、衝撃吸収性
を評価した。
実施例2 塩化ビニル樹脂(リューロンペーストR-725)[東ソ
ー(株)社製]100重量部、TXP(トリキシレニルホスフ
ェート)[(株)大八化学工業所製]80重量部、DMCHP
(ジメチルシクロヘキシルフタレート)[ヘンケル白水
(株)製]40重量部、DOP(ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート)[(株)花王社製]20重量部及び熱安定剤と
してAC-113[アデカ・アーガス化学(株)社製]2重量
部、難燃剤として三酸化アンチモン(アトックス−S)
[日本精鉱(株)社製]2重量部、発泡剤としてアゾ系
化合物(AC#R)[永和化成工業(株)製]6.5重量
部、発泡安定剤として(FL-21)[アデカ・アーガス化
学(株)社製]4重量部を混合し、ナイフコーターによ
り離型紙のうえに1mm厚みでコートし150℃1分間加熱し
ゲル化シートとし、実施例1と同一条件で動的粘弾性を
測定した。さらにこのシートを200℃の雰囲気にて発泡
させ、厚さ5mmの発泡体を得て、衝撃吸収性を評価し
た。
ー(株)社製]100重量部、TXP(トリキシレニルホスフ
ェート)[(株)大八化学工業所製]80重量部、DMCHP
(ジメチルシクロヘキシルフタレート)[ヘンケル白水
(株)製]40重量部、DOP(ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート)[(株)花王社製]20重量部及び熱安定剤と
してAC-113[アデカ・アーガス化学(株)社製]2重量
部、難燃剤として三酸化アンチモン(アトックス−S)
[日本精鉱(株)社製]2重量部、発泡剤としてアゾ系
化合物(AC#R)[永和化成工業(株)製]6.5重量
部、発泡安定剤として(FL-21)[アデカ・アーガス化
学(株)社製]4重量部を混合し、ナイフコーターによ
り離型紙のうえに1mm厚みでコートし150℃1分間加熱し
ゲル化シートとし、実施例1と同一条件で動的粘弾性を
測定した。さらにこのシートを200℃の雰囲気にて発泡
させ、厚さ5mmの発泡体を得て、衝撃吸収性を評価し
た。
実施例3 実施例2の組成のうちTXP(トリキシレニルホスフェ
ート)[(株)大八化学工業所製]60重量部、DMCHP
(ジメチルシクロヘキシルフタレート)[ヘンケル白水
(株)製]20重量部、DOP(ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート)[(株)花王社製]0重量部に変更し、実施
例1に従ってシートとフォームを作成し動的粘弾性およ
び衝撃吸収性を測定した。
ート)[(株)大八化学工業所製]60重量部、DMCHP
(ジメチルシクロヘキシルフタレート)[ヘンケル白水
(株)製]20重量部、DOP(ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート)[(株)花王社製]0重量部に変更し、実施
例1に従ってシートとフォームを作成し動的粘弾性およ
び衝撃吸収性を測定した。
比較例1 実施例2の組成のうちTXP(トリキシレニルホスフェ
ート)[(株)大八化学工業所製]0重量部、DMCHP
(ジシクロヘキシルフタレート)[大阪有機化学(株)
社製]0重量部にDOP(ジ−2−エチルヘキシルフタレ
ート)[(株)花王社製]70重量部に変更し実施例1に
従ってシートとフォームを作製し動的粘弾性および衝撃
吸収性を測定した。
ート)[(株)大八化学工業所製]0重量部、DMCHP
(ジシクロヘキシルフタレート)[大阪有機化学(株)
社製]0重量部にDOP(ジ−2−エチルヘキシルフタレ
ート)[(株)花王社製]70重量部に変更し実施例1に
従ってシートとフォームを作製し動的粘弾性および衝撃
吸収性を測定した。
(損失係数の評価) 実施例1,2,3及び比較例1で得られたシートを動的粘
弾性測定装置(オリエンテック(株)社製レオバイブロ
ン)にて損失係数(tanδ)を測定した。測定条件は測
定周波数110Hz、昇温速度1℃/minにて行った。表1にt
anδの最大値とその時の温度を示す。
弾性測定装置(オリエンテック(株)社製レオバイブロ
ン)にて損失係数(tanδ)を測定した。測定条件は測
定周波数110Hz、昇温速度1℃/minにて行った。表1にt
anδの最大値とその時の温度を示す。
(発泡体の衝撃吸収性能測定) 厚さ30mmの鉄板上に厚さ3mmのコム板を敷き、その上
に前記実施例1,2,3及び比較例1で得られた発泡体を置
いた。同位置で鉄板の裏側には振動ピックアップ(Br
el&Kjr社製)を取り付け、力変換子(Brel&Kj
r社製)を取り付けた重量388.7gの鋼球を発泡体上300m
mの高さから落下させた。その時振動ピックアップと力
変換子で測定した衝撃加速度を電圧値として測定し第1
表に示した。
に前記実施例1,2,3及び比較例1で得られた発泡体を置
いた。同位置で鉄板の裏側には振動ピックアップ(Br
el&Kjr社製)を取り付け、力変換子(Brel&Kj
r社製)を取り付けた重量388.7gの鋼球を発泡体上300m
mの高さから落下させた。その時振動ピックアップと力
変換子で測定した衝撃加速度を電圧値として測定し第1
表に示した。
[発明の効果] 以上の説明から明らかな様に、特定のリン酸エステル
と特定のフタル酸エステルを添加した組成により得られ
たフォームは、表1に示すように骨格を形成した樹脂の
tanδが1.0以上と極めて大きくその結果として衝撃を伝
達する割合(振動ピックアップで検出される電圧値)衝
撃を柔らかく受けとめる性能(力変換子に検出される電
圧値)共に20%から60%の改善効果を得ている。
と特定のフタル酸エステルを添加した組成により得られ
たフォームは、表1に示すように骨格を形成した樹脂の
tanδが1.0以上と極めて大きくその結果として衝撃を伝
達する割合(振動ピックアップで検出される電圧値)衝
撃を柔らかく受けとめる性能(力変換子に検出される電
圧値)共に20%から60%の改善効果を得ている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 27:06 (56)参考文献 特開 平1−274702(JP,A) 特開 昭59−137998(JP,A) 特開 昭63−294803(JP,A) 特開 昭62−34502(JP,A) 特公 昭46−2184(JP,B1) 特公 昭28−4342(JP,B1) 特公 昭28−4243(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 - 9/42
Claims (1)
- 【請求項1】骨格を形成する樹脂が、ポリ塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して下記(i)の構造を有するフタ
ル酸エステル5〜200重量部及び下記(ii)の構造を有
するリン酸エステル5〜200重量部からなり、動的粘弾
性測定装置にて昇温速度1℃/min、周波数110Hzで測定
した損失係数の最大値が1.0以上を有する振動衝撃吸収
フォーム。 R1,R2:単環式炭化水素 R3〜R5:芳香族単環式炭化水素
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16843890A JP3044753B2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 振動衝撃吸収フォーム |
DE69131434T DE69131434T2 (de) | 1990-05-10 | 1991-05-08 | Polyvinylchloridzusammensetzung |
EP91304127A EP0456473B1 (en) | 1990-05-10 | 1991-05-08 | Polyvinyl chloride based resin composition |
US07/697,365 US5264473A (en) | 1990-05-10 | 1991-05-09 | Polyvinyl chloride based resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
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JP16843890A JP3044753B2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 振動衝撃吸収フォーム |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0457835A JPH0457835A (ja) | 1992-02-25 |
JP3044753B2 true JP3044753B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15868124
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3044753B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-28 JP JP16843890A patent/JP3044753B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0457835A (ja) | 1992-02-25 |
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